JP3002509B2 - 外部主骨格式プレハブ建築 - Google Patents
外部主骨格式プレハブ建築Info
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- JP3002509B2 JP3002509B2 JP2212445A JP21244590A JP3002509B2 JP 3002509 B2 JP3002509 B2 JP 3002509B2 JP 2212445 A JP2212445 A JP 2212445A JP 21244590 A JP21244590 A JP 21244590A JP 3002509 B2 JP3002509 B2 JP 3002509B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は外部主骨格式プレハブ建築に係り、複雑な凹
凸形状を有するプレハブ住宅建築等に利用できる。
凸形状を有するプレハブ住宅建築等に利用できる。
従来より、住宅等の建築においては、各部をユニット
化して予め工場施工しておくプレハブ建築が多用されて
いる。プレハブ建築としては、主に箱状の居室ユニット
を現場で組み立てる箱型ユニット方式、および建物に準
じた形状の鉄骨軸組を外壁パネルで被覆する軸組パネル
方式が用いられている。
化して予め工場施工しておくプレハブ建築が多用されて
いる。プレハブ建築としては、主に箱状の居室ユニット
を現場で組み立てる箱型ユニット方式、および建物に準
じた形状の鉄骨軸組を外壁パネルで被覆する軸組パネル
方式が用いられている。
これらのプレハブ建築においても、外観および内部の
居室配置や機能スペースの構造上、外側に凹凸形状を有
する建築とすることが要求される。このような要求に対
し、箱型ユニット方式では、通常の直方体状の基本ユニ
ットに加え、各種凹凸を有する専用ユニットを用いるこ
とがなされている。一方、軸組パネル方式では、軸組構
造の変更および外壁パネルの選択により各種凹凸を形成
することがなされている。
居室配置や機能スペースの構造上、外側に凹凸形状を有
する建築とすることが要求される。このような要求に対
し、箱型ユニット方式では、通常の直方体状の基本ユニ
ットに加え、各種凹凸を有する専用ユニットを用いるこ
とがなされている。一方、軸組パネル方式では、軸組構
造の変更および外壁パネルの選択により各種凹凸を形成
することがなされている。
ところで、箱型ユニット方式においては、基本的に直
方体状のユニットを配列するものであるため、極端な凹
凸形状には対応が難しい。また、極端なオーバーハング
形状等では周辺の基本ユニットの強度負荷も大きく、通
常よりも骨組構造を強化しなくてはならないなど、建物
全体における専用ユニットの比率が大きくなって本来の
標準化メリットが損なわれることになる。
方体状のユニットを配列するものであるため、極端な凹
凸形状には対応が難しい。また、極端なオーバーハング
形状等では周辺の基本ユニットの強度負荷も大きく、通
常よりも骨組構造を強化しなくてはならないなど、建物
全体における専用ユニットの比率が大きくなって本来の
標準化メリットが損なわれることになる。
一方、軸組パネル方式においては、本来の外形から突
き出る限りは基本骨格に副骨材を追加する等の対応で比
較的簡単に対応できる。しかし、凹みとなる部分が基本
骨格にかかる場合、基本骨格を当該部分で分断して迂回
させる必要があり、強度的に問題が生じる。そして、強
度的な不足を補うためには基本骨格自体を別の位置に移
動させる等の大幅な設計変更が必要となり、やはり標準
化メリットが損なわれることになる。
き出る限りは基本骨格に副骨材を追加する等の対応で比
較的簡単に対応できる。しかし、凹みとなる部分が基本
骨格にかかる場合、基本骨格を当該部分で分断して迂回
させる必要があり、強度的に問題が生じる。そして、強
度的な不足を補うためには基本骨格自体を別の位置に移
動させる等の大幅な設計変更が必要となり、やはり標準
化メリットが損なわれることになる。
本発明の目的は、居室部分の設計自由度が高く、かつ
常に充分な強度が得られる構造のプレハブ建築を提供す
ることにある。
常に充分な強度が得られる構造のプレハブ建築を提供す
ることにある。
本発明は、基礎上に設けられる矩形箱形枠状の外部主
骨格と、この外部主骨格の枠内でかつ前記基礎上に自立
可能に設けられる任意形状の居室躯体とを備え、この居
室躯体の各部が前記外部主骨格に接続支持されていると
ともに、この居室躯体には前記外部主骨格よりも内側に
凹んだ非居室空間形成用の凹部が設けられていることを
特徴とする外部主骨格式プレハブ建築である。
骨格と、この外部主骨格の枠内でかつ前記基礎上に自立
可能に設けられる任意形状の居室躯体とを備え、この居
室躯体の各部が前記外部主骨格に接続支持されていると
ともに、この居室躯体には前記外部主骨格よりも内側に
凹んだ非居室空間形成用の凹部が設けられていることを
特徴とする外部主骨格式プレハブ建築である。
ここで、外部主骨格としては、建物全体を一括して取
り囲むものに限らず、建物各部をその全体形状に応じて
複数の区画に分け、各区画毎に設置してもよい。
り囲むものに限らず、建物各部をその全体形状に応じて
複数の区画に分け、各区画毎に設置してもよい。
また、外部主骨格には、居室躯体の外側表面と同様な
材質による被覆を施すことが好ましく、特に、居室躯体
と接する部分では各々の外側表面材および被覆材を連続
させることが好ましい。
材質による被覆を施すことが好ましく、特に、居室躯体
と接する部分では各々の外側表面材および被覆材を連続
させることが好ましい。
一方、居室躯体としては、内部に所期の居室空間が確
保されるものであればよく、既存の軸組パネル方式のほ
か箱型ユニット方式などが利用できる。
保されるものであればよく、既存の軸組パネル方式のほ
か箱型ユニット方式などが利用できる。
本発明においては、居室躯体の内部に所期の居室空間
が形成されるとともに、居室躯体の構造的な強度は外部
主骨格により確保される。従って、居室躯体においては
専ら居住に必要な配置形状等の要求に応じた自由な設定
が可能となり、これにより前記目的が達成される。
が形成されるとともに、居室躯体の構造的な強度は外部
主骨格により確保される。従って、居室躯体においては
専ら居住に必要な配置形状等の要求に応じた自由な設定
が可能となり、これにより前記目的が達成される。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図には、本発明に基づく外部主骨格式の住宅用プ
レハブ建築10が示されている。このプレハブ建築10は、
内側に複雑な凹凸形状を有する居室躯体20を備えるとと
もに、周囲に箱型枠状の外部主骨格30を備えている。
レハブ建築10が示されている。このプレハブ建築10は、
内側に複雑な凹凸形状を有する居室躯体20を備えるとと
もに、周囲に箱型枠状の外部主骨格30を備えている。
第2図にも示すように、居室躯体20は予め工場施工さ
れた複数の箱型居室ユニット21を配列積層して形成され
るものである。そして、各ユニット21のうち、外部に面
するものの外側表面には予め軽量気泡コンクリート製の
外壁パネルが取付けられている。なお、二階部分の各ユ
ニット21の上面は平面状の屋根パネル11で覆われる。
れた複数の箱型居室ユニット21を配列積層して形成され
るものである。そして、各ユニット21のうち、外部に面
するものの外側表面には予め軽量気泡コンクリート製の
外壁パネルが取付けられている。なお、二階部分の各ユ
ニット21の上面は平面状の屋根パネル11で覆われる。
ここで、居室躯体20の図中左側には大きなオーバーハ
ング22が形成され、その下の部分は駐車スペース23とし
て開放されている。また、図中右側手前にもオーバーハ
ング24が形成され、その下の部分はテラス25として開放
されている。一方、図中右側奥の角は一階および二階を
通じて切欠き26が形成され、二階床高さにバルコニー27
が設置される。また、オーバーハング22の先端側にはバ
ルコニー28が設置される。さらに、図中中央の二階控え
部分には下屋式のバルコニー29が設置される。
ング22が形成され、その下の部分は駐車スペース23とし
て開放されている。また、図中右側手前にもオーバーハ
ング24が形成され、その下の部分はテラス25として開放
されている。一方、図中右側奥の角は一階および二階を
通じて切欠き26が形成され、二階床高さにバルコニー27
が設置される。また、オーバーハング22の先端側にはバ
ルコニー28が設置される。さらに、図中中央の二階控え
部分には下屋式のバルコニー29が設置される。
すなわち、本実施例では、駐車スペース23、テラス2
5、バルコニー27〜29が本発明に係る非居室空間であ
り、これらの非居室空間を形成するために、外部主骨格
30から内側に凹んで設けられた部分が本発明に係る凹部
である。
5、バルコニー27〜29が本発明に係る非居室空間であ
り、これらの非居室空間を形成するために、外部主骨格
30から内側に凹んで設けられた部分が本発明に係る凹部
である。
このような居室躯体20において、オーバーハング22,2
4部分周辺のユニット21には特に構造体の補強等は行わ
れておらず、居室躯体20は組み立て状態で自立可能であ
るが、外力に対する強度は外部主骨格30により確保され
ている。
4部分周辺のユニット21には特に構造体の補強等は行わ
れておらず、居室躯体20は組み立て状態で自立可能であ
るが、外力に対する強度は外部主骨格30により確保され
ている。
第3図にも示すように、外部手骨格30は予め工場施工
された鉄骨材を現場で組み立て、居室躯体20の角隅を直
線的に結んで居室躯体20の最外側辺縁に外接するように
軸組みされるものである。
された鉄骨材を現場で組み立て、居室躯体20の角隅を直
線的に結んで居室躯体20の最外側辺縁に外接するように
軸組みされるものである。
ここで、外部主骨格30は二つの矩形箱型枠状の主骨格
31,32を合成したものとされ、第一主骨格31はバルコニ
ー28を含む居室躯体20のオーバーハング22部分を取り囲
むように設置され、第二主骨格32はオーバーハング24や
バルコニー27,29等を含む居室躯体20の残りの部分を取
り囲むように設置されている。
31,32を合成したものとされ、第一主骨格31はバルコニ
ー28を含む居室躯体20のオーバーハング22部分を取り囲
むように設置され、第二主骨格32はオーバーハング24や
バルコニー27,29等を含む居室躯体20の残りの部分を取
り囲むように設置されている。
このような外部主骨格30に取り囲まれた居室躯体20
は、二階上面側縁等の外部主骨格30と連接する部分に配
置されたブラケット33を介して外部主骨格30に接続固定
される。また、外部主骨格30は充分な剛性が得られるよ
うに設計されており、これにより居室躯体20の強度が確
保されている。
は、二階上面側縁等の外部主骨格30と連接する部分に配
置されたブラケット33を介して外部主骨格30に接続固定
される。また、外部主骨格30は充分な剛性が得られるよ
うに設計されており、これにより居室躯体20の強度が確
保されている。
第4図に示すように、外部主骨格30の居室躯体20から
離れた部分には、当該部分を挟むように一対の被覆材34
が取付けられ、相互の接合部分のシールにより防水被覆
される。一方、居室躯体20に沿った部分には、当該部分
を囲うように被覆材35が取付けられた、居室ユニット21
の外壁および屋根パネル11との接合部分のシールにより
防水被覆される。なお、各被覆材34,35は居室ユニット2
1の外壁と同じ軽量気泡コンクリート製であり、内側躯
体20と外部主骨格30との視覚的な一体感が確保されてい
る。
離れた部分には、当該部分を挟むように一対の被覆材34
が取付けられ、相互の接合部分のシールにより防水被覆
される。一方、居室躯体20に沿った部分には、当該部分
を囲うように被覆材35が取付けられた、居室ユニット21
の外壁および屋根パネル11との接合部分のシールにより
防水被覆される。なお、各被覆材34,35は居室ユニット2
1の外壁と同じ軽量気泡コンクリート製であり、内側躯
体20と外部主骨格30との視覚的な一体感が確保されてい
る。
このような本実施例のプレハブ建築10においては、基
礎上に内側躯体20および外部主骨格30をそれぞれ組み立
て、各々を相互連結することにより外部主骨格30で内側
躯体20を支持補強する。この際、内側躯体20および外部
主骨格30の組み立ては例えば次のように行う。まず、内
側躯体20の一階部分の各ユニット21を配列したのち外部
主骨格30を組み立て、一階部分の被覆材34,35を設置す
る。次に、外部主骨格30の内側に二階部分の各ユニット
21を吊り込み、さらにバルコニー27〜29を設置する。そ
して、二階部分の各ユニット21の上面に屋根パネル11を
設置するとともに、二階部分の被覆材34,35を設置す
る。これらの組み立ておよび外装が完了すれば、プレハ
ブ建築10が完成することになる。
礎上に内側躯体20および外部主骨格30をそれぞれ組み立
て、各々を相互連結することにより外部主骨格30で内側
躯体20を支持補強する。この際、内側躯体20および外部
主骨格30の組み立ては例えば次のように行う。まず、内
側躯体20の一階部分の各ユニット21を配列したのち外部
主骨格30を組み立て、一階部分の被覆材34,35を設置す
る。次に、外部主骨格30の内側に二階部分の各ユニット
21を吊り込み、さらにバルコニー27〜29を設置する。そ
して、二階部分の各ユニット21の上面に屋根パネル11を
設置するとともに、二階部分の被覆材34,35を設置す
る。これらの組み立ておよび外装が完了すれば、プレハ
ブ建築10が完成することになる。
このような本実施例によれば、居室躯体20の強度を外
部主骨格30により確保することができるとともに、居室
躯体20のオーバーハング22,24やバルコニー27〜29等の
凹凸形状も外部主各骨30で確実に支持することができ
る。
部主骨格30により確保することができるとともに、居室
躯体20のオーバーハング22,24やバルコニー27〜29等の
凹凸形状も外部主各骨30で確実に支持することができ
る。
このため、居室躯体20における要求強度を軽減でき、
例えば自立できる程度の強度があればよいため、構造を
簡略化しかつ軽量化することができる。そして、軽量化
に伴って製造ないし現場作業を容易にすることもでき
る。
例えば自立できる程度の強度があればよいため、構造を
簡略化しかつ軽量化することができる。そして、軽量化
に伴って製造ないし現場作業を容易にすることもでき
る。
また、居室躯体20には凹凸形状に伴う補強構造等を加
える必要がなく、あるいは予め補強された専用ユニット
等を使用する必要をなくせる。従って、現場施工におけ
る作業を簡略化できるほか、ユニット共通化による製造
効率向上やコスト低減といったメリットが得られる。
える必要がなく、あるいは予め補強された専用ユニット
等を使用する必要をなくせる。従って、現場施工におけ
る作業を簡略化できるほか、ユニット共通化による製造
効率向上やコスト低減といったメリットが得られる。
さらに、居室躯体20の構造的な規制が緩和されること
で、居室躯体20の形状や配置は専ら機能性や嗜好性に応
じて自由に設定することができる。また、同じ理由から
居室躯体20の設定変更や改築等を簡単に行うことができ
る。
で、居室躯体20の形状や配置は専ら機能性や嗜好性に応
じて自由に設定することができる。また、同じ理由から
居室躯体20の設定変更や改築等を簡単に行うことができ
る。
一方、本実施例では居室躯体20に箱型ユニット方式を
採用したため、居室ユニット21の組み立てにより施工を
簡単に行うことができる。さらに、外部主骨格30を鉄骨
軸組としたため、製造および現場組み立てが簡単に行え
る。
採用したため、居室ユニット21の組み立てにより施工を
簡単に行うことができる。さらに、外部主骨格30を鉄骨
軸組としたため、製造および現場組み立てが簡単に行え
る。
また、外部主骨格30を第一および第二の主骨格31,32
により構成したため、各々の鉄骨を居室躯体20の外形に
略対応しかつ直線的なものとすることができ、強度およ
び外観をともに良好なものにできる。
により構成したため、各々の鉄骨を居室躯体20の外形に
略対応しかつ直線的なものとすることができ、強度およ
び外観をともに良好なものにできる。
さらに、外部主骨格30に被覆材34、35を用いた防水被
覆を行うことで鉄骨の耐候性を高めることができるとと
もに、被覆材34,35を居室ユニット21外壁と同様な軽量
気泡コンクリート製とすることで外部主骨格30と居室躯
体20との一体性を高めることができ、外観的にも一層好
ましいものにできる。
覆を行うことで鉄骨の耐候性を高めることができるとと
もに、被覆材34,35を居室ユニット21外壁と同様な軽量
気泡コンクリート製とすることで外部主骨格30と居室躯
体20との一体性を高めることができ、外観的にも一層好
ましいものにできる。
なお、本考案は前記実施例に限定されるものではな
く、以下に示すような変形をも含むものである。
く、以下に示すような変形をも含むものである。
例えば、居室躯体20におけるユニット構成や配置形態
は任意であり、特に凹凸となるオーバーハング22,24や
切欠き26およびバルコニー27〜29の配置や形状等は実施
にあたって適宜選択すればよい。また、外部主骨格30に
おける軸組構成や材質、被覆材34,35等の材質や形態等
も任意であり、それぞれ実施にあたって適宜選択すれば
よい。
は任意であり、特に凹凸となるオーバーハング22,24や
切欠き26およびバルコニー27〜29の配置や形状等は実施
にあたって適宜選択すればよい。また、外部主骨格30に
おける軸組構成や材質、被覆材34,35等の材質や形態等
も任意であり、それぞれ実施にあたって適宜選択すれば
よい。
一方、居室躯体20は箱型ユニット方式に限らず、軸組
パネル方式を採用してもよい。また、外部主骨格30は一
部が居室躯体20と重なって配置されてもよく、居室躯体
20の内部骨格と部分的に共用されてもよい。
パネル方式を採用してもよい。また、外部主骨格30は一
部が居室躯体20と重なって配置されてもよく、居室躯体
20の内部骨格と部分的に共用されてもよい。
第5図および第6図には、本発明の他の実施例が示さ
れている。第5図において、本実施例のプレハブ建築50
は建物中央の玄関ホール51を取り囲むように平面略コア
型に配置された中央居室部分52、左右の張り出し居室部
分53,54を有する。ここで、図中右側の張り出し居室部
分54の二階部分にはバルコニー55が形成されており、中
央居室部分52の図中右側には奥まった控え部56が形成さ
れている。
れている。第5図において、本実施例のプレハブ建築50
は建物中央の玄関ホール51を取り囲むように平面略コア
型に配置された中央居室部分52、左右の張り出し居室部
分53,54を有する。ここで、図中右側の張り出し居室部
分54の二階部分にはバルコニー55が形成されており、中
央居室部分52の図中右側には奥まった控え部56が形成さ
れている。
第6図にはプレハブ建築50の構造が示されている。図
において、プレハブ建築50は鉄骨軸組による外部主骨格
60を有する。外部主骨格60は、中央居室部分52に対応し
た第一主骨格61と、左右の張り出し居室部分53,54に対
応した第二主骨格62および第三主骨格63を備え、手前側
に張り出した主骨格62,63の先端側は玄関ホール51に架
け渡される第四主骨格64で連結されている。このうち、
第一主骨格61と第二および第三主骨格62,63とは全体と
して箱型枠上となるように形成され、上部の梁等が一直
線上に並ぶ状態で強固に連結されている。一方、各主骨
格61〜63の内部にはそれぞれ内部躯体65〜67が構成され
ている。各内部躯体65〜67は、鉄骨および木材等を用い
た小梁や小柱を組み立てて内装壁材を張ったものであ
り、各々により内部に各居室部分52〜54となるべき居室
空間が構成されている。
において、プレハブ建築50は鉄骨軸組による外部主骨格
60を有する。外部主骨格60は、中央居室部分52に対応し
た第一主骨格61と、左右の張り出し居室部分53,54に対
応した第二主骨格62および第三主骨格63を備え、手前側
に張り出した主骨格62,63の先端側は玄関ホール51に架
け渡される第四主骨格64で連結されている。このうち、
第一主骨格61と第二および第三主骨格62,63とは全体と
して箱型枠上となるように形成され、上部の梁等が一直
線上に並ぶ状態で強固に連結されている。一方、各主骨
格61〜63の内部にはそれぞれ内部躯体65〜67が構成され
ている。各内部躯体65〜67は、鉄骨および木材等を用い
た小梁や小柱を組み立てて内装壁材を張ったものであ
り、各々により内部に各居室部分52〜54となるべき居室
空間が構成されている。
このような本実施例においては、外部主骨格60により
各内部躯体65〜67が固定支持され、プレハブ建築50とし
て構成される。この際、中央居室部分52の内部躯体65は
控え部56の分だけ第一主骨格61から凹んでおり、玄関ホ
ール51の最奥部も第一主骨格61より内側となっている。
また、張り出し居室部分54の内部躯体67はバルコニー55
の分だけ第三主骨格63から凹んでいる。そして、本実施
例では、それらの凹んだ部分が本発明に係る凹部であ
り、これらによって形成される玄関ホール51、バルコニ
ー55、控え部56がそれぞれ本発明に係る非居室空間であ
る。しかし、該当各部の主骨格61,63は各々の凹みに拘
らず直線的とされて全体として単純な矩形箱状とされ、
これにより充分な強度および剛性が確保されており、該
当各部の凹みに応じた骨格とした場合に比べて遥かに高
い強度を得ることができる。そして、外部主骨格60で得
られる強度の分、各内部躯体65〜67の構造を簡略化する
ことができ、設計自由度も高めることができる。
各内部躯体65〜67が固定支持され、プレハブ建築50とし
て構成される。この際、中央居室部分52の内部躯体65は
控え部56の分だけ第一主骨格61から凹んでおり、玄関ホ
ール51の最奥部も第一主骨格61より内側となっている。
また、張り出し居室部分54の内部躯体67はバルコニー55
の分だけ第三主骨格63から凹んでいる。そして、本実施
例では、それらの凹んだ部分が本発明に係る凹部であ
り、これらによって形成される玄関ホール51、バルコニ
ー55、控え部56がそれぞれ本発明に係る非居室空間であ
る。しかし、該当各部の主骨格61,63は各々の凹みに拘
らず直線的とされて全体として単純な矩形箱状とされ、
これにより充分な強度および剛性が確保されており、該
当各部の凹みに応じた骨格とした場合に比べて遥かに高
い強度を得ることができる。そして、外部主骨格60で得
られる強度の分、各内部躯体65〜67の構造を簡略化する
ことができ、設計自由度も高めることができる。
以上に述べたように、本発明によれば、外部主骨格に
より内部の居室躯体の強度を確保することができ、常に
充分な強度が確保できるとともに、居室部分の構造的な
制約を軽減して設計自由度を高めることができる。
より内部の居室躯体の強度を確保することができ、常に
充分な強度が確保できるとともに、居室部分の構造的な
制約を軽減して設計自由度を高めることができる。
第1図は本発明の一実施例の外観を示す斜視図、第2図
は同実施例の居室躯体を示す斜視図、第3図は同実施例
の外部主骨格を示す斜視図、第4図は同実施例の組み立
て状態を示す分解斜視図、第5図は本発明の他の実施例
の外観を示す斜視図、第6図は同実施例の内部構造を示
す斜視図である。 10,50……プレハブ建築、20,65〜67……居室躯体、30,6
0……外部主骨格、33……接続固定用のブラケット。
は同実施例の居室躯体を示す斜視図、第3図は同実施例
の外部主骨格を示す斜視図、第4図は同実施例の組み立
て状態を示す分解斜視図、第5図は本発明の他の実施例
の外観を示す斜視図、第6図は同実施例の内部構造を示
す斜視図である。 10,50……プレハブ建築、20,65〜67……居室躯体、30,6
0……外部主骨格、33……接続固定用のブラケット。
Claims (1)
- 【請求項1】基礎上に設けられる矩形箱形枠状の外部主
骨格と、この外部主骨格の枠内でかつ前記基礎上に自立
可能に設けられる任意形状の居室躯体とを備え、この居
室躯体の各部が前記外部主骨格に接続支持されていると
ともに、この居室躯体には前記外部主骨格よりも内側に
凹んだ非居室空間形成用の凹部が設けられていることを
特徴とする外部主骨格式プレハブ建築。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2212445A JP3002509B2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | 外部主骨格式プレハブ建築 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2212445A JP3002509B2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | 外部主骨格式プレハブ建築 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0497034A JPH0497034A (ja) | 1992-03-30 |
JP3002509B2 true JP3002509B2 (ja) | 2000-01-24 |
Family
ID=16622734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2212445A Expired - Fee Related JP3002509B2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | 外部主骨格式プレハブ建築 |
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JP (1) | JP3002509B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2717046B2 (ja) * | 1992-10-14 | 1998-02-18 | ミサワホーム株式会社 | ベランダを有する建物 |
-
1990
- 1990-08-10 JP JP2212445A patent/JP3002509B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0497034A (ja) | 1992-03-30 |
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