JP3004121B2 - 多重速度制限装置 - Google Patents

多重速度制限装置

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JP3004121B2
JP3004121B2 JP11586792A JP11586792A JP3004121B2 JP 3004121 B2 JP3004121 B2 JP 3004121B2 JP 11586792 A JP11586792 A JP 11586792A JP 11586792 A JP11586792 A JP 11586792A JP 3004121 B2 JP3004121 B2 JP 3004121B2
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暢也 荒川
訓明 岸野
健 田中
二郎 麻生
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Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、コネクショ
ンレス型の非同期転送モード(以下、「ATM」とい
う)通信システムにおいて、宛先が同じ複数のメッセー
ジの多重速度を、宛先の許容受信速度内に制限する多重
速度制限装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、企業内におけるローカルエリアネ
ットワーク(以下、「LAN」という)の普及にはめざ
ましいものがある。
【0003】これに伴い、地域的に離れた複数のLAN
を相互に接続するLAN間接続の要求が高まってきてい
る。
【0004】この要望に応えるために、本件特許出願人
は、“電子情報学会 技術研究報告SSE90−89”
において、ATMをベースにしたコネクションレス型の
通信サービスの提供方法を提案した。
【0005】この方法は、公衆網内にコネクションレス
通信メッセージの交換処理機能をもつコネクションレス
通信サーバを設けるようにしたものである。
【0006】この方法によれば、LANの高速性を活か
したLAN間接続を実現することができる。
【0007】ところで、ATM通信においては、メッセ
ージの多重速度は、多重信号に含まれる各メッセージの
伝送速度の和により表される。
【0008】したがって、コネクションレス型の通信シ
ステムにおいて、転送モードとしてATMを採用する
と、ある宛先に供給される複数のメッセージの多重速度
が、この宛先の契約速度を越えてしまうことがある。
【0009】これは、コネクション型の通信システムに
おいては、コネクションの確立時に多重速度が契約速度
に制限されるのに対し、コネクションレス型の通信シス
テムにおいては、このような制限がなされないからであ
る。
【0010】しかし、多重速度が契約速度を越えると、
多重信号の伝送線を受信不能なメッセージが流れてしま
う。これにより、このような無駄なメッセージの伝送が
なければ、本来可能であるはずのほかの通信が妨げられ
てしまう。
【0011】これを図2を参照しながら説明する。図2
は、ATM網とこれに接続される端末により構成される
コネクションレス型の通信システムを示すものである。
【0012】図において、11,12はATM網に設け
られた高速データ交換機である。13は、この高速デー
タ交換機11,12の間の多重信号の伝送に使用される
伝送線である。14〜16は、高速データ交換機11に
収容される端末であり、17,18は、高速データ交換
機12に収容される端末である。
【0013】ここで、各端末14〜18の契約速度はい
ずれも50Mbpsに設定されているものとする。ま
た、伝送線13の許容伝送帯域は100Mbpsに設定
されているものとする。
【0014】このような構成において、今、端末14,
15から端末17に同時にメッセージを伝送する場合を
考える。
【0015】この場合、メッセージの多重速度は、10
0Mbpsとなり、端末17の契約速度50Mbpsを
越えてしまう。これにより、伝送線13を、端末17が
受信不能なメッセージが流れてしまう。
【0016】しかも、この場合、伝送線13は飽和状態
