JP3003052U - 携帯用剪断機 - Google Patents

携帯用剪断機

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JP3003052U
JP3003052U JP1994003738U JP373894U JP3003052U JP 3003052 U JP3003052 U JP 3003052U JP 1994003738 U JP1994003738 U JP 1994003738U JP 373894 U JP373894 U JP 373894U JP 3003052 U JP3003052 U JP 3003052U
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nut
portable
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piston rod
drive shaft
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Inventor
兼昭 坂本
淳 中里
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株式会社曽根工具製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の携帯性、破断作業の自由度、破断作業
時間の短縮、更には、労力の軽減を図ることができる携
帯用剪断機を提供する。 【構成】 ナット破断機1は、携帯用ハンドル2を備え
た駆動部3と、駆動部に作動的に連結されたポンプ部4
と、ポンプ部の圧油が給送され、圧油によりピストンロ
ッド8を伸長させる油圧シリンダ部5とを備える。楔型
のナット割り具9がピストンロッドの先端部に取外し可
能に固定され、ナット支受部11を備えた双腕形支受具
10が、連結部6を介して油圧シリンダ部に連結され
る。ナット破断機1は、駆動部の作動により、ピストン
ロッドを伸長させ、ナット割り具及びナット支受部にて
ボルトB上のナットNを剪断破壊し、ナットNを解体す
ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は携帯用剪断機に関するものであり、より詳細には、被破断部材又は被 解体部材に押圧される破断具と、被破断部材を保持又は支受する支受具とを備え た携帯用剪断機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ボルト及びナットからなる締結具が広く実用に供されている。この種の締結具 では、ボルトに螺着したナットが錆又は焼付き等のためにボルトに固着してしま うことがある。このようなナットをボルトから取外すための工具として、ナッタ ー又はナット割り機等と呼ばれるナット破断機又は解体機が知られている。 ナット破断機は一般に、楔型の破断具と、ナットに係合するナット保持具とを 備えており、ナット保持具でナットを保持した状態で破断具をナットに強圧し、 破断具の先端刃にてナットを破断又は解体する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この形式の破断機は、倍力機構を備えた手動操作装置を有する手動型破断機と 、油圧作動機構を有する油圧駆動型破断機とに大別される。しかしながら、手動 型破断機は、携帯性や、作業の自由度等に優れているが、破断作業に時間がかか り、しかも、多大な労力を要するという難点がある。他方、油圧駆動型破断機は 、迅速且つ効率的な破断作業を可能にするが、破断機本体が油圧ホースを介して 油圧ポンプ等の油圧源と連結されているので、装置全体の携帯性又は運搬性や、 作業の自由度等において、手動型破断機よりも劣っている。 本考案は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、 装置の携帯性、破断作業の自由度、破断作業時間の短縮、更には、労力の軽減を 図ることができる携帯用剪断機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本考案は、上記目的を達成するために、可動工具を往復動させるピストンロッ ドを備えた流体作動型シリンダ部と、該シリンダ部に対して作動流体を供給する 流体圧ポンプ部と、該ポンプ部を駆動する回転駆動軸と、該回転駆動軸を回転さ せる駆動部と、前記シリンダ部のピストンロッド先端部に取付けられたナット割 り具と、前記シリンダ部に設けられた連結部に連結されるナット支受具とを有す る携帯用剪断機を提供する。連結部は、ピストンロッドの両側に配置され、ナッ ト支受具は、対をなす支持アーム部と、該アーム部の相互連結部に配置されたナ ット支受部とを備える。アーム部の端部は、連結部に取外し可能に支持され、ナ ット支受部は、前記ナット割り具と対向する位置に位置決めされる。 好ましくは、前記連結部は、前記アーム部の端部に係合するスライドピンと、 スライドピンを所定位置に保持する保持装置とを有し、スライドピンは、アーム 部に係合してアーム部を連結部に保持するアーム係合位置と、アーム部から離間 してアーム部を連結部から解放するアーム解放位置との間で移動できる。更に好 ましくは、前記連結部は、ピストンロッドを挟んで対向する第1連結部と第2連 結部とを有し、前記ナット割り具は、前記ナット支受部のナット支受面と実質的 に直交する方向に延びる先端刃を有する。
【0005】 本考案の好適な実施態様においては、前記ナット割り具は、前記ピストンロッ ド先端部に取外し可能に取付けられた楔形ナット破断具である。 本考案の他の好適な実施態様においては、上下方向に延びる携帯用ハンドルを 備え、前記連結部は、前記シリンダ部の上部及び下部に配置され、前記アーム部 は夫々、前記相互連結部から上方及び下方に延びて前記連結部に連結される。携 帯用ハンドルは、好ましくは、前記駆動部から下方に延びるピストン形ハンドル であり、ハンドルの下端にバッテリーケースが配置される。 本考案は又、他の観点より、可動工具を往復動させるピストンロッドを備えた 流体作動型シリンダ部と、該シリンダ部に対して作動流体を供給する流体圧ポン プ部と、該ポンプ部を駆動する回転駆動軸と、該回転駆動軸を回転させる駆動部 と、前記シリンダ部のピストンロッド先端部に取外し可能に取付けられる棒鋼切 断用可動刃と、前記シリンダ部に設けられた連結部に連結される固定刃支持具と を有する携帯用剪断機を提供する。前記連結部は、前記ピストンロッドの両側に 配置され、前記固定刃支持具は、対をなす支持アーム部と、該アーム部の相互連 結部に配置された固定刃とを備え、前記アーム部の端部が、前記連結部に取外し 可能に支持され、前記固定刃は、前記可動刃と対向する位置に位置決めされる。
【0006】 或る実施態様においては、前記可動刃は、棒鋼を部分的に受け入れる湾曲凹部 を有し、前記固定刃は、可動刃を受入れ可能なスリットを有する。 本考案は又、更に他の観点より、可動工具を往復動させるピストンロッドを備 えた流体作動型シリンダ部と、該シリンダ部に対して作動流体を供給する流体圧 ポンプ部と、該ポンプ部を駆動する回転駆動軸と、該回転駆動軸を回転させる駆 動部と、前記シリンダ部のピストンロッド先端部に取外し可能に取付けられる穴 明け加工用ポンチと、前記シリンダ部に設けられた連結部に連結されるダイ支持 具とを有する携帯用剪断機を提供する。前記連結部は、前記ピストンロッドの両 側に配置され、前記ダイ支持具は、対をなす支持アーム部と、該アーム部の相互 連結部に配置されたダイとを備え、前記アーム部の端部が、前記連結部に取外し 可能に支持され、前記ダイは、前記ポンチと対向する位置に位置決めされる。 好ましくは、板材を案内するためのガイド板が、前記シリンダ部のケース前端 部に取付けられる。
【0007】
【作用】
上記構成の剪断機によれば、駆動部の作動により、回転駆動軸が回転し、ポン プ部が駆動される。ポンプ部は、圧油をシリンダ部に給送し、シリンダ部は、ピ ストンロッドを伸長する。ピストンロッド先端部のナット割り具は、ピストンロ ッドの伸長により前進し、ナット支受部との間に介挿されたナットの外周を押圧 し、ナットを剪断破壊する。かくして、上記剪断機は、比較的軽量且つ小型な機 構でナットを破断又は解体できるナット破断機を構成し、ナット破断機の携帯性 を向上させることができる。また、上記剪断機は、駆動部の作動により迅速且つ 効率的にナットを破断でき、破断作業時間の短縮及び労力の軽減を達成する。更 に、上記剪断機は、別体の油圧ポンプや、エアコンプレッサ等との連結手段又は 流体動力伝達手段を要しないので、移動及び位置決めが容易であり、携帯性に極 めて優れ、しかも、比較的狭い作業空間や、変則的な作業領域等における破断作 業の自由度を大幅に向上させる。 また、本考案の上記構成によれば、可動刃及び固定刃を備えた携帯用棒鋼カッ ターが提供される。上記構成の棒鋼カッターは、固定刃支持具を取り外した状態 で可動刃を棒鋼上に位置決めした後、固定刃支持具を連結部に取付けることがで き、従って、長い棒鋼の中間部分を切断する際に、剪断機本体を直に被切断部位 に位置決めした後、固定刃を棒鋼に対して位置決めし、棒鋼を切断することがで きる。また、上記構成によれば、可動刃と固定刃との間の間隔を低減し、ピスト ンロッドのストロークを短縮することができる。
【0008】 更に、本考案の上記構成によれば、ポンチ及びダイを備えた携帯用パンチャー が提供される。上記構成のパンチャーは、ダイ支持具を取り外した状態でポンチ を鋼材上に位置決めした後に、ダイ支持具を連結部に取付けることができる。従 って、長尺アングル型鋼のような長い鋼材の中間部分を穴明け加工する際に、パ ンチャーを直接に穴明け部位に位置決めした後、ダイを鋼材に対して位置決めし 、鋼材を穴明け加工することができる。
【0009】
【実施例】
以下、添付図面を参照して、本考案の好適な実施例に係る剪断機について、詳 細に説明する。 図1及び図2は、本考案の実施例に係る携帯用ナット解体機の側面図及び斜視 図である。 図1及び図2において、携帯用ナット解体機1(以下、解体機1という)は、 携帯用ハンドル2を備えた駆動部3と、駆動部3に連結されたポンプ部4と、ポ ンプ部4とともに油圧作動機構を構成する油圧シリンダ部5とを備える。 携帯用ハンドル2は、駆動部3のケーシングに一体的に形成され、該ケーシン グから下方に延びており、作業者が一方の手、例えば右手の手指にて握持可能な 寸法・形状に設計されている。携帯用ハンドル2の前側面には、駆動部3の作動 をマニュアル制御するためのトリガスイッチ7が配置され、ハンドル2の下端部 には、充電バッテリーを収納可能なバッテリーケース20が配設されている。 駆動部3は、直流充電式モータ(図示せず)を内蔵しており、モータは、バッ テリーケース内の動力源、即ち、充電バッテリー(図示せず)に接続されている 。駆動部3は更に、ポンプ部4内に延入する出力軸(図示せず)を備えている。 駆動部3の出力軸は、ポンプ部4内に設けられた油圧ポンプユニット(図示せず )を駆動し、ポンプ部4は、油圧シリンダ部5に圧油を供給する。
【0010】 油圧シリンダ部5は、ピストン・シリンダ機構(図示せず)を備え、ピストン に固定されたピストンロッド8を圧油により伸長させるように構成されている。 楔型のナット割り具9がピストンロッド8の先端部に取外し可能に固定され、ナ ット割り具9は、水平な先端刃9aを備える。 ナット支受部11を備えた双腕形支受具10が、連結部6を介して油圧シリン ダ部5に連結される。連結部6は、ケース前端部60の上端部及び下端部に配置 される。支受具10は、ナット支受部11を支持する一対のアーム部12を備え る。アーム部12は、ナット支受部11からナット割り具9の上方及び下方に延 び、ナット割り具9を跨がるように配置され、アーム部12の端部は、上位及び 下位連結部6のスライドピン62に係止される。ナット支受部11は、アーム部 12の相互連結部13から側方に突出し、ピストンロッド8の軸線方向にナット 割り具9と対向する垂直なナット支受面14を形成する。 ボルトBに螺着したナットN(図1に仮想線で示す)が、ナット割り具9及び ナット支受部11の間に介挿され、ピストンロッド8の伸長によりナット割り具 9が前進すると、ナット割り具9の先端刃9aは、ナットNの外周面に強圧され 、解体すべきナットNを剪断方向、即ち、ボルトBの軸線と直角な方向に切断す る。
【0011】 図3は、連結部6の構造を示す拡大断面図である。図3(A)には、スライド ピン62によってアーム部12を連結部6に係止した状態が示され、図3(B) には、スライドピン62を連結部6から引き抜き、アーム部12を連結部6から 取外した状態が示されている。 図3(A)に示す如く、連結部6は、ケース前端部60から突出する左右の側 壁61と、スライドピン62の周溝66に係合する係合ピン64とを備える。ス ライドピン62は、各側壁61及びアーム部12の端部に夫々穿設された貫通孔 61a、12aに摺動可能に挿通され、アーム部12の端部を側壁61に支承す る。スライドピン62のヘッド部を手指にて引抜き方向に引っ張ると、係合ピン 64はスプリング65に抗して側壁61内に引っ込み、スライドピン62は、貫 通孔12aから引き抜かれる。スライドピン62が貫通孔12aから完全に引き 抜かれ、スライドピン62の先端面が図3(B)に示す位置まで側壁61内に引 っ込むと、係合ピン64は、スライドピン62の先端部に形成された周溝67内 に突出し、スプリング65の弾発力の下で周溝67と係合する。 図4及び図5は、図1に示す解体機1の拡大縦断面図である。
【0012】 携帯用ハンドル2の下端に位置するバッテリーケース20は、12V乃至14 V以下の充電バッテリーを収容できるように構成されている。本例の解体機1で は、9.6Vの充電バッテリーがバッテリーケース20内に収容されている。 駆動部3のケーシング内には、バッテリーケース20内の充電バッテリーに接 続された電動モータ本体30が配置され、モータ本体30は、直流電源型の電動 モータからなる。駆動部3のケーシング後端壁には、モータ本体30の後端面の 輪郭に相補する内壁面3aが形成される。内壁面3aは、モータ本体30の後端 面から間隔を隔てており、壁面3aとモータ本体後端面との間には、軽量な部材 、例えば、樹脂成形品、発泡成形品又は中空成形品等からなるスペーサ3bが介 挿される。モータ容量を変更する場合、スペーサ3bは除去され、大容量の電動 モータが、モータ本体30と交換される。 モータ本体30の出力軸31が、剪断機1の中心軸線X−X上で前方に延び、 出力軸31は、ピニオン32に圧入されている。ピニオン32には、遊星歯車機 構33のサンギア33aが一体的に形成されている。遊星歯車機構33は、アイ ドルギア33cを備え且つ回転駆動軸34に連結されたプラネタリキャリヤ33 bを備えており、出力軸31のトルクは、遊星歯車機構33を介して、回転駆動 軸34に出力される。なお、ピニオン32及び回転駆動軸34は、軸受36、3 6により回転可能に支持されている。また、回転駆動軸34の外周面に摺接する オイルシール39により、駆動部4とポンプ部4とが液密に隔絶されている。
【0013】 ポンプ部4内に配置されたクランク軸35が、回転駆動軸34の前端に一体的 に連結されている。クランク軸35の前端部は、軸受37によって回転可能に支 持されている。クランク軸35は、直列に連結された2つの偏心カム部35A、 35Bを有し、カム部35A、35Bは、回転駆動軸34の回転中心軸線(中心 軸線X−X)に対して、所定距離だけ偏心しており、カム部35A、35Bの各 偏心量は、相互に等しい。また、カム部35A、35Bの各偏心方向は、正反対 に設定されており、従って、カム部35A、35Bの隆起部又は隆起面の角度位 置は、回転中心軸線廻りに互いに180度の角度間隔を隔てた位置に設定されて いる。各カム部35A、35Bの外周には、ローラ及びローラフォロワを有する ニードルベアリング38が、各カム部35A、35Bと同心状に配置され、ニー ドルベアリング38は、カム部35A、35Bに相対回転可能に支持されている 。 ポンプ部4のハウジング40内には、作動油を収容する油槽42が形成される 。油槽42の上方には、ハウジング40を壁体を貫通する補給口48が形成され 、補給口48には、プラグ49が螺入している。
【0014】 ポンプ部4は、一対のポンプユニット100A、100Bを備える。ポンプユ ニット100A、100Bは夫々、プランジャ・ピストン又は往復動プランジャ 101(以下、プランジャ101という)と、リターンスプリング102とを備 える。ハウジング40の下壁部には、回転中心軸線X−Xと直交する方向に延び るプランジャ摺動路103が穿孔され、プランジャ101は、摺動路103内に 上下動可能に配置され、リターンスプリング102は、プランジャ101を上方 に付勢するように、摺動路103内に配置される。かくして、プランジャ101 は、上端面がニードルべアリング38に常に摺接した状態で、往復動(上下動) する。 摺動路103の下端には、吸入弁104が取付けられる。吸入弁104は、ハ ウジング40の下部に連結された蓄油室43に連通している。蓄油室43は、ポ ンプユニット100A、100Bによって吸引すべき作動油を蓄油するとともに 、油圧シリンダ部5の各油圧室の容積変化を補償するためのものであり、一般に オイルパックと呼ばれる可撓性膜44により画成されている。可撓性膜44の外 側には、一般にオイルパックケースと呼ばれるケーシング45が配置され、ケー シング45は、ハウジング40の下端部に固定されている。可撓性膜44とケー シング45との間に空気室46が形成され、空気室46は、ケーシング45の下 端壁に形成された空気孔47によって大気に開放されている。
