JP3000513U - 圧砕機用油圧シリンダのピストンロッド保護装置 - Google Patents
圧砕機用油圧シリンダのピストンロッド保護装置Info
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- JP3000513U JP3000513U JP1994000250U JP25094U JP3000513U JP 3000513 U JP3000513 U JP 3000513U JP 1994000250 U JP1994000250 U JP 1994000250U JP 25094 U JP25094 U JP 25094U JP 3000513 U JP3000513 U JP 3000513U
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- hydraulic cylinder
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- crusher
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構造でピストンロッドを有効に保護
し、現場での修理交換を容易とする。 【構成】 ピストンロッド7の前端部のロッドエンドク
レビス8の要保護側PSの面上に、油圧シリンダ5を最
大伸長したときのロッドエンドクレビス8からシリンダ
チューブ11の前端部のロッドカバー12に至る距離以
上の長さを有する保護カバー9の前端部を固定する。保
護カバー9の断面は無底台形状になるように折曲げて内
側が油圧シリンダ5の伸縮の全行程に亘り、ロッドカバ
ー12の外周面に摺接するように形成する。油圧シリン
ダ5を伸長させると、保護カバー9はロッドカバー12
の外周面に接して案内されながら摺動してピストンロッ
ド7と共に伸びだし、露出されたピストンロッド7の要
保護側PSを覆い保護する。
し、現場での修理交換を容易とする。 【構成】 ピストンロッド7の前端部のロッドエンドク
レビス8の要保護側PSの面上に、油圧シリンダ5を最
大伸長したときのロッドエンドクレビス8からシリンダ
チューブ11の前端部のロッドカバー12に至る距離以
上の長さを有する保護カバー9の前端部を固定する。保
護カバー9の断面は無底台形状になるように折曲げて内
側が油圧シリンダ5の伸縮の全行程に亘り、ロッドカバ
ー12の外周面に摺接するように形成する。油圧シリン
ダ5を伸長させると、保護カバー9はロッドカバー12
の外周面に接して案内されながら摺動してピストンロッ
ド7と共に伸びだし、露出されたピストンロッド7の要
保護側PSを覆い保護する。
Description
【0001】
本考案は、油圧式パワーショベル等の建設車両に装着して、コンクリート構築 物等を破砕する圧砕機の油圧シリンダのピストンロッド保護装置に関する。
【0002】
コンクリート構築物等を破砕する圧砕機は、図10に示すように、建設車両1 のブーム2の先端に取付けられるメインフレーム3に、可動アーム4を枢着し、 メインフレーム3と可動アーム4との間に設けた油圧シリンダ5を伸縮させて可 動アーム4を回動させ、メインフレーム3と可動アーム4との間で被破砕物6を 挟圧破砕する。
【0003】 この破砕作業の際に、被破砕物6を挟圧するため油圧シリンダ5を伸長させる と、ピストンロッド7はシリンダ内から伸びだして前方に露出され、被破砕物6 であるコンクリート、鉄筋、岩石、土砂等に曝されるため、ピストンロッド7が 損傷し、シール破損、油漏れ等の重大な故障を生ずる。 そこで、ピストンロッド7にゴム製の蛇腹ブーツを装着したり、油圧シリンダ 5の要保護側PSに、図11、図12に示すように、ガイド31、32を設けて 保護鉄板30を摺動可能に挟持させ、この保護鉄板30の前端を折曲げてピスト ンロッド7の先端71に固定し、油圧シリンダ5が伸長したときピストンロッド 7と共に保護鉄板30が伸びだし、露出されたピストンロッド7を保護するよう にしたピストンロッド保護装置が提案されている。
【0004】 しかし、ゴム製の蛇腹ブーツは、強度が不足で過酷な作業環境で使用される圧 砕機の油圧シリンダの保護用としては不適である。一方、保護鉄板は、ガイドで 挟持されているため、傷や曲がりが発生すると円滑に摺動せず作業が中断されて 能率が低下する。また、ガイドを取付けるため油圧シリンダの加工にコストが嵩 み、破損した保護鉄板の交換修理の際には油圧シリンダを取外さなければならず 面倒である。
【0005】
本考案は、圧砕機の油圧シリンダのピストンロッド保護装置におけるかかる問 題を解決するものであって、構造が簡単で加工コストが低廉であり、現場での修 理交換も容易となり、過酷な作業環境に対して十分な強度を備えピストンロッド を有効に保護することのできる圧砕機の油圧シリンダのピストンロッド保護装置 を提供することを目的とする。
【0006】
本考案は、メインフレームに可動アームを枢着し、メインフレームと可動アー ムとの間に可動アームを回動させる油圧シリンダを設けた圧砕機において、油圧 シリンダを最大伸長したときのピストンロッドの前端部からシリンダチューブの 前端部に至る距離以上の長さを有し、内側を油圧シリンダの伸縮の全行程に亘り シリンダチューブの前端部外周面に摺接可能に形成した保護カバーの前端部を、 ピストンロッドの前端部の要保護側の面上に固定して油圧シリンダのピストンロ ッド保護装置を構成することにより、上記課題を解決している。
