JP3003940U - 回転２連式水洗い装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型構造物の洗浄作業において、１度に広範
囲の回転洗浄作用を行い、洗浄作業の能率向上と品質向
上を図る。 【構成と作用】 ほぼ中央に位置する駆動モータの両側
にその伝達機構を介した回転ディスクの偏心位置に回転
軸心と傾きを持った軸受けを介して洗浄ノズルを設けた
主機構であり、モータが駆動するとその両側の洗浄ノズ
ルが一定の角度を持って円を描きながら回転洗浄する作
用である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、大型構造物の洗浄作業において、２本の洗浄ノズルを装備し、その 回動作用により１度に広範囲の洗浄を効率よく行おうとする高圧洗浄装置に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、船舶等の大型構造物を高圧洗浄する場合は、平板部に於いては種々自動 化されているが、曲り部や湾曲部等では洗浄ノズルを人力で操作したり、１つの 動力装置で１本の洗浄ノズルを駆動して、高圧水を構造物表面に噴射し洗浄して いる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたもののうち前者においては、人力に頼るため広範囲の洗浄 には多くの人手を必要とし、また洗浄ノズルの操作に多大の労力を要するという 問題点を有していたし、また、後者においては、１本の噴射ノズルで洗浄できる 範囲が狭く洗浄作業に長時間を要するという問題点を有していた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、これらの課題を解決するために考案されたものであり、ほぼ中央に 位置する駆動モータの両側に、その動力伝達機構を介し複数の回転ローラにより 支持された回転ディスクの偏心位置に回転軸心と傾きをもった軸受けを介して洗 浄ノズルを設けケーシングに納めたものである。

【０００５】

【作 用】

電気または圧縮空気により駆動される電動モータまたはエアーモータあるいは 電動油圧モータ等の回転または往復運動を、歯車等の動力伝達機構を介して、複 数の回転ローラにより支持された回転ディスクを回転させる事により、その偏心 位置に軸受けを介して装着された２本の洗浄ノズルは回転洗浄作用を行う。

【０００６】 又旋回および俯仰機構を備え、高圧水を被洗浄面に対し垂直あるいは必要な角 度をもって回転噴射させる作用をおこなう。

【０００７】

【実用例と作用】

回転２連式水洗い装置の図面を例にとり説明すれば、ほぼ中央に位置するモー タ５の両側に動力伝達機構８を介して複数の回転ローラ２により支持された回転 ディスク１の偏心位置に回転軸心と１０度程度傾きをもった軸受け６を介して水 ホース７を接続した洗浄ノズル３を設けた主機構をケーシング４に納めたもので あり、高所作業車、自動車クレーン等のマニプレータへ装着しての組合せ機構を 基本とする。

【０００８】 中央に位置するモータ５の回転力は、動力伝達機構８を介して両側の回転ディ スク１に伝えられる。

【０００９】 回転ディスク１は、ケーシング４に回転ローラ２を介して支持されており、モ ータの回転力を受け、回転する作用である。

【００１０】 回転ディスク１には、回転軸心と傾きを持った洗浄ノズル３が偏心位置に軸受 け６を介して設けられており、水ホース７から供給された高圧水を円を描きなが ら回転洗浄する作用である。

【００１１】

【考案の効果】

以上の考案により明らかなように、２本の洗浄ノズルが一定の周期と角度をも って回転洗浄作用を行う為、能率的で品質の良い洗浄作業を可能とする。

【００１２】 本装置は高所作業車、自動車クレーン等の大型マニプレーターへ装着して使用 する事が基本であり、特に大型船体の曲り部、湾曲部等の洗浄に有効である。

【図面の簡単な説明】

【図１】回転２連式水洗い装置の要部斜視図である。

【図２】回転２連式水洗い装置の要部立面図である。

【図３】回転２連式水洗い装置の要部平面図である。

【符号の説明】

１ 回転ディスク ２ 回転ローラ ３ 洗浄ノズル ４ ケーシング ５ モータ ６ 軸受 ７ 水ホース ８ 動力伝達機構

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ほぼ中央に位置する駆動モータの両側に
   その伝達機構を介し回転ローラにより支持された回転デ
   ィスクの偏心位置に回転軸心と傾きを持った軸受けを介
   して洗浄ノズルを設けた主構成の回転２連式水洗い装
   置。