JP3001847B2 - 脂肪相とエラストマー性オルガノポリシロキサンを組合せた眼の周囲からのメークアップ除去用ゲル化組成物 - Google Patents

脂肪相とエラストマー性オルガノポリシロキサンを組合せた眼の周囲からのメークアップ除去用ゲル化組成物

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JP3001847B2 JP9355834A JP35583497A JP3001847B2 JP 3001847 B2 JP3001847 B2 JP 3001847B2 JP 9355834 A JP9355834 A JP 9355834A JP 35583497 A JP35583497 A JP 35583497A JP 3001847 B2 JP3001847 B2 JP 3001847B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼の周囲からメー
クアップを除去するための、オルガノポリシロキサンに
よりゲル化した化粧品用組成物に関し、該組成物は、高
レベルの耐性を有し、特に、敏感な眼の周囲からメーク
アップを除去することを可能にする。
【0002】
【従来の技術】従来から使用されている、眼の周囲から
メークアップを除去するための組成物は、一般的に、ロ
ーションまたはミルクの形態である。特に、組成物への
微生物の混入は、使用者が指で製品を取り出すときに生
じるため、微生物的保護を付与し、微生物の成長を阻害
すべく、この組成物は防腐剤を含有する。さらに、これ
ら組成物は、メークアップの除去を可能にする油と界面
活性剤を含有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの公知の組成物
は、非常に効果的ではあるが、いくつかの欠点を有して
いる。特に、これら組成物は、多くの場合、手に取るこ
とが困難で、指の間から流れ落ちてしまう。さらに、そ
れらは、不快で厄介な印象、特に薄膜が張ったような印
象を眼および/または瞼に残す。またさらに、防腐剤お
よび/または界面活性剤が存在することで、眼および/
または瞼が刺激され、結果として、赤らんだり、痒みや
痛みが生じるおそれがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
本出願人は、驚くべきことに、固体状、エラストマー性
で、少なくとも部分的に架橋したオルガノポリシロキサ
ンと、一または複数の特定のメークアップ除去化粧油を
含有する脂肪相を組合せることで、特に上述した欠点を
克服しつつ、眼の周囲からメークアップを効果的に除去
することができることを見いだした。特に、この組合せ
を含有する組成物は、メークアップを除去した後に、眼
および/または瞼に、何の不快感または薄膜が張ったよ
うな感触または不快適さを生じるものではない。
【0005】さらに厳密には、本発明の主題は、イソヘ
キサデカンおよびイソドデカンから選択される少なくと
も1つのメークアップ除去油、またはイソヘキサデカン
およびイソドデカンから選択される少なくとも1つのメ
ークアップ除去油を含有する油の混合物であって、25
℃での平均ハンセン(Hansen)溶解パラメータdD、d
PおよびdHが、次の3つの条件: (1)dD≦20(J/cm31/2 (2)dP≦10(J/cm31/2 (3)dH≦15(J/cm31/2 を満たすものを含む脂肪相と組み合わせて、少なくとも
1つの固体状、エラストマー性で、少なくとも部分的に
架橋したオルガノポリシロキサンによりゲル化した、生
理学的に許容可能な媒体を含有する、眼の周囲からメー
クアップを除去するための化粧品用または皮膚病用組成
物にある。
【0006】「メークアップ除去油」という表現は、室
温で液体であり、まつげ、眉毛、および/または瞼に配
される、ポリマー(類)、樹脂(類)、ロウ(類)、染
料(類)、および/または可塑剤(類)を溶解可能であ
る、任意の生理学的に許容可能な脂肪物質を指すものと
理解される。
【0007】「エラストマー性」という用語は、粘弾
性、特に、海綿状または柔軟な球体(sphere)の
コンシステンシーを有する、柔軟で変形可能な物質を指
すものと理解される。
【0008】「生理学的に許容可能」という用語は、ヒ
