JP2998043B2 - 意匠性に優れた有機皮膜積層鋼板及びその鋼板より成るスリーピース缶 - Google Patents

意匠性に優れた有機皮膜積層鋼板及びその鋼板より成るスリーピース缶

Info

Publication number
JP2998043B2
JP2998043B2 JP13519291A JP13519291A JP2998043B2 JP 2998043 B2 JP2998043 B2 JP 2998043B2 JP 13519291 A JP13519291 A JP 13519291A JP 13519291 A JP13519291 A JP 13519291A JP 2998043 B2 JP2998043 B2 JP 2998043B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
steel sheet
film
melting point
polyester resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13519291A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05111980A (ja
Inventor
道之 柿本
隆一 江口
八七 大八木
知彦 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa Can Co Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Daiwa Can Co Ltd
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa Can Co Ltd, Nippon Steel Corp filed Critical Daiwa Can Co Ltd
Priority to JP13519291A priority Critical patent/JP2998043B2/ja
Priority to AU16328/92A priority patent/AU652630B2/en
Priority to CA002068829A priority patent/CA2068829C/en
Priority to EP92304458A priority patent/EP0521606B1/en
Priority to DE69206499T priority patent/DE69206499T2/de
Publication of JPH05111980A publication Critical patent/JPH05111980A/ja
Priority to US08/463,465 priority patent/US5820954A/en
Priority to US08/470,684 priority patent/US5597436A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2998043B2 publication Critical patent/JP2998043B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、缶容器、特に缶胴の接
合を接着や溶接によって行うスリーピース缶用鋼板並び
にその鋼板より製造されるスリーピース缶に関するもの
で、缶内外面の塗装・印刷に全く新しい工夫をこらした
意匠性に優れた有機皮膜積層鋼板及びその鋼板より成る
スリーピース缶に関するものである。
【0002】
【従来の技術】缶容器を製缶プロセスの面から見ると、
大きく二種類に分類される。一つは缶底と缶胴が一体と
なったものに天蓋を巻締めたもので、通常ツーピース缶
と呼ばれ、代表的な缶として、絞り・しごき加工によっ
て製缶されるDI缶(Drawand Ironed
缶)と、絞り加工によって製缶するDrD缶(Draw
and Redrawn缶)等がある。もう一つは胴部
に地蓋及び天蓋を巻締めたもので、通常スリーピース缶
と呼ばれ、代表的な缶として、半田缶・接着缶・溶接缶
等があるが、現在は接着缶と溶接缶が主流となってい
る。
【0003】スリーピース缶用素材としては、鋼板に錫
めっきとクロメート処理を施したブリキ系素材、鋼板に
ニッケルめっきとクロメート処理を施したニッケルめっ
き系素材、鋼板に金属クロムと水和酸化クロムの二層皮
膜を有するティンフリースチール系素材、その他が使用
されている。これらの素材は、殆どの場合、缶内面は内
