JP3003657U - インピーダンス測定装置 - Google Patents
インピーダンス測定装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 接触抵抗が測定誤差を発生する直前の値まで
増加したことを知る。 【構成】 測定対象物1の一対の端子1a,1bが一対
の電流出力端子2a,2bにそれぞれ接触したときに接
触抵抗r1 ,r2 を介して測定対象物1に一定の電流I
を流す定電流回路2を設け、測定対象物1の一対の端子
1a,1bが定電流回路2の一対の電圧入力端子2a,
2bにそれぞれ接触したときに測定対象物1の一対の端
子1a,1b間に現れる電圧を検出する第1の電圧検出
器3を設け、定電流回路2の一対の電圧入力端子2a,
2b間に現れる電圧を検出する第2の電圧検出器4を設
け、第2の電圧検出器4の出力電圧から第1の電圧検出
器3の出力電圧を減じた電圧を出力する減算器5を設
け、減算器5の出力電圧を所定のしきい値と比較し減算
器5の出力電圧がしきい値を超えたときに接触抵抗異常
検知出力を発生する比較器8を設ける。
増加したことを知る。 【構成】 測定対象物1の一対の端子1a,1bが一対
の電流出力端子2a,2bにそれぞれ接触したときに接
触抵抗r1 ,r2 を介して測定対象物1に一定の電流I
を流す定電流回路2を設け、測定対象物1の一対の端子
1a,1bが定電流回路2の一対の電圧入力端子2a,
2bにそれぞれ接触したときに測定対象物1の一対の端
子1a,1b間に現れる電圧を検出する第1の電圧検出
器3を設け、定電流回路2の一対の電圧入力端子2a,
2b間に現れる電圧を検出する第2の電圧検出器4を設
け、第2の電圧検出器4の出力電圧から第1の電圧検出
器3の出力電圧を減じた電圧を出力する減算器5を設
け、減算器5の出力電圧を所定のしきい値と比較し減算
器5の出力電圧がしきい値を超えたときに接触抵抗異常
検知出力を発生する比較器8を設ける。
Description
【0001】
この考案は、抵抗器、コンデンサ、コイル等のインピーダンスを測定するイン ピーダンス測定装置に関するものである。
【0002】
現在、特に日本国内における抵抗器、コンデンサ、コイルの生産のほとんど( 半数以上)はリード線のないチップタイプであり、ますますチップの比率が高く なっていくものと思われる。チップのサイズも、ますます小型化の要求がつよく なり、1mm×0.5mm、さらにそれ以下というように需要が変化しつつある 。これらの部品は、全数インピーダンスを測定し、実測値が公称値に対してどの 程度の誤差があるかが検査され、規格を超える誤差があるものは不良品として廃 棄され、良品のみが選別されて出荷される。
【0003】 一般的に、抵抗器、コンデンサ、コイル等の電子部品の公称値は2桁〜3桁の 有効数字と後に続くゼロの数〔指数〕(例えば、1.2kΩであれば、1200 Ωであるので、122または1201)とで表し、その公称値に対して±1%、 ±5%、±10%の規格内に入っているかどうかの検査を行って良品が選別され て出荷される。このような出荷時の検査に際し、製品の信頼性の要求がますます つよくなり、例えば不良品の混入率が1ppm(百万分の1)以下であることが 要求される。また、この際の検査のスピードは、大量の部品の全数検査を短時間 に行うために、1000個/分〜1200個/分と非常に高速性が要求される。
【0004】 上記のように、大量の部品の検査を超高速でかつ高精度に行うには、測定器の 精度、信頼度、低故障率等の要求はもちろん、超高速で大量の検査を高精度に行 うためには、測定対象物に接触する測定端子の部分が最も重要である。この測定 端子の部分はできるだけ接触抵抗の少ない金属を使用しなければならないが、一 般的に接触抵抗の小さい金属は摩耗が大きく、最初は接触が良好であっても検査 中に測定端子が劣化して接触不良が発生し、接触不良に起因して測定誤差が発生 するという問題がある。