となっている。したがって、例えば、端末16から端末
18にメッセージを伝送しようとしても、伝送すること
ができない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、コ
ネクションレス型の通信システムにおいては、転送モー
ドとしてATMを採用すると、多重信号の伝送線に受信
不能なメッセージが流れることにより、伝送線の通信効
率が低下するという問題がある。
【0018】この問題は、上述した文献に記載されるコ
ネクションレス型の通信サービスの提供方法においては
解決されていない。
【0019】そこで、この発明は、受信不能なメッセー
ジの伝送による通信効率の低下を防止することができる
多重速度制限装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
第1の発明においては、新規通信メッセージの受信が確
認されるたび、当該新規通信メッセージと宛先が同じ既
存の通信メッセージに、新規通信メッセージを多重する
場合の多重速度を予測し、その多重速度が当該宛先に対
する契約で規定されている許容受信速度を超えるか否か
を判定し、許容受信速度を超えると判定された場合、新
規通信メッセージに対応するATMセルを廃棄するよう
に構成する。また、第2の発明においては、新規通信メ
ッセージの受信が確認されるたび、当該新規通信メッセ
ージと同じ宛先に対し現に伝送されている通信メッセー
ジの数を求め、その通信メッセージ数が当該宛先に対す
る契約で規定されている許容受信速度に対応するメッセ
ージ数と等しいか否かを判定し、許容受信速度に対応す
るメッセージ数と等しいと判定された場合、新規通信メ
ッセージに対応するATMセルを廃棄するように構成す
る。
【0021】
【作用】上記構成によれば、新規通信メッセージの伝送
を許容した場合における当該宛先への多重速度が、当該
宛先に対し契約で規定されている許容受信速度を超える
とき(第1の発明の場合には、予測される多重速度が許
容受信速度を超えるとき、第2の発明の場合には、現に
伝送されている通信メッセージの数が許容受信速度に対
応するメッセージ数と等しいと判定された場合)、受信
される新規メッセージが廃棄される。これにより、多重
速度が、常に、許容受信速度内に制限されるので、多重
信号の伝送線を受信不可能なメッセージが伝送されるこ
とがない。その結果、このような無駄なメッセージの伝
送により、ほかの通信が妨げられることを防止すること
ができる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照しながら、この発明の実施
例を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例の構成
を示すブロック図である。なお、この図1は、上述した
文献に記載されるコネクションレス通信サーバを利用し
て、この発明の特徴とする多重速度制限装置を構成した
場合を示すものである。
【0023】ここで、図1の構成を説明する前に、図3
及び図4を参照しながら上記通信サーバで扱うコネクシ
ョンレス通信メッセージの構成を説明する。
【0024】図3は、このコネクションレス通信メッセ
ージの構成を示す図である。図示のごとく、コネクショ
ンレス通信メッセージは、ヘッダ部21と通信メッセー
ジ部22により構成されている。ヘッダ部21には、コ
ネクションレス通信メッセージの宛先を示す宛先アドレ
スDAと、発信元を示す発信元アドレスSAが挿入され
ている。通信メッセージ部22には、実際の通信情報が
挿入されている。
【0025】このような構成のコネクションレス通信メ
ッセージは、ATMセルに分解されて伝送される。図4
は、このATMセルの構成を示す図である。
【0026】図示の如く、ATMセルには、仮想パス識
別子VPIと、仮想チャネル識別子VCIと、セグメン
トタイプSTと、メッセージ識別子MIDと、通信情報
Iが含まれる。
【0027】仮想パス識別子VPIは、仮想的なパスを
識別するための識別子であり、仮想チャネル識別子VC
Iは、仮想的なチャネルを識別するための識別子であ
る。メッセージ識別子MIDは、コネクションレス通信