容物保持性(耐食性)の点から塗装が施され、又缶外面
は内容物表示のため商標デザインが印刷されている。
【0004】このような内面塗装及び外面印刷は、前述
したスリーピース缶用素材を切板にした後、切板塗装ラ
インにて、内面塗装(1回目)、外面印刷用下地塗装
(2回目)、外面印刷(3回目)の3回通板により製造
される。高度の耐食性が要求される用途に対しては二度
の内面塗装が必要な場合があり、又外面印刷も5色以上
の多色印刷の場合、二度の印刷が必要な場合があり、結
果として4回通板あるいは5回通板により内外面の塗装
・印刷が行われることもある。そして、1回の通板毎に
切板は焼付け炉で加熱される必要がある。
【0005】この塗装印刷工程の合理化のため、いわゆ
るコイルコーティング法にて内面塗装及び外面印刷用ホ
ワイトコート、更には外面印刷まで一貫して連続的に行
うことが期待されるが、金属素地をベースとする場合に
は印刷精度を出すことが難しく、実用化されていない。
一方、フィルムを鋼板に積層させる技術は古くから知ら
れており、缶容器の分野に対しても従来から検討されて
きている。例えば、特開昭62−227642号公報、
特開昭58−82717号公報に見られるように、従来
技術は主に絞り缶や絞りしごき缶と言ったツーピース缶
や18l缶、及び缶蓋用途であり、本発明のように缶内
外面に特殊構造のフィルムが積層されている缶用鋼板あ
るいはスリーピース缶と言う技術の例はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、現行
のスリーピース缶は煩雑な内外面の塗装・印刷工程を経
て製造されており、製缶コスト低減のため、現状の切板
塗装・印刷からコイル塗装・印刷への切替えと、使用鋼
板の薄肉化が併せて検討されてきている。しかし、前述
した理由により、缶外面印刷の連続化は困難であり、
又、このことが使用鋼板の薄肉化に対し弊害要因となっ
ている。
【0007】更に、昨今の社会動向を見ると、価値観の
多様化から、商品の高級化、差別化が叫ばれており、商
品イメージアップは販売促進の重要な要素となってい
る。こうした動向の中で、従来の塗装・印刷工程を簡略
化し、より安価で、且つより鮮映で、より深みのある商
標デザインを有する、商品イメージの高い缶の得られる
鋼板の出現が強く望まれている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の基本的着想の第
1は、鋼板への直接連続印刷が困難なためフィルム上に
連続印刷を行い、印刷済みのフィルムを鋼板表面に連続
的に積層することにより、鋼板への連続印刷を間接的に
可能とするものである。第2は、積層する多層フィルム
構造を高速生産に適したものとすることにより、経済性
を追求したものである。
【0009】本発明に使用される缶外面用フィルムは、
2層共押し出しされた後の延伸加工によりフィルム化さ
れた低融点飽和ポリエステル樹脂から成る接着剤層と該
接着剤層の融点よりも10℃以上高い融点を有すると共
に白色顔料を含むポリエステル樹脂層とから成る2層フ
ィルム層と、商標デザインを表示する印刷インキ層と、
静摩擦係数が0.2以下の潤滑皮膜層とから構成され
る。特に、接着剤層が低融点飽和ポリエステル樹脂であ
り、白色顔料を含むフィルム層が前記接着剤層より10
℃以上高い融点を有する高融点飽和ポリエステル樹脂で
あるので、より高い生産性が保障され、経済的にも有利
である。更に、缶内面側を白色顔料を含まない2層共押
し出しされた後の延伸加工によりフィルム化された低融
点飽和ポリエステル樹脂から成る接着剤層と該接着剤層
の融点よりも10℃以上高い融点を有するポリエステル
樹脂層とから成る2層構造にすることにより、より安価
で性能の優れた缶体が保障される。
【0010】以下に本発明を詳細に説明する。まず、白
色顔料を含むフィルム層であるが、缶外面皮膜の基本的
構成は商標デザインを表示するインキ層/インキ層を保
護する潤滑皮膜層が必要最低限の層であるが、これらの
みでフィルムを形成することは困難であり、担体フィル
ムとして使用される。即ち、白色顔料を含むフィルムを
素材として、グラビア印刷ラインにて多色印刷を行い商
標デザインを表示する。その印刷インキ上に、滑剤を含
む熱硬化性樹脂を塗布・乾燥し、多層フィルムの製造を
行う。
【0011】フィルム層への白色顔料の添加は、商標デ
ザイン鮮映性を向上させるために必要なもので、従来法
では、外面印刷下地として白色顔料を含む熱硬化性塗料
を塗布・乾燥していたが、この塗装を省略することを目
的としている。白色顔料としては、酸化チタン系の白色
顔料を1〜30重量%含有させることにより、印刷性の
