JP3000102B2 - テープの摩擦・摩耗試験方法およびその試験装置 - Google Patents

テープの摩擦・摩耗試験方法およびその試験装置

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JP3000102B2 JP1-273130A JP27313089A JP3000102B2 JP 3000102 B2 JP3000102 B2 JP 3000102B2 JP 27313089 A JP27313089 A JP 27313089A JP 3000102 B2 JP3000102 B2 JP 3000102B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はテープの摩擦・摩耗を試験する方法とその
装置に関し、さらに詳しくは、テープを摺動子に摺接走
行させながら、走行するテープの摩擦・摩耗を、連続し
て正確かつ確実に試験する試験方法とその試験に使用す
る装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、ポリエテルフィルムなどの基体表面に、磁性
塗料を塗布するか、あるいは強磁性金属を真空蒸着する
などの方法で磁性層を設けて形成される磁性テープなど
においては、その使用上、高速で走行して磁性ヘッド等
と激しく摺接するため、摩耗されやすく、磁気記録再生
において信頼性の低下を招くなどの問題がある。
このため、磁気テープなどにおいては、特に、磁気ヘ
ッド等の摺接部材に対する摩擦・摩耗を調べて耐摩耗性
を充分にしておく必要があり、このような摩擦・摩耗を
調べるため、たとえば、第11図に示すように、支点24で
支持され、後端にバランスウエィト25が取りつけられた
バランスアーム26の先端に球面摺動子27を取りつけ、球
面摺動子27に荷重28をかけて、摺動駆動台29上に固定し
た磁気テープ1の磁性層表面に繰り返し摺接させるか
(川又他「磁気テープの耐研磨性と研磨性について」電
気通信学会論文誌(C),J67−C,2)、あるいは第12図
に示すような新東科学社製、回転ドラム式摩擦抵抗測定
機HEIDON−21を使用し、回転する回転ドラム30に磁気テ
ープ1を巻きつけ、磁気テープ1の一端をロードセル31
に固定するとともに、他端に荷重32を吊下して、磁気テ
ープ1の磁性層表面に回転ドラム30を繰り返し摺接させ
るなどの方法で、磁気テープの摩擦・摩耗を試験するこ
とが行われている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、球面摺動子27を磁気テープ1の磁性層表面
に繰り返し摺接させる方法では、球面摺動子27の摩耗変
化や、磁気テープ1および摺動駆動台29の硬さなどの影
響によって摺動条件のコントロールが難しく、さらに摺
接面が小さいため、試験終了後、磁気テープ1の磁性層
表面の摩耗痕を顕微鏡等で観察したり、化学分析手段を
用いて摩耗原因の調査を行ったりすることができない。
また、回転する回転ドラム30を磁気テープ1の磁性層
表面に繰り返し摺接する方法では、VTRにおいてビデオ
ヘッドとビデオテープとが摺接する際の数百g/mm2に及
ぶ高い接触圧を得ることが難しく、また回転ドラム30を
周速を0.3m/sec以上の高速回転とすると、エアーベアリ
ング効果が生じ、ビデオテープが回転ドラム上に浮上し
てしまって、摩擦・摩耗試験が行えなくなるという難点
がある。
〔課題を解決するための手段〕
この発明はかかる欠点を改善するため種々検討を行っ
た結果なされたもので、走行するテープを、2以上の摺
動子のテープ走行方向に沿った摺接長さ2mm以下の各摺
接面に摺接させ、テープ走行中の各摺動子摺接面の摩擦
力を連続的に測定することによって、テープの摩擦・摩
耗の変化を的確にとらえ、テープの摩擦・摩耗試験が正
確かつ確実に行えるようにしたものである。
〔実施例〕
以下、この発明のテープの摩擦・摩耗試験装置の実施
例を示す第1図ないし第3図に基づいて説明する。
第1図において、1はループ状に形成されたテープで
あり、左方のキャプスタン2とピンチローラ3とで挟持
されて矢印A方向に駆動走行され、ガイドローラ4を介
し、入り側テープテンションセンサ5を経て、摩擦・摩
耗試験部6に導入される。
摩擦・摩耗試験部6は、多数のガイドローラ7と、多
数のブレード摺動子8を、交互に対向するように並設し
て構成され、テープ1を多数のガイドローラ7で案内走
