JP3000347U - 廃棄物処理装置 - Google Patents
廃棄物処理装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 廃棄物を粉状に粉砕するとともに、粉状とな
った廃棄物を種々の原料の群れに分別することで廃棄物
の再利用を可能にする。また、埋立て、焼却等の廃棄処
理を容易にする。 【構成】 廃棄物を所定の形状に破砕するための破砕手
段Aと、この破砕手段Aにより破砕された廃棄物Paを
粉状Pbにする粉砕手段Bと、粉砕された廃棄物Pbを
種々の原料の群れに分別する分別手段Cと、を備えて構
成する。
った廃棄物を種々の原料の群れに分別することで廃棄物
の再利用を可能にする。また、埋立て、焼却等の廃棄処
理を容易にする。 【構成】 廃棄物を所定の形状に破砕するための破砕手
段Aと、この破砕手段Aにより破砕された廃棄物Paを
粉状Pbにする粉砕手段Bと、粉砕された廃棄物Pbを
種々の原料の群れに分別する分別手段Cと、を備えて構
成する。
Description
【0001】
この考案は、廃棄物処理装置に関し、詳しくは廃棄物を粉状に粉砕するととも に、この粉砕した廃棄物を、金属、木材等、種々の原料の群れに分別する廃棄物 処理装置に関するものである。
【0002】
今日、工場あるいは一般家庭から捨てられる廃棄物の総量は非常に多く、廃棄 物処理場における処理能力を越える程までになっている。 一方、いわゆる使い捨て商品等に代表されるように、資源の無謀な使用、廃棄 が蔓延し、こうした廃棄物は地球環境にさえも悪影響を与えることが確認されて いる。
【0003】 このため、こうした廃棄物の処理には国をあげての対策が必要であり、家庭の 廃棄物においても可燃ごみと、不燃ごみとに分別して廃棄することが義務づけら れており、古紙回収業の利用等、廃棄物の再利用にも積極的な協力が求められて いる。 また、企業等においては再生可能な材質により商品を生産したり、あるいは商 品パッケージに再生紙を使用する等、廃棄物問題への対策がとられている。
【0004】 一方、廃棄物回収業者間においても新たな試みがとられている。 例えば、金属あるいはガラス等は、回収して適宜の処置を施すことでこれらを 再生することが可能であるため、従来より金属回収、ガラス回収が積極的に行わ れてきた。 そして、今日、元の材質には再生が不可能である木材等であっても、回収する 業者が多くなってきている。 すなわち、廃棄された木材等を粉砕し適宜の加工を施して、固形燃料、消音板 材等、他の商品を生産する等の提案がなされ、従来廃棄処分されていた木材等に おいても再利用が可能となった。 換言すれば、今日、紙、金属、ガラス、そして木材のいずれの廃棄物であって もであっても、これらの廃棄物を原料として有効な再利用が行われている。
【0005】 ところで、工場あるいは一般家庭からの廃棄される廃棄物のなかには、可燃部 材と不燃部材とが一体となっている廃棄物、すなわち個々に分解すればそれぞれ 再生可能な部材が一体となっている廃棄物も多い。 しかしながら、こうした廃棄物は可燃部材と不燃部材とに分離することが困難 であり、再利用されることなはなく不燃物として処理されるのが通例で、特に形 状の大きい廃棄物においては次のような問題が生じている。
【0006】 例えば、図9に示すパチンコ台Pは、可燃部材、すなわち木材から形成される 基板10、枠板12と、不燃部材、すなわち金属からなる釘13、玉受け皿14 、玉案内レール15、金具16、打ち出し機17等によって複雑に構成されてい る。 こうした廃棄物は、可燃部材と、不燃部材とにそれぞれ解体することが困難で あるため、可燃部材(木材)、不燃部材(金属)は、いずれも再利用されること はなく、パチンコ台Pは大型不燃廃棄物として処分せざるを得ない。
【0007】 とことで、遊具であるパチンコ台は、流行り廃りが早いため、パチンコ台Pの 総入替は頻繁に行われている。このため大量のパチンコ台が廃棄物として放出さ れる。 このような処理不能に近い廃棄物はいわゆるごみとして出すことも不可能であ る。 このため、廃棄処理できない大量のパチンコ台Pが山林等に野積されたままに なっていたり、時には不法に投棄する場合も生じる。 なお、パチンコ台Pのガラス板(不図示)は容易に着脱可能であるので多くは ガラス回収業者により再利用されている。
