WO2022154013A1 - マスカラ化粧料 - Google Patents

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奈緒美 村岡
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Abstract

【課題】マスカラ化粧料を、曳糸性がないため操作性がよく、曳糸性がないにもかかわらずまつ毛を長くみせることができ、カール効果も良好なものとする。 【解決手段】マスカラ化粧料を、(A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランと、(B)ポリメチルシルセスキオキサンおよび/またはポリプロピルシルセスキオキサンと、(C)ファイバーとを含むものとする。

Description

マスカラ化粧料
 本発明は、曳糸性のないマスカラ化粧料に関するものである。
 マスカラ化粧料は、目元を際立たせるという化粧効果を付与できるもので、まつ毛をカールさせたり、ボリュームアップさせたり、まつ毛を太く長くさせたりと、様々な効果を目的として、種々の原料の配合が検討されている。
 例えば、特許文献1~4には油溶性樹脂と繊維を配合することで、まつ毛を長くみせる効果のあるマスカラ化粧料が記載されている。また、特許文献5には、キャンデリラレジンと高重合ポリエチレングリコールが配合された油中水型まつ毛用化粧料が、高重合ポリエチレングリコールによるまつ毛への曳糸性効果をキャンデリラレジンが保持するため、ウォータープルーフ効果を保ちながらロングラッシュ効果を持続させることができる旨、記載されている。
 また、特許文献6には、シリコーン変性多糖化合物とアクリル-シリコーングラフト共重合体とを組合せることで、良好な曳糸性を化粧料組成物に付与することができ、まつ毛に塗布した時のボリューム感を向上することができることが記載されている。さらに、特許文献7には、デキストリン脂肪酸エステル、有機変性粘土鉱物、長さの異なる複数種のファイバー、およびシリコーン化多糖化合物等を含むマスカラ化粧料が、まつ毛を長く見せる効果(ロング効果)に優れ、かつ液付きのよいことが記載されている。
特開2002-154932号公報 特開2004-300096号公報 特許4064874号公報 特開2020-55804号公報 特開2008-231069号公報 特開2017-1983号公報 特許5606671号公報
 まつ毛を長くみせるためには、マスカラ化粧料に長い繊維を配合するだけでは足りず、配合した長い繊維がまつ毛に確実に付着する必要がある。特許文献7に記載されているシリコーン化多糖化合物はまつ毛との密着性を向上させる効果を有する化合物であり、長い繊維を配合した場合には、まつ毛への付着性が向上すると考えられる。しかし、一方で、シリコーン化多糖化合物は曳糸性を有する化合物であり、曳糸性のあるマスカラ化粧料はまつ毛を長く美しく見せることで目元をはっきりさせる効果を有する反面、糸を曳くためにマスカラ容器や使用時に周囲が汚れたり、まつ毛への塗りにくさが生じたりする場合があるため、製品購入時の選択肢の1つとして非曳糸性のマスカラ化粧料が求められている。
 本発明者が鋭意検討を行ったところ、シリコーン化多糖化合物の中でも特に有用なトリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランを特定の樹脂と組み合わせることによって、曳糸性がないにもかかわらず、長い繊維を確実にまつ毛に付着させることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
 すなわち、本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、曳糸性がないため操作性がよく、曳糸性がないにもかかわらずまつ毛を長くみせることができ、カール効果にも優れるマスカラ化粧料を提供することを目的とするものである。
 本発明のマスカラ化粧料は、
 (A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランと、
 (B)ポリメチルシルセスキオキサンおよび/またはポリプロピルシルセスキオキサンと、
 (C)ファイバーと
を含むものである。
 (A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランは化粧料全量に対し3質量%未満であることが好ましい。
 (A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランと(B)ポリメチルシルセスキオキサンおよび/またはポリプロピルシルセスキオキサンの合計配合量は化粧料全量に対し0.5~15質量%であることが好ましい。
 (B)ポリメチルシルセスキオキサンおよび/またはポリプロピルシルセスキオキサンに対する(A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランの質量比は0.01~3であることが好ましい。
 (C)ファイバーの長さは2~4mmであって、かつ長さが3mm以上のファイバーをファイバー全量に対し50質量%以上含むことが好ましい。
 本発明のマスカラ化粧料は、さらに(D)トリメチルシロキシケイ酸を含むことが好ましい。
 化粧料全量に対する被膜剤総量の配合量は2.5質量%以上であることが好ましい。
