JP3004146B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP3004146B2
JP3004146B2 JP5138296A JP13829693A JP3004146B2 JP 3004146 B2 JP3004146 B2 JP 3004146B2 JP 5138296 A JP5138296 A JP 5138296A JP 13829693 A JP13829693 A JP 13829693A JP 3004146 B2 JP3004146 B2 JP 3004146B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録装置に関し、詳しく
は当該記録装置において発生する種々のエラーの解除処
理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、記録装置において記録動作
中、あるいは、その装置の操作中に何らかのエラーが発
生した場合、そのエラーの状態にかかわらず所定の一連
の手続きを経てエラー解除処理がなされる装置が知られ
ている。
【0003】このような記録装置においてエラーが発生
した場合、まず、そのエラーの要因が所定のエラー検出
装置によって検出される。記録装置では各エラー要因に
応じたエラー検出機構を備え、これら検出機構が検出す
るエラーの状態は、表示装置によりそのエラー態様に応
じて表示される。そして記録装置の使用者は、この表示
装置の表示内容を判断し、その記録装置において生じて
いるエラー状況を認識することができる。
【0004】記録装置において用いられる表示装置およ
びそのエラー表示方法としては、LEDを用い、複数の
LEDの各々が独立のエラー状態を表わすもの、LED
の組み合わせによりエラー状態を表わすもの、あるい
は、LCDやCRTによる文字等のメッセージ表示によ
るものが知られている。
【0005】ところで、記録装置で生じるエラーは、時
間の経過と共にエラー状態が解除されて本来の機能が回
復する自己復帰可能エラーと使用者の補助操作により解
除,回復が行われる自己復帰不可能エラーに大別でき
る。自己復帰不可能エラーが生じた場合、使用者は上述
のように表示装置によって示されるエラーに対応したエ
ラー解除手段(エラー状態を解除し、本来の機能に復帰
させる全ての手段をいう。以下、同じ)を選択すること
となる。例えば、従来の記録装置におけるエラー解除処
理は、その装置において実行可能な各種のエラー解除手
段の中から少なくとも1種類の解除手段を操作パネルの
キー入力等によって選択し、この選択された解除手段を
同様のキー入力等によって起動させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置では、使用者は、その装置において用意された各
種のエラー解除手段の中から適切な手段を選択する場
合、その選択の間表示装置に表示されたエラー状態を記
憶しあるいはしばしば確認する必要がある。また、その
選択は、表示部に表示される個々の解除手段をキーの押
下等によりシーケンシャルに変化させながら所望のエラ
ー解除手段を選択する必要があり、このような場合、使
用者に対して本来の解除手段選択とは関係のない不要な
操作を行わせることになる。
【0007】さらに、エラーの表示内容が、エラー解除
手段を選択してこれを起動する時点まで使用者に対し表
示されるとは限らない。このような場合、使用者は上記
起動を行うまでエラー状態を記憶する必要がある。
【0008】以上のように、従来装置では、エラー解除
手段の選択操作に伴なう操作時間の浪費を生じることが
あり、また、エラー状態やエラー解除操作手順の記憶等
を使用者に要求することとなり、記録装置の使い勝手を
損ねるという問題がある。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、記録装置に
おけるエラー解除処理を使用者が容易になし得るように
し使い勝手の良い記録装置を提供することになる。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
被記録媒体に記録を行う記録装置において、該記録装置
における複数種類のエラーを検出することが可能なエラ
ー検出手段と、前記エラー検出手段が検出したエラーに
関する複数の解除処理を行うことが可能な解除処理手段
と、前記解除処理手段が行うことが可能な複数の解除処
理の中から1つの解除処理を操作者が選択するための選
択手段と、前記記録装置にエラーが発生したときは、操
作者が前記選択手段によって実行すべき解除処理を選択
しなくても、前記エラー発生手段が検出したエラーに対
応した解除処理を複数の解除処理の中から設定する解除
処理設定手段とを具え、前記記録装置にエラーが発生し
ていないときは、操作者が前記選択手段によって、複数
の解除処理の中から1つの解除処理を選択し設定できる
ことを特徴とする。
【0011】
【作用】以上の構成によれば、エラーが発生したとき
は、操作者が選択手段によって、そのエラーの状態に応
じた解除処理をわざわざ選択しなくても、自動的に所望
の解除処理が設定され実行されるため、迅速にエラーを
解除することができる。また、エラーが発生していない
ときは、操作者が選択手段によって複数の解除処理の中
から1つの解除処理を選択し設定することができ、操作
者が必要に応じて、所望の解除処理を行うことができ
る。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0013】(実施例1)図1は本発明の一実施例にか
