JP3001348U - 消磁コイル - Google Patents

消磁コイル

Info

Publication number
JP3001348U
JP3001348U JP1994002522U JP252294U JP3001348U JP 3001348 U JP3001348 U JP 3001348U JP 1994002522 U JP1994002522 U JP 1994002522U JP 252294 U JP252294 U JP 252294U JP 3001348 U JP3001348 U JP 3001348U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating
loop
degaussing coil
wire
width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1994002522U
Other languages
English (en)
Inventor
淳太 石橋
Original Assignee
株式会社音研製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社音研製作所 filed Critical 株式会社音研製作所
Priority to JP1994002522U priority Critical patent/JP3001348U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3001348U publication Critical patent/JP3001348U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テレビ受像機等のキャビネット前面枠の寸法
をブラウン管のフェースプレートの寸法に近づけ、かつ
消磁コイルの製造及び装着を容易にする。 【構成】 縦断面形状がほぼ円形である絶縁被覆導線14
を、所定の巻き数だけループ状に巻回する。絶縁被覆導
線14は、複数層にわたってループの幅方向に沿って密着
整列巻きされている。絶縁被覆導線14の周囲に少なくと
も上記ループの幅を縮小するように、保護絶縁テープ20
を巻回してある。ループの幅寸法にほぼ等しい幅寸法の
絶縁帯状体16の両主表面の粘着層18に絶縁被覆導線14が
それぞれ接するように、ループ中の一部に所定長さだけ
挿入し、保護絶縁テープ20による上記ループの幅方向へ
の縮小に抵抗して、絶縁帯状体16が設けられた絶縁被覆
導線14の部分を平板状6a、6bとする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばカラーテレビジョン受像機等において使用するカラーブラウ ン管に設ける消磁コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】
カラーブラウン管には、シャドウマスクやアパーチャグリル等が配置されてい る。これらが地磁気等の外部磁界によって磁化されると、カラーブラウン管の表 示画像に色ずれや色むらが発生する。これを防止するために、カラーブラウン間 のフェースプレートの周壁部分に、消磁コイルが設けられている。カラーテレビ ジョン受像機等に電源が投入されたとき、消磁回路から供給される電流で上記消 磁コイルに交番磁界を発生し、この交番磁界によってシャドウマスクやアパーチ ャグリルの消磁を行っていた。
【0003】 近年、カラーテレビジョン受像機等は、小型化等の要求から、そのキャビネッ ト前面枠の寸法をブラウン管のフェースプレートの寸法に近づける必要がある。 そのため、例えば特開平5−153607号公報に開示されているように、消磁 コイルの所要部分を少なくとも2以上に分岐する複数の分岐コイル束に形成し、 それぞれの分岐コイル束をテープ状またはチューブ状の集束部材によって集束し たものも提案されている。
【0004】 例えば、3つの分岐コイル束を持つ消磁コイルを製造する場合、巻線機によっ て所望の巻線数Nの1/3の巻線数を持つ第1の分岐コイル束を形成して、この 第1の分岐コイル束を仮止めテープで仮止めし、この第1の分岐コイルとの円周 方向において一部が重なるように、1/3Nの巻線数の第2の分岐コイル束を巻 線機によって形成し、第2の分岐コイル束を仮止めテープで仮止めし、さらに第 1及び第2の分岐コイル束の重なり合っている部分に、一部が重なりあうように 、1/3Nの巻線数の第3の分岐コイルを巻線機で形成し、仮止めテープで仮止 めする。そして第1乃至第3の分岐コイルと、これらが重なりあっている部分と を、それぞれ絶縁テープ製の集束部材によって集束する。
【0005】 一般に消磁コイルの縦断面形状は円形であるが、この消磁コイルでは、複数の 分岐コイル束としているので、各分岐コイル束の円形縦断面の径は、分岐させず に単一のループとした場合の径よりも縮小することができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、特開平5−153607号公報の消磁コイルでは、各分岐コイル束を それぞれ巻線機で巻かねばならず、しかも、各分岐コイルの一部が円周方向で重 なり合うように巻かねばならない。また、第1乃至第3の分岐コイルを巻くごと に、仮止めしなければならない。さらに、第1乃至第3の分岐コイル束及びこれ ら分岐束が重なりあっている部分を、絶縁テープによってそれぞれ個別に巻かね ばならない。即ち、1つの消磁コイルを製造しているにもかかわらず、消磁コイ ルを複数本製造しているのと、実質的に変わらず、製造が面倒であるという問題 点があった。また、複数の分岐コイル束に別れているので、これら別れている分 岐コイル束がばらばらにならないように、これら分岐コイル束をカラーブラウン 管のフェースプレートの上壁または下壁部分に装着しなければならず、装着が面 倒であるという問題点もあった。
【0007】 本考案は、テレビジョン受像機等のキャビネット前面枠の寸法をブラウン管の フェースプレートの寸法に近づけることが可能であるにも係わらず、製造が容易 であり、かつ装着が容易な消磁コイルを提供することを目的とする。また、本考 案は、ブラウン管に装着する際等に、絶縁被覆導線の絶縁被覆の破損を防止する ことも目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の目的を達成するために、所定巻き数にわたってループ状に、 かつ該ループの幅方向に沿って整列巻きされた絶縁被覆導線と、該絶縁被覆導線 を少なくとも上記ループの幅を縮小するように上記絶縁被覆導線の周囲に巻回さ れた保護絶縁テープと、上記ループの幅寸法にほぼ等しい幅寸法を有し、上記絶 縁被覆導線のループ中の一部に所定長さだけ上記絶縁被覆導線と接触する状態に 配置され、上記保護絶縁テープによる上記ループの幅方向への縮小に抗する絶縁 帯状体とを、具備するものである。
【0009】 また、上記の消磁コイルにおいて、上記絶縁帯状体は、上記絶縁被覆導線との 接触面に粘着層を有するものとすることができる。さらに、上記絶縁被覆導線を 、複数層にわたって巻回し、上記絶縁帯状体の両主表面にそれぞれ上記絶縁被覆 導線が接触する状態に上記絶縁帯状体を上記複数の層間に配置し、上記両主表面 にそれぞれ粘着層を形成したものとすることもできる。絶縁帯状体は、上記幅方 向を含む面に対して直角な方向の力に対して、上記幅方向の力よりも柔軟性を有 しているものとすることもできる。
【0010】
【作用】
本考案によれば、絶縁被覆導線のうち絶縁帯状体と接触していない部分は、保 護絶縁テープによって、少なくともループの幅方向に縮小され、これによって、 その縦断面形状がほぼ円形となる。絶縁被覆導線を複数層にわたって巻回してい る場合には、より顕著に円形となる。一方、絶縁被覆導線が絶縁帯状体と接触し ている部分では、絶縁帯状体が、保護絶縁テープによるループの幅方向への縮小 に抵抗するので、絶縁被覆導線が整列巻きされた状態が維持される。即ち、本考 案による消磁コイルでは、その一部が平板状をなし、他の部分が円柱状となる。
【0011】 また、絶縁帯状体に粘着層を設けてあり、絶縁被覆導線の縦断面が円形である ので、粘着層と絶縁被覆導線とが、ほぼ点接触する。従って、両者の接触面積は 余り大きくなく、適度な接着が行われる。仮に、接着剤によって接着面積を大き くして、強固に絶縁帯状体に絶縁被覆導線を接着した場合、消磁コイルの平板状 部分以外の部分を、カラーブラウン管のファンネル部に沿うように曲げる場合に 、平板状部分に捩じるような力がかかると、絶縁被覆導線が変形しにくく、絶縁 被覆導線の絶縁被覆の一部が破損することがある。しかし、絶縁帯状体への適度 な接着であれば、捩じる力が加わっでも、絶縁被覆導線が、絶縁帯状体から容易 に離脱し、絶縁被覆が破損することはない。さらに、絶縁帯状体自体も、幅方向 を含む面に対して直角な方向に柔軟性を有していれば、絶縁帯状体自体も変形す るので、益々絶縁被覆導線の絶縁被覆の一部が破損することはない。
【0012】
【実施例】
以下、本考案を図示の1実施例に基づいて詳細に説明する。図2に示すように 、本実施例の消磁コイル2は、カラーブラウン管4のフェースプレート4aの上 側に取り付けられる部分2aと、下側に取り付けられる部分2bとからなり、い ずれも同一の形状とされている。
【0013】 部分2a、2bは、図1(a)に示すように平板状部6a、6bを有し、これ ら平板状部6a、6bは、図2に示すようにフェースプレート4aの上壁8a及 び下壁8bに面接触する部分である。これら平板状部6a、6bの両側には、円 柱状部10a、10bが、平板状部6a、6bと共にループを構成するように、 形成されている。これら円柱状部10a、10bは、図2に示すように、カラー ブラウン管4のファンネル4bに接触する部分である。
【0014】 図1(b)、(c)に示すように、平板状部6a、6b、円柱状部10a、1 0bの内部には、縦断面形状がほぼ円形である絶縁被覆導線14がループをなす ように、所定巻き数だけ巻回されており、特に平板状部6a、6bでは、複数層 に分けて巻回されており、各層ではループの幅方向に沿って整列密着巻きとされ ている。例えば、20インチのカラーブラウン管用の消磁コイルの場合、絶縁被 覆導線14には、直径0.6mmのポリウレタン被覆銅線を使用し、その巻き数 は80回で、3層に分けて、整列密着巻きされている。
【0015】 また、これら各層の間には、絶縁帯状体16がそれぞれ設けられている。絶縁 帯状体16は、その長さ寸法がカラーブラウン管4のフェースプレート4aの上 壁8a、下壁8bの長さ寸法にほぼ等しい長さ寸法を有し、幅寸法がフェースプ レート4aの幅寸法にほぼ等しい幅寸法を有している。例えば、20インチのカ ラーブラウン管用の消磁コイルでは、長さ寸法は、約40cm、幅寸法は約2. 9cmである。絶縁被覆導線14は、この絶縁帯状体16の幅方向に沿って整列 している。
【0016】 この絶縁帯状体16としては、その幅方向から力を受けた際には、変形しにく く、その幅方向を含む面に対して直角な方向、即ち絶縁帯状体16の両主表面方 向から力を受けた際には変形しやすいように、例えば塩化ビニール製のものを、 厚さを約0.5mmとして使用している。なお、塩化ビニール以外のものも使用 可能であるが、難燃性の材質の物を使用することが望ましい。
【0017】 この絶縁帯状体16の両主表面には、図4に拡大して示すように、それぞれ粘 着層18が設けられている。これら粘着層18は、例えば両面接着テープを、絶 縁帯状体16の両主表面にそれぞれ接着することまたは絶縁帯状体16に粘着材 を塗布すること等によって形成されている。この粘着層18に絶縁被覆導線14 が接触しているが、絶縁被覆導線14は、円形の断面を有しているので、粘着層 18に対してほぼ点接触している。
【0018】 このように間に絶縁帯状体16を挿入した3層の絶縁被覆導線14の外周部を 包囲するように、保護絶縁テープ20、例えば厚さが0.2mmで、幅が19m mのULビニールテープが、ピッチ重ね巻きされている。なお、二重、三重乃至 八重と様々に巻くことが可能である保護絶縁テープ20をこのように巻いたこと によって、絶縁被覆導線14を図1(b)における中央側に寄せようとする力が 働くが、絶縁帯状体16を設けてあるので、これが保護絶縁テープ20によって 加えられる力に抵抗し、絶縁被覆導線14は、現在の位置を保持し、平板状の形 状を維持している。この平板状部6a、6bの厚さは、20インチのブラウン管 用の場合、例えば5.5mmとなり、幅は約31mmとなる。
【0019】 円柱状部10a、10bは、平板状部6a、6bと同様に3層に整列密着巻き した絶縁被覆導線14を含むが、これらの層の間には絶縁帯状体16を設けてい ない。従って、絶縁被覆導線14の外周を包囲するように、保護絶縁テープ20 を巻回すると、図1(c)に示すように各絶縁被覆導線14に同図における中央 側に向かって全周囲から力が加えられ、縦断面形状が円形となり、例えばその直 径は20インチのブラウン管用の場合、約10mmである。従って、平板状部6 a、6bの厚さは、円柱状部10a、10bの直径の約1/2である。なお、円 柱状部10a、10bは、カラーブラウン管4のファンネル4bに接する部分で あるので、ファンネル4bの形状に応じて屈曲されている。
【0020】 このような構成の部分2a、2bからなる消磁コイル2では、部分2a、2b の絶縁被覆導線14の両端が保護テープ20の外部に導出され、互いに直列に接 続され、図示しない消磁回路に接続される。なお、図1(a)に示す22が、絶 縁被覆導線14を外部に引き出したリード線である。また、図2に示すように、 部分2a、2bの平板状部6a、6bが、フェースプレート4aの上壁8a、下 壁8bに面接触するように配置される。なお、必要に応じて図5(a)乃至(d )に示すように多種の形状とすることも可能である。図5(a)乃至(d)にお いても、6a、6bが平板状部、10a、10bが円柱状部である。
【0021】 このとき、フェースプレート4aの周囲には、キャビネットの前面枠24が配 置されるが、消磁コイルの部分2a、2bの厚さが円柱状部10a、10bより も薄い平板状部6a、6bを、フェースプレートの上壁8a、下壁8bに接して 配置しているので、フェースプレート4aとキャビネットの前面枠24との間隔 を縮小することができる。また、平板状部6a、6bは、それぞれ一体であるの で、フェースプレート4aの上壁及び下壁への装着は、単に平板状部6a、6b を上壁及び下壁に面接触させるだけでよく、装着が容易に行われる。
【0022】 また、これら部分2a、2bの平板状部6a、6b以外の部分は、円柱状部1 0a、10bで構成されているので、ファンネル4bに沿うように曲げる場合に も容易に曲げることができ、絶縁被覆導線14の一部の絶縁被覆が破損すること はない。このような曲げ作業を行う際に、平板状部6a、6bにこれを捩じった り、曲げたりするような力が加わっても、絶縁帯状体16が柔軟性を有しており 、しかも絶縁被覆導線14は、粘着層18によって軽く絶縁帯状体16に接着し ているだけであるので、絶縁被覆導線14に無理な力は加わらず、絶縁被覆導線 14の被覆の一部が破損することはない。
【0023】 このような消磁コイル2は、例えば次のようにして製造される。図3(b)に 示すように巻線機の巻き取りリール24の巻き取り幅を、平板状部6a、6bの 幅にほぼ等しい幅、例えば29mm(この幅は消磁コイル2を取り付けるカラー ブラウン管の大きさによって異なり、20インチの場合、上記の値となる。)に 設定する。この場合、巻き取りリールの円周長も、カラーブラウン管の大きさに 応じて調整される。
【0024】 このような巻き取りリール24に同図(a)、(b)に示すように絶縁被覆導 線14を、巻き取り幅方向に整列密着巻きして、1層目を形成する。そして、同 図(e)に示すように、この1層目の上面に接触するように、第1の絶縁帯状体 16を1層目の円周方向に配置し、同図(c)に示すように2層目の絶縁被覆導 線14を1層目と同様に整列密着巻きする。
【0025】 次に、2層目の上面に接触するように、かつ第1の絶縁帯状体16と同一の位 置に位置するように第2の絶縁帯状体16を配置する。そして、同図(d)に示 すように、3層目の絶縁被覆導線14を整列密着巻きする。
【0026】 この状態で、巻き取りリール24から絶縁被覆導線14を取り外すと、同図( f)に示すような平ベルト状のコイルができる。このコイルにおいて絶縁被覆導 線14がばらけないように、ばらけ止めのテープ26を適当な間隔をおいて複数 箇所、例えば3箇所に巻く。そして、同図(g)に示すように、絶縁保護テープ 20を、この平ベルト状のコイルの周囲に巻きつける。このとき、上述したよう に絶縁帯状体16を挿入した部分は、平板状部となり、他の部分は円柱状部とな る。そして、図示しない整形機によって図1(a)または図5(a)乃至(d) 等の例に示すように整形する。例えば図1(a)に示すように整形した場合、そ の後に同様にして、もう1つの部分を製造し、両者の絶縁被覆導線を直列に接続 することによって、消磁コイル2が完成する。
【0027】 上記の実施例の消磁コイル2では、絶縁被覆導線14を3層巻きとしたが、そ の層数は任意に変更することができ、極端な場合、1層だけでもよい。その場合 には、絶縁帯状体16は、巻き取りリール24の周面と絶縁被覆導線14の下面 との間に設けてもよいし、逆に絶縁被覆導線14の上面側に設けてもよい。
【0028】 また、上記の実施例では、絶縁被覆導線14の各層の間に絶縁帯状体16を挿 入したが、複数層または単層の絶縁被覆導線の上下両面側にそれぞれ絶縁帯状体 を設けたサンドイッチ構造としてもよい。
【0029】
【考案の効果】
以上のように、請求項1記載の考案によれば、ループ状に巻回した絶縁被覆導 線の周囲に、少なくともループの幅を縮小するように、保護絶縁テープを巻回し てあるが、ループの幅寸法にほぼ等しい幅寸法を有する絶縁帯状体を、ループ中 の一部に所定長さだけ、絶縁被覆導線と接触する状態に配置し、保護絶縁テープ によるループの幅方向への縮小に抗するように構成しているので、消磁コイルの 一部が平板状となり、残りの部分が円柱状となる。従って、平板状の部分をカラ ーブラウン管のフェースプレートの側壁の上壁部分または下壁部分に接触させる ように配置することによって、テレビジョン受像機のキャビネットとカラーブラ ウン管の隙間を縮小することができる。この場合、平板状部をフェースプレート の側壁の上壁部分または下壁部分に接触させるだけでよいので、この平板状部の 取付作業自体は、ごく容易に行える。さらに、円柱状の部分は曲げやすいので、 カラーブラウン管のファンネルに沿わせることも容易に行える。従って、キャビ ネットの小型化を図ることができる上に、消磁コイル自体の装着も従来のものと 同様或いはそれ以上に容易に行える。また、この考案による消磁コイルを製造す る場合でも、絶縁被覆導線に絶縁帯状体を接触させ、保護絶縁テープを巻回する だけでよいので、上述した従来のもののように、直径の細いコイルを複数本製造 し、それぞれ保護絶縁テープを巻回するものと比較して、製造が容易である。
【0030】 また、請求項2記載の考案によれば、絶縁帯状体に粘着層を設けてあり、絶縁 被覆導線の縦断面が円形であるので、粘着層と絶縁被覆導線とが、ほぼ点接触す る。従って、両者の接触面積は余り大きくなく、適度な接着が行われる。仮に、 接着剤によって接着面積を大きくして、強固に絶縁帯状体に絶縁被覆導線を固着 した場合、または熱溶着線等で絶縁被覆を強固に固定した場合、消磁コイルの平 板状部分以外の部分を、カラーブラウン管のファンネル部に沿うように曲げる場 合に、平板状部分にねじるような力がかかると、絶縁被覆導線が変形しにくく、 絶縁被覆導線の絶縁被覆の一部が破壊されることがあるが、絶縁帯状体への適度 な接着であれば、捩じる力が加わっでも、絶縁被覆導線が、その力に応じて変形 し、絶縁被覆が破壊されることはない。
【0031】 また、請求項3記載の考案によれば、複数の絶縁被覆導線の層の間に絶縁帯状 体を設けているので、複数の層の絶縁被覆導線それぞれに対して、絶縁被覆が破 損することを防止できる。
【0032】 さらに、請求項4記載の考案によれば、絶縁帯状体自体も、幅方向を含む面に 対して直角な方向の力に対して柔軟性を有しているので、絶縁帯状体自体も変形 し、益々絶縁被覆導線の絶縁被覆の一部が破損することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本考案による消磁コイルの1実施
例の正面図、同(b)は同(a)のb−b線に沿う断面
図、同(c)は同(a)のc−c線に沿う断面図であ
る。
【図2】同実施例の消磁コイルをカラーブラウン管に装
着した状態を示す図である。
【図3】同実施例の消磁コイルの製造過程を示す図であ
る。
【図4】同実施例の消磁コイルの部分拡大図である。
【図5】同実施例の各種変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
14 絶縁被覆導線 16 絶縁帯状体 18 粘着層 20 絶縁保護テープ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定巻き数にわたってループ状に、かつ
    該ループの幅方向に沿って整列巻きされた絶縁被覆導線
    と、 該絶縁被覆導線を少なくとも上記ループの幅を縮小する
    ように上記絶縁被覆導線の周囲に巻回された保護絶縁テ
    ープと、 上記ループの幅寸法にほぼ等しい幅寸法を有し、上記絶
    縁被覆導線のループ中の一部に所定長さだけ上記絶縁被
    覆導線と接触する状態に配置され、上記保護絶縁テープ
    による上記ループの幅方向への縮小に抗する絶縁帯状体
    とを、 具備する消磁コイル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の消磁コイルにおいて、上
    記絶縁被覆導線は、その縦断面がほぼ円形であり、上記
    絶縁帯状体は、上記絶縁被覆導線との接触面に粘着層を
    有することを特徴とする消磁コイル。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の消磁コイルにおいて、上
    記絶縁被覆導線は、その縦断面がほぼ円形であり、かつ
    複数層にわたって巻回され、上記絶縁帯状体は、その両
    主表面がそれぞれ上記絶縁被覆導線が接触する状態に上
    記複数の層間に配置され、上記両主表面にそれぞれ粘着
    層が形成されていることを特徴とする消磁コイル。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の消磁コイルにおいて、上
    記絶縁帯状体は、上記幅方向を含む面に対して直角な方
    向の力に対して、上記幅方向の力よりも柔軟性を有して
    いることを特徴とする消磁コイル。
JP1994002522U 1994-02-23 1994-02-23 消磁コイル Expired - Lifetime JP3001348U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994002522U JP3001348U (ja) 1994-02-23 1994-02-23 消磁コイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994002522U JP3001348U (ja) 1994-02-23 1994-02-23 消磁コイル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3001348U true JP3001348U (ja) 1994-08-23

Family

ID=43137331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1994002522U Expired - Lifetime JP3001348U (ja) 1994-02-23 1994-02-23 消磁コイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3001348U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2771108B2 (ja) リボンケーブル用導電性シース
JP3174728B2 (ja) 熱収縮性遮蔽チューブ及びその形成方法
KR950704798A (ko) 차폐 전기 케이블(Shielded Eletric Cable)
JP2006303334A (ja) 巻鉄心の製造方法
JP3001348U (ja) 消磁コイル
JPH0323605A (ja) 磁気シールド
JP3066842U (ja) 消磁コイル
JP2004119682A (ja) モールド変圧器用コイル及びその製造方法
JP2958972B2 (ja) 高圧発生用トランス装置
JPH0641028U (ja) シールド付きワイヤーハーネス
JP2001267119A (ja) 超電導コイル装置
JP3059636U (ja) 消磁コイル
TWI754494B (zh) 隔離變壓器
EP1369894A2 (en) Deflection yoke and CRT device
JP4503756B2 (ja) コイルボビン式巻鉄心変圧器
JPH05234536A (ja) 鞍型偏向コイル
JPH084653Y2 (ja) コイル用平角電線
JP2004274918A (ja) 巻線コイル
JP2707908B2 (ja) 偏向コイルの製造方法
JPH05153607A (ja) 消磁コイル
JP3267680B2 (ja) 光ケーブル及び光ケーブル保護管とその布設方法
JPH0668311U (ja) 中間ジョイント用端子の絶縁構造
JPH11213786A (ja) ワイヤハーネスの電線保護構造
JPH07262831A (ja) 偏向コイル用複合線
JP3437259B2 (ja) 連鎖状接続端子群の結束方法