JP3002212U - ポンチョ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンチョを着用しない時は携帯するのに嵩張
らず、ポンチョ着用時には収容具を紛失する心配のない
ポンチョを提供する。 【構成】 ポンチョ１を収納できる収容具２を備えてお
り、前記収容具２が独立した袋状であり、その開口部２
ａの片側縁がポンチョ１の表面に縫着され、該縫着部２
ｃ近傍に開口部２ａを覆う第一の蓋部３が縫着され、第
一の蓋部３とほぼ同形状の第二の蓋部４が、収容具２と
ポンチョ１との間で縫着部２ｃ近傍に縫着され、収容具
２にポンチョ１が収納された際、第二の蓋部４により収
容具２の開口部２ａを蓋閉めする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ポンチョを折り畳んで収納する収容具を縫着したポンチョに関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、ナイロン生地やポリエステル生地で仕立てたポンチョは雨具や防寒用 として、また、レジャー用として着用され、使用しないときは携帯できるように 小さな袋等の収容具に折り畳んで収められているが、該収容具とポンチョとが一 体物となっているものはなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のポンチョは前記構造のものであるから、ポンチョ着用時にポンチョを仕 舞う収容具を紛失するという問題点があった。 そこで、本考案は上記問題点を解決し、ポンチョを着用しない時は携帯するの に嵩張らず、ポンチョ着用時には収容具を紛失する心配もなく、さらに、ポンチ ョを着用後仕舞う時には収容具を探す必要のない、収容具とポンチョとが一体物 となっている新規構造のポンチョを提供することを技術的課題とするものである 。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記技術的課題は、次の通りの本考案によって達成される。 本考案に係るポンチョは、ポンチョ１を収納できる収容具２を備えており、前 記収容具２が独立した袋状であり、その開口部２ａの片側縁がポンチョ１の表面 に縫着され、該縫着部２ｃ近傍に開口部２ａを覆う第一の蓋部３が縫着され、第 一の蓋部３とほぼ同形状の第二の蓋部４が、収容具２とポンチョ１との間で縫着 部２ｃ近傍に縫着され、収容具２にポンチョ１が収納された際、第二の蓋部４に より収容具２の開口部２ａを蓋閉めし得るようにしたものである。

【０００５】 また、本考案に係るポンチョは、ポンチョ１を収納できる収容具２を備えてお り、前記収容具２が独立した袋状であり、その開口部２ａの片側縁がポンチョ１ の表面に縫着され、該縫着部２ｃ近傍に開口部２ａを閉める第一の封止具が設け られ、第二の封止具が、収容具２とポンチョ１との間で縫着部２ｃ近傍に設けら れ、収容具２にポンチョ１が収納された際、第二の封止具により収容具２の開口 部２ａを蓋閉めし得るようにしたものである。

【０００６】 本考案における袋状の収容具の形態は、特に限定されるものではなく、ポンチ ョ着用時はポケットとして、また、ポンチョ収容時には図５に示すような扁平袋 状物になるものがよい。 また、収容具の縫着位置についても、ポンチョ前面の胸部、背面の腰部或いは ポンチョの側部等と所要の位置に選定することができ、特に限定されるものでは ない。

【０００７】 また、第一・第二の蓋部の形状は、開口部を覆うフラップ状の蓋とすればよく 、第一・第二の封止具としては、ファスナーやホック等がある。

【０００８】 また、ポンチョと収容具とはナイロン生地やポリエステル生地を用いて仕立て ればよい。 なお、ポンチョと収容具とを同一材としてもよく異種材としてもよい。

【０００９】 次に、第一・第二の蓋部の取付態様を図に基づき説明する。 図６はポンチョ１前面の胸部に縫着された袋状の収容具２を側面から見たとき の該収容具の断面形状を部分的に図示したものであり、袋状収容具２は、その開 口部２ａの片側縁が縫着部２ｃとしてポンチョ１に縫着されており、図６（ａ） では、第一の蓋部３が前記縫着部２ｃの表面に該縫着部２ｃと共に縫着され、第 二の蓋部４が前記縫着部２ｃの下方近傍で収容具２の背面２ｂに縫着されている 。 図６（ｂ）では、第一の蓋部３が前記縫着部２ｃ上方でポンチョ１の表面に縫 着され、第二の蓋部４が図６（ａ）と同様、前記縫着部２ｃの下方近傍で収容具 ２の背面２ｂに縫着されている。 図６（ｃ）では、第一の蓋部３は図６（ｂ）と同様、前記縫着部２ｃ上方でポ ンチョ１の表面に縫着され、第二の蓋部４が前記縫着部２ｃの下方近傍でポンチ ョ１の表面に縫着されている。 図６（ｄ）では、第一の蓋部３は図６（ａ）と同様、前記縫着部２ｃの表面に 該縫着部２ｃと共に縫着され、第二の蓋部４は図６（ｃ）と同様、前記縫着部２ ｃの下方近傍でポンチョ１の表面に縫着されている。