 本発明のマスカラ化粧料は、
 (A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランと、
 (B)ポリメチルシルセスキオキサンおよび/またはポリプロピルシルセスキオキサンと、
 (C)ファイバーと
を含み、曳糸性がないため操作性がよく、曳糸性がないにもかかわらず、まつ毛を長くみせることができ、カール効果も良好なものとすることができる。
本発明のマスカラ化粧料は、
 (A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランと、
 (B)ポリメチルシルセスキオキサンおよび/またはポリプロピルシルセスキオキサンと、
 (C)ファイバーと
を含むものである。
 以下、各成分について説明する。なお、以下において各成分を、単に(A)成分、(B)成分等と称する場合がある。
 また、本明細書において、PEGはポリエチレングリコール、BGはブチレングリコールの略である。
(A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルラン
 本発明のマスカラ化粧料に含まれる(A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランは、公知の製法により製造したものを用いることができる(例えば、特開平10-29910号公報)。
 また、市販品としては、例えば、TSPL-30-ID(トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルラン、信越化学工業社製、30%イソドデカン溶液)、TSPL-30-D5(トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルラン、信越化学工業社製、30%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)が挙げられる。
 (A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランの配合量は、化粧料全量に対して0.03~3質量%未満であることが好ましく、より好ましくは0.1~2.8質量%、さらには0.15~2.4質量%であることが望ましい。(A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランの配合量が0.03質量%以上であることで、まつ毛に化粧料をよりからみやすくすることができ、3質量%未満であることで、曳糸性をより抑制して操作性の良好なマスカラ化粧料とすることができる。
(B)ポリメチルシルセスキオキサンおよび/またはポリプロピルシルセスキオキサン
 本発明のマスカラ化粧料は(B)ポリメチルシルセスキオキサンおよび/またはポリプロピルシルセスキオキサンを含む。(B)成分は、ポリメチルシルセスキオキサンおよびポリプロピルシルセスキオキサンのいずれか一方を用いても、両方を用いてもよい。
 ポリメチルシルセスキオキサンおよびポリプロピルシルセスキオキサンは、RSiO1.5単位とRSiO0.5単位(式中R、Rは置換または非置換の1価の炭化水素基を表す)よりなる構造を有しているものである。
 ポリメチルシルセスキオキサンの市販品としては、SILFORM FLEXIBLE RESIN(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)が挙げられる。ポリプロピルシルセスキオキサンの市販品としては、DOWSILTM670 Fluid(東レ・ダウコーニング社製、ポリプロピルシルセスキオキサン50%シクロペンタシロキサン溶液)が挙げられる。
 (B)成分の配合量は、化粧料全量に対して0.1~12質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5~11質量%、さらには0.8~10.5質量%であることが望ましい。(B)成分の配合量が0.1質量%以上であることで、まつ毛をより長くみせる(ロング効果)ことができ、12質量%以下であることで、ファイバーをよりきれいに付着させることができるだけでなく、乾燥後にべたつきがなく化粧もちが良好なマスカラ化粧料とすることができる。
 (A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランと(B)成分の合計配合量は化粧料全量に対し0.5~15質量%であることが好ましく、より好ましくは1.0~13.5質量%、さらには1.3~12.4質量%であることが望ましい。(A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランと(B)成分の合計配合量が化粧料全量に対し0.5質量%以上であることで、まつ毛に化粧料をよりからみやすくすることができるとともにカール効果をより良好なものとすることができ、15質量%以下であることで、塗布感触がなめらかで曳糸性をより抑制して操作性の良好なマスカラ化粧料とすることができる。
 (B)成分に対する(A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランの質量比は0.01~3であることが好ましく、より好ましくは0.05~2、さらには0.1~1であることが望ましい。(B)成分に対する(A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランの質量比が0.01以上であることで、まつ毛に化粧料をよりからみやすくすることができるとともにカール効果をより良好なものとすることができ、3以下であることで、曳糸性をより抑制して操作性の良好なマスカラ化粧料とすることができる。
