JP3002752B2 - 水性床光沢組成物用エマルジョンの製造方法 - Google Patents
水性床光沢組成物用エマルジョンの製造方法Info
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Description
性、耐スカッフ性に優れたアルコキシシラン化合物の重
合体が複合化された水性床光沢組成物用エマルジョンを
効率よく容易に製造しうる方法に関する。
に、アクリル系ポリマーからなる水性床光沢組成物など
が使用されているが、従来の組成物では、耐ブラックヒ
ールマーク性、耐スカッフ性が充分でなく、その為、高
いレベルで床の美観維持をしようとすればメンテナンス
の頻度を上げざるを得ず、最近の要求である省力化に対
応できなくなっている。
方法としては、特開昭55−110170号公報に提案
されているように、アルコキシシラン化合物をアクリル
系単量体などと共存させて、アクリル系単量体とともに
重合して得られたポリマーからなる水性床光沢組成物
が、重ね塗り性、光沢に優れていることが示されてい
る。しかし、この方法は重合安定性が悪く、また、アル
コキシシラン化合物を多量に用いることができないとい
う問題がある。
なる水性床光沢組成物にポリシロキサンを添加する方法
が考えられるが、この方法は、アクリル系ポリマーとポ
リシロキサンとの相溶性が不十分なため、十分な性能が
得られない。
ンの使用上の問題点であるアクリル系ポリマーなどとの
相溶性が悪い、重合安定性の悪化などをなくし、耐ブラ
ックヒールマーク性、耐スカッフ性、耐摩耗性を高いレ
ベルで維持できる水性床光沢組成物用エマルジョンを提
供することを目的とする。
ル基の炭素数が1〜10の(メタ)アクリル酸アルキル
エステル30〜85重量%、(b)エチレン性不飽和カ
ルボン酸1〜30重量%、および(c)芳香族ビニル化
合物0〜60重量%を含有する単量体を重合して得られ
る共重合体エマルジョン100重量部(固形分換算)の
存在下に、アルコキシシラン化合物0.1〜500重量
部を縮合反応させることを特徴とする水性床光沢組成物
用エマルジョンの製造方法を提供するものである。
発明に使用される、共重合体エマルジョンの製造に使用
される単量体の(a)成分であるアルキル基の炭素数が
1〜10の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとして
は、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリ
ル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メ
タ)アクリル酸i−プロピル、(メタ)アクリル酸n−
ブチル、(メタ)アクリル酸i−ブチル、(メタ)アク
リル酸n−アミル、(メタ)アクリル酸i−アミル、
(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−
エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸i−ノニル、(メ
タ)アクリル酸デシル、ヒドロキシ(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなど、好ま
しくは(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸
n−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸エチルなどが挙げられる。これらの
(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、1種単独で、
あるいは2種以上を併用することもできる。
テルは、得られる共重合体エマルジョンに耐水性、耐候
性および密着性を与えるために必須の成分であり、
(a)成分の使用量は、全単量体の30〜85重量%、
好ましくは30〜65重量%である。この使用量が30
重量%未満では耐水性、耐候性および密着性に劣り好ま
しくない。
和カルボン酸としては、例えばイタコン酸、(メタ)ア
クリル酸、フマル酸、マレイン酸、クロトン酸などが挙
げられ、好ましくは(メタ)アクリル酸である。これら
のエチレン性不飽和カルボン酸は、1種単独で、あるい
は2種以上を併用することもできる。このエチレン性不
飽和カルボン酸は、共重合体エマルジョンにアルカリ除
去性を付与し、さらに得られる共重合体エマルジョンの
重合安定性と耐水性のバランスを高水準に保つために必
須の成分である。(b)成分の使用量は、全単量体の1
〜30重量%、好ましくは5〜25重量%である。この
使用量が1重量%未満では重合安定性、耐水性が低下
し、30重量%を超えるとレベリング性に劣るものとな
る。
ては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、パラメチ
ルスチレン、ビニルトルエンなどが挙げられ、好ましく
はスチレンである。これらの芳香族ビニル化合物は、1
種単独で、あるいは2種以上を併用することもできる。
ルジョンに耐水性を与え、得られる水性床光沢組成物に
光沢を与える成分である。(c)成分の使用量は、0〜
60重量%、好ましくは10〜55重量%である。この
使用量が60重量%を超えると耐ブラックヒールマーク
性、耐スカッフ性が劣り好ましくない。
および(c)成分と共重合可能な他の単量体として、例
えば(メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリル
アミドなどのエチレン系不飽和カルボン酸アルキルアミ
ド;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのカルボン酸
ビニルエステル;エチレン系不飽和ジカルボン酸の酸無
水物、モノアルキルエステル、モノアミド類;アミノエ
チルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレー
ト、ブチルアミノエチルアクリレートなどのエチレン系
不飽和カルボン酸のアミノアルキルエステル;アミノエ
チルアクリルアミド、ジメチルアミノメチルメタクリル
アミド、メチルアミノプロピルメタクリルアミドなどの
エチレン系不飽和カルボン酸のアミノアルキルアミド;
(メタ)アクリロニトリル、α−クロルアクリロニトリ
ルなどのシアン化ビニル系単量体;グリシジル(メタ)
アクリレートなどの不飽和脂肪族グリシジルエステルな
どをさらに使用することができる。(以下、これらの他
の単量体を(d)成分という)これら他の単量体は、1
種単独で、あるいは2種以上を併用することもできる。
これら他の単量体の使用量は、全単量体の0〜69重量
%であり、69重量%を超えると前記(a)成分および
(b)成分の使用量が低下し、耐水性、密着性、および
レベリング性が劣り好ましくない。
合の前記単量体を、公知の乳化剤、重合開始剤などを使
用して乳化重合したものである。ここで、乳化剤として
は、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル
硫酸ナトリウム、ジフェニルエーテルジスルホン酸ナト
リウム、ジアルキルエステルスルホン酸ナトリウムなど
のアニオン系乳化剤、あるいはポリオキシエチレンアル
キルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエー
テルなどのノニオン系乳化剤の1種または2種以上を挙
げることができる。
0.2〜4重量%、好ましくは0.5〜3重量%であ
る。使用量が0.2重量%未満では、凝固物が発生する
など重合安定性が悪くなり、共重合エマルジョンの製造
に支障があるので好ましくなく、一方、4重量%を超え
ると耐水性、耐候性が低下するので好ましくない。
硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩系
開始剤、あるいは、過酸化水素などの無機系開始剤、ク
メンハイドロパーオキサイド、イソプロピルベンゼンハ
イドロパーオキサイド、パラメンタンハイドロパーオキ
サイドなどの有機過酸化物、あるいはアゾビスイソブチ
ロニトリルなどのアゾ系開始剤で代表される有機系開始
剤を挙げることができる。この重合開始剤の使用量は、
全単量体に対し通常0.03〜2重量%、好ましくは
0.05〜1重量%である。
剤、重合開始剤のほかに、必要に応じて各種連鎖移動
剤、キレート剤、pH調整剤、電解質などを併用するこ
ともできる。乳化重合の際に使用される水は、全単量体
100重量部に対して、通常80〜300重量部であ
り、水と前記乳化剤、重合開始剤などを前記範囲内の量
で使用して、重合温度10〜90℃、好ましくは40〜
85℃、重合時間1〜30時間の重合条件下で乳化重合
される。前記単量体の添加方法は特に制限されるもので
はなく、一括添加法、連続添加法あるいは、分割添加法
などの任意の方法が採用される。
合転化率は90〜100重量%、特に95〜100重量
%であることが好ましい。また、シード重合を採用する
場合には、あらかじめ(a)〜(d)成分からなる単量
体を乳化重合して得られるポリマーをシード粒子とし、
これに(a)〜(d)成分からなる単量体混合物を加え
て乳化重合すればよい。
共重合体成分の示差熱分析法によるガラス転移温度は、
通常−10〜150℃である。このガラス転移温度が−
10℃未満だと水性床光沢組成物として耐ブラックヒー
ルマーク性が劣り、また150℃を超えると床材との密
着性が劣り、さらに造膜性が劣るものとなり好ましくな
い。
共重合体エマルジョンの存在下、水系分散媒中でアルコ
キシシラン化合物を縮合反応させることを特徴とする。
本発明において使用するアルコキシシラン化合物は、式
RnSi(OR’)4-nで表される。式中、Rは炭素数1
〜8の有機基、例えばメチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、i−プロピル基等のアルキル基、その他のγ−ク
ロロプロピル基、ビニル基、3,3,3−トリフロロプ
ロピル基、γ−グリシドキシプロピル基、γ−メタクリ
ルオキシプロピル基、γ−メルカプトプロピル基、フェ
ニル基、3,4−エポキシシクロヘキシルエチル基、γ
−アミノプロピル基などが挙げられる。
ルキル基または炭素数1〜4のアシル基であり、例えば
メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、
sec−ブチル基、tert−ブチル基、アセチル基な
どが挙げられる。式中のRまたはR’の炭素数が大きす
ぎると水溶性が低くなり、シードとしての共重合体エマ
ルジョンに対するアルコキシシラン化合物の吸収率が低
下し、好ましくない。さらにnは0〜3である。
例としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシ
ラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラ
ン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシ
ラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシ
シラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピ
ルトリエトキシシラン、i−プロピルトリメトキシシラ
ン、i−プロピルトリエトキシシラン、γ−クロロプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリエト
キシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエ
トキシシラン、3,3,3−トリフロロプロピルトリメ
トキシシラン、3,3,3−トリフロロプロピルトリエ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メタクリルオキシプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−
メルカプトプロピルトリエトキシシラン、フェニルトリ
メトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、3,4−エポキシシ
クロヘキシルエチルトリメトキシシラン、3,4−エポ
キシシクロヘキシルエチルトリエトキシシラン、ジメチ
ルジエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、など
を挙げることができ、好ましくは、テトラメトキシシラ
ン、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシ
ラン、ジメチルジメトキシシランなどである。
種単独または、2種以上を併用することができ、他の例
えばチタン、アルミニウム等の金属アルコキシドと併用
することもできる。また、必要に応じて公知のシランカ
ップリング剤を併用することができる。さらに、これら
のアルコキシシラン化合物は必要に応じて有機溶媒に溶
解させて使用することもできる。
は、水単独もしくは水に良く混合するケトン類、低級ア
ルコール類、エステル類等を含むことができる。これら
の有機溶媒は、水に対して0〜45重量%の割合で使用
することが可能であるが、共重合体エマルジョンの分散
状態を良好に保つためには20%重量以下、好ましくは
5重量%以下の割合で使用されることが望ましい。
に添加されたアルコキシシラン化合物は、共重合体エマ
ルジョン粒子に吸収されずに縮合してもよいが、一段と
本発明の目的とする水性床光沢組成物用エマルジョンを
得るためには、共重合体エマルジョン粒子に吸収されて
縮合されることが好ましい。この場合、アルコキシシラ
ン化合物は、使用される全アルコキシシラン化合物の好
ましくは5重量%以上、さらに好ましくは、10重量%
以上、特に好ましくは、30重量%以上である。
粒子中にアルコキシシラン化合物を吸収させる方法とし
ては、共重合体エマルジョンが分散された水系分散体中
にアルコキシシラン化合物を添加し、良く攪拌すること
により容易に達成される。上記共重合体エマルジョン粒
子にアルコキシシラン化合物を容易に効率良く吸収させ
るために、必要に応じて、水に対する溶解度が10-3重
量%以下の溶媒を予め共重合体エマルジョンに吸収させ
ておくことも可能である。
アルコキシシラン化合物の縮合反応は、反応温度および
水素イオン濃度を変えることにより容易に制御され、ポ
リシロキサンの重合度をコントロールできる。アルコキ
シシラン化合物の縮合反応は、温度30℃以上、好まし
くは50℃以上、さらに好ましくは70℃以上で行うこ
とができる。水素イオン濃度は、通常pH4〜10、好
ましくはpH5〜9、さらに好ましくはpH6〜8であ
る。
物の使用量は、本発明に規定される共重合体エマルジョ
ン100重量部(固形分換算)に対し0.1〜500重
量部、好ましくは0.5〜100重量部、さらに好まし
くは1〜50重量部、特に好ましくは5〜50重量部で
ある。使用量が0.1重量部未満では、耐ブラックヒー
ルマーク性の改良効果が無く、500重量部を越えると
造膜性の悪化、コストのアップのほか、塗膜の仕上がり
状態が悪くなり耐ブラックヒールマーク性、耐スカッフ
性の改良効果が得られない。
ジョンの固形分濃度は、通常、10〜65重量%、好ま
しくは、30〜60重量%に調整される。固形分濃度が
10重量%未満では、生産性が低下する、水性床光沢組
成物での固形分濃度が低下し塗布作業性が低下する。ま
た、65重量%を超えると該エマルジョンの粘度が高く
なる、重合安定性が悪化するなどの問題がでてくる。
共重合体エマルジョン、(ロ)ワックス、(ハ)アルカ
リ可溶性樹脂を主成分でとし、そのほかに(ニ)湿潤
剤、乳化剤および分散剤、(ホ)多価金属化合物、
(へ)水などを、必要に応じて配合して得られる。この
中で、(イ)本発明の共重合体エマルジョンは、水性床
光沢組成物の主成分であって床面上に連続皮膜を形成し
床面の保護と美観の保持の作用をするもので、かつ他の
配合成分のバインダーとしての機能を果たすものであ
る。 (ロ)ワックスとしては、天然または合成のワックスが
通常用いられており、例えば蜜蝋、カルナバ蝋、カンデ
リラ蝋、ポリエチレンワックス、パラフィンワックスな
どをイオン性または非イオン性の乳化剤で乳化分散して
使用されている。かかるワックスの役割は、塗膜に与え
られる衝撃を緩和し、与えられた傷の自己補修性を与え
るものである。
組成物のレベリングを向上させるとともに、剥離性を向
上させる作用をする。かかるアルカリ可溶性樹脂として
は、スチレン−マレイン酸共重合体樹脂、シェラック、
ロジン変性マレイン酸樹脂などが挙げられる。 (ニ)湿潤剤、乳化剤および分散剤は、得られる水性床
光沢組成物の分散安定性や該組成物と床面との濡れを良
くするためのものであり、炭素数12〜18の高級脂肪
酸のアルカリ金属塩およびアミン塩、例えばナトリウ
ム、カリウム、アンモニウム、ならびに非イオン界面活
性剤などを挙げることができる。 さらに、(ホ)多価金属化合物は、該組成物中に添加し
た場合は、架橋効果によって強靱な塗膜が得られ良好な
耐ブラックヒールマーク性、耐スカッフ性が得られる。
かかる多価金属化合物としては、たとえば亜鉛、ジルコ
ニウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニウムなど
の酸化物、塩類を炭酸、酢酸などの酸に溶解させるか、
あるいはこれらの酸と多価金属の塩の水溶液をアンモニ
ア、アミンなどによりpHを7〜11に調整することに
よって容易に得られるものであり、また金属イオンの形
になったものも含めることができる。
量は、 (イ)共重合体エマルジョン100重量部(固形分換
算)に対して、以下のとおりである。 (ロ)ワックス 5〜40重量部 (ハ)アルカリ可溶性樹脂 0〜50重量部 (ニ)湿潤、乳化および分散剤 0.05〜15重量部 (ホ)多価金属化合物 0.01〜10重量部 (ヘ)水 全固形分を8〜45重量%
とする量
発明がこれらに限定されるものではない。実施例1〜
4、比較例1〜5 (1)攪拌機付きガラス製反応容器(容量3リットル)
にコンデンサー、温度計、滴下ロートを取り付け、脱イ
オン水100重量部、ラウリル硫酸ソーダ1重量部、過
硫酸アンモニウム0.5重量部を仕込み、内部の空気を
窒素で置換した後攪拌しつつ内部温度を65℃迄に上げ
溶解させ、予め別容器で脱イオン水50重量部、ラウリ
ル硫酸ソーダ1重量部と表−1に示す単量体を混合攪拌
し乳化物をつくり、それを3時間を要して連続滴下し
た。滴下中は、窒素を導入しながら80℃で反応を行っ
た。滴下終了後、さらに85℃で2時間攪拌した後、2
5℃まで冷却し反応を終了し、共重合体エマルジョン
(イ)〜(ヘ)を得た。得られた共重合体エマルジョン
(イ)〜(ヘ)の重合転化率は、いずれも98重量%以
上であった。また、凝固物の発生も見られなかった。
(2)25℃を保った状態で系pHを水酸化ナトリウムに
よって7に調整し、表−1に示すアルコキシシラン化合
物を添加し、約1時間にわたって攪拌した。その後、反
応容器を80℃に昇温し、3時間反応させ、水性床光沢
組成物用エマルジョン(A)〜(I)を得た。
量部を仕込み、それにラウリル硫酸ソーダ0.5重量部
とメチルトリエトキシシラン10重量部を添加し、十分
攪拌しながら65℃に昇温させ、3時間反応させて、ポ
リシロキサンエマルジョンを得た。 (2)攪拌機付きガラス製反応容器に仕込む脱イオン水
を50重量部に変更した以外は、実施例4と同様に作製
した共重合体エマルジョン(ト)をpH7に調整した
後、これに上記(1)でえられたポリシロキサンエマル
ジョンを混合し、水性床光沢組成物用エマルジョン
(J)を得た。
体と混合した以外は、実施例4と同様にしてアルコキシ
シラン化合物の存在下に共重合体エマルジョンを重合
し、水性床光沢組成物用エマルジョン(K)を得た。得
られた水性床光沢組成物用エマルジョン(K)の重合転
化率は、いずれも98重量%以上であった。しかし、凝
固物の発生が多く見られた。
組成物用エマルジョン(A)〜(J)を用いて、下記の
処方で水性床光沢組成物を調整した。水性床光沢組成物
処方 水性床光沢組成物用エマルジョン*1 80重量部 多価金属化合物 *2 3.5重量部 ワックスエマルジョン*3 15重量部 アルカリ可溶性樹脂 *4 5重量部 フッ素系界面活性剤 *5 0.5重量部 *1水性床光沢組成物用エマルジョンにトリブトキシエ
チルフォスフェート/カルビトール=1/4(重量比)
の割合で混合した造膜助剤を添加して最低造膜温度を5
℃に調整し、さらに脱イオン水を加えて固形分を15重
量%に調整した。 *2 多価金属化合物 ZnO 14重量% 炭酸アンモニウム 12重量% アミノ酢酸 20重量% アンモニア水 30重量% 脱イオン水 100重量% を、混合溶解させたもの。 *3 ワックスエマルジョン;東邦化学HYTEC E
−4B固形分を15重量%に調整した。 *4 アルカリ可溶性樹脂;ARCO Chemica
l CompanySMA−2625A(酸価220、
分子量1900のスチレン.マレイン酸樹脂)固形分を
15重量%に調整した。 *5 フッ素系界面活性剤;住友3M FC−129固
形分を1重量%に調整した。
により行った。耐ブラックヒールマーク性 ホモジニアスタイル上に水性床光沢組成物を、1〓当り
10gを塗布し、その後、乾燥させる。これを3回繰り
返しサンプルを作製する。サンプルを10日間、人通り
の多い場所に設置し、ブラックヒールマークの付着程度
を観察した。 ○ BHMの付着が殆どないもの △ BHMが若干付着したもの × BHMの付着が多いもの 耐スカッフ性 ブラックヒールマークの評価と同様にサンプルを作製、
設置しスカッフの発生程度を観察した。 ○ スカッフの発生が殆どないもの △ スカッフが若干発生したもの × スカッフの発生が多いもの
し、サンプルを村上式光沢計による60゜反射の測定し
た。レベリング性 ホモジニアスタイル上に水性床光沢組成物を1〓当り1
0gを塗布し、直ちにX状に対角線を引く、その後乾燥
させる。これを3回繰り返しサンプルを作製する。その
乾燥後、この線の消える度合により判定した。 ○ 完全に消えたもの △ 殆ど消えたもの × 残っていたもの 以上の実施例及び比較例において得られた各水性床光沢
組成物用エマルジョンを水性床光沢組成物として評価し
た結果を表−1に示す。
(A)〜(K)中、(A)〜(D)は本発明に属し、
(E)〜(K)は、本発明に属さないものである。実施
例1〜4は、本発明の範囲の水性床光沢組成物用エマル
ジョンを用いた水性床光沢組成物の例であり、本発明の
目的とする水性床光沢組成物が得られている。比較例1
は、アルコキシシラン化合物の使用量が本発明の範囲未
満であり耐ブラックヒールマーク性、耐スカッフ性が劣
っている。比較例2は、アルコキシシラン化合物の使用
量が本発明の範囲を超えた例であり、光沢が低下し、耐
ブラックヒールマーク性、耐スカッフ性が劣っている。
比較例3は、エチレン性不飽和カルボン酸の量が本発明
の範囲未満であり、耐ブラックヒールマーク性が劣って
いる。比較例4は、エチレン性不飽和カルボン酸の量が
本発明の範囲を超えた例であり、レベリング性が劣って
いる。比較例5は、芳香族ビニル化合物が本発明の範囲
を超えた例であり、耐ブラックヒールマーク性、耐スカ
ッフ性が大きく劣っている。比較例6はポリシロキサン
エマルジョンと共重合体エマルジョンとを単にブレンド
させたものであり、レベリング性、耐ブラックヒールマ
ーク性、耐スカッフ性が劣っている。比較例7は、アル
コキシシラン化合物を共重合体エマルジョンの単量体成
分と混合して乳化重合させた例であるが、重合時に発生
する凝固物が多く水性床光沢組成物としての評価ができ
なかった。また、凝固物の発生が多いと生産性が低下す
る。
ヒールマーク性、耐スカッフ性の良い高性能の水性床光
沢組成物用エマルジョンが容易に効率良く得られ、問題
となっている床のメンテナンスの削減をすることが可能
となり極めて工業的価値が大きい。
Claims (1)
- 【請求項1】(a)アルキル基の炭素数が1〜10の
(メタ)アクリル酸アルキルエステル30〜85重量
%、(b)エチレン性不飽和カルボン酸1〜30重量
%、および(c)芳香族ビニル化合物0〜60重量%を
含有する単量体を重合して得られる共重合体エマルジョ
ン100重量部(固形分換算)の存在下に、アルコキシ
シラン化合物0.1〜500重量部を縮合反応させるこ
とを特徴とする水性床光沢組成物用エマルジョンの製造
方法。
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- 1990-12-27 JP JP2415811A patent/JP3002752B2/ja not_active Expired - Lifetime
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