JP3003429U - 脱気装置 - Google Patents

脱気装置

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JP3003429U JP1994004293U JP429394U JP3003429U JP 3003429 U JP3003429 U JP 3003429U JP 1994004293 U JP1994004293 U JP 1994004293U JP 429394 U JP429394 U JP 429394U JP 3003429 U JP3003429 U JP 3003429U
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勝則 松崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】循環ポンプが間欠運転を開始してから所定時間
経過時に、このポンプを強制的に停止させて節電を図
る。 【構成】高置水槽2内の貯水が給水される脱気タンク4
と、この脱気タンク4内を排気する排気管13と、この
排気タンク4内の貯水を、高置水槽2からの単位時間当
りの給水流量よりも多い吸込流量で間欠的に吸い込み、
高置水槽2に戻す循環ポンプ9と、循環ポンプ9の間欠
運転開始から所定時間経過時に、この循環ポンプ9の運
転を強制的に停止させる制御装置17と、を有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、給水中の溶存酸素を機械的に脱気する脱気装置に係り、特に、給水 の脱気状態に応じて脱気用循環ポンプの運転を自動的に制御する手段を設けた脱 気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般のビルや集合住宅等の給水配管に発生する錆は給水中の溶存酸素が最も大 きく影響している。したがって、この給水中の溶存酸素を脱気することにより給 水配管の錆の発生を抑制することができる上に、この脱気水を給水配管内に通水 させることにより、既存の錆を還元して非常に安定した還元被膜を形成し、給水 配管の内面を保護することができる。
【0003】 このような従来の機械式脱気装置の一例としては、例えば高置水槽に脱気タン クを接続するものが知られている。
【0004】 これは、高置水槽の貯水を一旦脱気タンクへ給水し、満水になったときに循環 ポンプを運転して単位時間当りの給水流量よりも多い吸込流量で、脱気タンク内 の貯水を吸い込み、高置水槽へ戻すことにより、脱気タンク内の水位を低下させ 、脱気タンク内を減圧する。この減圧により貯水中の溶存酸素を水面上方へ分離 ,放出させて循環ポンプの運転を停止させる。
【0005】 これにより、脱気タンク内の貯水の排水は停止するが、脱気タンクへの給水は 引き続き続行するので、脱気タンク内の貯水の水位は次第に上昇して行く。この ために、脱気タンク内へ放出された酸素は次第に上昇する水面に押し上げられて 満水時に開放する排気管から外部へ放出される。
【0006】 この後、再び排気管は閉じられて循環ポンプが運転されて、脱気水が再び高置 水槽へ戻され、以後、この繰返しにより高置水槽内の貯水を脱気することができ る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の脱気装置では、脱気がある程度進行すると、 循環ポンプの吸込流量が激減する一方、循環ポンプが空転しながら運転を長時間 続行し、電力を浪費するという新たな課題が見出された。
【0008】 つまり、脱気タンク内の貯水の脱気が進行して行くと、脱気タンク内の真空度 が次第に高くなって行く上に、脱気タンク内の貯水中に残存する溶存酸素の膨張 が次第に増大して、水面が波打つために、水位がなかなか循環ポンプの運転を停 止させる低水位まで次第に低下し難くなって行き、しかも、真空と引き合うため に、循環ポンプは所定の運転時間を経過しても、引き続き運転を続行して空転し 、電力を浪費するという新たな知見を得た。
【0009】 そこで本考案はこのような事情を考慮してなされたみもので、その目的は、ポ ンプが間欠運転を開始してから所定時間経過時に、このポンプを強制的に停止さ せて節電を図ることができるという脱気装置を提供することにある。
【0010】 また、脱気タンクへの給水は所定時間で満水になるので、この所定時間を超え ても満水を検出しない場合には装置異常の警報を出力することができる脱気装置 を提供することを目的とする。
【0011】 さらに、循環ポンプの間欠運転により脱気処理を十分に行なった後でも、高置 水槽等の貯水槽は大気に開放しているので、例えば夜間等で貯水槽から給水が消 費されないために、溶存酸素の多い原水が貯水槽に給水されない場合でも、貯水 槽の貯水中の溶存酸素量が時間の経過に伴って次第に増大して行く。
【0012】 したがって、所要時間、例えば5〜6時間経過毎に循環ポンプを強制的に再起 動させて脱気処理を再開することができる脱気装置を提供することを目的とする 。
【0013】 一方、貯水槽へ水道水等の原水が給水されると、この原水は溶存酸素量が多い ので、貯水槽内の貯水の溶存酸素量が増加する。そこで、貯水槽へ原水が給水さ れたときに、停止中の循環ポンプを強制的に運転させて脱気処理を再開すること ができる脱気装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案は高置水槽等の貯水槽の溶存酸素量に応じて脱気処理を適宜行なう制御 手段を設けたものであり、次のように構成される。
【0015】 本願の請求項1に記載の考案(以下、第1の考案という)は、貯水槽内の貯水 が給水される脱気タンクと、この脱気タンク内を排気する排気装置と、この排気 タンク内の貯水を、前記貯水槽からの単位時間当りの給水流量よりも多い吸込流 量で間欠的に吸い込み、前記貯水槽に戻すポンプと、このポンプの間欠運転開始 から第1の所定時間経過時に、このポンプの運転を強制的に停止させるポンプ停 止手段と、を有することを特徴とする。
【0016】 また、本願の請求項2に記載の考案(以下、第2の考案という)は、貯水槽内 の貯水が給水される脱気タンクと、この脱気タンク内を排気する排気装置と、こ の排気タンク内の貯水を、前記貯水槽からの単位時間当りの給水流量よりも多い 吸込流量で間欠的に吸い込み、前記貯水槽に戻すポンプと、このポンプの間欠運 転開始から第1の所定時間経過時に、このポンプの運転を強制的に停止させるポ ンプ停止手段と、前記ポンプの間欠運転中の停止時間が前記脱気タンクへの給水 時間よりも長い第2の所定時間を経過したときに、警報を出力する警報手段と、 を有することを特徴とする。
【0017】 さらに、本願の請求項3に記載の考案(以下、第3の考案という)は、貯水槽 内の貯水が給水される脱気タンクと、この脱気タンク内を排気する排気装置と、 この排気タンク内の貯水を、前記貯水槽からの単位時間当りの給水流量よりも多 い吸込流量で間欠的に吸い込み、前記貯水槽に戻すポンプと、このポンプの間欠 運転開始から第1の所定時間経過時に、このポンプの運転を強制的に停止させる ポンプ停止手段と、前記ポンプの間欠運転中の停止時間が前記脱気タンクへの給 水時間よりも長い第2の所定時間を経過したときに、警報を出力する警報手段と 、前記脱気タンクへの給水停止時間が前記第1の所定時間よりも長い第3の所定 時間を経過した時に、前記ポンプを強制的に起動させる再起動手段と、を有する ことを特徴とする。