かわる記録装置の制御構成を示すブロック図である。
【0014】図1において、中央処理装置(CPU)1
01はアドレスバス,データバスおよびコントロールバ
スからなるバス112を介して、以下の各部と各信号の
授受を行う。すなわち、バス112はROM103,R
AM102,データ受信部104,操作パネル制御部1
05,タイマ部106,記録ヘッド移動駆動部107,
紙送り駆動部108,記録ヘッド吐出駆動部109,ホ
ームポジションセンサ110,紙幅センサ111に接続
されている。
【0015】CPU101はROM103に内蔵され図
3等に示される処理手順に従って本例装置の制御を実行
する。所定のホスト装置から送信された記録データは、
本例装置側のデータ受信部104で受信される。データ
受信部104は、設定された手順に従ったデータの受信
と、記録用紙の有無等、本例記録装置側の情報等のホス
トとの間での受け渡しとを行う。受信された記録データ
は、RAM102に格納され、記録命令等の記録要因が
発生した時点で、上記データが読み出されてこのデータ
に基づいた記録が開始される。CPU101は、ROM
103に格納された記録動作シーケンスに従い記録装置
の各機構部の作動を制御し、これにより記録が行われ
る。すなわち、CPU101は、ホームポジションセン
サにより記録ヘッドの位置を確認し、この位置を基準と
して記録ヘッド移動駆動部107を制御して記録ヘッド
を移動させる。記録ヘッドが予め定められた位置に達し
た時点で、CPU101は、記録ヘッド吐出駆動部10
9を動作させ記録ヘッドから記録用紙上にインクを吐出
させて記録を行う。上記記録ヘッドの移動による1行の
記録が終了すると、CPU101は紙送り駆動部108
を動作させ記録紙を上記1行分の幅に対応した長さだけ
搬送する。上記一連の動作を所定量の記録データが無く
なるまで継続する。
【0016】エラー検出部113は、例えばインク残量
センサ等からなりインクタンクのインク無しを検出して
これをエラー情報として出力するものであり、装置各部
のエラーに対応したエラー情報を出力することができ
る。
【0017】図2は、図1に示す操作パネル制御部10
5の一部に設けられた表示部の模式的平面図である。
【0018】図2において、符号201は本例装置とホ
スト装置との通信を制御するオンラインスイッチを示
す。本スイッチを押下することにより、記録装置とホス
ト装置との間をオンライン状態またはオフライン状態に
設定することができる。記録装置がオンライン状態の時
は、図2に示すオンラインランプ204が点灯する。オ
ンライン状態で記録装置にエラーが発生しこれが検知さ
れると、記録装置は自動的にオフライン状態に推移す
る。この時、記録装置のエラー状態を使用者に知らしめ
るためのエラーランプ205が点灯するとともにLCD
206には、例えば「インクナシマゼンタ」といったエ
ラー内容が表示される。スイッチ202は、エラー解除
手段を選択するための選択スイッチであり、またスイッ
チ203はスイッチ202で選択されたエラー解除手段
の動作(エラー解除処理)を起動するための実行スイッ
チである。
【0019】図3は、図2に示すスイッチの操作に応じ
たエラー解除処理のフローチャートである。
【0020】図3は本例のカラーインクジェット記録装
置のインク無しエラーにかかわる一連の処理手順を示す
フローチャートである。
【0021】本例の処理手順は、インク無しエラーが生
じた場合およびこのエラーの発生とは関係ない場合にお
いて起動されるものであり、エラーと関係のない場合に
おいては、各色インクの記録ヘッドの吐出回復処理が行
われる。従って、以下に示されるように各色インクの
「解除処理」には、図2に示されるような表示を自動的
に行う処理およびスイッチ203(図2参照)の押下に
よって起動するそれぞれの記録ヘッドの吐出回復処理が
含まれる。なお、この処理は公知の吸引処理によるもの
である。従って、エラー回復ルーチンに入ると、最初に
ステップS301でこの回復シーケンスがエラー発生状
態の動作であるか、あるいは、エラー状態でない動作で
あるかを判断する。ここで、エラーが発生していない状
態であると判断されると、デフォルトで設定されている
ブラックインクに係るブラック解除処理(ステップS3
05)に移行する。
【0022】ステップS301でエラー発生状態である
と判断されると、ステップS302に移行する。ステッ
プS302では、エラー検出部113で検出され、所定
のレジスタ等に記憶されたインク無しのインク色がイエ
ローか否かを判断する。ここで、インク無しがイエロー
のインクである場合は、ステップS306に移行し、イ
エローインクの解除処理を行う。すなわち、この処理で
は、「インクナシイエロー」という表示を行うとともに
新たなインクカートリッジの装着に伴なう記録ヘッドの
吐出回復処理を行う。なお、この回復処理は、図2に示
す実行スイッチ203の押下により起動される。そし
て、吐出回復処理が終了すると、本例の処理手順を終了
する(図の破線で示される移行)。一方、イエローのイ
ンク無しでない場合は、ステップS303で、同様にイ
ンク無しがマゼンタインクか否かを判断する。マゼンタ
のインク無しである場合、ステップS307で、ステッ
プS306と同様の解除処理を行う。
【0023】それぞれステップS304,S308およ
びステップS309,S305で同様の処理がなされ
る。
【0024】以上のように、本実施例によれば、実際に
エラーの生じている部分に関する解除処理が、優先的に
