JPS6018356Y2 - 携行可能な簡易包装箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は携行可能な簡易包装箱の提供を目的とするもの
である。

近年、多くの分野で省資源の要請が高まっており、それ
に応えるための幾多の努力がつくされている。

包装資材の分野でも同様に、省資源についての配慮に加
えて、経済性が重視されること、しかも取扱い操作の容
易性等について考慮されることが求められている。

殊に、低廉な商品であって、いわゆる使い捨てになる簡
易包装材のごとき場合、前記の事柄はより一層強く要請
されているのが現状である。

本考案は、固形状の商品、例えば幼年層向けの固形菓子
のごとき食品類をはじめと腰回形せっけん、化粧品、あ
るいは消ゴムのよな文房具その他の商品を包装する場合
に適した携行可能な簡易包装箱である。

本考案の構成を図面に従い説明すると、第１図は内容物
を収納した場合の使用状態を示す斜視図、第２図は使用
要領説明図である。

１は上下が開放された、角筒状の主体であり、塩化ビニ
ル樹脂のごときプラスチック、紙またはそれらと同効の
資材で形成され、保形に資する程度の強度性のあること
が望ましい。

また、主体１自体は透明、不透明であることを問わない
が、収納する商品のいかんによっては、その収納量の減
り具合を知ることとか、中味を透視できることが好まし
い場合、塩化ビニル樹脂のような透視性の良好な資材を
採用することもよい。

２はテープないし平ひもとして既知の輪状となした帯状
材であって、その輪の長さは手提けの機能をも果す意味
で、前記主体１の両開口長手方向の全長より長めと腰か
つそれは既知の布、紙などの幅のせまいひも材であって
、その幅の設定に当っては、例えば角筒状の主体１を形
成する短側壁内側に内装する場合、それと適合する程度
に形成したものである。

３は主体１上方開口面を閉じるための任意形状となした
シールである。

Ｇは商品、例えば個別に包装された一口（ひとくち）チ
ョコレートとか、洋菓子のごときを例示したものである
。

本考案の構成上、図示を省略したが、主体１の短側壁面
における開口上縁近くに逆Ｔ形状、Ｌ形状のごとき切込
みを施して、帯状材を係止するよにすることが必要であ
る。

また主体１について、図示例に代えて台形状に形成した
場合（図示せず）、大きさの異なる複数個の商品をいわ
ばピラミッド状に連続して内装することも可能である。

この場合、商品の収納作業は主体１後部に適宜の長さの
もとに、いったん帯状材を伸長してから順次に商品を内
装すればよい。

上記の構成を採用した場合、単に帯状材２を上方にき上
げれば確実に内装した商品を保持し携行することができ
、また帯状材をゆるめることによって内装した商品の一
部の取出しも容易である。

また、前記シール３の構成に代えて、図示を省略したが
、主体１の開口上縁内側面の一方または対向する位置に
内装した商品の抜脱を防止するための突縁をほぼ直角の
もとに形成することもよく、カベすることによってシー
ルに代る効用を果すことができる。

上記のとおりの構成を有する本考案によれば、以下の効
果をもたらすものである。

すなわち、 第１に、本考案に従う包装実施作業は真に簡単なもので
あって、主体１内部に所望の商品Ｇ複数個を図示例のご
とく内装するには、先ず輪状となした帯状材の弧状の一
部分を前記主体内部に挿着してから、前記商品を順次押
し込み、最終順位の商品の背面をまたがるように主体１
の前・後面にかけてシール３により封緘し、かつ前記逆
Ｔ字形状、Ｌ形状のごとき切込みにより、帯状材を係止
するものであるから、以後、シール３を引剥さない限り
収納した商品Ｇは決１．て箱の外部に顕出することなく
、確実な包装状態を保持できるものである。

また、他の実施例として、前記帯状材について、その一
端を主体内部に挿し通してから、商品を内装した後、外
部に表われている帯状材２の余端部分相互を輪状に接続
すれば、商品内装の作業性が良好となり、包装箱製造の
コスト低廉化に寄与することになるものである。

第２に、従来の生得式ザック（胴の筒と引出式の中身と
のツーピース・タイプのもの）と異なり、本考案の場合
、帯状材２の採用により中身が不要のため材料費の節減
に著しく貢献するものである。

第３に、内容物保証機能を有するシール３の一側端のみ
を引き剥すに止めて、再び止着しておけば、内容品全部
を費消しきらないうちは、帯状材２は依然として提手と
しての効用を維持できるものである。

第４に、本考案によると、主体１は例示した角筒タイプ
に限らず、円筒、多角筒のタイプにも応用できる腰内容
品の形状に合せてその大きさ、長さの設定も自由自在で
あり、また主体１自体を透明体とした場合、外部からそ
の減り具合も理解できるので便宜である。

しかも、主体１を台形状とした場合、前記シール３を必
要としないものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る携行可能な簡易包装箱の提供を目的
とし、第１図は商品を内折装した場合の使用状態を示す
斜視図、第２図は使用要領説明図である。 Ｇ・・・・・・商品、１・・・・・・主体、２・・・・
・・帯状材、３・・・・・・シール。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）上下が開口する筒状の主体について、該主体の両
   開口長手方向の全長より長めに設定せる輪状となした帯
   状材の弧状の一部分を前記主体内部に挿着し、かつ主体
   上縁の前・後面にかけてシールにより封緘して、内装せ
   る商品を保持すると共に、前記主体の開口上縁近くに前
   記帯状材の係止に供される切込みを設けてなる携行可能
   な簡易包装箱。
2. （２）前記帯状材について、主体内部に商品を内装した
   後、輪状に接続するようなした実用新案登録請求の範囲
   第１項記載の携行可能な簡易包装箱。
3. （３）主体が透明体である実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の携行可能な簡易包装箱。