【0005】 このような接触不良による測定誤差の発生に伴う誤選別を避けるための工夫が 測定器に必要となる。しかも、そのための測定器の測定速度の低下をできるかぎ り少なく抑えることが必要である。 以下、本考案の従来例について図面を参照しながら説明する。 図3に従来のインピーダンス測定装置のブロック図を示す。図3において、1 は抵抗等のインピーダンスを測定する例えばチップタイプの測定対象物(例えば 、チップ抵抗器で、その抵抗値をRX とする)である。
【0006】 2は測定対象物1の一対の端子1a,1bが一対の電流出力端子2a,2bに それぞれ接触したときに接触抵抗r1 ,r2 を介して測定対象物1に既知の一定 の電流Iを流す定電流回路である。 3は測定対象物1の一対の端子1a,1bが一対の電圧入力端子3a,3bに それぞれ接触したときに測定対象物1の一対の端子1a,1b間に現れる電圧V 1 を検出して測定対象物1のインピーダンス対応電圧E1 として電圧出力端子3 cより出力する電圧検出器であり、例えば1倍の増幅度の差動増幅器で構成され る。
【0007】 以上のような構成のインピーダンス測定装置は、測定対象物1の一対の端子1 a,1bを定電流回路2の一対の電流出力端子2a,2bにそれぞれ接触させる とともに、測定対象物1の一対の端子1a,1bを電圧検出器3の一対の電圧入 力端子3a,3bにそれぞれ接触させると、定電流回路2から接触抵抗r1 ,r 2 を通して測定対象物1に既知の一定の電流Iが流れ、測定対象物1の一対の端 子1a,1b間に電流Iと抵抗RX の積で表される電圧V1 (=RX ×I)が生 じ、この電圧V1 を電圧検出器3が検出して電圧出力端子3cよりインピーダン ス対応電圧E1 (=V1 )を出力することになり、このインピーダンス対応電圧 E1 から測定対象物1の抵抗RX を知ることができる。
【0008】 なお、電圧出力端子3cより出力されるインピーダンス対応電圧E1 を適当な インターフェース手段を介して例えばアナログメータあるいはデジタル表示器に 供給することで、測定対象物1の抵抗RX を表示することができる。また、選別 手段に公称値および許容誤差とともに入力すれば、検査した部品を選別すること も可能である。
【0009】
定電流方式で抵抗値等のインピーダンスを測定する場合、測定対象物1に流す 電流Iが常に一定であることが必要とされる。 従来のインピーダンス測定装置では、定電流回路2の一対の電流出力端子2a ,2bと測定対象物1の一対の端子1a,1bとの間の接触抵抗r1 ,r2 が小 さい状態では、定電流回路2は正常に一定の電流Iを測定対象物1に流すことが でき、上記の条件を満たすが、測定作業の繰り返しによる定電流回路2の一対の 電流出力端子2a,2bの摩耗等によって接触抵抗r1 ,r2 が大きくなり、そ の接触抵抗r1 ,r2 の和がある値rMAX (定電流回路2の電流制御動作特性に より決まる)を超えると、定電流回路2より測定対象物1に流れる電流Iが一定 に保たれなくなってしまい、したがって電圧出力端子3cより出力されるインピ ーダンス対応電圧E1 にも誤差が含まれることになり、測定対象物1の抵抗RX の測定値に誤差を生じることになり、高精度の測定を行えなくなる。
【0010】 なお、電圧検出器3の一対の電圧入力端子3a,3bと測定対象物1の一対の 端子1a,1bとの間の接触抵抗は本考案の目的外であるので、それについては 言及していない。 しかしながら、従来のインピーダンス測定装置では、単にインピーダンスの測 定を行うだけであったので、接触抵抗r1 ,r2 の値がわからず、したがって、 接触抵抗r1 ,r2 の増加に伴う測定誤差の発生がわからず、測定結果の信頼性 が低かった。この信頼性を高めるには、接触抵抗r1 ,r2 を知り、接触抵抗r 1 ,r2 の値が測定誤差を発生する直前の値まで増加したときに測定端子の部分 の交換を行うようにすればよい。
【0011】 この考案の目的は、定電流回路の一対の電流出力端子と測定対象物の一対の端 子との間の接触抵抗を監視することで、接触抵抗が測定誤差を発生する直前の値 まで増加したことを知ることができるインピーダンス測定装置を提供することで ある。 この考案の他の目的は、インピーダンス測定時に定電流回路の一対の電流出力 端子と測定対象物の一対の端子との間の接触抵抗を常時監視しなくても、定電流 回路の一対の電流出力端子と測定対象物の一対の端子との間の接触抵抗が測定誤 差を発生する直前の値まで増加したことを知ることができるインピーダンス測定 装置を提供することである。
【0012】
請求項1記載のインピーダンス測定装置は、測定対象物の一対の端子が一対の 電流出力端子にそれぞれ接触したときに接触抵抗を介して測定対象物に一定の電 流を流す定電流回路を設け、測定対象物の一対の端子が一対の電圧入力端子にそ れぞれ接触したときに測定対象物の一対の端子間に現れる電圧を検出して測定対 象物のインピーダンス対応電圧として出力する第1の電圧検出器を設け、定電流 回路の一対の電流出力端子間に現れる電圧を検出して総インピーダンス対応電圧 として出力する第2の電圧検出器を設け、第2の電圧検出器の出力電圧から第1 の電圧検出器の出力電圧を減じた電圧を接触抵抗対応電圧として出力する減算器 を設けている。
【0013】 請求項2記載のインピーダンス測定装置は、請求項1のインピーダンス測定装 置において、減算器の出力電圧を所定のしきい値と比較し減算器の出力電圧が所 定のしきい値を超えたときに接触抵抗異常検知出力を発生する比較器をさらに設 けている。 請求項3記載のインピーダンス測定装置は、請求項1または請求項2の測定対 象物が抵抗器である。
【0014】
請求項1記載の考案の構成によれば、測定対象物の一対の端子が定電流回路の 一対の電流出力端子にそれぞれ接触するとともに、第1の電圧検出器の一対の電 圧入力端子にそれぞれ接触したときに、定電流回路から接触抵抗を介して測定対 象物に一定の電流が流れ、第1の電圧検出器が測定対象物の一対の端子間に現れ る電圧を検出して測定対象物のインピーダンス対応電圧として出力することにな り、このインピーダンス対応電圧から測定対象物のインピーダンスを知ることが できる。また、第2の電圧検出器が定電流回路の一対の電流出力端子間に現れる 電圧を検出して総インピーダンス対応電圧として出力し、減算器が第2の電圧検 出器の出力電圧から第1の電圧検出器の出力電圧を減じた電圧を接触抵抗対応電 圧として出力することになり、この接触抵抗対応電圧から測定対象物の一対の端 子と定電流回路の一対の電流出力端子との間の接触抵抗を知ることができる。こ の接触抵抗をインピーダンス測定時に監視することにより、定電流回路の一対の 電流出力端子と測定対象物の一対の端子との間の接触抵抗が測定誤差を発生する 直前の値まで増加したことを知ることができ、この結果定電流回路の一対の電流 出力端子の交換を促すことができる。
【0015】 請求項2記載の考案の構成によれば、比較器において、減算器の出力電圧と所 定のしきい値とが比較され、減算器の出力電圧が所定のしきい値を超えたときに 比較器から接触抵抗異常検知出力が発生し、定電流回路の一対の電流出力端子と 測定対象物の一対の端子との間の接触抵抗を測定時に常時監視しなくても、接触 抵抗が測定誤差を発生する直前の値まで大きくなったことを知ることができ、こ の結果定電流回路の一対の電流出力端子の交換を促すことができる。
【0016】 請求項3記載の構成によれば、請求項1または請求項2と同様に作用する。
【0017】
図1にこの考案の一実施例のインピーダンス測定装置のブロック図を示す。図 1において、1は抵抗等のインピーダンスを測定する例えばチップタイプの測定 対象物(例えば、チップ抵抗器で、その抵抗値をRX とする)である。 2は測定対象物1の一対の端子1a,1bが一対の電流出力端子2a,2bに それぞれ接触したときに接触抵抗r1 ,r2 を介して測定対象物1に既知の一定 の電流Iを流す定電流回路である。
【0018】 3は測定対象物1の一対の端子1a,1bが一対の電圧入力端子3a,3bに それぞれ接触したときに測定対象物1の一対の端子1a,1b間に現れる電圧V 1 を検出して測定対象物1のインピーダンス対応電圧E1 として電圧出力端子3 cより出力する第1の電圧検出器であり、例えば1倍の増幅度の差動増幅器(例 えば、AD620:アナログデバイセズ株式会社製)で構成される。