良好な白色フィルムを得ることができる。1%未満の添
加では白色化の効果が少なく、30%を超えると白色化
の効果がほぼ飽和すると共にフィルム性状が悪化する傾
向にあり、30%以下がよい。より望ましい範囲は、1
0〜25%の範囲である。
【0012】ベースのポリエステル樹脂は、製缶工程に
おける耐熱性・加工性・外観等の面より、延伸配向結晶
構造を有するものがよく、1軸延伸あるいは2軸延伸フ
ィルムが使用される。以上のようにして作成される多層
フィルムは、接着剤を介して鋼板表面に積層される。接
着剤としては、硬化剤を含むウレタン系、エポキシ系あ
るいはポリエステル系接着剤が使用可能であるが、接着
剤の塗布・乾燥作業は一般的にはロールコーターで行わ
れ、200m/min.以上の高速ラインにはなじまな
い面があるので、本発明においては、素地フィルムの製
造段階にて、下層が低融点飽和ポリエステル樹脂から成
る接着剤層、上層が前記接着剤層より10℃以上高い融
点を有する高融点飽和ポリエステル樹脂の2層構造フィ
ルムとする。これにより、高い生産性が保障される。下
層の低融点層のみを溶かすようにして、上層の高融点層
は配向結晶構造が残存するようにして高速での熱ラミネ
ート化が可能となる。この際、白色顔料は、上層のみあ
るいは上層と下層の両方に添加される。
【0013】ポリエステルフィルムの場合は、260℃
程度の高融点のものから、アルコール成分と酸成分を適
宜選択(共重合化)することで200℃以下のものまで
得られ、T−ダイによる2層共押出しとその後の延伸加
工でフィルム化される。本発明に適用されるフィルムの
厚みは、5〜25μmのものである。下限の5μm未満
では、フィルムに製缶工程で疵がついた場合点錆の発生
原因となり、外観の劣化をきたすため好ましくない。一
方、上限の25μmを超えた場合、意識的に疵をつけな
い限り、製缶工程で発生する疵は通常は錆発生には至ら
ず、効果は飽和し、経済的でない。好ましくは8〜20
μmがよい。
【0014】本発明で使用される印刷インキ層は、商標
デザインを印刷するもので、ウレタン樹脂を主バインダ
ーとした耐熱性・耐レトルト性の良好なインキで印刷さ
れる。本発明の重要目的である商標デザインの鮮映性を
確保するためにはグラビア印刷が好ましいと判断され
る。インキ層の厚みは、商標デザインによって多種多様
であり、基本的には限定できるものではない。
【0015】フィルム最外層の潤滑皮膜は、製缶工程に
おけるフィルムの疵付き防止、及び通板性といった観点
から行うもので、静摩擦係数0.2以下の皮膜であり、
例えばアクリル系、ポリエステル系等の塗料にSi系の
微粒子や有機系潤滑剤を含有させた皮膜が適用される。
厚みは0.1〜5μmである。0.1μm未満では摩擦
係数は小さくならず、効果は見られない。又、5μmを
超えると摩擦係数の更なる低下はなく、効果は飽和して
くる。フィルム上層の潤滑皮膜の厚みは1〜4μmが好
ましい。
【0016】缶内面の塗装は、従来の熱硬化性塗料を適
用すること可能であるが、本発明においては、極限ま
での高速生産を指向して、樹脂フィルムの積層を行う
その際、缶外面と同様の2層フィルム使用する。即
ち、下層は低融点ポリエステル樹脂から成る接着剤層、
上層は配向結晶構造を有する高融点ポリエステル樹脂層
から成る2層フィルムで、低融点ポリエステル層が鋼板
との接着面となる。又、ポリエステルフィルムの場合、
配向結晶性を残存させたものの方が、加工性・耐食性に
優れることから、1軸延伸あるいは2軸延伸フィルム
使用する
【0017】この場合の下層は、鋼板との接着性確保を
目的としたものであるから、厚みは1〜3μm程度でよ
く、又、上下層共白色顔料を含まないものでよい。上層
は耐食性保持の面より、12〜40μm、更に望ましく
は16〜30μmの範囲のものが使用される。本発明に
使用される鋼板は、Al、Cr、Ni、Sn等のめっき
を施した表面処理鋼板で、板厚は0.10〜0.25m
mのものが多用される。具体的には、付着量0.5〜
3.0g/m2 の錫めっき後化成処理を施した錫めっき
鋼板、付着量0.3〜2.0g/m2 のニッケルめっき
後化成処理を施したニッケルめっき鋼板、Sn及びNi
付着量として各々0.5〜2.0g/m2 、0.01〜
0.5g/m2 をNi、Snの順にめっき後化成処理を
施したSn/Niめっき鋼板、金属Cr付着量50〜1
20mg/m2 、酸化Cr付着量5〜20mg/m2
通常TFS(Tin Free Steel)と呼ばれ
ているクロム・クロメート処理鋼板などである。
【0018】上記鋼板の缶外面に相当する面に、商標デ
ザインを有する多層フィルムが、缶サイズに対応した幅
