JP3000314B2 - 光学活性2−フルオロアルカン酸の製造方法 - Google Patents

光学活性2−フルオロアルカン酸の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、α,β−不飽和−α−
フルオロカルボン酸類を、ルテニウム−光学活性ホスフ
ィン錯体を触媒として用いて不斉水素化することによ
り、強誘電性液晶の合成中間体として有用な光学活性2
−フルオロアルカン酸を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】光学活
性2−フルオロアルカン酸は、強誘電性液晶性化合物の
不斉炭素部として有用であることが知られている(特開
平1−118593号公報)。その製造方法のうち、光
学活性なα−アミノ酸を出発原料とする方法(特開平1
−118593号公報)としては、フッ化水素酸−ピリ
ジン中で光学活性α−アミノ酸に亜硝酸ナトリウムを作
用させて光学活性2−フルオロアルカン酸とする方法、
及び光学活性α−アミノ酸をα−ヒドロキシ酸エステル
に誘導した後、水酸基をメタンスルホネートに変換し、
次いでフッ化テトラブチルアンモニウムを作用させてα
−フルオロアルカン酸エステルとし、最後にケン化、中
和して光学活性2−フルオロアルカン酸とする方法があ
る。
【0003】しかしながら、このような光学活性α−ア
ミノ酸を出発原料とする場合には、天然に存在するアミ
ノ酸を用いることになり、利用できるアミノ酸の種類が
限定され、しかも利用できる光学活性体の絶体配置も限
定されるという問題があった。また、フッ化水素酸−ピ
リジン中で亜硝酸ナトリウムを作用させる方法は、工程
数は短いものの、収率が非常に低く、さらにヒドロキシ
酸を経由する方法は、工程数が多く、特殊な試薬を必要
とするため、経済的な方法とは云い難かった。
【0004】また、光学活性エポキシドを出発原料とす
る方法としては、ピリジニウム−フッ化水素酸塩の水溶
液中に光学活性エポキシドを加えて2−フルオロアルカ
ノールとした後、これに無水酢酸を作用させて2−フル
オロアルカノール酢酸エステルとし、次いで硝酸酸化し
て光学活性2−フルオロアルカン酸とする方法〔H.N
OHIRAら、Mol.Cryst.Liq.Crys
t.,180B,379〜388頁(1990)〕、2
−フルオロアルカノールを過マンガン酸カリウムを用い
て酸化して光学活性2−フルオロアルカン酸とする方法
(特開平1−118593号公報)等が知られている。
【0005】しかしながら、これらの方法においても、
出発原料となる光学活性エポキシドの入手が困難であ
り、また2−フルオロアルカン酸に至る工程が複雑であ
ったり、収率が低いなどの問題があった。
【0006】従って、簡便で応用性が高く、しかも経済
的な光学活性2−フルオロアルカン酸の製造方法の開発
が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、触媒として比較的安
価なルテニウム−光学活性ホスフィン錯体を用い、特定
のα,β−不飽和カルボン酸を不斉水素化すれば、簡便
でかつ経済的に2−フルオロアルカン酸を製造すること
ができることを見出し、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、一般式(1)
【0009】
【化4】
【0010】(式中、波線はシス位及び/又はトランス
位を示し、R1 は低級アルコキシ基で置換されていても
よい炭素数1〜12のアルキル基を示す。但し、低級ア
ルコキシ基はさらに低級アルコキシ基で置換されていて
もよい)で表わされるα,β−不飽和カルボン酸を、一
般式(2)〜(4) Ru2Cl4(L)2(NEt3) (2) 〔式中、Etはエチル基を示し、Lは式(5)
【0011】
【化5】
【0012】(式中、R2 は水素原子、メチル基又はt
ert−ブチル基を示す)を示す〕 Ru(OCOR3)2L (3) (式中、R3は低級アルキル基又はトリフルオロメチル
基を示し、Lは前記と同じ意味を有する) RuX2L (4) (式中、Xはハロゲン原子を示し、Lは前記と同じ意味
を有する)で表わされるルテニウム−光学活性ホスフィ
ン錯体の少なくとも1種を触媒として不斉水素化するこ
とを特徴とする一般式(6)
【0013】
【化6】
【0014】(式中、R1 は前記と同じ意味を有し、*
は不斉炭素であることを示す)で表わされる光学活性2
−フルオロアルカン酸の製造方法を提供するものであ
る。
【0015】本発明において、低級アルコキシ基とは、
炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖を有するアルコキシ基を
意味する。またアルキル基には、直鎖、分岐鎖のいずれ
も含まれる。原料として用いられるα,β−不飽和カル
ボン酸(1)としては、例えば(Z)−2−フルオロ−
2−ヘキセン酸、(Z)−2−フルオロ−2−ブテン
酸、(Z)−2−フルオロ−2−ヘプテン酸、(Z)−
2−フルオロ−2−ノネン酸、(Z)−2−フルオロ−
2−ドデセン酸、(Z)−2−フルオロ−2−ウンデセ
ン酸、(Z)−2−フルオロ−2−オクテン酸、(Z)
−11−メトキシ−2−フルオロ−2−ウンデセン酸、
(Z)−6−メトキシ−2−フルオロ−2−ヘキセン
酸、(Z)−8−メトキシエトキシ−2−フルオロ−2
−オクテン酸、(Z)−6−メトキシエトキシ−2−フ
ルオロ−2−ヘキセン酸、(E)−2−フルオロ−2−
ヘキセン酸、(E)−2−フルオロ−2−ブテン酸、
(E)−2−フルオロ−2−ヘプテン酸等が挙げられ
る。これらの化合物は、例えばTakashi Ish
iharaらの方法〔Chem.Lett.,1145
〜1148頁(1987)〕や、A.Goosenらの
方法〔J.Chem.Soc.,4033頁(196
1)〕等に従って製造することができる。
【0016】本発明で用いられる触媒のルテニウム−光
学活性ホスフィン錯体のうち、前記一般式(2)で表わ
される錯体は、例えばT.Ikariyaらの方法
〔J.Chem.Soc.,Chem.Commu
n.,922〜924頁(1985)〕、特開昭61−
63690号公報に記載されている方法等により製造す
ることができる。すなわち、例えばルテニウムクロリド
とシクロオクタ−1,5−ジエン(以下、CODと略
す)をエタノール溶媒中で反応させることにより得られ
る[RuCl2(COD)]n 1モルと、一般式(5)
で表わされる2,2′−ビス〔ジ(p−置換フェニル)
ホスフィノ〕−1,1′−ビナフチル1.2モルを、ト
リエチルアミン4モルの存在下で、トルエン、エタノー
ル等の溶媒中で加熱反応させることにより得ることがで
きる。
【0017】また、一般式(3)で表わされる錯体は、
例えば特開昭62−265293号公報に記載されてい
る方法により製造することができる。すなわち、前記一
般式(2)で表わされる錯体と、カルボン酸塩をメタノ
ール、エタノール、tert−ブタノール等のアルコー
ル溶媒中で反応させた後、溶媒を留去し、次いでエーテ
ル、エタノール等の溶媒で抽出して錯体を得る。また、
一般式(3)において、R3がトリフルオロメチル基の
ものは、例えば上記の如くして得たRu(OCOC
32(L)に、塩化メチレンを溶媒としてトリフルオ
ロ酢酸を反応させることにより得ることができる。
【0018】さらに、一般式(4)で表わされる錯体
は、例えばR.Noyoriらの方法〔J.Am.Ch
em.Soc.,109,5856(1987)〕等に
より製造することができる。すなわち、例えばメタノー
ル中で一般式(4)で表わされる錯体を、塩化水素又は
臭化水素と1:2のモル比で反応させた後、溶媒を減圧
留去して得ることができる。
【0019】これらのルテニウム−光学活性ホスフィン
錯体の例としては、次のものが挙げられる。なお、これ
ら錯体中のホスフィン誘導体は、それぞれ鏡像体を有し
ているが、それらの表示は省略した。 Ru2Cl4(BINAP)2(NEt3) 〔BINAPは、2,2′−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)−1,1′−ビナフチルを示す。以下同じ〕 Ru2Cl4(T−BINAP)2(NEt3) 〔T−BINAPは、2,2′−ビス〔ジ(p−トリ
ル)ホスフィノ〕−1,1′−ビナフチルを示す。以下
同じ〕 Ru2Cl4(t−Bu−BINAP)2(NEt3) 〔t−Bu−BINAPは、2,2′−ビス〔ジ(p−
tert−ブチルフェニル)ホスフィノ〕−1,1′−
ビナフチルを示す。以下同じ〕 Ru(OCOCH32(BINAP)、Ru(OCOC
32(T−BINAP)、Ru(OCOCH32(t
−Bu−BINAP)、Ru(OCOCF32(BIN
AP)、Ru(OCOCF32(T−BINAP)、R
u(OCOCF32(t−Bu−BINAP)、RuC
2(BINAP)、RuCl2(T−BINAP)、R
uBr2(BINAP)、RuBr2(t−Bu−BIN
AP)
【0020】反応は、まずα,β−不飽和カルボン酸
(1)を溶媒に溶解してオートクレーブに仕込み、これ
にルテニウム−光学活性ホスフィン錯体(2)、(3)
又は(4)を加え、水素圧5〜50atm 、好ましくは5
〜10atm 、40〜70℃、好ましくは50〜60℃で
10〜24時間撹拌することにより行われる。ここで用
いられる溶媒としては、例えばメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等のプロテック溶媒の単独又はこ
れらとテトラヒドロフラン、塩化メチレン、トルエン等
の混合溶媒が挙げられる。また、ルテニウム−光学活性
ホスフィン錯体は、α,β−不飽和カルボン酸に対して
1/100〜1/1000倍モル用いるのが好ましい。
【0021】本発明を行うに際し、トリエチルアミンを
添加すると収率が向上するので好ましい。トリエチルア
ミンの添加量は基質であるα,β−不飽和カルボン酸
(1)に対して0.5〜1.5倍モル、好ましくは0.
8〜1.2倍モルである。
【0022】反応終了後、生成物を精製するには、例え
ば反応混合物から溶媒を留去して残留物を10%水酸化
ナトリウム等で中和した後、トルエン、塩化メチレン、
クロロホルム等の溶媒を加えて充分撹拌した後に分液
し、水層に10%塩酸等を加えて酸性とし、次いで塩化
メチレン等を用いて分離する。油層を抽出し、硫酸マグ
ネシウム等の乾燥剤で乾燥した後、溶媒を留去して、目
的の2−フルオロアルカン酸を得ることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、強誘電性液晶の合成中
間体として有用な光学活性2−フルオロアルカン酸を、
簡便でかつ経済的に、効率良く製造することができる。
【0024】
【実施例】次に、実施例を挙げ、本発明をさらに説明す
る。なお、実施例中の分析値は次の分析機器を用いて分
析を行ったものである。 高速液体クロマトグラフィー:日立液体クロマトグラフ
ィー 665A−11(株式会社日立製作所製) カラム:光学活性カラム キラルセル OD(ダイセル化学株式会社製) 4.6mm×250mm 展開溶媒:ヘキサン:プロパノール(容量比9:1) 検出器:UV検出器635M(UV254nm) (株式会社日立製作所製)1 H 核磁気共鳴スペクトル(以下、1H−NMRと略
す) BRUKER−AM400型(400MHZ)(BRU
KER社製) 化学シフトはテトラメチルケイ素を内部標準として測定
した。
【0025】実施例1 (R)−2−フルオロヘキサン酸の合成:あらかじめ窒
素置換を行った200mlのステンレスオートクレーブ
に、(Z)−2−フルオロ−2−ヘキセン酸1.03g
(7.8mmol)とRu2Cl4((R)−BINAP)2
(C253N65mg(0.038mmol)を入れ、トリ
エチルアミン1.2ml(8.6mmol)、エタノール25
ml及びテトラヒドロフラン25mlを加えた。水素圧5at
m で50℃、24時間撹拌した。反応液を減圧下(20
mmHg)、40℃で濃縮し、これに10%水酸化ナトリウ
ム10mlを加え、続いて塩化メチレン30mlで2回洗っ
た。次いで、10%塩酸でpH2とし、酢酸エチル10ml
で2回抽出した。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥し、
濾過後、濃縮して2−フルオロヘキサン酸1.03gを
得た。(収率99%)。1 H−NMR(CDCl3 , δ): 0.90(t,3H), 1.35-1.45(m,4H), 1.90(m,2H), 4.95(dt,1
H),9.50(s,1H) 〔α〕D 25 +9.1°(c=1.49,CHCl3
【0026】得られた2−フルオロヘキサン酸0.06
9g(0.51mmol)、4−ジメチルアミノピリジン2
mg、N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド0.12
1g(0.59mmol)及びアニリン0.05ml(0.5
5mmol)をフラスコに入れた。次に、乾燥テトラヒドロ
フラン5ml及びアセトニトリル5mlを加え、15時間撹
拌した。不溶物を濾別した後、濾液を濃縮した。粗生成
物をクロロホルムに溶解し、10%塩酸15ml、水15
mlで順次洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し
た後、濃縮し、溶離液(ヘキサン/酢酸エチル=10/
1(容量比))を用いてシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、高速液体クロマトグラフィーで光学純
度を決定したところ、82%eeであった。
【0027】実施例2 (S)−2−フルオロヘキサン酸の合成: あらかじめ窒素置換を行った200mlのステンレスオー
トクレーブに、(Z)−2−フルオロ−2−ヘキセン酸
1.03g(7.8mmol)とRu2Cl4((S)−BI
NAP)2(C253N65mg(0.038mmol)を入
れ、トリエチルアミン1.2ml(8.6mmol)及びメタ
ノール50mlを加えた。水素圧10atm、50℃で20
時間攪拌した。後は実施例1と同様にして、2−フルオ
ロヘキサン酸1.02g(収率98%)を得た。このも
のの光学純度は90%eeであった。
【0028】実施例3 触媒としてRuBr2((R)−BINAP)を用いる
以外は実施例2と同様にして、収率99%で光学純度9
2%eeの(R)−2−フルオロヘキサン酸を得た。
【0029】実施例4 触媒としてRu(OCOCF32((R)−BINA
P)を用いる以外は実施例1と同様にして、収率97%
で光学純度87%eeの(R)−2−フルオロヘキサン
酸を得た。
【0030】実施例5 (S)−2−フルオロオクタン酸の合成:あらかじめ窒
素置換を行った200mlのステンレスオートクレーブ
に、(Z)−2−フルオロ−2−オクテン酸1.61g
(10mmol)とRu2Cl4((S)−BINAP)
2(C253N65mg(0.038mmol)を入れ、トリ
エチルアミン1.2ml(8.6mmol)、エタノール25
ml及びテトラヒドロフラン25mlを加えた。水素圧6at
m 、50℃で20時間攪拌した。反応液を減圧下(20
mmHg)、40℃で濃縮し、これに10%水酸化ナトリウ
ム10mlを加え、続いて塩化メチレン30mlで2回洗浄
した。次いで10%塩酸でpH2とし、酢酸エチル10ml
で2回抽出した。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥し、
濾液を濃縮して(S)−2−フルオロオクタン酸1.6
g(収率98%)を得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ): 0.90(t,3H), 1.30-1.50(m,6H), 1.90(m,2H), 4.95(dt,1
H),9.15(s,1H) 実施例1と同様にして光学純度を決定したところ90%
eeであった。 〔α〕D 25 −8.76°(c=1.25,CHCl3
【0031】実施例6 (S)−6−メトキシ−2−フルオロヘキサン酸の合
成: (Z)−2−フルオロ−2−オクテン酸の代わりに
(Z)−6−メトキシ−2−フルオロヘキセン酸を用い
る以外は実施例5と同様にして、(S)−6−メトキシ
−2−フルオロヘキサン酸(収率90%)を得た。光学
純度85%ee。 〔α〕D 25 −10.5°(c=1.5,CHCl3 1 H−NMR(CDCl3 , δ): 1.30-1.52(m,4H), 1.97(m,2H), 3.65(s,3H), 4.23(t,2
H),4.95(dt,1H), 9.45(s,1H)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−243059(JP,A) 特開 平2−111740(JP,A) 特開 昭63−239245(JP,A) 特開 昭63−152337(JP,A) 特開 平3−48634(JP,A) 特開 平3−2152(JP,A) 特表 平4−500370(JP,A) Synthesis,(1975)(2) p.122−125 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 51/36 B01J 31/24 C07C 53/21 C07B 61/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、波線はシス位及び/又はトランス位を示し、R
    1 は低級アルコキシ基で置換されていてもよい炭素数1
    〜12のアルキル基を示す。但し、低級アルコキシ基は
    さらに低級アルコキシ基で置換されていてもよい)で表
    わされるα,β−不飽和カルボン酸を、一般式(2)〜
    (4) Ru2Cl4(L)2(NEt3) (2) 〔式中、Etはエチル基を示し、Lは式(5) 【化2】 (式中、R2 は水素原子、メチル基又はtert−ブチ
    ル基を示す)を示す〕 Ru(OCOR3)2L (3) (式中、R3 は低級アルキル基又はトリフルオロメチル
    基を示し、Lは前記と同じ意味を有する) RuX2L (4) (式中、Xはハロゲン原子を示し、Lは前記と同じ意味
    を有する)で表わされるルテニウム−光学活性ホスフィ
    ン錯体の少なくとも1種を触媒として不斉水素化するこ
    とを特徴とする一般式(6) 【化3】 (式中、R1 は前記と同じ意味を有し、*は不斉炭素で
    あることを示す)で表わされる光学活性2−フルオロア
    ルカン酸の製造方法。
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