メッセージを識別するための識別子であり、同一メッセ
ージのATMセルには、同一番号の識別子が付される。
【0028】通信情報Iとしては、上記通信メッセージ
部22の「先頭部」、「中間部」、「最終部」もしくは
「全部」のいずれかの部分の情報が挿入される。セグメ
ントタイプSTは、上記通信情報Iが上記4つの部分の
うちのいずれの部分の情報であるかを示す識別子であ
る。
【0029】以上が、上述したコネクションレス通信サ
ーバで扱うコネクションレス通信メッセージの構成であ
る。次に、図1の構成を説明する。
【0030】図において、31は、受信ATMセルの入
線である。32は、この入線31を介して入力される受
信ATMセルを蓄積するためのバッファ部である。この
バッファ部32は、また、受信ATMセルから宛先アド
レスDAと、仮想パス識別子VPIと、仮想チャネル識
別子VCIと、メッセージ識別子MIDと、セグメント
タイプSTを抽出する機能を有する。
【0031】33は、バッファ部32により取り込まれ
たATMセルのヘッダ情報を変換するヘッダ変換部であ
る。このヘッダ変換部33によりヘッダ情報を変換され
たATMセルは、図示しないATMスイッチに供給され
る。
【0032】34は、バッファ部32により抽出された
宛先アドレスDAを翻訳することにより、新しいヘッダ
情報を求める速度判定・DA翻訳部である。この速度判
定・DA翻訳部34は、また、受信ATMセルが供給さ
れる宛先の多重速度が、この宛先の契約速度を超えたか
否かを判定する機能を有する。
【0033】35は、速度判定・DA翻訳部34で生成
された新ヘッダ情報を記憶するヘッダ変換メモリ部であ
る。36は、速度判定・DSA翻訳部34の速度判定処
理に使用される速度管理情報を記憶しておくための速度
管理メモリ部である。
【0034】上記構成において、動作を説明する。ま
ず、通信サーバにおける交換処理動作を概略的に説明す
る。
【0035】入線31を介して入力される受信ATMセ
ルは、バッファ部32を介してヘッダ変換部32に供給
され、ヘッダ情報を変換される。この変換出力は、図示
しないATMスイッチに供給され、スイッチ識別情報に
基づいて、所定の出線上に出力される。新ヘッダ情報
は、速度判定・DA翻訳部34により生成され、ヘッダ
変換メモリ部35を介してヘッダ変換部33に供給され
る。
【0036】以上が通信サーバにおける交換動作の概略
である。次に、多重速度制限装置における多重速度制限
動作を概略的に説明する。
【0037】各メッセージの先頭のATMセルが受信さ
れると、速度管理メモリ部36に登録されている速度管
理情報に基づいて、速度判定・DA翻訳部34により、
受信ATMセルと宛先が同じATMセルの多重速度が、
この宛先の契約速度を越えたか否かが判定される。
【0038】この判定処理により、多重速度が契約速度
を越えたと判定されると、速度判定・DA翻訳部34で
は、新ヘッダ情報の生成がなされない。これにより、ヘ
ッダ変換部33に、新ヘッダ情報が供給されないので、
このヘッダ変換部33では、受信ATMセルの廃棄処理
がなされる。これにより、多重信号からATMセルが間
引かれることになるので、多重速度が契約速度内に制限
される。
【0039】以上が多重速度制限装置における多重速度
制限動作の概略である。次に、図5〜図8のフローチャ
ートを参照しながら、各部の具体的動作を説明する。
【0040】上記バッファ部32においては、ATMセ
ルを受信するたびに、図5に示すような処理が実行され
る。
【0041】すなわち、この処理においては、まず、受
信したATMセルを内部メモリに蓄積する処理が実行さ
れる(ステップS1)。次に、このATMセルから宛先
アドレスDA、仮想パス識別子VPI、仮想チャネル識
別子VCI、セグメントタイプST、メッセージ識別子
MIDを抽出し、速度判定・DA翻訳部34とヘッダ変
換メモリ部35に供給する処理が実行される(ステップ
S2)。
【0042】この場合、速度判定・DA翻訳部34に
は、宛先アドレスDAと、セグメントタイプSTと、仮
想パス識別子VPIと、仮想チャネル識別子VCIが供
給される。一方、ヘッダ変換メモリ部34には、仮想パ
ス識別子VPIと、仮想チャネル識別子VCIと、メッ
