JP3003305U - 浄水化用カートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］ 浄化効率もしくはミネラル化効率が極めてよ
く、目詰り等もなく使用期間が長期化し、かつ、安価に
て需要者に供給することができる浄水化用カートリッジ
とする。 ［構成］ 筒状とし、両端面を閉塞したカートリッジ本
体を有し、その内部に少なくとも一以上のテーパ状とし
た仕切板を固設し、その仕切板の下方寄り部分にメッシ
ュを張設した通水口を形成し、前記した両端閉塞部分に
は導水口と排水口を仕切板の上方寄り位置に形成し、か
つ、前記した仕切板により形成される各室には浄水化剤
を収用してあることとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は浄水化用カートリッジ、特に水道設備から供給される上水道水の浄 水化用カートリッジに関する。

【０００２】

【考案の背景】

通常、上水道水には殺菌、滅菌を目的として各種の薬剤が投入されているが 、その薬剤成分、特にカルキが摂取する際の異臭と異味の原因となっている。そ こで、近時はその薬剤成分をはじめ、雑菌類を濾過し、積極的にマグネシウムや カルシウム成分を溶出してミネラル化を図る装置が種々開発され、提供されてい る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の浄水化用装置は短時間でフィルターに目詰りを生じて しまい、かえって雑菌の繁殖を促してしまったり、また、構成要素に特殊部材を 用いるため非常に高価なものとなってしまっている。また、ミネラル化を図る装 置の場合でも通水効果が下がり、通例の水圧に見合う給水量をさまたげてしまう こともあった。

【０００４】

【考案の目的】

そこで、本考案は上記した従来の技術の問題点に着目してなされたもので、 かかる問題点を解消して、浄化効率もしくはミネラル化効率が極めてよく、目詰 り等もなく使用期間が長期化し、かつ、安価にて需要者に供給することができる 浄水化用カートリッジを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために、本考案に係る浄水化用カートリッジは筒状とし 、両端面を閉塞したカートリッジ本体を有し、その内部に少なくとも一以上のテ ーパ状とした仕切板を固設し、その仕切板の下方寄り部分にメッシュを張設した 通水口を形成し、前記した両端閉塞部分には導水口と排水口を仕切板の上方寄り 位置に形成し、かつ、前記した仕切板により形成される各室には浄水化剤を収用 してあることを特徴としている。

【０００６】

【作用】

かかる構成としたことによってカートリッジ本体内へ圧送された水は各室で 渦流を生じ、各室内の浄化用剤との絡み効率が著しくアップし、また、必ず各室 には空隙が生じていることから、目詰りも発生することなく送水時間も効率のよ いものとなるのであり、構造的に簡易なことから大量生産にも適し、安価なもの として需要者に供給することができるのである。

【０００７】

【実施例】

次に、本考案の実施の一例を図面を参照して説明する。図１は本考案を実施 した浄水化用カートリッジの斜視図、図２は同じく縦断面図である。

【０００８】 これらの図にあって１はカートリッジ本体を示しており、このカートリッジ 本体１はプラスチックをはじめとする可塑性材で成形された円筒状のものとされ ている。また、このカートリッジ本体１は後述する内部収容された浄水化用剤と 共に使い捨て交換とすることもできるし、浄水化用剤のみを交換補充する場合は 部分的な螺合やスナップ係合で部分的に開放可能とすることもできる。

【０００９】 このカートリッジ本体１は完成使用状態にあって軸芯方向に沿った縦方向に 給水栓及び給水器具と連接されることが望ましい状態で、上下の端面は閉塞板２ 、３で閉塞されたものとなっているもので、その下端面閉塞板２には導水口４が 、また、上端面閉塞板３には排水口５が各々メッシュを張設されて開口され、そ こに通水パイプ６、７が連続して一体的に備えられている。

【００１０】 さらに、カートリッジ本体１内には相互に向きを対称配置としてテーパ状と した二枚の仕切板８、９が接着剤等を用いて固着されている。この仕切板８、９ は各々はその下方寄り部分にメッシュを張設した通水口１０、１１が形成されて いる。

【００１１】 そして、前記した仕切板８、９によって形成される三つの室１２ａ、１２ｂ 、１２ｃには各々浄化用剤が収用されており、特に導水口４と直結する室１２ａ には活性炭１３を混在させたセラミックペレット１４が収用され、他の１２ｂ、 １２ｃには２：３の重量パーセント割合でセラミックペレット、特にカルシウム やマグネシウム成分の溶出用のペレット１４、１４…が収用されている。また、 このセラミックのペレットは、他に麦飯石やコーラルサンド等他のものとの代替 えも可能で、通水口１０、１１には化学的な薄膜フィルターを使用することもで きる。

【００１２】 本実施例に係る浄水化用カートリッジは上記のように構成されている。ここ で、その作用を説明すると、給水栓（蛇口）とホース等により連結される導水口 ４からカートリッジ本体１内へ入った水は仕切板８、９のテーパ状とした取付構 造により、各室１２ａ、１２ｂ、１２ｃ内で渦流を生じ、内部の浄水化剤（活性 炭１３、セラミックペレット１４）を撹拌することとなり、その効用である脱臭 、濾過、ミネラル成分の溶出等を非常に効率よく実行することとなり、通水口１ ０、１１の設定位置により、その浄水化された水が逐次圧送されていくこととな る。

【００１３】

【考案の効果】

本考案に係る浄水化用カートリッジは上述のように構成され、作用する。そ のため、簡単な構造でありながら、浄水化効率が大きくアップされ、飲食用のみ ならず、芝や庭木への散水、洗車用として用いても、その作用効果が単なる水道 水と比べ著しく良化されるものとなる。さらに、このカートリッジの構造から目 詰り等の生じることもなく、使用期間が長期化され、製品価格やランニングコス トも安価なものとして需要者に供給することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を実施した浄水化用カートリッジの斜視
図である。

【図２】縦断面図である。

【符号の説明】

１ カートリッジ本体 ２ 閉塞板 ３ 閉塞板 ４ 導水口 ５ 排水口 ６ 通水パイプ ７ 通水パイプ ８ 仕切板 ９ 仕切板 １０ 通水口 １１ 通水口 １２ａ 室 １２ｂ 室 １２ｃ 室 １３ 活性炭 １４ セラミックペレット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 筒状とし、両端面を閉塞したカートリッ
   ジ本体を有し、その内部に少なくとも一以上のテーパ状
   とした仕切板を固設し、その仕切板の下方寄り部分にメ
   ッシュを張設した通水口を形成し、前記した両端閉塞部
   分には導水口と排水口を仕切板の上方寄り位置に形成
   し、かつ、前記した仕切板により形成される各室には浄
   水化剤を収用してあることを特徴とする浄水化用カート
   リッジ。