JP2998968B2 - 包装体 - Google Patents

包装体

Info

Publication number
JP2998968B2
JP2998968B2 JP7592490A JP7592490A JP2998968B2 JP 2998968 B2 JP2998968 B2 JP 2998968B2 JP 7592490 A JP7592490 A JP 7592490A JP 7592490 A JP7592490 A JP 7592490A JP 2998968 B2 JP2998968 B2 JP 2998968B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
film
package
heat
stretched
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7592490A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03275450A (ja
Inventor
▲らい▼蔵 久下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hosokawa Yoko KK
Original Assignee
Hosokawa Yoko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hosokawa Yoko KK filed Critical Hosokawa Yoko KK
Priority to JP7592490A priority Critical patent/JP2998968B2/ja
Publication of JPH03275450A publication Critical patent/JPH03275450A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2998968B2 publication Critical patent/JP2998968B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Wrappers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は包装体に係り、特に、開封時に切り裂きが容
易な包装体に関する。
〔従来の技術〕
従来より、多層樹脂フィルムから形成された柔軟性を
有する種々の包装体が食品等のレトルト包装や、その他
の包装に広く用いられている。そして、包装体に用いら
れる多層樹脂フィルムは、使用目的に応じて種々の構成
を有するが、基本的には基材層とヒートシール層を備え
ている。このような多層樹脂フィルムとしては、例えば
ポリエチレンテレフタレート(PET)層/接着剤層/ア
ルミニウム(Al)箔層/接着剤層/無延伸ポリプロピレ
ン(PP)層からなる5層構成の樹脂フィルム、あるい
は、PET層/接着剤層/延伸ナイロン層/接着剤層/Al箔
層/接着剤層/無延伸PP層からなる7層構成の樹脂フイ
ルムがある。そして、ヒートシール層である無延伸PP層
を介して多層樹脂フィルムを加熱圧着することにより包
装体が形成されていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の包装体においては、
1kg以上の内容量を充填する場合、包装体に要求される
強度の点からヒートシール層である無延伸PP層の厚さは
70μm以上であることが必要となり、このため包装体の
開封の際、直線的に切れなかったり、切断が途中で止ま
ってしまったり、包装体を構成する相対向するフィルム
がずれて切り裂かれてしまうことがあり、きれいに切り
裂くことが困難であるといった問題があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされた
ものであり、開封時の切り裂きの特性に優れた包装体を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため本発明は、基材層とヒートシ
ール層とを互いに積層してなる積層フィルムの前記ヒー
トシール層どうしを加熱圧着して形成される包装体にお
いて、前記ヒートシール層は、縦一軸延伸ポリプロピレ
ンフィルムと、前記縦一軸延伸ポリプロピレンフィルム
の内層側に配置された無延伸ポリプロピレンフィルム
と、を備え、前記縦一軸延伸ポリプロピレンフィルムお
よび前記無延伸ポリプロピレンフィルムは、ポリプロピ
レン樹脂を押し出す押し出しラミネートにより、前記ポ
リプロピレン樹脂を介して互いに積層して構成した。
〔作用〕
上記の構成を有する本発明によれば、包装体は縦方向
一軸延伸フィルムおよび無延伸フィルムを互いに積層し
てなるヒートシール層と、基材層とを備えた積層フィル
ムを前記ヒートシール層どうしを加熱圧着して形成さ
れ、この包装体を開封するために引き裂くときにヒート
シール層内の縦方向一軸延伸フィルムの分子配向により
前記配向方向と平行方向に容易、かつ、きれいに切り裂
くことが可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明を具体化した一実施例を図面を参照して
説明する。
第1図は本発明に係る包装体の一例としての袋状の包
装体を示す平面図である。第1図において、包装体10は
2枚の多層樹脂フィルム20をそのヒートシール層を対向
するようにして重ね合わせて、その周囲を加熱圧着して
ヒートシール部11を形成して包装体とされている。この
ヒートシール部11には、包装体10の開封の際、包装体10
を切り裂くためのノッチ12が形成されている。
本発明において包装体10に用いられる多層樹脂フィル
ムはヒートシール層と基材層とから構成されている。そ
して、ヒートシール層は縦方向一軸延伸フィルム(フィ
ルム製造時に流れ方向に延伸させたフィルム、以下縦延
伸フィルムとする)を有するものであり、また基材層は
例えばPET等の単一の樹脂フィルムであつてもよく、あ
るいは種類の樹脂フィルムの積層、Al箔と樹脂フィルム
の積層等、包装体の使用目的に応じて適宜決定すること
ができる。
第2図は多層樹脂フィルムの一例を示す概略断面図で
ある。第2図において、多層樹脂フィルム20は、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)層21、接着剤層22、延伸
ナイロン層23、接着剤層24およびアルミニウム(Al)箔
層25が積層されてなる基材層20aと、縦延伸ポリプロピ
レン(PP)フィルム層27、接着剤層28、ポリプロピレン
(PP)層29および無延伸ポリプロピレン(PP)層30が積
層されてなるヒートシール層20bとを有し、基材層20aと
ヒートシール層20bとが接着剤層26を介して積層されて
構成されている。この場合、基材層はPET層21、延伸ナ
イロン層23およびAl箔層25を備えていることにより耐熱
性、バリア性を有する基材層である。
つぎに、上述のような構成を有する多層樹脂フィルム
20の形成を説明する。
まず、縦延伸PPフィルムに接着剤層としてのPP樹脂を
押し出しラミネートして、縦延伸PPフィルム層27/接着
剤層28の構成の積層フィルム31(第3図)を形成する。
尚、この積層フィルム31は共押し出し加工により同時に
フィルム形成することも可能である。つぎに、第3図に
示されるような押出しラミネーター40を用いて、積層フ
ィルム31の接着剤層28の表面にダイ41からPP樹脂42を押
し出すと共に、無延伸PPフィルム43を供給して加圧ロー
ラー45a、45bによりサンドラミネートして縦延伸PPフィ
ルム層27/接着剤層28/PP層29/無延伸PP層30の構成のヒ
ートシール層フィルム20bを形成する。
次に、このようなヒートシール層フィルム20bの縦延
伸PPフィルム層27の表面にコロナ処理を施す。一方、PE
T層21/接着剤層22/延伸ナイロン層23/接着剤層24/Al箔
層25の構成の基材シート20aの表面に有機溶剤に溶解し
た接着剤を塗布し、熱風または加熱によって嵌装して接
着剤層26を形成する。そして、上記のヒートシール層フ
ィルム20bの縦延伸PPフィルム層27の表面を接着剤層26
に重ねて加熱圧着する、いわゆるドライラミネーション
を行い、多層樹脂フィルム20(第2図)を形成する。
このような多層樹脂フィルム20において、PET層21の
厚さは6〜30μm、延伸ナイロン層23の厚さは6〜30μ
m、Al箔層25の厚さは5〜30μm、縦延伸PPフィルム層
27の厚さは5〜30μm、PP層29の厚さは5〜30μm、無
延伸PP層30の厚さは20〜100μmであり、ヒートシール
層20bの厚さは25〜130μm、多層樹脂フィルム20の全体
の厚さは45〜200μm程度が好ましい。
また、本発明に用いる多層樹脂フィルムとして、第2
図に示される基材層20aを単独のPETフィルムとすること
もできる。
また、本発明において、ヒートシール層20bとして、
上記の積層フィルム31と無延伸PPフィルム43とのラミネ
ートをサンドラミネートすることなくドライラミネート
とすることも可能であるが、このような場合、積層フィ
ルム31の両面にコロナ処理を施すことが必要となり、積
層フィルム31を巻取った状態でブロッキングを生じやす
くなり妥当ではない。
そして、上述のような多層樹脂フィルムをヒートシー
ル層が対向するように重ね合わせて加熱圧着して形成さ
れた包装体10は、縦延伸PPフィルム層27の延伸方向(第
1図の矢印A方向)が開封時の切り裂き方向となるよう
にナッチ12が設けられている。
このように、本発明を具体化した包装体10に用いられ
る多層樹脂フィルム20はヒートシール層内に縦延伸PPフ
ィルム27が積層されているので、所定のヒートシール強
度を得るためにヒートシール層が従来のヒートシール層
と同程度の厚さであっても、縦延伸PPフィルム層27の分
子の配向方向(延伸方向)に沿った方向の引き裂き強度
が低下し、直線状にきれいに切り裂くことができる。さ
らに、多層樹脂フィルム20にAl箔層25が含まれることに
よりガスバリア性に優れた包装体10を形成することが可
能となり、酸化を嫌う食品のレトルト包装等に用いるこ
とも可能になる。
次に、実験例を示して本発明を更に詳細に説明する。
実験例 第1図に示される構成の多層樹脂フィルムを重ね合わ
せ、その周囲を180℃、2kg/cm2で1秒間加熱圧着して形
成したレトルト包装体に水を充填した(本発明試料)。
・多層趣旨フィルムの構成材料及び厚さ PET層:12μm 延伸ナイロン層:15μm Al箔層:7μm 縦延伸PPフィルム層:20μm PP接着剤層:15μm 無延伸PP層:50μm また、第1図に示される構成においてヒートシール層
20bとして厚さ90μmの無延伸PPフィルムを用いた他は
上記の多層樹脂フィルムと同一構成の多層樹脂フィルム
を使用して本発明試料と同一の条件で形成したレトルト
包装体に水を充填した(比較試料)。
以上のような本発明試料及び比較試料について、製袋
シール強度及び引き裂き強度を測定した。
結果を第1表に示す。
第1表に示されるように本発明試料は比較試料と同程
度のヒートシール部強度を有しているにもかかわらず、
引き裂き強度は明らかに低い値を示している。また、本
発明試料と比較試料とを120℃および130℃でそれぞれレ
トルト処理を行なったが何ら問題は生じなかった。
また、レトルト処理後の本発明試料及び比較試料をノ
ッチ部から手で切り裂いて開封試験を行った。その結
果、本発明試料においては、容易に切り裂くことがで
き、切り口は直線状できれいな形状であった。一方、比
較試料においては、切り裂きが困難であり、また、表裏
で切り裂き方向にずれが生じ、切り裂きの途中で止まっ
てしまい、さらに切り裂くことは不可能であった。
以上の結果から、本発明によれば包装体を構成する多
層樹脂フィルムに縦延伸フィルムが含まれるので、縦延
伸フィルムの分子の配向方向と平行方向に容易に切り裂
けることが判り、本発明の効果は明らかであった。
尚、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
く、その趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することが
可能である。例えば、上述した実施例においては、ヒー
トシール層の構成樹脂としてポリプロピレンが用いられ
ているが、これに限定されるものではなく、例えば、ポ
リエチレン等を用いることも可能である。また、包装体
の形状、大きさ等は実施例に限定されるものではなく、
使用目的等に応じて種々のものとすることができる。
〔発明の効果〕
以上詳述したことから明らかなように、本発明によれ
ば内容量が比較的大きく、高いヒートシール強度が要求
される包装体であっても、包装体を開封する際にきれい
な切り口で容易に切り裂くことが可能となるという効果
が奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る包装体の一例を示す平面図、第2
図は包装体を形成するための多層樹脂フィルムの構成を
示す概略断面図、第3図は包装体を形成するための多層
樹脂フィルムの製造に用いる押出しラミネーターの概略
を示す側面図である。 10……包装体、11……ヒートシール部、12……ノッチ、
20……多層樹脂フィルム、20a……基材層、20b……ヒー
トシール層、25……アルミニウム層、27……縦延伸ポリ
プロピレン層。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材層とヒートシール層とを互いに積層し
    てなる積層フィルムの前記ヒートシール層どうしを加熱
    圧着して形成される包装体において、 前記ヒートシール層は、縦一軸延伸ポリプロピレンフィ
    ルムと、前記縦一軸延伸ポリプロピレンフィルムの内層
    側に配置された無延伸ポリプロピレンフィルムと、を備
    え、 前記縦一軸延伸ポリプロピレンフィルムおよび前記無延
    伸ポリプロピレンフィルムは、ポリプロピレン樹脂を押
    し出す押し出しラミネートにより、前記ポリプロピレン
    樹脂を介して互いに積層されていることを特徴とする包
    装体。
  2. 【請求項2】前記包装体の加熱圧着部分に開封のための
    ノッチが設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の包装体。
  3. 【請求項3】前記基材層がバリア性を有することを特徴
    とする請求項1又は2記載の包装体。
JP7592490A 1990-03-26 1990-03-26 包装体 Expired - Fee Related JP2998968B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7592490A JP2998968B2 (ja) 1990-03-26 1990-03-26 包装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7592490A JP2998968B2 (ja) 1990-03-26 1990-03-26 包装体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03275450A JPH03275450A (ja) 1991-12-06
JP2998968B2 true JP2998968B2 (ja) 2000-01-17

Family

ID=13590334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7592490A Expired - Fee Related JP2998968B2 (ja) 1990-03-26 1990-03-26 包装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2998968B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03275450A (ja) 1991-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4559257A (en) Laminate together with a method for its manufacture
JP3221945B2 (ja) ヒートシール可能な同時押出した液晶ポリマーのフィルム
WO2021049385A1 (ja) シート材容器
CA2265865A1 (en) Hermetically sealable film and method of making
MXPA06013519A (es) Pelicula de apertura facil con muesca dual.
JP2839747B2 (ja) ハイレトルト用袋
RU2420401C2 (ru) Способ изготовления многослойного слоистого пластика и многослойный слоистый пластик
EP1973733B1 (en) Multilayer laminated film
JP2998968B2 (ja) 包装体
JP2017052126A (ja) 積層フィルム、包装袋及び積層フィルムの製造方法
JP4774601B2 (ja) 紙容器用積層材料
JP2944703B2 (ja) 包装用袋
JP3788193B2 (ja) 二層フィルムからなるプラスチック気泡シートの製造方法
TWI247672B (en) Cross laminated oriented plastic film with integral core
JP2000255596A (ja) ファスナーバッグおよびファスナー装置
JP3390201B2 (ja) 包装用クリーンフィルムの製造方法
JP4300648B2 (ja) 易開封性ポリオレフィン積層体及び包装材料
JPS6218449Y2 (ja)
JP3918507B2 (ja) 中身の取り出し易い包装袋及びそれを用いた包装体
JPH0723256Y2 (ja) 包装材
JP3992502B2 (ja) 包装袋
JP7507627B2 (ja) 包装袋用積層体及び包装袋
JPS6226360Y2 (ja)
JPH0736746Y2 (ja) 包装材
JPS6013637Y2 (ja) 自立性包装袋

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081105

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees