JPH0844512A - 印刷装置及びそれを接続する電子機器及びそれらの制御方法 - Google Patents

印刷装置及びそれを接続する電子機器及びそれらの制御方法

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JPH0844512A
JPH0844512A JP6179211A JP17921194A JPH0844512A JP H0844512 A JPH0844512 A JP H0844512A JP 6179211 A JP6179211 A JP 6179211A JP 17921194 A JP17921194 A JP 17921194A JP H0844512 A JPH0844512 A JP H0844512A
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JP6179211A
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Yasuhiro Numata
靖宏 沼田
Takeshi Otani
剛 大谷
Takuyuki Matsuo
卓幸 松尾
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷装置に対して格別なシーケンス調整を行
うパラメータ検出に係る回路等を設けることなく、適切
なシーケンスに従って印刷をおこなうことを可能にす
る。 【構成】 ステップS1の段階で、プリンタはホストコ
ンピュータに対して現在のメンテナンスパラメータ(イ
ンク滴の予備吐出周期及びその回数)を送出する。これ
を受け、ホストコンピュータ上のユーザは、そのパラメ
ータを変更する(ステップS2)。そして、その変更さ
れた内容をプリンタに転送する(ステップS3)。プリ
ンタは、これに従って自身の予備吐出周期やその回数を
変更し、印刷処理シーケンスを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷装置及びそれを接続
する電子機器及びそれらの制御方法、例えば、印刷装置
とそれに印刷データを出力するホストコンピュータ、及
びそれらの制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にプリンタ装置は、上位のホストコ
ンピュータ(例えば、パーソナルコンピュータやワーク
ステーション等)と接続され、そのホストコンピュータ
から出力されてきた印刷データ(各種制御コマンドを含
んでいる)に基づいて記録紙等の記録媒体上に画像を印
刷する。
【0003】近年では、高解像度化、高画質化のため、
プリンタ装置にはさまざまな工夫がなされ、より制御が
複雑化してきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかなしながら、上記
従来例ではカバーしきれない事もある。例えば、装置の
使用される環境に広く対応するために、プログラム容量
が膨大なものになってしまう等である。
【0005】また、特にインクを吐出するタイプのプリ
ンタ装置においては、動作状態(湿度等)によって、動
作を調節することが望まれるが、現在のところこのよう
にはなっていない。つまり、最悪の条件に対応するよう
に制御するようになっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】及び
【作用】本発明はかかる問題点に鑑みなされたものであ
り、印刷装置に対して格別なシーケンス調整を行うパラ
メータ検出に係る回路等を設けることなく、適切なシー
ケンスに従って印刷をおこなうことが可能な印刷装置及
びそれを接続する電子機器及びそれらの制御方法を提供
しようとするものである。
【0007】この課題を解決するため、例えば本発明の
印刷装置は以下に示す構成を備える。すなわち、上位装
置から受信した印刷データに従って所定の記録媒体上に
可視画像を形成し、出力する印刷装置において、前記上
位装置から受信したデータが印刷装置における動作シー
ケンス設定情報であるかどうかを判別する判別手段と、
該判別手段によって、受信データが動作シーケンス設定
情報であると判別した場合、当該動作シーケンスに従っ
て印刷動作の制御を行う制御手段とを備える。
【0008】また、本発明の好適な実施態様に従えば、
更に、前記上位装置とは双方向にデータ通信が行えるか
否かを判断する判断手段と、該判断結果、上位装置と双
方向データ通信が行えると判断した場合、その時点にお
