JP3001759U - 工事現場用仮囲い材 - Google Patents

工事現場用仮囲い材

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JP3001759U
JP3001759U JP1994001644U JP164494U JP3001759U JP 3001759 U JP3001759 U JP 3001759U JP 1994001644 U JP1994001644 U JP 1994001644U JP 164494 U JP164494 U JP 164494U JP 3001759 U JP3001759 U JP 3001759U
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JP
Japan
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temporary enclosure
construction site
outside
sound absorbing
site
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Application number
JP1994001644U
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Inventor
直之 喜多
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工事現場内で発生した騒音の反響を防止する
とともに、外部に対する防音効果を十分高めることがで
きるようにした仮囲い材を提供する。 【構成】 工事現場1と外部2との間に仮設されて工事
現場1の内外を仕切る仮囲い材10であって、仮囲い材
10は、樹脂板12の内側を仕切り14によって箱状に
形成し、該箱体内部に吸音材16を充填するとともに、
多孔ボード18により蓋した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、工事現場内で発生する騒音を吸収する機能を持った仮囲い材に関 する。
【0002】
【従来の技術】
建設現場などの工事現場では、図3に示すように現場1内と外部2との境界に 仮囲い用の鋼板3を配置し、現場1内に組立てられたパイプ等からなる支保工4 によりこれを支持させることにより現場1と外部2とを仕切るとともに、一ケ所 に出入口を設け、これをアコーディオンカーテンにより開閉自在に覆うことが一 般的に行われている。
【0003】 この鋼板1は、部外者が現場1内に立ち入ることによる危険性を回避するため の柵としての機能を有するほか、現場内での作業に伴い発生する騒音を外部に漏 らさぬようにするための防音壁としての機能を有する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このものは遮音機能はあるが、現場1内で発生した音が矢印に 示すように鋼板3に反射することにより現場1内での反響による騒音が著しく高 くなるとともに、騒音の周波数によっては、共振して外部に騒音が伝幡する場合 も生ずるため、現場1内の騒音防止対策が十分でなく、また近隣に対する騒音防 止上の対策としても必ずしも十分なものとはいえなかった。
【0005】 この考案は以上の問題を解決するものであり、その目的は、工事現場内で発生 した騒音の反響を防止するとともに、外部に対する防音効果を十分高めることが できるようにした仮囲い材を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 前記目的を達成するため、この考案は、工事現場と外部との間に仮設されて該 工事現場の内外を仕切る仮囲い材であって、該仮囲い材は、樹脂板で箱状に形成 し、該箱体内部に吸音材を充填するとともに、多孔ボードにより蓋したことを特 徴とするものである。
【0007】 またこの考案では、前記箱体の上部を内側に向けて傾斜させた構成とすること が好ましい。
【0008】
【作用】
以上の構成によれば、工事現場内で発生した騒音は多孔ボードの孔を通じて吸 音材内に進み、ここで拡散吸収され減衰する。また吸音材を通過した音は低剛性 の樹脂板に衝突して反射し、再び吸音材で拡散吸収されることにより、現場内へ の反響を防止するとともに外部への音洩れを防止する。 請求項2の構成とした場合には、発生騒音の上方への拡散も防止できる。
【0009】
【実施例】
以下この考案の一実施例を図面とともに詳細に説明する。
【0010】 図1,図2はこの考案による仮囲い材10を用いて工事現場1と外部2とを仕 切った場合を示すもので、仮囲い材10は、外部側に平滑面を向け、かつ内側周 囲及び内部に上下複数の仕切り14を一体に設けて箱体とした樹脂板12と、樹 脂板12の各仕切り14の内部に充填された吸音材16と、各仕切り14の端面 に固定され、吸音材16を蓋する多孔ボード18とからなっている。
【0011】 樹脂板12は、従来の万能鋼板と同様の外形寸法の合成樹脂材などから構成さ れたもので、その厚みおよび剛性に応じた樹脂機能を有する。また、内側に仕切 り14を設けて箱形とすることである程度の厚みを有することから、現場1内の 地表面に直接仮固定ボルトとなどを介して自立させるか、あるいは図示のごとく 支持杭20などによって自立状態に支持できる。
【0012】 吸音材16は、一般の住宅建材などに用いられる吸音,断熱などのためのグラ スウールであって、32Kg/m3 程度の汎用品が用いられる。
【0013】 多孔ボード18は、多数の貫通孔18aを縦横整列状態に開口した吸音用の孔 明き石膏ボードなどが用いられ、各仕切り14の端面に固定されることによって 吸音材16を樹脂板12内に充填状態に保持する。
【0014】 なお、樹脂板12の上部12a側は現場1に向けて所要角度で傾斜状態に形成 され、これによって現場1を包み込むような形状とし、これにより発生騒音の上 方への拡散を防止している。
【0015】 以上の構成において、現場1内で発生した作業騒音は、矢印に示すように多孔 ボード18の各貫通孔18aを通じて吸音材16内に入り、ここで吸収拡散され る。また、ここを透過した音は低剛性の樹脂板12の内壁面に衝突して跳ね返り 、再び吸音材16の内部で拡散減衰する。
【0016】 したがって、工事現場1内で発生した作業騒音はその吸音効果によって音の跳 ね返りを生ずることがなく、工事現場1内での反響音が防止されることにより、 工事現場1内では比較的静かな作業環境を保持できるとともに、外部に対する防 音効果も高く、周囲環境に対する静粛性を十分に保持できる。
【0017】 なお、以上の実施例では、樹脂板12の上部12aを内側に傾けた構成とした が、工事進捗に伴い上方に樹脂板12を増設する場合もあるので、この場合には 直線状に形成することが望ましい。
【0018】
【考案の効果】
以上実施例により説明したように、本考案に係る仮囲い材にあっては、工事現 場内で発生した騒音は多孔ボードの孔を通じて吸音材内に進み、ここで拡散吸収 されて減衰し、また吸音材を通過した音は樹脂板に衝突して反射し、再び吸音材 で拡散吸収されることにより、現場内への反響を防止できるとともに外部への音 洩れを防止できるため、工事現場内での反響による騒音を十分に押さえることが できるとともに、外部への騒音拡散を十分に防止でき、周囲環境に対する防音効 果を格段に高くすることができる。
【0019】 また樹脂板の上部を内側に傾斜させた場合には、発生騒音の上方への拡散も防 止でき、さらに防音効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による仮囲い材の断面図で
ある。
【図2】同仮囲い材を内側から見た一部切欠き斜視図で
ある。
【図3】従来の万能鋼板を用いて工事現場と外部を仕切
った状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 工事現場 2 外部 10 仮囲い材 12 樹脂板 12a 上部 14 仕切り 16 吸音材 18 多孔ボード 18a 貫通孔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工事現場と外部との間に仮設されて該工
    事現場の内外を仕切る仮囲い材であって、該仮囲い材
    は、樹脂板で箱状に形成し、該箱体内部に吸音材を充填
    するとともに、多孔ボードにより蓋したことを特徴とす
    る工事現場用仮囲い材。
  2. 【請求項2】 前記箱体の上部を内側に向けて傾斜させ
    たことを特徴とする請求項1に記載の工事現場用仮囲い
    材。
JP1994001644U 1994-03-07 1994-03-07 工事現場用仮囲い材 Expired - Lifetime JP3001759U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011196090A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Toyohide Tazawa 仮設塀用囲い板

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