【００１０】

【作用】

本考案においては、ポンチョに収容具を縫着し、この収容具の蓋部（封止具） を、収容具を挟むようにして縫着部の両側に設けたので、ポンチョ着用時には一 方の蓋部（封止具）により収容具の開口部を閉じ、ポンチョ収納時には他方の蓋 部（封止具）により収容具の開口部を閉じることができる。 そして、収容具はポンチョに縫着されているので、着用時にポケットとして使 用することができ、また、縫着部の前後面にフラップ状の蓋部を備えているもの においては、開口部を蓋部にて覆うように閉じることができるのでポンチョを雨 の日に着用しても、この収容具の開口部から雨水が入ることもない。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。 実施例１． 図１は本考案に係るポンチョの正面図、図２は図１に図示するポンチョの前面 の胸部の部分斜視図、図３は図２に図示する収容具のＡ−Ａ線断面図、図４はポ ンチョを収容具から一部取り出した状態を示す斜視図、図５はポンチョを収容具 に収めた時の収容具の斜視図である。 これらの図において、１はフード１ａと前見ごろ（前面）１ｂと後見ごろ（背 面）１ｃとからなるポンチョである。２はポンチョ１の前見ごろ１ｂ胸部に上方 に開口部２ａが向くように縫着された矩形状の収容具であり、該収容具２は開口 部２ａの片側縁を縫着部２ｃとしてポンチョ１に縫着されている。 また、３はポンチョ１を着用する場合に収容具２の開口部２ａを覆うフラップ 形状の第一の蓋部であり、前記縫着部２ｃの表面に該縫着部２ｃと共に縫着され ている。 また、４はポンチョ１を収容具２に収納した場合に収容具２の開口部２ａを覆 う同じくフラップ形状の第二の蓋部であり、前記縫着部２ｃの下方近傍で前記収 容具２の背面２ｂに縫着されている。

【００１２】 なお、５は封止具としてのファスナーであるが、このファスナー５は、ポンチ ョ着用時、第一の蓋部３にて収容具２の開口部２ａを覆うだけの場合には第一の 蓋部３に設けなくてもよい。

【００１３】 次に、収納方法について説明する。 先ず、図４に示すように、収容具２を残してポンチョ１を折り畳む。次に、折 り畳んだポンチョ１を第一の蓋部３と共に開口部２ａから収容具２内に収納する 。最後に、第二の蓋部４により開口部２ａを覆い被せ、ファスナー５により封止 する。

【００１４】 本実施例によるポンチョでは、ポンチョ１を収納する収容具２を前見ごろ１ｂ の胸部に縫着し、２つ設けた蓋部３，４のうち一方の蓋部３により開口部２ａを 覆いファスナー５で塞ぐようにしたので、この収容具２を蓋付ポケットとして使 用することができる。

【００１５】 実施例２． 上記第１の実施例の変形例として、前記第一・第二の蓋部３，４の代わりに該 第一・第二の蓋部３，４の縫着位置と同じ位置に蓋部を有さない第一・第二の封 止具としてファスナー５を設け、該ファスナー５により開口部２ａを閉じるよう にしてもよい。 本実施例においても上記実施例と同様の作用、効果を得ることができる。

【００１６】 なお、上記の実施例においては、ポンチョの前面に収容具２を設けたものにつ いて説明したが、この収容具２の取付位置はポンチョの背面でも側面でもよい。

【００１７】

【考案の効果】

本考案に係るポンチョにおいては、ポンチョに収容具を縫着し、この収容具の 開口部を閉じる蓋部（封止具）を、この開口部近傍に縫着部を挟むようにして収 容具両側に設け、ポンチョ着用時には一方の蓋部（封止具）により開口部を閉じ 、ポンチョ収納時には他方の蓋部（封止具）により閉じるようにしたので、ポン チョを着用しない時は携帯するのに嵩張らず、ポンチョ着用時には収容具をポケ ットとして使用することができ、さらに、ポンチョと収容具とは一体物となって いるので収容具が紛失する心配もない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るポンチョを図示する正面図であ
る。

【図２】図１に図示するポンチョの前面胸部の部分斜視
図である。

【図３】図２に図示する収容具のＡ−Ａ線断面図であ
る。

【図４】本考案に係るポンチョを収容具から取り出した
状態を示す斜視図である。

【図５】本考案に係るポンチョを収容具に収めた状態を
示す収容具の斜視図である。

【図６】本考案に係るポンチョにおける第一・第二の蓋
部の取付態様を説明する図である。

【符号の説明】

１ ポンチョ ２ 収容具 ３ 第一の蓋部 ４ 第二の蓋部 ５ ファスナー

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ポンチョ１を収納できる収容具２を備え
   たポンチョ１であって、 前記収容具２が独立した袋状であり、その開口部２ａの
   片側縁がポンチョ１の表面に縫着され、該縫着部２ｃ近
   傍に開口部２ａを覆う第一の蓋部３が縫着され、第一の
   蓋部３とほぼ同形状の第二の蓋部４が、収容具２とポン
   チョ１との間で縫着部２ｃ近傍に縫着され、収容具２に
   ポンチョ１が収納された際、前記第二の蓋部４により前
   記収容具２の開口部２ａを蓋閉めし得るようにしたこと
   を特徴とするポンチョ。
2. 【請求項２】 ポンチョ１を収納できる収容具２を備え
   たポンチョ１であって、 前記収容具２が独立した袋状であり、その開口部２ａの
   片側縁がポンチョ１の表面に縫着され、該縫着部２ｃ近
   傍に開口部２ａを閉める第一の封止具が設けられ、第二
   の封止具が、収容具２とポンチョ１との間で縫着部２ｃ
   近傍に設けられ、収容具２にポンチョ１が収納された
   際、前記第二の封止具により前記収容具２の開口部２ａ
   を蓋閉めし得るようにしたことを特徴とするポンチョ。