セージ識別子MIDが供給される。
【0043】次に、所定のタイミングで、内部メモリに
蓄積されたATMセルを読み出し、ヘッダ変換部33に
供給する処理が実行される(ステップS3)。以上によ
り、1つのATMセルを受信した場合の処理が終了す
る。なお、上記宛先アドレスDAは、セグメントタイプ
STが「先頭部」あるいは「全部」を示す場合だけ抽出
される。
【0044】上記速度判定・DA翻訳部34において
は、バッファ部32からセグメントタイプSTと、仮想
パス識別子VPIと、仮想チャネル識別子VCIが供給
されるたびに、図6に示すような処理が実行される。
【0045】すなわち、この処理においては、まず、セ
グメントタイプSTにより示される部分が「先頭部」か
否かが判定される(ステップS11)。「先頭部」と判
定されると、速度管理メモリ部36に登録されている速
度管理情報に基づいて、受信ATMセルと同じ宛先に供
給される複数のATMセルの多重速度V1が、宛先の契
約速度V2を越えたか否かが判定される(ステップS1
2)。この判定処理の詳細は後述する。
【0046】多重速度V1が契約速度V2を越えていな
いと判定されると、宛先アドレスDAの翻訳処理が実行
される(ステップS13)。これにより、新しいヘッダ
情報が得られる。図1では、この新ヘッダ情報に含まれ
る仮想パス識別子VPI、仮想チャネル識別子VCI、
メッセージ識別子MIDを、それぞれVPI´、VCI
´、MID´と記す。
【0047】この後、上記新ヘッダ情報をヘッダ変換メ
モリ部35に供給する処理が実行される(ステップS1
4)。なお、この場合、新ヘッダ情報には、この新ヘッ
ダ情報の登録命令が付加される。これにより、ヘッダ変
換メモリ部35では、後述するように、新ヘッダ情報の
登録処理が実行される。
【0048】この処理が済むと、速度管理メモリ36に
登録されている速度管理情報を更新する処理が実行され
る(ステップS15)。なお、この場合、速度判定・D
A翻訳部34は、速度管理メモリ部36に更新命令を与
えるだけであり、実際の更新処理は、後述するように、
ヘッダ変換部33に対する新ヘッダ情報の供給が終了し
た後に、更新命令に従って速度管理メモリ部36で実行
される。
【0049】上記ステップS12で、セグメントタイプ
STにより示される部分が「先頭部」でないと判定され
ると、これが「全部」か否かが判定される。「全部」と
判定されると、上述したような速度判定処理(ステップ
S17)、翻訳処理(ステップS18)、ヘッダ情報出
力処理(ステップS19)、速度管理情報更新処理(ス
テップS20)が実行される。
【0050】但し、この場合のヘッダ情報出力処理(ス
テップS19)においては、ステップS14で述べたよ
うな登録命令の付加はなされない。これにより、この場
合は、後述するように、ヘッダ変換メモリ部35におい
て、新ヘッダ情報の登録処理がなされない。
【0051】上記ステップS16で、「全部」でないと
判定されると、「最終部」か否かが判定される(ステッ
プS21)。「最終部」と判定されると、ヘッダ変換メ
モリ部35に、新ヘッダ情報の抹消命令を供給する処理
が実行される(ステップS22)。これにより、ヘッダ
変換メモリ部35では、後述するように、ヘッダ変換部
33に対する新ヘッダ情報の供給が終了した後に、登録
した新ヘッダ情報を抹消する処理が実行される。
【0052】上記ステップS21で、「最終部」でない
と判定されると、何も行うことなく、終了状態となる。
これにより、セグメントタイプSTが「中間部」を示す
ような場合は、後述するように、新ヘッダ情報の抹消処
理がなされないことになる。
【0053】上記ヘッダ変換メモリ部35においては、
バッファ部32から仮想パス識別子VPIと、仮想チャ
ネル識別子VCIと、メッセージ識別子MIDが供給さ
れるたびに、図7に示すような処理が実行される。
【0054】すなわち、この処理においては、まず、速
度判定・DA翻訳部34から新ヘッダ情報が送られてき
たか否かが判定される(ステップS31)。新ヘッダ情
報が送られてきたと判定されると、この新ヘッダ情報に
登録命令が付加されているか否かが判定される(ステッ
プS32)。登録命令が付加されていると判定される
