JP3001705U

JP3001705U - 簡易包装体

Info

Publication number: JP3001705U
Application number: JP1994001545U
Authority: JP
Inventors: 紘小川
Original assignee: 有限会社サンクリエイト
Priority date: 1994-03-04
Filing date: 1994-03-04
Publication date: 1994-09-06
Anticipated expiration: 2000-03-04

Abstract

(57)【要約】【構成】柔軟性平面部材地に複数の孔を穿設し、かつ
当該孔に締め紐を挿通せしめて取り付けたことを特徴と
する簡易包装体。【効果】風呂敷の簡便性と風呂敷にはない容易かつ確
実なる包装作業性を併せ持ち、特に植木鉢カバーや菓子
等の小物収容用として手軽な包装が可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は簡易包装体、更に詳細には包装作業性に優れ、特に植木鉢カバー用や菓子等の小物収容用として好適な簡易包装体に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、一般に汎用されている簡便な包装体としては所謂風呂敷がある。然しながら、風呂敷は単に一枚の布地のみから構成されるに過ぎないため、その端縁部による結び包装作業は必ずしも容易ではなく、特に子供には困難なのが実状であり、また植木鉢の包装や菓子等の小物収容には不向きなのが実状であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

斯かる実状に於て、本考案者は風呂敷の簡便性を保持することはもとより、包装作業をも極めて容易に行ない得、しかも植木鉢カバー用や菓子等の小物収容用として特に有利に適用し得る簡易包装体を提供すべく種々検討を重ねた結果、本考案を案出したものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

すなわち、本考案は柔軟性平面部材地に複数の孔を穿設し、かつ当該孔に締め紐を挿通せしめて取り付けたことを特徴とする簡易包装体である。

【０００５】柔軟性平面部材地の形状としては方形、円形等その如何を問わないが、特に円形体とするのが締め紐による締め閉じの際の操作をスムースに行ない得ると共に、外観美麗な包装状態とすることができ有利である。

【０００６】柔軟性平面部材地の材質としては、折曲包装可能な柔軟性を有するものであれば、その如何を問わないが、例えば好ましいものとして合成樹脂フイルム若しくはシート；紙；布又は皮革等が挙げられ、就中ポリエチレンなどの合成樹脂フイルム若しくはシート等水不透過性のものを用いるのが、防水性の点で有利であり、特に、植木鉢用カバーとして実施するときはそのまま水あげも可能となる。

【０００７】複数の孔はこれをほぼ円形状に配列して穿設するのが、締め紐による締め閉じ操作性の点で有利である。また、当該複数の孔の穿設部位は、円形状柔軟性平面部材地の半径１／２に対応する同心円より外周部とするのが、収容容積を確保し、かつ締め紐による固定を確実なものとする上で有利である。尚、孔の具体的数は平面部材地の大きさに応じて適宜選定されるが通常１０〜３０個程度が好ましい。

【０００８】締め紐の長さは、孔への挿通後に於ても立体的にならず平面部材地の平面性を保持し得る長さを有するものが携帯性の点で有利である。特に、植木鉢カバー用として実施するときは、当該平面性を保持するに必要な最小限の長さ以上の長さ、換言すれば、孔への挿通後に於ても余りが出る程度の長さとするのが、当該余り部による鉢への結び固定が容易となり、良い結果を与え、また菓子等の小物収容用として実施するときは、当該平面性を保持するに必要な最小限の長さとし、孔への挿通後締め紐両端を相互に結び、平面部材地に輪状にして取り付けるのが、外側に露出した締め紐部分を持ち、引き締めすることによる小物の収容包装が容易となり、良い結果を与える。

【０００９】

【作用】

本考案は以上の如く構成されているので、本考案簡易包装体で植木鉢を包装する場合には、締め紐が鉢の周壁部に位置するものを用い、平面部材地を平面状に拡開してその中央部に鉢を置き、次いで平面部材地の周辺部を上方に折り上げつつ締め紐を引き締め、紐の両端部にて鉢の外周壁に結び固定すれば鉢カバーとして使用できる。

【００１０】また、本考案簡易包装体で菓子等の小物を包装する場合には、平面状に拡開した平面部材地の中央部に菓子等の小物を置き、次いで締め紐を上方に持ち上げるようにして引き締めれば、平面部材地が袋状になり、その内部に菓子等の小物が収容される。

【００１１】尚、本考案簡易包装体はこれを平面状に拡開してテーブル等に載置すればランチョンマットとしても使用できると共に、風呂敷と同様適宜４ツ折り等に折り畳み、粘着剤層で止着すれば、当該折り畳み状態が保持固定され、携帯にも便利となる。

【００１２】

【実施例】

以下実施例を示す図面と共に本考案を更に説明する。

【００１３】図１は植木鉢カバー用簡易包装体の実施例を示すもので、円形状柔軟性平面部材地１に、１６個の孔２が平面部材地１の半径１／２に対応する同心円より外周部位にほぼ円形状に配列せしめて穿設せられていると共に、挿通後に於ても平面性を保持するに必要な最小限の長さ以上の長さを有する一本の締め紐３が、一方の面から他方の面へ、次いで他方の面から一方の面へと順次当該隣設された孔に挿通され、紐の両端部に余り部３ａを残存せしめて構成されているものである。

【００１４】この簡易包装体で植木鉢５の外周壁を包被し、締め紐３で結び固定すれば、図２に示す如き包装状態の植木鉢カバーとなる。

【００１５】尚、４は平面部材地１の周辺部に形成された粘着剤層で、これを用いることにより、不使用時に於ては例えば図３の如く折り畳んでその状態を保持固定することができる。

【００１６】図４は菓子等の小物収容用簡易包装体の実施例を示すもので、その構成は図１に示すものと基本的には同一であるが、孔２の穿設部位が平面部材地１の外周端により近接した部位となっていると共に、締め紐３は孔２への挿通後両端が相互に結び固定されて余り部のない輪状となっている。

【００１７】この簡易包装体で菓子等の小物を包被し、締め紐３を引き締めれば、図５の如き袋状となった平面部材地１内に当該小物が完全に収容包装される。

【００１８】

【考案の効果】

本考案簡易包装体は、風呂敷と同様な簡便性を保持することはもとより、風呂敷にはない容易かつ確実なる包装作業性を有し、特に本考案を用いれば、風呂敷では困難であった植木鉢カバーや小物収容用としての手軽な包装が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】植木鉢カバー用簡易包装体としての実施例を示
す平面図。

【図２】植木鉢カバーとしての使用例を示す斜視図。

【図３】折り畳み状態を示す斜視図。

【図４】菓子等の小物収容用簡易包装体としての実施例
を示す平面図。

【図５】菓子等の小物収容時の使用例を示す斜視図。

【符号の説明】

１：平面部材地２：孔３：締め紐４：粘着剤層５：植木鉢

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】柔軟性平面部材地に複数の孔を穿設し、
かつ当該孔に締め紐を挿通せしめて取り付けたことを特
徴とする簡易包装体。
【請求項２】柔軟性平面部材地が円形体である請求項
１記載の簡易包装体。
【請求項３】柔軟性平面部材地が合成樹脂フイルム若
しくはシート；紙；布又は皮革である請求項２記載の簡
易包装体。
【請求項４】柔軟性平面部材地が水不透過性のもので
ある請求項２記載の簡易包装体。
【請求項５】複数の孔をほぼ円形状に配列したことを
特徴とする請求項４記載の簡易包装体。
【請求項６】複数の孔の配列部位が円形状柔軟性平面
部材地の半径１／２に対応する同心円より外周部である
ことを特徴とする請求項５記載の簡易包装体。
【請求項７】一本の締め紐を一方の面から他方の面
へ、次いで他方の面から一方の面へと順次隣設された孔
に挿通することを特徴とする請求項６記載の簡易包装
体。
【請求項８】締め紐が孔への挿通後に於ても柔軟性平
面部材地の平面性を保持し得る長さを有することを特徴
とする請求項７記載の簡易包装体。
【請求項９】柔軟性平面部材地がその周辺部に折り畳
み状態の保持固定用粘着剤層を有することを特徴とする
請求項８記載の簡易包装体。
【請求項１０】周辺部に折り畳み状態の保持固定用粘
着剤層を有する円形状合成樹脂フイルム又はシートの半
径１／２に対応する同心円より外周部に、複数の孔をほ
ぼ円形状に配設し、かつ挿通後に於ても平面性を保持す
るに必要な最小限の長さ以上の長さを有する一本の締め
紐を、一方の面から他方の面へ、次いで、他方の面から
一方の面へと順次当該隣設された孔に挿通せしめて取り
付けたことを特徴とする植木鉢カバー用簡易包装体。
【請求項１１】円形状合成樹脂フイルム又はシートの
半径１／２に対応する同心円より外周部に、複数の孔を
ほぼ円形状に配設し、かつ挿通後に於ても平面性を保持
し得る長さを有する一本の締め紐を、一方の面から他方
の面へ、次いで他方の面から一方の面へと順次当該隣設
された孔に挿通せしめて両端を相互に結び、輪状にして
取り付けたことを特徴とする小物収容用簡易包装体。