選択され、これにより、使用者がエラー解除処理を選択
する際の従来のような煩雑な操作を省くことができる。
【0025】ステップS301でエラー発生状態でない
と判断されるような場合は、使用者が必要に応じて吐出
回復処理を行うことを所望する等の場合であり、この場
合使用者は、ステップS305のブラックインクの解除
処理から順にスイッチ202の押下によってシフトしな
がら所望のインク色の解除処理を選択し、そのインクに
かかる記録ヘッドの吐出回復処理を行う。
【0026】(実施例2)本例では、複数の給紙装置を
有する記録装置において用紙無しエラーを生じた場合の
処理例について説明する。図4は2台の給紙装置を有す
る記録装置を示す模式図である。
【0027】図において、符号401は第1の給紙装置
であり、符号402は第2の給紙装置である。本例装置
は、記録用紙を第2の給紙装置402から給紙し、記録
中に用紙が無くなるというエラーが発生した場合、その
解除処理として、他の給紙装置にセットされている用紙
を選択する処理と、用紙無しとなった給紙装置に用紙を
供給し再度同一の給紙装置より用紙を供給する処理の2
つの解除処理が可能である。また、これらのエラー解除
処理の何れを選択するかは、使用者が選択することがで
きる。すなわち、使用者は上記処理の何れかの選択を記
録装置の初期設定時に予め行うことにより、用紙無しエ
ラーの状態が発生したとき、選択した一方の解除処理が
表示装置に表示され、使用者に対し容易かつ簡潔な操作
環境を与えることが可能である。
【0028】図5は、用紙無しエラーの解除処理のフロ
ーチャートである。
【0029】用紙無しが検出されると、本処理手順が開
始され、ステップS501において第1の給紙装置(第
1ビン)の用紙無し情報の判断を行う。第1の給紙装置
が用紙無しの場合は、ステップS506のブロックへ移
行する。第1の給紙装置が用紙無しでない場合はステッ
プS502に移行し、ここで第2の給紙装置(第2ビ
ン)の用紙無し情報の判断を行う。ステップS502に
て第2の給紙装置が用紙無しの場合はステップS506
に移行し、また、第2の給紙装置が用紙無しでない場合
はステップS503に移行して他のエラー処理を行う。
【0030】第1または第2の給紙装置に用紙無しが発
生した場合、エラー解除のための操作、表示制御はステ
ップS506の処理に移行する。ステップS506の処
理は、上記のように予め選択したエラー解除処理に対応
した選択表示対象を選択する。本例では、各給紙装置で
の用紙無しエラー毎に用紙無しエラー解除処理を選択で
きるよう2ブロック各々の構成となっている。このよう
な初期における選択は、用いられる用紙の枚数が質等に
応じて行うことができる。
【0031】第1または第2の給紙装置で用紙無しエラ
ーが生じた場合、その解除処理には2通りある。第1の
処理は、他方すなわち第1の給紙装置より記録用紙を供
給する処理であり、第2の処理は第2の給紙装置に用紙
を補給し、再度第2の給紙装置より用紙を供給する処理
である。図に示す例では、何れの給紙装置に用紙無しエ
ラーが生じても、第1給紙装置から給紙を行う選択がさ
れており、その旨の表示も優先的に行われる。すなわ
ち、ステップS506で解除処理が決定されると、その
選択された解除処理がステップS505で行われる。こ
の処理は、第1給紙装置から給紙が行われる旨の表示
と、実行スイッチの押下に応じた実際の給紙を含むもの
である。
【0032】本例においても、使用者は解除処理を選択
するためのスイッチ操作により、ステップS504また
はS505の解除処理をシフトしながら選択することが
できる。
【0033】(実施例3)本例は、イエロー,マゼン
タ,シアン,ブラックの4色のインクを用いる記録装置
において、ブラックインクが記録途中で無くなった場合
の処理に関するものである。
【0034】ブラックインクが無くなった場合の解除処
理として以下の2通りの処理が考えられる。第1の処理
は、ブラックインクをカートリッジ変換等によって補給
し再度ブラックインクを用いて記録可能とする処理であ
り、他の処理はイエロー,マゼンタ,シアンの3色を用
いて混色によりブラックを生成する処理である。これら
2つの解除処理の何れを選択するかは、上記実施例2と
同様、使用者が初期選択可能であり、ブラックインクが
無くなったときに優先的に何れか一方の処理の表示がな
されおよび処理実行可能状態となる。
【0035】図6は上記解除処理で用いられる表示装置
の一例を示す模式図である。
【0036】図6(a)はLCDを用いた表示例を示
し、LCD601は2行構成を採り、選択された解除処
理の内容が表示される。現在の選択項目は図中「→」の
記号で示される項目であり、この矢印記号は上段の最初
の部分と下段の最初の部分に表示可能である。上段と下
段の何れに矢印を表示するかは使用者が予めする上記選
択に従う。
【0037】図6(b)はLEDを用いた表示例を示す
模式図である。
【0038】ステート1またはステート2の何れかの状
態が上記使用者の選択に応じて表示され、また、何れか
一方に決定可能であるスイッチにより表示状態を決定で
きる。ステート1はブラックインクを補給して再度使用
することを意味し、ステート2はブラックをイエロー,
マゼンタ,シアンにより混色生成することを意味してい
る。
【0039】図7は、上記のステートの切換えと決定を
行う手段の例を示す模式図である。図7(a)は使用者
が指で操作可能なタクトスイッチ等の機械的スイッチで
ある。また、図7(b)は図7(a)の操作シーケンス
を電気的に記憶するためのEEPROMである。EEP
