JP2019182769A - ケラチン繊維のための組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】揮発性シリコーンの新しい代替物となりうる揮発性成分を含み、且つイソドデカン及びイソヘキサデカン等の、揮発性シリコーンの従来の代替物を含む組成物と比べて良好な滑らかさ効果及び改善されたボリュームダウン効果をケラチン繊維に付与することができる、毛髪等のケラチン繊維のための組成物を提供すること。【解決手段】本発明は、(a)少なくとも1種の揮発性分枝状C13〜15アルカン油と、(b)任意選択の、(a)分枝状C13〜15アルカン油以外の少なくとも1種の追加の揮発性油と、(c)少なくとも1種の不揮発性油とを含み、(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量が、(a)分枝状C13〜15アルカン油と(b)任意選択の追加の揮発性油との総質量に対して、30質量%以上、好ましくは40質量%以上、より好ましくは50質量%以上である、ケラチン繊維、好ましくは毛髪を処置するための組成物に関する。揮発性分枝状C13〜15アルカン油は、揮発性シリコーンの新しい代替物として使用することができる。本発明による組成物は、本発明による組成物中の揮発性分枝状C13〜15アルカン油の代わりに揮発性シリコーンの従来の代替物、例えばイソドデカン及びイソヘキサデカンを含む組成物によって付与される効果よりも良好な滑らかさ効果及びボリュームダウン効果をケラチン繊維に付与することができる。【選択図】なし

Description

本発明は、ケラチン繊維、好ましくは毛髪を処置するための組成物に関する。
毛髪美容処置法の分野において、リーブオンタイプ及びリンスオフタイプの毛髪化粧料は、ヘアケアのカテゴリーにおける重要な部門であり、消費者はこれらの毛髪化粧料を使用して、毛髪に、滑らかさ、しっとり感、ボリューム制御等を付与する。
リーブオンタイプの毛髪化粧料は、かなりの量のシリコーンを含み、これは、揮発性シリコーンと不揮発性シリコーンとの2つのカテゴリーに分けることができる。典型的には、リーブオンタイプの毛髪化粧料は、比較的多量の揮発性シリコーンと、比較的少量の不揮発性シリコーンとを含む。
その一方で、化粧料中の揮発性シリコーンの量を減らすという、化粧料におけるトレンドがある。したがって、例えばリーブオンタイプの、毛髪化粧料中の揮発性シリコーンは、揮発性非シリコーン代替物に置き換えられてきている。特に、毛髪化粧料中の揮発性シリコーンは、イソドデカン及びイソヘキサデカン等の揮発性炭化水素に置き換えられてきている。
化粧料中の、好ましくは毛髪化粧料中の、より好ましくはリーブオン毛髪化粧料中の、揮発性シリコーンの使用は、毛髪に、優れた滑らかさ効果及びボリュームダウン効果を付与することができる。
しかし、揮発性シリコーンの代わりに使用されるイソドデカン及びイソヘキサデカン等の従来の揮発性炭化水素は、揮発性シリコーンと比べて、毛髪に付与される滑らかさ効果が劣り、ボリュームダウン効果がより低い傾向がある。したがって、揮発性シリコーンの代替物として使用することができ、且つ揮発性シリコーンの代わりに使用されてきた従来の揮発性炭化水素よりも良好な滑らかさ効果及び改善されたボリュームダウン効果を毛髪に付与することができる、毛髪化粧料のための新しい揮発性成分を見出す必要性がある。
EP-A-847752 米国特許第6491927号
Cosmetics and Toiletries、第91巻、76年1月、27〜32頁、Todd & Byers、Volatile Silicone Fluids for Cosmetics ASTM規格445 Appendix C ASTM規格D-445
本発明の目的は、揮発性シリコーンの新しい代替物となりうる揮発性成分を含み、且つイソドデカン及びイソヘキサデカン等の、揮発性シリコーンの従来の代替物を含む組成物と比べて良好な滑らかさ効果及び改善されたボリュームダウン効果をケラチン繊維に付与することができる、毛髪等のケラチン繊維のための組成物を提供することである。
上記の目的は、
(a)少なくとも1種の揮発性分枝状C13〜15アルカン油と、
(b)任意選択の、(a)分枝状C13〜15アルカン油以外の少なくとも1種の追加の揮発性油と、
(c)少なくとも1種の不揮発性油と
を含み、
(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量が、(a)分枝状C13〜15アルカン油と(b)任意選択の追加の揮発性油との総質量に対して、30質量%以上、好ましくは40質量%以上、より好ましくは50質量%以上である、
ケラチン繊維、好ましくは毛髪を処置するための組成物によって達成することができる。
(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油は、2,6,10-トリメチルドデカンであってもよい。
組成物中の(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量は、(a)分枝状C13〜15アルカン油と(b)任意選択の追加の揮発性油との総質量に対して、99質量%以下、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下であってもよい。
組成物中の(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量は、組成物の総質量に対して、30質量%以上、好ましくは35質量%以上、より好ましくは40質量%以上であってもよい。
組成物中の(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量は、組成物の総質量に対して、90質量%以下、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下であってもよい。
(b)任意選択の追加の揮発性油は、好ましくは揮発性炭化水素油から選択されうる、より好ましくはイソドデカン、イソヘキサデカン、ウンデカン、トリデカン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、少なくとも1種の非シリコーン油を含んでもよい。
組成物中の(b)任意選択の追加の揮発性油の量は、(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油と(b)任意選択の追加の揮発性油との総質量に対して、10質量%以上、好ましくは15質量%以上、より好ましくは20質量%以上であってもよい。
組成物中の(b)任意選択の追加の揮発性油の量は、(a)分枝状C13〜15アルカン油と(b)任意選択の揮発性油との総質量に対して、45質量%以下、好ましくは40質量%以下、より好ましくは35質量%以下であってもよい。
(c)不揮発性油は、シリコーン油、非シリコーン油、及びこれらの混合物から選択されてもよい。
組成物中の(c)不揮発性油の量は、組成物の総質量に対して、1質量%〜50質量%、好ましくは10質量%〜45質量%、より好ましくは20質量%〜40質量%であってもよい。
本発明による組成物は、揮発性シリコーン油を実質的に含まなくてもよい。
揮発性シリコーン油は、環状シリコーンから選択されてもよく、好ましくはシクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン、及びこれらの混合物からなる群から選択されてもよい。
本発明による組成物は、無水であってもよい。
本発明はまた、本発明による組成物をケラチン繊維に適用する工程を含む、ケラチン繊維、好ましくは毛髪のための美容方法にも関する。
