JP3001323B2 - 多層パリソンの押出成形方法及び装置 - Google Patents

多層パリソンの押出成形方法及び装置

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JP3001323B2
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    • B29C48/30Extrusion nozzles or dies
    • B29C48/32Extrusion nozzles or dies with annular openings, e.g. for forming tubular articles
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    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/03Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多層パリソンの押出成
形方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の多層パリソンの押出成形装置とし
ては、特開昭62−104707号公報に示されるよう
なものがある。これに示される多層パリソンの押出成形
装置は、パリソンの内外層を形成する主材樹脂が流通す
る環状の第1樹脂通路と、第1樹脂通路に主材樹脂を供
給する主材押出機と、上記主材樹脂の内外層間に押し出
されるバリヤ樹脂(副材樹脂)が流通する環状の第2樹
脂通路と、第2樹脂通路に副材樹脂を供給する副材押出
機と、上記第1樹脂通路内の主材樹脂を加圧して押し出
す第1加圧手段と、上記第2樹脂通路のピンチオフ部に
対応する部位に主材樹脂を供給する供給源(第2主材押
出機)と、上記第2樹脂通路内の副材樹脂及び主材樹脂
を加圧して押し出す第2加圧手段と、を有している。ピ
ンチオフ部は、多層パリソンの上下両端部及び周方向の
一部分が成形型の閉じ面に挟まれて相互に接着されるこ
とにより形成される。上記各樹脂通路は、多層リングに
同心状に形成されている。バリヤ樹脂が流通する第2樹
脂通路のピンチオフ部に対応する部位には、主材樹脂が
供給源から供給され、第2樹脂通路内の副材樹脂及び主
材樹脂が、第1加圧手段による第1樹脂通路内の主材樹
脂の押し出しと前後して第2加圧手段により押し出され
るので、周方向の一部(周方向におけるピンチオフ部に
対応する部位)に副材樹脂のない単層パリソン部(実際
には2層の主材樹脂が重ね合わされており、材質面から
見た場合の単層部)を有する多層パリソンが形成され
る。これにより副材樹脂の使用量を節約することができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の多層パリソンの押出成形装置には、主材樹
脂と副材樹脂との接合部がパリソン軸心と平行な直線状
となり、接合部を曲線状にすることができないという問
題点があった。すなわち、上記装置では主材樹脂と副材
樹脂との接合部を直線状以外の形状、たとえば、蛇行線
状にしたいという要求があっても、これに応じることは
できない。また副材樹脂を複数の部分円筒状、すなわち
ストライプ状に押し出すことが困難であるという問題点
もあった。本発明はこのような課題を解決することを目
的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、多層リング
に、部分環状の副材樹脂通路を形成するとともに、これ
を回動可能に構成することにより上記課題を解決する。
すなわち本発明の多層パリソンの押出成形方法は、環状
の第1の穴から円筒状に押し出された溶融状態の主材樹
脂層に、第1の穴と同心の状態で回動する部材の部分環
状の第2の穴から蛇行部分円筒状又は斜行部分円筒状に
押し出された溶融状態の副材樹脂層を重ね合わせ、これ
をダイスリットに向かって樹脂通路内を移動させている
間に副材樹脂の存在しない蛇行部分円筒状空間部又は斜
行部分円筒状空間部に主材樹脂を充てんし、次にこれら
をダイスリットから押し出すようにしている。また上記
方法を実施する装置は、シリンダ(10)と、シリンダ
(10)の中心部に軸方向移動可能に配置されたロッド
(18)と、これに連結されたコアダイ(20)と、こ
れの外周側に配置されシリンダ(10)に固定されたリ
ング(22)と、シリンダ(10)内に配置された多層
リング(24,26)と、を有しており、リング(2
2)及びコアダイ(20)間には、環状のダイスリット