【0015】 吸入弁104は、矢印a方向に流体を通過させ且つ逆方向の流体流を阻止する ように配置されたボール105及び圧縮スプリング106を備えた逆止弁であり 、蓄油室43からの作動油の吸入を可能にする一方、蓄油室43への作動油の逆 流を防止する。 摺動路103の側壁には、圧送路107が連結され、圧送路103は、ボール 108及び圧縮スプリング109からなる方向規制弁又はチェック弁を介して、 連結油路111に連結され、油路111は、マニホールド又は集合油路110に 連通している。ボール108及び圧縮スプリング109は、矢印で示す作動油圧 送方向に作動油を通過させる一方、逆方向の作動油の通過を阻止する逆止弁を構 成する。かくして、各ポンプユニット100A、100Bにより圧送され且つ逆 止弁(ボール108及び圧縮スプリング109)通過した作動油は、集合油路1 10にて合流する。集合油路110は、上方に延びる作動油供給路113を介し て、油圧シリンダ部5の油圧室52に連通している。 集合油路110は又、下方に延びる圧力規制通路112を介して、圧力規制弁 120に連結されている。圧力規制弁120は、矢印b方向に流体を通過させ且 つ逆方向の流体流を阻止するように配置されたボール121及び圧縮スプリング 122を備えた調圧弁又は安全弁であり、集合油路110廻りの油路及び油圧室 52の圧力が所定の圧力を超えたとき、高圧作動油を蓄油室43に吐出又は流出 させる。
【0016】 図6は、図5のA−A線におけるポンプ部4の断面図であり、同様に、図7及 び図8は夫々、図5のB−B線及びC−C線におけるポンプ部4の断面図である 。また、図9は、図5のD−D線に沿って切断したポンプハウジング40の縦断 面図である。 図6に示す如く、集合油路110内に遊動ボール131が配置され、遊動ボー ル131は、圧縮スプリング136によって集合油路110の縮径部135に押 圧され、常時は、縮径部135の開口(戻し通路)を閉塞している。遊動ボール 131は、縮径部135を貫通する作動部材132の突出部133に当接する。 作動部材132は、ハウジング40から外方に突出しており、ピン138によっ て枢支された手動操作レバー139の一端部が作動部材132の外端面に当接す る。かくして、作動部材132は、矢印で示す操作レバー139の回動により、 集合油路110の軸線方向に変位し、突出部133は、圧縮スプリング136の 弾発力に抗して遊動ボール131を縮径部135から離間させる。 作動部材132を収容する穿孔137には、図7に示す戻し油路130の一端 が開口しており、戻し油路130の他端は、蓄油室43に開口している。従って 、操作レバー139の回動により遊動ボール130が縮径部135から離間した とき、油圧室52と蓄油室43とは、作動油供給路113、集合油路110、縮 径部135、穿孔137及び戻し油路130を介して、相互に連通し、油圧室5 2の圧油は、蓄油室43に還流する。
【0017】 また、図6乃至図8に示す如く、油槽42と蓄油室43とを相互連結する連通 路140、141が上下方向に延びており、油槽42と蓄油室43とは、常時連 通している。 更に、各構成部品を除去した状態でハウジング40を示す図9から容易に理解 し得る如く、ポンプユニット100A、100Bの各吐出流路を構成する圧送路 107及び油路111は、並列に配置され、集合油路110において合流する。 また、一方の油路111は、圧力規制通路112に上下方向に整列している。更 に、図9には、作動部材132(図6)を収容する穿孔137と、穿孔137及 び蓄油室43を相互連通させる戻し油路130とが図示されており、これら構成 要素の位置関係を図9から比較的容易に把握することができよう。なお、図9に は、圧力規制弁120及び盲栓を夫々取付けるための内螺子付き穿孔124、1 25が図示されている。 図5に示す如く、油圧シリンダ部5は、シリンダケース50と、シリンダケー ス50内に往復動可能に配置されたピストン51と、ピストン51の両側に夫々 画成された油圧室52、53とを備えている。油圧室52は、作動油供給路11 3と連通するとともに、リリース弁装置56の開放時に、リリース油路54と連 通できる。
【0018】 リリース弁装置56は、ピストン51に形成された軸孔150と、軸孔150 内に配置された弁体151と、弁体151の前端部に係合するキックスプリング 152と、弁体151の後端面に開口した穿孔151a内に延びるフロートスプ リング153と、弁体151をピストン50に対して相対変位可能に支持する保 持部154と、弁体151の後端外周に配置された弁座155とを備える。保持 部154は、軸孔50内の領域と油圧室52とを相互連通する圧力導入通路(図 示せず)を備えており、油圧室52の作動油圧は、弁体151の前端面156に 作用する。このため、油圧室52の昇圧時に、弁体151は、シリンダ後端壁1 57に押圧され、弁座155は着座し続け、リリース油路54を閉塞する。ピス トン51が所定の距離、前進すると、キックスプリング152は、前端面156 に作用する作動油圧に打ち勝って伸長し、弁体151をシリンダ後端壁157か ら離間させ、フロートスプリング153は、弁座155とシリンダ後端壁157 との離座状態を保持する。この結果、弁座155はリリース油路54を開放し、 油圧室52はリリース油路54と連通する。かくして、油圧室52内の作動油は リリース油路54を介して油槽42に還流し、更に、連通路140、141を介 して、蓄油室43に還流する。