【0018】 さらにまた、本願の請求項4に記載の考案(以下、第4の考案という)は、貯 水槽内の貯水が給水される脱気タンクと、この脱気タンク内を排気する排気装置 と、この排気タンク内の貯水を、前記貯水槽からの単位時間当りの給水流量より も多い吸込流量で間欠的に吸い込み、前記貯水槽に戻すポンプと、このポンプの 間欠運転開始から第1の所定時間経過時に、このポンプの運転を強制的に停止さ せるポンプ停止手段と、前記ポンプの間欠運転中の停止時間が前記脱気タンクへ の給水時間よりも短かい第2の所定時間を経過した時に、警報を出力する警報手 段と、前記脱気タンクへの給水停止時間が前記第1の所定時間よりも長い第3の 所定時間を経過したときに、このポンプを強制的に起動させる再起動手段と、前 記ポンプの運転停止中、貯水槽への原水の給水が開始されたときに、このポンプ を強制的に起動させる原水給水時再起動手段と、を有することを特徴とする。
【0019】
【作用】
〈第1の考案〉 貯水槽からの給水により脱気タンク内の貯水が満水位に達すると、脱気タン クの排気管が閉じて、ポンプが起動し、貯水槽から脱気タンクへの単位時間当り の給水流量よりも多い吸込流量で、脱気タンク内の貯水を吸い込む。
【0020】 すると、脱気タンク内の水位が次第に低下して行き、脱気タンク内が減圧され るので、脱気タンク内の貯水中の溶存酸素等が貯水から分離して水面上方へ放出 される。この後、ポンプの運転が停止して、脱気タンク内の貯水の排水が停止す る一方、脱気タンクへの給水は引き続き続行するので、脱気タンク内の水面が次 第に上昇して、放出された酸素等を押し上げて行く。このとき、脱気内の排気管 が開放するので、満水時に排気管から酸素等を外気へ押し出し脱気する。次に、 再びポンプが起動して脱気水が貯水槽へ再び戻され、脱気タンク内の水面が次第 に下降して行き、以下この繰返しにより脱気タンク内の貯水を脱気する。
【0021】 そして、このようなポンプの間欠運転の繰返しにより脱気がある程度進行する と、脱気タンク内の貯水中の溶存酸素が膨張して貯水面が波打って、その水位が ポンプ停止水位以下まで低下し難くなると共に、脱気タンク内の真空度の高進に より、この真空とポンプが引き合ってポンプの吸込流量が減少しても、ポンプは 停止せずに引き続き運転を続行する。
【0022】 このような状態が長く続くと、ポンプの電力消費が増大して行くので、ポンプ の間欠運転の開始から第1の所定時間経過後、ポンプはポンプ停止手段により強 制的に停止される。その結果、ポンプの電力浪費を防止することができる。
【0023】 〈第2の考案〉 ポンプは運転と停止とを繰り返す間欠運転により脱気タンク内の貯水を脱気 し、その停止時には脱気タンクから貯水槽への給水の戻しが停止する一方、貯水 槽から脱気タンクへは常時給水されているので、やがて脱気タンクは満水になる 。つまり、ポンプの停止時間は脱気タンクを満水にさせるための時間であるので 、このポンプの停止時間に若干の余裕時間を加算した第2の所定時間を超えたと きに、警報手段より装置異常等の警報を出力し、その異常を知らしめる。
【0024】 〈第3の考案〉 高置水槽等の貯水槽は一般に大気開放であるので、夜間等により貯水槽から 各戸への給水の消費がなく、溶存酸素量の多い原水の補給がない場合でも、例え ば4〜5時間すると、貯水中の溶存酸素量が増大して行く。
【0025】 したがって、ポンプが第3の所定時間、例えば4〜5時間、停止を継続した場 合には再起動手段によりポンプを強制的に再起動させて脱気処理を開始する。こ のために、貯水中の溶存酸素量の増大を常に防止することができる。
【0026】 〈第4の考案〉 ポンプの運転停止中、貯水槽への原水の給水が開始されると、その原水は溶 存酸素量が多いので、原水給水時再起動手段によりポンプが強制的に起動され、 脱気処理が再開される。これにより、常に貯水槽の貯水の溶存酸素を低減するこ とができる。
【0027】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1〜図3に基づいて説明する。なお、図1〜図3中 、同一または相当部分には同一符号を付している。
【0028】 図1は本考案の一実施例の全体構成を示す配管系統図であり、この図において 、脱気装置1は少なくとも一端を大気に開放させている貯水槽である、例えば高 置水槽2(高架水槽でもよい)に、給水配管3により脱気タンク4の上部の給水 入口を接続し、給水配管3の途中に手動開閉弁の給水弁5を介在させている。