行させながら、各ガイドローラ7間でテープ1の表面
に、第2図を示すような多数のブレード摺動子8の先端
摺接面81を摺接させ、摩擦・摩耗が連続的に試験され
る。
そして、摩擦・摩耗試験後は、出側テープテンション
センサ9を経て、ガイドローラ10を介し、右方のキャプ
スタン11とピンチローラ12間に挟持されて駆動走行され
る。この際、摩擦・摩耗試験部6で摩擦・摩耗が試験さ
れるテープ1は、入り側テープテンションセンサ5で、
摩擦・摩耗試験部6への入り側のテープテンションが検
出され、また出側テープテンションセンサ9で、同出側
のテープテンションが検出されて、走行中のテンション
が調整され、多数のブレード摺動子8の摺接面81に摺接
されながら走行する間に受ける接触圧力が調整されると
ともに、テープ1の摺接摩擦力が測定される。
ここで、摩擦・摩耗試験部6において、多数のブレー
ド摺動子8の摺接面81のテープ走行方向に沿った摺接長
さは、テープ1とブレード摺動子8の接触圧力Pを決定
するパラメータのひとつであって、ビデオテープをシミ
ュレートする場合は、接触圧力PがP≒100〜500g/mm2
であるため、テープ走行装置の構成あるいはテープを引
っ張り強度を考慮すると、テープテンションTおよびテ
ープ巻きつけ角度θはそれぞれ、T≦500gでθ≦20゜と
なる。しかして、ビデオテープの場合は数μ〜数十μが
適当であり、この他、シミュレートする磁気記録装置に
よって適当な幅を選定することが可能であるが、この発
明の試験方法において、テープ1とブレード摺動子8が
摺接して、互いに相手の表面を研磨するような状況をつ
くりだすためには、接触面81の長さをできるだけ小さく
した方が有利であり、大きくてもせいぜい2mm程度であ
る。このため、テープ走行方向に沿ったブレード摺動子
8の摺接面81の摺接長さは2mm以下にするのが好まし
い。さらに、並設するブレード摺動子8の数は、多数に
なるほど効率的な摩擦・摩耗試験が行えるため、多数の
ブレード摺動子8を組み込むことが好ましいが、多数の
ブレード摺動子8の摺接面81を均一に管理することや、
取りつけ寸法の増大を考慮すると、数十個程度のブレー
ド摺動子8を組み込むことが好ましい。さらに、摩擦・
摩耗試験部6はそれぞれ幅が異なるテープ1の幅に応じ
たブレード摺動子を個々に用意して、全体を取りはずし
交換できるようにすることが好ましい。
右方のキャプスタン11とピンチローラ12間に挟持され
て、駆動走行されるテープ1は、さらに、ガイドローラ
13を介して、スライドレール14上に移動可能に取りつけ
られた移動調整ガイドローラ15に至り、この移動調整ガ
イドローラ15の左右方向の移動によって、走行するテー
プ1のループ長が調整される。そして、ループ長が調整
されたテープ1は、さらにガイドローラ16および17を介
し、一対の光センサ18間を通って走行される。このと
き、ループ状に形成されたテープ1の一部に取りつけら
れたマーカー19が、この一対の光センサ18間を通ると、
マーカー19で光が反射又は透過されて、通過回数が計数
される。しかして、このマーカー19により、ループ状に
形成されたテープ1の走行回数がわかり、摩擦・摩耗の
くり返し回数が表示され、さらにコントロールされる。
このような一対の光センサ18間を通過したテープ1
は、さらにガイドローラ20および21を介して、テンショ
ンローラ22に至り、このテンションローラ22で、テープ
1のたるみが吸収される。そして、さらにガイドローラ
23を介して、左方のキャプスタン2とピンチローラ3間
に挟持され、駆動走行される。
第3図は、この発明のテープの摩擦・摩耗試験装置の
他の実施例を示したもので、この摩擦・摩耗試験装置
は、摩耗試験部61が、第1図に示すテープの摩擦・摩耗
試験装置に使用したのと同じ多数のブレード摺動子8
を、摺動面81を外側にして円を描く円周状に適宜間隔を
おいて配設し、テープ1をガイドローラ71で案内し、多
数のブレード摺動子8の円周状に並ぶ摺動面81に接触さ
せながら、さらにガイドローラ72で案内走行させるよう
に構成し、ガイドローラ71からガイドローラ72に至る間
に、円周状に並ぶ第2図に示すような多数のブレード摺
動子8の先端摺接面81を、テープ1の表面に摺接させ、
摩擦・摩耗が連続的に試験されるようにした以外は、第
1図に示されるテープの摩擦・摩耗試験装置と同様にし
て構成されている。
しかして、この第3図に示すテープの摩擦・摩耗試験