ROM等の記憶装置に操作手順を記憶させ、その記憶内
容に従い優先的に表示および操作を行うことも可能であ
る。
【0040】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0041】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0042】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0043】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0044】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0045】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0046】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0047】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0048】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エラーが生じたときは、操作者が選択手段によって、そ
のエラーの状態に応じた解除処理をわざわざ選択しなく
ても、自動的に所望の解除処理が設定され実行されるた
め、迅速にエラーを解除することができる。また、エラ
ーが発生していないときは、操作者が選択手段によって
複数の解除処理の中から1つの解除処理を選択し設定す
ることができ、操作者が必要に応じて、所望の解除処理
を行うことができる。さらに、操作者の手を煩わさず、
操作者の誤った選択操作による誤った解除処理の実行を
防ぐことができる。
【0050】この結果、操作者のエラー解除処理選択の
ための操作工数を削減でき、操作者に対し容易なエラー
解除環境を与えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるインクジェット記録
装置のブロック図である。
【図2】上記インクジェット記録装置の操作部を示す模
式図である。
【図3】上記実施例におけるエラー解除処理のフローチ
ャートである。
【図4】本発明の他の実施例にかかる2ビン構成の記録
装置を示す模式図である。
【図5】上記他の実施例における用紙供給エラー解除処
理のフローチャートである。
【図6】本発明のさらに他の実施例にかかるエラー解除
処理における表示例を示す模式図である。
【図7】上記さらに他の実施例におけるエラー解除処理
選択決定手段の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
101 メインCPU 102 RAM 103 ROM 104 データ受信部 105 操作パネル制御部 106 タイマ部 107 記録ヘッド移動制御部 108 紙送り駆動部 109 記録ヘッド吐出駆動部 110 ホームポジションセンサ 111 用紙幅センサ 112 バス 201 オンラインスイッチ 202 選択スイッチ 203 実行スイッチ 204 オンラインランプ 205 エラーランプ 206 LCD 601 LCD 602 LED 701 選択スイッチ 702 実行スイッチ 703 EEPROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 29/46 B41J 2/175 G06F 3/06 305 G06F 3/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体に記録を行う記録装置におい
    て、 該記録装置における複数種類のエラーを検出することが
    可能なエラー検出手段と、 前記エラー検出手段が検出したエラーに関する複数の解
    除処理を行うことが可能な解除処理手段と、前記解除処理手段が行うことが可能な複数の解除処理の
    中から1つの解除処理を操作者が選択するための選択手
    段と、 前記記録装置にエラーが発生したときは、操作者が前記
    選択手段によって実行すべき解除処理を選択しなくて
    も、前記エラー発生手段が検出したエラーに対応した解
    除処理を複数の解除処理の中から設定する解除処理設定
    手段とを具え、 前記記録装置にエラーが発生していないときは、操作者
    が前記選択手段によって、複数の解除処理の中から1つ
    の解除処理を選択し設定できること を特徴とする記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記解除処理手段が行う解除処理には、
    当該設定された解除処理を表示する処理が含まれること
    を特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録装置は、熱エネルギーを利用し
    てインクに気泡を生じさせ、該気泡の生成に伴なってイ
    ンクを吐出する記録ヘッドを用いて記録を行うことを特
    徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
JP5138296A 1993-06-10 1993-06-10 記録装置 Expired - Fee Related JP3004146B2 (ja)

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