ける動作シーケンス内容を前記上位装置に送出する送出
手段とを備えることが望ましい。これによって、上位装
置側の操作者は、双方向通信が行える印刷装置に対して
のみシーケンス設定が行えるので、シーケンス調整機能
を有さない印刷装置に情報を出力することが無くなる。
【0009】また、印刷装置は、インクジェットプリン
タであって、動作シーケンス情報としては予備インク吐
出周期と回数に対応する設定情報が含まれることが望ま
しい。これによって、正常に印刷させながらもインク液
の消費量を低く抑えることが可能になる。
【0010】また、前記設定情報は、湿度の高低を示す
情報であることが望ましい。これによって、湿度の高低
のみのデータでよくなるので、情報量を少なくすること
が可能になる。
【0011】また、更に、予備インク吐出処理によっ
て、所定の排インクタンク内の排インク量を、前記設定
情報に従って予測する予測手段と、予測した排インク量
が所定量になったと判断した場合、報知する報知手段と
を備えることが望ましい。これによって、排インクタン
ク内の実際のインク量を検出する回路を設けること無し
に、それを検出することが可能になる。
【0012】また、前記上位装置と双方向にデータ通信
を行う通信手段を備え、前記報知手段は、前記通信手段
によって前記上位装置に所定コマンドを送出することが
望ましい。これによって、上位装置の操作者はいながら
にしてプリンタの排インクタンクの交換時期を知ること
が可能になる。
【0013】また、上記目的を達成する本発明の電子機
器は以下の構成を備える。すなわち、下位に接続された
印刷装置に印刷データを送出する電子機器において、前
記印刷装置の動作シーケンスを設定する設定手段と、設
定された動作シーケンスの情報を前記印刷印刷装置に転
送する転送手段とを備える。
【0014】また、本発明の好適な実施態様によれば、
更に、前記印刷装置と双方向データ通信が行えるか否か
を判断する判断手段を備え、前記設定手段は、前記判断
手段によって双方向データ通信が行えると判断された場
合に付勢されることが望ましい。これにより、印刷装置
側に動作シーケンスの設定が行える場合にのみ、設定情
報を転送することが可能になり、その機能を有さない印
刷装置に設定情報を転送することを回避できる。
【0015】また、前記判断手段は、装置自身の電源投
入による初期段階、或いは、下位装置から所定のコマン
ドデータが送られてきた場合に付勢されることが望まし
い。これによって、電子機器或は印刷装置の電源投入の
順序にかかわらず、双方向通信が可能かどうかのチェッ
クが行える。
【0016】また、印刷装置は、インクジェットプリン
タであって、動作シーケンス情報としては予備インク吐
出周期と回数に対応する設定情報が含まれることが望ま
しい。これによって、インク液の消費量を小さくしなか
らも、正常な印刷を行なわせることが可能になる。
【0017】また、前記設定情報は、湿度の高低を示す
情報であることが望ましい。これによって、転送する情
報量は少なくて済むことになる。
【0018】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明に係る実施例
を詳細に説明する。
【0019】<概要の説明>先ず、本発明の概要を簡単
に説明すると次の通りである。
【0020】ホストコンピュータ側では、プリンタが持
っているメンテナンスに必要な情報を獲得し(プリンタ
がホストコンピュータにメンテナンス情報を送出す
る)、それに従ってホストコンピュータ上のユーザが使
用環境を選択して、その使用環境に最適なパラメータを
プリンタに転送し、設定する。プリンタ側では、その設
定に従って動作するものである。
【0021】図1に実施例における上記処理の手順を示
し、説明する。
【0022】先ず、ステップS1で、プリンタからメン
テナンスのパラメータのデフォルト値をホストへ送る。
次に、ステップS2に進んで、ホストコンピュータ上で
のユーザは、送られてきたパラメータを変更し、環境に
適した値にする。そして、ステップS3において、ホス
トコンピュータからプリンタにその変更したパラメータ
を送り返す。プリンタは、送り返されたパラメータを受
け、自身のメンテナンスの動作のパラメータを変更す
る。
【0023】以上のように動作するものであるから、ホ
ストコンピュータとプリンタとは双方向通信を行えるイ
ンターフェースがそれぞれ設けられている。また、図1
に示す処理を開始するタイミングは、プリンタに電源が
投入された場合、或はホストコンピュータに電源が投入
された場合のいずれかである。つまり、ホストコンピュ
