JP4098737B2 - 減圧弁装置 - Google Patents

減圧弁装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4098737B2
JP4098737B2 JP2004057791A JP2004057791A JP4098737B2 JP 4098737 B2 JP4098737 B2 JP 4098737B2 JP 2004057791 A JP2004057791 A JP 2004057791A JP 2004057791 A JP2004057791 A JP 2004057791A JP 4098737 B2 JP4098737 B2 JP 4098737B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
valve
cylinder
outflow chamber
valve body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004057791A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005250673A (ja
Inventor
重勝 一二
章生 明渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurimoto Ltd
Original Assignee
Kurimoto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurimoto Ltd filed Critical Kurimoto Ltd
Priority to JP2004057791A priority Critical patent/JP4098737B2/ja
Publication of JP2005250673A publication Critical patent/JP2005250673A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4098737B2 publication Critical patent/JP4098737B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Fluid Pressure (AREA)

Description

この発明は、上水道配管や農業用水配管等の途中に設けられ、上流側から供給される流体の圧力を、一定の圧力に減圧して下流側へ配水するために流路に介設する減圧弁に関するものである。
従来の減圧弁装置は、例えば図5に示すように、管水路Dに介設した弁箱11内に弁体8を設け、その弁体8が流路の流入側と流出側との間の弁座9に接離するようになっており、その弁体8は別に設けられたシリンダ6に摺動自在に保持されたピストン7と一体として、そのピストン7は、表裏両側加圧面の差圧に応じてシリンダ6に摺動して、弁体8の弁座9への前記接離度合(弁孔5の開放度合)を決定するようになっている。
前記シリンダ6内のピストン7の一方の加圧面は、前記流入室3側に向いてその流入側の圧力が作用し、他方の加圧面はシリンダ6側に向いて、管水路Dの流出室4から引き出された導圧管25,26が接続されて、その導圧管25,26の途中には流出側の圧力を検出してシリンダ6内と流出室4との連通を制御する圧力設定弁20が介設されている。
この圧力設定弁20は、前記流出室4と上記シリンダ6内との間に介在して、その流出側の圧力が自己の持つ設定値未満になったときにはシリンダ6内と流出室4とを連通するようになっており、流出側の圧力がその設定値になるとその連通を閉止するようになっている。このシリンダ6内の圧力調整により、流出側の圧力に応じたピストン7位置を決定して弁体8と弁座9の間隙を調整し、前記流出側の圧力を制御するものである。
例えば、流出側の圧力が低い時には、その弁体8を開放側に作用させるよう圧力設定弁20がシリンダ6内を流出室4に連通させ、流出側の圧力が一定値になるまで前記弁体8を所定の開閉度合以上に制御して、流出側の圧力が上がるようにする。流出側の圧力が高い時には、その弁体を閉鎖側に作用させるよう圧力設定弁20がシリンダ6内と流出室4との連通を閉止し、前記弁体8を所定の開閉度合以下に制御して、それ以上流出側の圧力が上がらないようにする。このようにして、上流の流入側から供給される流体を、下流の流出側へ一定の流量、圧力で配水するものである。
一般的な上水道配管などでは、水の使用量は昼間と夜間で差があるため、昼間の送水量が多い状態に合うように上記減圧弁1の圧力を設定した場合、夜間のように送水量が少なくなった時に、弁体が小刻みな開閉を繰り返すハンチングをおこして下流側圧力が一定しないことがある。このため、従来は前記圧力設定弁20の流出室4側の導圧管に絞り弁(図5に図示せず)を設けるなどして、導圧管の流量を制限することにより導圧管の水抜けを悪くして弁体の動きが鈍くなるよう抑制し、ハンチングを防止している。
また、図5に示すように、高圧と低圧の複数段階の圧力設定弁20を設けて、電動式切替弁28を介してその複数の圧力設定弁20を要求される設定圧に応じて使い分け、圧力設定を、配水量の多い昼間と少ない夜間の条件に合わせて選択可能とする技術や(特許文献1参照)、あるいは、その昼間と夜間とでそれぞれ異なる配水流速をオリフィス等で検出することにより、その流速に基づいて圧力設定弁を作動させ減圧弁の開閉度合を制御するようにした技術も開示されている(特許文献2参照)。