で連続的に積層され、ストライプ状の有機積層鋼板が製
造される。その後、缶サイズ相当ブランクに切断され、
製胴、缶胴接合部の補修塗装、ネックドイン加工、天蓋
巻締め、内容物充填、地蓋巻締めされるわけであるが、
充填後、更に高温殺菌処理(レトルト処理)が行われ
て、最終製品となる。
【0019】特に、缶胴接合部の補修塗装は、缶胴を溶
接で接合する溶接缶の場合は、接合部は無塗装なので必
須となっている。現行の製缶工程では、充填される内容
物によって種々の補修塗装が行われているが、この補修
塗装も生産性の点から、短時間高温焼付けの方向にあ
り、温度的には150℃以上、最も高温のものでは28
0℃に達する場合がある。
【0020】又、レトルト処理は、通常110〜130
℃の温度で20〜60分行われる。特に、缶胴接合部の
補修塗装工程において、フィルム融点が塗膜乾燥温度よ
り低いと、フィルムが局部的に溶融したり、結晶状態が
変化したりして、商標デザインの意匠性を低下させる原
因となる。更に、内容物充填後にレトルト処理が行われ
るが、この時にもフィルムの結晶構造が変化すると前述
した外観の劣化につながるため細心の注意が必要であ
る。
【0021】以上のようにして製造されるスリーピース
缶の缶外面には、低融点の飽和ポリ エステル樹脂から成
接着剤層/白色顔料を含むフィルム層/商標デザイン
を表示する印刷インキ層/潤滑皮膜層の4層皮膜が存在
し、製缶工程全てにおいて優れた特性を発揮する。特
に、低融点ポリエステル樹脂/白色顔料を含む高融点ポ
リエステル樹脂より成る2層フィルムを使用するので
より高い生産性が保障され、経済的にも有利である。こ
れは、缶内面にも、白色顔料を含まない形で適用され
る。
【0022】
【実施例】以下、実施例を示す。 〈実施例〉 下層の融点190℃、上層の融点240℃の2層構造を
有する、総厚み12μmの二軸延伸ポリエステルフィル
ム(上層には20重量%の酸化チタン系白色顔料を含
む)を製造後、上層膜面上にポリウレタン系樹脂をバイ
ンダーとする印刷インキを用い、商標デザインをグラビ
ア印刷し、更にその上に2μmのSi系微粒子を含むポ
リエステル系潤滑皮膜を塗布・乾燥することにより、印
刷済み多層構造フィルムを製造した。
【0023】一方、缶内面用フィルムとして前記と同様
の融点を有するが白色顔料を含まない二軸延伸された二
層構造フィルム(下層3μm、上層15μm)を準備し
た。板厚0.16mmで、Sn付着量1.0g/m2
Ni付着量0.03g/m2 のSn/Niめっき鋼板
(クロメート処理有)を高周波誘導加熱し、鋼板温度が
175℃になったところで、前記の缶内外面用フィルム
の低融点層が鋼板表面と接するように熱圧着し、更に2
05℃まで加熱したのち急冷した。この時、缶外面用フ
ィルムと缶内面用フィルムは、同一幅で、鋼板表裏にて
対応する位置関係になるように積層された。
【0024】こうして得られた有機積層鋼板から、商標
デザインが印刷されたフィルム面が缶外面になるように
して、250ml缶胴を溶接にて製造し、溶接部を補修
塗装し、250℃にて補修塗装部を乾燥させた。得られ
た溶接缶胴は、光沢良く、色ムラはなく、しかも鮮映性
は現行のスリーピース缶より良好であった。更に、ネッ
クドイン加工を行い、一方の端部に天蓋を巻締めた後、
1%クエン酸と0.1%食塩を含む促進試験液を充填
し、地蓋を巻締めて密閉してから、125℃で30分レ
トルト処理を行い、皮膜の外観変化、密着性を調べた
が、なんら問題なく、現行のスリーピース缶と比べ同等
以上の性能を有するものであった。
【0025】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明で得られる
スリーピース缶は、現行の外面印刷缶に比べ、フィルム
へのグラビア印刷により、光沢があり、商標デザインの
鮮映性に優れ、より深みのある印刷外観が得られると同
時に、極めて高い生産性が得られること、コイル使用が
可能になることにより従来より薄い鋼板の使用が可能に
なること、等多くの利点を生み、従来にない優れた効果
を奏するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 知彦 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株 式会社 中央研究本部内 (56)参考文献 実開 平3−8534(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 15/08 B32B 27/20 B65D 8/16 B65D 25/34

