JP3002870U - ポプリ用容器 - Google Patents

ポプリ用容器

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JP3002870U
JP3002870U JP1994003554U JP355494U JP3002870U JP 3002870 U JP3002870 U JP 3002870U JP 1994003554 U JP1994003554 U JP 1994003554U JP 355494 U JP355494 U JP 355494U JP 3002870 U JP3002870 U JP 3002870U
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colored
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JP1994003554U
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Inventor
美也子 安田
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美也子 安田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 室内装飾としても優れたポプリ用容器を提供
する。 【構成】 セラミック製の容器本体とセラミック製の蓋
とからなり、容器本体の側部または蓋の少なくとも一方
にすかしが設けられており、該蓋に生土に下絵具を練り
込んで作製される花弁等の立体のセラミック製彩色装飾
を設けてなるポプリ用容器。 【効果】 ポプリの香りと花の色を楽しめると共に、容
器彩色立体装飾を容易に形成できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、セラミック製のポプリ用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポプリは香りを封じ込めたまま花を熟成させ、また所望により、適宜香料を加 えてえられるものであって、室内などに置くことによりその香りを楽しむもので あり、ヨーロッパに古くから知られているものである。
【0003】 通常、ポプリは密封された袋やビンなどに入れて販売・保管されており、使用 時に必要量だけ皿や蓋なしの器、布製の袋などの上部が開放された容器に入れ、 室内に置かれる。しかし、その使用態様はポプリの香りと花を楽しむことを主と しているため、ポプリ専用の容器は少なく、あったとしてもビンと同じく中味を 鑑賞できる透明の容器に限られていた。もちろん、香りを放つことを主眼として いるため、蓋付きの容器は見当らない。蓋つきの透明のビンなどは、香りを楽し むときに蓋をあける。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案はポプリの特徴である香りと花の鑑賞ができ、しかもそれらの特徴を引 き立てる専用の容器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、セラミック製の容器本体1とセラミック製の蓋2とからなり、容器 本体の側部または蓋の少なくとも一方にすかし3が設けられており、該蓋に生土 に下絵具を練り込んで作製された花弁等の立体のセラミック製彩色装飾4が設け られてなるポプリ用容器に関する。
【0006】 容器本体および蓋と彩色立体装飾は陶器製でも磁器製でもよい。また、立体装 飾の彩色は単色でもよいが、多色のものの方が美観において優れ、かつ本考案の 特徴がよく発揮できる。
【0007】 本考案のポプリ用容器は、型を用いるいわゆる鋳込み法では作製せずに、ロク ロ成形法で作製する。すなわち、容器本体および蓋をロクロ成形により作製し、 削り込みによって容器本体の側部または蓋の少なくとも一方にすかしを設け、生 土に下絵具を練り込んだ材料により花弁等の彩色立体装飾を蓋の上面に形成し、 ついで素焼し、要すれば下絵具で容器本体および蓋を彩色し、釉薬を掛け、本焼 きし、上絵具で上絵付けすることにより製造できる。
【0008】
【実施例】
本考案のポプリ用容器はセラミック製である。セラミックとしては陶器でも磁 器でもよい。陶器のばあいは華麗さや和風のもつ暖かさが表現でき、磁器のばあ いは重厚さやヨーロッパ調のモダンさや高級感が表現できる。とくに磁器のばあ いは青磁や白磁など東洋古来の美とポプリという西欧の香りとを調和させること ができる。
【0009】 いずれのばあいも、容器本体の側部または蓋の少なくとも一方に壁面を貫通し たすかしを設ける必要がある。このすかしはポプリの香りの放散通路になるほか 装飾ともなり、また内部のポプリの花を見る孔ともなる。すかしの形状、大きさ 、および数は任意であるが、装飾としても優れたものとするのが好ましい。また 、その位置は蓋であればどこでもよいが、容器本体に設けるばあいはポプリがこ ぼれないように側部に設ける。
【0010】 容器は、たとえば図1に示すように、彩色立体装飾4を有する蓋2と容器本体 1からなり、すかし3が容器本体1の側部に装飾を兼ね設けられている。もちろ ん、下絵具や上絵具により下絵や上絵などの平面的な模様5を描いてもよい。ま た、すかし3は容器本体1だけでなく蓋2に設けてもよい。
【0011】 彩色立体装飾4に本考案の特徴の1つがある。すなわち本考案では、顔料を生 土に練り込んだ着色材料で立体装飾4を作製し、素焼前の蓋2に接着し、素焼す る。
【0012】 従来、こうした彩色立体装飾は、一般に生土をそのまま用いて形状を作製し、 素焼後下絵具などでその表面を着色している。しかし、複雑な形状になれば着色 した顔料がその後の焼成時に釉薬と共に流れてしまい、着色の濃淡が生じてしま うことが多い。本考案では顔料を生土に練り込んだ材料を使用するため、色流れ が生じず、所望の彩色が容易にえられる。
【0013】 用いる顔料は酸化焼成用と還元焼成用の下絵具に用いられる顔料である。陶磁 器用の顔料としては、たとえば陶試紅、BG−クノグリーンなどの酸化還元両用 の顔料、トルコ青、還元用黄色などの還元顔料、プラセオ黄色、酸化用トルコ青 、ライラックなどの酸化顔料があげられる。これらの顔料は通常、生土100重 量部に対して30重量部以上、好ましくは30〜80重量部配合され混練りされ る。
【0014】 彩色立体装飾の形状は特に限定されないが、花弁などのいわゆる陶花などのほ か、果物や果実、蝶などの形のものがあげられる。色は単色よりも多色の方が色 の混色がなく、本考案の効果がよく現われる。
【0015】 本考案のポプリ用容器は図2に示すように、容器本体1下部に脚部6を設け、 高坏のように成形してもよい。またその脚部6に彩色立体装飾7を設けてもよい 。さらに容器本体および/または蓋にあるいは花弁や葉の縁どりとして金彩8を 施してもよい。
【0016】 本考案のポプリ用容器はロクロ成形法により、つぎの基本工程で製造される。
【0017】 (1)ロクロ成形により容器本体および蓋を作製する。
【0018】 (2)容器本体および蓋を削り込みにより形を整え、少なくとも一方にすかしを 設ける。
【0019】 (3)所望の下絵具用顔料を所定量生土に配合し充分練り込んだ材料を用いて所 望の立体装飾を作製する。
【0020】 (4)彩色立体装飾を蓋に接着する。
【0021】 (5)素焼する。
【0022】 (6)下絵具により下絵を描き、釉薬を掛け焼成する。
【0023】 (7)上絵具により上絵を描き、焼成する。所望により(7)を繰り返す。
【0024】 (8)所望により金彩を施す。
【0025】 これらの工程のうち彩色立体装飾の接着工程(4)では、用いた生土が陶土の ばあいは通常使用されている、たとえば容器本体および彩色立体装飾と同じ陶土 を泥状にしたものが使用できる。
【0026】 本考案のポプリ用容器の一部を磁器土で作製するばあい、陶土と磁器土の収縮 率が異なるため陶土のような接着は困難である。また磁器土同士でも、磁器土に 陶土のような粘りがないため、多くの立体装飾を接着することは困難である。こ のようなばあい、本考案ではセラミックペーストを使用して接着できる。ただし 、セラミックペーストは仕上りが磁器のように白くないので、装飾部分から少し でもはみ出さないようにしなければならない。また、花弁のぼかしなどは下絵具 で彩色するよりも、練り込み用の土を所望の液状にして塗布すれば、好ましいぼ かしが出る。
【0027】 素焼きの温度は通常750〜850℃である。
【0028】 下絵付工程(6)は通常陶器または磁器で使用されている下絵具で所望により 絵付けし、釉薬を掛け、通常1200〜1240℃で焼成する。
【0029】 上絵付工程(7)も従来と同様であり、使用した上絵具の焼成温度に合わせて 、必要回数、上絵付け→焼成を繰り返す。
【0030】 本考案では、彩色立体装飾を下絵具を練り込んだ材料で作製するため、1回の 焼成(素焼)で所望の彩色がえられる点にある。従来のように上絵具で立体装飾 を着色するばあい、各色の上絵具の焼成温度が異なるため、上記工程(7)で説 明したように色の数だけ上絵付工程(7)を繰り返す必要があるが、本考案では 1回の焼成でよい。その分、歩留も向上する。また、練り込みで作製した装飾に さらに上絵付けをすると、さらに好ましいものとなる。
【0031】
【考案の効果】
本考案によれば、ポプリの香りと花の色を楽しむと共に室内装飾としても優れ たポプリ用容器を提供することができる。さらに彩色立体装飾を下絵具を練り込 んだ材料で作製するので、絵付工程の数を減らすことができ、また色流れなども 回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のポプリ用容器の一実施例の概略斜視図
である。
【図2】本考案のポプリ用容器の別の実施例の概略斜視
図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 蓋 3 すかし 4 彩色立体装飾

