JP3000570B2 - ポリアミド用リキッド顔料およびそれを用いたポリアミド原着糸 - Google Patents

ポリアミド用リキッド顔料およびそれを用いたポリアミド原着糸

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    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/006Preparation of organic pigments
    • C09B67/0063Preparation of organic pigments of organic pigments with only macromolecular substances

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液状顔料分散剤(ビヒ
クル)を用いたポリアミド原着用リキッド顔料およびそ
れにより着色されたポリアミド原着糸に関する。
【0002】
【従来の技術】原着糸にあっては、染色工程が省略でき
るという利点があることから、従来より重用され、一般
衣料および産業資材用として広く用いられてきた。ま
た、耐光堅牢性の面からも、原着糸が優れていることか
ら、近年、益々その需要が高まってきている。
【0003】ところで、これらの一般衣料用途、産業資
材用途では、単一色のみで用いられることは稀で、各種
の色の原着糸の製造が要求され、これに応えるものとし
て、従来、マスターバッチブレンド方式が広く採用され
てきた。しかしながら、このマスターバッチ法は、色切
り替え時の供給系の清掃、エクストルダー、溶融紡糸機
の導管類の洗浄などを必要とし、生産性の低下を伴うと
いう欠点があった。
【0004】そこで、このマスターバッチ方式ではな
く、顔料を分散した液状の顔料分散剤(以下「リキッド
顔料」と称する)を溶融メルターの途中(例えば溶融パ
ック部)から供給して、エクストルーダーや導管類を顔
料分散剤で汚さずに色替えを行う、いわゆるインジェク
ション注入法がポリエステル繊維を中心に提案されてき
た(例えば、特開昭58−149311号公報、特開昭
60−45689号公報、特開昭60−45690号公
報、特開昭63−117071号公報など参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来技術に示されている顔料分散剤は、いずれもポリ
エステルやポリプロピレン用であり、ポリアミドに混入
して用いた場合は、極性が異なるため、溶融紡糸時に分
散剤であるポリエステルがポリアミドと分離したり(ブ
リードアウト)、吐出糸条がベンディングしたりして、
満足な操業性が保てなかった。
【0006】また、特開昭63−120767号、特開
平1−118678号公報などにも、原着用顔料分散剤
として、液状ポリエーテル、液状ポリエーテル・エステ
ル系で水酸基価(OH価)を25mg/KOH/g以下
にして耐熱性を向上させた分散剤がポリエステル繊維に
用いられているが、これらの分散剤をポリアミド繊維に
用いた場合も、これらの分散剤とポリアミドとの間に相
溶性が無いため、分散剤がポリアミドから分離して、着
色するのに充分な量の顔料を添加することができなかっ
た。
【0007】さらにまた、ポリアミドと相溶性のある低
分子量のポリアミドからなる液状顔料分散剤も各種検討
されたが、いずれも溶融紡糸時に耐えられるだけの耐熱
性を有しておらず、着色、分解して採用することができ
なかった。
【0008】即ち、特開昭63−92717号公報の第
2頁右上欄第5〜8行目に記載されているように、未だ
ポリアミド専用の液状顔料分散剤は開発されてないと言
っても過言でなかったのである。
【0009】本発明は、以上のような従来の技術を背景
になされたものであり、ポリアミドとの相溶性を改良
し、充分な製糸耐熱安定性を有する多色の原着糸の生産
に適した生産性の良い汎用性ポリアミド原着糸用リキッ
ド顔料およびそれを用いたポリアミド原着糸を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、常温で液状
の、ポリエステル、ポリエーテル・エステルおよび/ま
たはポリエーテルを顔料分散剤として用いて顔料を分散
させてなるポリアミド用リキッド顔料において、前記顔
料分散剤とポリアミドとの相溶化剤として、酸変性ポリ
オレフィン、酸変性ポリエステルおよび/またはエチレ
ン系アイオノマーを微粉末状に分散させることを特徴と
するポリアミド用リキッド顔料を提供するものである。
【0011】また、本発明は、前記記載のポリアミド用
リキッド顔料を糸中に、顔料成分として0.01〜3.
00%、顔料分散剤として10%以下含有することを特
徴とするポリアミド原着糸を提供するものである。
【0012】本発明に用いられる顔料分散剤(ビヒク
ル)としては、特別にポリアミド用に作成されたもので
なくても良く、従来からポリエステル、ポリプロピレン
用に用いられてきた、液状ポリエステル、液状ポリエー
テル・エステル、液状ポリエーテルなどをそれぞれ単独
で、あるいは混合して用いることができる。また、場合
によっては、他の分散剤と混合して使用することもでき
る。
【0013】上記液状ポリエステルの一例をあげると、
主として、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、グ
ルタル酸、水添フタル酸などの脂肪族ジカルボン酸また
は脂環族ジカルボン酸と、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブチレングリコールなどのグリコール
とを縮重合反応させたものがある。
【0014】脂肪族ジカルボン酸としては、炭素数3〜
8のものが好ましく、その中でもアジピン酸が最も好ま
しい。また、前記ジカルボン酸のほかに、酸成分として
テレフタル酸、イソフタル酸、オルソイソフタル酸など
の芳香族ジカルボン酸、あるいは椰子油脂肪酸、オイレ
ン酸、ラウリン酸などの一価のカルボン酸、トリメリッ
ト酸、ピロメリット酸などの三価以上の多価カルボン酸
を適宜併用してもよい。
【0015】グリコール成分としては、炭素数2〜6程
度のものが好ましく、特にプロピレングリコール、ブチ
レングリコールが最適である。また、グリコール成分の
ほかに、n−オクチルアルコール、イソオクチルアルコ
ール、n−ノニルアルコールなどの一価のアルコール、
またはグリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビタン
などの多価アルコールなどを適宜使用することができ
る。
【0016】もう一つの顔料分散剤である液状ポリエー
テル・エステルの例としては、ジカルボン酸とポリオキ
シアルキレングリコールを主たる構成成分として重縮合
反応を行った下記の繰り返し単位(化1)よりなるポリ
マーなどがあげられる。
【化1】 〔式中、R′は炭素数2〜15のアルキル基、R″は炭
素数1〜7のアルキル基、nは2〜20の整数を表
す。〕
【0017】ここで、ジカルボン酸としては、例えばマ
ロン酸、コハク酸、アシピン酸、ピメリン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボン酸、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタリンジカルボ
ン酸などの芳香族ジカルボン酸を挙げることができる
が、その中でも炭素数3〜8の脂肪族ジカルボン酸が好
ましく、なかでもアジピン酸が最も好ましい。
【0018】ポリオキシアルキレングリコールとして
は、例えばポリ(オキシエシレン)グリコール、ポリ
(オキシプロピレン)ポリ(オキエチレンングリコー
ル)などが挙げられる。また、これらの分子量は、2,
000以下、好ましくは80〜1,000程度である。
さらに、耐熱性の点から見ると、グリコール成分として
は、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールな
どの低分子量のものを有利に選ぶことも可能である。
【0019】これらの分散剤自身の数平均分子量は、好
ましくは1,000〜8,000、さらに好ましくは
1,500〜5,000の範囲である。数平均分子量が
1,000未満では耐熱性の点で問題が生じ易くなり、
一方8,000を超えると粘度が高くなって顔料の混合
比率を上げられなくなるため、所望の着色が得られ難く
なり好ましくない。
【0020】さらに、液状ポリエーテルとしては、ジラ
ウリン酸ポリエチレングリコール、ジオレイン酸ポリエ
チレングリコール、ラウリン酸ポリオキシエチレンセチ
ルエーテル、オレイン酸ポリオキシエチレンオレイルエ
ーテルなどの分子量1,500〜3,000(数平均分
子量)のポリエーテルが好ましい。以上、従来用いられ
てきた顔料分散剤の一例をあげたが、本発明はかかる分
散剤に制約されるものではないことは言うまでもない。
【0021】本発明に用いられる顔料としては、通常ポ
リアミドの着色に使用されている、例えばアゾ系、フタ
ロシアニン系、ペリレン系、アンスラキノン系などの有
機顔料、またはカーボンブラック、ベンガラ、群青、酸
化チタンなどの無機顔料などを挙げることができるが、
特にこれらに限定されるものではなく、場合によって
は、これらの顔料の組合せ、あるいは顔料と染料を組み
合わせてもよい。
【0022】本発明において、顔料と顔料分散剤の割合
は、顔料100重量部に対し、顔料分散剤30〜3,0
00重量部、特に50〜2,000重量部とすることが
好ましい。顔料分散剤が30重量部未満では、リキッド
顔料の粘度が高くなりすぎて取り扱いが困難となり、一
方3,000重量部を超えると着色力が劣り、分散剤が
多すぎて製糸性が低下する。
【0023】なお、顔料を入れた場合の原着用リキッド
顔料の粘度としては、25℃で100〜2,000〜ポ
イズの範囲であればよい。この粘度が100未満では顔
料と顔料分散剤が分散し易くなり、一方2,000を超
えると取扱いが困難となって生産性が低下する。勿論、
このリキッド顔料は常温(通常は25℃から30℃程
度)で液状であることが前提となる。
【0024】このようなリキッド顔料において、本発明
の特徴とするところは、該リキッド顔料にさらに、ポリ
アミドと前記ビヒクルとの相溶化剤として、酸変性ポリ
オレフィン、酸変性ポリエステルおよび/またはエチレ
ン系アイオノマーを微粉末状に分散させてリキッド顔料
を調製するところにある。
【0025】ポリアミドと液状ポリエステルあるいはポ
リエーテルなどの顔料分散剤は非相溶性であるため、前
述したように、ポリアミドに多量に溶融混練することは
できない。
【0026】ポリエステルやポリエチレン、ポリプロピ
レンなどのポリオレフィンにカルボン酸基や酸無水物基
(無水マレイン酸、無水コハク酸など)を導入すると、
これらの酸基がポリアミド末端のアミノ基との反応ある
いは、ポリアミドの主鎖アミド基との水素結合点が付与
され、これら相溶化剤はポリアミド中に分散される。
【0027】ポリエステル系の顔料分散剤は、相溶化剤
との相溶性が良いため、ポリアミド中に微分散された相
溶化剤に配位して同じように微分散し、驚くべきことに
従来の添加量をはるかに超える量を添加できることを発
見した。
【0028】従来、ポリエステル系のビヒクルの場合は
ポリアミドに1〜2重量%程度しか添加できず、これ以
上添加すると紡糸時にプリードアウトして紡糸できなか
ったが、上記相溶化剤と併用した場合は、2重量%以上
の添加が可能となり従来不可能であった濃色系の着色も
可能となったばかりか、ポリマー中の分散性が改良され
たため、淡色はもとより濃色でも曳糸性が著しく向上す
ることがわかったのである。
【0029】酸変性ポリオレフィンとしては、無水マレ
イン酸変性ポリエチレン、無水マレイン酸変性ポリプロ
ピレンなどが適している。酸変性ポリエステルとして
は、5−ナトリウム・スルホイソフタル酸共重合ポリエ
ステルなどが挙げられる。エチレン系アイオノマーとし
ては、エチレン−メタアクリル酸共重合体のナトリウム
塩、および亜鉛塩(デュポン社のSurlyn、三井デ
ュポンケミカル社のハイミラン)、または、エチレン−
アクリル酸共重合体のナトリウム塩または亜鉛塩などが
好適である。
【0030】相溶化剤の添加量は液状顔料分散剤(ビヒ
クル)に対して、0.5〜20重量%、好ましくは、
1.0〜10.0重量%程度で、相溶化剤が0.5重量
%より少ないとビヒクルのポリアミドへの分散が悪くな
り、曳糸性が低下するため望ましくない。一方20重量
%以上になるとビヒクル中の顔料の比率がそれだけ少な
くなるため、必要最小限と言うことからは、たかだか1
0%である。相溶化剤は、ヒビクルに微分散させるため
に、微粒子状に粉砕してから混練することが好ましい。
【0031】本発明のポリアミド原着用リキッド顔料
は、例えば顔料分散剤、各顔料および相溶化剤と他の添
加剤を混合し、混練り機で分散混合することにより調製
することによって得られる。
【0032】本発明のリキッド顔料を用いて原着糸を製
造するには、常法に従い、例えば、溶融ポリマーの導管
部へギヤポンプを用いてリキッド顔料を注入供給し、ス
タティックミキサーで混練りしたのち、口金より吐出、
冷却、延伸、加工すればよい。
【0033】このようにして得られる原着糸は、糸中に
顔料成分として0.01〜3重量%、特に0.1〜2.
0重量%、顔料分散剤として10重量%以下、特に0.
1〜6.0重量%含有されるものが好ましい。したがっ
て相溶化剤としては、その顔料分散剤に対して、0.5
〜20重量%、好ましくは1.0〜10.0重量%が好
適な割合となる。(相溶化剤の糸中濃度としては、0.
001〜1.2重量%となる。)
【0034】原着糸中の顔料成分が0.01重量%未満
では着色力が劣り、原着の特徴がでず、一方3重量%を
超えると製糸性が不良となる。また、原着糸中の顔料分
散剤が10重量%を超えると、相溶化剤が添加されても
製糸性が不良となる。
【0035】
【作用】先にも述べたように、ポリアミド用リキッド顔
料にあっては、専用のビヒクルがなく、したがってポリ
エステル、ポリプロピレン用に開発された液状ポリエス
テル、ポリエーテル系のリキッド顔料を用いてポリアミ
ド原着糸を製造した場合、濃色の原着糸が生産できなか
ったり、分散性が悪いため、曳糸性、操業安定性が著し
く悪かったが、上記液状ポリエステル、ポリエーテル系
のビヒクルとポリアミドとのつなぎ剤の役割を果たす相
溶化剤をビヒクルに微量添加することにより、顔料濃度
を高くでき、しかもビヒクルおよび顔料がポリアミド中
に均一に微分散するため、曳糸性、操業安定性を著しく
向上させることができる。
【0036】
【実施例】以下に実施例をあげ、本発明を更に詳しく説
明する。いうまでもなく本発明は本実施例に拘束される
ものではない。なお、実施例中、「%」は「重量%」を
示す。 実施例1 アジピン酸1モルに対し、ポリエチレングリコール(分
子量2,000)0.3モル、エチレングリコール0.