【0029】 高置水槽2は一般のビルや集合住宅等の屋上や所要階上に設置されて、図示し ない揚水ポンプから水道水等の原水を受水して貯水する一方、その貯水をビルや 集合住宅等の各戸に給水する複数の図示しない給水配管を配管している。
【0030】 脱気タンク4はその底部排水口に接続した還水配管6の先端部を高置水槽2内 底部まで延伸させ、還水配管6の途中には上流側から下流側に向けて仕切弁7, 逆止弁8,循環ポンプ9および手動開閉弁の還水弁10をそれぞれ順次介在させ ている。
【0031】 脱気タンク4は図3に示すようにその下部側面に、細管11を、その上下両端 部が連通するように設け、この細管11には例えばステンレス棒よりなる電極棒 である低水位センサ12を、その上端より挿脱自在かつ水密に内蔵し、図中一点 鎖線で示す低水位LLを検出するようになっている。
【0032】 低水位センサ12は、脱気タンク4の据付現場にて、適宜長さに切断すること により、脱気タンク4の容量等に応じて低水位を適宜設定することができる。
【0033】 また、脱気タンク4はその頂部中心部に、小円筒状の給水口部4aを突設し、 その底面に複数のシャワー孔4bを穿設し、高置水槽2からの給水をシャワー孔 4bから脱気タンク4内へシャワーリングするようになっている。
【0034】 脱気タンク4は、その給水口部4a内に突出して、脱気タンク4内に連通する 小室4cを突設し、この小室4cに排気管13を接続し、その排気管13の先端 を外気に開放する一方、排気管13の途中には上流側から下流側に向けて逆止弁 14,電磁弁よりなる排気弁15,満水位センサ16をそれぞれ介在させている 。
【0035】 排気弁15は循環ポンプ9の運転時に閉じる一方、停止時に開放して脱気タン ク4内の貯水中の溶存酸素等を外気へ放出するようになっている。
【0036】 図1(A),(B)はこのように構成された脱気装置1の制御装置17の電気 的構成を示すシーケンス図の一例を示しており、この制御装置17は図1(B) に示すように高置水槽2に、既設の水位センサの他に、満水位を検出する満水セ ンサ18と、低水位を検出する低水位センサ19とを、既設の各水位センサより も若干低い各検出水位で検出するように新たに設けている。
【0037】 制御装置17は図1(A)に示すように、循環ポンプ9の給電回路20に直列 に介在した電磁開閉器21をオンオフ制御することにより、循環ポンプ9をオン オフ制御するものであり、電源スイッチ22と運転モード切換スイッチ23とを 設けている。運転モード切換スイッチ23は連続運転モードと全自動運転モード とを手動選択する切換スイッチであり、連続運転モードを選択したときにのみ、 その常開接点23aを閉じて(オン)循環ポンプ9を高置水槽2の貯水の脱気状 態の如何に拘らず、脱気タンク4内の水位に応じて間欠運転するようになってい る。
【0038】 一方、全自動運転モードは、これが選択されたときに、その常開接点23aを オフのままに保持する一方、高置水槽2の貯水の脱気状態に応じて循環ポンプ9 を自動的に制御するモードである。
【0039】 次に、制御装置17の作用を説明する。
【0040】 まず、脱気装置1を高置水槽2に接続する配管をした後に、給水弁5と還水弁 10とを手動で開く。すると、高置水槽2内の貯水が給水配管3を経て脱気装置 4内へ各シャワー孔4bから常時シャワーリングされ、そのシャワーリングの際 に給水中の若干の溶存酸素が給水から分離されて脱気タンク4内上方へ放出され る一方、脱気タンク4内の貯水位が上昇して行き、満水に達する。このとき、排 気管13は閉じているので、脱気タンク4からの溢水はない。
【0041】 この後、制御装置17の電源スイッチ22をオンにし、運転モード選択スイッ チ23を連続運転モードに切り換えると、その常開接点23aが閉じる。
【0042】 このとき、高置水槽2の貯水位が満水になると、その満水位を高置側水位セン サ24の満水センサ18により検出し、その水位センサ24の常開接点24aが オンになる一方、常閉接点24bがオフになる。
