JP2997226B2 - パイロット弁 - Google Patents
パイロット弁Info
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Description
において、水圧作動式の水位調整弁、圧力調整弁、緊急
遮断弁等の動作を制御する圧力感知式パイロット弁に関
するものである。
緊急遮断弁等の主弁として、図9に示すようなものが使
用されている。この主弁は、弁箱50内の隔壁51に弁
座52を形成し、その上方に操作ポート53を有するシ
リンダ54を設け、シリンダ54内に上下動に伴い弁座
52に接離する弁体55を挿入し、この弁体55の中央
部に連通孔56を設け、連通孔56に弁箱50の下方か
ら立ち上がるニードル57の先端部を挿入した構成とさ
れている。
8を介してパイロット弁59を接続し、このパイロット
弁59によりパイプ58からの圧力流体の流出量を制御
することにより、シリンダ54内の圧力を変化させ、弁
体55を上下させて開閉動作を行う。なお、弁体55の
下降に伴い、ニードル57により連通孔56の開口面積
が2次関数的に小さくなるので、弁体55の下降速度は
閉止位置付近において緩慢になり、ウォーターハンマー
による事故が防止される。
留を防止する2点水位調整弁として使用する際には、主
弁の開閉水位に差を設けるため、図10に示すようなヒ
ステリシス機能を有するパイロット装置が構成される。
この装置は、重錘60を移動自在に密封した一対の梃子
61、62を揺動可能に上下に配置し、上位梃子61を
パイロット弁59に連結すると共に、下位梃子62の先
端にロッド63を介してフロート64を摺動自在に垂下
支持し、上下限水位(HWL及びLWL)において重錘
60の移動に伴い下位梃子62及び上位梃子61を順次
揺動させて、パイロット弁59を開閉するものである。
ようなパイロット装置は、パイロット弁の他に梃子やフ
ロートを設置する必要があり、この設置工事に非常に手
間がかかるという問題があった。
備えた圧力感知式のパイロット弁を提供することを課題
とする。
め、この発明に係るパイロット弁は、シリンダ内に下面
に受圧して上下動するピストンを下方に付勢して挿入
し、このピストンから下方に延びる弁棒に、その上下動
に伴い弁座に接離する弁体を設けると共に、弁棒をピス
トンに対し所定範囲内で上下方向にスライド可能とした
のである。
ストンが下降しても、弁棒は所定圧力までピストンに追
随せず、開閉動作は行われない。そして、所定圧力に達
すると、弁棒とピストンとが係合し、ピストンの上下動
に伴い弁体が弁座に接離して開閉される。
のピストンに対するスライド量を調整可能とすると、開
閉圧をそれぞれ変化させることができる。
付図面に基づいて説明する。なお、このパイロット弁
は、図9に示すような主弁の制御に使用されるものであ
る。
このパイロット弁では、図示のように、基体1の上部に
シリンダケース2が取り付けられ、これらにより形成さ
れたシリンダ3内には上下方向にスライドするピストン
4が挿入されている。ピストン4の上方にはコイルばね
5が設けられ、このコイルばね5はシリンダケース2の
上部にねじ込まれた外筒6により包囲されている。外筒
6の上部にはキャップ7が被せられ、キャップ7にねじ
込まれた調節ねじ8の先端がコイルばね5の上面に載置
されたばね押え9に当接してコイルばね5を圧縮し、ピ
ストン4は下方に付勢されている。この付勢力は調節ね
じ8のねじ込み量に応じて変化する。
ベロフラム(藤倉ゴム(株)商品名)などのダイヤフラ
ム10が設けられ、ダイヤフラム10の下側は、ピスト
ン4の下端及びシリンダ3の内壁で囲まれた受圧室11
となっている。受圧室11の下方には連通孔12を介し
て弁室13が設けられ、連通孔12の弁室13側周縁部
は弁座14となっている。弁室13には流入ポート15
が、受圧室11には受圧ポート16がそれぞれ連通して
いる。
が貫通しており、弁体17は弁棒18の上下動に伴い弁
座14に接離する。弁棒18の上端部はピストン4に形
成された上下方向のスライド孔19に下方から挿入さ
れ、その挿入部にはナット20がねじ込まれている。ス
ライド孔19の下端開口縁にはナット20が係合可能な
フランジ21が形成され、スライド孔19の上部には調
節ねじ22がねじ込まれている。この構成により、弁棒
18は、上端が調節ねじ22に当接する位置と、ナット
20がフランジ21に係合する位置との間でピストン4
に対して上下方向にスライド可能となっている。
ように、水槽Sの2点水位調整に使用するには、流入ポ
ート15をパイプ58を介して主弁の操作ポート53
に、受圧ポート16を主弁の2次側にそれぞれ接続す
る。
ま、水槽Sの水位がHWLよりも低い初期通水時には、
図1に示すように、2次圧H2 (水槽Sの水圧)が低
く、コイルばね5による下向きの力が勝って、ピストン
4は下がっている。この状態では、弁体17が弁座14
から離れ、1次圧H1 (主弁のシリンダ内圧)により、
1次側(流入ポート15)から弁室13、連通孔12及
び受圧室11を介して2次側(受圧ポート16)に水が
流れ、主弁が開いて水槽Sに給水される。
大きくなり、図2に示すように、ピストン4がコイルば
ね5の付勢力に抗して上昇し、フランジ21にナット2
0が係合して弁棒18が引き上げられ、水位がHWLに
達すると、図3に示すように、弁体17が弁座14に密
着し、1次側と2次側とが遮断され、主弁が閉じて水槽
Sへの給水は停止される。
がると、図4に示すように、2次圧H2 が低下してピス
トン4が下降するが、弁棒18は所定圧力までピストン
4に追随せず、弁体17と連通孔12との断面積の差に
起因する押上力により、弁体17の弁座14への密着状
態が維持され、水槽Sへの給水は行われない。
に、水位がLWLに達すると、ピストン4の下降に伴い
弁棒18の上端が調節ねじ22に当接し、弁棒18は押
し下げられて弁体17が弁座14から離れ、1次側から
2次側へ水が流れ、主弁が開いて水槽Sへの給水が再開
される。
下方への付勢力を調整すると、これに釣り合う2次圧H
2 が変化するので、HWLを任意のレベルに設定するこ
とができる。
ピストン4に対するスライド量を調整すると、HWLと
LWLとの差を変化させることができ、LWLも任意の
レベルに設定することができる。なお、調節ねじ22を
完全に締め付けて弁棒18をピストン4に固定すると、
水位は1点に調整される。
形態を説明する。ここで、上記第1実施形態との対応部
分には同一の符号を付する。このパイロット弁は、図7
に示すように、受圧室11と弁室13とは隔壁23によ
り仕切られ、流入ポート15は弁室13の下面に開口
し、その周縁が弁座14となっている。また、弁室13
の側壁には流出ポート24が設けられている。
る場合には、例えば、図8に示すように、流入ポート1
5を主弁の操作ポート53に、受圧ポート16を主弁の
1次側に、流出ポート24を主弁の2次側にそれぞれ接
続する。
側圧力が設定値以上に増大した場合に、ピストン4及び
弁棒18が上昇し、弁体17が弁座14から離れて主弁
を開き、設定圧力を保持する。
ン4は下降するが、弁棒18は所定圧力までピストン4
に追随せず、弁体17が弁座14から離れた状態が維持
されるので、ハンチングが起こらない。
ト弁は、受圧して上下するピストンに弁体を有する弁棒
を所定範囲内で上下方向にスライド可能に遊嵌し、前記
弁体が弁棒の上下動に伴い弁座に接離するようにしたの
で、開閉圧が異なるヒステリシス機能が得られ、主弁に
直結する簡単な設置作業で2点水位の調整を行うことが
できる。
のピストンに対するスライド量を調整可能とすると、開
閉圧をそれぞれ変化させることができる。
流入状態を示す断面図
開放状態を示す断面図
Claims (3)
- 【請求項1】 シリンダ内に下面に受圧して上下動する
ピストンを下方に付勢して挿入し、このピストンから下
方に延びる弁棒に、その上下動に伴い弁座に接離する弁
体を設けると共に、弁棒をピストンに対し所定範囲内で
上下方向にスライド可能としたパイロット弁。 - 【請求項2】 前記ピストンの下方への付勢力を調整可
能とした請求項1に記載のパイロット弁。 - 【請求項3】 前記弁棒のピストンに対するスライド量
を調整可能とした請求項1又は2に記載のパイロット
弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9186577A JP2997226B2 (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | パイロット弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9186577A JP2997226B2 (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | パイロット弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1130346A JPH1130346A (ja) | 1999-02-02 |
JP2997226B2 true JP2997226B2 (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=16190982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9186577A Expired - Fee Related JP2997226B2 (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | パイロット弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2997226B2 (ja) |
-
1997
- 1997-07-11 JP JP9186577A patent/JP2997226B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1130346A (ja) | 1999-02-02 |
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