ータとプリンタの双方が互いに、双方向のデータ授受の
チェックを行ない、図1に示す手順を行うものである。
このようにする理由は、例えばプリンタ側の電源投入時
にホストコンピュータに電源が投入されていないと上記
処理を行えないからである。換言すれば、後に電源が投
入される装置から上記処理を開始させることでこの問題
を回避できるからである。
【0024】ここで、実施例におけるメンテナンス情報
について、説明する。尚、実施例におけるプリンタはイ
ンクジェットプリンタ(特に熱エネルギーを利用してイ
ンク滴を吐出する装置)を前提としている。
【0025】インクジェットプリンタは、そのインク吐
出口(ノズル)からインク滴を記録紙面に吐出させるも
のあるが、一般に、目詰まりを防止するために、記録動
作に先だって予備吐出動作と、クリーニング動作を行う
必要がある。
【0026】尚、これらの動作自身は公知であるので、
その説明は省略するが、予備吐出とは記録紙からはずれ
た位置で、記録ヘッドを駆動することで、全ノズルから
インク滴を吐出させ、所定の排インクタンクにそれを貯
める動作をいい、クリーニングとは記録ヘッド面を所定
の板状部材で拭い去り、それを排インクタンクに貯める
動作である。
【0027】ここで、予備吐出及びクリーニングを行う
間隔であるが、これまでの装置では固定であった。実施
例では、この間隔をホストコンピュータから変更可能に
しようとするものである。変更する理由は、これまでの
装置は最悪の状態に対処しているものであり、本来は不
要な時期であるにもかかわらず、その処理を行っている
からである。
【0028】さて、予備吐出やクリーニングはいずれ
も、正常にインク滴を吐出させるための制御であり、そ
れはプリンタが置かれている状態、特に湿度に依存す
る。
【0029】つまり、湿度が高ければ(高湿であれ
ば)、ヘッドのノズルが乾燥しにくくなるので、目詰ま
りは起こりにくくなり、予備吐出の間隔は長くできる。
逆に低湿であれば、その間隔は短くする(最悪の状態に
相当する)必要がある。
【0030】また、排インクタンクに溜まっているイン
クも湿度に応じて蒸発する度合が変化するわけであるか
ら、その排インクタンクの交換時期の報知タイミングも
変動する。
【0031】図2は、実施例における湿度に応じた予備
吐出の間隔と、一回の予備吐出における吐出回数、排イ
ンクタンクの量を予測する係数を示している。排インク
タンク満タン係数とは、予備吐出やクリーニングでぬぐ
い去ったインクの量に乗算する係数であり、低湿のとき
には蒸発量が多いので、通常のそれに対して小さめの値
が設定されていて、高湿の場合には蒸発量は少ないので
大きめの値が設定されている。
【0032】本実施例では、これらの制御を行うため
に、プリンタ側に湿度を検出するための格別な回路やセ
ンサを設けることなく、適切な環境で印刷を行なわせる
ものである。
【0033】<構成の説明>図3は、実施例におけるホ
ストコンピュータとプリンタの構成及びの接続関係を示
している。
【0034】ホストコンピュータ3000には、以下の
構成を備える。
【0035】図中、1は装置全体の制御を司るCPU、
2はワークエリア(OS,アプリケーション、及び各種
データを記憶するエリア)として使用するRAM、3は
フォント、各種データ及びブートプログラムを記憶して
いるROMである。4は各ユニットを電気的に接続する
バスである。5はキーボードコントローラ(KBC)で
あり、キーボード(KB)9からの入力された情報をバ
ス(CPU1)に出力するのものである。6はCRTコ
ントローラであり、内部に設けられたVRAM(図示せ
ず)に展開されたビットイメージをCRT表示装置10
に出力するものである。7はメモリコントローラであ
り、外部メモリ装置11(例えばハードディスク装置
等)からのデータ読出し、及びそれへの書き込みを行
う。外部メモリ装置11には、OS、各種アプリケーシ
ョン及びそのデータが記憶されいて、後述する図9にか
かるプログラムも記憶されている。これらのプログラム
は適宜RAM2にロードされ、CPU1によって実行さ
れる。8はプリンタ1500へ各種データ(印刷データ
及び指示コマンド)を送出したり、プリンタ1500か
らの所定形式のコマンド情報を受信するための双方向イ
ンターフェースであり、プリンタ1500とはケーブル
2000で接続されている。
【0036】一方、プリンタ1500は以下の構成を備
える。
【0037】図中、12はプリンタ全体の制御を司るC
PUであり、13はCPUが12が実行するプログラ
ム、フォントデータ、各種データ(図2における係数等