【0019】 4は定電流回路2の一対の電流出力端子2a,2b間に現れる電圧V2 を検出 して総インピーダンス対応電圧E2 として出力する第2の電圧検出器であり、例 えば1倍の増幅度の差動増幅器(例えば、AD620:アナログデバイセズ株式 会社製)で構成される。 5は第2の電圧検出器4の出力電圧である総インピーダンス対応電圧E2 から 第1の電圧検出器3の出力電圧であるインピーダンス対応電圧E1 を減じた電圧 を接触抵抗対応電圧E3 として出力する減算器であり、例えば1倍の増幅度の差 動増幅器(例えば、AD620:アナログデバイセズ株式会社製)で構成される 。
【0020】 6は基準電圧源である。 7は基準電圧源6の電圧を分圧することにより定電流回路2が測定対象物1に 一定の電流Iを流せなくなる制御限界の接触抵抗r1 , r2 の和の値rMAX に対 応した所定のしきい値ES を設定する可変抵抗器である。 8は減算器5の出力電圧である接触抵抗対応電圧E3 を所定のしきい値ES と 比較し減算器5から出力される接触抵抗対応電圧E3 が所定のしきい値ES を超 えたときに接触抵抗異常検知出力を出力端子8aより出力する比較器であり、例 えば演算増幅器(例えば、LF311:ナショナルセミコンダクター社製)で構 成される。
【0021】 以上のような構成のインピーダンス測定装置は、測定対象物1の一対の端子1 a,1bを定電流回路2の一対の電流出力端子2a,2bにそれぞれ接触させる とともに、第1の電圧検出器3の一対の電圧入力端子3a,3bにそれぞれ接触 させると、定電流回路2から接触抵抗r1 ,r2 を通して測定対象物1に既知の 一定の電流Iが流れ、測定対象物1の一対の端子1a,1b間に電流Iと抵抗R X の積で表される電圧V1 (=RX ×I)が生じ、この電圧V1 を第1の電圧検 出器3が検出して電圧出力端子3cよりインピーダンス対応電圧E1 (=V1 ) を出力することになり、このインピーダンス対応電圧E1 から測定対象物1の抵 抗RX を知ることができる。
【0022】 また、定電流回路2から接触抵抗r1 ,r2 を通して測定対象物1に既知の一 定の電流Iが流れると、定電流回路2の一対の電流出力端子2a,2b間に、電 流Iと抵抗RX および接触抵抗r1 ,r2 の和(総インピーダンス)との積で表 される電圧V2 (=(RX +r1 +r2 )×I)が生じ、この電圧V2 を第2の 電圧検出器4が検出して総インピーダンス対応電圧E2 (=V2 )として出力す る。
【0023】 そして、減算器5が第2の電圧検出器4の出力電圧である総インピーダンス対 応電圧E2 から第1の電圧検出器3の出力電圧であるインピーダンス対応電圧E 1 を減じた電圧を接触抵抗対応電圧E3 (=E2 −E1 =V2 −V1 =(r1 + r2 )×I)として出力することになり、この接触抵抗対応電圧E3 から測定対 象物1の一対の端子1a,1bと定電流回路2の一対の電流出力端子2a,2b との間の接触抵抗r1 ,r2 を知ることができる。
【0024】 さらに、比較器8において、減算器5の出力電圧である接触抵抗対応電圧E3 と所定のしきい値ES とが比較され、減算器5から出力される接触抵抗対応電圧 E3 が所定のしきい値ES を超えたときに比較器8の端子8aから接触抵抗異常 検知出力が発生し、接触抵抗r1 ,r2 が測定誤差を発生する直前の値まで大き くなったことを知らせる。これによって、定電流回路2の一対の電流出力端子2 a,2bの交換を促すことができる。
【0025】 なお、電圧出力端子3cより出力されるインピーダンス対応電圧E1 を適当な インターフェース手段を介して例えばアナログメータあるいはデジタル表示器に 供給することで、測定対象物1の抵抗RX を表示することができる。また、出力 端子8aに現れる信号で表示器を駆動するようにすれば、接触抵抗r1 ,r2 が 測定誤差を発生する直前の値まで大きくなったことを表示することができる。
【0026】 図2には、図1のインピーダンス測定装置の具体構成の一例を示す回路図であ る。図2において、定電流回路2は、演算増幅器(例えばLF355:ナショナ ルセミコンダクター社製)IC1 ,抵抗R1 ,R2 ,R3 ,ツェナーダイオード ZD1 ,トランジスタTR1 で構成され、ツェナーダイオードZD1 のツェナー 電圧をEZ としたときに、EZ /R3 で表される一定の電流Iが出力される。基 準電圧源6は、抵抗R4 とツェナーダイオードZD2 で構成されている。R5 は プルアップ用の抵抗である。
