JP3004233U - 手 袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 手袋が本来有する機能性は全く変更しないで
その形態に変化を設けることにより、可憐なデザイン性
を付与する。 【構成】 編み加工により製造された手袋本体１の開口
縁２を、該開口縁２と平行方向に伸張しつつミシンによ
り密に縁かがり加工３を施すことにより、該開口縁にフ
リルを設けた構造を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は毛糸により編み加工して作られる手袋に関する。さらに詳しくは、開 口縁にフリルを設けた新規な手袋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

毛糸を編み加工して作られる手袋は、手袋のもっとも一般的なものであるが、 商品価値を高めるために行われている加工としては、該手袋の主として甲の部分 に模様編みを施すとか刺繍や飾りを縫いつけたり、二色以上の毛糸を使って種々 の編み模様を形作ったりすることなどが主なものであり、手袋事態の形状を変え たり形に変化をつけたりすることはあまり行われていない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、いままでとは全く異なり、手袋が本来有する機能性は全く変更せず 、その形態に変化を設けることにより、可憐なデザイン性を付与して商品価値を いっそう高めた手袋を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の手袋は、編み加工により製造された手袋本体の開口縁を、該開口縁と 平行方向に伸張しつつミシンにより密に縁かがり加工を施すことにより、該開口 縁にフリルを設けたものである。ここで、本考案におけるミシンによる縁かがり 加工とは、家庭用ミシンによるいわゆる縁かがり縫いはもとより、工業用ミシン による地縫い、裾引き、ヒダ取り、巻縫い飾り、サージング等と呼ばれる前記縁 かがり縫いと同様、布の縁にかがりをつけることのできる縫製はすべて包含する 加工方法を意味する。 さらに、本考案の手袋において、前記縁かがり加工に用いる糸の色は、手袋本 体と同色でも異色でもよいが、異色を使用するときはそのデザイン性を一層際立 たせることができ、本考案の目的を達成するためにより好ましいものである。

【０００５】

【作用】

常法、たとえばメリヤス編み等の編み加工によって製造された手袋は、編み加 工のため、長手直角方向に伸張してもすぐ元に戻る復元性を有している。この復 元性は、手袋の開口縁でも変わることはない。これに対して、本考案の手袋は、 手袋本体の開口縁に、該開口縁と平行方向に伸張しつつミシンにより密に縁かが り加工が施されているため、縁かがり加工後この縁部分が復元して元の寸法に戻 っても、ここに施された縁かがり加工部分は縁かがりが密に施されているため元 の開口縁の長さには戻らない。すなわち縁かがり部分の長さは元の開口縁の長さ より長くなっており、その結果、該開口縁にフリル加工が施されることとなる。 また、前記縁かがり加工に用いる糸の色を手袋本体と異色にすれば、フリル加工 が施された手袋開口縁を視覚的にいっそう鮮やかに浮き立たせることができる。

【０００６】

【実施例】

つぎに、本考案の実施例を図面に基づき説明する。 図１は、本考案手袋の一実施例を示す斜視図であり、手袋本体１の開口縁２に 縁かがり加工３が施されている状態を示している。

【０００７】 前記開口縁２のフリル加工３は、開口縁２の部分を手袋の長手直角方向にでき るだけ大きく押し広げた後、この開口縁２に、できるだけ密に縁かがり加工３を 施すことにより達せられる。 すなわち、もっとも一般的な編み方であるメリヤス編み等の常法の編み加工に よって製造された手袋は、編み加工のため、手袋の長手直角方向に大きく引き延 ばすことができる弾力性を有するから、このように引き伸ばしておいてからこの 開口縁２の部分にミシンによって縁かがり加工３を施す。大きなフリルを設ける ためには、縁かがり加工において手袋本体の開口縁の縁方向と平行方向への伸張 をできるだけ大きくし、かつ縁かがり加工を極力密に施すのが望ましい。

【０００８】 なお、前記縁かがり加工に用いる糸の色を手袋本体と異色、例えば手袋本体が ピンクに対して縁かがりが黒等、にすることは自由であり、この場合縁かがりの 部分、すなわちフリル加工それ自体を視覚的にいっそう鮮やかに浮き立たせ、華 やかさ、可憐さ、可愛さ等を演出することができる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の手袋は、常法により編み加工により製造された手袋の長手直角方向の 寸法復元力を巧みに利用し、開口縁を伸張した上でこの部分に縁かがり加工を施 すことにより、この部分に従来実現されなかったフリルを設けることに成功した ものであって、手袋が本来有する形態は実質的に変更せず、すなわちその機能性 には全く変更を加えずに、可憐なデザイン性を付与して商品価値をいっそう高め たものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案手袋の一実施例の斜視図である。

【符号の説明】

１ 手袋本体 ２ 開口縁 ３
縁かがり加工

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】編み加工により製造された手袋本体の開口
   縁を、該開口縁と平行方向に伸張しつつミシンにより密
   に縁かがり加工を施すことにより、該開口縁にフリルを
   設けたことを特徴とする手袋。
2. 【請求項２】前記縁かがり加工に用いる糸の色が、前記
   手袋本体と異色であることを特徴とする請求項１記載の
   手袋。