を含む)を記憶しているROMである。14は受信バッ
ファ及び印刷するビットイメージを展開するプリントバ
ッファ、更にはCPU12のワークエリアとして使用さ
れるRAMである。15はホストコンピュータ3000
からのデータの受信、及び、各種データの送信を行う為
の双方向のインターフェースである。16は実際に印刷
を行う印刷部18及びその印刷部18のメカ駆動部17
(キャリッジ搬送モータや記録紙搬送モータ等)へ、各
種データ(ビットイメージや駆動信号等(を送出した
り、印刷部からの状態情報(ジャムや記録紙有無等)を
受信するための印刷部インターフェースである。
【0038】19は前回の動作状態を記憶している不揮
発性RAMである。20はプリンタに対してオンライン
/オフラインの指示等、各種設定を行うための操作パネ
ルである。21は、フォントデータや各種機能向上を図
るプログラムを記憶した外部メモリ22をアクセスする
ためのメモリコントローラである。また、図示していな
いが、定期的(プログラマブル)に割り込み信号を発生
するためのタイマが設けられている。
【0039】<処理手順の説明>上記構成における、実
施例のプリンタの電源オン時における呼び出される処理
手順を図4のフローチャートに従って説明する。尚、こ
の手順及び後述する図5〜8に従ったプログラムは、R
OM13に格納されているものである。特に、図4のフ
ローチャートに係る処理は、ホストコンピュータ300
0から所定のコマンド(双方向チェックコマンド)が送
られてきた場合にもコールされるものである。
【0040】先ず、ステップS11でホストコンピュー
タ3000と本装置(プリンタ1500)が双方向通信
できる状態かチェックする。双方向通信が行えるか否か
のチェックは、所定コマンドを送出し、それに応答する
所定コマンドが返ってきたかどうかで判断する。ホスト
コンピュータ3000から双方向チェックの問い合わせ
に係るコマンドが送られてきた場合には、その応答コマ
ンドを送出することで行う。そして、ステップS12に
進んで、双方通信が可能であったかどうかを判断する。
【0041】双方向通信が行えないと判断した場合に
は、本処理を終了する。また、双方向通信が行えると判
断した場合には、ステップS13に進み、不揮発性RA
M19内のデータ(予備吐出周期、クリーニング周期)
を所定形式のコマンドに変換し、インターフェース15
を介してホストコンピュータ3000に送出する。この
後、処理はステップS14に進んで、ホストコンピュー
タ3000からの指示コマンドを受信する。そして、ス
テップS15でその指示された内容でNVRAM15の
内容を更新すると共に、指示された予備吐出周期、及び
クリーニング周期で割り込みがかかるようにタイマにセ
ットし、本処理を終了する。
【0042】次に、実施例における印刷データを受信し
たとき、インターフェース15が出力する割り込み信号
に対する処理内容を図5のフローチャートに従って説明
する。
【0043】インターフェース15にホストコンピュー
タ3000からデータが送られてくると、CPU12に
割り込み信号が発生する。この割り込み信号を受け、先
ずステップS21でI/F15にラッチされているデー
タを取り出し、次のステップS22で、そのデータが印
刷データであるのか、本装置への指示コマンドであるの
かを判断する。
【0044】印刷データであると判断した場合にはステ
ップS23に進んで、そのデータをRAM14中の受信
バッファ(図示せず)に格納し、本処理を終了する。ま
た、印刷データではないと判断した場合(例えば、先に
説明したようにホストコンピュータからの双方向通信の
チェックを促すコマンドである場合等)には、ステップ
S24に進んで対応する処理を行い、本処理を終了す
る。
【0045】図6は、予備吐出処理ルーチンを示してい
る。本処理は、先に説明した図4におけるステップS1
5で設定した周期で実行されるものである。
【0046】先ずステップS31で、不揮発性RAM1
9から現在の周期に対応する吐出回数をリードする(図
2参照)。次いで、ステップS32に進んで、キャリッ
ジ(図示しないヘッドマウント)を所定位置に戻し、そ
の位置で設定された回数だけ全ノズルを駆動し、インク
滴吐出を行なわせる。次いで、ステップS33に進み、
現在の設定内容に従って吐出量に係数(図2参照)を乗
算し、その結果を不揮発性メモリに格納されている前回
の値に足し込む。
【0047】次に、実施例におけるクリーニング処理を
図7に従って説明する。本処理も、先に説明した図4に