トの皮膚、眼、およびケラチン繊維と融和性があること
を意味すると理解されるものである。
【0009】確かに、機械的作用(スクラブ)により、
皮膚から死亡した細胞または老廃物を確実に除去するオ
ルガノポリシロキサン粒子を含有する皮膚のクレンジン
グ用組成物は、ダウコーニング(Dow Corning)社の欧
州特許公開第295886号において知られている。こ
れらの粒子は、均質な外観を有するゲル化組成物を形成
するために使用されているものでは決してない。加え
て、これら大きい(3μmより大きい)粒子が存在する
と、これらの組成物を、眼の周囲、特に、敏感な眼の周
囲からメークアップを除去するために使用することはで
きない。最後に、上記公報に記載されている組成物は、
界面活性剤を含有しており、よって、敏感な眼の周囲か
らメークアップを除去するには不適切である。
【0010】本発明の組成物は、敏感な眼、すなわち、
ある種の化粧品の使用、急激な温度変化、UV線、埃、
または気流にさらされた結果、眼の周囲に炎症、火傷、
刺すような痛み(stinging)、ヒリヒリするような痛み
(tingling)、不快感、または突張感(tautness)を経
験したヒトに全く好適である。
【0011】ハンセンによる3次元溶解空間における油
の定義は、シー・エム・ハンセン(C.M. Hansen)の文
献:「3次元の溶解パラメータ」[J. Paint Technol.
39、105(1967)]に記載されている。この
空間は、パラメータdD、dP、dHにより定義され;
それらは(J/cm31/2で表され: −dDは、分子衝突中に誘発される双極子の形成により
生じるロンドン分散力を特性付け、 −dPは、永久双極子の間のデバイ相互作用力、および
誘発双極子および永久双極子の間のキーソン(Keesom)
相互作用力を特性付け、 −dHは、(水素結合、酸/塩基、供与体/受容体等の
型の)相互作用の比力(specific forces)を特性付け
るものである。
【0012】本発明の組成物中のオルガノポリシロキサ
ンは、油をゲル化させる顕著な力を有する。それらは、
眼の周囲の皮膚を乾燥させることなく、良好な化粧品特
性を付与する。これらの新規のエラストマーにより、組
成物は、適用時に快適で、柔軟で、非粘着質であり、好
ましい触感を有するようになる。この柔軟性は、一方で
は、オルガノポリシロキサンのテクスチャーのためであ
り、他方では、それらが、組成物中の油、特にメークア
ップ除去油の捕捉について微小海綿体(microsponges)
に匹敵する特性を有していることによる。
【0013】本発明の組成物中のオルガノポリシロキサ
ンは、部分的または全体的に架橋しており、3次元構造
のものである。上述した脂肪相に含有せしめた場合、使
用される脂肪相のレベルに応じて、少量の脂肪相の存在
下で使用される場合の、海綿状の外観を有する物質か
ら、多量の脂肪相の存在下での均質なゲルへと、それら
は転換する。
【0014】本発明の組成物は、比較的流動的なゲルま
たは均質な外観のペーストの形態である。この種の形態
には、いくつかの利点があり、例えば、あまり損失しな
いで製品を容易に手に取ることができ、容易に付与する
ことができ、また眼の周囲からメークアップを除去する
ために必要な量の製品を正確に用いることができる。
【0015】本発明の組成物中のオルガノポリシロキサ
ンは、欧州特許公開第383540号および欧州特許公
開第545002号または米国特許第5266321号
に記載されているものから選択することができる。この
特許に従い、それらは特に: i)単位R2SiOおよびRSiO1.5、および任意の単
位R3SiO0.5および/またはSiO2を含有するオル
ガノポリシロキサンで、ここで基Rは、互いに独立し
て、水素、アルキル、例えばメチル、エチルまたはプロ
ピル、アリール、例えばフェニルまたはトリル、不飽和
の脂肪族基、例えばビニルを示し、単位R2SiOの単
位RSiO1.5に対する重量比が、1/1〜30/1の
範囲内にあるもの; ii)不飽和の脂肪族基を有するオルガノポリシロキサ
ン(2)とオルガノヒドロゲノポリシロキサン(organo
hydrogenopolysiloxane)(1)中の、不飽和の脂肪族
基または水素の量が、オルガノポリシロキサンが非環式