と、受け取った新ヘッダ情報をヘッダ変換部33に供給
する処理が実行される(ステップS33)。
【0055】この処理が済むと、新ヘッダ情報をヘッダ
変換メモリ351に書き込む処理が実行される(ステッ
プS34)。この場合の書込みアドレスは、バッファ部
32から供給される仮想チャネル識別子VCIと、仮想
チャネル識別子VCIと、メッセージ識別子MIDによ
り規定される。
【0056】上記ステップS32で登録命令が付加され
ていないと判定されると、ヘッダ情報をヘッダ変換部3
5に供給する処理のみが実行される(ステップS3
5)。すなわち、新ヘッダ情報をヘッダ変換メモリ35
1に登録する処理は実行されない。
【0057】上記ステップS31で、新ヘッダ情報が送
られてこないと判定されると、ヘッダ変換メモリ351
から新ヘッダ情報を読み出し、ヘッダ変換部35に供給
する処理が実行される(ステップS36)。この場合の
読出しアドレスも、バッファ部32から供給される仮想
チャネル識別子VCIと、仮想チャネル識別子VCI
と、メッセージ識別子MIDにより規定される。
【0058】この処理が済むと、速度判定・DA翻訳部
34から抹消命令が送られてきたか否かが判定される
(ステップS37)。抹消命令が送られてきたと判定さ
れると、上記読出しアドレスに格納されている新ヘッダ
情報を抹消する処理が実行される。(ステップS3
8)。これに対し、抹消命令が送られてこないと判定さ
れると、何も行うことなく、終了状態となる。これによ
り、セグメントタイプSTが「中間部」を示すようなA
TMセルが受信された場合は、新ヘッダ情報の抹消処理
が実行されないことになる。
【0059】上記ヘッダ変換部33においては、バッフ
ァ部32からATMセルが供給されるたびに、図8に示
すような処理が実行される。
【0060】すなわち、この処理においては、まず、ヘ
ッダ変換メモリ部35から新ヘッダ情報が送られてきた
か否かが判定される(ステップS41)。新ヘッダ情報
が送られてきたと判定されると、この新ヘッダ情報によ
り、バッファ部32から供給されるATMセルのヘッダ
情報を置き換える処理が実行される(ステップS4
2)。
【0061】これに対し、新ヘッダ情報が送られてこな
いと判定されると、バッファ部32から供給されたAT
Mセルを廃棄する処理が実行される(ステップS4
3)。これにより、多重速度V1が契約速度V2を越え
た場合は、ATMセルが廃棄されることになる。その結
果、多重速度V1が契約速度V2内に制限されることに
なる。
【0062】以上が、図1の各部の具体的動作である。
次に、図9〜図10のフローチャートを参照しながら、
図6のステップS12で説明したような速度判定処理を
具体的に説明する。
【0063】図1に示す如く、速度管理メモリ部36
は、速度管理情報を格納する速度管理メモリ361を有
する。この速度管理メモリ361のアドレスは、バッフ
ァ部32により抽出された仮想パス識別子VPIと仮想
チャネル識別子VCIにより規定される。各アドレスに
は、この仮想パス識別子VPIと仮想チャネル識別子V
CIにより規定される宛先に関する速度管理情報が格納
されている。
【0064】この速度管理情報は、当該宛先が同時に受
信可能なメッセージ数と、現在受信中のメッセージ数か
ら構成される。なお、受信可能メッセージ数は、当該宛
先が同時に使用可能なメッセージ識別子MIDの数(以
下、「許容MID数」という)M2により表されるよう
になっている。また、受信中メッセージ数は、当該宛先
が現在使用中のメッセージ識別子MIDの数(以下、
「現使用MID数」という)M1により表されるように
なっている。
【0065】速度管理情報が上述したような許容MID
数M2と現使用MID数M1により構成される場合、許
容MID数M2が契約速度V2に対応し、現使用MID
数M1が多重速度V1に対応する。
【0066】このように、速度管理情報を許容MID数
M2と現使用MID数M1で表すようにしたのは、ほと
んどの場合、各端末の契約速度V2は、図2の例のよう
に、同じになるであろうと仮定したからである。
【0067】図9は、上述した速度管理情報に基づい
て、速度判定・DA翻訳部34によりなされる速度判定