おけるステップS15で設定した周期で実行されるもの
である。
【0048】先ず、ステップS41でキャリッジを所定
位置に戻し、図示しない弾性体(一般には、クリーニン
グブレードと呼ばれる)をヘッドに当接させ、そのノズ
ル面に付着したインクやごみ等を除去する。次いで、ス
テップS42に進み、除去したインクに相当する量に、
図6で説明した係数を乗算し、その結果(湿度に依存し
た量になる)を不揮発性メモリ19に足し込む。
【0049】尚、クリーニング処理の中には、そのクリ
ーニングブレードに水を流して、ノズル面を洗浄するタ
イプもある。この場合には流す水の量も考慮して足し込
む量を算出する。
【0050】次に、実施例のプリンタにおける印刷処理
の内容を図8を参照して説明する。尚、本処理とは並行
して先に説明した受信処理が行われている。また、説明
は後述するが、印刷処理中、例えばキャリッジが操作運
動中は予備吐出処理やクリーニング処理が行われないよ
うに、割り込みは不許可になっている。換言すれば、そ
れ以外では割り込みは許可状態になっている。
【0051】先ず、ステップS51で、受信バッファに
印刷データが格納されているか否かを判断し、受信バッ
ファに印刷データが格納されるまで待つ。
【0052】受信バッファに印刷データが格納される
と、処理はステップS52に進み、キャリッジの一走査
運動分のビットマップイメージを生成する。このビット
マップ生成処理が終了すると、キャリッジの操作運動を
開始して、印刷を行なわせることになるが、その間に予
備吐出等の割り込み処理が行われるのを防ぐため、ステ
ップS54で割り込みを不許可にする(但し、この間に
割り込み信号が入った場合には、それを記憶保持し、許
可された時点で割り込み信号を発生する)。こうして、
キャリッジの走査運動による印刷を行う。走査運動によ
る記録が完了すると、ステップS55で割り込みを許可
し、キャリッジをホームポジションに戻すと共に、記録
媒体(記録紙)を1走査分搬送させる。
【0053】次に、ステップS56に進み、1ページ分
の印刷が完了したと判断するまで、ステップS51以降
の処理を繰り返す。尚、1ページ分の印刷が完了したか
どうかの判断は、走査運動回数が所定回数に達したか否
か、或は/及び、印刷データ中に改ページ(フォームフ
ィードコマンド等)があるかどうかで判断する。
【0054】こうして1ページ分の印刷処理が完了する
と、記録紙を排出し、次の印刷に備えてステップS51
に戻る。
【0055】以上が実施例におけるプリンタの主要部分
の動作内容である。尚、排インクタンク内の排インク量
が所定値に達した場合(この所定値は余裕をもった値で
ある)、その旨を示すメッセージを操作パネルに表示す
ることは勿論、その旨のコマンドをもホストコンピュー
タに送出する。
【0056】次に、実施例におけるホストコンピュータ
3000における電源投入時、或は、プリンタから双方
向通信チェックコマンドを受信した際、或は、操作者か
ら所定の指示が与えられた場合の処理手順を図9のフロ
ーチャートに従って説明する。
【0057】先ず、ステップS61で、双方向通信のチ
ェックを行う。チェック方法はプリンタ側のそれと同じ
であるものとし、ここでは省略する。
【0058】ステップS62では、双方向通信が行える
かどうかを判断する。双方向通信が行えない、つまり、
接続されているプリンタに上述した機能が備えられてい
ないと判断した場合には本処理を終了する。
【0059】一方、双方向通信が行えると判断した場
合、処理はステップS63に進み、プリンタからの情報
を受信する。次いで、ステップS64に進んで、メニュ
ー画面(ウインドウ)を表示する。メニュー画面は、例
えば図10(a)に示す通りである。
【0060】処理はステップS65に進み、そのメニュ
ー画面で変更モードの終了が指定されたかどうかを判断
する。この指定は、キーボード、もしくはマウス等のポ
インティングデバイスを使用する。
【0061】ここで、“終了する”が指定された場合に
は、表示されたメニュー画面を消去し(ステップS7
0)、本処理を終了する。
【0062】また、“終了する”が指定されない場合に
は、次のステップS66で“パラメータを変更する”が
指定されたかどうかを判断する。そして、いずれから指
定されるまで、ステップS65、66をループする。
【0063】さて、“パラメータを変更する”が指定さ
れた場合、処理はステップS67に進み、図10(b)
に示すようなパラメータ入力画面(ウインドウ)を表示
する。図示では、“低湿”が選択されていることを示し
ているが、これは先のステップS63で受信した現在の