【0043】 これと同時に第3リレー25がオンになるので、その常閉接点25bがオフに なって外部警報が解除される一方、その常開接点25aがオンになる。
【0044】 したがって、このとき、脱気側水位センサ26の満水センサ16により脱気タ ンク4の満水位を検出すると、その水位センサ26の常閉接点26bがオンにな って排気弁15がオフになって閉じる。これと同時に、脱気側水位センサ26の 常開接点26aが閉じてポンプ用電磁開閉器21がオンして循環ポンプ9が通電 されて起動すると共に、グリーン色等の循環ポンプ運転ランプ27がオンして点 灯する。
【0045】 その結果、循環ポンプ9が運転されるので、脱気タンク4内の貯水は、高置水 槽2からの単位時間当りの給水流量よりも所要量多い吸込流量で吸い込まれ、還 水配管6を通して再び高置水槽2へ戻されるので、脱気タンク4内の水位は次第 に下降して行く。しかも、このとき、排気弁15は閉じているので、脱気タンク 4内は減圧される。このために、ヘンリーの法則により脱気タンク4内の貯水中 の溶存酸素が分離されて、その水面上方へ放出される。
【0046】 この後、脱気タンク4内の貯水位が低水位LLに達し、この低水位LLを脱気 側水位センサ26の低水位センサ12が検出すると、この脱気側水位センサ26 の常開接点26aがオフ、常閉接点26bがオンになり、排気弁15が通電され て開くと共に、グリーン色等の排気弁ランプ28が点灯して給水タイマ29が起 動して第2の所定時間である給水時間のカウントを開始し、ポンプ用電磁開閉器 21がオフになって循環ポンプ9への通電が遮断されて、その運転を停止する。
【0047】 一方、各シャワー孔4bからは常時給水が脱気タンク4内へシャワーリングさ て給水されるので、脱気タンク4内の貯水位は次第に上昇して行き、その水面上 方に放出されている酸素等を水面により上方へ押し上げ、開放中の排気管13か ら外気へ排出する。
【0048】 また、脱気タンク4内が満水位になると、その排気中の水分が満水センサ16 により検出されて、再び脱気側水位センサ26の常閉接点26bをオン、常開接 点26aをオンにして排気弁15を閉じると共に、排気弁ランプ28を消灯し、 給水タイマ29を停止させてカウントをクリアする。
【0049】 しかし、このように給水タイマ29がクリアされる前にタイムアップした時は 、所定の給水時間以上に脱気タンク4内へ給水していることになるので、給水タ イマ29の常開接点29aが閉じてオレンジ色等の装置異常ランプ35を点灯さ せて警報を出力すると共に、第4リレー36をオンさせる。このために、第4リ レー36の常閉接点36bをオフ、常開接点36aをオンさせてその第4リレー 36を自己保持させる。また、第4リレー36の常閉接点36bのオフにより第 3リレー25がオフになるので、その常開接点25aはオフになり、電磁開閉器 21がオフになるので、循環ポンプ9への通電が遮断される。しかし、給水タイ マ29がタイムアップする前に、停止されてカウントがクリアしたときは、電磁 開閉器21がオンして循環ポンプ9を通電して起動し、以下、これの繰返しによ り脱気タンク4内の貯水を脱気して高置水槽2内の貯水を次第に脱気して行く。
【0050】 しかし、このような循環ポンプ9の間欠運転により貯水の脱気が進行すると、 脱気タンク4内の真空度が高まると共に、その貯水中の若干の残存溶存酸素が膨 張して貯水面が波打つので、脱気タンク4の低水位センサ12が低水位LLを検 出することがなかなかできず、循環ポンプ9が空転して、その運転が連続的に続 行し、循環ポンプ9の電力を浪費する。
【0051】 そこで、次に、この循環ポンプ9の電力浪費を防止して節電するために、運転 モード切換スイッチを全自動側に切り換えた場合について説明する。
【0052】 まず、電源スイッチ22をオンしてから、運転モード切換スイッチを全自動制 御に切り換えると、その常開接点23aがオフになる。