【0027】 このように、この実施例のインピーダンス測定装置によれば、測定対象物1の 一対の端子1a,1bが定電流回路2の一対の電流出力端子2a,2bにそれぞ れ接触するとともに、第1の電圧検出器3の一対の電圧入力端子3a,3bにそ れぞれ接触したときに、定電流回路2から接触抵抗r1 ,r2 を介して測定対象 物1に一定の電流Iが流れ、第1の電圧検出器3が測定対象物1の一対の端子1 a,1b間に現れる電圧V1 を検出して測定対象物1のインピーダンス対応電圧 E1 として出力することになり、このインピーダンス対応電圧E1 から測定対象 物1の抵抗RX を知ることができる。
【0028】 また、第2の電圧検出器4が定電流回路2の一対の電流出力端子2a,2b間 に現れる電圧V2 を検出して総インピーダンス対応電圧E2 として出力し、減算 器5が第2の電圧検出器4の出力電圧である総インピーダンス対応電圧E2 から 第1の電圧検出器3の出力電圧であるインピーダンス対応電圧E1 を減じた電圧 を接触抵抗対応電圧E3 として出力することになり、比較器8において、減算器 5の出力電圧と所定のしきい値ES とが比較され、減算器5の出力電圧である接 触抵抗対応電圧E3 が所定のしきい値ES を超えたときに比較器8から接触抵抗 異常検知出力が発生し、測定中接触抵抗r1 ,r2 を常時監視しなくても、接触 抵抗r1 ,r2 が測定誤差を発生する直前の値まで大きくなったことがわかる。 この結果、定電流回路2の一対の電流出力端子2a,2bの交換を促すことがで きる。
【0029】 なお、比較器7を設ける代わりに、接触抵抗を表示する手段を設けてもよい。 このような構成では、接触抵抗対応電圧E3 から測定対象物1の一対の端子1a ,1bと定電流回路1の一対の電流出力端子2a,2bとの間の接触抵抗r1 , r2 を知ることができ、その接触抵抗r1 ,r2 の値を監視することにより、接 触抵抗r1 ,r2 が測定誤差を発生する直前の値まで大きくなったことがわかる 。この結果、定電流回路2の一対の電流出力端子2a,2bの交換を促すことが できる。
【0030】 また、上記実施例では、測定対象物が抵抗器であり、その抵抗値を測定するも のの例を示したが、抵抗器に限らず、コンデンサやコイルのインピーダンスを測 定する場合にも、この考案を適用できる。この場合、定電流回路としては、一定 振幅の交流電流を流す回路を用いることが必要である。
【0031】
請求項1記載の考案のインピーダンス測定装置によれば、第2の電圧検出器が 定電流回路の一対の電流出力端子間に現れる電圧を検出して総インピーダンス対 応電圧として出力し、減算器が第2の電圧検出器の出力電圧から第1の電圧検出 器の出力電圧を減じた電圧を接触抵抗対応電圧として出力することになり、この 接触抵抗対応電圧から測定対象物の一対の端子と定電流回路の一対の電流出力端 子との間の接触抵抗を知ることができ、この接触抵抗をインピーダンス測定時に 監視することにより、定電流回路の一対の電流出力端子と測定対象物の一対の端 子との間の接触抵抗が測定誤差を発生する直前の値まで増加したことを知ること ができる。
【0032】 請求項2記載のインピーダンス測定装置によれば、比較器において、減算器の 出力電圧と所定のしきい値とが比較され、減算器の出力電圧が所定のしきい値を 超えたときに比較器から接触抵抗異常検知出力が発生し、定電流回路の一対の電 流出力端子と測定対象物の一対の端子との間の接触抵抗をインピーダンス測定時 に常時監視しなくても、接触抵抗が測定誤差を発生する直前の値まで大きくなっ たことを知ることができる。
【0033】 請求項3記載のインピーダンス測定装置によれば、請求項1または請求項2の インピーダンス測定装置と同様の効果を奏する。
【図1】この考案の一実施例のインピーダンス測定装置
の構成を示す回路図である。
の構成を示す回路図である。
【図2】図1のインピーダンス測定装置の具体的な構成
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【図3】従来のインピーダンス測定装置の一例の構成を
示す回路図である。
示す回路図である。
1 測定対象物 1a,1b 端子 2 定電流回路 2a,2b 電流出力端子 3 電圧検出器(第1) 3a,3b 電圧入力端子 4 電圧検出器(第2) 5 減算器 8 比較器
Claims (3)
- 【請求項1】 測定対象物の一対の端子が一対の電流出
力端子にそれぞれ接触したときに接触抵抗を介して前記
測定対象物に一定の電流を流す定電流回路と、前記測定
対象物の一対の端子が一対の電圧入力端子にそれぞれ接
触したときに前記測定対象物の一対の端子間に現れる電
圧を検出して前記測定対象物のインピーダンス対応電圧
として出力する第1の電圧検出器と、前記定電流回路の
一対の電流出力端子間に現れる電圧を検出して総インピ
ーダンス対応電圧として出力する第2の電圧検出器と、
前記第2の電圧検出器の出力電圧から前記第1の電圧検
出器の出力電圧を減じた電圧を接触抵抗対応電圧として
出力する減算器とを備えたインピーダンス測定装置。 - 【請求項2】 減算器の出力電圧を所定のしきい値と比
較し前記減算器の出力電圧が前記所定のしきい値を超え
たときに接触抵抗異常検知出力を発生する比較器をさら
に備えた請求項1記載のインピーダンス測定装置。 - 【請求項3】 測定対象物が抵抗器である請求項1また
は請求項2記載のインピーダンス測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994004619U JP3003657U (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | インピーダンス測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994004619U JP3003657U (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | インピーダンス測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3003657U true JP3003657U (ja) | 1994-10-25 |
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ID=43139600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994004619U Expired - Lifetime JP3003657U (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | インピーダンス測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3003657U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015125135A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | 日置電機株式会社 | インピーダンス測定方法およびその装置 |
JP2015125136A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | 日置電機株式会社 | インピーダンス測定方法およびその装置 |
-
1994
- 1994-04-28 JP JP1994004619U patent/JP3003657U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015125135A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | 日置電機株式会社 | インピーダンス測定方法およびその装置 |
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