【0008】
この考案に係る廃棄物処理装置は、廃棄物を所定の形状に破砕するための破砕 手段と、破砕手段により破砕された廃棄物を粉状にする粉砕手段と、粉砕した廃 棄物を種々の原料の群れに分離する分別手段と、を備えて構成し、上記従来の問 題を解決しようとするものである。
【0009】
図面にもとづいてこの考案の実施例を説明する。図1は、この考案の請求項1 記載の廃棄物処理装置の一実施例の構成を示すブロック図である。 図1において、Aは廃棄物を所定の形状に破砕するための破砕手段、Bは破砕 された廃棄物をさらに細かく破砕するための粉砕手段、Cは粉砕された廃棄物を 例えば金属と木材等、種々の原料の群れに分離するための分別手段である。 そして、Dは破砕手段Aおよび粉砕手段Bの駆動源としてのモータ、Eは分別 手段Cの駆動源としてのモータである。
【0010】 また、図2は廃棄物処理装置の概略構成を示す一部断面正面図である。 図において5は廃棄物処置装置の外殻容器であり、7は外殻容器5の上部に設 けられた廃棄物投入口である。 この廃棄物投入口7の外側には複数のローラ8が連ねられていて、廃棄物(図 においてはパチンコ台P)を廃棄物処理装置内に容易に投入することができるよ うになっている。
【0011】 そして、上述の破砕手段Aは図に示すように、廃棄物投入口7の下方に設けら れている。次に図2および図3により破砕手段Aの説明をする。 破砕手段Aは、一対の有刃ローラ2、2を備えていて、この一対の有刃ローラ 2、2は、それぞれ、回転軸2bと、この回転軸2bに複数固定され、刃部2H を有した有刃回転板2aと、を具えている。 なお、この一対の有刃ローラ2、2の各有刃回転板2a、2a・・・は、図3 (a)に示すように刃部2Hが螺旋を描くようにそれぞれ設置位置を異にして固 定されている。 そして、各有刃回転板2a、2a・・・間にはスペーサ2d(同図(b)参照 )が設けられ、その間隔は、有刃回転板2aの幅とほぼ同じになっている。
【0012】 また、この一対の有刃ローラ2、2は、図3(b)に示すように、一方の有刃 ローラの有刃回転板間で他方の有刃ローラの有刃回転板が回転するように設置さ れていて、この一対の有刃ローラ2、2は不図示の手段により離開、接近可能と なっている。 なお、パチンコ台P等を破砕する場合には、一方の有刃ローラ2の刃部2Hと 、他方の有刃ローラ2の回転軸2bとに5ミリ程度の空隙が形成されるように一 対の有刃ローラ2、2の位置を設定する。 また、2cは各有刃ローラ2a、2a・・・間に位置する爪部材であり、この 爪部材2cは、破砕手段Aの枠体A1に複数固定されていて、その先端は、各ス ペーサ部2dと接する位置まで延長して形成されている。
【0013】 一方、上述の粉砕手段Bは、図2に示すように破砕手段Aの下方に設置されて いる。次に図2および図4によりこの粉砕手段Bの説明をする。 図において3は回転軸であり、3aはこの回転軸3に複数設置される回転腕で 、この回転腕3aは図に示すように3体の凸部を備えている。 そして、各回転腕3aの凸部にはそれぞれ支持部材3a1が固定されていて、 この支持部材3a1に回転刃H1が取付られている。 なお、各々の支持部材3a1は、図4(a)に示すように回転刃H1を傾斜さ せて設置するような形状をなし、これらの支持部材3a1により複数の回転刃H 1はV字状の波型を描くように設置されている。
【0014】 また、H2は粉砕手段Bの枠体B1に設置される固定刃である。 この固定刃H2は、回転する前記回転刃H1とに僅かな空隙をおいて対向する ように回転腕3aを介して一対設置されていて、その設置位置を調節することで 回転刃H1との対向幅は調節可能となっている。 そして、4は篩い手段としての板部材であり、この板部材4は小穴を複数有し ていて、図に示すように回転腕3aの下方に回転刃H1の回転経路に沿って設置 されている。
