JP3000125U

JP3000125U - バーベキューグリル

Info

Publication number: JP3000125U
Application number: JP97494U
Authority: JP
Inventors: 文振李
Original assignee: 文振李
Priority date: 1994-01-12
Filing date: 1994-01-12
Publication date: 1994-08-02
Anticipated expiration: 2000-01-12

Abstract

(57)【要約】【目的】熱した空気の上昇を集中させ、熱効率を高
め、グリル本体への熱伝導を減らす構造を有するバーベ
キューグリルを提供すること。【構成】本体内に設置できる少なくとも一つの火皿を
設け、この本体は上向きの一つの開口を有する容器と
し、かつ本体底縁の２側壁には空気孔を設け、かつ上記
開口の内縁を延伸してリブを設けてこれに火皿を懸垂す
るように、かつ上記空気孔の上に位置するように設け
る。また火皿の縦方向の断面は略Ｕ字形を呈し、かつそ
の底端には空気を集中して上昇させるための通気孔と、
２側壁上の引熱孔を設ける。また火皿の上緑には横方向
に垂直なへりを設け、このへりの下面には突出する数個
の半円形の突起を設け、上記リブとの接点を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一種のバーベキューグリルに関し、特に熱した空気の上昇を集中させることにより、熱効率を高め、グリル本体への熱伝導を減らす構造を有するバーベキューグリルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のバーベキューグリルは、図１に示すように、一般燃料（木炭等）をグリル本体内に置き、本体の底で直接燃焼させるものであった。これは燃焼により発生する熱を本体の４面に伝導するために、本体が容易に高い温度に熱せられる。そのために、以下のような弊害を生じた。（イ）使用者にとって安全ではない。すなわち高温の本体により火傷しやすい。（ロ）本体が高温に熱せられるため、本体の寿命を縮め、また外観が壊れやすい。（ハ）燃焼効率が比較的低い。

【０００３】さらに、図２に示されるのは、従来のもう一つのバーベキューグリルである。これは、本体内の底部に近い位置に炭置き用の網を設けたものである。この炭置き用の網は、本体の底の温度を低くするのに効果的であり、燃料と底を隔てることで、矢印で示されるように空気の対流を促して燃焼を助けるのに効果的であり、本体のバーベキューグリルの燃焼効率を高める。しかし、燃焼により発生する熱は、僅かに底の隔離効果を有するとはいえ、前記従来の技術と同様、本体の４面から拡散し、本体が高温に熱せられるという問題は相変わらず存在した。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来のバーベキューグリルの上記のような問題を解決するために、火傷を防ぎ、本体の寿命を延ばし、外観を損なわない、すなわち断熱効果を高めたバーベキューグリルで、かつ熱効率の高いものを提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本体内に設置できる少なくとも一つの火皿を設け、この本体は上向きの一つの開口を有する容器とし、かつ本体底縁の２側壁には空気孔を設け、かつ上記開口の内縁を延伸してリブを設けてこれに火皿を懸垂するように、かつ上記空気孔の上に位置するように設ける。また火皿の縦方向の断面は略Ｕ字形を呈し、かつその底端には空気を集中して上昇させるための通気孔と、２側壁上の引熱孔を設ける。また火皿の上縁には横方向に垂直なへりを設け、このへりの下面には突出する数個の半円形の突起を設け、上記リブとの接点を嵌成する。

【０００６】

【作用】

本体（１）両側の空気孔（１４）から進入した空気は、火皿（３）の通気孔（（３１）を通って木炭の燃焼を促進する。また燃焼により生じる高熱は、上記火皿（３）のへり（３３）の突起（３３１）と本体（１）のリブ（１１１）との接点から本体（１）に伝導し、接触による本体（１）への熱伝導は従来のものと較べて少なく、本体（１）が熱されにくい。また、引熱孔（３２１）を通って火皿（３）から放出された熱は、本体（１）上端の前記通気孔（１１）へと上昇し、本体上方を囲む熱風壁を形成する。これにより、さらに断熱効果を高め、これにより本体の寿命を延ばし、外観を損なわず、かつ効率よくバーベキューができる。

【０００７】

【実施例】

図４及び図５に示すのは、本考案の分解斜視図であり、本考案は、主に、本体（１）、脚（７）、火皿（３）、焼き網（４）或いは焼肉用の鉄板（４’）から構成する。

【０００８】上記本体（１）は、略直方体に設け、両側にそれぞれ空気孔（１４）を設ける。空気孔（１４）の上縁には上記脚（７）の連結部（６）を設ける。この連結部（６）は、蝶ナット（５）で本体（１）上に固定する。本体（１）両側にはこの連結部（６）の上方に把手（１３）を設ける。この把手（１３）は、本体（１）の両側外壁面に設けた半円形の突起（１２）に、その両端を挿入して固定する。

【０００９】さらに本体（１）上面周辺には数個の通気孔（１１）を設け、さらに本体（１）上面周辺に沿って、一つの長細いリブ（１１１）を延伸して設ける。このリブ（１１１）上には、等しい間隔に数個のみぞ（１１２）を設けて上記火皿（３）との嵌め合いに利用する。

【００１０】上記火皿（３）は、縦方向の断面が略Ｕ字形を呈し、その底端には数個の通気孔（３１）を設けて、これにより効果的に空気の上昇を集中させて行うことができる。また火皿（３）にはその底端周囲に沿って上向きに延伸して断熱壁（３２）を設ける。この断熱壁（３２）と火皿（３）の底端とが接する部分は、孤形を呈し、また断熱壁（３２）上には数個の引熱孔（３２１）を設ける。この引熱孔（３２１）は、火皿（３）内の燃焼により発生する廃熱の一部を案内して火皿（３）の外に排出し、図３に示されるように、本体（１）両側の空気孔（１４）から本体（１）内に進入した空気は、この断熱癖（３２）の引熱孔（３２１）からの廃熱排出と合わせて、本体（１）上端面の空気孔（１４）を集中的に通って上昇する。これにより、本体（１）上方に熱風壁を形成する。

【００１１】さらに、火皿（３）の断熱壁（３２）の上端にはへり（３３）を設ける。このへり（３３）の下面には等間隔に半円形の断熱の突起（３３１）を設ける。各突起（３３１）の間には加圧成形により、扇形の嵌め片（３３２）を下向きに突出させて設ける（同時に図６を参照）。この嵌め片（３３２）の円弧端を垂直方向に下向きに本体（１）内縁のリブ（１１１）のみぞ（１１２）に嵌め込む（図７）。これにより、火皿（３）を本体（１）の空気孔（１４）の上方位置に設けることができ、空気孔（１４）から進入した空気は、２部に別れて流動することになる。その一つは、本体（１）上端の引熱孔（３２１）より排出されるもの、もう一つは、火皿（３）底端の通気孔（３１）を下から上に排出されるものである。これにより、空気の流れを集中させ、速やかに木炭を燃焼させる効果がある。かつ火皿（３）上の半円形の突起（３３１）は、本体（１）のリブ（１１１）と多点接触し、これにより断熱効果を得ることができる。

【００１２】さらに、本体（１）を支える脚（７）は、本体（１）両側で対称に設け、かつ脚（７）の上縁には板ばね（７１）を設け、前記連結部（６）に挿入して接合する。また脚（７）の長さは、本体（１）の長さと同じく設け、不使用時には脚（７）を外して本体（１）内に収納することができ、携帯に便利である。

【００１３】

【考案の効果】

本考案のバーベキューグリルは、火皿と本体に数個の通気口を設け、熱エネルギーを効果的に案内し、熱効率を高める。かつ火皿上には半円形の突起を設け、これにより断熱効果を高め、本体への熱伝導を減らす。また、取り外し可能な脚により、不使用時の携帯に便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のバーベキューグリルの本体部分の動作説
明図である。

【図２】もう一つの従来のバーベキューグリルの本体部
分の動作説明図である。

【図３】本考案の本体部分の断面図である。

【図４】本考案の実施例の分解斜視図である。

【図５】もう一つの本考案の実施例の分解斜視図であ
る。

【図６】本考案の火皿における部分拡大図である。

【図７】本考案の一部断面図である。

【符号の説明】

（１）本体（３）火皿（４）焼き網（４’）鉄板
（１４）空気孔（５）蝶ナット（６）連結部（７）脚（１１）通
気孔（１２）半円形の突起（１３）把手（３１）通気孔
（３２）断熱壁（３３）へり（７１）板ばね（１１１）リブ
（１１２）みぞ（３２１）引熱孔（３３１）突起（３３２）嵌め片

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】主に、本体、脚、火皿、焼き網或いは焼
肉用の鉄板から構成し、その特徴は、上記本体上端の周
辺に数個の通気孔を設け、かつ本体上端に沿って、上端
面より下に、リブを延伸して設け、このリブ上には前記
火皿との嵌め合いに供して火皿を本体両側の空気孔より
も上に懸垂状態に設けるための数個のみぞを設け、前記
火皿の縦方向の縦方向の断面は略Ｕ字形を呈し、その底
端には数個の通気孔を設け、さらに底端周囲に沿って、
上に延伸して断熱壁を設け、この断熱壁上には数個の引
熱孔を設け、断熱壁の上縁にはへりを設け、このへりに
は数個の下向きに、突出する半円形の断熱用の突起及び
加圧成形による扇形の嵌め片を設け、この嵌め片は、前
記本体のリブに設けたみぞに嵌め合う形状に設ける、バ
ーベキューグリル。
【請求項２】火皿上方に乗せる焼き網は、鉄板として
もよい、請求項１に記載のバーベキューグリル。
【請求項３】請求項１の本体両側には取り外し可能な
脚を設け、この脚の上縁には板ばねを設けて本体との連
結に供する、請求項１に記載のバーベキューグリル。
【請求項４】請求項１の本体底縁の両側壁には開閉可
能な空気孔を設ける、請求項１に記載のバーベキューグ
リル。
【請求項５】請求項１の本体上端周辺の通気孔とリブ
は本体と一体に成形される、請求項１に記載のバーベキ
ューグリル。
【請求項６】請求項１の火皿は箱状とし、周囲の断熱
壁は横方向あるいは縦方向に設ける、請求項１に記載の
バーベキューグリル。
【請求項７】請求項１の火皿の外形は本体の外形に対
応する形状の、略直方体あるいは略円形等とすることを
特徴とする、請求項１に記載のバーベキューグリル。