【0053】 このとき、高置水槽2の満水位を高置側水位センサ24の満水センサ18によ り検出すると、この高置側水位センサ24の常開接点24aがオンする一方、常 閉接点24bがオフになり、第3リレーの常開接点25aがオンして電磁開閉器 21がオンすると、循環ポンプ9がオンして起動する一方、電磁開閉器21の常 開接点21aがオンして強制停止用タイマ30が起動し、第1の所定時間、例え ば1.5時間のカウントを開始する。
【0054】 その結果、脱気がある程度進行して、脱気タンク4内の貯水位が循環ポンプ9 を起動させる低水位までなかなか下降せずに、電源スイッチ22の投入(オン) 後、第1の所定時間(例えば1.5時間)を強制停止用タイマ30がカウントし 、タイムアップすると、そのタイマー30の常開接点30aがオンして強制起動 用タイマ31が起動し、第3の所定時間、例えば4時間のカウントを開始すると 共に、第1リレー32がオンする。
【0055】 このために、第1リレー32の第1,第2常開接点32a1 ,32a2 が共に オンする一方、その常閉接点32bがオフして強制停止用タイマ30がオフして クリアされる一方、第2リレー33がオンすると共に、赤色等の脱気完了ランプ 34が点灯する。
【0056】 また、第2リレー33がオンするので、その常閉接点33bがオフし、このと き、既に運転モード切換スイッチの常開接点23aと高置側水位センサ24の常 閉接点24bがオフになっているので、電磁開閉器21がオフになり、循環ポン プ9への通電が遮断されて、強制的に停止される。その結果、循環ポンプ9の空 転による電力消費を防止し、節電することができる。
【0057】 そして、高置水槽2の貯水の脱気がほぼ完了し、しかも、夜間等で高置水槽2 から各戸への給水が殆どない場合でも、高置水槽2の一部は大気に開放している ので、時間の経過に伴って次第に貯水中の溶存酸素量が増大して行く。
【0058】 したがって、強制停止用タイマ30がタイムアップした時から第3の所定時間 、例えば4間時をカウントして強制起動用タイマ31がタイムアップすると、そ の常閉接点31bがオフして第1リレー32がオフになる。
【0059】 このために、第1リレー32の第1,第2常開接点32a1 ,32a2 がオフ 、常閉接点32bがオンして第2リレー33がオフになるので、その常閉接点3 3bがオンする。
【0060】 これにより、排気弁15がオンして閉じると共に、グリーン色等の排気ランプ 29と循環ポンプ運転ランプ27が点灯し、電磁開閉器21がオンして循環ポン プ9が通電されて運転が開始される。以後、前記した循環ポンプ9の間欠運転が 繰り返されて高置水槽2の貯水の脱気が再び開始される。
【0061】 また、高置水槽2の貯水が各戸に給水されて高置水槽2の位が低下すると、そ の水位低下を図示しない既設の水位センサが検出し、図示しない揚水ポンプを起 動して水道水等の原水を高置水槽2へ給水する一方、その水位低下を新設の高置 側水位センサ24の低水位センサ19により検出すると、その常開接点24aが オフ、常閉接点24bがオンになるので、このとき、脱気タンク4内の水位が満 水のときは、オンした常開接点25aを介して電磁開閉器21がオンして循環ポ ンプ9が通電されて起動し、以後、間欠運転されて脱気が行なわれる。つまり、 溶存酸素量の多い原水が高置水槽2へ給水されたときには、循環ポンプ9を起動 させて自動的に脱気処理を行なうことができる。
【0062】 なお、図1(A),(B)中、符号OLRは過負荷保護リレーであり、常開接 点OLRaと常閉接点OLRbとを有し、この過負荷保護リレーOLRの動作時 にはオレンジ色等のポンプ異常ランプ37を点灯させるものである。
【0063】 したがって本実施例によれば、高置水槽2の貯水を常に所要の脱気状態に保持 するように脱気するので、この貯水を通す配管の錆の発生を抑制すると共に、配 管内面に還元被膜を形成させて、錆の発生を一層抑制することができる。
【0064】 また、制御装置17の全自動運転モードを選択することにより、脱気処理開始 後、第1の所定時間(例えば1.5時間)経過後はほぼ脱気完了として循環ポン プ9の運転を強制的に停止させるので、循環ポンプ9の連続運転による電力浪費 を防止して節電を図ることができる。
【0065】 また、循環ポンプ9の間欠運転中の停止時間は、高置水槽2からの給水を脱気 タンク4内へ給水する給水時間であるが、この給水時間が第2の所定時間(例え ば3分間)を超過した場合には装置異常のアラームが出力されるので、その異常 を知ることができ、迅速な対応を採ることができる。
【0066】 さらに、高置水槽2の貯水の脱気のほぼ完了後、第3の所定時間(例えば4〜 5時間)を経過した時は、循環ポンプ9を強制的に起動させて脱気処理を開始す るので、高置水槽2の一部が大気に開放している場合でも、常に貯水を所要の脱 気状態に保持することができる。
【0067】 さらにまた、高置水槽2の各戸への給水により貯水位が低下すると、溶存酸素 量の多い原水が揚水ポンプ等により高置水槽2へ補給されるが、このときも、制 御装置17により循環ポンプ9を強制的に起動させて脱気処理を開始させるので 、高置水槽2の貯水を常に脱気状態に保持することができる。
【0068】 なお、前記給水タイマ29,強制停止用タイマ30および強制起動用タイマ3 1の各設定時間は主に高置水槽2と脱気タンク4の貯水容量等に応じて適宜変更 されるものであり、前記実施例には限定されない。例えば、給水タイマ29の設 定時間を1〜20分のいずれか、強制停止用タイマ30の設定時間を1〜4時間 のいずれか、強制起動用タイマ31の設定時間を4〜7時間のいずれかにそれぞ れ設定してもよい。また、前記実施例では制御装置17を第1〜第3リレー32 ,33,25やタイマ29,30,31等により構成した場合について説明した が、本考案はこれに限定されるものではなく、制御装置17をマイクロプロセッ サにより構成してもよい。
【0069】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、脱気処理開始後、第1の所定時間経過後はほぼ 脱気完了として循環ポンプの運転を制御装置により強制的に停止させるので、循 環ポンプの連続運転による電力浪費を防止して節電を図ることができる。
【0070】 また、循環ポンプの間欠運転中の停止時間は、高置水槽からの給水を脱気タン ク内へ給水する給水時間であるが、この給水時間が第2の所定時間を超過した場 合には警報手段により装置異常のアラームを出力させるので、その異常を知るこ とができ、迅速な対応を採ることができる。
【0071】 さらに、高置水槽の貯水の脱気のほぼ完了後、第3の所定時間が経過した後は 、再起動手段により循環ポンプを強制的に起動させて脱気処理を開始するので、 高置水槽の一部が大気に開放している場合でも、常に貯水を所要の脱気状態に保 持することができる。
【0072】 さらにまた、高置水槽の各戸への給水により貯水位が低下すると、溶存酸素量 の多い原水が揚水ポンプ等により高置水槽へ補給されるが、このときも、原子給 水時再起動手段により循環ポンプを強制的に起動させて脱気処理を開始させるの で、高置水槽の貯水を常に脱気状態に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案に係る脱気装置の一実施例の循
環ポンプの給電回路図、(B)は同実施例の制御装置の
シーケンス図。
【図2】本考案に係る脱気装置の一実施例の全体構成を
示す配管系統図。
【図3】図2で示す脱気タンクとその周囲の拡大図。
【符号の説明】
1 脱気装置 2 高置水槽 3 給水配管 4 脱気タンク 5 給水弁 6 還水配管 9 循環ポンプ 10 還水弁 11 細管 12 低水位センサ 13 排気管 15 排気弁 16 満水位センサ 17 制御装置 18 (高置側)満水位センサ 19 (高置側)低水位センサ 20 給電回路 21 電磁開閉器 22 電源スイッチ 23a 運転モード切換スイッチの常開接点 24 高置側水位センサ 24a 高置側水位センサの常開接点 24b 高置側水位センサの常閉接点 25 第3リレー 25a 第3リレー常開接点 25b 第3リレー常閉接点 26 脱気側水位センサ 26a 脱気側水位センサの常開接点 26b 脱気側水位センサの常閉接点 29 給水タイマ 30 強制停止用タイマ 31 強制起動用タイマ 32 第1リレー 32a1 ,32a2 第1リレーの第1,第2常開接点 32b 第1リレーの常閉接点

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯水槽内の貯水が給水される脱気タンク
    と、 この脱気タンク内を排気する排気装置と、 この排気タンク内の貯水を、前記貯水槽からの単位時間
    当りの給水流量よりも多い吸込流量で間欠的に吸い込
    み、前記貯水槽に戻すポンプと、 このポンプの間欠運転開始から第1の所定時間経過時
    に、このポンプの運転を強制的に停止させるポンプ停止
    手段と、を有することを特徴とする脱気装置。
  2. 【請求項2】 貯水槽内の貯水が給水される脱気タンク
    と、 この脱気タンク内を排気する排気装置と、 この排気タンク内の貯水を、前記貯水槽からの単位時間
    当りの給水流量よりも多い吸込流量で間欠的に吸い込
    み、前記貯水槽に戻すポンプと、 このポンプの間欠運転開始から第1の所定時間経過時
    に、このポンプの運転を強制的に停止させるポンプ停止
    手段と、 前記ポンプの間欠運転中の停止時間が前記脱気タンクへ
    の給水時間よりも長い第2の所定時間を経過したとき
    に、警報を出力する警報手段と、を有することを特徴と
    する脱気装置。
  3. 【請求項3】 貯水槽内の貯水が給水される脱気タンク
    と、 この脱気タンク内を排気する排気装置と、 この排気タンク内の貯水を、前記貯水槽からの単位時間
    当りの給水流量よりも多い吸込流量で間欠的に吸い込
    み、前記貯水槽に戻すポンプと、 このポンプの間欠運転開始から第1の所定時間経過時
    に、このポンプの運転を強制的に停止させるポンプ停止
    手段と、 前記ポンプの間欠運転中の停止時間が前記脱気タンクへ
    の給水時間よりも長い第2の所定時間を経過したとき
    に、警報を出力する警報手段と、 前記脱気タンクへの給水停止時間が前記第1の所定時間
    よりも長い第3の所定時間を経過した時に、前記ポンプ
    を強制的に起動させる再起動手段と、を有することを特
    徴とする脱気装置。
  4. 【請求項4】 貯水槽内の貯水が給水される脱気タンク
    と、 この脱気タンク内を排気する排気装置と、 この排気タンク内の貯水を、前記貯水槽からの単位時間
    当りの給水流量よりも多い吸込流量で間欠的に吸い込
    み、前記貯水槽に戻すポンプと、 このポンプの間欠運転開始から第1の所定時間経過時
    に、このポンプの運転を強制的に停止させるポンプ停止
    手段と、 前記ポンプの間欠運転中の停止時間が前記脱気タンクへ
    の給水時間よりも短かい第2の所定時間を経過した時
    に、警報を出力する警報手段と、 前記脱気タンクへの給水停止時間が前記第1の所定時間
    よりも長い第3の所定時間を経過したときに、このポン
    プを強制的に起動させる再起動手段と、 前記ポンプの運転停止中、貯水槽への原水の給水が開始
    されたときに、このポンプを強制的に起動させる原水給
    水時再起動手段と、を有することを特徴とする脱気装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3473866B2 (ja) 1994-07-04 2003-12-08 株式会社サムソン 膜脱気装置

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