【0015】 一方、前記のモータDは、図2に示すように破砕手段Aの有刃ローラ2、2の 各回転軸2bおよび粉砕手段Bの回転軸3を連結するベルト6を回転するように なっていてい、破砕手段Aの一対の有刃ローラ2、2をそれぞれ矢符に示す逆回 転方向に、そして粉砕手段Bの回転刃H1を固定刃H2と交差する方向に回転さ せることができるようになっている。
【0016】 次にこの破砕手段Aおよび粉砕手段Bの作用を説明する。 パチンコ台Pをローラ8上に載せ、このパチンコ台Pを廃棄物投入口7から廃 棄物処理装置内にいれると、パチンコ台Pは傾斜板9により破砕手段Aの有刃ロ ーラ2、2間に導かれる。 そして、有刃ローラ2、2は、有刃回転板2aの刃部2Hによりパチンコ台P を砕きつつ回転し、パチンコ台Pを5ミリ程度の小片Paまで砕いた後、この小 片Paを有刃ローラ2、2間から落下させる。 このパチンコ台Pの破砕時に、有刃回転板2a間に入り込んで有刃回転板2a とともに回転する小片Paは、上述の爪部材2d(図3(b))に接して有刃回 転板2a間から押し出される。 なお、20は破砕手段Aを覆う囲い板であり、破砕手段Aにより砕かれ飛散す る小片Paを受け止め、排出口20aから適正に落下させることができるように なっている。
【0017】 一方、粉砕手段Bは、破砕手段Aにから落下するパチンコ台Pの小片Paを回 転腕3aにより引き込みつつ回転し、回転刃H1と固定刃H2と間で小片Paを さらに細かく剪断し、小片Paを粉状に粉砕する。 この粉砕手段Bによる小片Paの粉砕時、回転腕3aは板部材4上の小片Pa を繰り返しすくい上げて回転する。 そして板部材4の小穴よりも細かく剪断されたパチンコ台Pの粉体Pbは板部 材4の小穴から落下してホッパー21内に至る。 なお、板部材4を適宜の形状の小穴を有したものと交換することで、形成され る粉体Pbの大きさを調節することが可能であり、いわゆる網板を使用しても良 い。
【0018】 以上説明したように、破砕手段Aおよび粉砕手段Bは、木材と金属とによって 複雑に構成されたパチンコ台P(廃棄物)を粉状にすることができる。 なお、この実施例においては、破砕手段Aおよび粉砕手段Bをそれぞれ一体づ つ設置した例を示したが、これら破砕手段Aおよび粉砕手段Bを複数連ねて設置 すれば粉砕能率を向上させることができる。
【0019】 また、破砕手段Aおよび粉砕手段Bを回転させるモータDに速度調節手段(不 図示)を設け、金属を多く有した廃棄物、非金属を多く有した廃棄物等、粉砕す る廃棄物に応じて、破砕手段Aおよび粉砕手段Bの回転速度を調整するようにし ても良い。
【0020】 またさらに、図には示さないが、ホッパー21内の粉体Pbに熱風を送る乾燥 手段を設け、この粉体Pbを乾燥して軽量化すれば、ホッパー21から流出する 粉体Pbの流動を滑らかにすることができる。
【0021】 一方、上述の分別手段Cは、図2に示すように粉砕手段B(ホッパー21)の 下方に設置されている。 次に図2によりこの考案の請求項4に係る廃棄物処理装置の分別手段の一実施 例を説明をする。 図2において、30は磁性部材としての磁性ベルトであり、この磁性ベルト3 0は図に示すように傾斜して設置され、ベルト面がホッパー21の排出口と対向 している。 そして、この磁性ベルト30は、モータEによりポッパー21と対向するベル ト面側が上方に向かうように回転するようになっている。
【0022】 この分別手段Cの磁性ベルト30は、ホッパー21から落下するパチンコ台P の粉体Pbと接して回転をなし、磁性を有する磁性体(金属)からなる粉体Pb のみを吸着して上方に搬送する。 そして、この粉体Pbは磁性ベルト30の上方部に接触する第1送り管31に より磁性ベルト30から剥されて、この第1送り管31内を落下して第1格納箱 32内に収納される。
【0023】 一方、非磁性体(木材等)からなる粉体Pbは、磁性ベルト30に吸着される ことはないので、傾斜したベルト面から下方に滑り落ち、磁性ベルト30の下方 部に設けられた第2送り管33内を落下して第2格納箱34に収納される。 なお、35は振動発生手段であり、この振動発生手段35は磁性ベルト30の 裏面に接して磁性ベルト30を振動させ、非磁性体からなる粉体Pbを適正に磁 性ベルト30から揺すり落とすことができる。