【0007】 保護カバーは、横断面形状を無底台形状とすることにより、強度が向上しシリ ンダチューブの前端部外周面に確実に接し案内される。また、保護カバーの前端 部に取付ボルトのボルト頭が表面以下に埋没する座繰穴を設けるとボルト頭の損 傷が防止できる。
【0008】
破砕作業の際に、被破砕物を挟圧するため油圧シリンダを伸長させると、ピス トンロッドはシリンダチューブ内から伸びだして前方に露出される。このとき、 ピストンロッドの前端部の要保護面上に固定されている保護カバーは、シリンダ チューブの前端部外周面に接して案内されながら摺動してピストンロッドと共に 伸びだし、露出されたピストンロッドの要保護側を覆い被破砕物との衝突を防止 してピストンロッドを保護する。
【0009】
図1は本考案の一実施例である圧砕機用油圧シリンダのピストンロッド保護装 置の平面図、図2はその側面図、図3はその正面図、図4は油圧シリンダの圧砕 機への取付状態を示す説明図、図5は保護カバーの前端部の部分拡大断面図であ る。
【0010】 ここで、コンクリート構築物等を破砕する圧砕機Cは、建設車両のブームの先 端に取付けられるメインフレーム3に、可動アーム4が枢着され、メインフレー ム3と可動アーム4との間には油圧シリンダ5が設けられている。 油圧シリンダ5はクレビス形シリンダで、そのピストンロッド7の前端部のロ ッドエンドクレビス8の要保護側PSの面上に、保護カバー9の前端部が取付ボ ルト10で固定されている。保護カバー9は、油圧シリンダ5を最大伸長したと きのロッドエンドクレビス8からシリンダチューブ11の前端部のロッドカバー 12に至る距離以上の長さを有する鉄板であり、断面が無底台形状になるように 折曲げてその内側が油圧シリンダ5の伸縮の全行程に亘り、ロッドカバー12の 外周面に摺接するように形成されている。また、保護カバー9の要保護側PSに は、補強用の厚板13が設けられており、前端部のボルト取付位置には、取付ボ ルト10のボルト頭が表面以下に埋没するよう座繰穴14が設けられている。
【0011】 破砕作業の際に、被破砕物を挟圧するため油圧シリンダ5を伸長させると、ピ ストンロッド7はシリンダチューブ10内から伸びだして前方に露出される。こ のとき、ピストンロッド7の前端部のロッドエンドクレビス8の要保護側PSの 面上に固定されている保護カバー9は、その内側がシリンダチューブ10の前端 部のロッドカバー12の外周面にに接して案内されながら摺動してピストンロッ ド7と共に伸びだし、露出されたピストンロッド7の要保護側PSを覆い被破砕 物との衝突を防止してピストンロッド7を保護する。保護カバー9は、横断面形 状が無底台形状となっいるため、強度が大であり、ロッドカバー12の外周面に 確実に接し案内される。また、保護カバー9の前端部には、座繰穴14が設けら れているのでボルト頭の損傷も防止される。
【0012】 保護カバー9はガイドで挟持されていないため、被破砕物等と衝突して多少損 傷変形が生じても、支障無く摺動することができる。仮に交換修理が必要になっ た場合でも、保護カバー9はロッドエンドクレビス8の要保護側PSの面上に取 付けられているので油圧シリンダ5を取外す必要はなく、取付ボルト10を外す だけでよく、作業現場で容易に取外すことができる。
【0013】 図6は本考案の他の実施例である圧砕機用油圧シリンダのピストンロッド保護 装置の平面図、図7はその側面図、図8はその正面図、図9は保護カバーの前端 部の部分拡大断面図である。 この実施例は、油圧シリンダ5がトラニオン形の場合のピストンロッド保護装 置であり、保護カバー9はシリンダチューブ11の前端部のトラニオン部20の 外周面に摺接するように形成されている。また、保護カバー9の前端部のボルト 取付位置には、補強用のリブ21が設けられていて、このリブ21に取付ボルト 10のボルト頭が表面以下に埋没するよう座繰穴14が設けられている。
【0014】 作業の際の作用は図1の実施例と同様である。
【0015】
以上説明したように、本考案の圧砕機用油圧シリンダのピストンロッド保護装 置は、簡単な構造で過酷な作業環境に対して十分な強度を備え、油圧シリンダの 伸縮時に円滑に摺動してピストンロッドを有効に保護することができる。また、 加工コストが低廉であり、現場での修理交換も容易となる。
【図1】本考案の一実施例である圧砕機用油圧シリンダ
のピストンロッド保護装置の平面図である。
のピストンロッド保護装置の平面図である。
【図2】圧砕機用油圧シリンダのピストンロッド保護装
置の側面図である。
置の側面図である。
【図3】圧砕機用油圧シリンダのピストンロッド保護装
置の正面図である。
置の正面図である。
【図4】油圧シリンダの圧砕機への取付状態を示す説明
図である。
図である。
【図5】保護カバーの前端部の部分拡大断面図である。
【図6】本考案の他の実施例である圧砕機用油圧シリン
ダのピストンロッド保護装置の平面図である。
ダのピストンロッド保護装置の平面図である。
【図7】圧砕機用油圧シリンダのピストンロッド保護装
置の側面図である。
置の側面図である。
【図8】圧砕機用油圧シリンダのピストンロッド保護装
置の正面図である。
置の正面図である。
【図9】保護カバーの前端部の部分拡大断面図である。
【図10】圧砕機の作業状態の説明図である。
【図11】従来の圧砕機用油圧シリンダのピストンロッ
ド保護装置の側面図である。
ド保護装置の側面図である。
【図12】図11のA−A線断面である。
3 メインフレーム 4 可動アーム 5 油圧シリンダ 7 ピストンロッド 8 ロッドエンドクレビス 9 保護カバー 10 取付ボルト 11 シリンダチューブ 12 ロッドカバー 13 厚板 14 座繰穴 C 圧砕機 PS 要保護側
Claims (3)
- 【請求項1】 メインフレームに可動アームを枢着し、
メインフレームと可動アームとの間に可動アームを回動
させる油圧シリンダを設けた圧砕機において、前記油圧
シリンダを最大伸長したときのピストンロッドの前端部
からシリンダチューブの前端部に至る距離以上の長さを
有し、内側を油圧シリンダの伸縮の全行程に亘りシリン
ダチューブの前端部外周面に摺接可能に形成した保護カ
バーの前端部を、ピストンロッドの前端部の要保護側の
面上に固定したことを特徴とする圧砕機用油圧シリンダ
のピストンロッド保護装置。 - 【請求項2】 保護カバーの横断面形状が無底台形状で
あることを特徴とする請求項1記載の圧砕機用油圧シリ
ンダのピストンロッド保護装置。 - 【請求項3】 保護カバーの前端部に、取付ボルトのボ
ルト頭が表面以下に埋没する座繰穴を設けたことを特徴
とする請求項1または請求項2記載の圧砕機用油圧シリ
ンダのピストンロッド保護装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994000250U JP3000513U (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 圧砕機用油圧シリンダのピストンロッド保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994000250U JP3000513U (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 圧砕機用油圧シリンダのピストンロッド保護装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3000513U true JP3000513U (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=43136519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994000250U Expired - Lifetime JP3000513U (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 圧砕機用油圧シリンダのピストンロッド保護装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3000513U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021155942A (ja) * | 2020-03-25 | 2021-10-07 | 株式会社奥村組 | 煙突内レンガ解体機 |
JP7005059B1 (ja) | 2021-05-25 | 2022-01-21 | 株式会社坂戸工作所 | 破砕装置におけるシリンダカバーの脱着方法及びその破砕装置 |
JPWO2022209339A1 (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-06 |
-
1994
- 1994-01-28 JP JP1994000250U patent/JP3000513U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021155942A (ja) * | 2020-03-25 | 2021-10-07 | 株式会社奥村組 | 煙突内レンガ解体機 |
JP7393272B2 (ja) | 2020-03-25 | 2023-12-06 | 株式会社奥村組 | 煙突内レンガ解体機 |
JPWO2022209339A1 (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-06 | ||
WO2022209339A1 (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-06 | 日立建機株式会社 | 建設機械 |
JP7339469B2 (ja) | 2021-03-31 | 2023-09-05 | 日立建機株式会社 | 建設機械 |
JP7005059B1 (ja) | 2021-05-25 | 2022-01-21 | 株式会社坂戸工作所 | 破砕装置におけるシリンダカバーの脱着方法及びその破砕装置 |
JP2022181133A (ja) * | 2021-05-25 | 2022-12-07 | 株式会社坂戸工作所 | 破砕装置におけるシリンダカバーの脱着方法及びその破砕装置 |
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