JP3000573U - テーブル構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】複数のテーブルをがたつきなく整列して配置す
ることができるようにしたテーブル構造を提供する。 【構成】脚部１の頂部に天板２が設けられてなるテーブ
ルにおいて、前記天板２の側面に磁石３を配列して、隣
り合うテーブル同士を仮固定することができるように構
成した。なお、前記磁石３は接着層を介して天板２に接
着するか、あるいは磁石３に穿孔部を形成し、この穿孔
部を介して天板３に棒状の固定具を挿通し前記磁石３を
固定するように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はテーブル構造に係り、特に複数のテーブルをがたつきなく配列するこ とができるようにしたものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、会議室等で使用される長テーブルは移動を容易にするためにキャスタ ーが設けられている。このキャスターにはテーブルを所定の位置に設置した後、 これが不用意な動きをしないようにロック機構が設けられている。

【０００３】 このロック機構は、回動自在に支持されたフォーク部に軸支されている車輪の 回転を止めるようにしたものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前記した従来のものにおいて、多数のテーブルを用いて一定の形状と なるよう設置した場合、個々のテーブルが動いて不揃いとなる虞れがある。

【０００５】 即ち、個々のテーブルのキャスターにはロック機構が設けられているもののフ ォーク部の回動までも規制するわけではないため、椅子や足に当たって移動して しまうこととなる。

【０００６】 このことは１つのテーブル単体で使用しているときにはさほど問題ではないが 、多数のテーブルを組み合わせてひとつの大テーブルとして使用する場合にはテ ーブル同士が当たって音を出すこととなる。しかも、整列が乱れ易いことからこ れを修正するために会議等に集中できなくなる虞れもある。

【０００７】 そこで、係合具を用いてテーブル同士を連結し、完全一体化できるようにする ことも考えられるが、その係脱作業が繁雑になるのは勿論、外部に突起が生ずる 構造となるため採用できないという問題がある。

【０００８】 本考案は前記事項に鑑みてなされたもので、複数のテーブルをがたつきなく整 列して配置することができるようにしたテーブル構造を提供することを技術的課 題とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記技術的課題を解決するために、脚部１の頂部に天板２が設けられ てなるテーブルにおいて以下のような構成とした。

【００１０】 即ち、前記天板２の側面に磁石３を配列して、隣り合うテーブル同士を仮固定 することができるように構成した。 なお、前記磁石３は接着層４を介して天板２に接着するか、あるいは磁石３に 穿孔部５を形成し、この穿孔部５を介して天板３に棒状の固定具６を挿通し前記 磁石３を固定するように構成することができる。

【００１１】 前記磁石３はその極性を、例えば、テーブルの対向する辺では逆にして、隣り 合うテーブルが互いに吸着するようにするのが望ましい。 なお、ここでテーブルとは食卓、机、その他の天板と脚を有する台を含むもの である。

【００１２】

【作用】

隣り合うテーブル同士は磁石３の吸着力により相互に吸着するため、多数のテ ーブルをがたつきなく配列することができる。これにより、テーブルの一体化が 図れ、不要な音が発生したり、整列の乱れを修正する必要もなくなる。

【００１３】

【実施例】

本考案の実施例を図１ないし図６に基づいて説明する。 この実施例は脚部１の頂部に天板２が設けられてなるテーブルに適用したもの である。脚部１は垂直方向に４本の鉄パイプ１ｃを配置するとともに、これら鉄 パイプ１ｃ間を梁１ｂで橋絡して構成されている。前記鉄パイプ１ｃの下端には キャスター１ａが設けられており、自在の方向に走行可能となっている。なお、 このキャスター１ａにはロック機構（図示せず）が設けられており、車輪の回転 をロックすることができるようになっている。

【００１４】 前記構成になる脚部１の上面には木製の天板２が設けられている。そしてこの 天板２の側面には磁石３が配列されている。なお、天板２の側面には合成樹脂製 の化粧帯２ｂが巻回されている。

【００１５】 前記磁石３は天板２の側面に強固に固定されている。即ち、図２に示す実施例 では天板２の側面に凹部２ｂを形成し、この凹部２ｂ内に円柱状の磁石３を接着 してある。これにより磁石３は接着層４を介して天板２に強固に固定される。な お、前記磁石３の外面は前記化粧帯２ｂの面と面一になっている。

【００１６】 また、磁石３はその極性を、テーブルの対向する辺では逆となるようにして、 隣り合うテーブルが互いに吸着するようにしてある。 前記磁石３の固定構造は前記したものに限定されるものではなく、図３に示す ように、固定具６を用いたものとすることができる。即ち、磁石３の中心に穿孔 部５を形成し、この穿孔部５を介して天板３に棒状の固定具６、例えば、クギや ビスを挿通し前記磁石３を固定するように構成することができる。

【００１７】 さらに図４に示すように、ゴム性帯に形成した磁石３を用い、これを天板２の 側面に張り付けるようにしてもよい。 また、前記磁石３は、図１に示すように、天板２の側面に所定の距離をおいて 多数個配置する構造とする他、図４に示すように天板２の角部に配置することも できる。さらに図１の構造と図４の構造とを併用することも可能である。 以上 のような構成とすることにより、テーブルを隣り合わせた場合、お互いの磁石３ が引き合うこととなり、両テーブルが一体化する。

【００１８】 したがって、図４及び図５に示すように、複数のテーブルを組み合わせて配列 する場合でもがたつくことはなく、不要な音が発生したり、整列の乱れを修正す る必要もなくなる。

【００１９】 なお、磁石を用いたことでテーブル同士の係脱作業は極めて容易であるととも に、外部に突起が生ずる構造とはならないため安全性も確保することができる。

【００２０】

【考案の効果】

本考案によれば、天板の側面に磁石を配列して、隣り合うテーブル同士を仮固 定することができるように構成したので、複数のテーブルをがたつきなく整列し て配置することができる。また、特別な操作は必要とせず切り離しも極めて容易 である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】本考案の一実施例を示す磁石の固定構造の断面
図である。

【図３】本考案の他の実施例を示す磁石の固定構造の断
面図である。

【図４】本考案のその他の実施例を示す磁石の固定構造
の断面図である。

【図５】本考案の一実施例を示すテーブルの配列例の平
面図である。

【図６】本考案の他の実施例を示すテーブルの配列例の
平面図である。

【符号の説明】

１・・脚部、 ２・・天板、 ３・・磁石、 ４・・接着層、 ５・・穿孔部、 ６・・固定具。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】脚部の頂部に天板が設けられてなるテーブ
   ルにおいて、 前記天板の側面に磁石を配列して、隣り合うテーブル同
   士を仮固定することができるように構成したことを特徴
   とするテーブル構造。
2. 【請求項２】前記磁石が接着層を介して天板に接着され
   ていることを特徴とする請求項１記載のテーブル構造。
3. 【請求項３】前記磁石に穿孔部を形成し、この穿孔部を
   介して天板に棒状の固定具を挿通し前記磁石を固定した
   ことを特徴とする請求項１記載のテーブル構造。