【0024】 一方、図5は、この考案の請求項5に係る廃棄物処置装置の分別手段の一実施 例を示す図である。 図において、40は粉砕手段B(ホッパー21)の下方に設置された液体槽で あり、この液体槽40は図に示すように下方に向かうに従い内径が小さくなるロ ート形状をなし、上方に設けられた第1流出部40aと、下端に設けられた第2 流出部40bと、これら流出部にそれぞれ設置されるコック40c、40dを備 えて構成されている。 そして、41は金属粉体と木材粉体との中間の比重を有するの液体(水)であ り、図に示すように液体槽40の第1流出部40aよりも液面が高くなる位置ま で蓄えられている。
【0025】 この分別手段は、ホッパー21から落下する粉体Pbを液体41に浸すことで 粉体Pbを、金属からなる粉体Pbと木材等からなる粉体Pbとに分離すること ができる。 すなわち、金属からなる比重の大きい粉体Pbは液体内に沈み、また木材等か らなる比重の小さい粉体Pbは液面に浮き上がるのでこれら両者は適正に分離さ れる。
【0026】 また、分離された粉体Pbを液体槽40から取り出す場合には、コック40c およびコック40dを開くことで、木材等からなる粉体Pbは第1流出部40a から、金属からなる粉体Pbは第2流出部40bからそれぞれ流出させることが できる。 そしてその分離された各粉体Pbをそれぞ個別に所定の容器に入れて乾燥すれ ば良い。
【0027】 ところで、この実施例は金属と木材とから複雑に構成されたパチンコ台Pを廃 棄物の一例にして説明したが、例えばコンクリート塀等、鉄骨(金属)とコンク リート材とから複雑に形成された廃棄物であっても適正な処理が可能である。 すなわち、この廃棄物を上述同様、まず破砕手段Aおよび粉砕手段Bにより粉 体に粉砕する。 そして、鉄骨の比重とコンクリート材の比重との中間の比重を有した液体を前 記液体槽40に蓄え、この液体により鉄骨粉体とコンクリート粉体とを浮沈させ て分離すれば良い。 なお、その液体は、水と、水に容易に溶解しかつ安価な物質(例えば塩化ナト リウム)と、を混ぜ合わせて作れば良く、その溶解する物質の量を変化させれば 液体の比重は調節可能なので、種々の廃棄物の分別に応用可能である。
【0028】 一方、図6は、この考案の請求項6に係る廃棄物処置装置の分別手段の一実施 例を示す図である。 図において60は撹拌室であり、この撹拌室60は図に示すように下方に向か うに従い内径が小さくなるロート形状をなし、下端に第1流出口60aを備えて いる。 そして、60bは第2流出口であり、この第2流出口60bは撹拌室60の上 方に設けられている。 また、64は供給口としての供給パイプであり、この供給パイプ64は図に示 すように前記第2流出口60bと対向する位置に設けられている。
【0029】 なお、この供給パイプ64は、不図示の混合手段に連結されていて、粉砕され た廃棄物(粉体Pb)と液体(水)とからなる混合物を撹拌室60内に供給する ようになっている。 そして、65は撹拌手段であり、この撹拌手段65は回転軸61と、この回転 軸61に複数設けられる撹拌腕62と、を備えていて、図に示すように撹拌室6 0内に設置されている。
【0030】 次にこの分別手段の作用を説明する。 供給パイプ64は、粉体Pbと液体とからなる混合物を撹拌室60内へ供給す る。 そして、撹拌手段65は撹拌室60内に供給された混合物をゆっくりと回転さ せ、この混合物を撹拌しつつ混合物を供給パイプ64から第2流出口60b方向 へ移動させる。 この混合物の供給パイプ64から第2流出口60bへの移動時(撹拌時)、混 合物は比重の小さい混合物と比重の大きい混合物とに分離される。 そして、比重の小さい混合物、すなわち木材等からなる混合物を第2流出口6 0bから、そして比重の大きい混合物、すなわち金属粉体からなる混合物を第2 流出口60aから、それぞれ排出することができる。 そしてその分離された各混合物をそれぞ個別に所定の容器に入れて乾燥すれば 良い。
【0031】 なお、この分別手段も上述の分別手段と同様、粉体Pbと混ぜ合わせる液体の 比重を調節することで、種々の廃棄物の粉体を適正に分別可能である。