7モルの割合で添加して重縮合させ、水酸基価(OH価
=22mg・KOH/g)の液状ポリエステルを得、こ
れをリキッド顔料用ビヒクルとした。このビヒクル60
部に対して、チタンイエローを20.0部、フタロシア
ニンブルーを20.0部(顔料濃度合計=40%)およ
び相溶化剤を下表1に示すように種々添加して、予め高
剪断ミキサーで撹拌した後、3軸のロールミル機で混練
してリキッド顔料とした。相溶化剤の添加割合は、リキ
ッド顔料中の分散剤の量に対する比率(%)で示してあ
る。
【0037】このリキッド顔料をそのままナイロン6ポ
リマーの原着用着色剤として使用して、添加可能なリキ
ッド顔料の量で曳糸性を比較評価した。即ち、ベンディ
ングやコブ等が発生して吐出不能に達するまでのリキッ
ド顔料(ビヒクル+顔料)の量で曳糸性を評価し、この
量が多いほど曳糸性が良好と判断した。
【0038】
【表1】
【0039】なお、用いた無水マレイン酸変性ポリプロ
ピレンは、無水マレイン酸を1.0%を共重合させたポ
リプロピレンであり、5−ナトリウム・スルホイソフタ
ル酸ジメチル共重合ポリエステルは、5−ナトリウム・
スルホイソフタル酸ジメチルを2.0%共重合させたポ
リエステルである。
【0040】表1に示すように、本発明に示すポリアミ
ドとビヒクルとの相溶化剤を0.5%以上含有するリキ
ッド顔料がいずれも添加できるMax量を多くすること
ができ、今まで不可能であった濃色の着色が可能となっ
た。また、相溶化剤が22%と多くなるとその分顔料濃
度が低くなるためあまり好ましくない。
【0041】また、同じ濃度では、相溶化剤2%以上入
れると、顔料の分散性が改良され、著しく曳糸性が改良
された。これをエチレン−メタアクリル酸共重合体ナト
リウム塩(アイオノマー1706)の場合で示すと表2
のとおりである。
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】本発明は、リキッド顔料に相溶化剤とし
て微量の酸変性ポリオレフィン、酸変性ポリエステル、
エチレン系アイオノマーなどを添加することにより、今
まで不可能であった濃色に着色されたポリアミド原着糸
を得ることに成功したものである。また、本発明によれ
ば、リキッド顔料を用いたポリアミド原着糸の操業性を
著しく向上させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D06P 3/24 D06P 3/24 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 17/00 C09B 67/20 C09B 67/46 D01F 1/04 D01F 6/90 D06P 3/24 D06P 1/44 D06P 1/52 D06P 1/60

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温で液状の、ポリエステル、ポリエー
    テル・エステルおよび/またはポリエーテルを顔料分散
    剤として用いて顔料を分散させてなるポリアミド用リキ
    ッド顔料において、前記顔料分散剤とポリアミドとの相
    溶化剤として、酸変性ポリオレフィン、酸変性ポリエス
    テルおよび/またはエチレン系アイオノマーを微粉末状
    に分散させてなるポリアミド用リキッド顔料。
  2. 【請求項2】 相溶化剤の量が顔料分散剤に対して0.
    5〜20重量%である請求項1記載のポリアミド用リキ
    ッド顔料。
  3. 【請求項3】 酸変性ポリオレフィンが無水マレイン酸
    変性ポリエチレンおよび/または無水マレイン酸変性ポ
    リプロピレンである特許請求項1または2記載のポリア
    ミド用リキッド顔料。
  4. 【請求項4】 酸変性ポリエステルがスルホ・イソフタ
    ル酸ジメチル共重合ポリエステルである特許請求項1ま
    たは2記載のポリアミド用リキッド顔料。
  5. 【請求項5】 エチレン系アイオノマーがエチレン−ア
    クリル酸共重合体金属塩である特許請求項1または2記
    載のポリアミド用リキッド顔料。
  6. 【請求項6】 特許請求項1〜5の何れか1項記載のポ
    リアミド用リキッド顔料を糸中に、顔料成分として0.
    01〜3.00重量%、顔料分散剤として10重量%以
    下含有することを特徴とするポリアミド原着糸。
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