JP3001207B2 - コンバータ制御装置 - Google Patents

コンバータ制御装置

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JP3001207B2
JP3001207B2 JP1031456A JP3145689A JP3001207B2 JP 3001207 B2 JP3001207 B2 JP 3001207B2 JP 1031456 A JP1031456 A JP 1031456A JP 3145689 A JP3145689 A JP 3145689A JP 3001207 B2 JP3001207 B2 JP 3001207B2
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秀樹 山元
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は定電流のコンバータ制御装置に関し、特にそ
の出力によって海底ケーブルシステムにおける分岐装置
を制御するコンバータ制御装置に関する。
[従来の技術] 従来の定電流のコンバータ制御装置について図面を参
照して説明する。
第7図は従来の定電流のコンバータ制御装置の一例
(特願昭61−040338)を示すブロック図である。
第7図において、コンバータ部1の出力に負荷2と磁
気増幅器を応用して電流検出器3が接続されており、電
流検出器3の出力が基準電圧回路4の可変基準電圧E1
誤差増幅器5で誤差比較され、コンバータ部1に帰還さ
れる。電流検出器3においては、巻線N1に出力電流I0
流し、別巻線N2にて、巻線N1に流れ込む電流の向きと相
反するように可変電圧E2による電流を制御し、巻線Nd
ら電流検出器3の出力を得ている。
[発明が解決しようとする課題] 海底ケーブルシステムにおいて、両端局に配置され、
上述した従来のコンバータ制御装置により構成された給
電装置により分岐装置を制御する場合、分岐装置に印加
される電流及び電圧は、第6図(a)を用いて求められ
る。第6図(a)は、各給電装置の出力電流と出力電圧
の関係を表す。第6図中、左側及び右側の縦軸に切片を
有する折れ線が各給電装置に対応する。両折れ線の交点
の座標が分岐装置での電流、電圧値を与える。給電装置
の出力電流は一般に第6図(a)にも見られるように、
ある電圧(垂下電圧)を境に急減するように設計され
る。
従来のコンバータ制御装置を用いて構成された給電装
置においては、出力電流のみが制御されるため、一方の
給電装置の制御により、第6図(a)では対応する折れ
線がΔIだけ上下に移動する。このとき、分岐装置での
電圧の変化は第6図(a)にΔVで示されるように大き
いものとなる。従って、分岐装置での電圧値が小さくな
るように設計したとしても、わずかなΔIの変動によ
り、分岐装置での電圧値が急増するおそれがある。分岐
装置に高電圧が印加された場合、その信頼性が劣化する
ことが懸念される。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決し、海
底ケーブルシステムにおける分岐装置の信頼性を十分に
確保することが可能な、コンバータ制御装置を提供する
ことを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するため、本発明のコンバータ制御
装置は、海底ケーブルシステムの分岐装置に電流を供給
するコンバータ制御装置であって、前記コンバータ制御
装置は、前記分岐装置を間に挟むように配置された第1
及び第2のコンバータ制御回路を備え、前記第1及び第
2のコンバータ制御回路の少なくとも1つは、コンバー
タ部の出力に負荷と磁気増幅器による電流検出器との直
列回路が接続され、前記電流検出器の出力と第1の基準
電圧回路の第1の可変基準電圧とを入力とする第1の誤
差増幅器と、前記負荷に並列に接続した電圧検出器と、
この電圧検出器の出力と第2の基準電圧回路の第2の可
変基準電圧とを入力とする第2の誤差増幅器と、前記第
1の誤差増幅器の出力と前記第2の誤差増幅器の出力と
を加算し増幅する加算回路とを有して前記加算回路の出
力が前記コンバータ部に帰還されるように接続された定
電圧モードコンバータ回路を備え、 前記定電圧モードコンバータ回路は、起動時に、前記
第1及び第2の可変基準電圧を零から各々第1及び第2
の所定値まで増加させた後、前記第1の可変基準電圧は
前記第1の所定値を保持し、前記第2の可変基準電圧
は、前記第2の所定値から零まで減少させ、停止時に、