本発明はまた、ケラチン繊維、好ましくは毛髪を処置するための組成物中での(a)少なくとも1種の揮発性分枝状C13〜15アルカン油の使用であって、
前記組成物は、(b)任意選択の、(a)分枝状C13〜15アルカン油以外の少なくとも1種の追加の揮発性油と(c)少なくとも1種の非揮発性油とを含み、
前記(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量は、(a)分枝状C13〜15アルカン油と(b)任意選択の追加の揮発性油との総質量に対して、30質量%以上、好ましくは40質量%以上、より好ましくは50質量%以上であり、
ケラチン繊維に、滑らかさ効果及びボリュームダウン効果を付与するための使用にも関する。本発明による使用によって付与される滑らかさ効果及びボリュームダウン効果は、イソドデカン及びイソヘキサデカン等の従来の揮発性炭化水素の使用によって付与される効果よりも優れている。
鋭意検討の結果、発明者らは、揮発性シリコーンの新しい代替物となりうる揮発性成分を含み、且つイソドデカン及びイソヘキサデカン等の、揮発性シリコーンの従来の代替物を含む組成物と比べてより良好な滑らかさ効果及び改善されたボリュームダウン効果をケラチン繊維に付与することができる、毛髪等のケラチン繊維のための組成物を提供することが可能であることを発見した。
そのため、本発明は、
(a)少なくとも1種の揮発性分枝状C13〜15アルカン油と、
(b)任意選択の、(a)分枝状C13〜15アルカン油以外の少なくとも1種の追加の揮発性油と、
(c)少なくとも1種の不揮発性油と
を含み、
(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量が、(a)分枝状C13〜15アルカン油と(b)任意選択の追加の揮発性油との総質量に対して、30質量%以上、好ましくは40質量%以上、より好ましくは50質量%以上である、
ケラチン繊維、好ましくは毛髪を処置するための組成物に主に関する。
揮発性分枝状C13〜15アルカン油は、揮発性シリコーンの新しい代替物として使用することができる。
揮発性分枝状C13〜15アルカン油の使用は、イソドデカン及びイソヘキサデカン等の、揮発性シリコーンの従来の代替物の使用によって付与される効果よりも良好な、滑らかさ効果及びボリュームダウン効果をケラチン繊維に付与することができる。
本発明による組成物は、イソドデカン及びイソヘキサデカン等の、本発明による組成物中の揮発性分枝状C13〜15アルカン油の代わりの揮発性シリコーンの従来の代替物を含む組成物によって付与される効果よりも良好な、滑らかさ効果及びボリュームダウン効果をケラチン繊維に付与することができる。
本発明による組成物は、ケラチン繊維に、滑らかさ効果及びボリュームダウン効果を付与することができ、したがって、ケラチン繊維上の滑らかな触感、及びケラチン繊維のための良好なスタイリングしやすさを付与することができる。
本発明による組成物が、分枝状C13〜15アルカン油以外の追加の揮発性油を含む場合、本発明による組成物は、ケラチン繊維に、更に改善された又は促進された滑らかさ効果及びボリュームダウン効果を付与することができる。
本発明による組成物はまた、ケラチン繊維に、良好な仕上がりを付与することができ、且つ良好なテクスチャ及びべとつきのなさを有することができる。したがって、本発明による組成物は、ケラチン繊維の良好な外観、ケラチン繊維の良好な触感、及び脂様のなさを付与することができる。そのため、本発明による組成物は、毛髪化粧料、とりわけリーブオン毛髪化粧料に好適である。
本発明による組成物は、揮発性シリコーン油を実質的に含まなくてもよい。
以下に、本発明を詳細に説明する。
[組成物]
本発明の一態様は、
(a)少なくとも1種の揮発性分枝状C13〜15アルカン油と、
(b)任意選択の、(a)分枝状C13〜15アルカン油以外の少なくとも1種の追加の揮発性油と、
(c)少なくとも1種の不揮発性油と
を含み、
(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量が、(a)分枝状C13〜15アルカン油と(b)任意選択の追加の揮発性油との総質量に対して、30質量%以上、好ましくは40質量%以上、より好ましくは50質量%以上である、
ケラチン繊維、好ましくは毛髪を処置するための組成物に関する。
上記の成分(b)は任意選択である。そのため、本発明による組成物は、上記の成分(b)を含んでもよく含まなくてもよい。本発明による組成物が、上記の成分(b)として、少なくとも1種の揮発性非シリコーン油を含むことが好ましい。
(C13〜15アルカン油)
本発明による組成物は、(a)少なくとも1種の揮発性分枝状C13〜15アルカン油を含む。単一の種類の揮発性分枝状C13〜15アルカン油を使用してもよく、又は2種以上の異なる種類の揮発性分枝状C13〜15アルカン油を組み合わせて使用することもできる。
本明細書では、「油」は、25℃で水溶性が0.5質量%未満である、大気圧下(760mmHg)及び室温(25℃)で液体又はペーストの形態である化合物又は物質を意味する。
分枝状C13〜15アルカンは、13〜15個の炭素原子を含む分枝状の化学構造を有する。分枝状C13〜15アルカンが15個の炭素原子を含む分枝状の化学構造を有していることが好ましい。
分枝状C13〜15アルカン油は、大気圧下の20℃で、1〜20cps、好ましくは1〜10cps、より好ましくは1〜5cpsの粘度を有してもよい。
分枝状C13〜15アルカン油は、大気圧下の20℃で、0.5〜0.8g/cm3、好ましくは0.6〜0.8g/cm3、より好ましくは0.7〜0.8g/cm3の密度を有してもよい。
分枝状C13〜15アルカン油は、大気圧下で、90〜200℃、好ましくは100〜160℃、より好ましくは110〜120℃の引火点を有してもよい。
分枝状C13〜15アルカンとして、Amyris社によりヘミスクアランとして市販されている2,6,10-トリメチルドデカンを挙げることができる。ヘミスクアランは、次の化学式:
Figure 2019182769
によって表すことができる。
(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量は、(a)分枝状C13〜15アルカン油と、後で説明する(b)追加の揮発性油(存在する場合)との総質量に対して、30質量%以上、好ましくは40質量%以上、より好ましくは50質量%以上である。
(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量は、(a)分枝状C13〜15アルカン油と、後で説明する(b)追加の揮発性油(存在する場合)との総質量に対して、99質量%以下、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下であってもよい。
(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量は、(a)分枝状C13〜15アルカン油と、後で説明する(b)追加の揮発性油(存在する場合)との総質量に対して、30質量%〜99質量%、好ましくは40質量%〜95質量%、より好ましくは50質量%〜90質量%であってもよい。
本発明による組成物の質量に基づき、(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量は、組成物の総質量に対して、30質量%以上、好ましくは35質量%以上、より好ましくは40質量%以上であってもよい。
好ましい実施形態では、(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量は、本発明による組成物の総質量に対して、90質量%以下、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下であってもよい。