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック製の容器本体とセラミック製
    の蓋とからなり、容器本体の側部または蓋の少なくとも
    一方にすかしが設けられており、該蓋に生土に下絵具を
    練り込んで作製された花弁等の立体のセラミック製彩色
    装飾を設けてなるポプリ用容器。
  2. 【請求項2】 容器本体および蓋とその彩色立体装飾が
    陶器である請求項1記載のポプリ用容器。
  3. 【請求項3】 容器本体および蓋とその彩色立体装飾が
    磁器である請求項1記載のポプリ用容器。
  4. 【請求項4】 彩色立体装飾が多色である請求項1記載
    のポプリ用容器。
JP1994003554U 1994-04-08 1994-04-08 ポプリ用容器 Expired - Lifetime JP3002870U (ja)

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ID=43138833

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0568766U (ja) * 1992-02-28 1993-09-17 株式会社ユニシアジェックス アンチスキッドブレーキ装置
JP3484602B2 (ja) 1998-01-22 2004-01-06 有限会社啓祥製陶所 陶磁器
WO2021079555A1 (ja) * 2019-10-23 2021-04-29 株式会社アマテラ 殺菌剤の拡散装置および拡散方法
JP2021065410A (ja) * 2019-10-23 2021-04-30 株式会社アマテラ 殺菌剤の拡散装置および拡散方法
JP2021065679A (ja) * 2020-01-20 2021-04-30 株式会社アマテラ 殺菌剤の拡散装置および拡散方法

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