の場合は1〜20mol%、オルガノポリシロキサンが
環式の場合は1〜50mol%になるような量での
(1)と(2)の付加により得られ、シリコーン油中で
膨張可能で不溶性のオルガノポリシロキサン;から選択
される。
【0016】本発明の組成物中のオルガノポリシロキサ
ンは、例えば、信越(Shin-Etsu)社から「KSG6」
の名称で、グラント・インダストリー(Grant Industri
es)社から「グランシル(Gransil)」(SR−CY
C、SR・DMF10、SR−DC556)の名称で販
売されているもの、または予め構成されたゲル(precon
stituted gels)の形態で販売されているもの(ジェネ
ラル・エレクトリック(General Electric)社の「JK
・113」および「SF・1204」、グラント・イン
ダストリー社の「グランシル・SR・DC556・ゲ
ル」、「グランシル・SR・DMF・10・ゲル」、
「グランシル・SR・5CYC・ゲル」、信越社の「K
SG15」、「KSG17」、「KSG16」、「KS
G18」および「KSG20」)である。これらの市販
されている製品の混合物もまた使用することができる。
【0017】本発明において、エラストマー性のオルガ
ノポリシロキサンが、油に投入する前、パウダーの形態
である場合、それらは1μm以下、特に0.5μm程度
の大きさであってもよい粒子径を有する。
【0018】エラストマー性のオルガノポリシロキサン
(類)は、組成物の全重量に対して、好ましくは0.1
%〜30%、さらに好ましくは3%〜25%の範囲内の
活性物質濃度で、組成物中に存在する。
【0019】本発明のエラストマー性オルガノポリシロ
キサンの膨張を可能にする脂肪相は、イソヘキサデカン
およびイソドデカンから選択される、眼の周囲からメー
クアップを除去することができる少なくとも1つの化粧
油、またはこれらのメークアップ除去油の混合物を含有
し、該混合物は、ハンセンの溶解空間における25℃で
の平均ハンセン溶解パラメータdD、dP、およびdH
が次の条件: (a)dD≦20(J/cm31/2、好ましくは10≦
dD≦19(J/cm31/2 (b)dP≦10(J/cm31/2、好ましくはdP≦
7(J/cm31/2 (c)dH≦15(J/cm31/2、好ましくはdH≦
13(J/cm31 /2、さらに好ましくはdH≦8(J
/cm31/2 を満たすものである。
【0020】好ましくは、脂肪相は、イソヘキサデカン
および/またはイソドデカンに加えて、上述した溶解条
件の各一を満たす一または複数のメークアップ除去油を
含有し:このような油は、特に: −鉱物性または合成由来で、直鎖状または分枝状の炭化
水素、例えば流動ペトロラタム、スクワランおよびそれ
らの等価物; −短鎖(炭素原子が12未満)の脂肪酸エステル、例え
ばネオペンタン酸オクチルドデシル; −それらの混合物; から選択される。
【0021】本発明の組成物は、界面活性剤を必要とす
ることなく、高いメークアップ除去力を有する。よっ
て、有利には、それらは、界面活性剤フリーで、高レベ
ルの耐性を付与し、必要であるならば、過敏な眼を有す
るヒトでも、一日に何度も使用することができる。さら
に、それらは、水、皮脂、および/または眼の周囲か
ら、皮膚およびケラチン繊維以外の支持体への移りに対
して耐性のある、メークアップ用組成物(マスカラ、ア
イライナー、ペンシル、フェイスパウダー、棒状コンシ
ーラー)を除去することができる。
【0022】「界面活性剤フリー」という用語は、界面
活性剤が1重量%未満であるか、好ましくは何ら界面活
性剤を含有していないことを意味すると理解される。
【0023】脂肪相は、組成物の全重量に対して、好ま
しくは5%〜90%、さらに好ましくは20%〜80%
の範囲内の濃度で、組成物中に存在する。特に、脂肪相
が多量であるため、無水組成物を得ることができる。水
分量が多くなればなる程、媒体での微生物の成長が促進
されるため、この種の組成物は、多量の(10%を越え
る)水分を含有する組成物に対して、防腐剤を必要とし
ないといった利点を有する。よって、本発明の組成物
は、好ましくは防腐剤フリーである、すなわち、1重量
%未満の防腐剤しか含有しないか、より好ましくは全く
防腐剤を含有しない。
【0024】有利には、オルガノポリシロキサンの膨張
