JP3000336B2 - コネクタ装置 - Google Patents

コネクタ装置

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JP3000336B2
JP3000336B2 JP7136754A JP13675495A JP3000336B2 JP 3000336 B2 JP3000336 B2 JP 3000336B2 JP 7136754 A JP7136754 A JP 7136754A JP 13675495 A JP13675495 A JP 13675495A JP 3000336 B2 JP3000336 B2 JP 3000336B2
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コネクタと相手コネク
タとを相互に嵌合するコネクタ装置に関し、特に、基板
に搭載されているコネクタと、相手基板に搭載されてい
る相手コネクタとを相互に嵌合することにより基板と相
手基板との電気的な接続を得るコネクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコネクタ装置は、図10に示すよ
うに、コネクタ30と相手コネクタ(図示せず)とを有
している。相手コネクタは相手インシュレータと、相手
インシュレータに保持されている導電性の相手コンタク
トとを有している。コネクタ30及び相手コネクタは、
嵌合方向における相対的な移動によって相互に嵌合して
電気的な接続を得るものであり、相互嵌合時における両
者の位置ズレを吸収するように構成されている。コネク
タ30は、一般にフローティングタイプコネクタと呼ば
れている。
【0003】コネクタ30は2体構造の組み合わせから
なっており、ほぼ4角筒形状に形成されているベースイ
ンシュレータ36と、ベースインシュレータ36の内側
で遊嵌状態で組み込まれている内側インシュレータ37
とを有している。内側インシュレータ37は、その一面
に形成されている大きな溝部37aと、内側インシュレ
ータ37の底部からベースインシュレータ36の一対の
側壁部36aにそれぞれ対向するようにのびている一対
の係合部37bとを有している。内側インシュレータ3
7には複数の導電性コンタクト35が2列に、かつ並行
に配設されて内側インシュレータ37の底部に保持され
ている。また、内側インシュレータ37の底部にはコン
タクト35の中間部分が保持されている。
【0004】コンタクト35は、溝部37aに突き出し
た接触部35aと、底部からインシュレータの下部内側
にのびているフローティング部35bと、フローティン
グ部35bの先端から直角方向外向きに曲げられてベー
スインシュレータ36の底面に対向するようにのびてい
る接続部35cとを有している。接続部35cは基板
(図示せず)に半田接続される部分である。ベースイン
シュレータ36は基板に搭載される。これにより接続部
35cはベースインシュレータ36と基板との間に位置
し、ベースインシュレータ36が基板上に保持されるこ
とになる。
【0005】ベースインシュレータ36の一対の側壁部
36aには、内側インシュレータ37の一対の係合部3
7bをそれぞれ一対一に受入れ、係合部37bを遊びを
もって係合するよう貫通させた係合受部36bが形成さ
れている。即ち、コネクタ30は、フローティング部3
5bによって内側インシュレータ37が図示するX方向
及びY方向に若干移動することができるため、コネクタ
30及び相手コネクタの嵌合時における位置ズレを吸収
するものである。
【0006】ここで、X方向の移動とは、コンタクト3
5の接触部35a及びフローティング部35bの軸方向
における方向の位置ズレに相当する。Y方向の移動と
は、係合受部36bに係合部37bが貫通している状態
における貫通方向への方向(コンタクト35の板厚方
向)の位置ズレに相当する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コネク
タ30はベースインシュレータ36とともに内側インシ
ュレータ37を必要とするため部品点数が増加してしま
い、コンタクト35、ベースインシュレータ36及び内
側インシュレータ37の組立て構成や位置決め作業も複
雑になってしまうという問題がある。
【0008】また、内側インシュレータ37は、X方向
及びY方向への若干の移動が可能であるもののX方向及
びY方向のそれぞれに対して直交する直交方向(コンタ
クト35の板幅方向)への移動における位置ズレには対
応できない。
【0009】即ち、基板に搭載されたコネクタ30及び
相手基板に搭載された相手コネクタが、基板及び相手基
板の直交方向への位置ズレに対応できず嵌合が不可能に
なってしまう。
【0010】また、コネクタ30及び相手コネクタが直
交方向へ位置ズレしている状態において、内側インシュ
レータ37に相手コネクタが嵌合できるとしても、接触
部35aと相手接触部との間で直交方向において接触ズ
レが生じてしまい、接触状態が不完全になったり、互い
に接触部分が外れてしまい非接触状態になってしまうと
いう問題がある。
【0011】それ故に本発明の課題は、コネクタ及び相
手コネクタの位置ズレ及び接触ズレを、コンタクトとイ
ンシュレータとの最小部品点数で吸収することができる
コネクタ装置を提供することにある。
【0012】また、本発明の他の課題は、コンタクト及
び相手コンタクトの相互接続状態を確実に得ることがで
きるコネクタ装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、インシ
ュレータ、該インシュレータに保持した導電性のコンタ
クトを有しているコネクタと、相手インシュレータ、該
相手インシュレータに保持した導電性の相手コンタクト
を有している相手コネクタとを、嵌合方向における相対
的な移動によって相互に嵌合して電気的な接続を得るコ
ネクタ装置において、前記コンタクトは互いに間隔をも
ち対向している一対の接触バネ部と、該一対の接触バネ
部の一端のそれぞれを相互に接続したフローティング部
と、該フローティング部の中間部分に接続し、かつ前記
インシュレータに保持した保持部とを有し、前記相手コ
ンタクトは前記一対の接触バネ部による押圧方向の押圧
力によって挟まれて押圧・接触される相手接触部を有
し、前記一対の接触バネ部及び前記相手コンタクトは、
前記押圧方向を交叉する幅方向における接触ズレに対応
するよう前記幅方向の寸法が互いに異なる幅寸法に設定
されており、前記相手インシュレータは前記相手接触部
を配設した嵌合部を有し、前記インシュレータはその一
面に、前記コネクタ及び前記相手コネクタの前記幅方向
及び前記押圧方向における相対的な位置ズレ及び前記接
触ズレの限界を定めるよう前記嵌合部よりも大きな間口
寸法に設定した開口部と、該開口部に連通して前記一対
の接触バネ部を収容し、かつ前記嵌合部を遊嵌状態で受
容する受容部とを有していることを特徴とするコネクタ
装置が得られる。
【0014】また、本発明によれば、前記受容部は、前
記一対の接触バネ部及び前記相手コンタクトの前記嵌合
方向及び離脱方向における接触ズレを許容する寸法形状
の穴であり、前記フローティング部は前記押圧方向にお
ける前記コネクタ及び前記相手コネクタの相対的な前記
位置ズレを吸収する復元性を有する弾性部分であること
を特徴とするコネクタ装置が得られる。
【0015】また、本発明によれば、前記相手インシュ
レータは、前記インシュレータの前記一面に対向し、前
記コネクタ及び前記相手コネクタの前記嵌合方向におけ
る相対的な移動を阻止するベース部を有していることを
特徴とするコネクタ装置が得られる。
【0016】また、本発明によれば、前記フローティン
グ部の前記中間部分と、前記保持部とを相互に接続した
連結部を有していることを特徴とするコネクタが得られ
る。
【0017】また、本発明によれば、前記接触バネ部の
幅方向の寸法と、前記相手接触部の幅方向の寸法との比
率を1:1以上に設定したことを特徴とするコネクタ装
置が得られる。
【0018】
【作用】本発明のコネクタ装置によると、コネクタ及び
相手コネクタの押圧方向、嵌合方向及び幅方向の各ズレ
を、インシュレータの開口部によって規制する。インシ
ュレータの受容部には嵌合部を遊嵌状態で受容し、開口
部によって位置ズレ及び接触ズレの限界を定める。
【0019】また、コンタクトのフローティングは、首
ふり効果があり、一対の接触バネ部間に嵌合部が位置ズ
レて嵌合される場合でも、位置ズレを吸収し確実に接触
させる。
【0020】また、コンタクトの接触バネ部と嵌合部の
相手接触部とを異なる幅寸法に設定することにより、相
互の接触ズレを許容することができる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明のコネクタ装置
の一実施例を説明する。図1を参照して、コネクタ装置
は相手基板1に実装される相手コネクタ(プラグ側コネ
クタ)2と、基板10に実装されるコネクタ(ソケット
側コネクタ)11とを有している。
【0022】コネクタ11及び相手コネクタ2は、嵌合
方向に相対的に移動することによって相互に嵌合し、基
板10及び相手基板1間における電気的な接続を得るも
のである。基板10及び相手基板1の具体例としては、
PCB(プリント回路基板)、FPC(フレキシブル
プリント基板)などがあり、これらの基板10及び相手
基板1は使用用途に応じて適時に組み合わせて用いられ
る。
【0023】相手コネクタ2は、相手インシュレータ3
と、この相手インシュレータ3に保持されている複数の
導電性の相手コンタクト4とを有している。相手インシ
ュレータ3はベース部6と、このベース部6の一面に設
けた嵌合部7とを有している。嵌合部7はベース部6の
一面に対して直角、かつ互いに平行に対向している一対
の第1の面7aと、第1の面7aの延長端間に接続さ
れ、ベース部6の一面に平行に形成した第2の面7b
と、ベース部6の一面に対して直角かつ第1の面7a間
を接続した一対の第3の面7cとを有している。
【0024】具体的には、嵌合部7は長立方形状に作ら
れている。なお、嵌合部7は長立方形状に限らず、板形
状であってもよく、さらに、第1乃至第3の面7a,7
b,7cのそれぞれが平面ではなく曲面形状であっても
よい。
【0025】相手コンタクト4はベース部6から嵌合部
7の一対の第1の面7aに設けた複数の相手接触部4a
と、これら相手接触部4aの一端に接続されてベース部
6から外にのびている相手接続部4bとを有している。
なお、相手接触部4aは、図1に示すように、第1の面
7aから第2の面7bにかけて跨がるように設ける他、
一対の第1の面7aのみに設けられているものであって
もよい。ようするに、相手接触部4aは嵌合部7の長手
方向に所定ピッチ間隔をもって配設されていることが重
要である。相手接続部4bは半田により相手基板1の相
手導電部に接続される。ベース部6には相手接続部4b
が嵌合部7とは反対の相手設置面側に対して平行に突出
している。相手接続部4bは相手基板1の相手導電部に
対向するように所定位置に位置付ける役目を果たす。
【0026】一方、コネクタ11は、インシュレータ1
2と、このインシュレータ12に保持した複数の導電性
のコンタクト13とを有している。インシュレータ12
は、その一面12aに形成した開口部12bと、開口部
12bに連通して嵌合部7を遊嵌状態で受容する大きな
穴を形成した受容部12cとを有している。開口部12
bは、コネクタ11及び相手コネクタ2の幅方向Z1
2 及び押圧方向Y1,Y2 における相対的な位置ズレ
限界を定めるように、嵌合部7よりも大きな間口寸法に
設定されている。
【0027】開口部12bと受容部12cとは互いに連
通している。受容部12cには、後述する複数のコンタ
クト13の接触バネ部13aを長手方向に所定のピッチ
間隔をもって位置させるための壁部12dと、コンタク
ト13の保持部13bを保持する保持溝部12eとが形
成されている。なお、ベース部6は、インシュレータ1
2の一面12aに対向し、コネクタ11及び相手コネク
タ2の嵌合方向X2 における相対的な移動を規制する。
【0028】コンタクト13は、嵌合時に相手接触部4
aを一対一に挟み押圧・接触する一対の接触バネ部13
aと、一対の接触バネ部13aの一端に接続したフロー
ティング部13cと、フローティング部13cの一端を
相互に接続した連結部13dと、インシュレータ12に
保持され,連結部13dに接続した保持部13bと、イ
ンシュレータ12の設置面12fから外にのびているピ
ン形状の接続部13fとを有している。
【0029】一対の接触バネ部13aは受容部12cに
受容されている。フローティング部13cは、嵌合部7
の一対の第1の面7aを交叉する押圧方向の位置ズレに
よって生じる一対の接触バネ部13aの変化を首ふり効
果により吸収する。接続部13fは基板10のスルーホ
ールに正しい位置で挿入して基板10の所定の導電部に
半田付け接続される。一対の接触ばね部13aはコンタ
クト13の自由端部であり、一対の接触ばね部13aの
外面(板幅)が互いに対向するように丸め込まれてい
る。これらの丸め込まれた外面の一部を接点部としてい
る。連結部13dは保持部13bの板面に対して平行方
向にのび、さらに直角方向に曲げられている。相手コン
タクト4及びコンタクト13は、いずれも一枚の導電薄
板を打ち抜き、曲げ加工を施すことによって作ることが
できる。
【0030】受容部12cは、一対の接触バネ部13a
及び相手コンタクト4の嵌合・離脱方向X1 ,X2 にお
ける接触ズレを許容する奥行き寸法に形成された穴であ
る。フローティング部13cは押圧方向Y1 ,Y2 にお
ける相手コネクタ2及びコネクタ11の相対的な位置ズ
レを吸収する復元性を有する弾性部分である。相手コネ
クタ2とコネクタ11との嵌合時には、一対の接触バネ
部13aの丸め込まれた相対向する外面が接点部とな
り、相手接触部4aに接点部が接触する。
【0031】さらに、一対の接触バネ部13a及び相手
接触部4aは、押圧・接触時における押圧方向Y1 ,Y
2 を交叉する幅方向Z1 ,Z2 の接触ズレに対応するよ
う幅方向の寸法が互いに異なる幅寸法に設定されてい
る。即ち、接触バネ部(接点部)13aの幅寸法W
2 と、相手接触部4aの幅寸法W1 とは、W1 >W2
関係に設定されている。
【0032】なお、一対の接触バネ部13aの一部をこ
れらの接触バネ部13aよりも幅狭に形成し接点部とし
ている場合には、接点部の幅寸法がW2 となる。また、
接触バネ部13aの幅寸法W2 と相手接触部の幅寸法W
1 とは、W1 <W2 の関係に設定してもよい。ようする
に、一対の接触バネ部13aと相手接触部4aとはそれ
らの幅方向における接触ズレを許容するように異なる幅
寸法に形成すればよい。
【0033】また、開口部12bは幅方向の相対的な移
動で接触バネ部13aと相手接触部4aとの離脱を阻止
するために一対の第1の開口壁部15を有している。嵌
合部7の一対の第3の面7cは、嵌合初期及び嵌合時に
第1の開口壁部15にそれぞれ対向する。これは、接触
バネ部13aの幅寸法W2 と相手接触部4aの幅寸法W
1 とに大いに関係している。また、開口部12bは押圧
方向Y1 ,Y2 における相対的な移動でコネクタ11と
相手コネクタ2との位置ズレを所定範囲に定める一対の
第2の開口壁部16を有している。嵌合部7の第1の面
7aは、嵌合初期及び嵌合時に第2の開口壁部16に対
向する。
【0034】具体的には、接触バネ部13aの幅寸法を
2 =2mmとして、相手接触部4aの幅寸法をW1
6mmとした場合、接触バネ部13a及び相手接触部4
aが、各幅寸法の中心で重なり合うときに正常な嵌合状
態とする。この場合、相対的な接触ズレは左右の幅方向
に2mmづつズレても互いに離脱することはないことが
理解できるであろう。
【0035】したがって、嵌合部7の一対の第3の面7
cと、開口部12bの第1の開口壁部15との間の間隔
を左右それぞれ2mmづつ間隔をもつように設定すれ
ば、接触バネ部13aと相手接触部4aとは離脱するこ
とはない。さらに、一対の第2の開口壁部16と嵌合部
7の一対の第1の面7aとの間の間隔を上下それぞれ2
mmづつ間隔をもつように設定すれば、押圧方向Y1
2 の位置ズレも規制できる。
【0036】また、嵌合部7が開口部12bに傾き嵌合
している状態においても、上記関係の寸法を考慮し設定
することにより位置ズレ及び接触ズレの限界を規制する
ことができる。換言すれば、開口部12bの間口は嵌合
部7の幅方向Z1 ,Z2 及び押圧方向Y1 ,Y2 の断面
積よりも大きく設定すればよいことになる。また、受容
部12cの壁面を開口部12bと同じ寸法に構成しても
よい。
【0037】上記幅寸法の比率は、「1:3」に設定し
たが、現用のコネクタ装置では、小形化や、コンタクト
13及び相手コンタクト4の高密度化が実現されている
ことから、設計段階において、1:1以上で対応でき
る。最も好ましい幅寸法の比率としては、1:1以上〜
4以下とすると多種のコネクタ装置として幅広く利用す
ることができる。例えば、接触バネ部13aの幅方向の
寸法と相手コンタクトの相手接触部4aの幅方向の寸法
との比率を1:2に設定した場合、接触バネ部13aの
1/2以上が相手接触部4aと安定して接触できる。
【0038】次に、相手コネクタ2とコネクタ11との
嵌合・接続、及その操作によるネクタ11の作用を以下
に説明する。以下、図2乃至図9に示すコネクタ装置
は、相手コネクタ2とコネクタ11とにおいて、図1に
示したコネクタ装置に対して寸法関係で若干の相違があ
るが本発明に係る構成や作用は同じであるため、図1と
同じ部分には同じ符号を付して操作及その操作によるコ
ネクタ装置の作用を説明する。
【0039】図2に示すコネクタ装置の嵌合状態は、図
1に示した基板10と相手基板1とが互いに直角方向に
配置された状態において、相手コネクタ2及びコネクタ
11が正常な姿勢で嵌合されている状態を示している。
この場合、接触バネ部13aと相手接触部4aとは正常
な位置で相互に接触している。
【0040】相手コネクタ2とコネクタ11とは、前述
したようにそれぞれ相手基板1及び基板10に接続され
ており、相手基板1及び基板10がそれぞれ別の機器に
固定されるものである。このため、必ずしも相手コネク
タ2とコネクタ11とは正常な姿勢で嵌合された状態を
維持するとはかぎらない。なぜなら、機器に取り付けら
れる相手基板1及び基板10の取り付け位置に誤差があ
ると、嵌合部7とこの嵌合部7を遊嵌している受容部1
2cとの遊嵌状態も当然のことながら位置ズレを生じる
ことになる。
【0041】図3に示すコネクタ装置は、相手コネクタ
2の嵌合部7が基板10の取り付け関係で、図2に示し
た位置よりも浅く受容部12cに遊嵌している状態を示
している。即ち、嵌合部7が、図2の正常な嵌合位置よ
りも矢印で示す離脱方向X1方向に少し位置ズレて遊嵌
されている。この状態では、接触バネ部13aと相手接
触部4aとは正常に近い位置で相互に接触しているた
め、接触バネ部13aの変化もなく所定の接触状態と形
態がほとんど変わらない。
【0042】図4に示すコネクタ装置は、嵌合部7が基
板10もしくは相手基板1の取り付け関係で、図2に示
した位置よりも深く受容部12cに遊嵌し、しかもベー
ス部6の一面がインシュレータ12の一面12aに接し
ている状態を示している。即ち、嵌合部7が、図2の正
常な嵌合位置よりも矢印で示す嵌合方向X2 に少し位置
ズレて遊嵌されている。この場合、図2の正常な嵌合と
同様に、接触バネ部13aが相手接触部4aに所定の押
圧力で接触させることができる。また、ベース部6の一
面がインシュレータ12の一面12aに接しているた
め、それ以上の嵌合操作を規制できる。
【0043】図5に示すコネクタ装置は、嵌合部7が基
板10もしくは相手基板1の取り付け関係で、図2に示
した位置よりも少し下がった状態で受容部12cに遊嵌
している状態を示している。即ち、嵌合部7が、図2の
正常な嵌合位置よりも矢印で示す押圧方向Y1 方向に少
しズレて遊嵌され、一方の相手接触部4aが開口部12
bの一対の第2の開口壁部16うち下側の第2の開口壁
部16に接している。この場合、一対の接触バネ部13
aは嵌合部7及び相手接触部4aにより変化することか
ら、フローティング部13cが大きく撓み首ふり効果を
助長する連結部13dを根元として一対の接触バネ部1
3aのそれぞれが相手接触部4aへの押圧力を分散して
受けて位置ズレを吸収させることができる。
【0044】図6に示すコネクタ装置は、図5に示した
コネクタ装置の逆の作用が働いた場合を示している。即
ち、図2に示した位置よりも少し上がった状態で受容部
12cに遊嵌している状態を示している。、嵌合部7
が、図2の正常な嵌合位置よりも矢印で示す押圧方向Y
2 方向に少しズレて遊嵌され、一方の相手接触部4aが
開口部12bの一対の第2の開口壁部16うち上側の第
2の開口壁部16に接している。この場合も、一対の接
触バネ部13aは嵌合部7及び相手接触部4aにより変
化することから、フローティング部13cが大きく撓み
首ふり効果を助長する連結部13dを根元として一対の
接触バネ部13aのそれぞれが相手接触部4aへの押圧
力を分散して受けて位置ズレを吸収させることができ
る。
【0045】次に、図7に示すコネクタ装置は、図2に
示したコネクタ装置とすべて共通するものであって、こ
のコネクタ装置の嵌合状態は、基板10と相手基板1と
が直角方向で配置された状態における相手コネクタ2と
コネクタ11とが正常な姿勢で嵌合され、コンタクト1
3の接触バネ部13aと相手コンタクト4の相手接触部
4aとが接触している状態を示している。
【0046】図8に示すコネクタ装置は、相手コネクタ
2の嵌合部7が基板10もしくは相手基板1の取り付け
関係で、図7に示した位置よりも紙面左方向で受容部1
2cに遊嵌している状態を示している。即ち、嵌合部7
が、開口部12bに対して図7の正常な嵌合位置よりも
少し位置ズレて遊嵌されている。この状態では、相手接
触部4aは接触バネ部13aに対して矢印で示す幅方向
1 に接触ズレしている。また、図9に示すコネクタ装
置は、図8で示したコネクタ装置とは逆に、相手接触部
4aは接触バネ部13aに対して矢印で示す幅方向Z2
に接触ズレしている。
【0047】図8及び図9に示すコネクタ装置の場合、
相手接触部4aの幅寸法W2 と接触バネ部13aの幅寸
法W1 とは、W1 >W2 の関係に設定されているため、
接触ズレに十分許容できる。また、嵌合部7の一対の第
3の面7cは、第1の開口壁部15により規制される。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコネクタ
装置によると、コネクタ及び相手コネクタの位置ズレ
を、インシュレータの開口部で規制し、インシュレータ
の受容部に嵌合部を遊嵌状態で受容し、開口部によって
位置ズレ及び接触ズレの限界を定めるように構成したた
め、最小部品点数により押圧方向、嵌合方向及び幅方向
の各ズレに対応できるコネクタ装置が得られる。
【0049】また、コンタクトのフローティングは、首
ふり効果があり、一対の接触バネ部間に嵌合部が位置ズ
レて嵌合される場合でも、位置ズレを吸収し確実に接触
させることができる。
【0050】また、最小部品点数により押圧方向、嵌合
方向及び幅方向の各ズレに対応できるため、組立てや作
業も容易になる。
【0051】また、コンタクトの接触バネ部と嵌合部の
相手接触部とを異なる幅寸法に設定することにより、相
互の接触ズレを許容することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコネクタ装置の一実施例を示す一部断
面斜視図である。
【図2】本発明のコネクタ装置の一実施例を示し、コネ
クタと相手コネクタとが正常に嵌合している状態を示す
断面図である。
【図3】本発明のコネクタ装置の一実施例を示し、コネ
クタに対して相手コネクタがX1 方向にズレて嵌合して
いる状態を示す断面図である。
【図4】本発明のコネクタ装置の一実施例を示し、コネ
クタに対して相手コネクタがX2 方向にズレて嵌合して
いる状態を示す断面図である。
【図5】本発明のコネクタ装置の一実施例を示し、コネ
クタに対して相手コネクタがY1 方向にズレて嵌合して
いる状態を示す断面図である。
【図6】本発明のコネクタ装置の一実施例を示し、コネ
クタに対して相手コネクタがY2 方向にズレて嵌合して
いる状態を示す断面図である。
【図7】本発明のコネクタ装置の一実施例を示し、コネ
クタと相手コネクタとが正常に嵌合している状態を示す
断面図である。
【図8】本発明のコネクタ装置の一実施例を示し、コネ
クタに対して相手コネクタがZ1 方向にズレて嵌合して
いる状態を示す断面図である。
【図9】本発明のコネクタ装置の一実施例を示し、コネ
クタに対して相手コネクタがZ2 方向にズレて嵌合して
いる状態を示す断面図である。
【図10】従来のコネクタ装置のコネクタを示す一部断
面斜視図である。
【符号の説明】
1 相手基板 2 相手コネクタ 3 相手インシュレータ 4 相手コンタクト 6 ベース部 7 嵌合部 7a 第1の面 7c 第3の面 10 基板 11,30 コネクタ 12 インシュレータ 12b 開口部 12c 受容部 13,35 コンタクト 13a 接触バネ部 13b 保持部 13c,35b フローティング部 13d 連結部 15 第1の開口壁部 16 第2の開口壁部 37 内側インシュレータ 37b 係合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−290912(JP,A) 特開 平5−29036(JP,A) 特開 平7−135054(JP,A) 特開 平4−370677(JP,A) 特開 昭64−65780(JP,A) 実開 平5−45941(JP,U) 実開 平4−51782(JP,U) 実開 平3−68381(JP,U) 実開 平2−97775(JP,U) 実開 平1−113981(JP,U) 実開 昭61−201288(JP,U) 実開 昭56−115883(JP,U) 実公 平2−24628(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 23/00 - 23/68 H01R 13/64 - 13/645

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インシュレータ、該インシュレータに保
    持した導電性のコンタクトを有しているコネクタと、相
    手インシュレータ、該相手インシュレータに保持した導
    電性の相手コンタクトを有している相手コネクタとを、
    嵌合方向における相対的な移動によって相互に嵌合して
    電気的な接続を得るコネクタ装置において、 前記コンタクトは互いに間隔をもち対向している一対の
    接触バネ部と、該一対の接触バネ部の一端のそれぞれを
    相互に接続したフローティング部と、該フローティング
    部の中間部分に接続し、かつ前記インシュレータに保持
    した保持部とを有し、前記相手コンタクトは前記一対の
    接触バネ部による押圧方向の押圧力によって挟まれて押
    圧・接触される相手接触部を有し、前記一対の接触バネ
    部及び前記相手コンタクトは、前記押圧方向を交叉する
    幅方向における接触ズレに対応するよう前記幅方向の寸
    法が互いに異なる幅寸法に設定されており、前記相手イ
    ンシュレータは前記相手接触部を配設した嵌合部を有
    し、前記インシュレータはその一面に、前記コネクタ及
    び前記相手コネクタの前記幅方向及び前記押圧方向にお
    ける相対的な位置ズレ及び前記接触ズレの限界を定める
    よう前記嵌合部よりも大きな間口寸法に設定した開口部
    と、該開口部に連通して前記一対の接触バネ部を収容
    し、かつ前記嵌合部を遊嵌状態で受容する受容部とを有
    していることを特徴とするコネクタ装置。
  2. 【請求項2】 前記受容部は、前記一対の接触バネ部及
    び前記相手コンタクトの前記嵌合方向及び離脱方向にお
    ける接触ズレを許容する寸法形状の穴であり、前記フロ
    ーティング部は前記押圧方向における前記コネクタ及び
    前記相手コネクタの相対的な前記位置ズレを吸収する復
    元性を有する弾性部分であることを特徴とする請求項1
    記載のコネクタ装置。
  3. 【請求項3】 前記相手インシュレータは、前記インシ
    ュレータの前記一面に対向し、前記コネクタ及び前記相
    手コネクタの前記嵌合方向における相対的な移動を阻止
    するベース部を有していることを特徴とする請求項1記
    載のコネクタ装置。
  4. 【請求項4】 前記フローティング部の前記中間部分
    と、前記保持部とを相互に接続した連結部を有している
    ことを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記接触バネ部の幅方向の寸法と、前記
    相手接触部の幅方向の寸法との比率を1:1以上に設定
    したことを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
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