【0032】 一方、図7は、この考案の請求項7に係る廃棄物処置装置の分別手段の一実施 例を示す図である。 図において、71はU字形状に形成される貯水パイプであり、内部には水を蓄 えている。 また、72は前記貯水パイプ71内に設けられたスクリーン部材であり、この スクリーン部材72は液体は通過可能であるが粉体は通過することのできない微 細な孔を複数有している。
【0033】 そして、70は分別室であり、この分別室70は前記スクリーン部材72と貯 水パイプ71とに囲まれた空間で形成され、図に示すように廃棄物からなる粉体 Pbをスクリーン部材72上に載せるようにしてこれを収納することができるよ うになっている。 また、この分別室70の上端は開口状態となっていて、この開口部74には傾 斜板74aが設けられている。 そして、73はプランジャーであり、このプランジャー73は貯水パイプ71 の内側に設けられ所定の駆動源により往復運動をなすようになっている。
【0034】 次にこの分別手段の作用を説明する。 プランジャー73を往復運動させると、貯水パイプ71内の水はスクリーン部 材72を通過して分別室70内に流入し、次いでスクリーン部材72を通過して 分別室70から流出する。 そして、この水の流入、流出時、比重の大きい廃棄物からなる粉体、すなわち 金属からなる粉体は下方に向けて移動し、比重の小さい廃棄物からなる粉体、す なわち木材等からなる粉体は上方に向けて移動する。 そして、木材等からなる粉体は傾斜板74aを通り分別室70から排出され、 これらは適正に分離される。 そしてその分離された各廃棄物をそれぞ個別に所定の容器に入れて乾燥すれば 良い。 また、この分別手段も上述の分別手段と同様、貯水パイプ71に蓄えられる液 体の比重を調節すれば、種々の廃棄物粉体を適正に分別可能である。
【0035】 一方、図8は、この考案の請求項8に係る廃棄物処置装置の分別手段の一実施 例を示す図である。 図において50は垂直に設けられる第1筒体であり、この第1筒体50は粉砕 手段B(ポッパー21)の下方に設置され、ポッパー21から流出する粉体Pb を筒内で落下させることができるようになっている。 そして、51は筒体50内に水平方向に向けてエアーを吹きつける送風手段で あり、この実施例において送風手段51は3体設けられている。 また、52は第2筒体であり、この第2筒体52は前記送風手段51と第1筒 体50を介して対向する空気受け入れ口を有し、下部に出口を備えている。
【0036】 この分別手段は、ホッパー21から落下し第1筒体50内を落下する粉体Pb に対して、送風手段51によりエアーを吹きつけることで、木材等からなる軽量 な粉体Pbを流動させて第1筒体50から第2筒体へ送ることができる。 また、比較的重い金属からなる粉体Pbは送風手段51により流動することは ないので第1筒体50内を落下する。 そして、第1および第2筒体50、52の下方に各々設けられた格納箱に、比 重の大きいPbと、比重の小さい粉体Pbとがそれぞれ分離して収納される。 また、図では省略するが、送風手段51に発熱手段を設け、送風手段51から 熱風を送るようにし、この分別手段を通過(落下)する粉体Pbを乾燥させるよ うにしても良い。 すなわち、分離された粉体Pbを乾燥して軽量にすればこの 粉体Pbの運搬等を容易にすることができ、特に木材等からなる粉体Pbにおい てその効果は顕著となる。
【0037】 以上説明したようにこの考案に係る廃棄物処理装置は、廃棄物を粉状に粉砕す るとともに、粉状になった廃棄物を種々の原料の群れに分別することが可能であ る。
【0038】 なお、この実施例は廃棄物としてパチンコ台Pを例に示したが、他の廃棄物で あっても上述同様廃棄処理が可能である。 例えば、建造物等を解体すると、複数の角材、そして角材に打ち込まれた釘、 鎹等の廃棄物が大量に放出される。 このような大量の廃棄物もいわゆるごみとして出すことが不可能であるが、こ の考案に係る廃棄物処理装置により処理すれば、金属粉体(釘、鎹)と、非金属 粉体(角材)とに適正に分別可能である。
【0039】 また、この考案に係る廃棄物処置装置は、上述のように複数の原料から複雑に 構成された廃棄物の処理はもちろん、単一の原料のみからなる廃棄物においても 処理が可能である。 すなわち、鉄柵、レール部材等、金属のみからなる廃棄物、あるいは畳(樹脂 材により形成されものでも良い)、流木等の廃棄物等を処理する場合には、廃棄 物装置の破砕手段Aおよび粉砕粉砕手段Bを動作させこれらを粉状に粉砕すれば 良い。
【0040】
この考案に係る廃棄物処理装置は、以上説明したように廃棄物をまず粉状し、 その粉体を種々の原料の群れに分別することができるので、廃棄物を有効に再利 用することが可能となる。 そして、粉状にされた廃棄物は固形の廃棄物に比べて熱溶解、薬液への混合等 が容易に行えるので、再利用加工が施し易いのはもちろん、袋詰めすれば運搬も 容易である。
【0041】 また、この粉状にした廃棄物を再利用せずに廃棄処分する場合にも、粉体であ る廃棄物は埋め立て処理、焼却処理等が容易に行えるので、廃棄物処理能率を向 上させることができる。
【図1】この考案に係る廃棄物処置装置の一実施例を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図2】この考案に係る廃棄物処置装置の概略構成を示
す一部断面正面図である。
す一部断面正面図である。
【図3】この考案に係る廃棄物処理装置の破砕手段を示
す図で、図(a)は有刃ローラの外観斜視図、図(b)
は説明側面図である。
す図で、図(a)は有刃ローラの外観斜視図、図(b)
は説明側面図である。
【図4】この考案に係る廃棄物処理装置の粉砕手段を示
す図で、図(a)は外観斜視図、図(b)は側面図であ
る。
す図で、図(a)は外観斜視図、図(b)は側面図であ
る。
【図5】この考案の請求項5に係る廃棄物処置装置の分
別手段の一実施例を示す図である。
別手段の一実施例を示す図である。
【図6】この考案の請求項6に係る廃棄物処置装置の分
別手段の一実施例を示す図である。
別手段の一実施例を示す図である。
【図7】この考案の請求項7に係る廃棄物処置装置の分
別手段の一実施例を示す図である。
別手段の一実施例を示す図である。
【図8】この考案の請求項8に係る廃棄物処置装置の分
別手段の一実施例を示す図である。
別手段の一実施例を示す図である。
【図9】木材と金属とから複雑に構成された廃棄物とし
てのパチンコ台を示す外観斜視図である。
てのパチンコ台を示す外観斜視図である。
A 破砕手段 B 粉砕手段 C 分別手段 P 廃棄物(パチンコ台) 2 有刃ローラ 2a 有刃回転板 H1 回転刃 H2 固定刃 30 磁性部材(磁性ベルト) 40 液体槽 41 液体 51 送風手段 60 撹拌室 65 撹拌手段 60a 第1流出口 60b 第2流出口 64 供給口 70 分別室 72 スクリーン 73 液体送り手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B03B 5/28 ZAB Z 8925−4D B03C 1/18 Z
Claims (8)
- 【請求項1】 廃棄物を所定の形状に破砕するための破
砕手段と、 この破砕手段により破砕された廃棄物を粉状にする粉砕
手段と、 粉砕された廃棄物を種々の原料の群れに分離する分別手
段と、 を備えて構成したことを特徴とする廃棄物処理装置。 - 【請求項2】 前記破砕手段は、 回転軸と、 この回転軸に一定間隔をおいて複数固定される有刃回転
板と、 を有してなる有刃ローラを一対備え、 一方の有刃ローラの各有刃回転板は、他方の有刃ローラ
の有刃回転板間に位置するように構成したことを特徴と
する請求項1記載の廃棄物処理装置。 - 【請求項3】 前記粉砕手段は、 回転軸と、 この回転軸に固定される回転刃と、 回転する回転刃との間に僅かな空隙をおいて対向設置さ
れる固定刃と、 所定の形状まで粉砕された廃棄物を次工程に送るための
篩い手段と、 を備えて構成したことを特徴とする請求項1記載の廃棄
物処理装置。 - 【請求項4】 前記分別手段は、 粉砕手段により粉状になった廃棄物に接して移動し、こ
の移動時に磁性体からなる廃棄物粉のみを吸着して搬送
する磁性部材を備えて構成し、廃棄物を磁性体と非磁性