に関与するメークアップ除去油は、組成物の全重量に対
して、10%〜90%、好ましくは30%〜60%であ
る。
【0025】上述したメークアップ除去油に加えて、本
発明の脂肪相は、化粧品または皮膚科学の分野で従来よ
り使用され、補足的な油として知られており、眼の周囲
からメークアップを除去できる、もしくはできない、上
述したハンセンの溶解条件をそれだけでは満たさない油
を含む油相をさらに含有してもよい。本発明において、
これらの脂肪相は、油の混合物(メークアップ除去油+
非メークアップ除去油)全てが、上述したハンセンの溶
解パラメータの条件を満たすように、上述した適切なメ
ークアップ除去油と混合されたものでなくてはならな
い。
【0026】上述した条件を満たさないメークアップ除
去油としては、特に、長鎖(炭素原子が12以上)の脂
肪酸エステル、例えばオクチルまたはイソプロピルのパ
ルミタートまたはミリスタートを挙げることができる。
【0027】しかして、油相は、特に: −低粘度(好ましくは、25℃で100cst未満)の
シリコーン油、例えば、重合度の低い直鎖状または分枝
状のポリシロキサン、例えばメチルポリシロキサン、メ
チルフェニルポリシロキサン、エチルメチルポリシロキ
サン、エチルフェニルポリシロキサン、ヒドロキシメチ
ルポリシロキサン、アルキルポリジメチルシロキサン、
および環式のポリシロキサン、例えばオクタメチルシク
ロペンタシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサ
ン、またはそれらの混合物[これらのシリコーン油は、
感触が改善され、エラストマー性オルガノポリシロキサ
ンの膨張に関与し、上述した溶解条件を満たすという利
点を有する]; −植物性油、例えば流動トリグリセリド類、例えばヒマ
ワリ油、コーン油、大豆油、マロー(marrow)油、グレ
ープシード油、ゴマ油、ハゼルナッツ油(hazelnut)
油、アプリコット油、マカダミア油、ヒマシ油、および
カプリル酸/カプリン酸−トリグリセリド、例えばダイ
ナマイト・ノーベル(Dynamit Nobel)社から「ミグリ
オール(Miglyol)・810、812および818」の
名称で販売されているもの;から選択される、一または
複数の補足的な非メークアップ除去油を含有してもよ
い。
【0028】これらの非メークアップ除去油は、組成物
の全重量に対して、好ましくは0〜50%、さらに好ま
しくは0〜40%の範囲内の濃度で使用される。
【0029】上述した油とオルガノポリシロキサンとを
組合せた結果得られるゲル化組成物は、それ自体で使用
することもでき、また、眼の周囲からメークアップを除
去するための組成物をそれ自体で構成することもでき
る。また、眼の周囲から良好にメークアップを除去し、
所望の粘度、および所望のテクスチャーを得るために有
効な量で、眼の周囲からメークアップを除去するための
さらに複雑な処方物に導入することもできる。
【0030】さらに、本発明の組成物は、考慮される分
野で従来より使用されており、眼に対し、何の刺激性、
または不耐性の副作用もない添加剤、例えば、保湿剤お
よびエモリエントをさらに含有してもよい。これらの添
加剤は、組成物の全重量に対して、好ましくは0〜10
%の範囲内の量で存在する。
【0031】またさらに、本発明は、上述した組成物を
有効量、眼に適用することを特徴とする、眼の周囲から
メークアップを除去するための美容方法に関する。
【0032】また、本発明は、イソヘキサデカンおよび
イソドデカンから選択される少なくとも1つのメークア
ップ除去油、またはイソヘキサデカンおよびイソドデカ
ンから選択される少なくとも1つのメークアップ除去油
を含有する油の混合物を有し、該混合物の25℃での平
均ハンセン溶解度パラメータdD、dP、およびdH
が、次の3つの条件: (1)dD≦20(J/cm31/2 (2)dP≦10(J/cm31/2 (3)dH≦15(J/cm31/2 を満たすものである脂肪相と組み合わせた、少なくとも
1つの固体状、エラストマー性で、少なくとも部分的に
架橋したオルガノポリシロキサン、眼の周囲からメー
クアップを除去するための化粧品用組成物の調製に用い
ることを備える使用に関する。
【0033】
【実施例】次に、実施例にて、本発明を例証する。な
お、パーセンテージは、重量で表している。