処理(図6のステップS12)を具体的に示すフローチ
ャートチャートである。
【0068】この判定処理においては、まず、速度管理
メモリ部36に対して速度管理情報の読出し命令を供給
する処理が実行される(ステップS51)。この場合、
この読出し命令には、バッファ部32から供給された仮
想パス識別子VPIと仮想チャネル識別子VCIが付加
される。これにより、速度管理メモリ部36では、後述
するように、速度管理情報の読出しがなされる。
【0069】この処理が済むと、速度管理メモリ部36
から送られてきた現使用MID数M1と許容MID数M
2が等しいか否かが判定される(ステップS52)。こ
れにより、多重速度V1と契約速度V2が等しいか否か
が判定される。
【0070】この判定処理により、等しくないと判定さ
れると、現使用MID数M1が許容MID数M2より小
さいことになる。これにより、この場合は、ATMセル
を廃棄する必要がないので、図6で説明したような宛先
アドレスDAの翻訳処理(ステップS13)が実行され
る。これに対し、等しいと判定されると、ATMセルを
廃棄しなければ、多重速度V1が契約速度V2を越える
ので、何もしないで終了状態となる。
【0071】上記速度管理メモリ部36においては、速
度判定・DA翻訳部34から読出し命令が供給されるた
びに、図10に示すような処理が実行されるすなわち、
この処理においては、まず、速度管理メモリ361か
ら、速度管理情報(M1,M2)を読み出し、速度判定
・DA翻訳部に供給する処理が実行される(ステップS
61)。この場合の読出しアドレスは、速度判定・DA
翻訳部34から供給される仮想パス識別子VPIと仮想
チャネル識別子VCIにより規定される。
【0072】この処理が終了すると、速度判定・DA翻
訳部34から更新命令が送られてきたか否かが判定され
る(ステップS62)。更新命令が送られてくると、現
使用MID数M1を“1”だけインクリメントする処理
が実行される(ステップS63)。これに対し、更新命
令が送られてこないと判定されると、何もせず終了状態
となる。これにより、受信ATMセルが廃棄されない場
合は、現使用MID数が“1”だけインクリメントさ
れ、廃棄される場合は、インクリメントされない。
【0073】以上が図1の装置の動作である。ここで、
この装置の多重速度制限動作を、上述した図2の通信シ
ステムを用いてさらに詳細に説明する。
【0074】今、上述した従来技術の問題説明と同様
に、端末14,15から端末17に同時にメッセージを
伝送する場合を考える。この場合、多重速度は、高速デ
ータ交換機12に設けられた多重速度制限装置により制
限される。この装置の速度管理メモリ361において、
端末17に対応するアドレスには、当初、許容MID数
M2として“1”が登録され、現使用MID数M11と
して“0”が登録されている。
【0075】このような状態において、端末13,14
から同時にメッセージが出力されると、次のような処理
がなされる。すなわち、多重順序が先のメッセージ、例
えば、端末13から出力されたメッセージが受信された
時点では、M1とM2が等しくないので、宛先アドレス
DAの翻訳処理がなされる。これにより、この場合は、
この受信メッセージは、廃棄されることなく、ヘッダ情
報の変換処理を受けることになる。また、この場合は、
現使用MID数M1が“1”だけインクリメントされ
る。
【0076】これに対し、多重順序が後のメッセージ、
例えば、端末14から出力されたメッセージが受信され
た時点では、MIとM2が等しくなっているので、宛先
アドレスDAの翻訳処理が実行されない。これにより、
この場合は、ヘッダ変換部33に新ヘッダ情報が供給さ
れないので、受信メッセージが廃棄される。
【0077】この廃棄により、高速データ交換機11か
ら出力される多重信号の速度V1は、50Mbpsに制
限される。その結果、伝送線13の伝送帯域に50Mb
psの余裕が生じるので、例えば、端末16から端末1
8へのメッセージの伝送が可能となる。
【0078】以上詳述したこの実施例によれば、次のよ
うな効果がある。
【0079】(1)多重速度V1が契約速度V2を越え
るか否かを判定し、越える場合は、受信メッセージを廃