プリンタに設定されている内容である。操作者は、この
画面を見て、湿度の設定を行うことになる。ここで、湿
度の設定が行われると、処理はステップS68に進み、
その設定内容をプリンタ1500に送出し、上述した予
備吐出やクリーニング等の周期、予備吐出についてはそ
の吐出回数を設定させる。この後、このパラメータ入力
画面を消去し、ステップS65に戻る。以上説明したよ
うに本実施例によれば、プリンタ装置側に格別な回路等
を設けることなく、ホストコンピュータ上のユーザがそ
のプリンタが置かれている湿度を指定するだけで、その
指定内容に従った予備吐出等の周期や回数を調整できる
ようになる。この結果、プリンタ側では、不用な予備吐
出やクリーニングを行うことがなくなるので、その分、
印刷速度を上げることが可能になる。
【0064】また、上記実施例では、割り込み処理でも
って、予備吐出、クリーニングを行ったが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、適宜経過時間を計測する
ことでそれらの処理時期を判断しても良い。
【0065】
【他の実施例の説明】上記実施例(第1の実施例)で
は、メンテナンスパラメータは湿度に対して変更してい
たが、他にも温度や気圧などの他の環境パラメータでも
かまわないし、また、温度,湿度,気圧を組み合わせて
もかまわない。このようにすることで、より的確な設定
が行えるようになる。
【0066】また、第1の実施例では、プリンタの電源
オン時やホストコンピュータからの要求コマンドを受信
した際に、パラメータ設定を行なっていたが、プリンタ
側に設定モードの開始のためのキーを設けて、そのキー
入力でスタートしてもかまわない。もちろん、ユーザに
よっては、パラメータの変更を望まないユーザのことを
考えて、通信を行ないキーを設けてもかまわない。
【0067】また、上記実施例では、プリンタとホスト
コンピュータとは双方向通信が行える場合を説明した
が、単に双方向通信が行えるからといって、プリンタ側
に上記機能があるとは限らない。そこで、双方向通信チ
ェック処理でプリンタ側にその機能が備えている点をホ
ストコンピュータに送出するようにしても良い。
【0068】また、はじめからプリンタ側に上記機能が
設けられていることがわかっている場合には、双方向通
信が行えることが必須ではない。つまり、ホストコンピ
ュータ側から、プリンタの状態にかかわらず、湿度等の
条件情報を送出すれば良いからである。但し、この場
合、実施例のプリンタがネットワーク上に接続され、そ
のネットワーク上に複数種類のプリンタが接続されるよ
うな場合には、ユーザからみれば混乱するので、接続し
た段階で上記の手順で双方向通信のチェックを行うよう
にすることは、有利である。
【0069】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることは言うまでもない。
【0070】以上説明したように本実施例によると、プ
リンタとホストとの通信を双方向にして、プリンタ動作
においてメンテナンスのためのパラメータをホストから
プリンタに送ることを可能にして、メンテナンスのパラ
メータ値をユーザの使用環境にあわせて設定すれば、プ
リンタの制御システムを単純にし、かつ、よりきめ細か
く、より広範囲なメンテナンスを低コストで実現できる
ことになる。
【0071】尚、本発明は、特にインクジェット記録方
式の中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成
し、記録を行うバブルジェット方式の記録ヘッド、記録
装置において優れた効果をもたらすものである。
【0072】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0073】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、優れた記録を行うことができる。
【0074】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成としても良い。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9−138461号公報に基づいた構成とすることもで
きる。