前記第2の可変基準電圧を所定値まで増加させた後、前
記第1の可変基準電圧を零まで減少させる。
[実施例] 次に、本発明について図面を参照して説明する。
第4図は本発明によるコンバータ制御装置の一実施例
を示すブロック図である。
第4図では、本実施例が適用される海底ケーブルシス
テムを構成するA、B局のうち、A局に本実施例で新規
に採用するコンバータ制御回路を搭載し、B局には定電
流形コンバータ制御回路を搭載している。本実施例で
は、B局で用いるコンバータ制御回路として、第7図の
構成のものを想定する。これらのコンバータ制御回路に
より、第4図のZ点に配置した分岐装置へ電流を供給し
ている。第5図は第4図の各部の電位の関係を示す図で
ある。また、第6図(b)は第4図の中の分岐装置に対
する作動電流の供給を示す電流・電圧の関係を示す図で
ある。
本実施例で新規に採用したコンバータ制御回路の構成
を第1図に示す。
第1図において、本実施例は定電流コンバータのコン
バータ部10の出力に負荷20と磁気増幅器を応用した電流
検出器30が接続されており、電流検出器30の出力と基準
電圧回路60の可変基準電圧E1とを入力とする誤差増幅器
50の出力と、負荷20の両端に配置した電圧検出器40の出
力と基準電圧回路80の可変基準電圧E0とを入力とする誤
差増幅器70の出力とを加算し増幅する加算回路90の出力
がコンバータ部10に帰還されるように構成されている。
次に、第1図のコンバータ制御回路の動作について説
明する。
第2図は、第1図のコンバータ制御回路の起動特性を
示す特性図である。
まず、第1図のコンバータ制御回路の起動時の動作に
ついて第1図、第2図を併用して説明する。
第2図において、時刻t=0に基準電圧回路60と80の
可変基準電圧E1、E0を零から徐々に立ち上げ、それぞれ
e1、e0の値まで上昇させる。ここで、e1は定常時の出力
電流i0を得るための基準電圧回路60の基準電圧、e0は垂
下開始電圧をV1とする基準電圧回路80の基準電圧であ
る。
次に、時刻t=t2において基準電圧回路80の可変基準
電圧E0を徐々に零にすることにより定常の出力電流I0
負荷電圧V0に到達させるものである。
第3図は、第1図のコンバータ制御回路の停止特性を
示す特性図である。
次に、第1図のコンバータ制御回路の停止時の動作に
ついて、第1図、第3図を併用して説明する。
時刻t=0において基準電圧回路60の可変基準電圧E0
を零から徐々に立ち上げ、垂下開始電圧V′を得る基
準電圧回路80の基準電圧e′まで変化させる。次に、
時刻t=t′で基準電圧回路60の可変基準電圧E1
e′から徐々に零とし、出力電流I0が完全に零となっ
た後に基準電圧回路80の可変基準電圧E0を零とする。こ
こで、e′は定常時の出力電流i0を得るための基準電
圧回路60の基準電圧である。
以上説明した垂下開始電圧V1およびV′は、それぞ
れ基準電圧回路80の基準電圧e0およびe′に対応して
おり、この値を変えることで垂下開始電圧を任意に可変
することができる。
次に、第4図に示したコンバータ制御装置の動作につ
き説明する。第4図において、A局側を+電位にし、B
局側を−電位にして分岐装置へ電流を供給する場合に、
第5図に示すように、まずA局側を第1図のコンバータ
制御回路による定電圧モードで任意の電圧まで立ち上げ
る。この際、第6図(b)中の折れ線の屈曲点に対応す
る電圧である垂下電圧を、第6図(b)に示した位置関
係になるように、すなわちZ点に対応する電圧値よりも
垂下電圧がある程度小さくなるように出力電圧を設定す
る。次に、B局側を第7図のコンバータ制御回路による
定電流モードで立ち上げ、出力電流が分岐装置の切替回
路が動作する動作電流IOPとなるように設定する。本実
施例では、このように電圧垂下後の傾斜(定電圧モー
ド)と定電流傾斜(定電流モード)を組み合わせて制御
している。このような制御により、B局側での電流変化
△Iに対するA局、B局の分担電圧変動△V1は小さくす
ることができ、第6図(a)に示す従来技術の場合に比
べ、より精密にZ点の電圧を設定値(本実施例では零電
位)に調整することが可能となる。また、多少出力電流
が変動してもZ点の電圧変動は小さく抑えることが可能
となっている。このように、本実施例では、分岐装置の
切替回路を零電位で安定に動作させることができるた
め、分岐装置で用いる切替接点等にかかるストレスが小
さくなり、分岐装置の信頼性を向上させることができ
る。
即ち、A局側、B局側共に第7図に示す従来例のコン