棄するようにしたので、受信不能なメッセージの伝送に
より、ほかの通信が妨げられることを防止することがで
きる。
【0080】(2)また、多重速度V1が契約速度V2
を越えた場合、宛先アドレスDAを翻訳処しないように
することにより、受信メッセージを廃棄するようにした
ので、コネクションレス通信サーバに、速度判定機能を
付加するだけで、多重速度制限装置を実現することがで
きる利点がある。
【0081】以上、この発明の一実施例を詳細に説明し
たが、この発明は、このような実施例に限定されるもの
ではない。
【0082】(1)例えば、先の実施例では、速度管理
情報としてMID数M1,M2を用いる場合を説明し
た。しかし、この発明では、速度V1,V2を用いるよ
うにしてもよい。このような構成によれば、各端末の契
約速度V2が異なる場合であっても、多重速度を制限す
ることができる。
【0083】但し、この場合は、宛先が同じメッセージ
の速度V3を累積加算することにより、多重速度V1を
求める必要がある。したがって、この場合は、各端末か
らメッセージの速度V3を多重速度制限装置に伝える必
要がある。これは、例えば、図11に示すように、通信
メッセージ部22に速度V3を示す情報を挿入すること
により可能である。
【0084】(2)また、先の実施例では、多重速度制
限装置をネットワーク側に設ける場合を説明した。しか
し、この発明の多重速度制限装置は、端末側に設けるよ
うにしてもよい。この場合は、伝送線の通信効率の向上
には寄与することができないが、例えば、端末におい
て、受信可能メッセージを選択するための選択機能の省
略に寄与することができる。
【0085】(3)また、先の実施例では、この発明
を、コネクションレス型のATM通信システムに適用す
る場合を説明した。しかし、この発明は、メッセージの
多重速度が各メッセージの伝送速度の和により表される
多重信号を伝送する通信システム一般に適用することが
できる。
【0086】(4)このほかにも、この発明は、その要
旨を逸脱しない範囲で種々様々変形実施可能なことは勿
論である。
【0087】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
受信不能なメッセージの伝送により、ほかの通信が妨げ
られてしまうことを防止することが可能な多重速度制限
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】従来の問題を説明するためのブロック図であ
る。
【図3】コネクションレス通信メッセージの構成を説明
するための図である。
【図4】ATMセルの構成を説明するための図である。
【図5】バッファ部の構成を説明するためのフローチャ
ートである。
【図6】速度判定・DA翻訳部の構成を説明するための
フローチャートである。
【図7】ヘッダ変換メモリ部の構成を説明するためのフ
ローチャートである。
【図8】ヘッダ変換部の構成を説明するためのフローチ
ャートである。
【図9】速度判定処理を説明するためのフローチャート
である。
【図10】速度管理メモリ部の構成を説明するためのフ
ローチャートである。
【図11】この発明の他の実施例を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
31…入線、32…バッファ部、33…ヘッダ変換部、
34…速度判定・DA翻訳部、35…ヘッダ変換メモリ
部、36…速度管理メモリ部、351…ヘッダ変換メモ
リ部、361…速度管理メモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 麻生 二郎 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−106933(JP,A) 特開 平3−135248(JP,A) 特開 平6−37784(JP,A) 特開 平6−268663(JP,A) 特開 平7−66807(JP,A) 電子情報通信学会秋季大会講演論文 集,B−298(1991−8−15),中村央 永他,ATM網におけるデータグラム通 信の実現方式,p.3−17 電子情報通信学会秋季大会講演論文 