JP3000170U

JP3000170U - 飲料缶の付属具

Info

Publication number: JP3000170U
Application number: JP53794U
Authority: JP
Inventors: 正判横田
Original assignee: 正判横田
Priority date: 1994-01-14
Filing date: 1994-01-14
Publication date: 1994-08-02
Anticipated expiration: 2000-01-14

Abstract

(57)【要約】【目的】。コップで飲むような感触で金属製飲料缶内の
飲料を飲むことができると共に泡が溢れないようにし得
る飲料缶の付属具を提供する。【構成】金属製飲料缶２の飲み口側の外端縁３に着脱
自在に取付けられるプラスチック製円環体から成る。飲
料缶２の飲み口側の外端縁３に形成された外周突出状鍔
部４に、着脱自在に外嵌される内溝５を有する。飲料缶
２の飲み口側の外端面壁９から軸心方向へ突設した短円
筒状起立壁部10の外端縁部11からの突出寸法Ｃが大小２
種に切換可能なように、相互に反転して、金属製飲料缶
２の飲み口側の外端縁３に着脱自在に取付けられるプラ
スチック製円環体から成る。円環体は金属製飲料缶２の
外径寸法φ₂と略同一の外径寸法φ₁を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、飲料缶の付属具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に金属製飲料缶に収容した状態で自動販売機や売店等にて市販される飲料は、その金属製飲料缶に設けられた飲み口から直接飲むように構成されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上述のように金属製飲料缶の飲み口から飲料を直接飲むと、唇、舌、あるいは、歯等が金属に触れるため、味がまずく感じるという問題があった。また、金属製飲料缶の開口部で舌や唇を傷付けることもあると共に、ビールや炭酸飲料等の発泡性の飲料では、飲み口から泡が吹き出して溢れることがあった。

【０００４】そこで、本考案は、上述の問題を解決して、コップで飲むような感触で金属製飲料缶内の飲料を飲むことができると共に、安全に、かつ、泡が溢れないようにし得る飲料缶の付属具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するために、本考案に係る飲料缶の付属具は、金属製飲料缶の飲み口側の外端縁に着脱自在に取付けられるプラスチック製円環体から成るものである。

【０００６】また、金属製飲料缶の飲み口側の外端縁に形成された外周突出状鍔部に、着脱自在に外嵌される内溝を有するプラスチック製円環体から成るものである。

【０００７】また、金属製飲料缶の飲み口側の外端面壁と該外端面壁から軸心方向へ突設した短円筒状起立壁部との軸心方向間隔に相当する深さ寸法よりも大きい深さ寸法となるように、上記金属製飲料缶の飲み口側の外端縁に着脱自在に取付けられるプラスチック製円環体から成るものである。

【０００８】また、金属製飲料缶の飲み口側の外端面壁から軸心方向へ突設した短円筒状起立壁部の外端縁部からの突出寸法が大小２種に切換可能なように、相互に反転して、金属製飲料缶の飲み口側の外端縁に着脱自在に取付けられるプラスチック製円環体から成るものである。

【０００９】また、金属製飲料缶の飲み口側の外端縁に形成された外周突出状鍔部に、着脱自在に外嵌される２本の内溝を有するプラスチック製円環体から成るものである。また、円環体が金属製飲料缶の外径寸法と略同一の外径寸法を有するものである。

【００１０】また、金属製飲料缶の飲み口側の外端縁に外嵌状に取付けられる小径円筒部と、該小径円筒部の一端縁に段付部をもって軸心方向に連設された大径円筒部と、から成るものである。

【００１１】

【作用】

本考案の飲料缶の付属具を、金属製飲料缶の飲み口側の外端縁に取付ければ、この付属具の外端縁が、金属製飲料缶の飲み口側の短円筒状起立壁部の外端縁部から軸心方向へ突出状となるため、飲料を飲む際に唇、舌、歯等がこの付属具に接触する。また、発泡性の飲料の場合には、飲料缶の飲み口から泡が吹き出しても溢れない。

【００１２】また、金属製飲料缶の飲み口側の外端面壁から軸心方向へ突設した短円筒状起立壁部の外端縁部からの突出寸法が大小２種に切換可能なものでは、突出寸法が大きくなるように取付ければ、飲料を飲む際に唇、舌、又は、歯等が本考案の飲料缶の付属具に確実に触れる。逆に、突出寸法が小さくなるように取付ければ、全体がコンパクトとなる。

【００１３】内溝を２本有するものでは、金属製飲料缶の飲み口側の短円筒状起立壁部の外端縁部からの突出寸法を大きくすることができる。円環体が金属製飲料缶の外径寸法と略同一の外径寸法を有するものでは、飲料缶に取付けた状態で一般的な自動販売機にて販売できる。