【0034】実施例1 :眼の周囲からメークアップを除去するための流動性ゲル −信越社から「KSG・6」の名称で販売されている、60 重量%のポリジメチルオルガノシロキサンと6cstの4 0重量%のポリジメチルシロキサン油の部分的に架橋した 混合物 25% −イソドデカン 50% −シクロメチコーン 25%
【0035】容易に展伸され、眼に付与され、メークア
ップを除去し、生綿でクレンジングした後、眼の周囲の
皮膚に柔軟な感触にする、流動性ゲルが得られた。
【0036】実施例2 :眼の周囲からメークアップを除去するためのゲル −信越社から「KSG・6」の名称で販売されている、60 重量%のポリジメチルオルガノシロキサンと6cstの4 0重量%のポリジメチルシロキサン油の部分的に架橋した 混合物 40% −イソドデカン 60%
【0037】容易に展伸され、眼に付与され、メークア
ップを除去し、生綿でクレンジングした後、眼の周囲の
皮膚に柔軟な感触にし、薄膜を張ったような感覚のない
ゲルが得られた。
【0038】第一のテストにおいて、上述した組成物1
および2の快適さのレベルおよび効力を、防水性のマス
カラでメークアップされた、敏感肌と敏感な眼を有する
10人の被験者について、in vivoにより評価した。
【0039】メークアップ除去力および快適さのレベル
は特に良好であった:ほとんどの女性が、全く満足のい
くようにメークアップが除去されたと考えた。
【0040】72%が敏感な眼を有する46人の被験者
による第二のテストにおいて、組成物2で非常に良好な
結果が得られた。すなわち、82%の女性は、通常の製
品に対しより強い(54%)または同等である(20
%)、良い、または非常に良い、眼からのメークアップ
保持力があると判断した。眼の快適さのレベルは、眼の
刺すような痛みおよび/または赤らみについて2つの場
合を除いては、適用中も適用後も満足のいくものであっ
た。
【0041】美容的外観については、テクスチャーと脂
肪物質の含有量は、82%の女性により好ましいとさ
れ、この製品が適用時に柔軟であるとの見解は、全員一
致していた。前記女性の80%は、メークアップを除去
した後でも瞼が柔軟であると評した。
【0042】結論として、被験者の76%の女性が、主
に良好なメークアップ除去力により、この製品が満足で
きるものであると明言した。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/02

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (b)イソヘキサデカンおよびイソドデ
    カンから選択される少なくとも1つのメークアップ除去
    油、またはイソヘキサデカンおよびイソドデカンから選
    択される少なくとも1つのメークアップ除去油を含有す
    る油の混合物を含有し、該混合物の25℃での平均ハン
    セン溶解パラメータdD、dPおよびdHが、次の3つ
    の条件: (1)dD≦20(J/cm31/2 (2)dP≦10(J/cm31/2 (3)dH≦15(J/cm31/2 を満たすものである脂肪相と組み合わせて、(a)少な
    くとも1つの固体状、エラストマー性で、少なくとも部
    分的に架橋したオルガノポリシロキサンによりゲル化し
    た、生理学的に許容可能な媒体を含有する、眼の周囲か
    らメークアップを除去するための化粧品用組成物。
  2. 【請求項2】 ゲルの形態であることを特徴とする請求
    項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 無水の形態であることを特徴とする請求
    項1または2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 媒体が、防腐剤および/または界面活性
    剤フリーであることを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれか1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 脂肪相が、イソヘキサデカンおよびイソ
    ドデカンから選択される少なくとも1つのメークアップ