【0075】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0076】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0077】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0078】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、印
刷装置に対して格別なシーケンス調整を行うパラメータ
検出に係る回路等を設けることなく、適切なシーケンス
に従って印刷をおこなうことが可能になる。
【0080】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例におけるホストコンピュータとプリンタ
との間でメンテナンスパラメータの送信,受信の制御フ
ローの説明図である。
【図2】メンテナンスパラメータの値の低湿,常湿,高
湿の各値の一覧を示す図である。
【図3】実施例におけるホストコンピュータとプリンタ
の構造及び接続関係を示す図である。
【図4】実施例におけるプリンタの動作シーケンス設定
処理の内容を示すフローチャートである。
【図5】実施例のプリンタの受信処理を示すフローチャ
ートである。
【図6】実施例における予備吐出処理内容を示すフロー
チャートである。
【図7】実施例におけるクリーニング処理内容を示すフ
ローチャートである。
【図8】実施例における印刷処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図9】実施例におけるホストコンピュータ側でのプリ
ンタシーケンス設定処理を示すフローチャートである。
【図10】図9の処理中に表示される画面の例を示す図
である。
【符号の説明】
1、12 CPU 2、14 RAM 3、13 ROM 4、23 バス 5 キーボードコントローラ 6 CRTコントローラ 7、21 メモリコントローラ 8、15 インターフェース 16 印刷部インターフェース 17 メカ駆動部 18 印刷部 19 不揮発性RAM 20 操作部 22 外部メモリ 1500 プリンタ 2000 ケーブル 3000 ホストコンピュータ

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上位装置から受信した印刷データに従っ
    て所定の記録媒体上に可視画像を形成し、出力する印刷
    装置において、 前記上位装置から受信したデータが印刷装置における動
    作シーケンス設定情報であるかどうかを判別する判別手
    段と、 該判別手段によって、受信データが動作シーケンス設定
    情報であると判別した場合、当該動作シーケンスに従っ
    て印刷動作の制御を行う制御手段とを備えることを特徴
    とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記上位装置とは双方向にデータ
    通信が行えるか否かを判断する判断手段と、 該判断結果、上位装置と双方向データ通信が行えると判
    断した場合、その時点における動作シーケンス内容を前
    記上位装置に送出する送出手段とを備えることを特徴と
    する請求項第1項に記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 印刷装置は、インクジェットプリンタで
    あって、動作シーケンス情報としては予備インク吐出周
    期と回数に対応する設定情報が含まれることを特徴とす
    る請求項第1項に記載の印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記設定情報は、湿度の高低を示す情報
    であることを特徴とする請求項第3項に記載の印刷装
    置。
  5. 【請求項5】 更に、予備インク吐出処理によって、所
    定の排インクタンク内の排インク量を、前記設定情報に
    従って予測する予測手段と、 予測した排インク量が所定量になったと判断した場合、
    報知する報知手段とを備えることを特徴とする請求項第
    4項に記載の印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記上位装置と双方向にデータ通信を行
    う通信手段を備え、前記報知手段は、前記通信手段によ
    って前記上位装置に所定コマンドを送出することを特徴
    とする請求項第5項に記載の印刷装置。
  7. 【請求項7】 上位装置から受信した印刷データに従っ
    て所定の記録媒体上に可視画像を形成し、出力する印刷
    装置の制御方法において、 前記上位装置から受信したデータが印刷装置における動
