JPS5850750Y2 - 水平保持可能な袋

Info

【考案の詳細な説明】本考案は水平保持可能な袋に関し、詳しくは袋の頂部で
はなく側部の中間位置に把持部を設けることによって水
平保持の極めて容易な袋を提供することに関する。

一般に、洋菓子、和菓子、弁当などの形状の崩れやすい
食物等を袋に入れた場合、水平に保持しておかないと不
都合なことが多い。

そのため従来から上記の如き食物等を包装して保持する
場合には、まず包装紙等で包んでから紐をかけて把持部
をつくって保持したり、あるいは底部の非常に広い袋に
水平のままの状態で食物等を収納することが行なわれて
いた。

しかし包装紙に包んで紐をかけたりすることは二重手間
となり、また底広の袋を用いる場合は、収納物の大きさ
に応じて袋の大きさを変えなければならないという不都
合がある。

そこで本考案者は、通常の袋でしかも簡単な操作にて水
平に保持することができる袋を開発すべく研究を重ね、
本考案を開発するに至った。

すなわち本考案は、袋の開口部と底部の略中間位置に水
平保持可能な把持部を備えてなる袋を提供するものであ
る。

本考案の袋の大きさ、形状等は特に制限はなく、各種の
ものが考えられるが、通常は菓子や弁当を入れた箱を収
納できるようなものが好ましい。

またその材質は一般にはプラスチックフィルムあるいは
紙である。

さらに本考案の袋には開口部と底部の略中間位置に把持
部が設けられている。

従来の袋は頂部つまり開口部の近傍に把持部がついてお
り、開口部を上位に底部を下位にした縦長の状態で保持
していたが、本考案の袋は側部の中間の適当な位置に把
持部がついているため、横長の水平状態で保持すること
ができる。

本考案の袋における把持部の形状、数、材質等は様々な
ものが考えられ、要するに袋を水平に保持しうるような
ものであれば特に制限はない。

例えば第１図〜第３図に示すように袋の開口部１と底部
２の中間の適宜位置に、袋の一側端より他側端にかけて
差渡した帯状または略Ｘ字状のプラスチックフィルム片
あるいは紙片等によって把持部３を形成することができ
る。

この把持部３は第１図、第３図のように一個所だけでも
よいか゛、第２図のように複数個所に設けてもよい。

また、このような帯状片、略Ｘ字状片による把持部３は
、袋の両側端においてのみ装本体と接合されており、他
の部分は装本体とは分離した状態となっている。

また本考案においてはこの把持部が袋の裏面にわたって
いても何ら差支えない。

本考案の袋に弁当、菓子等の水平に保持すべき収納物を
入れた後、袋の開口部１をセロハンテープ、ホッチキス
等で閉じ、把持部３を持てば第４図に示すように袋は水
平状態に保持されることとなる。

斜上の如く本考案の袋は構造が簡単であるため製作が極
めて容易であす、シかも洋菓子、和菓子、弁当等を収納
した後、水平に保持したまま持ち運びができるため、上
記食物類あるいは他の水平に保持すべき物の袋として有
効に利用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１〜第３図は各種態様の把持部を備えた本考案の袋の
説明図、第４図は物の収納した本考案の袋を水平に保持
した状態を示す説明図である。１・・・・・・袋開口部、２・・・・・・袋底部、３・
・・・・・把持部、４・・・・・・手。

【実用新案登録請求の範囲】１０袋の開口部と底部の略中間位置に水平保持可能な把
持部を備えてなる袋。２、袋がプラスチックフィルム製あるいは紙製である実
用新案登録請求の範囲第１項記載の袋。３、把持部が、袋の一側端より他側端に差渡した帯状ま
たは略Ｘ字状のプラスチックフィルム片あるいは紙片で
ある実用新案登録請求の範囲第１項記載の袋。