JP3001786U - チップソ−等の研磨器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型の携帯用の電動研磨工具を流用できて、
超硬チップソ−やロ−タリ−カッタ−等を簡単に研磨す
ることにある。 【構成】 台板２の一側部側に、研磨盤８を回転駆動自
在に軸着した小型の携帯用の電動研磨工具４を所定の角
度に着脱可能に電動研磨工具取付材３で装着している。
また、上記台板２の他側部側に、超硬のチップソ−等の
被研磨材６を旋回可能に搭載して、上記電動研磨工具４
の研磨盤８に向かって弾性材に抗して摺動可能に摺動台
５を配設している。そして、摺動台５に搭載して摺動す
る超硬のチップソ−等の被研磨材６が前進するのを所定
の位置で停止する前進限調節具２２を前進限位置調節可
能に摺動台５に設け、素人でも簡単に確実に研磨できる
ようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、刈払機の超硬チップソ−やカッタ−等を簡単に研磨できるチップソ −等の研磨器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、刈払機の超硬チップソ−が摩耗したりした場合、その刃先を工場等に設 置した工具研磨機で研摩していた。

【０００３】 そのため、工具研磨機がないところでは、刈払機のチップソ−等を簡単に研磨 できないものであった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本出願人は、小型の携帯用電動工具にダイヤモンドホイ−ルの研磨盤 を軸着して、摩耗したチップソ−やカッタ−、工具バイト、歯車等のバリ取り、 面取り、プレス品の面取り、家庭用刃物等を手軽に研磨できるようにしている。

【０００５】 しかし、たとえば円盤状のチップソ−の刃先やアサリを研磨するのに、上記し たダイヤモンドホイ−ルの研磨盤を軸着した携帯用電動工具を手にもって操作し ているため、素人では刃先やアサリを一定の状態に研磨するのが困難なものであ った。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記のような点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、台 板の一側部側に、研磨盤を回転駆動自在に軸着した小型の携帯用の電動研磨工具 を所定の角度に着脱可能に電動研磨工具取付材で装着し、上記台板の他側部側に 、超硬のチップソ−等の被研磨材を旋回可能に搭載して、上記電動研磨工具の研 磨盤に向かって弾性材に抗して摺動可能に摺動台を配設するとともに、摺動台に 搭載して摺動する超硬のチップソ−等の被研磨材が前進するのを所定の位置で停 止する前進限調節具を前進限位置調節可能に摺動台に設けたことを特徴とするチ ップソ−等の研磨器を提供するにある。

【０００７】

【作用】

本考案のチップソ−等の研磨器を使用すると、台板の一側部側に、研磨盤を回 転駆動自在に軸着した小型の携帯用の電動研磨工具を所定の角度に着脱可能に電 動研磨工具取付材で装着することによって、従来の小型の携帯用の電動研磨工具 を流用できて、台板に固定して使用できる。

【０００８】 そして、上記台板の他側部側に、超硬のチップソ−等の被研磨材を旋回可能に 搭載して、上記電動研磨工具の研磨盤に向かって弾性材に抗して摺動可能に摺動 台を配設することによって、たとえば超硬チップソ−を弾性材に抗してゆっくり と一定のリズムで押せて、研磨盤にソフトに当接して研磨できるとともに、一つ の刃先部を研磨したら順次超硬チップソ−を旋回して同様に研磨することができ る。

【０００９】 しかも、摺動台に搭載して摺動する超硬のチップソ−等の被研磨材が前進する のを所定の位置で停止する前進限調節具を前進限位置調節可能に摺動台に設けた ことによって、摺動台の前進限を簡単に調節できて、超硬チップソ−の刃先部を 常に一定に確実に研磨することができる。

【００１０】 なお、超硬チップソ−の直径に対応して摺動台基準位置設定材を適宜に位置調 整すると、超硬チップソ−の直径の如何にかかわらず、超硬チップソ−の摺動量 をほぼ一定にできて研磨作業を迅速に行うことができる。

【００１１】 また、電動研磨工具の取付角度を適宜に変更したり、摺動台に適宜のアタッチ メントを取り付けたり、摺動台を旋回することで、被研磨材を多様に所要の目的 に簡単に研磨することができる。

【００１２】

【実施例】

以下、本考案を実施例にもとづいて説明する。図１、図２は、本考案の一実施 例である。研磨器１は、図１、図２のように２００×４００mm位の大きさの台板 ２の一側部側に電動研摩工具取付材３を設けて電動研磨工具４を位置可変に、角 度可変に装着できるようにしている。

【００１３】 また、上記台板２の他側部側に摺動台５を装着し、この摺動台５に刈払機の超 硬チップソ−等の被研磨材６を回転可能に、かつ上記電動研磨工具４側に向けて 所定量摺動可能に搭載して、刃先部７等の所要部分を電動研磨工具４のダイヤモ ンドホイ−ルの研磨盤８で研磨できるようにしている。