    作シーケンス設定情報であるかどうかを判別し、 受信データが動作シーケンス設定情報であると判別した
    場合、当該動作シーケンスに従って印刷動作の制御を行
    うことを特徴とする印刷装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 更に、前記上位装置とは双方向にデータ
    通信が行えるか否かを判断する判断工程と、 前記上位装置と双方向データ通信が行えると判断した場
    合、その時点における動作シーケンス内容を前記上位装
    置に送出する工程とを備えることを特徴とする請求項第
    7項に記載の印刷装置の制御方法。
  9. 【請求項9】 印刷装置は、インクジェットプリンタで
    あって、動作シーケンス情報としては予備インク吐出周
    期と回数に対応する設定情報が含まれることを特徴とす
    る請求項第7項に記載の印刷装置の制御方法。
  10. 【請求項10】 前記設定情報は、湿度の高低を示す情
    報であることを特徴とする請求項第9項に記載の印刷装
    置の制御方法。
  11. 【請求項11】 更に、予備インク吐出処理によって、
    所定の排インクタンク内の排インク量を、前記設定情報
    に従って予測する工程と、 予測した排インク量が所定量になったと判断した場合、
    報知する工程とを備えることを特徴とする請求項第10
    項に記載の印刷装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 前記上位装置とは双方向にデータ通信
    手段で接続され、前記報知工程は、前記通信手段によっ
    て前記上位装置に所定コマンドを送出することを特徴と
    する請求項第11項に記載の印刷装置の制御方法。
  13. 【請求項13】 下位に接続された印刷装置に印刷デー
    タを送出する電子機器において、 前記印刷装置の動作シーケンスを設定する設定手段と、 設定された動作シーケンスの情報を前記印刷印刷装置に
    転送する転送手段とを備えることを特徴とする電子機
    器。
  14. 【請求項14】 更に、前記印刷装置と双方向データ通
    信が行えるか否かを判断する判断手段を備え、 前記設定手段は、前記判断手段によって双方向データ通
    信が行えると判断された場合に付勢されることを特徴と
    する請求項第13項に記載の電子機器。
  15. 【請求項15】 前記判断手段は、装置自身の電源投入
    による初期段階、或いは、下位装置から所定のコマンド
    データが送られてきた場合に付勢されることを特徴とす
    る請求項第14項に記載の電子機器。
  16. 【請求項16】 印刷装置は、インクジェットプリンタ
    であって、動作シーケンス情報としては予備インク吐出
    周期と回数に対応する設定情報が含まれることを特徴と
    する請求項第13項に記載の電子機器。
  17. 【請求項17】 前記設定情報は、湿度の高低を示す情
    報であることを特徴とする請求項第16項に記載の電子
    機器。
  18. 【請求項18】 下位に接続された印刷装置に印刷デー
    タを送出する電子機器の制御方法において、 前記印刷装置の動作シーケンスを設定し、 設定された動作シーケンスの情報を前記印刷印刷装置に
    転送することを特徴とする電子機器の制御方法。
  19. 【請求項19】 更に、前記印刷装置と双方向データ通
    信が行えるか否かを判断する工程を備え、 前記設定工程は、前記判断工程によって双方向データ通
    信が行えると判断された場合に付勢されることを特徴と
    する請求項第18項に記載の電子機器の制御方法。
  20. 【請求項20】 前記判断工程は、装置自身の電源投入
    による初期段階、或いは、下位装置から所定のコマンド
    データが送られてきた場合に付勢されることを特徴とす
    る請求項第19項に記載の電子機器の制御方法。
  21. 【請求項21】 印刷装置は、インクジェットプリンタ
    であって、動作シーケンス情報としては予備インク吐出
    周期と回数に対応する設定情報が含まれることを特徴と
    する請求項第18項に記載の電子機器の制御方法。
  22. 【請求項22】 前記設定情報は、湿度の高低を示す情
    報であることを特徴とする請求項第21項に記載の電子
    機器の制御方法。
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