JP3003303U - ベッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 いずれのベッドでも設置することができ、ベ
ッドにおける水平フレーム上をスライド可能で、且つ水
平フレーム上の設置位置を自由に選択でき、更に強固に
固定可能で、いずれ場合でも位置がずれたり、倒れるこ
とがなく、更に持ち運び等の取扱特性に優れ、イニシャ
ルコストが比較的低いベッドガードを設けたベッドを提
供することである。 【構成】 水平フレームを有するベッド本体と、ベッド
ガードと、前記ベッドガードの脚に、前記ベッドガード
を前記水平フレームに略垂直に支持する支持部材とを有
し、前記支持部材が、前記水平フレームに着脱自在で、
且つ該水平フレームにスライド可能となるように前記水
平フレームに嵌め込まれたスライド胴部と、該スライド
胴部を前記水平フレームに係止可能な係止手段と、前記
ベッドガードの脚を取り付ける取り付け部とを有するこ
とを特徴とするベッド。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ベッドに関し、特に着脱が自在で且つスライド可能であり、更に強 く固定でき、ベッドに対しての取り付け位置を自由に且つ連続的に設定すること ができるベッドガードを設けたベッドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ベッドには人がベッドから落ちないように柵状のベッドガードがベッド の周縁部に設けられる場合がある。そのベッドガードには、必要な時に取り外し できるようになっているものがある。従来において、その取り外し可能なベッド ガードとしては、大きく分けてフラットバー式と固定式がある。 フラットバー式としては、図６に示すように、長方形で、２つの脚を有するベ ッドガード本体１と該本体の脚部下端から本体と直交するように固定されたフラ ットバ−２から構成されるものが挙げられる。比較的重量のあるフラットバ−２ をベッドの床部と敷布団の間に挟み、フラットバー２と人間の体重によりベッド ガード本体１が略垂直に保持される。 一方、固定式としては、ネジ固定式と挿着固定式とがある。ネジ固定式として は、ベッド本体の外周側面に所定の間隔のネジ穴を開け、その間隔に合致したベ ッドガード本体を該側面にボルトネジ等により締結することにより固定する。挿 着固定式としては、ベッド本体の外周側面に、開口部を有する所定の間隔の挿着 部を取り付け、その挿着部の開口部に該間隔と合致したベッドガード本体の脚部 を挿着することにより、ベッドガードを固定する。

【０００３】 しかしながら、上記従来の方式では、種々の問題が存在した。 フラットバー式では、フラットバー自体、布団及び人間の重量により、ベッド ガード本体が固定されるため、人間の寝る位置により容易にベッドガ−ド本体の 位置がずれたり、ベッドガ−ド本体が倒れることがあった。また、フラットバー 自体の重量が重いため、持ち運び等の際には扱い難いという問題もあった。更に 、ベッドガード本体の固定をし易いようにフラットバー自体の重量を重くするた めに、鉄等のフラットバーの材料が多く必要になり、材料費が高くついた。 一方、ネジ固定式及び挿着固定式の場合、ベッドガード本体をベッドの決まっ た位置にしか固定できず、同じタイプのベッドの別位置、あるいは他のタイプの ベッドには取り付けることはできなかった。また、ベッドガード本体は、図６の ベッドガード本体１の長手方向に伸縮自在にすることにより、ベッドガードの長 手方向の幅を自由に且つ連続的に選択することができた。しかし、固定式の場合 、ベッドガード本体の長手方向の幅が固定されてしまい、該幅を自由に連続的に 調節することができなかった。また、ネジ固定式では、ベッドガ−ド本体の取り 外しが容易でなく、取り外しにはネジ回し等の器具が必要であった。挿着固定式 は、挿着部がベッド本体の側面に固定されているため、人がベッドに乗り降りし た際に衣服等を引っ掛けて、破いてしまうという問題もあった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案の目的は上記課題を解消することにあり、容易に着脱可能で、 いずれのベッドでも設置することができ、且つベッドにおける水平フレーム上を スライド可能で、設置位置を自由に且つ連続的に選択でき、更に強固に固定可能 で、いずれ場合でも位置がずれたり、倒れることがなく、更に持ち運び等の取扱 特性に優れ、イニシャルコストが比較的低いベッドガードを設けたベッドを提供 することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の上記目的は、少なくとも水平フレームを有するベッド本体と、該ベッ ド本体に取り付けられてベッドの寝床領域を画成するベッドガードとを有するベ ッドにおいて、 前記ベッドカードの脚を保持して、該ベッドガードを前記水平フレームに略垂 直に支持する支持部材を有し、 前記支持部材は、前記水平フレームに着脱自在で、且つ該水平フレームにスラ イド可能となるように前記水平フレームに嵌め込まれたスライド胴部と、該スラ イド胴部を前記水平フレームに係止可能な係止手段と、前記脚を取り付ける取り 付け部とを有してなることを特徴とするベッドにより達成される。 。

【０００６】 また、本考案の上記目的は、少なくとも水平フレームを有するベッド本体と、 ベッド床板を前記水平フレーム上に係合させて作成される寝床領域を画成するた めに該ベッド本体に取り付けられるベッドガードとを有するベッドにおいて、 前記ベッドカードの脚を保持して、該ベッドガードを前記水平フレームに略垂 直に支持する支持部材を有し、 前記支持部材は、該水平フレームの上部と対峙する水平板と該水平板の両側部 から下方へ伸びて前記水平フレームの両側部に対峙する側板とからなり、前記水 平フレームの長手方向に沿ってスライド可能なスライド胴部と、 前記側板の一方側を貫通して前記水平フレームに対して前記支持部材を、他方の 側板との間で狭持可能にし、且つ手指にて操作可能な操作ヘッドを有する止めね じを有し、 前記ベッドガード本体の脚は、前記ベッド床板より外側に位置する前記該スラ イド胴部の側板に取り付けることを特徴とするベッドによっても達成される。

【０００７】 また、本考案の上記目的は、前記取り付け部が、前記脚の先端部分を着脱自在 とする嵌合部であることを特徴とする請求項１記載のベッドによっても達成され る。

【０００８】

【作用】

本考案の上記構成によれば、少なくとも水平フレームを有するベッド本体と、 該ベッド本体の寝床領域を画成するベッドガードと、該ベッドガードの脚を支持 する支持部材とを有するベッドにおいて、前記支持部材が前記水平フレームに嵌 め込まれたスライド胴部を有することから、前記水平フレームに着脱自在にでき 、これにより水平フレームを有するベッドであれば、いずれのベッドでも設置す ることができ、更に、該スライド胴部が該水平フレームにスライド可能であるこ とから、ベッドにおけるベッドガードの設置位置を該水平フレーム上のいかなる 位置でも自由に選択できるようになる。更に、前述の如くベッドガード本体自体 を長手方向に伸縮自在にした場合、該水平フレームにスライド自在にできること から、ベッドガード本体の長さも自在に調節できる。

【０００９】 その上、フラットバー式のような単なる重量による設置ではなく、前記支持部 材が、ベッド本体の前記水平フレームに係止可能な係止手段を有することから、 前記水平フレームに強固に固定されるため、ベッドガードの位置がずれたり、倒 れることがなくなる。 更に、従来のフラットバー式のベッドガードのように、比較的重量の大きいフ ラットバーによりベッドを固定するのではなく、本考案の場合、ベッドガードの 支持部材として、比較的小型で軽量にできる、前記スライド胴部、前記係止手段 及び前記取り付け部からなる前記支持部材によりベッドガードを前記水平フレー ムに固定することから、持ち運び等の取扱特性に優れ、イニシャルコストが比較 的低くく設定できる。また、上記支持部材が着脱可能なことから、水平フレーム 上には、従来の挿着方式の挿着部のような固定された突出物がなく、人の乗降の 際にその突出物に衣服や身体を引っ掛けて、衣服や身体の損傷を起こす危険性が なくなった。

【００１０】 また、ベッドの水平フレームは、その上部に床板を係合させる場合がある。こ の場合、本考案ではスライド胴部の天板である、該水平フレーム上部と対峙する 板を水平板にすることで前記寝床板を設置し易くできる。またベッド床板の外側 に位置する前記該スライド胴部の側板に前記ベッドガード本体の脚が取り付けら れることで、前記床板を設置する場所を妨害せず、ベッドの床板を設置し易くで きる。 更に、該スライド胴部を前記水平フレームに係止可能な係止手段として、手指 にて操作可能な操作ヘッドを有する止めねじを用いることにより、ドライバー等 の特別の器具を用いることなく、手指にて簡単に止めねじを操作でき、前記スラ イド胴部及びベッドガード本体を簡単に着脱可能にでき、且つ前記スライド胴部 及びベッドガード本体をスライド可能な状態にするか、固定された状態にするか を簡単な操作で選択できる。

【００１１】 また、前記取り付け部が、前記脚の先端部分を着脱自在とする嵌合部にするこ とで、支持部材とベッドガード本体の取り外しを容易することができる。

【００１２】

【実施例】

以下、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明がこれらに限定さ れるものでない。 図１〜図５は本考案に係るベッドの一実施例を示したもので、図１は本考案の ベッドを示した斜視図であり、図２は、図１の状態におけるベッドガード下端部 の支持部材５を、水平フレーム４に直交する面での断面図であり、図３は図１の 状態の支持部材５の上面図であり、図４は、図１の状態の支持部材５の正面図で あり、図５は図１の状態の支持部材５の背面図である。 本実施例において、用いるベッド本体３として、互いに対向するコ字状フレー ム１３と、それらと直行し、互いに対向する水平フレーム４からなる長方形のベ ッドを用いた。

【００１３】 ベッドガード本体１は、図１及び２に示すように、外径が小さくなった先端部 １２を有する脚端部９を２つ有するコ字状のものを用いた。 ベッドガードの支持部材５は、図２に示すように、断面コ字状で、断面方形の 水平フレームに覆い被さるように設置された、ねじ穴７を有するスライド胴部８ と、該スライド胴部８のベッド３の内部側面のねじ穴７に設けた止めねじ６、及 びその止めねじ６の水平フレーム４を挟んで該スライド胴部の反対側面に、ベッ ドガード本体１の脚端部９の先端部１２を挿着するための開口部１１を有する、 円筒状の挿着部１０からなるものである。

【００１４】 ベッドガード本体１の２つの脚端部９の先端部１２が、支持部材５の挿着部１ ０の開口部１１に挿着される。図２〜図４に示すように、ベッドガード本体１の 脚端部９の先端部１２は、該挿着部１０の開口部１１の内径よりも僅かに小さい 外径になっており、該先端部１２を開口部１１に挿入することにより、ベッドガ ード本体１が支持部材５に挿着される。これにより、ベッドガード本体１と支持 部材５は、容易に着脱できるようになる。なお、脚端部９の外径は、挿着部１０ の外径と同じにして、ベッドガード本体１が支持部材５に挿着された際には、ベ ッドガード本体の脚端部９と挿着部１０が連続した面になる。図２および３に示 すように、該開口部１１を有する挿着部１０は、ベッド寝床領域の外側に位置す る前記スライド胴部８の側板に固定されている。一方、この開口部１１を有する 挿着部１０を設けずに、ベッドガード本体１の脚端部９を直接スライド胴部８の ベッド寝床領域の外側に位置する側面に固定されていてもよい。

【００１５】 図２及び３に示すように、挿着部１０が側面に固定されているスライド胴部８ は、コの字型を有しており、該水平フレーム上部と対峙する水平板と該水平板の 両側部から下方へ伸びて前記水平フレームの両側部に対峙する平らな側板とから なり、前記水平フレーム長手方向に沿ってスライド可能になっている。 該スライド胴部８のベッド３の寝床領域の内部側面には、ねじ穴７を有し、そ のねじ穴７に、手指にて操作可能な円筒形の操作ヘッド１４とネジ部１５とを有 する止めねじ６がねじ込んである。操作ヘッド１４の外周側面には手指にて操作 し易いように、該ネジの回転方向と垂直に溝１６が設けられている。この止めね じ６を、操作ヘッド１４を回転させて前記挿着部１０方向にねじ込むことにより 、ねじ部１５の先端を水平フレーム４に押しつけ、該スライド胴部８の挿着部１ ０のある側内面とねじ部１５先端とで水平フレーム４を挟み込むことにより、支 持部材５及びベッドガード本体１を水平フレーム４に固定することができる。逆 に、操作ヘッド１４を前記とは逆方向に回転させて、この止めねじ６をベッド寝 床領域内方にねじ込むことで、ねじ部１５の先端を水平フレーム４から離すこと により、スライド胴部８及びベッドガード本体１が水平フレーム４上を長手方向 にスライド可能になり、更にスライド胴部８及びベッドガード本体１を上方に取 り外すことができるようになる。

【００１６】

【考案の効果】

以上述べたように本考案によれば、容易に着脱自在で、いずれのベッドでも設 置することができ、且つベッドにおける水平フレーム上をスライド可能で、ベッ ドにおける設置位置をいかなる位置でも自由に選択でき、更に強固に固定可能で 、いずれ場合でも位置がずれたり、倒れることがなく、更に持ち運び等の取扱特 性に優れ、イニシャルコストが比較的低いベッドガードを設けたベッドを提供す ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るベッドの一実施例の斜視図であ
る。

【図２】図１の支持部材の断面図である。

【図３】図１の支持部材の上面図である。

【図４】図１の支持部材の正面図である。

【図５】図１の支持部材の背面図である。

【図６】フラットバー式ベッドガードの斜視図である。

【符号の説明】

１ ベッドガード本体 ２ フラットバー ３ ベッド本体 ４ 水平フレーム ５ 支持部材 ６ 止めねじ ７ ねじ穴 ８ スライド胴部 ９ ベッドガード脚端部 １０ 挿着部 １１ 開口部 １２ ベッドガード脚端部の先端 １３ ベッドのコ字状フレーム １４ 操作ヘッド １５ ねじ部 １６ 溝

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも水平フレームを有するベッド
   本体と、該ベッド本体に取り付けられてベッドの寝床領
   域を画成するベッドガードとを有するベッドにおいて、 前記ベッドカードの脚を保持して、該ベッドガードを前
   記水平フレームに略垂直に支持する支持部材を有し、 前記支持部材は、前記水平フレームに着脱自在で、且つ
   該水平フレームにスライド可能となるように前記水平フ
   レームに嵌め込まれたスライド胴部と、該スライド胴部
   を前記水平フレームに係止可能な係止手段と、前記脚を
   取り付ける取り付け部とを有してなることを特徴とする
   ベッド。
2. 【請求項２】 少なくとも水平フレームを有するベッド
   本体と、ベッド床板を前記水平フレーム上に係合させて
   作成される寝床領域を画成するために該ベッド本体に取
   り付けられるベッドガードとを有するベッドにおいて、 前記ベッドカードの脚を保持して、該ベッドガードを前
   記水平フレームに略垂直に支持する支持部材を有し、 前記支持部材は、該水平フレームの上部と対峙する水平
   板と該水平板の両側部から下方へ伸びて前記水平フレー
   ムの両側部に対峙する側板とからなり、前記水平フレー
   ムの長手方向に沿ってスライド可能なスライド胴部と、 前記側板の一方側を貫通して前記水平フレームに対して
   前記支持部材を、他方の側板との間で狭持可能にし、且
   つ手指にて操作可能な操作ヘッドを有する止めねじを有
   し、 前記ベッドガード本体の脚は、前記ベッド床板より外側
   に位置する前記該スライド胴部の側板に取り付けること
   を特徴とするベッド。
3. 【請求項３】 前記取り付け部が、前記脚の先端部分を
   着脱自在とする嵌合部であることを特徴とする請求項１
   記載のベッド。