バータ制御回路を用いた場合には、分岐装置のあるZ点
の電位を0電位にすることも可能であるが、A、B両局
共に定電流源であるためインピーダンスが高く、高精度
な電流制御が必要であると共に、電流変動に伴う電圧変
動が大きいが、これに反して、本実施例では、A局側に
備えた第1図のコンバータ制御装置及びB局側に備えた
第7図のコンバータ制御回路の電圧変動を小さくして、
分岐装置のあるZ点の切替回路の電位を0電位にするこ
とができる。
以上、本実施例では、Z点がA局側寄りにある場合に
つき説明したが、B局側寄りにある場合でも垂下点を任
意に設定することにより、同様の制御が可能である。ま
た、B局側を第1図のコンバータ制御回路とし、A局側
を第7図の定電流形とすることでも同様の効果が期待で
きる。さらに、A、B局の双方に第1図のコンバータ制
御回路を搭載してもよい。
[発明の効果] 以上説明したように本発明は、第1の基準電圧回路の
可変基準電圧及び第2の基準電圧回路の可変基準電圧を
可変することによって垂下開始電圧を可変にして定電流
を供給できる構成にすることにより、分岐装置を有する
海底ケーブルシステムにおいて、給電装置の出力により
分岐装置を制御する場合、一方の端局側の給電装置に本
発明による垂下開始電圧を制御するコンバータ制御回路
を、他方の端局側の給電装置に第7図に示す出力電圧を
制御する従来のコンバータ制御回路を組み合わせて使用
すれば、両端局の給電装置の電流および電圧の関係にお
いて、負荷電流を定電流に保持し且つ分岐装置の位置す
る地点の電位を零にすることができるので、分岐装置内
部の切替回路の電位を低くでき、海底ケーブルシステム
の信頼度を高めることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例で用いるコンバータ制御回路を
示すブロック図、第2図は第1図のコンバータ制御回路
による起動特性を示す特性図、第3図は第1図のコンバ
ータ制御回路による停止特性を示す特性図、第4図は本
発明の実施例であるコンバータ制御装置の構成図、第5
図は第4図の構成の各部の電位の関係を示す図、第6図
は第4図の分岐装置に対する作動電流の供給を示す電圧
・電流の関係を示す図、第7図は従来のコンバータ制御
回路の一例を示すブロック図である。 1、10……コンバータ部、2、20……負荷、3、30……
電流検出器、4、6、60、80……基準電圧回路、40……
電圧検出器、5、50、70……誤差増幅器、7……電流制
限抵抗、90……加算回路、I0、I′……出力電流、N1
……入力用検出器巻線、Nd……出力用検出器巻線、E1
E2、E0……可変基準電圧、Vd……検出器出力、VA、VB
…出力電圧、V1、V2……垂下開始電圧。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】海底ケーブルシステムの分岐装置に電流を
    供給するコンバータ制御装置であって、 前記コンバータ制御装置は、前記分岐装置を間に挟むよ
    うに配置された第1及び第2のコンバータ制御回路を備
    え、 前記第1及び第2のコンバータ制御回路の少なくとも1
    つは、コンバータ部の出力に負荷と磁気増幅器による電
    流検出器との直列回路が接続され、前記電流検出器の出
    力と第1の基準電圧回路の第1の可変基準電圧とを入力
    とする第1の誤差増幅器と、前記負荷に並列に接続した
    電圧検出器と、この電圧検出器の出力と第2の基準電圧
    回路の第2の可変基準電圧とを入力とする第2の誤差増
    幅器と、前記第1の誤差増幅器の出力と前記第2の誤差
    増幅器の出力とを加算し増幅する加算回路とを有して前
    記加算回路の出力が前記コンバータ部に帰還されるよう
    に接続された定電圧モードコンバータ回路を備え、 前記定電圧モードコンバータ回路は、起動時に、前記第
    1及び第2の可変基準電圧を零から各々第1及び第2の
    所定値まで増加させた後、前記第1の可変基準電圧は前
    記第1の所定値を保持し、前記第2の可変基準電圧は、
    前記第2の所定値から零まで減少させ、停止時に、前記
    第2の可変基準電圧を所定値まで増加させた後、前記第
    1の可変基準電圧を零まで減少させることを特徴とする
    コンバータ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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