体とに分別するようにしたことを特徴とする請求項1記
載の廃棄物処理装置。 - 【請求項5】 前記分別手段は、 液体槽とこの液体槽に蓄えられる液体とを備えて構成
し、粉砕手段により粉状になった廃棄物を浮沈させ、比
重を利用して廃棄物を分別するようにしたことを特徴と
する請求項1記載の廃棄物処理装置。 - 【請求項6】 前記分別手段は、 下端に第1流出口を備え、粉砕された廃棄物および液体
からなる混合物を収納する撹拌室と、 この撹拌室の上方に設けられる第2流出口と、 この第2流出口と対向する位置に設けられ、撹拌室内に
前記混合物を供給する供給口と、 撹拌室内の混合物を撹拌するとともにこの混合物を前記
供給口から第2流出口方向に移動させる撹拌手段と、 を備えて構成し、第1流出口から比重の大きい混合物を
排出し、第2流出口から比重の小さい混合物を排出する
ことで、廃棄物を分別するようにしたことを特徴とする
請求項1記載の廃棄物処理装置。 - 【請求項7】 前記分別手段は、 液体を通過させるスクリーン部材を備え、粉状となった
廃棄物を収納する分別室と、 この分別室にスクリーン部材を通過させて液体を繰り返
し流入、流出させる液体送り手段と、 を備えて構成し、分別室内で比重の大きい廃棄物と、比
重の小さい廃棄物とを分離することで、廃棄物を分別す
るようにしたことを特徴とする請求項1記載の廃棄物処
理装置。 - 【請求項8】 前記分別手段は、 粉砕手段により粉状になった廃棄物に対してエアーを噴
出する送風手段を備えて構成し、比重の小さい廃棄物の
みを流動させることで廃棄物を分離するようにしたこと
を特徴とする廃棄物処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP68694U JP3000347U (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 廃棄物処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP68694U JP3000347U (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 廃棄物処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3000347U true JP3000347U (ja) | 1994-08-09 |
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ID=43136360
Family Applications (1)
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JP (1) | JP3000347U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3530305B2 (ja) | 1996-04-17 | 2004-05-24 | 新明和工業株式会社 | 遊技機の台板破砕装置 |
JP2009535209A (ja) * | 2006-05-02 | 2009-10-01 | ノルスク バイオガス エーエス | 廃棄物分離の方法ならびに装置 |
JP2020203275A (ja) * | 2019-06-17 | 2020-12-24 | 温州市委暁電子科技有限公司 | 建造物廃棄物の収集集中処理装置 |
-
1994
- 1994-01-21 JP JP68694U patent/JP3000347U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3530305B2 (ja) | 1996-04-17 | 2004-05-24 | 新明和工業株式会社 | 遊技機の台板破砕装置 |
JP2009535209A (ja) * | 2006-05-02 | 2009-10-01 | ノルスク バイオガス エーエス | 廃棄物分離の方法ならびに装置 |
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