【００１４】 上記電動研磨工具取付材３は、図３のように漢字の己という字のように折曲し て形成しているもので、その底辺部９をボルト等の取付具１０で上記台板２に取 り付けられるようにし、その上辺部１１に蝶ねじ等の締付具１２を螺着して、挟 着部１３に挿入した電動研磨工具４を挟持して締着できるようにしている。

【００１５】 また、台板２には、図１のように所定の形状に取着孔１４を開孔して、この取 着孔１４にそって上記電動研磨工具取付材３を移動できるようにして、電動研磨 工具４を所定の位置、所定の方向、所定の角度に装着できるようにしている。

【００１６】 一方、図１、図２のように台板２の他側部側には、幅狭コ字状の所定の高さの 一対の固定搭載材１５を前後に配設し、所定の長さの一対のガイド棒１６で正方 形状に連結して９０度向きを変えられるように脱着可能に螺着している。そして 、この一対のガイド棒１６に、図１、図２のように摺動台５を摺動自在に架設し 、摺動台５に搭載した被研磨材６を上記固定搭載材１５の上面にそって電動研磨 工具４側に摺動できるようにしている。

【００１７】 また、摺動台５の中央には、図１、図２のように超硬チップソ−の被研磨材６ の中央の軸孔１７に嵌合する嵌合部１８を脱着可能に取り付けているとともに、 摺動台５の前方側にコイルスプリングの弾性材１９をガイド棒１６に装着し、摺 動台基準位置設定材２０をガイド棒１６にそって移動可能に架設している。そし て、被研磨材６の大きさに対応して摺動台基準位置設定材２０を適宜の位置に移 動して固定具２１で位置決めし、摺動台５の基準位置を設定できるようにしてい る。

【００１８】 上記コイルスプリングの弾性材１９は弱い弾力性のもので、被研磨材６を摺動 台５に搭載して前方へ押すときに、弾性材１９に抗して被研磨材６をソフトに移 動できて研磨盤８にソフトに当接して研磨できるようにし、押し出す被研磨材６ から手を離すと、弾性材１９の弾性力によって迅速に元の位置に戻るようにして いる。

【００１９】 また、上記摺動台５の下方部には、図１、図２のように所定長さのねじ棒状の 前進限調節具２２を摺動台５とともに移動可能に螺着しており、後端のねじ廻し 部２３を回転して摺動台５の前部からの突き出し量を調節して摺動台基準位置設 定材２０への当接量を加減できるようにし、被研磨材６の前進限を設定できて容 易に研磨できるようにしている。

【００２０】 しかして、図１、図２のように台板２に、小型の携帯用の電動研磨工具４を電 動研磨工具取付材３に挟着して所定位置に仮装着し、摺動台基準位置設定材３を 所定位置に固定し、刈払機のダイヤモンドチップソ−の被研磨材６をその軸孔１ ７を摺動台５の嵌合部１８に嵌入して摺動台５に搭載する。

【００２１】 そして、被研磨材６を手で押して刃先部７が所要の研磨状態に研磨できるよう に電動研磨工具取付材３を位置調整して固定し、前進限調節具２２のねじ廻し部 ２３を旋回して被研磨材６が前進限で停止するように設定する。

【００２２】 このようにして準備ができると、電動研磨工具４に電源を投入して研磨盤８を 回転し、摺動台５に搭載した被研磨材６の研磨しようとする刃先部７を研磨盤８ の先端側に対向して前進すると、刃先部７が研磨盤８に当接して研磨できる。

【００２３】 その際、摺動台５は、弾性材１９に抗して前進するため、弾性材１９に負けな いように被研磨材６を押すだけで、被研磨材６が一定の速度でゆっくりと進み、 研磨盤６に急激に当接して刃先部７が欠けるのを防止できて、素人でも簡単かつ 確実に研磨することができる。

【００２４】 被研磨材６を前進限まで押していって所要の刃先部７が研磨できると、被研磨 材６を押し戻すようにすると、摺動台５が弾性材１９の弾性力によって自動的に 引き戻され、元の位置に迅速に戻る。

【００２５】 そこで、被研磨材６の次の研磨する刃先部７を研磨盤８に対向するように旋回 して、上記のように前進していけば、順次研磨していくことができる。

【００２６】 したがって、素人であっても、簡単且つ確実に被研磨材を研磨することができ るものであるとともに、特別の高価な研磨装置を必要とせずに、小型の携帯用の 電動研磨工具を流用できて研磨できる。

【００２７】 また、ロ−タリ−カッタ−等の被研磨材のアサリ研磨をしようとする場合には 、図４や図５のように上記電動研磨工具取付材３を底辺部９に対して旋回可能に 枢着して連結したり、電動研磨工具取付材３に所定の角度に傾斜させるための傾 斜材２４を連結したり、一体的に形成したものを使用するなどして、上記した電 動研磨工具４を斜め状に傾斜させることによって、同様の操作で研磨することが できる。

【００２８】 また、図６、図７のように固定搭載材１５を台板２からはずして９０度向きを 変えて固定し、（固定搭載材１５は正方形状に枠組しているので、９０度旋回す ると同じ取付孔に取着できる）摺動台５に所要のアタッチメント２５を取り付け ると、たとえばコ字状に折曲したアタッチメント２５を取り付けてガラスやセラ ミック板の被研磨材６を締着具２６で締着すると、上記と垂直方向に向かって摺 動できて、被研磨材６の面取り等の研磨を簡単に行うことができる。２７はアタ ッチメント取付孔である。

【００２９】 なお、工作用のバイト工具や家庭用の包丁などについても、所要のアタッチメ ントを取り付けると、上記したように刃先研磨を簡単に、かつ奇麗に行うことが できる。

【００３０】 上記では、本考案の研磨器の一例について説明したが、弾性材を竹の子状のば ねや、強さの異なるばねを接合して使用したり、摺動台を円形状としたり、前進 限調節具や摺動台基準位置設定材をスペ−サ等を使用したりして位置調整するな ど、本考案の趣旨の範囲において適宜な実施態様が実施可能である。

【００３１】

【考案の効果】

以上のように本考案にあっては、小型の携帯用の電動研磨工具を台板に固定し て使用できるとともに、超硬のチップソ−等の被研磨材を弾性材に抗してゆっく りと一定のリズムで押せて、研磨盤にソフトに当接して研磨でき、摺動台の前進 限が簡単に調節できて、超硬チップソ−等の刃先部を常に一定に、確実に研磨す ることができる。

【００３２】 また、必要により、超硬チップソ−等の被研磨材の直径に対応して摺動台基準 位置設定材を適宜に位置調整すると、超硬チップソ−等の直径の如何にかかわら ず、超硬のチップソ−等の摺動量をほぼ一定にできて研磨作業を迅速に行えたり 、電動研磨工具の取付角度を適宜に変更したり、摺動台に適宜のアタッチメント を取り付けたり、摺動台を旋回することで、被研磨材を多様に所要の目的に応じ て簡単に研磨することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の平面図、

【図２】同上の側面図、

【図３】同上の電動研磨工具取付材部の側面図、

【図４】同上の電動研磨工具取付材部を底辺部に対して
旋回可能とした正面図、

【図５】同上の電動研磨工具取付材部を傾斜させた側面
図、

【図６】同上の他の使用例の一部省略した正面図、

【図７】同上の側面図。

【符号の説明】

１…研磨器 ２…台板 ３…電
動研磨工具取付材 ４…電動研磨工具 ５…摺動台 ６…被
研磨材 ７…刃先部 ８…研磨盤 １９…弾
性材 ２０…摺動台基準位置設定材 ２２…
前進限調節具 ２４…傾斜材 ２５…アタッチメント

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 台板の一側部側に、研磨盤を回転駆動自
   在に軸着した小型の携帯用の電動研磨工具を所定の角度
   に着脱可能に電動研磨工具取付材で装着し、 上記台板の他側部側に、超硬のチップソ−等の被研磨材
   を旋回可能に搭載して、上記電動研磨工具の研磨盤に向
   かって弾性材に抗して摺動可能に摺動台を配設するとと
   もに、 摺動台に搭載して摺動する超硬のチップソ−等の被研磨
   材が前進するのを所定の位置で停止する前進限調節具を
   前進限位置調節可能に摺動台に設けたことを特徴とする
   チップソ−等の研磨器。
2. 【請求項２】 台板の他側部側に摺動台を電動研磨工具
   の研磨盤に向かって弾性材に抗して摺動可能に配設する
   とともに、 上記摺動台に所定径の嵌合部を突設し、この嵌合部にチ
   ップソ−等の被研磨材の軸孔を嵌合して被研磨材を旋回
   可能に摺動台に搭載するようにした請求項１に記載のチ
   ップソ−等の研磨器。
3. 【請求項３】 電動研磨工具取付材が、摺動台側に対し
   て水平方向および垂直方向に対して研磨盤の角度調整可
   能である請求項１または２に記載のチップソ−等の研磨
   器。
4. 【請求項４】 超硬のチップソ−等の被研磨材の大小に
   応じて、摺動台の基準位置を調整可能に摺動台基準位置
   設定材を設けた請求項２に記載のチップソ−等の研磨
   器。
5. 【請求項５】 摺動台に、被研磨材を装着するためのア
   タッチメントを交換可能に取着するようにした請求項２
   に記載のチップソ−等の研磨器。
6. 【請求項６】 台板に摺動台を９０度旋回して取着する
   ようにした請求項５に記載のチップソ−等の研磨器。