より好ましい実施形態では、本発明による組成物中の(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量は、組成物の総質量に対して、60質量%以下、好ましくは55質量%以下、より好ましくは50質量%以下であってもよい。
好ましい実施形態では、本発明による組成物中の(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量は、組成物の総質量に対して、30質量%〜90質量%、好ましくは35質量%〜80質量%、より好ましくは40質量%〜70質量%であってもよい。
より好ましい実施形態では、組成物中の(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量は、組成物の総質量に対して、30質量%〜60質量%、好ましくは35質量%〜55質量%、より好ましくは40質量%〜50質量%であってもよい。
(追加の揮発性油)
本発明による組成物は、(b)任意選択の、揮発性分枝状C13〜15アルカン油以外の少なくとも1種の追加の揮発性油を含む。単一の種類の追加の揮発性油を使用してもよく、又は2種以上の異なる種類の追加の揮発性油を組み合わせて使用することもできる。
本発明による組成物中の、揮発性分枝状C13〜15アルカン油以外の追加の揮発性油の存在は、任意選択である。したがって、本発明による組成物は、追加の揮発性油を含んでも含まなくてもよい。
本発明の目的では、用語「揮発性油」は、室温(25℃)及び大気圧(760mmHg)で、ケラチン材料と接触すると1時間未満で蒸発可能な油を意味する。揮発性油は、室温で液体であり、特に室温及び大気圧で非ゼロの蒸気圧を有し、具体的には0.13Pa〜40000Pa(10-3〜300mmHg)の範囲の、好ましくは1.3Pa〜13000Pa(0.01〜100mmHg)の範囲の、優先的には1.3Pa〜1300Pa(0.01〜10mmHg)の範囲の蒸気圧を有する、化粧用揮発性油である。
油は、動物由来、植物由来、鉱物由来又は合成由来のものであってもよい。
本発明の組成物が少なくとも1種の揮発性非シリコーン油を含むことが好ましい場合があり、これは、より好ましくは揮発性フルオロ油及び揮発性炭化水素油から選択される。
揮発性フルオロ油
用語「フルオロ油」は、少なくとも1個のフッ素原子を含む油を意味する。
本発明で使用されうるフルオロ油は、フルオロシリコーン油、フルオロポリエーテル、及びEP-A-847752の文献中に記載のフルオロシリコーン、及びペルフルオロ化合物から選ばれてもよい。
本発明によれば、用語「ペルフルオロ化合物」は、すべての水素原子がフッ素原子に置き換えられた化合物を意味する。
好ましい一実施形態によれば、本発明によるフルオロ油は、ペルフルオロ油から選ばれる。本発明で使用されうるペルフルオロ油の例として、ペルフルオロデカリン及びペルフルオロペルヒドロフェナントレンを挙げることができる。
好ましい一実施形態によれば、フルオロ油は、ペルフルオロペルヒドロフェナントレン、特にCreations Couleurs社により販売されているFiflow(登録商標)製品から選ばれる。特に、使用できるのは、そのINCI名がペルフルオロペルヒドロフェナントレンであり、F2 Chemicals社により参照名Fiflow 220で販売されているフルオロ油である。
揮発性炭化水素油
用語「炭化水素系油」(又は「炭化水素化油」若しくは「炭化水素油」)は、炭素原子及び水素原子、並びに任意選択で酸素原子及び窒素原子から本質的に形成され、又は構成されさえし、ケイ素原子又はフッ素原子を全く含有しない油を意味する。これは、アルコール基、エステル基、エーテル基、カルボン酸基、アミン基及び/又はアミド基を含有してもよい。
好ましい一実施形態によれば、揮発性炭化水素油は、65℃超、なおもより良好には80℃超の引火点を有する。
揮発性炭化水素系油は、8〜16個の炭素原子を有する炭化水素系油から、特に分枝状C8〜C16アルカン(イソパラフィンとしても知られる)、例としてはイソドデカン(2,2,4,4,6-ペンタメチルヘプタンとも呼ばれる)、イソデカン及びイソヘキサデカン、並びにこれらの混合物から選ばれてもよい。
揮発性炭化水素系油はまた、7〜17個の炭素原子、特定すると9〜15個の炭素原子、より特定すると11〜13個の炭素原子を含有する直鎖状の揮発性アルカンであってもよい。特に挙げることができるのは、n-ノナデカン、n-デカン、n-ウンデカン、n-ドデカン、n-トリデカン、n-テトラデカン、n-ペンタデカン及びn-ヘキサデカン、並びにこれらの混合物である。
揮発性炭化水素系油は、好ましくは、イソドデカン、イソヘキサデカン、ウンデカン、トリデカン、及びこれらの混合物からなる群から選択されてもよい。
(b)任意選択の追加の揮発性油、好ましくは揮発性非シリコーン油の量は、(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油と(b)任意選択の追加の揮発性油との総質量に対して、10質量%以上、好ましくは15質量%以上、より好ましくは20質量%以上であってもよい。
(b)任意選択の追加の揮発性油、好ましくは揮発性非シリコーン油の量は、(a)分枝状C13〜15アルカン油と(b)任意選択の揮発性油との総質量に対して、45質量%以下、好ましくは40質量%以下、より好ましくは35質量%以下であってもよい。
(b)任意選択の追加の揮発性油、好ましくは揮発性非シリコーン油の量は、(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油と(b)任意選択の追加の揮発性油との総質量に対して、10質量%〜45質量%、好ましくは15質量%〜40質量%、より好ましくは20質量%〜35質量%であってもよい。
本発明による組成物の質量に基づき、組成物中の、(b)任意選択の追加の揮発性油、好ましくは揮発性非シリコーン油の量は、組成物の総質量に対して、1質量%以上、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上であってもよい。
その一方で、本発明による組成物中の、(b)任意選択の追加の揮発性油、好ましくは揮発性非シリコーン油の量は、組成物の総質量に対して、40質量%以下、好ましくは35質量%以下、より好ましくは30質量%以下であってもよい。
そのため、本発明による組成物中の、(b)任意選択の追加の揮発性油、好ましくは揮発性非シリコーン油の量は、組成物の総質量に対して、1質量%〜40質量%、好ましくは5質量%〜35質量%、より好ましくは10質量%〜30質量%であってもよい。
揮発性シリコーン油
本発明による組成物は、少なくとも1種の揮発性シリコーン油を含んでもよい。単一の種類の揮発性シリコーン油を使用してもよく、又は2種以上の異なる種類の揮発性シリコーン油が組み合わせて含まれていてもよい。
揮発性シリコーン油は、60℃から260℃の間の沸点を有するものから、更により特定すると、以下からのものから選ぶことができる:
(i)3〜7個、好ましくは4〜5個のケイ素原子を含む環状ポリジアルキルシロキサン。これらには、例えば、特にUnion Carbide社により名称Volatile Silicone(登録商標)7207で、又はRhodia社により名称Silbione(登録商標)70045 V2で販売されているオクタメチルシクロテトラシロキサン、Union Carbide社により名称Volatile Silicone(登録商標)7158で、Rhodia社により名称Silbione(登録商標)70045 V5で販売されているデカメチルシクロペンタシロキサン、及びMomentive Performance Materials社により名称Silsoft 1217で販売されているドデカメチルシクロペンタシロキサン、並びにこれらの混合物がある。Union Carbide社により販売されているSilicone Volatile(登録商標)FZ 3109等の、式:
Figure 2019182769
の、ジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサン等の型のシクロコポリマーを挙げることもできる。
環状ポリジアルキルシロキサンと有機ケイ素化合物との混合物、例えばオクタメチルシクロテトラシロキサンとテトラトリメチルシリルペンタエリスリトールとの混合物(50/50)、及びオクタメチルシクロテトラシロキサンとオキシ-1,1'-ビス(2,2,2',2',3,3'-ヘキサトリメチルシリルオキシ)ネオペンタンとの混合物も挙げることができる。
(ii)2〜9個のケイ素原子を含有し、25℃で5×10-6m2/s以下の粘度を有する直鎖状揮発性ポリジアルキルシロキサン。例には、特にToray Silicone社により名称SH 200で販売されているデカメチルテトラシロキサンがある。この分類に属するシリコーンはまた、Cosmetics and Toiletries、第91巻、76年1月、27〜32頁、Todd & Byers、Volatile Silicone Fluids for Cosmeticsにおいて公表されている論文に記載されている。シリコーンの粘度は25℃でASTM規格445 Appendix Cに従って測定される。
揮発性シリコーン油は、環状シリコーンから選択されてもよく、好ましくはシクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン、及びこれらの混合物からなる群から選択されてもよい。
本発明による組成物が揮発性シリコーン油を実質的に含まないことが好ましい。
本明細書での用語「揮発性シリコーン油を実質的に含まない」は、本発明による組成物が、少なくとも1種の揮発性シリコーン油を、組成物の総質量に対して、1質量%未満、好ましくは0.1質量%未満、より好ましくは0.01質量%未満の量で含みうること、又は本発明による組成物が、揮発性シリコーン油を全く含まないことを意味する。
(不揮発性油)
本発明による組成物は、(c)少なくとも1種の不揮発性油を含む。単一の種類の不揮発性油を使用してもよく、又は2種以上の異なる種類の不揮発性油を組み合わせて使用することもできる。
用語「不揮発性油」は、室温及び室圧で、皮膚及び毛髪等のケラチン物質上に残留する油を意味する。より正確には、不揮発性油は、厳密に0.01mg/cm2/分未満の蒸発速度を有する。
(c)不揮発性油は、シリコーン油、非シリコーン油、及びこれらの混合物から選択されてもよい。
不揮発性非シリコーン油
不揮発性非シリコーン油として、以下を挙げることができる:
- 植物由来の炭化水素系油、例えばオレイン酸フィトステアリル、イソステアリン酸フィトステアリル及びグルタミン酸ラウロイル/オクチルドデシル/フィトステアリル等のフィトステアリルエステル;特に脂肪酸がC18〜C36を範囲とする鎖長を有することができるグリセロールの脂肪酸エステルから形成されるトリグリセリドであって、これらの油は場合により直鎖状又は分枝状、及び飽和又は不飽和であり;これらの油は、特にヘプタン酸又はオクタン酸のトリグリセリド、シア油、アルファルファ油、ポピー油、カボチャ油、キビ油、オオムギ油、キノア油、ライムギ油、キャンドルナッツ油、パッションフラワー油、シアバター油、アロエ油、スイートアーモンド油、モモ核油、落花生油、アルガン油、アボカド油、バオバブ油、ルリジサ油、ブロッコリー油、キンセンカ油、カメリナ油、ニンジン油、ベニバナ油、麻油、ナタネ油、綿実油、ヤシ油、髄種子油、コムギ胚芽油、ホホバ油、ユリ油、マカダミア油、コーン油、メドウフォーム油、セイヨウオトギリソウ油、モノイオイル、ヘーゼルナッツ油、アンズ仁油、クルミ油、オリーブ油、月見草油、パーム油、クロフサスグリ種油、キーウィ種子油、ブドウ種子油、ピスタチオ油、パンプキン油、キノア油、ジャコウバラ油、ゴマ油、大豆油、ひまわり油、ヒマシ油及びスイカ油、並びにこれらの混合物、或いはStearineries Dubois社により販売されているもの、若しくはDynamit Nobel社により名称Miglyol 810(登録商標)、812(登録商標)及び818(登録商標)で販売されているもの等の、カプリル酸/カプリン酸のトリグリセリドであってもよい、炭化水素系油、
- 10〜40個の炭素原子を含有する合成エーテル、
- 合成エステル、例としては式R1COOR2(式中、R1は1〜40個の炭素原子を含有する少なくとも1つの直鎖状又は分枝状の脂肪酸残基を表し、R2は1〜40個の炭素原子を含有する特に分枝状である炭化水素系鎖を表し、但しR1+R2≧10という条件である)の油。エステルは、特にアルコールの脂肪酸エステルから選ぶことができ、例としてはオクタン酸セトステアリル、イソプロピルアルコールエステル、例えばミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルチミン酸エチル、パルチミン酸2-エチルヘキシル、ステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチルであり、ヒドロキシル化エステルから選ぶことができ、例としては乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、アジピン酸ジイソプロピルであり、ヘプタン酸エステルから選ぶことができ、特にヘプタン酸イソステアリルであり、オクタン酸、デカン酸又はリシノール酸アルコール又はポリアルコールから選ぶことができ、例としてはジオクタン酸プロピレングリコール、オクタン酸セチル、オクタン酸トリデシル、4-ジヘプタノン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、安息香酸アルキル、特にC12〜C15安息香酸アルキル、ジヘプタン酸ポリエチレングリコール、2-ジエチルヘキサン酸プロピレングリコール、及びこれらの混合物であり、ラウリン酸ヘキシル、ネオペンタン酸エステルから選ぶことができ、例としてはネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオペンタン酸オクチルドデシルであり、イソノナン酸エステルから選ぶことができ、例としてはイソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸オクチルであり、ヒドロキシル化エステルから選ぶことができ、例としては乳酸イソステアリル及びマレイン酸ジイソステアリルであり、
- ポリオールエステル及びペンタエリスリトールエステル、例としてはテトラヒドロキシステアリン酸/テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、
- ジオール二量体と二酸二量体とのエステル、
- ジオール二量体と二酸二量体とのコポリマー及びそれらのエステル、例えばジリノレイルジオール二量体/ジリノール二量体コポリマー、及びそれらのエステル、
- ポリオールと二酸二量体のコポリマー、及びそれらのエステル、
- 室温で液状であり、12〜26個の炭素原子を含有する分枝状及び/又は不飽和炭素系鎖を有する脂肪族アルコール、例としては2-オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2-ヘキシルデカノール、2-ブチルオクタノール及び2-ウンデシルペンタデカノール、
- C12〜C22高級脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸及びリノレン酸、並びにこれらの混合物、
- 2つのアルキル鎖がおそらくは同一であり又は異なる炭酸ジアルキル、例えば炭酸ジカプリリル;並びに
- 約400g/molから約10000g/molの間、特定すると約650g/mol〜約10000g/mol、特定すると約750g/mol〜約7500g/mol、より特定すると約1000g/mol〜約5000g/molを範囲とするモル質量を有する油;挙げることができるのは、特に、単独で又は混合物として、(i)親油性のポリマー、例えばポリブチレン、ポリイソブチレン、例えば水素化されたポリデセン及び水素化ポリデセン、ビニルピロリドンコポリマー、例えばビニルピロリドン/1-ヘキサデセンコポリマー、及びポリビニルピロリドン(PVP)コポリマー、例えばC3〜C22等のC2〜C30アルケンのコポリマー、並びにこれらの組合せ;(ii)35〜70を範囲とする合計炭素数を含有する直鎖脂肪酸エステル、例としてはペンタエリスリチルテトラペラルゴネート;(iii)ヒドロキシル化エステル、例えばポリグリセリル-2トリイソステアレート;(iv)芳香族のエステル、例えばトリメリト酸トリデシル;(v)脂肪アルコールの又は分枝状C24〜C28脂肪酸のエステル、例えば米国特許第6491927号に記載されているもの及びペンタエリスリトールエステル、並びに特にクエン酸トリイソアラキジル、テトライソノナン酸ペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸グリセリル、2-トリデシルテトラデカン酸グリセリル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ポリ(2-グリセリル)又は2-テトラデシルテトラデカン酸ペンタエリスリチル;(vi)ジオール二量体エステル及びポリエステル、例えばジオール二量体の及び脂肪酸のエステル、並びにジオール二量体の及び二酸のエステル。
一実施形態では、不揮発性非シリコーン油は、極性油、好ましくはエステル油、より好ましくは式RCOOR'(式中、RはC1〜29脂肪酸残基を示し、R'はC2〜30炭化水素基を示す)で表される脂肪エステルから選択されてもよい。
不揮発性シリコーン油
本発明で使用されうる不揮発性シリコーン油は、25℃での粘度が、8センチストークス(cSt)(8×10-6m2/s)以上で800000cSt未満、好ましくは10から600000cStの間、好ましくは100から500000cStの間であるシリコーン油から選ぶことができる。このシリコーンの粘度は、ASTM規格D-445に従って測定することができる。
これらのシリコーン油の中でも、それらがフェニルを含有するか否かに応じて、2タイプの油に区別することができる。そのため、不揮発性シリコーン油は、非フェニル化シリコーン油及びフェニル化シリコーン油から選択されてもよい。
これらの不揮発性非フェニル化シリコーン油の代表例には、ポリジメチルシロキサン(ジメチコン);アルキルジメチコン;ビニルメチルメチコン;更には任意選択でフッ素化された脂肪族基で修飾された、又はヒドロキシル基、チオール基及び/又はアミン基等の官能基で修飾されたシリコーンも挙げることができる。
そのため、挙げることができる不揮発性非フェニル化シリコーン油には、以下がある:
- ペンダントであり且つ/又はシリコーン鎖の末端にある、それぞれが2〜24個の炭素原子を含有するアルキル基又はアルコキシ基を含むPDMS、
- 脂肪族基、又はヒドロキシル、チオール及び/又はアミン基等の官能基を含むPDMS、
- フッ素化基で任意選択で置換されたポリアルキルメチルシロキサン、例えばポリメチルトリフルオロプロピルジメチルシロキサン、
- ヒドロキシル、チオール及び/又はアミン基等の官能基で置換されたポリアルキルメチルシロキサン、例えばジヒドロキシジメチルシロキサン(ジメチコノール)、
- 脂肪酸、脂肪族アルコール又はポリオキシアルキレンで修飾されたポリシロキサン、並びに
- これらの混合物。
一実施形態によれば、不揮発性シリコーン油は、直鎖状の不揮発性非フェニル化シリコーン油から選択される。
直鎖状の不揮発性非フェニル化シリコーン油は、特に式:
Figure 2019182769
(式中、
R1、R2、R5及びR6は、一緒に又は別々に、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基であり、
R3及びR4は、一緒に又は別々に、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基、ビニル基、アミン基又はヒドロキシル基であり、
Xは、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基、ヒドロキシル基又はアミン基であり、
n及びpは、流体化合物を有するように選ばれる整数である)
のシリコーンから選ぶことができる。
本発明に従って使用されうる不揮発性シリコーン油として挙げることができるのは、以下である:
- そこでR1〜R6置換基及びXが、メチル基を表し、p及びnが、粘度が500000cStであるような数のもの、例えばGeneral Electric社により名称SE30で販売されている製品、Wacker社により名称AK 500000で販売されている製品、Bluestar社により名称Mirasil DM 500 000で販売されている製品、及びDow Corning社により名称Dow Corning 200 Fluid 500 000 cStで販売されている製品、
- そこで置換基R1〜R6及びXが、メチル基を表し、p及びnが、粘度が300000cStとなるような数である、例えばWacker社により名称Wacker Belsil DM 300000で販売されている製品、
- そこで置換基R1〜R6及びXが、メチル基を表し、p及びnが、粘度が60000cStであるような数のもの、例えばDow Corning社により名称Dow Corning 200 Fluid 60000 CSで販売されている製品、及びWacker社により名称Wacker Belsil DM 60 000で販売されている製品、
- そこで置換基R1〜R6及びXが、メチル基を表し、p及びnが、粘度が350cStとなるような数である、例えばDow Corning社により名称Dow Corning 200 Fluid 350 CSで販売されている製品、並びに
- そこでR1〜R6置換基がメチル基を表し、X基がヒドロキシル基を表し、n及びpが、粘度が700cStであるような数のもの、例えばMomentive社により名称Baysilone Fluid T0.7で販売されている製品。
別の実施形態によれば、不揮発性シリコーン油は、不揮発性フェニル化シリコーン油から選択される。
挙げることができるこれらの不揮発性フェニル化シリコーン油の代表的な例には、以下がある:
- 次式に相当するフェニルシリコーン油:
Figure 2019182769
[式(I)中、R基は、互いに独立に、メチル又はフェニルを表し、但し少なくとも1つのR基はフェニルを表す。好ましくは、この式中、フェニルシリコーン油は、少なくとも3つ、例えば少なくとも4つ、少なくとも5つ又は少なくとも6つのフェニル基を含む]
- 次式に相当するフェニルシリコーン油:
Figure 2019182769
[式(II)中、R基は、互いに独立に、メチル又はフェニルを表し、但し少なくとも1つのR基はフェニルを表す。好ましくは、この式中、前述のオルガノポリシロキサンは、少なくとも3つ、例えば少なくとも4つ又は少なくとも5つのフェニル基を含む]
先に記載したオルガノポリシロキサンの混合物を使用することができる。挙げることができる例には、トリフェニル、テトラフェニル又はペンタフェニルオルガノポリシロキサンの混合物がある。