(20a)が形成されており、多層リング(24,2
6)の内周側には主材樹脂通路(36)が形成されてお
り、多層リング(24,26)には副材樹脂通路(3
8)が形成されており、主材樹脂通路(36)に主材樹
脂を押し出す主材押出機(52)と、副材樹脂を副材樹
脂通路(38)を介してダイスリット(20a)に押し
出す副材押出機(54)と、を有するものを対象にして
おり、上記多層リング(24,26)は、上記シリンダ
(10)にはめ合わされるとともに、多層リング(2
4,26)の上記副材樹脂通路(38)が部分環状に形
成されており、多層リング(24,26)を回動させる
多層リング回動装置(62)が設けられている。なお、
上記多層リング(24,26)が、多層リング部材(2
4)と、これに隣接して配置されたリング部材(26)
と、から構成されており、多層リング部材(24)又は
リング部材(26)には、これの相手部材と対向する面
に相手部材と密着しない部分環状の通路部(26a)が
形成されており、両部材(24,26)によって上記副
材樹脂通路(38)が構成されており、上記多層リング
回動装置(62)は、部分環状の通路部(26a)が形
成されている部材(26)を回動させるように構成され
ているとよい。さらに、上記部分環状の通路部(26
a)が形成された部材(26)には、これの内径側位置
副材樹脂が主材樹脂側に流れ込むことを阻止する樹脂
遮断部材(28)が設けられているとよい。なお、かっ
こ内の符号は実施例の対応する部材を示す。
【0005】
【作用】複数の種類の溶融樹脂は、それぞれの樹脂通路
を通って押し出されるが、環状の主材樹脂通路を通る主
材樹脂が円筒状に押し出されるのに対し、所定の周期で
回動する多層リングの部分環状の副材樹脂通路を通る副
材樹脂は、蛇行する部分円筒状又は斜行する部分円筒状
に押し出されることになり、この状態で円筒状の主材樹
脂層に重ね合わされる。主材樹脂層の表面には、蛇行部
分円筒状又は斜行部分円筒状の副材樹脂層に対応する、
蛇行部分円筒状又は斜行部分円筒状の空間部が形成され
るが、この空間部には、隣接する樹脂通路から主材樹脂
が流入して充てんされることになる。すなわち多層パリ
ソンには重ね合わせ層の数の少ない部分が蛇行部分円筒
状又は斜行部分円筒状に形成される。これにより、主材
樹脂によってパリソンの大部分を形成し、必要な箇所に
のみ副材樹脂を蛇行ストライプ状又は斜行ストライプ状
に形成した多層パリソンを押出成形することができる。
多層リングはシリンダにはめ合わされているだけなの
で、多層リングの交換を容易に行うことができる。部分
環状の通路部が形成された部材に、樹脂遮断部材を設け
た場合には、主材樹脂層の厚みに対する副材樹脂層の厚
みを変化させても、円周方向の主材樹脂と副材樹脂との
境界を判然としたものにすることができる。
【0006】
【実施例】図1〜5に本発明の第1実施例を示す。シリ
ンダ10には、軸方向に貫通するシリンダ穴10a、図
1中右下部に形成した樹脂通路10b、図中右上部に形
成した樹脂通路10c及び熱媒体通路10dがそれぞれ
形成されている。シリンダ10の樹脂通路10cが形成
されている上部部分は、ほかの部分よりも肉厚に成形さ
れている。シリンダ10の熱媒体通路10dには、図示
してない熱媒体入口及び熱媒体出口を通って熱媒体を循
環供給可能であり、これによりシリンダ10内の樹脂温
度を一定に維持可能である。シリンダ10には、これの
シリンダ穴10a内に筒部材34が配置されている。筒
部材34は、シリンダ10上部の肉厚の内壁部に固定さ
れている。これにより筒部材34は、シリンダ穴10a
を環状穴10e部及びこれと同心の中心穴34a部に区
画している。環状穴10eには、リングピストン12が
軸方向に移動可能にはめ合わされている。シリンダ1
0、リングピストン12、筒部材34などによって主材
用アキュムレータ50が構成されている。ピストンロッ
ド14には、流体圧シリンダ16のピストンロッドが連
結されている。流体圧シリンダ16は、主材用アキュム
レータ50のリングピストン12を図中下方の主材樹脂
押出方向に駆動可能である。筒部材34の中心穴34a
には軸方向に移動可能にロッド18が設けられている。
ロッド18の図中下端部には、ねじ部が形成されてい
る。ロッド18には、これのねじ部側に、段付き穴を有
するコアダイ20がはめ合わされており、またこれのね
じ部にナット40がねじ込まれている。ナット40はコ
アダイ20の段付き穴に挿入されている。コアダイ20
には、これのスナップリング溝にスナップリング46が
取り付けられている。これによりコアダイ20、ロッド