集,B−297(1991−8−15),坂川和 夫他,ATM網におけるデータグラム通 信方式,p.3−16 電子情報通信学会春季大会講演論文 集,B−469(1992−3−15),福田芳 巳他,公衆ATMにおけるコネクション レスサービスの輻輳制御方式,p.3− 36 IEEE Network Vol. 6,No.5(1992−9),J.S.t urner,Managing Ban dwidth in ATM Netw orks with Bursty T raffic,p.50−57 電子情報通信学会技術研究報告,SS E90−89(1990−11−22),上田敏晴 他,ATMにおけるコネクションレスサ ービスの提供法,p.43−48 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 H04L 12/56

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ATMセル化されて伝送される複数の通
    信メッセージのラベル多重で構成され、その多重速度が
    同じ宛先に伝送される各通信メッセージについて定めら
    れている伝送速度の和によって規定される多重信号を伝
    送するコネクションレス型の通信システムにおいて、 新規通信メッセージの受信が確認されるたび、当該新規
    通信メッセージと宛先が同じ既存の通信メッセージに、
    上記新規通信メッセージを多重する場合の多重速度を予
    測し、その多重速度が当該宛先に対する契約で規定され
    ている許容受信速度を超えるか否か判定する速度判定手
    段と、 上記速度判定手段により予測される多重速度が上記許容
    受信速度を超えると判定された場合、上記新規通信メッ
    セージに対応するATMセルを廃棄するメッセージ廃棄
    手段と を具備したことを特徴とする多重速度制限装置。
  2. 【請求項2】 ATMセル化されて伝送される複数の通
    信メッセージのラベル多重で構成され、その多重速度が
    同じ宛先に伝送される通信メッセージの数によって規定
    される多重信号を伝送するコネクションレス型の通信シ
    ステムにおいて、 新規通信メッセージの受信が確認されるたび、当該新規
    通信メッセージと同じ宛先に対し現に伝送されている通
    信メッセージの数を求め、その通信メッセージ数が当該
    宛先に対する契約で規定されている許容受信速度に対応
    するメッセージ数と等しいか否か判定する速度判定手段
    と、 上記速度判定手段により新規通信メッセージの宛先に対
    し現に伝送されている通信メッセージの数が許容受信速
    度に対応するメッセージ数と等しいと判定された場合、
    上記新規通信メッセージに対応するATMセルを廃棄す
    るメッセージ廃棄手段と を具備したことを特徴とする多
    重速度制限装置。
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Non-Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
IEEE Network Vol.6,No.5(1992−9),J.S.turner,Managing Bandwidth in ATM Networks with Bursty Traffic,p.50−57
電子情報通信学会技術研究報告,SSE90−89(1990−11−22),上田敏晴他,ATMにおけるコネクションレスサービスの提供法,p.43−48
電子情報通信学会春季大会講演論文集,B−469(1992−3−15),福田芳巳他,公衆ATMにおけるコネクションレスサービスの輻輳制御方式,p.3−36
電子情報通信学会秋季大会講演論文集,B−297(1991−8−15),坂川和夫他,ATM網におけるデータグラム通信方式,p.3−16
電子情報通信学会秋季大会講演論文集,B−298(1991−8−15),中村央永他,ATM網におけるデータグラム通信の実現方式,p.3−17

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