- 次式に相当するフェニルシリコーン油:
Figure 2019182769
[式(III)中、Meはメチルを表し、Phはフェニルを表す]
このようなフェニルシリコーンは、特にDow Corning社により参照名PH-1555 HRI又はDow Corning 555 Cosmetic Fluid(化学名:1,3,5-トリメチル-1,1,3,5,5-ペンタフェニルトリシロキサン;INCI名:トリメチルペンタフェニルトリシロキサン)で製造されている。参照名Dow Corning 554 Cosmetic Fluidもまた使用することができる。
- 次式に相当するフェニルシリコーン油:
Figure 2019182769
[式(IV)中、Meはメチルを表し、yは1から1000の間であり、Xは-CH2-CH(CH3)(Ph)を表す]
- 次式(V)に相当するフェニルシリコーン油:
Figure 2019182769
[式(V)中、化合物(V)が不揮発性油であるように、Meはメチルであり、Phはフェニルであり、OR'は、-OSiMe3基を表し、yは、0、又は1から1000の間の範囲であり、zは、1から1000の間の範囲である]
第1の実施形態によれば、yは、1から1000の間の範囲である。使用できるのは、例えば特にWacker社により参照名Belsil PDM 1000で販売されているトリメチルシロキシフェニルジメチコンである。第2の実施形態によれば、yは、0に等しい。使用できるのは、例えばフェニルトリメチルシロキシトリシロキサンであり、特に参照名Dow Corning 556 Cosmetic Grade Fluidで販売されている。
- 次式(VI)に相当するフェニルシリコーン油、及びこれらの混合物:
Figure 2019182769
[式(VI)中、
- R1〜R10は、互いに独立に、飽和又は不飽和の、直鎖状、環状又は分枝状のC1〜C30炭化水素系基であり、
- m、n、p及びqは、互いに独立に、0から900の間の整数であり、但し和m+n+qは0以外であり、好ましくは、和m+n+qは、1から100の間である。好ましくは、和m+n+p+qは、1から900の間であり、なおもより良好には1から800の間である。好ましくは、qは0に等しい]
- 次式(VII)に相当するフェニルシリコーン油、及びそれらの混合物:
Figure 2019182769
[式(VII)中、
- R1〜R6は、互いに独立に、飽和又は不飽和の、直鎖状、環状又は分枝状のC1〜C30炭化水素系基であり、
- m、n及びpは、互いに独立に、0から100の間の整数であり、但し和n+mは1から100の間であり、好ましくは、R1〜R6は、互いに独立に、飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C30、特にC1〜C12炭化水素系基、具体的にはメチル、エチル、プロピル又はブチル基を表し、R1〜R6は、特に同一であってもよく、加えてメチル基であってもよく、好ましくは、式(VII)中、m=1若しくは2若しくは3及び/又はn=0及び/又はp=0若しくは1が当てはまりうる]
- 式(VIII)に相当するフェニルシリコーン油、及びこれらの混合物:
Figure 2019182769
[式(VIII)中、
- Rは、C1〜C30アルキル基、アリール基又はアラルキル基であり、
- nは、0〜100を範囲とする整数であり、
- mは、0〜100を範囲とする整数であり、但し和n+mは、1〜100を範囲とする]
特に、式(VIII)のR基及び先に定義したR1〜R10は、それぞれ、直鎖状又は分枝状の、飽和又は不飽和のアルキル基、特にC2〜C20アルキル基、特定するとC3〜C16アルキル基、より特定するとC4〜C10アルキル基を表してもよく、又は単環式若しくは多環式のC6〜C14、特にC10〜C13アリール基を表してもよく、又はそのアリール及びアルキル残基が先に定義した通りであるアラルキル基を表してもよい。好ましくは、式(VIII)のR及びR1〜R10は、それぞれ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、デシル、ドデシル又はオクタデシル基を表してもよく、或いはフェニル、トリル、ベンジル又はフェネチル基を表してもよい]
一実施形態によれば、25℃での粘度が5から1500mm2/sの間(即ち5〜1500cSt)であり、好ましくは粘度が5から1000mm2/sの間(即ち5〜1000cSt)である式(VIII)のフェニルシリコーン油を使用することができる。式(VIII)のフェニルシリコーン油として、Dow Corning社からのDC556(22.5cSt)、Rhone-Poulenc社からのSilbione 70663V30油(28cSt)等のフェニルトリメチコン、又はWacker社からのBelsi油、特にBelsil PDM1000(1000cSt)、Belsil PDM 200(200cSt)及びBelsil PDM 20(20cSt)等のジフェニルジメチコンを使用することが特に可能である。括弧内の値は、25℃での粘度を表す。
- 次式に相当するフェニルシリコーン油、及びこれらの混合物:
Figure 2019182769
[式(IX)中、
R1、R2、R5及びR6は、一緒に又は別々に、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基であり、
R3及びR4は、一緒に又は別々に、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基、又はアリール基であり、
Xは、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基、ヒドロキシル基又はビニル基であり、
n及びpは、油に、200000g/mol未満、好ましくは150000g/mol未満、より好ましくは100000g/mol未満の質量平均分子量を付与するように選ばれる]
本発明における使用に最も特に好適なフェニルシリコーンは、本明細書において上記の式(II)に、特に式(III)、(V)及び(VIII)に、相当するものであってもよい。
より具体的には、フェニルシリコーンは、フェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニル-トリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン及び2-フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート、並びにこれらの混合物から選ばれてもよい。
好ましくは、本発明に従って使用される不揮発性フェニルシリコーン油の質量平均分子量は、500〜10000g/molの範囲であってもよい。
本発明による組成物中の(c)不揮発性油の量は、組成物の総質量に対して、1質量%以上、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上であってもよい。
本発明による組成物中の(c)不揮発性油の量は、組成物の総質量に対して、50質量%以下、好ましくは45質量%以下、より好ましくは40質量%以下であってもよい。
本発明による組成物中の(c)不揮発性油の量は、組成物の総質量に対して、1質量%〜50質量%、好ましくは10質量%〜45質量%、より好ましくは20質量%〜40質量%であってもよい。
(水)
本発明による組成物は、水を含んでもよい。
しかし、本発明による組成物が無水であることが好ましい。
本明細書での用語「無水」は、本発明による組成物が、水を、組成物の総質量に対して、1質量%未満、好ましくは0.1質量%未満、より好ましくは0.01質量%未満の量で含みうること、又は本発明による組成物が水を全く含まないことを意味する。
(他の成分)
本発明による組成物はまた、少なくとも1種の任意選択の又は追加の成分も含んでもよい。
任意選択の又は追加の成分は、アニオン性、非イオン性又は両性ポリマー;アニオン性、非イオン性又は両性界面活性剤;有機又は無機UV遮蔽剤;ペプチド及びその誘導体;タンパク質加水分解物;膨潤剤及び浸透剤;脱毛に有効な薬剤;ふけ防止剤;天然又は合成の水用又は油用増粘剤;懸濁剤;金属イオン封鎖剤;染料;日焼け止め剤;ビタミン又はプロビタミン;香料;保存剤、共保存剤、安定剤;並びにこれらの混合物からなる群から選択することができる。
任意選択の又は追加の成分の量は限定されないが、本発明による組成物の総質量に対して、0.01質量%〜30質量%、好ましくは0.1質量%〜20質量%、より好ましくは1質量%〜10質量%であってもよい。
[調製]
本発明による組成物は、上で説明した必須成分と、上で説明した任意選択の成分(必要な場合)とを混合して調製することができる。
上記の必須成分と任意選択の成分とを混合する方法及び手段は、限定されない。任意の従来の方法及び手段を、本発明による組成物を調製するために上記の必須成分と任意選択の成分とを混合するのに使用することができる。
[形態]
本発明による組成物は、リーブオンタイプであってもリンスオフタイプであってもよく、好ましくはリーブオンタイプである。
[方法]
本発明による組成物は、好ましくは化粧用組成物として使用されうる。化粧用組成物は、ケラチン繊維を処置するために使用されうる。ケラチン繊維は、毛髪、眉毛、睫毛等であってもよい。
特に、本発明による組成物は、毛髪等のケラチン繊維上への適用が意図されてもよい。そのため、本発明による組成物は、ケラチン繊維のための美容方法のために使用することができる。
本発明はまた、本発明による組成物をケラチン繊維に適用する工程を含む、ケラチン繊維、好ましくは毛髪のための方法にも関する。
本発明による組成物が適用されているケラチン繊維は、ケラチン繊維を処置するのに必要とされる適当な時間の間、放置されうる。各処置のための時間の長さは限定されないが、それは、1分〜10分、好ましくは1分〜5分、より好ましくは1分〜3分であってもよい。そのため、例えば、本発明による処置のための総時間は、3〜30分、好ましくは3〜15分、より好ましくは3〜10分であってもよい。
ケラチン繊維は、室温にて処置されてもよい。別法では、本発明による組成物をケラチン繊維上に適用する工程の前に及び/又はその間に及び/又は後に、15℃〜45℃、好ましくは20℃〜40℃、より好ましくは25℃〜35℃、更により好ましくは27℃〜35℃にてケラチン繊維を加熱することができる。
本発明による組成物が適用されているケラチン繊維は、濯いでもよく濯がなくてもよい。
本発明による方法、好ましくは美容方法は、毛髪等のケラチン繊維に、滑らかさ(例えば、ケラチン繊維が濡れている場合でさえ滑らかな櫛通り、及びケラチン繊維が乾いているときの滑らかな触感)、ケラチン繊維が濡れている場合でさえケラチン繊維に指が通りやすいこと、ケラチン繊維が乾いている場合でさえしっとり感があること、ケラチン繊維が乾いているときの毛髪の粘着性の低さ(又は脂様ではないこと)、並びにボリュームダウン制御(したがって、それは、本発明による組成物の抗収縮特性に起因して、ケラチン繊維の形をスタイリングしやすい)等の、改善されたコンディショニング美容効果及び管理可能な美容効果を付与することができる。用語「ボリュームダウン」は、ケラチン繊維の広がりが減少され又は制御され、したがってケラチン繊維のスタイルが良好に制御されうることを意味する。
具体的には、本発明による方法は、毛髪等のケラチン繊維に、より高いレベルの滑らかさ、うるおい、ボリューム制御等、並びに過剰に脂様でない、粘着性の低さを付与することができる。
[使用]
本発明はまた、揮発性シリコーンの新しい代替物としての、揮発性分枝状C13〜15アルカン油の使用にも関する。
揮発性分枝状C13〜15アルカン油の使用は、イソドデカン及びイソヘキサデカン等の、揮発性シリコーンの従来の代替物の使用によって付与される効果よりも良好な、滑らかさ効果及びボリュームダウン効果をケラチン繊維に付与することができる。
具体的には、本発明はまた、ケラチン繊維、好ましくは毛髪を処置するための組成物中での(a)少なくとも1種の揮発性分枝状C13〜15アルカン油の使用であって、
前記組成物は、(b)任意選択の、(a)分枝状C13〜15アルカン油以外の少なくとも1種の追加の揮発性油と(c)少なくとも1種の非揮発性油とを含み、
前記(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量は、(a)分枝状C13〜15アルカン油と(b)任意選択の追加の揮発性油との総質量に対して、30質量%以上、好ましくは40質量%以上、より好ましくは50質量%以上であり、
ケラチン繊維に、滑らかさ効果及びボリュームダウン効果を付与するための使用にも関する。本発明による使用によって付与される滑らかさ効果及びボリュームダウン効果は、イソドデカン及びイソヘキサデカン等の従来の揮発性炭化水素の使用によって付与される効果よりも優れている。
本発明を、実施例によって、より詳細に説明する。しかし、これらの実施例が本発明の範囲を限定するものとは解釈すべきでない。
(実施例1及び2並びに比較例1〜4)
[調製]
実施例1及び2並びに比較例1〜4による毛髪用組成物のそれぞれを、表1及び表2に示す成分を混合して調製した。成分の量についての数値は、全て、活性原料の「質量%」に基づく。実施例1を、表1と表2との両方において列挙する。
Figure 2019182769
Figure 2019182769
[評価]
(滑らかさ)
3つの毛髪見本(1g、27cm)を各実験のために用意した。毛髪見本を清浄用シャンプーで洗浄し、次いでホットプレート上に30℃にて載置した。実施例1及び比較例1〜4による組成物のそれぞれ0.4gを、ブラシを用いて毛髪見本上に適用した。次いで、毛髪見本を24℃にて及び40%の相対湿度下で30分間保ち、次いで周囲条件下でブロードライヤーを用いて乾かして処置済み毛髪見本を得た。
処置済み毛髪見本をプレート上に載置し、その根元側を毛髪クリップでプレート上に固定した。処置済み毛髪見本の滑らかさを、センサー(Trinity Lab社製、Handy Rub Tester(type TL701))で根元から先端へとスキャンして測定した。
この測定を、処置済み毛髪見本1つにつき3回実施した。同じ手順を、更に2つの毛髪見本に対して行って、組成物1種につき合計9つの結果を得、COF(摩擦係数)の平均値を各組成物について算出した。スコアが低いほど、良好な滑らかさ効果が発揮されたことを表す。
結果を表1に示す。
表1は、実施例1による組成物が、毛髪に、最小のCOFを付与できることを示し、これは、実施例1及び比較例1〜3による組成物中、最も良好な滑らかさであることを意味し、一方で、比較例1〜3による組成物が毛髪に付与する滑らかさがより低いことを意味する。
(有効ボリューム)
3つの毛髪見本(1g、27cm)を各実験のために用意した。毛髪見本を清浄用シャンプーで洗浄し、次いでホットプレート上に30℃にて載置した。実施例1及び2並びに比較例1〜4による組成物のそれぞれ0.4gを、ブラシを用いて毛髪見本上へ適用した。次いで、毛髪見本を24℃にて及び40%の相対湿度下で30分間保ち、次いで周囲条件下でブロードライヤーを用いて乾かして処置済み毛髪見本を得た。
処置済み毛髪見本のボリュームを、カメラ(キャノン株式会社製、Powershot SX620 HS)で画像を撮影して測定した。乾かした毛髪見本のそれぞれを、白色背景(バックライト)シートの前に吊るし、毛髪見本の画像をカメラで得た。カスタマイズした画像分析ソフトウエアの助けを借りて、得た画像をグレースケール画像に変換し、グレースケール画像のピクセルを数えて、毛髪見本の総ボリューム領域を測定した(固定した校正で)。毛髪見本の3次元ボリュームの影響を考慮に入れるために、毛髪見本をそれぞれ45°で定期的に回転させて8つの写真(画像)を撮影し、それらのボリューム領域の値を平均した。次いで、ボリューム領域の数を、有効ボリュームとして算出した。
この測定を、処置済み毛髪見本1つにつき3回実施した。同じ手順を、更に2つの毛髪見本に対して行って、組成物1種につき合計9つの結果を得、平均値を各組成物について算出した。スコアが低いほど、良好なボリュームダウン効果が発揮されたことを表す。
これらの結果を表1及び表2に示す。
表1は、実施例1による組成物が、比較例1〜3による組成物に比べ、毛髪により低いボリュームをもたらしうることを示す。そのため、実施例1による組成物は、より効果的に毛髪のボリュームを減じることができ、これは、比較例1〜3による組成物よりも良好なボリュームダウン効果又はボリューム制御効果であることを意味する。表1に示す結果は、揮発性分枝状C13〜15アルカン油の使用が、揮発性分枝状C13〜15アルカン油を全く含まない比較例1〜3による組成物よりも良好なボリュームダウン効果又はボリューム制御効果を付与できることを明示している。
表2はまた、実施例1及び2による組成物が、比較例4による組成物に比べ、毛髪に付与するボリュームがより小さいものでありうることを示す。そのため、実施例1及び2による組成物は、より効果的に毛髪のボリュームを減じることができ、これは、比較例4による組成物よりも良好なボリュームダウン効果又はボリューム制御効果であることを意味する。表2に示す結果は、組成物中の揮発性油の総質量に対して30質量%以上の揮発性分枝状C13〜15アルカン油の使用が、30%未満の揮発性分枝状C13〜15アルカン油を含む比較例4による組成物よりも良好なボリュームダウン効果又はボリューム制御効果を付与できることを明示している。

Claims (15)

  1. (a)少なくとも1種の揮発性分枝状C13〜15アルカン油と、
    (b)任意選択の、(a)分枝状C13〜15アルカン油以外の少なくとも1種の追加の揮発性油と、
    (c)少なくとも1種の不揮発性油と
    を含み、
    前記(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量が、前記(a)分枝状C13〜15アルカン油と前記(b)任意選択の追加の揮発性油との総質量に対して、30質量%以上、好ましくは40質量%以上、より好ましくは50質量%以上である、
    ケラチン繊維、好ましくは毛髪を処置するための組成物。
  2. 前記(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油が、2,6,10-トリメチルドデカンである、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記組成物中の前記(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量が、前記(a)分枝状C13〜15アルカン油と前記(b)任意選択の追加の揮発性油との総質量に対して、99質量%以下、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下である、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記組成物中の前記(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量が、前記組成物の総質量に対して、30質量%以上、好ましくは35質量%以上、より好ましくは40質量%以上である、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記組成物中の前記(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量が、前記組成物の総質量に対して、90質量%以下、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下である、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記(b)任意選択の追加の揮発性油が、好ましくは揮発性炭化水素油から選択される、より好ましくはイソドデカン、イソヘキサデカン、ウンデカン、トリデカン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、少なくとも1種の非シリコーン油を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記組成物中の前記(b)任意選択の追加の揮発性油の量が、前記(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油と前記(b)任意選択の追加の揮発性油との総質量に対して、10質量%以上、好ましくは15質量%以上、より好ましくは20質量%以上である、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記組成物中の前記(b)任意選択の追加の揮発性油の量が、前記(a)分枝状C13〜15アルカン油と前記(b)任意選択の追加の揮発性油との総質量に対して、45質量%以下、好ましくは40質量%以下、より好ましくは35質量%以下である、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記(c)不揮発性油が、シリコーン油、非シリコーン油、及びこれらの混合物から選択される、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 前記組成物中の前記(c)不揮発性油の量が、前記組成物の総質量に対して、1質量%〜50質量%、好ましくは10質量%〜45質量%、より好ましくは20質量%〜40質量%である、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 揮発性シリコーン油を実質的に含まない、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 前記揮発性シリコーン油が、環状シリコーンから選択され、好ましくはシクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項11に記載の組成物。
  13. 無水である、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物をケラチン繊維に適用する工程を含む、ケラチン繊維、好ましくは毛髪のための美容方法。
  15. ケラチン繊維、好ましくは毛髪を処置するための組成物中での(a)少なくとも1種の揮発性分枝状C13〜15アルカン油の使用であって、
    前記組成物は、(b)任意選択の、(a)分枝状C13〜15アルカン油以外の少なくとも1種の追加の揮発性油と(c)少なくとも1種の非揮発性油とを含み、
    前記(a)揮発性分枝状C13〜15アルカン油の量は、前記(a)分枝状C13〜15アルカン油と前記(b)任意選択の追加の揮発性油との総質量に対して、30質量%以上、好ましくは40質量%以上、より好ましくは50質量%以上であり、
    前記ケラチン繊維に、滑らかさ効果及びボリュームダウン効果を付与するための使用。
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