18及びナット40は一体的とされている。コアダイ2
0の外周側にはリング22が配置されている。リング2
2は、シリンダ10の出口側に固定されている。リング
22及びコアダイ20によって環状のダイスリット20
aが形成されており、これから後述するように多層のパ
リソン48を押し出し可能である。ロッド18を操作す
ることにより、コアダイ20がリング22に対して図中
上下に移動可能である。これによりダイスリット20a
のすき間寸法、すなわちパリソン48の肉厚寸法を調整
可能である。コアダイ20が配置されている位置よりも
図中上方位置に通路形成部材30及び32が配置されて
いる。ロッド18は、通路形成部材30及び32をそれ
ぞれ貫通している。シリンダ10には、ほぼリング状の
多層リング部材24がはめ合わされている。多層リング
部材24のリング22側に向いた側には、図中下端部ほ
ど直径が小さくなる円すい筒部24aが形成されてい
る。多層リング部材24の円すい筒部24aの外周面と
対向する位置には、テーパリング部材26が配置されて
いる。テーパリング部材26は、シリンダ10にはめ合
わされている。多層リング部材24及びテーパリング部
材26によって多層リング組立てが構成されている。多
層リング組立ては、リングピストン12及びリング22
に挟まれることによってこれの軸方向の取付位置が位置
決めされている。テーパリング部材26は、図3に示す
ように、これの図中右半部の軸方向の長さ寸法が、図中
左半部の軸方向の長さ寸法よりも短く形成されている。
すなわち、テーパリング部材26には、半円周状の通路
部(テーパ面部)26aと、これに対して段付き状とさ
れた通路遮断部(テーパ面部)26cとが形成されてい
る。これにより図中仮想線で示す多層リング部材24と
組み合わせたときに図1中右側の半周部には副材樹脂通
路38が形成されるが、図中左側の半周部には樹脂通路
が形成されないようになっている。副材樹脂通路38
は、上述の樹脂通路10bに連通している。テーパリン
グ部材26の通路部26a及び通路遮断部26cの段差
によって段差接合部26bが形成されている。テーパリ
ング部材26には、これの円筒部の内周側の段差接合部
26bと対応する位置に樹脂遮断部材取付穴26dが形
成されている。各樹脂遮断部材取付穴26dには、図5
に示すようなくさび状の樹脂遮断部材28がそれぞれ取
り付けられている。樹脂遮断部材28については、後で
説明する。テーパリング部材26の図3中下部外周側に
は、スラスト軸受60が取り付けられている。これによ
りテーパリング部材26は、スラスト軸受60に支持さ
れた状態で回動可能である。テーパリング部材26に
は、これの外周側の一部に部分ねじ部26eが設けられ
ており、これにウォーム62がかみ合わされている。ウ
ォーム62は、ウォーム軸64を介して図示してないウ
ォーム回動装置に連結されている。ウォーム回動装置を
駆動することによりウォーム軸64及びウォーム62を
介してテーパリング部材26を回動可能である。テーパ
リング部材26の図3中下部内周側にはシール部材66
が取り付けられている。シール部材66は、テーパリン
グ部材26及びリング22間に副材樹脂などの溶融樹脂
が流入することを阻止可能である。これによりスラスト
軸受60が溶融樹脂によって作動不良になることを防止
している。通路形成部材30・32、筒部材34、上述
の多層リング組立てなどによって、主材樹脂通路36が
形成されている。主材樹脂通路36は、これの下流部3
6aにおいて上述のダイスリット20aに連通してい
る。シリンダ10には、これの樹脂通路10cに連通す
るように主材押出機52が取り付けられている。主材用
アキュムレータ50は、主材押出機52から樹脂通路1
0cを通って主材樹脂通路36に押し出された主材樹脂
を蓄積可能である。シリンダ10には、これの樹脂通路
10bと連通するように配管42が接続されている。配
管42の端部には副材押出機54が接続されている。副
材押出機54は、これの出口側が配管42を介して副材
用アキュムレータ56に接続されている。副材用アキュ
ムレータ56は、副材押出機54から押し出された副材
樹脂を蓄積可能である。副材用アキュムレータ56は、
これのピストンロッドを介して流体圧シリンダ58のピ
ストンロッドに連結されている。流体圧シリンダ58
は、副材用アキュムレータ56を図中下方の副材樹脂押
出方向に駆動可能である。配管42には、副材用アキュ
ムレータ56が設けられた位置よりも下流側にシャット
オフバルブ44が設けられている。シャットオフバルブ
44は、内蔵する弁部材を開位置に位置させた場合には
副材樹脂が下流側に押し出されることを許すが、これを
閉位置に位置させた場合には副材樹脂がこれよりも下流
側に押し出されることを阻止可能である。主材用アキュ
ムレータ50から主材樹脂通路36の下流部36aを通
ってダイスリット20aの入口側に向かって円筒状に押
し出された主材樹脂は、副材用アキュムレータ56から
配管42、樹脂流路10b及び多層リング組立ての半環
状の副材樹脂通路38を通ってダイスリット20aの入
口側に向かって半円筒状に押し出された副材樹脂と、重
ね合わされるようになっている。樹脂遮断部材28の形
状及び配置状態を分かりやすくするために、図1中4−
4線に沿った断面を180度回転したものを図4に示
し、また図4中5−5線に沿った部分断面を図5に示
す。樹脂遮断部材28は、副材樹脂が多層リング組立て
の副材樹脂通路38から樹脂通路の形成されていない半
周側の内径部(図2中格子線を施してない部分の内径
部)に流れ込むのを阻止可能である。これにより後述す
るようにパリソン48の副材樹脂部と主材樹脂部との円
周方向の境界を判然としたものにすることが可能であ
る。
【0007】次に、この第1実施例の作用を説明する。
あらかじめシリンダ10の熱媒体通路10dには所定温
度の熱媒体を循環させておく。これによってシリンダ1
0は一定温度に維持される。主材押出機52から押し出
された主材樹脂は、樹脂通路10c及び主材樹脂通路3
6を通って主材用アキュムレータ50に蓄積される。ま
た副材押出機54から押し出された副材樹脂は、副材用
アキュムレータ56に蓄積される。両樹脂の蓄積が完了
した後、流体圧シリンダ16及び58をそれぞれ駆動
し、また図示してないウォーム回動装置を駆動すること
により、両アキュムレータ50及び56の各ピストンを
図中下方に移動させるとともに、ウォーム軸64及びウ
ォーム62を介してテーパリング部材26を所定の周期
で反転するように回動させる。これにより主材樹脂が主
材樹脂通路環状のダイスリット20aに向かって円筒状
に押し出され、また副材樹脂が配管42、樹脂通路10
b及び副材樹脂通路38を通ってダイスリット20aに
向かって蛇行半円筒状に押し出される。すなわち、多層
リング組立ての下流部において円筒状の主材樹脂の外周
側に蛇行半円筒状の副材樹脂が重ね合わされた状態とな
る。このため副材樹脂が押し出されない側の蛇行半円筒
部は空間となるが、ダイスリット20aに向かって移動
している間に、この蛇行半円筒状空間部には内周側の主
材樹脂が充てんされ、全体として全周にわたって同じ肉
厚の多層のパリソン48がダイスリット20aから押し
出されることになる。パリソン48は、図示してない中
空成形機の金型間に挟み込まれ、型閉と同時に図示して
ないカッタ装置によってこれの上部が切断され、金型内
のパリソン48に空気が吹き込まれて、図6に示すよう
な中空成形品が成形される。図7に示すように、中空成
形品は、これの格子線を施した副材樹脂部分が外表面の
半周を覆ったものとされる。副材樹脂と主材樹脂との接
合部境界線は、蛇行線状とされている。これにより中空
成形品の表面を蛇行模様で装飾することができる。
【0008】図8に本発明の第2実施例を示す。テーパ
リング部材26には、複数の通路部26a及びこれと同
数の通路遮断部26cが形成されている。これらの段差
によって多数の段差接合部26bが形成されている。テ
ーパリング部材26には、これの円筒部の内周側の各段
差接合部26bと対応する位置に樹脂遮断部材28がそ
れぞれ取り付けられている。テーパリング部材26は、
図示してない駆動装置によって所定の周期で反転するよ
うに回動すること、及び1方向に連続的に回転すること
が切り換え駆動可能とされている。その他の構成は第1
実施例のものとほぼ同様である。
【0009】次に、この第2実施例の作用を説明する。
テーパリング部材26は、1方向に回転されるものとす
る。これにより副材樹脂は斜行する部分円筒状に押し出
されるので、これを用いて成形された中空成形品は、た
とえば図9に示すような斜行ストライプ状の模様を有す
るものになる。なお、テーパリング部材26を所定周期
で回動させた場合には、蛇行ストライプ状の模様を成形
することができる。
【0010】次に、図10に本発明の第3実施例を示
す。なお、第1実施例のものと同じ部材には、同じ符号
を付してある。シリンダ10には、これの図中上部に通
路部材11が取り付けられている。通路部材11には、
樹脂通路10cが形成されている。通路部材11には、
これの図中右端部に主材押出機52が接続されており、
またこれの図中上部に流体圧シリンダ13が取り付けら
れている。主材押出機52の押出口は樹脂通路10cに
連通している。ロッド18は、通路部材11の軸心を貫
通している。流体圧シリンダ13のピストンはロッド1
8と連結されている。シリンダ10の通路部材11取付
側の外周部には二重円筒部材15が配置されている。二
重円筒部材15の一端側開口部は通路部材11の下端面
によって封鎖されており、また他端側開口部はシリンダ
10の段部上端面によって封鎖されている。二重円筒部
材15には、図示してないが熱媒体を流入・排出させる
流入口及び排出口が形成されている。通路形成部材30
は、図11に示すように4つのブリッジ部材17を介し
てシリンダ10に保持されている。通路形成部材30の
図中上部には、通路形成部材19が取り付けられてい
る。上述のロッド18は、通路形成部材19を貫通して
いる。この第2実施例においては、主材樹脂及び副材樹
脂をそれぞれ蓄積するアキュムレータは設けられていな
い。多層リング部材24及びテーパリング部材26から
成る多層リング組立ては、シリンダ10の内径上部側段
部及びリング22間にはさみ込まれることによって、こ
れの軸方向の取付位置が位置決めされている。その他の
構成は、第1実施例のものと同様である。
【0011】次に、この第3実施例の作用を説明する。
この第3実施例においては、主材押出機52から押し出
された主材樹脂は、アキュムレータに蓄積されることな
く、連続的に通路部材11の樹脂通路10cから主材樹
脂通路36に押し出され、副材押出機54から樹脂通路
10bを通って連続的に押し出された副材樹脂と重ね合
わされた後ダイスリット20aから押し出されることに
なる。シリンダ10は、これの温度が二重円筒部材15
内を循環供給される熱媒体によって調整される。その他
の作用は、第1実施例のものと同様である。
【0012】なお、上記第1実施例の説明においては、
テーパリング部材26に通路部26aを形成するものと
したが、多層リング部材24側に通路部を形成するよう
にしてもよい。この場合は、多層リング部材24に樹脂
遮断部材28を取り付けるとともにウォーム62を多層
リング部材24と噛み合わせるように構成して多層リン
グ部材24を回動させるようにすればよい。また、上記
第1実施例の説明においては、多層リング回動装置とし
てウォーム62などから構成されるウォーム機構を用い
るものとしたが、テーパリング部材26などの多層リン
グを回動又は1方向に回転させることができるものであ
ればよく、たとえば往復直線運動機構の可動部をテーパ
リング部材26の外周部に連結して、テーパリング部材
26を回動させるようにしてもよい。また、上記第1実
施例の説明においては、副材樹脂通路38が多層リング
部材24及びテーパリング部材26によって構成される
ものとしたが、多層リング部材及びテーパリング部材2
6を1つの部材で一体状に形成することもできる。さら
に、上記第1〜3実施例の説明においては、パリソン4
8は、内周側の主材層と外周側の副材層の2層からなる
ものとしたが、外周側に主材層を形成するとともに内周
側に副材層を形成することもでき、これよりも層の数を
多くすることもできる。なお、上記第1実施例の説明に
おいては、テーパリング部材26に樹脂遮断部材取付穴
26bを形成するとともに、これに樹脂遮断部材28を
取り付けるものとしたが、使用する副材樹脂の流動性が
低くて主材樹脂側に入り込むおそれがない場合には、樹
脂遮断部材28を設けないようにすることもできる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
円周上の所望箇所に副材層を蛇行部分円筒状に成形する
とともに部分的に副材層の形成されない多層パリソンを
押出成形することができる。したがって中空容器の表面
をストライプ模様などで装飾することができる。さらに
多層リングはシリンダにはめ合わされているだけなの
で、多層リングの交換を容易に行うことができ、装置の
段取り替え時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層パリソンの押出成形装置(第1実
施例)を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例のテーパリング部材の平面
図である。
【図3】テーパリング部材の断面図である。
【図4】図1の4−4線に沿った断面を180度回転し
て示す図である。
【図5】樹脂遮断部材を示す図である。
【図6】本発明の第1実施例のテーパリング部材によっ
て成形された成形品を示す図である。
【図7】図6の7−7線に沿った断面斜視図である。
【図8】本発明の第2実施例のテーパリング部材の平面
図である。
【図9】本発明の第2実施例のテーパリング部材によっ
て成形された成形品を示す図である。
【図10】本発明の多層パリソンの押出成形装置(第3
実施例)を示す図である。
【図11】図10の11−11線に沿った断面図であ
る。
【符号の説明】
10 シリンダ 10b、10c 樹脂通路 12 リングピストン 14 ピストンロッド 16 流体圧シリンダ(リングピストン駆動装置) 18 ロッド 20 コアダイ 20a ダイスリット 22 リング 24 多層リング部材(多層リング) 26 テーパリング部材(リング部材:多層リング) 28 樹脂遮断部材 36 主材樹脂通路 38 副材樹脂通路 40 パリソン 52 主材押出機 54 副材押出機 62 ウォーム(多層リング回動装置)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29C 49/04 B29C 49/04 49/22 49/22 // B29L 9:00 22:00 (56)参考文献 特開 平2−167705(JP,A) 特開 昭60−9726(JP,A) 特開 昭49−15758(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29B 11/00 - 11/16 B29C 47/00 - 47/96 B29C 49/00 - 49/80

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状の第1の穴から円筒状に押し出され
    た溶融状態の主材樹脂層に、第1の穴と同心の状態で回
    動する部材の部分環状の第2の穴から蛇行部分円筒状又
    は斜行部分円筒状に押し出された溶融状態の副材樹脂層
    を重ね合わせ、これをダイスリットに向かって樹脂通路
    内を移動させている間に副材樹脂の存在しない蛇行部分
    円筒状空間部又は斜行部分円筒状空間部に主材樹脂を充
    てんし、次にこれらをダイスリットから押し出すことを
    特徴とする多層パリソンの押出成形方法。
  2. 【請求項2】 シリンダ(10)と、シリンダ(10)
    の中心部に軸方向移動可能に配置されたロッド(18)
    と、これに連結されたコアダイ(20)と、これの外周
    側に配置されシリンダ(10)に固定されたリング(2
    2)と、シリンダ(10)内に配置された多層リング
    (24,26)と、を有しており、リング(22)及び
    コアダイ(20)間には、環状のダイスリット(20
    a)が形成されており、多層リング(24,26)の内
    周側には主材樹脂通路(36)が形成されており、多層
    リング(24,26)には副材樹脂通路(38)が形成
    されており、主材樹脂通路(36)に主材樹脂を押し出
    す主材押出機(52)と、副材樹脂を副材樹脂通路(3
    8)を介してダイスリット(20a)に押し出す副材押
    出機(54)と、を有する多層パリソンの押出成形装置
    において、 上記多層リング(24,26)は、上記シリンダ(1
    0)にはめ合わされるとともに、多層リング(24,2
    6)の上記副材樹脂通路(38)が部分環状に形成され
    ており、多層リング(24,26)を回動させる多層リ
    ング回動装置(62)が設けられていることを特徴とす
    る多層パリソンの押出成形装置。
  3. 【請求項3】 上記多層リング(24,26)が、多層
    リング部材(24)と、これに隣接して配置されたリン
    グ部材(26)と、から構成されており、多層リング部
    材(24)又はリング部材(26)には、これの相手部
    材と対向する面に相手部材と密着しない部分環状の通路
    部(26a)が形成されており、両部材(24,26)
    によって上記副材樹脂通路(38)が構成されており、
    上記多層リング回動装置(62)は、部分環状の通路部
    (26a)が形成されている部材(26)を回動させる
    ように構成されている請求項2記載の多層パリソンの押
    出成形装置。
  4. 【請求項4】 上記部分環状の通路部(26a)が形成
    された部材(26)には、これの内径側位置に副材樹脂
    が主材樹脂側に流れ込むことを阻止する樹脂遮断部材
    (28)が設けられている請求項3記載の多層パリソン
    の押出成形装置。
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