JP3002298U - トレッド表面に凹凸を有する空気入りタイヤ - Google Patents
トレッド表面に凹凸を有する空気入りタイヤInfo
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- JP3002298U JP3002298U JP1994003971U JP397194U JP3002298U JP 3002298 U JP3002298 U JP 3002298U JP 1994003971 U JP1994003971 U JP 1994003971U JP 397194 U JP397194 U JP 397194U JP 3002298 U JP3002298 U JP 3002298U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 スタッドレスタイヤの氷結路面上での耐滑り
性を、使用初期においても摩耗が進んでトレッド表面に
微小凹凸が形成されたときと同程度にする。 【構成】 タイヤのトレッド3を種子の殻、果実の核、
皮革及び鉱物から選んだ1種又は2種以上の平均粒径が
10〜500μmの粉末を配合したゴム組成物又は発泡
ゴムで形成し、トレッドの表面4に、最大差し渡し長さ
が0.01〜2.0mmの大きさを持ち、高さが0.01
〜1.0mmの微小突起の多数を鮫肌状に散在させて凹凸
を設けた構造にして、氷結路面との摩擦抵抗を大きくす
る。
性を、使用初期においても摩耗が進んでトレッド表面に
微小凹凸が形成されたときと同程度にする。 【構成】 タイヤのトレッド3を種子の殻、果実の核、
皮革及び鉱物から選んだ1種又は2種以上の平均粒径が
10〜500μmの粉末を配合したゴム組成物又は発泡
ゴムで形成し、トレッドの表面4に、最大差し渡し長さ
が0.01〜2.0mmの大きさを持ち、高さが0.01
〜1.0mmの微小突起の多数を鮫肌状に散在させて凹凸
を設けた構造にして、氷結路面との摩擦抵抗を大きくす
る。
Description
【0001】
この考案は、氷結路を走行する自動車に装着するに適した空気入りタイヤに関 するものである。
【0002】
近年、スパイクタイヤの使用が禁止され、それに代わって氷結路を走行する自 動車にはスタッドレスタイヤが装着されている。スタッドレスタイヤは、氷結路 面で滑りにくくするため、トレッドに、特開平2−219836、特開平2−2 74740或いは特開平2−281051に示されるように平均粒径が1〜10 0μmの皮革粉末、粒径が0.02〜1mmの胡桃、ギンナン等の殻粉末或いは、 粒径が0.02〜1mmのアルミナ、花崗岩等の鉱物粉末を配合したゴム組成物を 用い、トレッド表面にこれらの粉末を露出させて微小突起を形成するか若しくは 露出したこれらの粉末を脱落させてその後に微小凹部形成させてトレッド表面を 粗面にして摩擦抵抗を大きくする方法、或いは特開昭63−90402に示され るように発泡ゴムを用いてトレッド表面を粗面にして摩擦抵抗を大きくする方法 が行われている。
【0003】
トレッドに皮革、胡桃等の種子の殻或いは鉱物等の粉末を配合したゴム組成物 を使用したタイヤ或いは発泡ゴムを使用したタイヤは、通常のゴム組成物を使用 したものに比較して氷結路面での耐滑り性は優れている。しかし、通常これらの タイヤは表面が平滑な金型を用いて加硫成形されるので、トレッド表面は金型の 表面状態に従って成型され平滑になっており、また発泡ゴムを用いた場合にはト レッド表面に発泡していない表皮層ができ、この表皮の表面状態は金型の表面状 態と同じになっていて平滑である。このように使用前のトレッド表面は、氷結路 を走行するように設計されていない通常のタイヤと同程度の平滑面になっている ので使用初期においては摩擦抵抗が小さく、耐滑り性が悪い。しかし、使用する につれて表皮が摩耗して内部の粉末或いは気泡が露出して、トレッド表面が粗面 になって耐滑り性が向上する経過をたどる。この考案は、トレッド表面が摩耗し ない状態でも充分な耐滑り性を持つ空気入りタイヤを提供することを課題とする 。
【0004】
この考案は、空気入りタイヤのトレッドを種子の殻、果実の核、皮革及び鉱物 から選んだ1種又は2種以上の平均粒径が10〜500μmの粉末を配合したゴ ム組成物又は発泡ゴムで形成し、トレッドの表面に、平面方向に不定形であって 個々の最大差し渡し長さが0.01〜2.0mmの大きさを持ち、高さが0.01 〜1.0mmの微小突起の多数を鮫肌状に散在させて凹凸を設けたタイヤである。
【0005】
雪が圧縮されて凍結した氷は、その内部に雪の粒が密接した網状組織と雪の粒 間にあった空気が封じ込められてできた直径0.01〜0.1mmの気泡が多数散 在しており、氷の表面はこの網状組織と気泡が露出して微小凹凸を形成している 。この路面を覆った氷の表面の微小凹凸とトレッド表面の微小凹凸が相互に食い 込み合い摩擦抵抗が大きくなって耐滑り性が大きくなる。トレッド表面の突起の 大きさが0.01mm未満では路面の微小凹凸との食い込みが不足して耐滑り性が 劣り、2.0mmより大きい場合は路面の凹部に刺さらないので耐滑り性改良効果 が小さい。高さが0.01mm未満では路面の微小凹凸との食い込みが不足して耐 滑り性が劣り、突起の剛性を保って高さを1.0mmより大きくするには平面方向 の大きさを大きくする必要があり、その結果路面の微小凹凸との食い込みが不足 して耐滑り性改良効果が小さい。
【0006】 タイヤが走行してトレッド表面の微小突起が摩耗すれば、殻、皮革、鉱物の粉 末を配合したゴム組成物をトレッドに使用した場合には、これらの粉末が露出し てトレッド表面に凹凸が形成され、発泡ゴムを使用した場合には気泡が露出して トレッド表面に凹凸が形成され、耐滑り性作用は継続される。
【0007】
【図1】
【0008】
図1は、タイヤのトレッド表面をモールディングする部分にサンドブラストで 多数の微小凹部を設けた金型を用いて加硫した本考案タイヤの断面の右半分を示 した半裁断面説明図である。(1)は、タイヤコードを多数並列したカーカスプ ライである。カースプライ(1)の端部はビードコア(2)の周りを内側から外 に向かって巻き上げられて係止している。カーカスプライ(1)のクラウン部の 外側は周方向に延びる縦溝(5)と縦溝(5)に連通する横溝(6)を持つトレ ッド(3)で覆われ、サイド部はサイドウオールゴム(8)で覆われている。
【0009】
【図2】
【0010】 図2の(イ)はトレッド表面を説明するトレッド表面の部分拡大図、(ロ)は トレッド表面部の断面の部分拡大図である。トレッド(3)は天然ゴム40重量 部(以下単に部と略す)、溶液重合スチレン−ブタジエンゴム60部にカーボン ブラック70部、軟化剤40部、胡桃の殻の平均粒径約100μmの粉末5部、 皮革の平均粒径約100μmの粉末5部、DPT系発泡剤1部、尿素0.5部、 加硫促進剤CBS1部、硫黄2部を配合したゴム組成物でなり、図2に示すよう に、トレッドの表面(4)には差し渡しが最大である方向での長さ(d)が0. 05〜1mm、高さ(h)が0.01〜0.1mmの範囲内にある微小突起(7)が 多数設けられ鮫肌状になっている。
【0011】 トレッド表面が上記大きさの微小突起を多数持ち、鮫肌状になっているサイズ 185/70R13のタイヤを装着したテスト車を、圧雪路面を時速40km/h で走行させ急ブレーキをかけてから停止するまでの距離を測定し、停止するまで に46m滑った。比較として表面が鮫肌状になっていない新品従来タイヤ及びト レッドが約10%摩耗したタイヤについても同様のテストを行い停止するまでの 距離は前者が51m、後者が44mであった。
【0012】
トレッド表面に鮫肌状になるように微小突起を多数設けたことにより、使用開 始直後のトレッドが摩耗していない状態においても、微小突起が路面上の圧雪表 面の微小凹凸と相互に食い込みあって摩耗が進んで表面が微小凹凸になっている タイヤと同程度の氷雪路面での耐滑り性を得ることができる。
【図1】図は本考案の1実施例タイヤの断面の右半分を
示した半裁断面説明図である。
示した半裁断面説明図である。
【図2】図は本考案のタイヤのトレッド表面部の状態を
示す部分拡大図で、(イ)はトレッド表面の状態を示し
た図、(ロ)は断面図である。
示す部分拡大図で、(イ)はトレッド表面の状態を示し
た図、(ロ)は断面図である。
(3) トレッド (4) トレッドの表面 (7) 微小突起 (d) 微小突起の差し渡し長さ (h) 微小突起の高さ
Claims (1)
- 【請求項1】 種子の殻、果実の核、皮革及び鉱物から
選んだ1種又は2種以上の平均粒径が10〜500μm
の粉末を配合したゴム組成物又は発泡ゴムでなるトレッ
ドの表面に、差し渡し長さが0.01〜2.0mmの大き
さで、高さが0.01〜1.0mmの不定形微小突起の多
数を鮫肌状に散在させて凹凸を設けたことを特徴とする
トレッド表面に凹凸を有する空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994003971U JP3002298U (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | トレッド表面に凹凸を有する空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994003971U JP3002298U (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | トレッド表面に凹凸を有する空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3002298U true JP3002298U (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=43138265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994003971U Expired - Lifetime JP3002298U (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | トレッド表面に凹凸を有する空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3002298U (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013028719A (ja) * | 2011-07-28 | 2013-02-07 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | タイヤトレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP2013136281A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Bridgestone Corp | タイヤおよびタイヤ成形用金型 |
JP2013136355A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Bridgestone Corp | タイヤおよびタイヤ成形用金型 |
JP2013139180A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-18 | Bridgestone Corp | タイヤおよびタイヤ成形用金型 |
KR101315114B1 (ko) * | 2010-11-26 | 2013-10-07 | 한국타이어 주식회사 | 타이어 트레드용 고무 조성물, 이의 제조 방법 및 상기 제조 방법에 의하여 제조된 타이어 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6181206A (ja) * | 1984-09-28 | 1986-04-24 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
JPH0253608A (ja) * | 1988-08-12 | 1990-02-22 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りラジアルタイヤ |
-
1994
- 1994-03-23 JP JP1994003971U patent/JP3002298U/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
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