【0019】 油圧室53内には、ピストン51を後方に付勢するリターンスプリング57が 配置され、リターンスプリング57は、常時は、ピストン51を最も後退した位 置に保持している。ピストンロッド8は、ピストン51に一体的に連結されてい おり、ピストン51の往復動により、前進又は後退する。ピストンロッド8は、 油圧室53の前端を画成するケース前端部60を貫通している。 ケース前端部60をシリンダケース50に対して相対回転可能に連結するため に、線形部材、例えば、ピアノ線63を収容可能な略半円断面の周溝が、ケース 前端部60の内周面及びシリンダケース50の外周面に夫々形成される。ケース 前端部60とシリンダケース50とが、線形部材63を介して、摩擦係合するこ とにより、ケース前端部60及び支受具10は、シリンダケース50に対して任 意の回転位置又は角度位置に相対回転でき、しかも、所望の回転位置又は角度位 置を保持することができる。設定した位置にケース前端部60を確実に固定する ための位置決めボルトを、所望により、ケース前端部60又はシリンダケース5 0に設けても良い。 次に、上記解体機1の作動について説明する。
【0020】 携帯用ハンドル2のトリガスイッチ7を手指で押圧することにより、バッテリ ーケース20内の充電バッテリーから動力(電力)が電動モータ30に供給され 、電動モータ30の出力軸31が回転する。出力軸31のトルクは、遊星歯車機 構33を介して、回転駆動軸34及びクランク軸35に伝達される。クランク軸 35の回転により、偏心カム部35A、35Bがポンプユニット100A、10 0Bの各プランジャ101を昇降させる。カム部35A、35Bの隆起部又は隆 起面は、180度の角度間隔を隔てた位置に配置されているので、各プランジャ 101は、正確に180度ずれた位相で交互に上下動する。 摺動路103内に収容された作動油は、プランジャ101の降下時に圧縮又は 加圧され、吸入弁104は閉塞し、油路107の端部に着座したボール108は 、油路107を開放し、油路107、111を、相互連通する。かくして、摺動 路103内の作動油は、プランジャ101の降下により、油路107、111、 集合油路110及び作動油供給路113を介して、シリンダ装置5の油圧室52 に圧送される。 摺動路103内の圧力は、プランジャ101の上昇時に降圧する。摺動路10 3の圧力降下により、ボール108は油路107を閉塞し、他方、吸入弁104 は開放し、蓄油室43内の作動油は、摺動路103内に吸引又は吸入される。
【0021】 好ましくは、プランジャ101の昇降又は往復動のストロークは、プランジャ 101の最降下時にプランジャ101の下端が油路107よりも上方に位置する ように設定される。かかるプランジャ・ストロークの設定により、プランジャ1 01の全ストロークを吐出及び吸引作用のために有効に使用することができる。 シリンダ装置5の油圧室52に給送された作動油は、油圧室52を昇圧させ、 リターンスプリング57の弾発力に抗してピストン51を前進させる。これによ り、ピストンロッド8が伸長し、ナット割り具9を前進させ、ナット割り具9は 、ナット支受具10と協働してナットNを破断する。 ピストン51が所定の距離、前進されると、前述の如くリリース弁装置56が 開放され、油圧室52はリリース油路54と連通する。油圧室52内の作動油は リリース油路54を介して油槽42に還流し、油槽42に還流した作動油は、連 通路140、141を介して、蓄油室43に還流する。作動油の還流により、油 圧室52は降圧し、ピストン51は、リターンスプリング57の伸長によって、 図5に示す初期位置まで後退され、かくして、ピストンロッド8はシリンダ装置 5内に引込み、ナット割り具9はナット支受部11から離間する。また、リリー ス弁装置55の弁体151は、ピストン51の後退に伴って後退し、リリース通 路54を閉塞する。
【0022】 このように、上記構成の解体機1は、携帯用ハンドル2を備えた駆動部3と、 駆動部3に作動的に連結されたポンプ部4と、ポンプ部4の圧油が給送され、圧 油によりピストンロッド8を伸長させる油圧シリンダ部5とを備え、楔型のナッ ト割り具9がピストンロッド8の先端部に取外し可能に固定され、ナット支受部 11を備えた双腕形支受具10が、連結部6を介して油圧シリンダ部5に連結さ れる。このように構成された解体機1は、駆動部3の作動により、ピストンロッ ド8を伸長させ、ナット割り具9及びナット支受部11にてボルトB上のナット Nを剪断破壊し、ナットNを解体することができる。このような軽量且つ小型な 機構を備えた解体機1は、ナット破断機の携帯性を高めるとともに、迅速且つ効 率的な作動機構により、破断作業時間の短縮及び労力の軽減を達成する。また、 解体機1は、別体の油圧ポンプや、エアコンプレッサ等との連結手段又は流体動 力伝達手段を要しないので、移動及び位置決めが容易であり、携帯性に極めて優 れ、しかも、比較的狭い作業空間や、変則的な作業領域等における破断作業の自 由度が大幅に向上する。 更に、上記解体機1は、回転駆動軸34の前端に一体的に連結されたクランク 軸35を備え、クランク軸35は、直列に連結された2つの偏心カム部35A、 35Bを有する。カム部35A、35Bの各偏心量は、回転駆動軸34の回転中 心軸線X−Xに対して、相互に等しく、カム部35A、35Bの隆起面又は隆起 部は、回転中心軸線廻りに互いに180度の角度間隔を隔てた位置に位置決めさ れている。各カム部35A、35Bの外周に配置されたニードルベアリング38 は、ポンプユニット100A、100Bの各プランジャ101と摺接し、各プラ ンジャ101を正確に180度の位相を隔てて、交互に昇降させる。従って、ポ ンプ部4は、回転駆動軸34が半回転する間に、一方のポンプユニット100A により蓄油室43内の作動油を吸入し、他方のポンプユニット100Bにより摺 動路103内の作動油をシリンダ装置5の油圧室52に圧送し、引き続く回転駆 動軸34の半回転の間に、一方のポンプユニット100Bにより蓄油室43内の 作動油を吸入し、他方のポンプユニット100Aにより摺動路103内の作動油 をシリンダ装置5の油圧室52に圧送する。このように、吸入又は吸引工程と、 吐出又は押込み工程とを重複させず、しかも、常に一方のポンプユニット100 A又は100Bが吐出工程を実行するように構成した上記解体機1によれば、ポ ンプ部4のポンプ効率を最大限高めることができ、モータ本体30及び充電バッ テリーの容量を低減し、モータ本体及び充電バッテリーを小型且つ軽量化できる 。
【0023】 また、偏心カム部35A、35Bは回転中心軸線X−Xの方向に直列に連結さ れ、両ポンプユニット100A、100Bは、クランク軸35の下方に略並列に 配置されているので、ポンプ部4の径を大幅に縮小することができるばかりでな く、ポンプ部4と関連して設計される油圧シリンダ部5の径を縮小することがで きる。 図10及び図11は、上記解体機1を棒鋼カッター及びパンチャーとして使用 する例を示す斜視図である。 図10を参照すると、ピストンロッド8の先端部から上記ナット割り具9が取 外され、ピストンロッド8の先端部に可動刃209が取付けられる。可動刃20 9は、全ねじボルト等の棒鋼を部分的に受け入れる略半円状の凹部209aを備 える。また、上記ナット支受具10が連結部6から取外され、固定刃支持部21 3を備えた双腕形支持具210が連結部6に取付けられる。支持具210は、ナ ット支受具10と同様に上下のアーム部212を有し、各アーム部212の端部 は、連結部6のスライドピン62に支承される。固定刃支持部213には、可動 刃209を受け入れるスリットを備えた固定刃211が取付けられる。 このような状態に改変された解体機1は、全ねじボルト等を切断する棒鋼カッ ターとして用いられ、ポンプ部4の圧油によりピストンロッド8が伸長すると、 可動刃209を前進させ、可動刃209及び固定刃211の間に介挿された棒鋼 を剪断破壊により切断する。また、この構造の解体機1によれば、支持具210 を取り外した状態で可動刃209を棒鋼上に位置決めし、しかる後に、支持具2 10を上下の連結部6に取付けることができる。従って、長い棒鋼の中間部分を 切断する際に、従来の棒鋼カッターの如くカッター本体を棒鋼の端から被切断部 位まで棒鋼に沿って横移動させることなく、解体機1を直接に被切断部位に位置 決めし、棒鋼を切断することができる。更に、支持具210を取り外し可能な上 記構成によれば、極めて作業性の悪い変則的な狭小空間において、棒鋼カッター を容易に作業位置に位置決めすることができる。加えて、可動刃209を棒鋼上 に位置決めした後に、支持具210の固定刃211を棒鋼に位置決めすることが できるので、可動刃209と固定刃211との間の間隔を低減し、これにより、 ピストンロッド8のストロークを短縮することが可能となる。
【0024】 図11を参照すると、ピストンロッド8の先端部から上記ナット割り具9が取 外され、ピストンロッド8の先端部にポンチ309が取付けられる。ポンチ30 9は、ポンチ309と鋼板等の板材とを位置合わせするためのガイドピン309 aを備える。また、上記ナット支受具10が連結部6から取外され、ダイ支持部 313を備えた双腕形支持具310が連結部6に取付けられる。更に、左右のガ イド板320がケース前端部60の両側部分に取付けられ、ガイド板320は、 板材をポンチ309とダイ支持部313との間に案内するようにポンチ309の 両側に配置される。 支持具310は、ナット支受具10と同様に上下のアーム部312を有し、各 アーム部312の端部は、連結部6のスライドピン62に支承される。また、ダ イ支持部313には、ポンチ309を受け入れるダイ311が取付けられる。 このような状態に改変された解体機1は、板材を切断するパンチャーとして用 いられ、ポンプ部4の圧油によりピストンロッド8が伸長すると、ポンチ309 を前進させ、ポンチ309及びダイ311の間に介挿された板材を剪断破壊によ り穴明け加工する。また、この構造の解体機1によれば、支持具310を取り外 した状態でポンチ309を鋼材上に位置決めし、しかる後に、支持具310を上 下の連結部6に取付けることができる。従って、長尺アングル型鋼のような長い 鋼材の中間部分を穴明け加工する際に、従来のパンチャーの如くパンチャー本体 を鋼材の端から穴明け部位まで鋼材に沿って横移動させることなく、解体機1を 直接に穴明け部位に位置決めし、鋼材を穴明け加工することができる。更に、支 持具310を取り外し可能な上記構成によれば、極めて作業性の悪い変則的な狭 小空間において、パンチャーを容易に作業位置に位置決めすることができる。
【0025】 なお、上記実施例は、充電バッテリーを備えた所謂コードレス形式の剪断機に 関するものであるが、本考案は、電源コードを備えた剪断機に対しても同様に適 用できる。 また、上記実施例の剪断機は、下方に延びる所謂ピストル形のハンドルを備え ているが、かかる形式の携帯用ハンドルに代えて、駆動部3の後端部に配置され る所謂環状D形ハンドルを備えても良い。
【0026】
【考案の効果】 以上説明したとおり、本考案は、装置の携帯性、破断作業の自由度、破断作業 時間の短縮、更には、労力の軽減を図ることができる携帯用ナット破断機を提供 することができる。 本考案は又、棒鋼切断用可動刃又は穴明け加工用ポンチと、固定刃又はダイと を備えることにより、長い部材の中間部分に位置する被加工部位、或いは、変則 的又は狭小な作業空間に位置する被加工部位に対して、剪断機本体を容易に位置 決めすることができる携帯用棒鋼カッター又はパンチャーを提供することができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る携帯用ナット解体機の側
面図である。
【図2】図1に示すナット解体機の斜視図である。
【図3】図1に示すアーム連結部の構造を示す拡大断面
図である。
【図4】図1に示すナット解体機の右半部を示す拡大縦
断面図である。
【図5】図1に示すナット解体機の左半部を示す拡大縦
断面図である。
【図6】図5のA−A線におけるポンプ部の断面図であ
る。
【図7】図5のB−B線におけるポンプ部の断面図であ
る。
【図8】図5のC−C線におけるポンプ部の断面図であ
る。
【図9】図5のD−D線に沿って切断したポンプハウジ
ングの縦断面図である。
【図10】図1乃至図9に示すナット解体機を棒鋼カッ
ターとして使用する例を示す斜視図である。
【図11】図1乃至図9に示すナット解体機をパンチャ
ーとして使用する例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 携帯用ナット解体機 2 携帯用ハンドル 3 駆動部 4 ポンプ部 5 油圧シリンダ部 6 連結部 7 トリガスイッチ 8 ピストンロッド 9 ナット割り具 10 双腕形支受部 11 ナット支受部 20 バッテリーケース 30 電動モータ本体 34 回転駆動軸 35 クランク軸 35A、35B 偏心カム部 38 ニードルべアリング 43 蓄油室 51 ピストン 52、53 油圧室 56 リリース弁装置 57 リターンスプリング 100A、100B ポンプユニット 101 往復動プランジャ 102 リターンスプリング 103 プランジャ摺動路 104 吸入弁 108 ボール 109 圧縮スプリング 110 集合油路 120 圧力規制弁 N ナット B ボルト

Claims (21)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動工具を往復動させるピストンロッド
    を備えた流体作動型シリンダ部と、該シリンダ部に対し
    て作動流体を供給する流体圧ポンプ部と、該ポンプ部を
    駆動する回転駆動軸と、該回転駆動軸を回転させる駆動
    部と、前記シリンダ部のピストンロッド先端部に取付け
    られたナット割り具と、前記シリンダ部に設けられた連
    結部に連結されるナット支受具とを有し、 前記連結部は、前記ピストンロッドの両側に配置され、
    前記ナット支受具は、対をなす支持アーム部と、該アー
    ム部の相互連結部に配置されたナット支受部とを備え、
    前記アーム部の端部が、前記連結部に取外し可能に支持
    され、前記ナット支受部は、前記ナット割り具と対向す
    る位置に位置決めされることを特徴とする携帯用剪断
    機。
  2. 【請求項2】 前記連結部は、前記アーム部の端部に係
    合するスライドピンと、スライドピンを所定位置に保持
    する保持装置とを有し、スライドピンは、アーム部に係
    合してアーム部を連結部に保持するアーム係合位置と、
    アーム部から離間してアーム部を連結部から解放するア
    ーム解放位置との間で移動できることを特徴とする請求
    項1に記載の携帯用剪断機。
  3. 【請求項3】 前記連結部は、ピストンロッドを挟んで
    対向する第1連結部と第2連結部とを有し、前記ナット
    割り具は、前記ナット支受部のナット支持面と実質的に
    直交する方向に延びる先端刃を有することを特徴とする
    請求項2に記載の携帯用剪断機。
  4. 【請求項4】 前記ナット割り具は、前記ピストンロッ
    ド先端部に取外し可能に取付けられる楔形ナット破断具
    であることを特徴とする請求項1に記載の携帯用剪断
    機。
  5. 【請求項5】 上下方向に延びる携帯用ハンドルを備
    え、前記連結部は、前記シリンダ部の上部及び下部に夫
    々配置され、前記アーム部は夫々、前記相互連結部から
    上方及び下方に延びて前記連結部に連結されることを特
    徴とする請求項1に記載の携帯用剪断機。
  6. 【請求項6】 前記携帯用ハンドルは、前記駆動部から
    下方に延びるピストン形ハンドルであることを特徴とす
    る請求項5に記載の携帯用剪断機。
  7. 【請求項7】 前記携帯用ハンドルは、前記駆動部の後
    端部に取付けられた環状D形ハンドルであることを特徴
    とする請求項5に記載の携帯用剪断機。
  8. 【請求項8】 前記ポンプ部は、前記回転駆動軸に連結
    されたクランク軸と、該クランク軸の回転により作動さ
    れる一対のポンプユニットとを備え、 前記クランク軸は、前記回転駆動軸の軸線方向に直列に
    連結された一対の偏心カム部を備え、 前記ポンプユニットは夫々、前記偏心カム部と対向する
    一対の往復動プランジャと、該プランジャを夫々、前記
    カム部に向かって付勢する付勢手段とを備え、前記プラ
    ンジャは、前記偏心カム部の回転と同期して往復動し、
    吐出工程及び吸入工程を反復するように配置され、 前記偏心カム部は、第1ポンプユニットの吐出工程と、
    第2ポンプユニットの吸入工程とが、実質的に同時に生
    じ、且つ、第1ポンプユニットの吸入工程と、第2ポン
    プユニットの吐出工程とが、実質的に同時に生じるよう
    に、前記クランク軸廻りの所定の角度位置に配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯用剪断機。
  9. 【請求項9】 前記偏心カム部の隆起部は、前記回転駆
    動軸の回転中心軸線廻りに角度180度の位相を隔てた
    位置に配置され、 前記偏心カム部の外周にニードルべアリングが配置さ
    れ、 前記ポンプユニットは、前記クランク軸の下方に並列に
    配置され、 前記プランジャの往復動のストロークは、該プランジャ
    の先端面が吐出工程終了時に吐出側油路よりも上方に位
    置するように設定されることを特徴とする請求項8に記
    載の携帯用剪断機。
  10. 【請求項10】 前記回転駆動軸の回転中心軸線と直交
    する方向に延びるプランジャ摺動路がポンプハウジング
    に穿孔され、 プランジャを前記偏心カム部に向かって付勢するリター
    ンスプリングが、前記摺動路内に配置され、 該摺動路と蓄油室との間に吸入弁が介挿され、 吐出側油路が前記摺動路の側壁に連結され、 前記吐出側油路への圧油の逆流を阻止する方向規制弁が
    前記吐出側油路に配置されることを特徴とする請求項8
    に記載の携帯用剪断機。
  11. 【請求項11】 前記シリンダ部のピストンが所定の位
    置まで前進したときに、該シリンダ部の高圧側油圧室の
    圧油を解放する自動リリース弁装置を備えたことを特徴
    とする請求項8に記載の携帯用剪断機。
  12. 【請求項12】 前記回転駆動軸を回転させる電動モー
    タと、該電動モータを収納するケーシングとを有し、 該ケーシングは、該電動モータよりも大きな容量の大型
    電動モータを収納可能なモータ収納域と、 相対的に小さな容量の前記電動モータを前記モータ収納
    域に収納するときに、余剰空間に配置されるスペーサと
    を備えたことを特徴とする請求項8に記載の携帯用剪断
    機。
  13. 【請求項13】 前記回転駆動軸を回転させる直流電源
    型の電動モータと、該電動モータのための電源バッテリ
    ーを収納するバッテリーケースとを有し、 該バッテリーケースは、前記電源バッテリーよりも大き
    な容量の大型電源バッテリーを収納可能なバッテリー収
    納域を有することを特徴とする請求項8に記載の携帯用
    剪断機。
  14. 【請求項14】 前記シリンダ部のシリンダケースと、
    前記ピストンロッドが貫通するシリンダ部のケース前端
    部との間に、周方向に延びる線形部材が介挿され、 該線形部材を少なくとも部分的に収容する周溝が、前記
    シリンダケースの外周壁及び前記ケース前端部の内周壁
    の対向する面に夫々形成され、 前記シリンダケースと前記ケース前端部とが、前記線形
    部材を介して摩擦接触することを特徴とする請求項8に
    記載の携帯用剪断機。
  15. 【請求項15】 前記連結部は、前記ケース前端部から
    外方に突出する側壁を含み、該側壁は、前記アーム部を
    支承するスライドピンを支持することを特徴とする請求
    項14に記載の携帯用剪断機。
  16. 【請求項16】 可動工具を往復動させるピストンロッ
    ドを備えた流体作動型シリンダ部と、該シリンダ部に対
    して作動流体を供給する流体圧ポンプ部と、該ポンプ部
    を駆動する回転駆動軸と、該回転駆動軸を回転させる駆
    動部と、前記シリンダ部のピストンロッド先端部に取外
    し可能に取付けられる棒鋼切断用可動刃と、前記シリン
    ダ部に設けられた連結部に連結される固定刃支持具とを
    有し、 前記連結部は、前記ピストンロッドの両側に配置され、
    前記固定刃支持具は、対をなす支持アーム部と、該アー
    ム部の相互連結部に配置された固定刃とを備え、前記ア
    ーム部の端部が、前記連結部に取外し可能に支持され、
    前記固定刃は、前記可動刃と対向する位置に位置決めさ
    れることを特徴とする携帯用剪断機。
  17. 【請求項17】 前記可動刃は、棒鋼を部分的に受け入
    れる湾曲凹部を有し、前記固定刃は、可動刃を受入れ可
    能なスリットを有することを特徴とする請求項16に記
    載の携帯用剪断機。
  18. 【請求項18】 可動工具を往復動させるピストンロッ
    ドを備えた流体作動型シリンダ部と、該シリンダ部に対
    して作動流体を供給する流体圧ポンプ部と、該ポンプ部
    を駆動する回転駆動軸と、該回転駆動軸を回転させる駆
    動部と、前記シリンダ部のピストンロッド先端部に取外
    し可能に取付けられる穴明け加工用ポンチと、前記シリ
    ンダ部に設けられた連結部に連結されるダイ支持具とを
    有し、 前記連結部は、前記ピストンロッドの両側に配置され、
    前記ダイ支持具は、対をなす支持アーム部と、該アーム
    部の相互連結部に配置されたダイとを備え、前記アーム
    部の端部が、前記連結部に取外し可能に支持され、前記
    ダイは、前記ポンチと対向する位置に位置決めされるこ
    とを特徴とする携帯用剪断機。
  19. 【請求項19】 板材を案内するためのガイド板が、前
    記シリンダ部のケース前端部に取付けられることを特徴
    とする請求項18に記載の携帯用剪断機。
  20. 【請求項20】 前記ポンプ部は、前記回転駆動軸に連
    結されたクランク軸と、該クランク軸の回転により作動
    される一対のポンプユニットとを備え、 前記クランク軸は、前記回転駆動軸の軸線方向に直列に
    連結された一対の偏心カム部を備え、 前記ポンプユニットは夫々、前記偏心カム部と対向する
    一対の往復動プランジャと、該プランジャを夫々、前記
    カム部に向かって付勢する付勢手段とを備え、前記プラ
    ンジャは、前記偏心カム部の回転と同期して往復動し、
    吐出工程及び吸入工程を反復するように配置され、 前記偏心カム部は、第1ポンプユニットの吐出工程と、
    第2ポンプユニットの吸入工程とが、実質的に同時に生
    じ、且つ、第1ポンプユニットの吸入工程と、第2ポン
    プユニットの吐出工程とが、実質的に同時に生じるよう
    に、前記クランク軸廻りの所定の角度位置に配置される
    ことを特徴とする請求項16乃至19のいずれか1項に
    記載の携帯用剪断機。
  21. 【請求項21】 前記駆動部は、前記回転駆動軸を回転
    させる直流電源型の電動モータと、該電動モータのため
    の電源バッテリーを収納するバッテリーケースとを有
    し、バッテリーケースは、携帯用ハンドルの下端に配置
    されることを特徴とする請求項1、16又は18のいず
    れか1項に記載の携帯用剪断機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3533268B2 (ja) 1995-09-14 2004-05-31 株式会社東芝 回転電機の固定子巻線分解切断装置
JP2022006886A (ja) * 2020-06-25 2022-01-13 西日本高速道路メンテナンス中国株式会社 ナット割り工具

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