この大流量、小流量双方に対応可能とした減圧弁においては、前記設定圧の範囲が広がるためハンチングをある程度防止することができるが、その設定値は一定の数値に限られておりハンチングを完全には解消できない場合もある。このため、特許文献1、特許文献2に記載の減圧弁においても、その導圧管には前記絞り弁を設置するとともに、通常の使用状態ではその絞り弁を絞って導圧管を通過する流量を制限しておくことが望ましい。
特開2003−67057号公報 特開2002−132355号公報
しかし、このように導圧管の流量が絞り弁により制限された状態にあると、減圧弁1の下流側で一気に大量のに水が消費されたとき、例えば、火災の消火に大量の水が使用された場合などに、その減圧弁1の弁体8の開閉速度は前記導圧管の流量に制限されるため即時に弁体8が開放されず、大量送水に対応できない。また、シリンダ6内から流出室4へと流れる流量が制限されていると、シリンダ6内の圧力が下がりにくく、弁体8の開度に上限が生じる問題もある。
そこで、この発明は、減圧弁のハンチングを防止するとともに、簡単な装置で大量送水の際に減圧弁が即時に全開できるようにすることを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、差圧式減圧弁の弁体の開閉度合を圧力でもって制御するためのシリンダと、その減圧弁の流出室とを連通する導圧管に絞り部を介設し、その絞り部と並列してバイパス回路を設けて、そのバイパス回路には、流出室の減圧に伴って開く弁を介設したのである。このようにすれば、流出室の圧力が所定圧以下になれば、バイパス回路が大きく開いてシリンダ圧を流出室側に開放し、シリンダ内が減圧されることにより減圧弁の弁体を一気に開放し得る。
具体的な装置の構成は、管水路に差圧式減圧弁を介設し、その減圧弁は、その弁体が水密に摺動するシリンダに、導圧管を介して流出室の水圧を導入し、その導圧管に圧力設定弁を介設して、その圧力設定弁により、前記流出室の水圧に基づき、前記弁体をシリンダ内で移動させてその開閉度合を制御する減圧弁装置において採用したものである。前記圧力設定弁と前記流出室との間に位置する導圧管に絞り部を設けるとともに、その絞り部に、リフト弁を介設したバイパス回路を並列に設け、このリフト弁は、通常は閉じているものとして、前記流出室の圧力が所定圧以下になると開放するものとしたのである。
このようにすれば、その絞り部によって流路を絞って導圧管の流量を微量にしておけば、常にハンチングを防止することができ、かつ、減圧弁の下流側で大量に水が消費されて流出室の圧力が下がったときには、バイパス回路のリフト弁が開くので、シリンダ圧を一気に開放し、減圧弁の弁体をすみやかに開弁する。この開弁により、減圧弁の下流側での大量送水に対応する大量配水が早期に可能となる。
また、前記リフト弁は、その弁体がバネにより閉弁方向に付勢されており、前記バネの付勢力に抗して前記シリンダの水圧が印加されているとともに、前記流出室の水圧が前記閉弁方向に印加されているものであり、前記流出室の圧力が所定圧以下になると前記シリンダの水圧により前記弁体が開放されようにした構成を採用し得る。
そのリフト弁の弁体は、バネの弾性力でもって付勢されて弁座に押さえつけられており、バイパス管の流出側とシリンダ室に圧力差がないときには弁孔は閉じられている。流出室側の圧力が所定圧以下に下がると、弁体は、シリンダ側の圧力によってその弾性力に抗して弁孔を開き、バイパス回路を連通するのである。
すなわち、減圧弁の下流側で大量に水が消費されて流出室の圧力が下がったときには、バイパス回路のリフト弁がその前後の圧力差によって前記バネの付勢力に打ち勝って開き、そのバイパス回路を通じてシリンダと流出室とを連通してシリンダ圧を一気に開放し、簡単な装置でもって減圧弁を全開可能にし得る。
この発明は、減圧弁のハンチングを防止するとともに、簡単な装置で、大量送水の際に減圧弁を即時に全開できる。
一実施形態を図1及び図3に示し、この実施形態の減圧弁10は、上記特開2003−67057号公報に記載の差圧式と同様の構成であって、図3に示すように、弁箱11内を隔壁2により流入室3と流出室4に分割し、その隔壁2に弁孔5を形成したものである。その流出室4内にはシリンダ6が設けられ、このシリンダ6に弁体8となる筒状ピストン7が上下に摺動自在に嵌まっている。ピストン7は一のパッキン14を介して弁箱11に水密に支持され、他のパッキン15を介してシリンダ6に水密に支持されている。このため、筒軸方向に振れることなく移動する。
ピストン7の下面は閉塞され、また、下面周縁には弁体用ガスケットを設けて弁体8を構成している。この弁体8のガスケットが弁孔5の周囲の弁座9に圧接して弁孔5を閉鎖し全閉弁される。ピストン7の下部にはガイド16がボルト止めされ、このガイド16は筒状の基部16aと周囲4等分位の脚16bとから成り、その脚16bが弁孔5(弁座9)の内面に摺接して、ピストン7の振れを防止する。
ガイド16の基部16a下面全周は三角形状の鋸刃状となっており、弁体8が弁座9から僅かに離れた微小開弁時、その各鋸刃状部の間隙を通って、流入室3から流出室4に流水するようになっている。このとき、その多くの間隙からシャワー状になって拡散流下するため、キャビテーションは生じにくくなっている。
このピストン7の昇降は、ピストン7の下面圧(流入室3の圧力P1)と上面圧(シリンダ6内の圧力P3)との差圧によって生じ、下面圧が上面圧よりも高くなる上昇し、逆に低くなると下降する。そのピストン7の上面圧を作用させるシリンダ6内のピストン7上方空間は、この減圧弁10に付設されている圧力設定弁20たるパイロット弁を介して、流出室4とシリンダ6内が連通し、その圧が制御される。なお、圧力設定弁20は、高圧用、低圧用の2つの圧力設定弁20a,20bからなり、それぞれ並列してシリンダ6、流出室4に接続されて、両圧力設定弁20a,20bは、切替装置28によって選択的に使用される。
その圧力設定弁20は、図3に示すように、弁箱21内にダイヤフラム22を有して、その一側にコイルバネ23、他側に弁体24が設けられており、そのダイヤフラム22の起伏により弁体24が弁座24aに接離する。ダイヤフラム室21aには減圧弁10の流出室4から導圧管25が導かれており、弁室21bには、上記導圧管25及び上記透明筒12内、及びその座金具13内の流路を介してシリンダ6内に連通した導圧管26がそれぞれ接続されている。弁体24が弁座24aから離れて開弁することにより、両導圧管25、26が連通し、弁体24が弁座24aに圧接して閉弁することにより両導圧管25、26は非連通となる。なお、その透明筒12内、及びその透明筒12を弁箱11に固定する座金具13内の流路には、ピストン7に立設され、そのピストン7とともに昇降する開度支持棒が挿通されており、この開度支持棒の透明筒12内における軸方向位置を目視することにより、ピストン7の開度を確認できる。この開度確認の機能は、必要に応じて設けることができる。
この圧力設定弁20は、バネ受け27のねじ込み量、及びバネ23のバネ定数を適宜に選定することにより、開閉弁時(弁体24が弁座24aに圧接するとき、又は離れるとき)、すなわち作動圧力を設定することができる。
その導圧管25には、図3に示すように、流出室4と前記圧力設定弁20のダイヤフラム室21a、及び弁室21bとの途中に介在するよう、図1(a)に示す絞り装置30を取り付ける。その絞り装置30は、絞り部31aを有する本管31と、その絞り部31aを迂回するとともにリフト弁32aを有するバイパス回路32とからなる。なお、リフト弁32aの構成は、図1(b)に示すものであり、図3の絞り装置30内には一般的なリリーフ弁記号(図3の符号32a参照)で記載している。また、前記絞り部31aの構成は、図2(a)、(b)、(c)に示す絞り弁41を採用している。
そのバイパス回路32のリフト弁32aは、図1(b)に示すように、その弁体38が弁室36内に挿入され、弁体38と弁室33内壁との間には、流体が流入することができる程度の所定の隙間を介在して、弁体38が昇降自在になっている。このため、その弁室36内には、図1(b)に示す前記弁体38が弁座39に接した閉弁状態にあってその弁体38を挟んで、その一側(図中の下方)にシリンダ6側のバイパス管32bが、他側(図中の上方)に流出室4側のバイパス管32cが連通している。前記弁体38が弁座39から離れて上昇し開弁状態になると、シリンダ6側のバイパス管32bと流出室4側のバイパス管32cとが連通するようになっている。
また、その弁室36内において、弁体38の前記他側(前記弁体38の上面)の凹部38aと、ガイド40にねじ込まれた調整ボルト38の弁室36側の当接面との間に嵌め込まれたバネ33の弾性力をもって弁体38が付勢されて、弁孔35の弁座39に向かって押し付けられるようになっている。
このため、流出室4側とシリンダ6側の各バイパス管32b、32cの圧力差が所定の範囲内にあるときには、前記バネ33の弾性力でもって弁体38は弁孔35の弁座39に押し付けられて接し弁孔35を閉じるようになっており、また、流出室4側の圧力が所定圧以下に下がると、その弁体38は、シリンダ6側からの圧力によって、前記バネ33の付勢力に抗して上昇して弁孔35を開き、バイパス回路32を連通するようになっている。
なお、調整ボルト37の前記当接面の軸方向の位置は、調整ボルト37のガイド40へのねじ込み量によって調整できるので、そのボルト37を、調整した適宜の位置でナット37aを介して締め付けて固定すれば、バネ33が弁体38を押し付ける力を調整できるようになっている。また、図1(b)に示す押し棒40aをガイド40にねじ込むことにより、その押し棒42先端で弁体38を図中の上方に向かって押し上げて、強制的に弁孔35を開放できるようにもなっている。
一方、本管絞り部31aを構成する前記絞り弁41は、図2(b)に示すように、筒状の弁室46内に向かって、シリンダ6側の本管31bと、流出室4側の本管31cとがそれぞれ前記弁室46の筒軸方向に位置を違えて開口しており、その両開口42,43を塞いだり開放したりするように弁体48が筒軸方向に移動自在となっている。その移動は、弁体48と一体の調整ボルト47がガイド40にねじ込まれており、その調整ボルト47をガイド40に対して回転することにより、弁体48が筒軸方向に進退するようになっている。図2(b)及び(c)に示す状態で、絞り弁41は微量に開弁して本管31が連通している状態である。
この減圧弁10の作用を説明すると、まず、管水路Dに流水がない場合には、ダイヤフラム室21aにはバネ23の付勢力を超える大きな圧が作用しないので、図1に示すように、圧力設定弁20の弁24は開き、導圧管25,26が弁室21bを介して流出室4の圧力がシリンダ6内に連通している(圧力設定弁20は、図中の低圧用弁20aに設定されているものとする)。このとき、シリンダ6内の減圧弁10の弁孔5は閉じており、また、導圧管25に設けた絞り装置30の本管31側は、絞り弁41によって流路が細く絞られた状態で流通しており、バイパス回路32側はリフト弁32aによって流路が閉じられている。
この状態から管水路Dに通水すると、その流入室3側の流体圧によってピストン7を押し上げる。圧力設定弁20の弁24は開いているので、そのシリンダ6内の圧は、導圧管25、26を介して流出室4側に押し出されてピストン7が押し上げられ、弁孔5は開弁する。この開弁により、流入室3から弁孔5を介して流出室4に配水する。
やがて、流出室4側の水圧P2 が圧力設定弁20の設定圧(バネ23の押し付け力と同じ圧力)に達すると、ダイヤフラム室21aもその圧に達し、圧がさらに上昇しようとすると、バネ23の押し付け力に抗してダイヤフラム22を押し上げる。この押し上げにより、図3に示すように、弁室21b内で弁体24が上昇して弁座24aに接して弁孔が閉じる。このとき、その弁室21b、両導圧管25、26を介してシリンダ6内の水圧P3 もその流出側水圧P2 とほぼ同一となっているため、その水圧P3 、P2に応じたピストン7の位置で止まり、所定の流量を確保し得る開放度合となった状態で圧力が均衡してその弁孔5の開放度合が維持される。
流出室4側の水圧P2 が圧力設定弁20の設定圧(バネ23の押し付け力と同じ圧力)よりも下がると、ダイヤフラム室21aもその圧に下がってバネ23の押し付け力によりダイヤフラム22を押し下げる。この押し下げにより、図3に示す下方に向かって、弁体24が下降して弁座24aから離れて弁孔が開く。このとき、両導圧管25、26を介してシリンダ6内の水圧P3 もその流出側水圧P2 とほぼ同一となるように下がるため、その下がったその水圧P3 、P2に応じたピストン7の位置に上昇して弁孔5を開放し、所定の流量を確保し得る開放度合となった状態で圧力が均衡してその開放度合が維持される。
流入室3や、流出室4の圧力の変動により、ピストン7の上昇下降、圧力設定弁20の開放閉鎖が繰り返されて、圧力設定弁で設定された所定圧に減圧された配水が、流出室4側に向かって継続して行われる。
なお、図3に示す切替装置28を介して導圧管25,26の連通を切り替えることにより、シリンダ6内は、高圧用の圧力設定弁20b又は低圧用の圧力設定弁20aによって選択的に制御されるようになる。すなわち、前記圧力設定弁20aによる低圧設定時には、前記切替装置28を遮断するものとし、前記圧力設定弁20bによる高圧設定時には、前記切替装置28を開放するものとするが、その高圧設定時には必ずしも低圧用の圧力設定弁20aを流出室4に非連通とする必要はない。
上記配水の過程で、導圧管25に設けた絞り装置30のバイパス回路32は、リフト弁32aを挟んで流出側バイパス管32bとシリンダ側バイパス管32cに圧力差がない通常の配水状態において、そのリフト弁32aの弁孔を閉じて連通していない。本管31は、絞り弁31aを挟んで流出側本管31bとシリンダ側本管31cとを連通しているものの、図2(c)の流路の断面に示すように、その流体の流れが弁体48により制限されている。このため、管水路1の流入室3側(上流側)から流出室4側(下流側)への送水が極小量である場合であっても、弁体5の開閉度合を制御するシリンダ6内から流出室4への流体の流れが鈍くなってピストン7が小刻みに昇降することを防ぐので、ハンチングを起すことはない。
また、減圧弁10の下流側で一気に大量の水が消費されて流出室4の圧力が下がったときには、その流出室4に連通する絞り装置30の前記バイパス回路32において、図1(b)に示す、リフト弁32aの弁体38を挟んで流出室4側の弁室33内にバイパス管32cが連通しているので、そのリフト弁32aの弁体38が、シリンダ6側のバイパス管32bの圧力によってバネ33の押し付け力に抗して上昇する。この上昇により、絞り装置30のバイパス回路32を通じてシリンダ6内と流出室4とを連通して減圧弁10の弁体5をすみやかに全開放する。この開放により流出室4側への大量配水が可能になる。
この実施形態では、圧力設定弁を2つ設けて設定圧を切替装置28により容易に変更できるようにしたが、この実施形態には限定されず、例えば、図4に示すように、一方の圧力設定弁のみとしてもよいし、さらに3つ以上の圧力設定弁を使用してもよい。また、絞り部31aの構成は、この実施形態のように絞り弁41としてもよいし、流路の流れを制限するその他の絞り手段を用いても良い。さらに、減圧弁は、差圧式のものであれば、特にこの実施形態のものには限定されない。
一実施形態の絞り装置の詳細図で、(a)は平面図、(b)は切断正面図 図1の絞り弁の詳細図で、(a)は平面図、(b)は切断正面図、(c)は(b)の要部拡大図 一実施形態の減圧弁装置を示す要部断面図 他の実施形態の要部断面図 従来例の要部断面図
符号の説明
1,10 減圧弁
2 隔壁
3 流入室
4 流出室
5,35,45 弁孔
6 シリンダ
7 ピストン
8,24,38,48 弁体
9,39 弁座
11,21 弁箱
12 透明筒
13 座金具
20 圧力設定弁
22 ダイヤフラム
23,33 バネ
25,26 導圧管
30 絞り装置
31 本管
31a 絞り部
32 バイパス回路
32a リフト弁
41 絞り弁
D 管水路

Claims (2)

  1. 管水路Dに差圧式減圧弁10を介設し、その減圧弁10は、その弁体8が水密に摺動するシリンダ6に、導圧管25,26を介して流出室4の水圧を導入し、その導圧管25,26に圧力設定弁20を介設して、その圧力設定弁20により、前記流出室4の水圧に基づき、前記弁体8をシリンダ6内で移動させてその開閉度合を制御する減圧弁装置において、
    前記圧力設定弁20と前記流出室4との間に位置する導圧管25に絞り部31aを設けるとともに、その絞り部31aに、リフト弁32aを介設したバイパス回路32を並列に設け、このリフト弁32aは、通常は閉じており、前記流出室4の圧力P2が所定圧以下になると開放するものであることを特徴とする減圧弁装置。
  2. 前記リフト弁32aは、その弁体38がバネ33により閉弁方向に付勢されており、前記バネ33の付勢力に抗して前記シリンダ6の水圧が印加されているとともに、前記流出室4の水圧が前記閉弁方向に印加されているものであり、前記流出室4の圧力P2が所定圧以下になると前記シリンダ6の水圧により前記弁体38が開放されることを特徴とする請求項1に記載の減圧弁装置。
JP2004057791A 2004-03-02 2004-03-02 減圧弁装置 Expired - Lifetime JP4098737B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004057791A JP4098737B2 (ja) 2004-03-02 2004-03-02 減圧弁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004057791A JP4098737B2 (ja) 2004-03-02 2004-03-02 減圧弁装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005250673A JP2005250673A (ja) 2005-09-15
JP4098737B2 true JP4098737B2 (ja) 2008-06-11

Family

ID=35031113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004057791A Expired - Lifetime JP4098737B2 (ja) 2004-03-02 2004-03-02 減圧弁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4098737B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107314141B (zh) * 2017-06-16 2023-09-05 深圳市红尚科技有限公司 直通阀及直通阀控制水压的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005250673A (ja) 2005-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2683567C (en) System and method for hydraulically managing fluid pressure downstream from a main valve between set points
US9298190B2 (en) Automatic flow control system and apparatus
US8276612B2 (en) System and method for hydraulically managing fluid pressure downstream from a main valve
EP3593021B1 (en) Pressure reducing valve with shut off
EP3067772B1 (en) Automatic balancing valve
US9298189B2 (en) Automatic flow control system and apparatus
US3389718A (en) High and low pressure wellhead shut-in valve
EP3250975B1 (en) Mechanism and method to adjust size of balanced valve
JP5301805B2 (ja) サックバックバルブシステム及びその閉弁動作制御方法
EP3108320B1 (en) Balanced regulator having a balanced trim including a variable pressure sense area
US10126758B2 (en) Flow control valve
JP4098737B2 (ja) 減圧弁装置
CN106979366B (zh) 具有定向升压传感管的平衡调节器
CA1210664A (en) Valve assemblies
KR200383975Y1 (ko) 감압 및 릴리프 밸브장치
KR20140104599A (ko) 이중 유로 글로브 밸브
US6536676B2 (en) Valves
KR20040080953A (ko) 릴리프 및 감압 기능을 가지는 파일럿 밸브
KR200254789Y1 (ko) 차압유량조절밸브
US3875965A (en) Safety valve for controlling flow
JP4291403B1 (ja) 逆止機能付きパイロット式背圧弁
DK146637B (da) Styreventil til regulering af en fluidumstroem gennem en hovedventildel, som er anbragt imellem styreventilens tilgangsside og afgangsside
US20090071547A1 (en) Standpipe hydraulic float valve
KR20150020358A (ko) 레귤레이터
KR20010025584A (ko) 차압작동식 자동제어용 밸브

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080313

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4098737

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110321

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140321

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term