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 缶外面に当たる鋼板表面に、鋼板側から
    順に、2層共押し出しされた後の延伸加工によりフィル
    ム化された低融点飽和ポリエステル樹脂から成る接着剤
    と該接着剤層の融点よりも10℃以上高い融点を有す
    ると共に白色顔料を含むポリエステル樹脂層とから成る
    2層フィルム層と、商標デザインを表示する印刷インキ
    と、静摩擦係数が0.2以下の潤滑皮膜層とから構成
    される多層構造有機皮膜を有し、 缶内面に当たる鋼板表面に、鋼板側から順に、2層共押
    し出しされた後の延伸加工によりフィルム化された低融
    点飽和ポリエステル樹脂から成る接着剤層と該接着剤層
    の融点よりも10℃以上高い融点を有するポリエステル
    樹脂層とから成る2層フィルム層 を有することを特徴と
    する意匠性に優れた有機皮膜積層鋼板。
  2. 【請求項2】 缶外面に当たる鋼板表面側2層フィルム
    の低融点飽和ポリエステル樹脂に白色顔料が添加されて
    いることを特徴とする請求項1記載の意匠性に優れた有
    機皮膜積層鋼板。
  3. 【請求項3】 缶外面に当たる鋼板表面に、鋼板側から
    順に、2層共押し出しされた後の延伸加工によりフィル
    ム化された低融点飽和ポリエステル樹脂から成る接着剤
    層と該接着剤層の融点よりも10℃以上高い融点を有す
    ると共に白色顔料を含むポリエステル樹脂層とから成る
    2層フィルム層と、商標デザインを表示する印刷インキ
    層と、静摩擦係数が0.2以下の潤滑皮膜層とから構成
    される多層構造有機皮膜を有し、 缶内面に当たる鋼板表面に、鋼板側から順に、2層共押
    し出しされた後の延伸加工によりフィルム化された低融
    点飽和ポリエステル樹脂から成る接着剤層と該接着剤層
    の融点よりも10℃以上高い融点を有するポリエステル
    樹脂層とから成る2層フィルム層を有することを特徴と
    する意匠性に優れた有機皮膜積層鋼板より成るスリーピ
    ース缶。
  4. 【請求項4】 缶外面に当たる鋼板表面側2層フィルム
    の低融点飽和ポリエ ステル樹脂に白色顔料が添加されて
    いることを特徴とする請求項3記載の意匠性に優れた有
    機皮膜積層鋼板より成るスリーピース缶。
JP13519291A 1991-05-17 1991-06-06 意匠性に優れた有機皮膜積層鋼板及びその鋼板より成るスリーピース缶 Expired - Fee Related JP2998043B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13519291A JP2998043B2 (ja) 1991-06-06 1991-06-06 意匠性に優れた有機皮膜積層鋼板及びその鋼板より成るスリーピース缶
CA002068829A CA2068829C (en) 1991-05-17 1992-05-15 Steel strip for three-piece can body, production process thereof and resistance seam welded three-piece can body
AU16328/92A AU652630B2 (en) 1991-05-17 1992-05-15 Steel strip for three-piece can body, production process thereof and resistance seam welded three-piece can body
DE69206499T DE69206499T2 (de) 1991-05-17 1992-05-18 Stahlband für einen dreiteiligen Dosenkörper, Verfahren zu seiner Herstellung und wiederstandsnahtgeschweisster dreiteiliger Dosenkörper.
EP92304458A EP0521606B1 (en) 1991-05-17 1992-05-18 Steel strip for three-piece can body, production process thereof and resistance seam welded three-piece can body
US08/463,465 US5820954A (en) 1991-05-17 1995-06-05 Steel strip for three-piece can body, production process thereof and resistance seam welded three-piece can body
US08/470,684 US5597436A (en) 1991-05-17 1995-06-06 Process for producing a print laminated steel strip used for the manufacture of a three-piece can body