装置によれば、ブレード摺動子8から隣接するブレード
摺動子に至る経路が最短距離となり、さらに、第1図に
示す摩擦・摩耗試験装置のように、多数のガイドローラ
7を、多数のブレード摺動子8と、交互に対向するよう
に並設する必要がないため、第1図に示す摩擦・摩耗試
験装置に比較、はるかに精度のよい摩擦・摩耗試験が行
え、特に、テープ1の厚さが薄くて、多数のガイドロー
ラに接すると、ガイドローラのエッジ規制フランジによ
って、テープダメージが生じやすい場合に、テープダメ
ージを生じたりすることなく精度のよい摩擦・摩耗試験
が行える。
なお、テープ1としては、磁気テープに限らず、ラッ
ピングフィルムやインクリボンなど種々の産業用フィル
ムを適用することができ、これらの産業用フィルムの摩
擦・摩耗試験が行われる。
また、以上の実施例における摩擦・摩耗試験装置にお
いては、テープをループ状にして用いたが、供給リール
と巻き取りリール間でテープを繰り返し走行させてもよ
く、同じ摩擦・摩耗試験が行える。
この発明のテープの摩擦・摩耗試験装置は、以上説明
したように構成され、以下、第1図に示すこの発明の摩
擦・摩耗試験装置を用いて、ビデオテープの摩擦・摩耗
を試験した。
この摩擦・摩耗試験に使用するビデオテープとして
は、日立マクセル社製、S−VHSテープ、XR−S:ST−120
(全厚20μm)を用い、裁断して長さ2mのループ状に形
成した。
また、第1図に示す摩擦・摩耗試験装置としては、摩
擦・摩耗試験部6として、第2図に示すようなMn・Znフ
ェライト製で、摺接面81の長さが10μm、摺接幅sがビ
デオテープの幅以上、長さhが約10mm、幅lが2mmで、
テープ巻きつけ角度θが10゜のブレード摺動子8を30個
並べたものを使用した。
そして、この摩擦・摩耗試験装置に、ループ状のビデ
オテープ1を装填し、入り側テープテンションセンサ5
の読み取り値が150gとなるよう設定して、2組のキャプ
スタンとピンチローラ2,3および11,12で、ループ状のビ
デオテープ1を1m/secのスピードで駆動走行させ、入り
側テープテンションセンサ5および出側テープテンショ
ンセンサ9で、入り側テープテンションおよび出側テー
プテンションを測定して、ループ状のビデオテープ1の
摩擦・摩耗試験を行った。第4図はこの摩擦・摩耗試験
の結果を、摩擦係数と摺接回数との関係にしてグラフで
表したものである。
また、同じビデオテープを所定の長さに切断して試料
とし、第11図に示す摩擦・摩耗試験機を使用して、摺動
駆動台29上に固定した。そして、球面摺動子27として直
径5mmの鋼球(JIS:SUJ2)を用い、荷重28が20gとなるよ
うにバランスウエィト26を調整した後、球面摺動子27を
摺接速度1cm/secで、ビデオテープ1上に往復摺動させ
て、摩擦・摩耗試験を行った。第5図はこの摩擦・摩耗
試験の結果を、摩擦係数と摺接回数との関係にしてグラ
フで表したものである。
さらに、同じビデオテープを、シャープ社製VTR、VC
−F20のスチル実行時間が無制限となるよう電子回路の
一部を改造したものに装填し、スチル試験を行った。第
6図はこのスチル試験の結果を、ビデオヘッド出力とス
チル時間との関係にしてグラフで表したものである。な
お、ビデオヘッド出力は、試験開始初期の出力を0dBと
して相対値で表した。
第4図および第6図から明らかなように、この発明の
摩擦・摩耗試験装置を使用して得られた摩擦係数の変化
はVTRのスチル特性によく対応している。ところが、第
5図で得られた摩擦係数の変化は、試験開始時とB点で
示される破壊点で急激な変化を示すが、VTRのスチル特
性と対応しておらず、摺動子との摺接によりビデオテー
プ表面において、摩耗が進行している様子を観察するこ
とができない。
次に、第3図を示すこの発明の摩擦・摩耗試験装置を
用いて、8ミリビデオテープの摩擦・摩耗を試験し、第
1図に示すこの発明の摩擦・摩耗試験装置、および従来
の摩擦・摩耗試験装置を用いて8ミリビデオテープの摩
擦・摩耗を試験した場合と比較した。
この摩擦・摩耗試験に使用する8ミリビデオテープと
しては、日立マクセル社製、8ミリビデオテープレコー
ダ用8ミリメタルテープP6−120HGX(全厚11μm)を用
い、裁断して長さ2mのループ状に形成した。
また、第3図に示す摩擦・摩耗試験装置としては、摩
擦・摩耗試験部61として、第2図に示すようなMn・Znフ
ェライト製で、摺接面81の長さが10μm、摺接幅sが8
ミリビデオテープの幅以上、長さhが約10mm、幅lが2m
mで、テープ巻きつけ角度θが10゜のブレード摺動子8
を第3図に示すようにガイドローラ71および72間に円を
描く円周状に20個並べたものを使用した。
そして、この摩擦・摩耗試験装置に、ループ状の8ミ
リビデオテープ1を装填し、入り側テープテンションセ
ンサ5の読み取り値が150gとなるよう設定して、2組の
キャプスタンとピンチローラ2,3および11,12で、ループ
状のビデオテープ1を1m/secのスピードで駆動走行さ
せ、入り側テープテンションセンサ5および出側テープ
テンションセンサ9で、入り側テープテンションおよび
出側テープテンションを測定して、ループ状の8ミリビ
デオテープ1の摩擦・摩耗試験を行った。第7図はこの
摩擦・摩耗試験の結果を、摩擦係数と摺接回数との関係
にしてグラフで表したものである。
また、同じ8ミリビデオテープの所定を長さに切断し
て試料とし、第1図に示す摩擦・摩耗試験機を使用し、
摩擦・摩耗試験部6として、第2図に示すようなMn・Zn
フェライト製で、摺接面81の長さが10μm、摺接幅sが
8ミリビデオテープの幅以上、長さhが約10mm、幅lが
2mmで、テープ巻きつけ角度θが10゜のブレード摺動子
8を20個並べたものを使用した以外は、前記の第3図に
示す摩擦・摩耗試験機を使用した場合と同様にして、ル
ープ状の8ミリビデオテープ1の摩擦・摩耗試験を行っ
た。第8図はこの摩擦・摩耗試験の結果を、摩擦係数と
摺接回数との関係にしてグラフで表したものである。
さらに、同じ8ミリビデオテープを所定の長さに切断
して試料とし、第11図に示す摩擦・摩耗試験機を使用し
て、摺動駆動台29上に固定した。そして、球面摺動子27
として直径5mmの鋼球(JIS:SUJ2)を用い、荷重28が20g
となるようにバランスウエィト26を調整した後、球面摺
動子27を摺接速度1cm/secで、8ミリビデオテープ1上
に往復摺動させて、摩擦・摩耗試験を行った。第9図は
この摩擦・摩耗試験の結果を、摩擦係数と摺接回数との
関係にしてグラフで表したものである。
また、同じ8ミリビデオテープを、ソニー社製VTR、E
VA−80のスチル実行時間が無制限となるよう電子回路の
一部を改造したものに充填し、スチル試験を行った。第
10図はこのスチル試験の結果を、ビデオヘッド出力とス
チル時間との関係にしてグラフで表したものである。な
お、ビデオヘッド出力は、試験開始初期の出力を0dBと
して相対値で表した。
第7図および第10図から明らかなように、第3図に示
すこの発明の摩擦・摩耗試験装置を使用して得られた摩
擦係数の変化はVTRのスチル特性によく対応している。
これに対し、第8図で得られた摩擦係数の変化は、C点
で急激な変化を示すが、これは8ミリビデオテープの全
厚が11μm程度で薄いため、繰り返し多数のガイドロー
ラ7のエッジ規制フランジに接触して、磁性層表面のダ
メージに先駆けてテープエッジダメージが発生した結果
であり、VTRのスチル特性と対応することができない。
しかして、全厚が11μm程度の8ミリビデオテープにな
ると、第1図に示すこの発明の摩擦・摩耗試験装置で
は、摺動子との摺接により8ミリビデオテープ表面にお
いて、摩耗が進行している様子を観察することができな
い。また、第9図で得られた摩擦係数の変化は、試験開
始時とD点で示される破壊点で急激な変化を示すが、VT
Rのスチル特性と対応しておらず、摺動子との摺接によ
り8ミリビデオテープ表面において、摩耗が進行してい
る様子を観察することができない。
〔発明の効果〕
第4図および第6図、また第7図および第10図から明
らかなように、この発明の摩擦・摩耗試験機を使用して
得られた摩擦係数の変化はVTRのスチル特性によく対応
がとれており、このことからこの発明のテープの摩擦・
摩耗試験方法および試験装置によれば、摩擦係数の変化
によって、テープの摺接状態の変化を的確にとらえるこ
とができ、テープの摩擦・摩耗を正確かつ確実に試験で
きることがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のテープの摩擦・摩耗試験装置の一実
施例を示す概略説明図、第2図は同摩擦・摩耗試験装置
で使用するブレード摺動子の拡大斜視図、第3図はこの
発明のテープの摩擦・摩耗試験装置の他の実施例を示す
概略説明図、第4図はこの発明の第1図に示す摩擦・摩
耗試験装置で測定したビデオテープの摩擦係数と摺接回
数との関係図、第5図は従来の摩擦・摩耗試験装置で測
定したビデオテープの摩擦係数と摺接回数との関係図、
第6図は同じビデオテープのスチル試験を行ったときの
磁気ヘッド出力とスチル時間との関係図、第7図はこの
発明の第3図に示す摩擦・摩耗試験装置で測定した8ミ
リビデオテープの摩擦係数と摺接回数との関係図、第8
図は第1図に示す摩擦・摩耗試験装置で測定した8ミリ
ビデオテープの摩擦係数と摺接回数との関係図、第9図
は従来の摩擦・摩耗試験装置で測定した8ミリビデオテ
ープの摩擦係数と摺接回数との関係図、第10図は同じ8
ミリビデオテープのスチル試験を行ったときの磁気ヘッ
ド出力とスチル時間との関係図、第11図は従来の摩擦・
摩耗試験装置の概略説明図、第12図はその他の従来の摩
擦・摩耗試験装置の要部説明図である。 1……テープ、2,11……キャプスタン、3,12……ピンチ
ローラ、5……入り側テープテンションセンサ、7,71,7
2……ガイドローラ、8……ブレード摺動子(摺動
子)、81……摺接面、9……出側テープテンションセン

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行するテープを、2以上の摺動子のテー
    プ走行方向に沿った摺接長さが2mm以下の各摺接面に摺
    接させ、テープ走行中の各摺動子摺接面の摩擦力を連続
    的に測定して、テープの摩擦・摩耗を評価することを特
    徴とするテープの摩擦・摩耗試験方法
  2. 【請求項2】テープ走行方法に沿った摺接長さが2mm以
    下の摺接面を有する2以上の摺動子と、各摺動子の摺接
    面にテープを摺接させながら走行させるテープ走行機構
    と、走行中のテープの摩擦・摩耗を検出する手段とを備
    えたことを特徴とするテープの摩擦・摩耗試験装置
  3. 【請求項3】各摺動子の摺接面にテープを摺接させなが
    ら走行させるテープ走行機構として、多数のガイドロー
    ラと多数のブレード摺動子を、交互に対向するように並
    設し、テープを多数のガイドローラで案内走行させなが
    ら、各ガイドローラ間でテープの表面に、各ブレード摺
    動子の摺接面を摺接させるテープ走行機構を設けた請求
    項2記載のテープの摩擦・摩耗試験装置
  4. 【請求項4】各摺動子の摺接面にテープを摺接させなが
    ら走行させるテープ走行機構として、多数のブレード摺
    動子を、摺接面を外側にして円を描く円周状に適宜間隔
    をおいて配設し、テープを多数のブレード摺動子の円周
    状に並ぶ摺動面に接触させながら案内走行させるテープ
    走行機構を設けた請求項2記載のテープの摩擦・摩耗試
    験装置
JP1-273130A 1989-07-15 1989-10-19 テープの摩擦・摩耗試験方法およびその試験装置 Expired - Lifetime JP3000102B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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JP18307189 1989-07-15
JP1-183071 1989-07-15

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Publication Number Publication Date
JPH03130901A JPH03130901A (ja) 1991-06-04
JP3000102B2 true JP3000102B2 (ja) 2000-01-17

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11906487B1 (en) * 2021-12-15 2024-02-20 Fjord, Inc. Apparatus and method for abrasion testing

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11906487B1 (en) * 2021-12-15 2024-02-20 Fjord, Inc. Apparatus and method for abrasion testing

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