JP3002211U - セメント系無機質を含む柔軟構造の防水シート - Google Patents

セメント系無機質を含む柔軟構造の防水シート

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JP3002211U
JP3002211U JP1994003451U JP345194U JP3002211U JP 3002211 U JP3002211 U JP 3002211U JP 1994003451 U JP1994003451 U JP 1994003451U JP 345194 U JP345194 U JP 345194U JP 3002211 U JP3002211 U JP 3002211U
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JP
Japan
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sheet
synthetic resin
cement
mortar
woven fabric
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JP1994003451U
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English (en)
Inventor
侃 梶川
正慶 興津
Original Assignee
侃 梶川
正慶 興津
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 土木・建築用として強大な防水効果を発揮す
ると共に、工事施工上使用し易い柔軟構造を有する防水
シートを提供する。 【構成】 優れた機械的強度と防水性を得るため、合成
樹脂不織布/合成樹脂フィルム/合成樹脂不織布の中間
構造(原反)を形成し、更に防水効果を得るため合成ゴ
ム又は合成樹脂乳化液を含有するセメント・モルタルの
泥状液にこの原反を浸漬、乾燥して本考案のシートを得
る。原反の空隙部分に浸透したモルタルが防水性に役立
つ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
土木用:導水路、貯水池、産業廃棄物池、NATMトンネル工事、道路のリフ レクションクラック防止、橋面防水等。 建築用:屋上防水工事、蓄熱槽工事、保温・保冷倉庫の断熱防水工事等。
【0002】
【従来の技術】
従来の防水工法には、熱アスファルト、シート、塗膜及びセメント系材料等を 用いる各種防水工法がある。これらの材料及び工法には利点もあれば欠点もある 。本考案のシートと組合せ使用することで、両者の持つ利点を助長、欠点をカバ ーし、二重防水構造となり、強靭な保護層を形成出来る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案のシートの原反は合成樹脂からなるため、一般に耐熱性が少ないのでそ れを補完するため、合成樹脂又は合成ゴム乳化剤を含有するセメント・モルタル が原反の不織布の空隙部分に介在し、固結、繊維間に付着せしめた。そのため耐 熱性、防水性も向上する。従って熱アスファルト、セメント、各種接着材及び防 水下地材(一般にはコンクリート・スラブ)との接着性がよい。
【0004】
【課題を解決するための手段】
防水効果を増大すると同時に、よりよい接着性を得るため、合成樹脂の薄膜フ ィルムを中間構造とし、その両面にバルキー性の高い合成樹脂の不織布を熱融着 した原反を、合成ゴム又は合成樹脂の乳化剤含有のセメント・モルタルに浸漬、 固化した。
【0005】
【作用】
原反に対し強固に被覆されたセメント・モルタルは、極めて強い防水効果を発 揮し、防水下地との接着を可能ならしめ、又産業廃棄物池の如く突起物の多い防 水下地の場合破損される事がない。他方考案のシートの中間層を形成する合成樹 脂より成る原反は、セメント・モルタルの含浸を容易ならしめ、シート全体の強 度の向上と柔軟性の賦与に貢献する。
【0006】
【実施例】
1.屋上防水工事への適用 約10年前に建築されたマンション屋上で、表面の押えモルタル層にはクラッ クが走り、その下の防水層は部分的に破損され、階下には漏水が数ヶ所見られ、 今後更に拡大されるものと予見された。通常の補修工事では損傷部分のみならず 、屋上全面のモルタル層及び防水層を撤去し、新に防水層を設け、モルタルを打 設せねばならなかった。本考案のシートを用いることにより、旧防水層はそのま まとし、樹脂モルタルで損傷の著しいところは補修、24時間後には、樹脂モル タルを櫛目ゴテでならしてこれを接着材とし、本考案のシートを流し貼りした。 その上にエマルジョン系トップコート又は樹脂モルタルを左官ゴテ仕上げとした 。 2.水位の高い地域に建てられた建築構造物にあって、基礎工事の間にベタ・コ ンクリートを打った。地下水位が高いため浸水し溜水が発生した。これを防ぐた め取敢えず水を除去し、セメントを流し、本考案のシートを敷き均し、その上に 通常のコンクリートを流し、押え工事を行った。以降溜り水がなくなった。
【0007】
【考案の効果】
(1)本考案のシートは、原反の中間層として約100ミクロンの不透水膜があ るため防水性能があり、市販のゴム、塩ビ、ポリエチレン・シート類に比し遜 色がない。 (2)本考案のシート原反の不織布部分にセメント系無機質が密着しているため 、コンクリート・スラブにセメント系接着材で強力に接着出来る。水に濡れた 防水下地でも、水/セメント比を調整することで強力に接着出来る。 (3)本考案のシートは、普通ポートランド・セメント類を50%以上含有する ため、シート単味でも他種類の防水シートに比し格段に耐突起性が強い。より 強度を上げるため、セメントの吹付、コンクリートの打設も可能で、これは他 種類の防水シートには見られない優れた性能である。 (4)本考案のシートはセメント含有のため、接着材でゴム、塩ビ、高密度ポリ エチレン及びエチレン醋ビ系シート等の高分子シートと容易に接着し、これ等 のシートと本考案のシートを貼り合せた複合シートとすることも出来る。複合 シートの表面を本考案のシートとするならば、前項に述べた如く、セメントの 吹付、コンクリートの打設も出来、産業廃棄物池等に用いれば最高の材料とい える。 (5)不織布、セメントの目付量の調整で任意の厚さとすることが出来る。 (6)市販防水シートに比し、比重が1/5〜1/2と軽量である。 (7)セメントが50%以上含まれているため、難燃性、耐熱性、耐火花性があ る。 (8)ポリオレフィン系の材料の組合せなので、全く無公害の材料を提供出来る 。 (9)シートの接合はPE、PP、EVA等のポリオレフィン系熔接棒を用いる 。 (10)シートの物性値 1.5mm厚さの本シートは200%伸び時に破断する。同じ厚さのゴムシ ートの200%伸び時の指数を100としたときの引裂き強さと拡張積を比較 すると表1の如くなる。
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案シートをロール状に巻いた全体図であ
る。
【図2】本考案シートの合成繊維不織布/合成樹脂の薄
膜/合成繊維不織布よりなる中間層を形成する原反を、
合成樹脂又は合成ゴム乳化剤を含有するセメント・モル
タルの泥状物に浸漬して、セメント・モルタルが1の不
織布に介在、凝結、乾燥、繊維間に付着している状態を
示す。
【図3】図2の断面図に合成ゴム又は合成樹脂の高分子
系シートを接着した複合シートを示した断面図である。
【符号の説明】
1 バルキー性の高い合成繊維の不織布 2 熱可塑性合成樹脂を押出加工で作成した厚さ30〜
100ミクロンの薄膜 3 1と2との複合シート(原反)を、合成樹脂又は合
成ゴム乳化剤を含有するセメント・モルタルの泥状物に
浸漬した本考案のシート 4 3に接着する合成ゴム又は合成樹脂の高分子系シー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E21D 11/38 A 7265−2D

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性合成樹脂を押出加工により、厚
    さ30ミクロン以上望ましくは厚さ約100ミクロンの
    薄膜を形成、その上下両面をバルキー性の高い合成樹脂
    不織布で熱融着により被覆した三層構造のシート(以下
    原反と称す)を作り、此のシートを更に合成ゴム又は合
    成樹脂乳化液を含有するセメント・モルタル泥状液に浸
    漬して、このモルタルをバルキー性の高い不織布部分に
    付着、凝固、乾燥させた柔軟構造を有する軽量、難燃、
    耐熱、耐突起性、耐溶剤性等数々の特徴を有する土木・
    建築に利用出来る防水シート。
JP1994003451U 1994-03-01 1994-03-01 セメント系無機質を含む柔軟構造の防水シート Expired - Lifetime JP3002211U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000202390A (ja) * 1999-01-12 2000-07-25 Takiron Co Ltd 廃棄物処分場の遮水構造

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