【００１４】

【実施例】

以下、実施例を示す図面に基づいて本考案を詳説する。

【００１５】図１に於て、１は本考案に係る飲料缶の付属具であり、２はジュース、コーヒー、お茶、炭酸飲料、ビール、酒、チューハイ等の飲料、あるいは、その他の飲料を収容した状態で自動販売機や売店等にて販売される金属製飲料缶である。

【００１６】しかして、本考案の飲料缶の付属具１は、金属製飲料缶２の飲み口側の外端縁３に着脱自在に取付けられるプラスチック製円環体から成る。具体的には、付属具１（プラスチック製円環体）は、金属製飲料缶２の飲み口側の外端縁３に外嵌状に取付けられる小径円筒部６と、該小径円筒部６の一端縁に段付部７をもって軸心方向に連設された大径円筒部８と、から成る。

【００１７】図２の拡大断面図で示すように、上記円環体は、金属製飲料缶２の飲み口側の外端縁３に形成された外周突出状鍔部４に、着脱自在に外嵌される内溝５を有する。その内溝５は、小径円筒部６の内周面に、周方向に沿って形成される。

【００１８】このように構成したため、プラスチック製円環体の弾性変形により、付属具１を飲料缶２に容易に取付け・取外しできる。このように比較的軟らかいポリエチレン等のプラスチック材質とするのが好ましい。

【００１９】また、この付属具１は、金属製飲料缶２の飲み口側の外端面壁９と該外端面壁９から軸心方向へ突設した短円筒状起立壁部10との軸心方向間隔に相当する深さ寸法Ａよりも大きい深さ寸法Ｂとなるように、金属製飲料缶２の飲み口側の外端縁３に着脱自在に取付けられる。つまり、本考案の飲料缶の付属具は、金属製飲料缶２の飲み口側の外端面壁９と該外端面壁９から軸心方向へ突設した短円筒状起立壁部10との軸心方向間隔に相当する深さ寸法Ａよりも大きい深さ寸法Ｂとなるように、金属製飲料缶２の飲み口側の外端縁３に着脱自在に取付けられるプラスチック製円環体から成る。

【００２０】しかして、図３に示すように、この飲料缶の付属具１を、金属製飲料缶２の飲み口側の外端縁３に取付けた状態で飲料缶２内の飲料12を飲むことができる。このようにして飲料12を飲めば、人の唇13, 13や舌、あるいは、歯等は付属具１に接触するため、コップで飲んだときのような味が得られる。

【００２１】即ち、この付属具１はプラスチック製であるため、飲料12が冷たい場合や熱い場合でも付属具１の温度を室温に近い状態に保持できると共に、金属特有の嫌な口当たりがなくなる。従って、付属具１と飲料12との温度差が感じられると共にほどよい口当たりが得られ、飲料12を美味しく飲むことができる。また、唇13, 13、舌等が飲料缶２に触れないため、怪我をする虞れがなく、安心して飲むことができる。

【００２２】また、図１と図４に示すように、この飲料缶の付属具は、金属製飲料缶２の飲み口側の外端面壁９から軸心方向へ突設した短円筒状起立壁部10の外端縁部11からの突出寸法Ｃが大小２種に切換可能なように、相互に反転して、金属製飲料缶２の飲み口側の外端縁３に着脱自在に取付けられるプラスチック製円環体から成る。さらに、円環体が金属製飲料缶の外径寸法φ₂と略同一の外径寸法φ₁を有する。

【００２３】しかして、付属具１を図４のように取付けることにより、突出寸法Ｃが小さくなる。ところで、金属製飲料缶２の外形形状としては、図例の如く飲み口側へ次第に縮径したものがある。この付属具１は、このような飲料缶２に対応したものであり、大径円筒部８の外周面と金属製飲料缶２の外周面とが面一状となるように付属具１を飲料缶２に取付けることができる。これにより、付属具１を図４のように取付けた状態のまま従来の一般的な自動販売機にて販売することができる（自動販売機の改造不要となる）。

【００２４】また、この付属具１は、プラスチック製であるため、図５（Ａ）（Ｂ）で示すように、パーティングラインＰを内溝５の下部又は上部に設定した金型にて一体成型しても、プラスチックの弾性変形を利用して、容易に上型又は下型を抜き取ることができる。

【００２５】なお、プラスチックの種類としては、ポリエチレンをはじめ、その他の種々のプラスチックを使用できるが、上述のような一体成型をする関係上、やや柔らかいプラスチックを使用するのが望ましい。

【００２６】次に図６は、本考案の飲料缶の付属具の他の実施例を示し、この付属具１は、金属製飲料缶２の飲み口側の外端縁３に形成された外周突出状鍔部４に、着脱自在に外嵌される２本の内溝５，５を有するプラスチック製円環体から成る。

【００２７】具体的には、小径円筒部６の軸心方向の長さ寸法はやや長く設定され、その内周面に内溝５，５が設けられる。また、２本の内溝５，５の間には、径方向内方へ突出する内鍔部14が形成される。なお、その他の構造は図１に示したものと同様とされる。

【００２８】しかして、この付属具１の小径円筒部６側の端縁に近い内溝５ａを、金属製飲料缶２の外周突出状鍔部４に外嵌させて取付ければ、突出寸法Ｃを大きくすることができる。従って、炭酸飲料やビールのように発泡性の飲料が収容されている場合に、開封した途端に泡が吹き出しても、その泡が溢れないようにできる。

【００２９】また、２本の内溝５，５の間に内鍔部14があるため、付属具１を取付ける際に、金属製飲料缶２の外周突出状鍔部４が内鍔部14を越えて深く嵌入しないようにできる。

【００３０】また、上記とは逆に、付属具１を反転させて、小径円筒部６の外端縁から遠いい方の内溝５ｂを、金属製飲料缶２の外周突出状鍔部４に外嵌させて取付ければ、図７に示すように、突出寸法Ｃが小さくなり、コンパクトに取付けることができる。

【００３１】そして、付属具１の大径円筒部８の外径寸法φ₁が、金属製飲料缶２の外径寸法φ₂と略同一であるため、付属具１をこのように取付けた状態のまま従来の一般的な自動販売機にて販売することができる。

【００３２】また、図８に示すように、食品包装用ラップフィルムやビニールフィルム等のフィルムＦにて金属製飲料缶２の飲み口側の外端縁３を被覆して、その上から付属具１を外嵌させることもできる。

【００３３】このようにすれば、飲料缶２が開封されていても、フィルムＦにて密封させることができ、飲みかけの状態で冷蔵庫内等に収納すれば、飲料缶が転倒しても飲料が溢れない。特に、炭酸系の飲料ではガスが逃げるのを防止できる。

【００３４】次に、図９は、本考案の飲料缶の付属具の別の実施例を示す。この付属具１は、均一な外径寸法φ₁を有するプラスチック製円環体から成り、その内周面の一端縁近傍に、内溝５が形成されている。

【００３５】また、内溝５とは反対側の開口部の内径寸法φ₃は、飲料缶２の外径寸法φ₂ よりも僅かに大きく設定されている。

【００３６】しかして、この付属具１は、均一な外径寸法φ₂を有する飲料缶２に使用する場合に最適となる。つまり、図９のように、内溝５とは反対側の端縁を軸心方向に突出状として飲料缶２に取付けた場合は、突出寸法Ｃが大きくなり、飲料を飲む際に唇、舌、歯等が付属具１に接触して金属部分に触れないようにできる。

【００３７】また、上記とは逆に、内溝５側の端縁を軸心方向に突出状として飲料缶２に取付ければ、突出寸法Ｃが小さくなり、販売や保管の際に至便となる。

【００３８】なお、本考案の飲料缶の付属具は、飲料缶２に取付けた状態で自動販売機や売店等で販売する場合、飲料缶２と付属具１をセットとして付属具１を取外した状態で売る場合、あるいは、付属具１を単体として売る場合等さまざまな方法で販売することができる。

【００３９】また、図４に示した付属具１と飲料缶２の間、及び、図10に示した付属具１と飲料缶２の間に、図８の場合と同様にフィルムを挟んで飲料缶２の飲み口側を密封することも可能である。

【００４０】

【考案の効果】

本考案は上述の如く構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００４１】請求項１記載の飲料缶の付属具によれば、飲料を飲む際に人の唇、舌、歯等が金属製飲料缶２に接触せず、プラスチック製円環体に接触するため、コップで飲むような口当たりが得られる。従って、金属製飲料缶２内の飲料を美味しく飲むことができる。また、ビールや炭酸飲料等の場合に、飲料缶２の飲み口から泡が吹き出しても、その泡が溢れないようにできる。また、舌や唇が金属製飲料缶の開口部にて傷付くことも防止できる。

【００４２】さらに、食品包装用ラップフィルムやビニールフィルム等のフィルムＦにて金属製飲料缶２の飲み口側の外端縁３を被覆して、その上から付属具１を外嵌させることができる。これにより、飲料缶２が開封されていても、フィルムＦにて密封させることができ、飲みかけの状態で冷蔵庫内に収納する場合に便利である。特に、炭酸系の飲料ではガスが逃げるのを防止できる。また、付属具１を洗滌して使えば、何回でも使用でき、資源の節約にも対応できる。

【００４３】請求項２記載の飲料缶の付属具によれば、請求項１記載のものと同様の効果を奏すると共に、付属具１を金属製飲料缶２の飲み口側に強固に取付けることができる。請求項３記載の飲料缶の付属具によれば、請求項１記載のものと同様の効果を奏する。

【００４４】請求項４記載の飲料缶の付属具によれば、請求項１記載のものと同様の効果を奏すると共に、突出寸法Ｃが小さくなるように付属具１を飲料缶２に取付けることにより、全体がコンパクトとなる。従って、付属具１を飲料缶３に取付けたまま流通させたり、店内や家庭内での保管の際にコンパクトに収納できる。

【００４５】請求項５記載の飲料缶の付属具によれば、請求項１記載のものと同様の効果を奏すると共に、付属具１を飲料缶２に取付けた際の突出寸法Ｃを大きくすることができ、飲料を飲む際に人の唇、舌、歯等が金属製飲料缶２に接触するのを確実に防止できる。また、ビールや炭酸飲料等の場合に、泡が一層溢れ難くなる。

【００４６】請求項６記載の飲料缶の付属具によれば、請求項１、２、３、４又は５記載のものと同様の効果を奏すると共に、飲料缶２に付属具１を取付けた状態のまま、従来の一般的な自動販売機にて販売することができる。

【００４７】請求項７記載の飲料缶の付属具によれば、請求項１記載のものと同様の効果を奏すると共に、飲み口側へ次第に縮径する金属製飲料缶２に対応して、突出寸法Ｃが小さくなるように付属具１を取付けることができる。また、突出寸法Ｃが大きくなるように付属具１を取付ければ、飲み口側が大径となり、飲料が飲み易くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の飲料缶の付属具の使用状態を示す要部
断面図である。

【図２】要部拡大断面図である。

【図３】飲料を飲む状態を示す断面図である。

【図４】突出寸法が小さくなるように取付けた状態を示
す要部断面図である。

【図５】成型方法を説明する拡大断面図である。

【図６】他の実施例の使用状態を示す要部断面図であ
る。

【図７】突出寸法が小さくなるように取付けた状態を示
す要部断面図である。

【図８】他の使用状態を示す断面図である。

【図９】別の実施例の使用状態を示す要部断面図であ
る。

【図10】突出寸法が小さくなるように取付けた状態を示
す要部断面図である。

【符号の説明】

２金属製飲料缶３外端縁４外周突出状鍔部５内溝６小径円筒部７段付部８大径円筒部９外端面壁 10 短円筒状起立壁部 11 外端縁部Ａ深さ寸法Ｂ深さ寸法Ｃ突出寸法 φ₁ 外径寸法 φ₂ 外径寸法

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】金属製飲料缶２の飲み口側の外端縁３に
着脱自在に取付けられるプラスチック製円環体から成る
ことを特徴とする飲料缶の付属具。
【請求項２】金属製飲料缶２の飲み口側の外端縁３に
形成された外周突出状鍔部４に、着脱自在に外嵌される
内溝５を有するプラスチック製円環体から成ることを特
徴とする飲料缶の付属具。
【請求項３】金属製飲料缶２の飲み口側の外端面壁９
と該外端面壁９から軸心方向へ突設した短円筒状起立壁
部10との軸心方向間隔に相当する深さ寸法Ａよりも大き
い深さ寸法Ｂとなるように、上記金属製飲料缶２の飲み
口側の外端縁３に着脱自在に取付けられるプラスチック
製円環体から成ることを特徴とする飲料缶の付属具。
【請求項４】金属製飲料缶２の飲み口側の外端面壁９
から軸心方向へ突設した短円筒状起立壁部10の外端縁部
11からの突出寸法Ｃが大小２種に切換可能なように、相
互に反転して、金属製飲料缶２の飲み口側の外端縁３に
着脱自在に取付けられるプラスチック製円環体から成る
ことを特徴とする飲料缶の付属具。
【請求項５】金属製飲料缶２の飲み口側の外端縁３に
形成された外周突出状鍔部４に、着脱自在に外嵌される
２本の内溝５，５を有するプラスチック製円環体から成
ることを特徴とする飲料缶の付属具。
【請求項６】円環体が金属製飲料缶２の外径寸法φ₂
と略同一の外径寸法φ₁を有する請求項１、２、３、４
又は５記載の飲料缶の付属具。
【請求項７】金属製飲料缶２の飲み口側の外端縁３に
外嵌状に取付けられる小径円筒部６と、該小径円筒部６
の一端縁に段付部７をもって軸心方向に連設された大径
円筒部８と、から成ることを特徴とする飲料缶の付属
具。