(C)ファイバー
 本発明のマスカラ化粧料で用いるファイバーとしては、従来公知の各種繊維が挙げられ、例えばナイロン、ポリエステル等の合成繊維、レーヨン等の人造繊維、セルロース等の天然繊維、アセテート人絹等の半合成繊維等が挙げられる。
 また、ファイバーはさらに各種の表面処理をすることが可能である。撥水化表面処理の例としては、例えばメチルハイドロジェンポリシロキサン処理、シリコーンレジン処理、シリコーンガム処理、アクリルシリコーン処理、フッ素化シリコーン処理などのオルガノシロキサン処理、ステアリン酸亜鉛処理などの金属石鹸処理、シランカップリング剤処理、アルキルシラン処理などのシラン処理、有機チタネート処理、有機アルミネート処理、パーフルオロアルキルシラン、パーフルオロアルキルリン酸エステル塩、パーフルオロポリエーテル処理などのフッ素化合物処理、N-ラウロイル-L-リジン処理などのアミノ酸処理、スクワラン処理などの油剤処理、アクリル酸アルキル処理などのアクリル処理などが挙げられ、これらの1種以上を組み合わせて使用することが可能である。
 また、親水化表面処理の例としては、寒天処理、デオキシリボ核酸処理、レシチン処理、ポリアクリル酸処理、シリカ処理、アルミナ処理、ジルコニア処理などが挙げられる。
 ファイバーの長さは2~4mmの範囲であって、かつ長さが3mm以上のファイバーをファイバー全量に対し50質量%以上含むことが好ましい。このようなファイバーを含むことにより、まつ毛をより長くみせることができる。本発明のマスカラ化粧料は(A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランと(B)成分を含むので、配合した長い繊維をまつ毛に確実に付着させることができ、また、経時でのファイバー落ちを抑制して、まつ毛をより長くみせることができる。
 本発明で用いられるファイバーとしては、例えば、NFCB-10D-2R(ナイロンファイバー2mm、大東化成工業社製)、NFCB-17D-3R(ナイロンファイバー3mm、大東化成工業社製)、ブラックファイバーR(3mm/19T)(大東化成工業社製)、ブラックファイバーR(4mm/11T)(大東化成工業社製)が挙げられ、これらは、1種を単独で、または2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
(D)トリメチルシロキシケイ酸
 本発明のマスカラ化粧料はさらに(D)トリメチルシロキシケイ酸を含むことが好ましい。(D)トリメチルシロキシケイ酸は、重量平均分子量が3000以上であることが好ましい。重量平均分子量3000以上であることにより、まつ毛における化粧もち効果をより付与することができる。
 なお、重量平均分子量はゲル透過クロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算値である。
 このような(D)トリメチルシロキシケイ酸は、公知の製法により製造したものを用いることができる。
 また、市販品としては、例えば、X-21-5250L(信越化学工業社製、50%ジメチコン溶液)、X-21-5616(信越化学工業社製、60%イソドデカン溶液)、X-21-5249(信越化学工業社製、50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、X-21-5249L(信越化学工業社製、50%ジメチコン溶液)、KF-7312(信越化学工業社製、50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、KF-7312K(信越化学工業社製、60%ジメチコン溶液)、KF-7312L(信越化学工業社製、50%ジメチコン溶液)、KF-7312T(信越化学工業社製、60%メチルトリメチコン溶液)、X-21-5595(信越化学工業社製、60%イソドデカン溶液)、KF-9021(信越化学工業社製、50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、KF-9021L(信越化学工業社製、50%ジメチコン溶液)、X-21-5589(信越化学工業社製、50%イソドデカン溶液)、MQ-1600 Solid Resin(東レダウシリコーン社製、純分100%)、Wacker-Belsil TMS803(旭化成ワッカーシリコーン社製、純分100%)等が挙げられる。
 (D)トリメチルシロキシケイ酸の配合量は、化粧料全量に対して0.1~18質量%であることが好ましく、より好ましくは0.2~15質量%、さらには0.3~12質量%であることが望ましい。(D)トリメチルシロキシケイ酸の配合量が0.1質量%以上であることで、まつ毛のカール効果により優れ、18質量%以下であることで、まつ毛により均一に塗布することができる。
 本発明のマスカラ化粧料は、必須成分として(A)成分および(B)成分の被膜剤以外に、(D)成分やこれら以外の被膜剤を含んでいてもよいが、化粧料全量に対する被膜剤総量の配合量は2.5質量%以上であることが好ましい。化粧料全量に対する被膜剤総量の配合量が2.5質量%以上であることで、まつ毛に化粧料をよりからみやすくすることができ、まつ毛をより長くみせることができる。
 本発明のマスカラ化粧料においては、上記必須成分の他に、ワックス、揮発油分、不揮発油分、粉末が用いられる。また、上記(A)成分、(B)成分および(D)成分以外の被膜剤を配合することができる。
 ワックスとしては、例えば、オゾケライト、パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス等の炭化水素系ワックス、モクロウ、硬化ヒマシ油等の固体油脂、ミツロウ、キャンデリラワックス、カルナバロウ、綿ロウ,モンタンロウ、ヌカロウ、ジョジョバロウ等の動植物系ワックス、シリコーンワックス、ショ糖脂肪酸エステル等が挙げられる。これらのワックスは、一種または二種以上が用いられる。このうち特に、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックスおよびショ糖脂肪酸エステルが好ましい。
 (A)成分、(B)成分および(D)成分以外の被膜剤としては、例えば、(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー、イソステアリン酸デキストリン、フッ素変成シリコーン、アクリルシリコーン等のシリコーン系樹脂やポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリ酢酸アルキルのラテックス類、デキストリン、アルキルセルロースやニトロセルロース等のセルロース誘導体が挙げられる。
 揮発油分としては、環状シリコーン、揮発性直鎖状シリコーン、軽質イソパラフィン、塩化メチレン、フルオロカーボン、ヘキサン、シクロヘキサン、エーテル、トルエン、キシレン、アセトン、ベンゼン、テルペン類、水などが挙げられ、このうち特に環状シリコーン、揮発性直鎖状シリコーン、軽質イソパラフィンが好ましい。軽質イソパラフィンとしては、例えば、アイソパーH(エクソンモービル有限会社製)が挙げられる。
 揮発油分の好ましい配合量は、10~60質量%であり、特に30~40質量%が好ましい。
  不揮発油分としては、例えば、アボガド油,ツバキ油,タートル油,マカデミアナッツ油,トウモロコシ油,ミンク油,オリーブ油,ナタネ油,卵黄油,ゴマ油,パーシック油,小麦胚芽油,サザンカ油,ヒマシ油,アマニ油,サフラワー油,綿実油,エノ油,大豆油,落花生油,茶実油,カヤ油,コメヌカ油,シナギリ油,日本キリ油,ホホバ油,胚芽油,トリグリセリン,トリオクタン酸グリセリン,トリイソパルミチン酸グリセリン等の液状油脂、水添ポリイソブテン、流動パラフィン,スクワレン,スクワラン,プリスタン等の炭化水素油、オレイン酸,トール油,イソステアリン酸等の高級アルコール脂肪酸、ラウリルアルコール,オレイルアルコール,イソステアリルアルコール,オクチルドデカノール等の高級アルコール、ジメチルポリシロキサン,メチルフェニルポリシロキサン,メチルハイドロジェンポリシロキサン,デカメチルポリシロキサン等のシリコーン、ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、ポリオキシアルキレン多価アルコール脂肪酸エステル、脂肪酸スクロースなどのエステル油等が挙げられ、好ましくはポリオキシアルキレン多価アルコール脂肪酸エステルなどのエステル油、水添ポリイソブテン、脂肪酸スクロースである。
 さらに、本発明のマスカラ化粧料には、剤型の保持やモイスチュア効果等を付与するために、水、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1、3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、1、2-ヘキサンジオール、ヘキシレングリコール、オクトキシグリセリン 、1,3ブタンジオール、エタノール、メタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール等の水性成分、および塩基性物質、香料、防腐剤、美容剤、増粘剤等、通常化粧品に配合される他の成分を配合することができる。
 本発明のマスカラ化粧料は、固形状、ペースト状、あるいは粉末や顔料を安定に分散させ得る程度の粘度を有する範囲内で液状をなすものが好ましい。
 本発明によるマスカラ化粧料の剤型は特に限定されないが、油性化粧料であることが好ましい。
 以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。また、以下の実施例等における配合量は特に断らない限り質量%を示す。
 下記表1~3に挙げた組成を有するマスカラ化粧料を常法により調製し、以下の基準で評価を行った。
(ロング効果)
 調製したマスカラ化粧料を専門パネラー10名により使用してもらい、以下の基準で評価した。
<評価基準>
 AA:9人以上がロング効果があると評価した
 A :7~8人がロング効果があると評価した
 B :6人がロング効果があると評価した
 C :4~5人がロング効果があると評価した
 D :3人以下がロング効果があると評価した
(操作性(曳糸性のなさ))
 調製したマスカラ化粧料を専門パネラー10名により使用してもらい、以下の基準で評価した。
<評価基準>
 AA:9人以上が操作性がよいと評価した
 A :7~8人が操作性がよいと評価した
 B :6人が操作性がよいと評価した
 C :4~5人が操作性がよいと評価した
 D :3人以下が操作性がよいと評価した
(カール効果)
 調製したマスカラ化粧料を専門パネラー10名により使用してもらい、以下の基準で評価した。
<評価基準>
 AA:9人以上がカール効果があると評価した
 A :7~8人がカール効果があると評価した
 B :6人がカール効果があると評価した
 C :4~5人がカール効果があると評価した
 D :3人以下がカール効果があると評価した
 なお、表中の原料の製品名等の詳細は下記のとおりである。
ポリメチルシルセスキオキサン:SILFORM FLEXIBLE RESIN(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
ポリプロピルシルセスキオキサン:DOWSILTM 670 Fluid(東レ・ダウコーニング社製、ポリプロピルシルセスキオキサン50%シクロペンタシロキサン溶液)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルラン:TSPL-30-ID(信越化学工業社製、トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルラン30%イソドデカン溶液)
トリメチルシロキシケイ酸:X-21-5249(信越化学工業社製、60%イソドデカン溶液)
ファイバー(4mm):ブラックファイバーR(4mm/11T)(大東化成工業社製)
ファイバー(3mm):ブラックファイバーR(3mm/19T)(大東化成工業社製)
ファイバー(2mm):ブラックファイバーR(2mm/11T)(大東化成工業社製)
ファイバー(2mm):ブラックファイバーR(2mm/11T)(大東化成工業社製)
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000003
 表1に示すように、ファイバーの長さが2~4mmの範囲で変更した実施例1~3は、いずれもロング効果、カール効果が得られ、操作性も良好であった。また、(A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランと(B)成分との合計配合量を変更した実施例4~9も、いずれもロング効果が得られ、操作性も良好であった。また、(B)成分としてポリプロピルシルセスキオキサンを配合した実施例10および11についても、ロング効果が得られ、操作性も良好であった。表2は(B)成分(ポリメチルシルセスキオキサン)の配合量を1質量%と一定にして(A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランや(D)トリメチルシロキシケイ酸の配合量を変更した例であるが、この場合もロング効果、カール効果が得られ、操作性も良好であった。
 表3の比較例1~3は(A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランを含まない例、比較例4~8は(B)成分を含まない例、比較例9はファイバーを含まない例であるが、これらはいずれも操作性は良好であったものの、ロング効果は得られなかった。また、比較例10~15は(A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランも(B)成分も含まない例(ジメチルアクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンNa)クロスポリマーを増粘剤として配合した水中油型の例)、この場合は、いずれもロング効果や操作性は良好であるものの、カール効果は得られなかった。

Claims (7)

  1.  (A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランと、
     (B)ポリメチルシルセスキオキサンおよび/またはポリプロピルシルセスキオキサンと、
     (C)ファイバーと
    を含むマスカラ化粧料。
  2.  前記(A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランが化粧料全量に対し3質量%未満である請求項1記載のマスカラ化粧料。
  3.  前記(A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランと前記(B)ポリメチルシルセスキオキサンおよび/またはポリプロピルシルセスキオキサンの合計配合量が化粧料全量に対し0.5~15質量%である請求項1または2記載のマスカラ化粧料。
  4.  前記(B)ポリメチルシルセスキオキサンおよび/またはポリプロピルシルセスキオキサンに対する前記(A)トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランの質量比が0.01~3である請求項1、2または3記載のマスカラ化粧料。
  5.  前記(C)ファイバーの長さが2~4mmであって、かつ長さが3mm以上のファイバーをファイバー全量に対し50質量%以上含む請求項1~4いずれか1項記載のマスカラ化粧料。
  6.  さらに(D)トリメチルシロキシケイ酸を含む請求項1~5いずれか1項記載のマスカラ化粧料。
  7.  化粧料全量に対する被膜剤総量の配合量が2.5質量%以上である請求項1~6いずれか1項記載のマスカラ化粧料。
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