    除去油を含有する油の混合物を含有し、該混合物の25
    ℃での平均ハンセン溶解度パラメータdD、dPおよび
    dHが、次の条件: (a)10≦dD≦19(J/cm31/2 (b)dP≦7(J/cm31/2 (c)dH≦13(J/cm31/2 を満たすものであることを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記条件を満たすメークアップ除去油
    が: −鉱物性または合成由来で、直鎖状または分枝状の炭化
    水素; −短鎖の脂肪酸エステル; −それらの混合物; から選択されることを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれか1項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 オルガノポリシロキサンが: i)基Rが、互いに独立して、水素、メチル、エチルま
    たはプロピル等のアルキル、フェニルまたはトリル等の
    アリール、ビニル等の不飽和の脂肪族基を示す、単位R
    2SiOおよびRSiO1.5、および任意の単位R3Si
    0.5および/またはSiO2を含有し、単位R2SiO
    の単位RSiO1.5に対する重量比が1/1〜30/1
    の範囲内にあるポリオルガノポリシロキサン; ii)不飽和の脂肪族基を有するオルガノポリシロキサ
    ン(2)とオルガノヒドロゲノポリシロキサン(1)中
    の、不飽和の脂肪族基または水素の量が、オルガノポリ
    シロキサンが非環式の場合は1〜20mol%、オルガ
    ノポリシロキサンが環式の場合は1〜50mol%にな
    るような量での、(1)と(2)の付加により得られる
    オルガノポリシロキサン;から選択されることを特徴と
    する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 脂肪相が、前記条件を満たさないが、前
    記条件を満たすメークアップ除去油との混合物が前記条
    件を満たす、少なくとも1つの補足的な非メークアップ
    除去油またはメークアップ除去油をさらに含有すること
    を特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の
    組成物。
  9. 【請求項9】 補足的な油が、 −直鎖状または分枝状のポリシロキサン、アルキルポリ
    ジメチルシロキサン、および環式のポリシロキサン; −トリグリセリド類を含む植物性油; −長鎖の脂肪酸エステル; −それらの混合物; から選択されることを特徴とする請求項8に記載の組成
    物。
  10. 【請求項10】 脂肪相が組成物の全重量に対して5%
    〜90%であることを特徴とする請求項1ないし9のい
    ずれか1項に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 オルガノポリシロキサンが、組成物の
    全重量に対して、0.1〜30%の範囲内の活性物質濃
    度で存在することを特徴とする請求項1ないし10のい
    ずれか1項に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 前記濃度が、3〜25%であることを
    特徴とする請求項11に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 オルガノポリシロキサンが、組成物に
    投入される前に、粒子径が1μm以下のパウダーの形態
    であることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか
    1項に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 イソヘキサデカンおよびイソドデカン
    から選択される少なくとも1つのメークアップ除去油、
    またはイソヘキサデカンおよびイソドデカンから選択さ
    れる少なくとも1つのメークアップ除去油を含有する油
    の混合物を有し、該混合物の25℃での平均ハンセン溶
    解パラメータdD、dPおよびdHが、次の3つの条
    件: (1)dD≦20(J/cm31/2 (2)dP≦10(J/cm31/2 (3)dH≦15(J/cm31/2 を満たすものである脂肪相と組み合わせた、固体状、エ
    ラストマー性で、少なくとも部分的に架橋したオルガノ
    ポリシロキサン、眼の周囲からメークアップを除去す
    るための化粧品用組成物の調製に用いること備える使
    用。
  15. 【請求項15】 組成物がゲルの形態であることを特徴
    とする請求項14に記載の使用。
  16. 【請求項16】 組成物が無水の形態であることを特徴
    とする請求項14または15に記載の使用。
  17. 【請求項17】 オルガノポリシロキサンが: i)基Rが、互いに独立して、水素、メチル、エチルま
    たはプロピル等のアルキル、フェニルまたはトリル等の
    アリール、ビニル等の不飽和の脂肪族基を示す、単位R
    2SiOおよびRSiO1.5、および任意の単位R3Si
    0.5および/またはSiO2を含有し、該単位R2Si
    Oの単位RSiO1.5に対する重量比が、1/1〜30
    /1の範囲内にあるオルガノポリシロキサン; ii)不飽和の脂肪族基を有するオルガノポリシロキサ
    ン(2)とオルガノヒドロゲノポリシロキサン(1)中
    の、不飽和の脂肪族基または水素の量が、オルガノポリ
    シロキサンが非環式の場合は1〜20mol%、オルガ
    ノポリシロキサンが環式の場合は1〜50mol%にな
    るような量での、(1)と(2)の付加により得られる
    オルガノポリシロキサン;から選択されることを特徴と
    する請求項14ないし16のいずれか1項に記載の使
    用。
  18. 【請求項18】 メークアップ除去油または油の混合物
    が、次の条件: (a)10≦dD≦19(J/cm31/2 (b)dP≦7(J/cm31/2 (c)dH≦13(J/cm31/2 を満たす、25℃での平均ハンセン溶解度パラメータd
    D、dPおよびdHを有するものであることを特徴とす
    る請求項14ないし17のいずれか1項に記載の使用。
  19. 【請求項19】 脂肪相が: −鉱物性または合成由来で、直鎖状または分枝状の炭化
    水素; −短鎖の脂肪酸エステル; −それらの混合物; から選択される少なくとも1つのメークアップ除去油を
    さらに含有することを特徴とする請求項14ないし18
    のいずれか1項に記載の使用。
  20. 【請求項20】 組成物が、防腐剤および/または界面
    活性剤フリーであることを特徴とする請求項14ないし
    19のいずれか1項に記載の使用。
  21. 【請求項21】 脂肪相が、前記条件を満たさないが、
    前記条件を満たすメークアップ除去油との混合物が前記
    条件を満たす少なくとも1つの補足的な非メークアップ
    除去油またはメークアップ除去油をさらに含有すること
    を特徴とする請求項14ないし20のいずれか1項に記
    載の使用。
  22. 【請求項22】 補足的な油が、 −直鎖状または分枝状のポリシロキサン、アルキルポリ
    ジメチルシロキサン、および環式のポリシロキサン; −トリグリセリド類を含む植物性油; −長鎖の脂肪酸エステル; −それらの混合物; から選択されることを特徴とする請求項21に記載の使
    用。
  23. 【請求項23】 脂肪相が組成物の全重量に対して5%
    〜90%であることを特徴とする請求項14ないし22
    のいずれか1項に記載の使用。
  24. 【請求項24】 オルガノポリシロキサンが、組成物の
    全重量に対して、0.1〜30%の範囲内の活性物質濃
    度で存在することを特徴とする請求項14ないし23の
    いずれか1項に記載の使用。
  25. 【請求項25】 前記濃度が、3〜25%であることを
    特徴とする請求項24に記載の使用。
  26. 【請求項26】 請求項1ないし13のいずれか1項に
    記載の組成物を有効量、眼に適用することを特徴とす
    る、眼の周囲からメークアップを除去するための美容方
    法。
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