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13519291A JP2998043B2 (ja) 1991-06-06 1991-06-06 意匠性に優れた有機皮膜積層鋼板及びその鋼板より成るスリーピース缶

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05111980A JPH05111980A (ja) 1993-05-07
JP2998043B2 true JP2998043B2 (ja) 2000-01-11

Family

ID=15145995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13519291A Expired - Fee Related JP2998043B2 (ja) 1991-05-17 1991-06-06 意匠性に優れた有機皮膜積層鋼板及びその鋼板より成るスリーピース缶

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2998043B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011118848A1 (ja) 2010-03-25 2011-09-29 新日本製鐵株式会社 耐食性に優れた容器用鋼板
WO2012023536A1 (ja) 2010-08-18 2012-02-23 新日本製鐵株式会社 耐食性に優れた缶用鋼板
WO2014061640A1 (ja) 2012-10-15 2014-04-24 新日鐵住金株式会社 容器用鋼板およびその製造方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100261507B1 (ko) * 1997-12-10 2000-07-15 손봉락 수지필름 피복 금속판의 제조방법
JP4078780B2 (ja) * 2000-02-18 2008-04-23 東洋製罐株式会社 溶接缶胴及びその製法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011118848A1 (ja) 2010-03-25 2011-09-29 新日本製鐵株式会社 耐食性に優れた容器用鋼板
WO2012023536A1 (ja) 2010-08-18 2012-02-23 新日本製鐵株式会社 耐食性に優れた缶用鋼板
US8753754B2 (en) 2010-08-18 2014-06-17 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Steel sheet for can exhibiting excellent corrosion resistance
WO2014061640A1 (ja) 2012-10-15 2014-04-24 新日鐵住金株式会社 容器用鋼板およびその製造方法
KR20160113739A (ko) 2012-10-15 2016-09-30 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 용기용 강판 및 그 제조 방법
US9945037B2 (en) 2012-10-15 2018-04-17 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Steel sheet used to manufacture a container and method of manufacturing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05111980A (ja) 1993-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0521606B1 (en) Steel strip for three-piece can body, production process thereof and resistance seam welded three-piece can body
JPH01192546A (ja) 2層被膜構造を有するラミネート鋼板及びその製造方法
JP2998043B2 (ja) 意匠性に優れた有機皮膜積層鋼板及びその鋼板より成るスリーピース缶
JPS5882717A (ja) ポリエステル樹脂フイルム被覆金属板の製造方法
US5863624A (en) Can-covering polyester film and production process thereof
JPH03236954A (ja) スリーピース缶用フィルム積層鋼帯およびその製造方法
JP3060073B2 (ja) コイルコーティングラインにおける3ピース缶用有機積層鋼板の製造方法
JP2998042B2 (ja) ストライプ状の多層有機皮膜を有するスリーピース缶用鋼板
JP2969394B2 (ja) 缶外面に多層構造有機皮膜を有するスリーピース缶
JP2711947B2 (ja) 加工耐食性に優れた薄肉化深絞り缶用樹脂被覆錫めっき鋼板の製造方法
JP2998046B2 (ja) 印刷鮮映性の優れた溶接缶用有機積層鋼板及びその鋼板より成る溶接缶
JP3089433B2 (ja) 3ピース缶用ストライプラミネート鋼板の製造方法
JP2873746B2 (ja) 多層構造有機皮膜を有するスリーピース缶
JP3134133B2 (ja) カラーフィルム積層缶体
JPH06320669A (ja) 薄肉化深絞り缶用樹脂被覆金属板
JP3065390B2 (ja) 食缶用フィルムラミネート鋼板
JPS58177448A (ja) 錫めつき鋼板を用いた溶接缶体
JPH0762591A (ja) 印刷鮮映性及び皮膜密着性の優れたスリーピース缶用錫めっき鋼板
JP4405301B2 (ja) 耐カジリ性に優れたポリエステル樹脂フィルム被覆金属板
JPH06234188A (ja) 薄肉化深絞り缶用樹脂被覆金属板
JP3056377B2 (ja) 容器用二層樹脂被覆鋼板
JPH0824958A (ja) 2ピース缶用樹脂被覆鋼板
JP2002113809A (ja) 樹脂フィルム積層めっき鋼板、それを用いた缶、および樹脂フィルム積層めっき鋼板の製造方法
WO2001004380A1 (fr) Tole en acier pour contenant feuillete et procede de fabrication de boite l'utilisant et boite associee
JPH083781A (ja) 印刷鮮映性とフイルム密着性に優れたスリーピース缶用錫めっき鋼板及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990907

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081105

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees