JP3002039U - 粉末飲料用フイルター - Google Patents

粉末飲料用フイルター

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JP3002039U
JP3002039U JP1994003598U JP359894U JP3002039U JP 3002039 U JP3002039 U JP 3002039U JP 1994003598 U JP1994003598 U JP 1994003598U JP 359894 U JP359894 U JP 359894U JP 3002039 U JP3002039 U JP 3002039U
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JP
Japan
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fiber
woven fabric
basis weight
polypropylene
fibers
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Application number
JP1994003598U
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English (en)
Inventor
修治 田井中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のティーバッグ等の長所を保持しつつ、
緻密化によるフイルター効果を高め、煎茶,紅茶などの
微粉末の通過を阻止して性能の向上をはかり、かつ、併
せて異なる繊維層間の接着力を強化する。 【構成】 ポリエチレンテレフタレート繊維を主材とす
る目付8〜20g/m2の不織布1に、ポリエチレンテ
レフタレート繊維とポリプロピレン繊維の混合繊維に低
融点溶着繊維を混入し、加熱により融着結合してなる目
付8〜20g/m2 の不織布2を重合し、更にその表面
にメルトブロー方式により形成してなるポリプロピレン
細繊維の緻密結合による目付3〜10g/m2 の不織布
3を重合してこれら三層を点接着により一体化せしめ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は粉末飲料用フイルター、特に煎茶、紅茶などの粉末を内包する、いわ ゆるティーバッグなどに使用し好適な不織布製フイルターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近時、煎茶,紅茶などの粉末を内包させ、使用時、濾過して飲用する、いわゆ るティーバッグが広く普及しているが、このティーバッグの素材は多くは不織布 であり、ポリエチレンテレフタレート繊維(以後、PET繊維と略記する。)か らなるサーマルボンド又はスパンボンド不織布を1層又は2層重合せしめた素材 が一般的である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記PET繊維不織布からなるティーバッグは、内包する紅茶、煎茶 などの粉末が比較的粗い場合には余り目立たないが、粉末が微細な場合には往々 にして該粉末がPET繊維不織布を通過して飲料中に混入し、飲用後、茶碗容器 内に残存することが屡々ある。
【0004】 本考案は上述の如き実状に対処し、特に上記PET繊維不織布に対しポリプロ ピレン繊維のメルトブロー不織布を併用することにより、従来のティーバッグの 長所を保持しつつ、緻密化によるフイルター効果を高め、上記煎茶,紅茶などの 微粉末の通過を阻止して性能の向上をはかると共に、併せて異なる繊維層間の接 着力を強化することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、上記目的に適合する本考案フイルターは、ポリエチレンテレフタレート 繊維を主材とする目付8〜20g/m2 の不織布に、ポリエチレンテレフタレー ト繊維とポリプロピレン繊維の混合繊維に低融点溶着繊維を混入し、加熱により 融着結合してなる目付8〜20g/m2 の不織布を重合し、更にその表面にメル トブロー方式により形成してなるポリプロピレン細繊維の緻密結合による目付3 〜10g/m2 の不織布を重合してこれら三層を点接着により一体化せしめた構 成からなる。
【0006】
【作用】
前記フイルターをメルトブロー方式による細繊維緻密結合側を内面側として周 辺をヒートシールし、ティーバッグなどに形成するとき、最外層となるPET繊 維を主材とする不織布は包装機でのヒートシールに際し、ヒートバーに溶着する ことがなく、作業を円滑に行わしめると共に、内面のメルトブロー方式による不 織布は細繊維の緻密結合で微小粉末粒子を透過することがなく、従って該粉末粒 子が外に出ることを阻止する。
【0007】 また中間の混合繊維層は上記メルトブロー方式によるポリプロピレン繊維不織 布と最外層のPET繊維不織布との間の接着力を上げる。
【0008】 しかも本考案の三層は点接着により一体化しているのでフイルター効果は何ら 阻害されない。
【0009】
【実施例】
以下、更に添付図面により本考案の実施例を説明する。
【0010】 図1は本考案に係るフイルター構成の1例を示し、図において1はPET繊維 を主材とする目付8〜20g/m2 のサーマルボンド又はスパンボンド不織布、 2は前記PET繊維とポリプロピレン繊維を混合し、更にこれに低融点溶着繊維 を混入して加熱により溶着せしめた目付8〜20g/m2 のいわゆるサーマルボ ンド不織布、3はポリプロピレン溶融材料流下時、噴射流を加え、細繊維化する と同時に結合せしめた3〜10g/m2 の不織布であり、これら各不織布1,2 ,3は上記混合繊維よりなる不織布2を中間媒介層として点接着により一体化さ れて本考案フイルター材を形成している。
【0011】 以下、更にこれを詳述すれば、前記PET繊維を主材とする不織布1は前記得 られた本考案フイルターを用い煎茶、紅茶などの粉末を内包し、包装材によりヒ ートシールするときにヒートバーに溶融しないようにするための耐熱層であり、 従って、PET繊維を100%又は少なくとも80%以上含み形成することが好 ましい。
【0012】 この不織布1は通常8〜20g/m2 の目付を有しティーバッグ等として包装 した後の該バッグの強力をも保持する。
【0013】 また、ポリプロピレン繊維のメルトブロー不織布3は、本考案フイルターにお いて、微小粒子が外に洩れないようにするためのフイルター効果と、包装機にお けるヒートシール時の接着能を与える役割を有し、メルトブロー方式によりポリ プロピレンを溶融流としてこれに気体噴流を噴射し微細化するため、一般に不織 布構成繊維として細繊維が得られ、0.1 デニール以下、特に0.08デニール以下、 あるいは0.01〜0.05デニール程度の細繊維として不織布の繊維間空隙を小さくす ることができる。
【0014】 このメルトブロー不織布3としては目付3〜10g/m2 程度が有効である。
【0015】 次に中間に位置するポリプロピレン繊維とPET繊維の混合からなるサーマル ボンド不織布2は前記PET繊維主材の不織布1と、ポリプロピレン繊維のメル トブロー不織布3の両不織布をヒートシール時、接着製を良好ならしめる役割を 有する。
【0016】 通常、構成繊維又は製造方式を異にする2種類の不織布を貼り合わせるときは 同種繊維同志の場合は比較的問題はないが、異なる繊維間では2層間の接着力が 問題となり、更に製造方式が異なる場合には尚更である。
【0017】 ところが、上記の場合、PET繊維とポリプロピレン繊維であるから一面のP ET繊維を主材とする不織布1とも同種繊維を含み接着性はよく、又、反対面の ポリプロピレン繊維のメルトブロー不織布3とも接着性は良好である。
【0018】 この中間の混合繊維不織布2は、PET繊維とポリプロピレン繊維に更に低融 点繊維を混入し、加熱により該低融点繊維を溶融し、これを結合材として結合さ せた、いわゆるサーマルボンドであり、通常、目付は8〜20g/m2 である。 なお、PET繊維とポリプロピレン繊維の混合割合としては50:50が最も普 通であるが、35:65〜65:35でも充分実用に適する。
【0019】 しかして以上の各不織布1,2,3の重合からなる本考案フイルターは、例え ば図2に示すように包装材により周囲をヒートシールしてティーバッグ4に成形 し、紅茶,煎茶などの粉末5を内包する。なお6は摘み糸である。
【0020】 次に上記本考案フイルターを作成し、使用した状況を説明する。
【0021】 先ず、PET繊維100%でサーマルボンド方式により目付10g/m2 の不 織布1を作成した。次にPET繊維とポリプロピレン繊維を40:60の割合で 混合し、同じくサーマルボンド方式で目付10g/m2 の不織布2を作成し、更 にポリプロピレン繊維100%でメルトブロー方式の不織布3を作成した。
【0022】 このメルトブロー不織布3は目付が5g/m2 位であり、不織布を構成する繊 維は溶融流れ時に流体噴射により延伸されるので0.07デニール位で極めて緻密な 結合であった。そして、上記各不織布を重ね合わせ、これらを点接着することに よって本考案フイルターとなし、図2に示すようなティーバッグ4を形成した。 この場合、点接着はフイルター効果を阻害しないためである。
【0023】 一方、PET繊維10g/m2 の不織布2層からなる不織布を作り、これによ ってティーバッグを作成し、前述の本考案フイルターによるティーバッグと対比 した。結果は比較したPET繊維不織布よりなるティーバッグは外に粉末が一部 洩れていたが、本考案によるティーバッグでは外洩れは全く認められなかった。
【0024】 しかも本願考案のものは各不織布が極めて強固に接合しており、包装作業時に おいてヒートシールには何の支障もなく、また強度もあり、包装時の取扱いも容 易であった。
【0025】
【考案の効果】
本考案は以上のような三層構成からなる粉末液体用フイルターであり、外面に 配層されるメルトブロー不織布は構成繊維が細く、かつ繊維間空隙を小さく緻密 とするため紅茶、煎茶などの小粒子を透過することがなく、従ってフイルター効 果を高め、飲用時の茶かす等を少なくしてティーバッグの性能、品質を向上せし める効果を奏する。
【0026】 また、PET繊維を主材とする耐熱性不織布はフイルターとしての強度を確保 し、同時に160〜200℃で行なわれる包装機のヒートシール時において溶融 することがなく、従ってヒートバーに付着することもなくヒートシールを可能な らしめ、更に中間の混合繊維不織布はPET繊維を主材とする不織布と、ポリプ ロピレン繊維のメルトブロー不織布間の接着性を高め、一体化を良好ならしめる と共に強度を保持せしめ実効を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るフイルターの構成を示す断面図で
ある。
【図2】本考案フイルターを用いたティーバッグを示す
斜視概要図である。
【符号の説明】
1 PET繊維主材不織布 2 PET繊維ポリプロピレン繊維の混合不織布 3 ポリプロピレン繊維のメルトブロー不織布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/42 T 7199−3B K 7199−3B

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンテレフタレート繊維を主材
    とする目付8〜20g/m2 の不織布に、ポリエチレン
    テレフタレート繊維とポリプロピレン繊維の混合繊維に
    低融点溶着繊維を混入し、加熱により融着結合してなる
    目付8〜20g/m2 の不織布を重合し、更にその表面
    にメルトブロー方式により形成してなるポリプロピレン
    細繊維の緻密結合による目付3〜10g/m2 の不織布
    を重合してこれら三層を点接着により一体化せしめたこ
    とを特徴とする粉末飲料用フイルター。
JP1994003598U 1994-03-15 1994-03-15 粉末飲料用フイルター Expired - Lifetime JP3002039U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013021522A1 (ja) * 2011-08-09 2013-02-14 石光商事株式会社 茶葉抽出液の製造方法およびそれの生産管理方法

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