JP2996971B1 - ミラ―サイクルエンジン - Google Patents

ミラ―サイクルエンジン

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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

【要約】 【課題】 燃料と燃焼用酸素含有ガスとをシリンダ内に
給気するとともに、給気弁を下死点よりも早く若しくは
遅く閉じて圧縮比を膨張比よりも小さくするミラーサイ
クルエンジンにおいて、さらに燃焼効率を向上させ、燃
費の改善を実現することを目的とする。 【解決手段】 給気系流路と排気系流路を備え、給気を
圧縮して冷却する給気過給冷却手段Aを備え、給気過給
冷却手段Aは、前段過給機6と後段過給機5を、給気系
流路において前段過給機6を後段過給機5の上流側とし
て直列に接続して備えるとともに、圧縮された給気を冷
却する冷却器7,8を、給気系流路の前段過給機と後段
過給機の間の給気系中間流路と後段過給機とシリンダの
間の給気系下流側流路にそれぞれ備えて構成され、排気
系流路の後段過給機の上流側の流路の排気の一部を給気
系中間流路へ還流するEGR手段Bを備えた

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料と燃焼用酸素
含有ガスとをシリンダ内に給気するとともに、給気弁を
下死点よりも早く若しくは遅く閉じて圧縮比を膨張比よ
りも小さくするミラーサイクルエンジンの給気冷却技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】火花点火式エンジンの理論熱効率ηは、
圧縮比をε、比熱比をκとしたとき、
【数1】 であるので、効率を上げるためには、圧縮比εを高く設
定する必要があるが、圧縮比を高く設定すると、給気の
過早発火によるノッキングを生じる恐れがあり、単純に
圧縮比を高くすることはできない。この問題を解決する
ための手段として、排気再循環(EGR)ミラーサイク
ル方式が公知となっている。ミラーサイクルは、エンジ
ンの圧縮比を膨張比よりも小さく維持することにより、
ノッキングの発生を回避しつつ、高い燃焼効率を実現す
るために有効である大きな膨張比を実現しており、燃焼
ガスを十分に膨張させて、燃焼エネルギーをより効果的
にトルクとして活用できる。また、排気再循環(EG
R)方式は、エンジンから排出された排気の一部を給気
系へ還流し、給気の酸素濃度を下げることによって、給
気の着火性を下げ、ノッキングを回避しつつ圧縮比を高
く設定することが可能であり、この結果、燃費向上を実
現できる。従って、ミラーサイクルに排気再循環(EG
R)方式を組み合わせて採用することにより、ノッキン
グを抑えつつ高水準の燃費を実現することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このEGRミラーサイ
クルエンジンにおいて、燃焼効率を一層高めるために
は、上記の理論熱効率の式からも明らかなように、エン
ジンの膨張比をさらに大きくする必要がある。このため
には、ピストンのストローク量を大きくして膨張終了時
のシリンダ内容積を大きくする方法と、ストローク量を
変えずに圧縮終了時のシリンダ内容積を小さくする方法
がある。しかし、前者の方法においては、シリンダ容積
を大きくする必要があるので、単位出力あたりのエンジ
ンの大きさが大きくなりコストが高くなるので、後者の
方法を採用することが多い。しかし、この場合は、比較
的小さなシリンダ内容積に高密度の給気を供給する必要
があるので、過給機によって給気を高い圧縮比で加圧す
る必要があり、高い圧縮比で過給機を用いると、過給機
の効率が低下し、逆にエンジンの燃費が低下するという
問題があった。特に、排気圧力が小さいガスエンジンに
おいて、EGRを行うにあたり、効率よく給気系に排気
を還流するためには、図3に示すように、エンジンから
排出されて加圧状態の排気の一部を過給機50のタービ
ン50bを通さずに、タービン50bの上流側の流路1
40からEGR流路115を介して、給気系において低
圧状態である過給機上流側の流路120へ還流するか、
又は、タービン50bの下流側に絞りを設けて、その手
前から流路120へ還流するかの方法を取らざるを得な
い。しかし、これらの方法では、一旦圧縮したガスを燃
焼後に再び過給機の上流側の流路120に返すこととな
り、無駄な過給機仕事を行わすこととなり、間接的に効
率を低下させる要因となっていた。さらには、給気系に
還流される排気に含まれる水蒸気による燃焼効率の低下
や、給気の昇温による過給機の体積効率の低下を防ぐた
めに、EGR流路115に冷却器116を設け、給気系
へ還流する排気を冷却して水蒸気を取り除く構造となっ
ており、複雑な構造となっていた。よって、本発明は、
このような事情を鑑みて、さらに燃焼効率を向上させ、
燃費の改善を実現できるEGRミラーサイクルエンジン
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明における、燃料と燃焼用酸素含有ガスとをシリ
ンダ内に給気するとともに、給気弁を下死点よりも早く
若しくは遅く閉じて圧縮比を膨張比よりも小さくするミ
ラーサイクルエンジンの特徴は、請求項1に記載されて
いるように、給気をシリンダに供給する給気系流路と排
気を外部へ排出する排気系流路を備え、給気を圧縮して
冷却する給気過給冷却手段を備え、前記給気過給冷却手
段は、前記排気系流路内を流通する排気のエネルギーを
利用して前記給気系流路に流通する給気を圧縮する前段
過給機と後段過給機を、前記給気系流路において前記前
段過給機を前記後段過給機の上流側として直列に接続し
て備えるとともに、前記圧縮された給気を冷却する冷却
器を、給気系流路の前記前段過給機と前記後段過給機の
間の給気系中間流路と前記後段過給機と前記シリンダの
間の給気系下流側流路にそれぞれ備えて構成され、前記
排気系流路の前記後段過給機の上流側の流路の排気の一
部を前記給気系中間流路へ還流するEGR手段を備えた
ことにある。ミラーサイクルエンジンにおいて、さらに
燃費の改善を実現するために圧縮比を高く設定すると、
給気の過早発火によるノッキングを発生しやすくなる。
ノッキングの発生を抑制するためには、給気系流路へ排
気の一部を還流して給気の酸素濃度を低下させ、給気の
過早発火を抑制するEGR方式が考えられる。このEG
R方式を効率よく行うために、本発明に係るミラーサイ
クルエンジンは、前記給気過給冷却手段と前記EGR手
段を備えている。即ち、前記EGR手段によって、排気
の一部は前段過給機の下流側の給気系中間流路へ還流す
る。給気系中間流路内の給気は前段過給機によってある
程度圧縮されており、よって、排気のエネルギーが過給
機の上流側へ逃げてしまうことがなく、排気を給気系流
路へ還流しても、給気の圧縮効率を維持することができ
るのである。また、給気系中間流路へ還流した排気は必
ず冷却器を介してシリンダに給気される構成となってお
り、EGR流路に還流される排気のみを冷却する冷却器
を備える必要はない。更に、この構成によると、2つの
過給機を備え、それぞれの過給機の下流側に冷却器をそ
れぞれ備えているので、それぞれの過給機の圧縮比を小
さく設定して効率よく給気を圧縮できるので、過給機の
圧縮効率を高く維持することができ、シリンダに給気さ
れる給気を一層圧縮し、エンジンの燃費を向上すること
ができる。尚、給気系下流側流路の冷却器は、シリンダ
の圧縮効率を向上するものとして備えているが、後段過
給機から排出された給気がある程度低温である場合は、
冷却器を備えること無く、給気系下流側流路と給気の熱
交換で給気を空冷することができる。
【0005】これらのミラーサイクルエンジンにおい
て、エンジンに損傷を与えるノッキングを抑制し、エン
ジンの良好な動作状態を維持することが望まれる。ノッ
キングは、燃焼波がシリンダ内の端に到達する以前に、
未燃焼部が自然着火することによって起こる。よって、
ノッキングを抑制するためには未燃焼部の自然着火に到
る時間を遅らせ、過早発火状態を正常な燃焼状態にする
必要があり、請求項2に記載されているように構成する
ことが好ましい。即ち、エンジンのノッキングを検出す
るノッキングセンサを備えるとともに、前記EGR手段
は前記給気系中間流路へ還流する排気の量を設定可能な
構造とし、前記ノッキングセンサの検出結果に基づい
て、前記EGR手段を働かせ、前記給気系中間流路へ還
流する排気の流量を調整する制御手段を備える。即ち、
制御手段はノッキングの発生をノッキングセンサによっ
て検出すると、EGR手段を働かせて、給気系流路へ還
流する排気の量を増加させる。このことによって、給気
内の酸素濃度が低下し、給気の過早発火を抑制すること
ができ、結果、ノッキングを回避することができる。
【0006】また、燃料として都市ガスを使用する場
合、都市ガスの供給圧力は1kg/m 2G程度で あるか
ら、ミラーサイクルのように比較的高い過給圧力を必要
とする場合、従来の一段過給では、過給機の吐出側で都
市ガスを混合することは不可能な場合が多く、したがっ
て、過給機吸込み側で混入せざるを得なくなる。この場
合、せっかくの都市ガスの圧力を利用できなくなるのみ
ならず、都市ガスの主成分のメタンの比熱が空気に比較
して大きいことから過給機の性能を低下させてしまうこ
とになる。しかし、本発明にあっては、請求項3に記載
されているように、前記給気系中間流路に、前記燃料を
供給する燃料供給手段を備え、前記前段過給機の吐出圧
力を前記燃料供給手段の燃料供給圧力よりも低く設定す
ることができる。この構成によって、前段過給機によっ
て加圧された後の給気系中間流路に燃料を供給すること
により、供給する燃料の圧力を利用することができ、前
段過給機は空気のみを圧縮することになり、過給機の圧
縮動力を少なくできるので、過給機器の効率を向上する
ことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本願のミラーサイクルエンジン1
00の構造を図1に基づいて説明する。エンジン100
は、給気弁1及び排気弁2を備えたシリンダ3と、この
シリンダ3内に収納されるピストン4を備えている。給
気を圧縮する後段過給機5及び前段過給機6は、それぞ
れ互いに連結されているブロア部5a、6aとタービン
部5b、6bを備えており、ブロア部5aの下流側の給
気系下流側流路11と、ブロア部6aとブロア部5aの
間の給気系中間流路12にそれぞれ冷却器7及び冷却器
8を備えている。更に、給気系中間流路12に燃料を供
給する燃料供給手段21を備えており、ブロア部6aに
よって圧縮された空気に燃料を供給し、その混合気を給
気とする構成となっている。また、シリンダ3から排出
した排気は排気系上流側流路14、タービン部5b、排
気系中間流路13及びタービン部6bを順に流通し、そ
れぞれのタービンを回転させた後、外部へ排出される。
この構成により、シリンダ3より排出される排気により
燃料と空気の給気の混合気である給気を2段階に圧縮す
ることが可能となっている。このように、排気のエネル
ギを利用して給気を圧縮し、圧縮した後の給気を冷却す
る手段を給気過給冷却手段Aと呼ぶ。
【0008】この、給気過給冷却手段Aによる給気の圧
縮状態を図2に示す圧力−体積線図にて説明する。図2
からもわかるように、給気過給冷却手段Aは2つの後段
過給機5及び前段過給機6により2段式の過給を行って
おり、それぞれの後段過給機5及び前段過給機6の下流
側に冷却器7、8を設けている。即ち、前段過給機6に
よって、給気をaからb'に加圧し、冷却器 8の冷却に
よって給気の体積をb'からc'に減少させ、その後、後
段過給機5によってc' からd'に加圧し、冷却器7の
冷却によって給気の体積をd'からeに減少させる。よ
って、この給気過給冷却手段Aの仕事量はab'c'd'
e0に示す面積となり、図3に示す従来の 過給機及び
冷却器をそれぞれ1つづつ備えた構成の場合の仕事量を
示すabe0の面積に対して、b'bd'c'の面積分小
さくなり、本願の給気過給冷却手段Aの仕事量は従来と
比べ て小さく設定できる。更に、燃料をブロア部6a
の下流側の燃料供給手段21で空気と混合させるので、
ブロア部6aは空気を圧縮するだけでよく、これによっ
ても過給機の効率を向上することができる。
【0009】これまでが、本願のミラーサイクルエンジ
ンの2段過給の構成であり、ミラーサイクルエンジンと
同様に、給気弁1を下死点より遅く又は早く閉じること
によりミラーサイクルを実現し、高圧縮された給気をシ
リンダ3に給気し高効率の動作状況を実現することがで
きる。更に、図1に示す本発明に係るミラーサイクルエ
ンジンは、排気系上流側流路14と給気系中間流路12
における冷却器8の上流側を流通可能とするEGR流路
15と、そのEGR流路15に流通する排気の量を調整
するEGR量設定弁16を備えており、この構成によっ
て、過給機の駆動源である排気圧のエネルギーが給気系
のブロア部6aの上流側へ逃げてしまうことがなく、排
気をEGR流路15によって給気系へ還流しても、給気
の圧縮効率を維持することができるのである。このよう
に、シリンダ3から排出される排気の一部を給気系へ還
流するとともに、その還流する排気の量を設定すること
ができ、このような手段をEGR手段Bと呼ぶ。この、
EGR手段Bによって、給気系へ排気の一部を還流する
ことができ、給気の酸素濃度を低下させ、給気の過早発
火によるノッキングを抑制することができ、燃費を向上
することができる。
【0010】また、本願のミラーサイクルエンジンは、
ノッキングを検出するノッキングセンサ17をシリンダ
3に備えており、このノッキングセンサ17の検出結果
に基づいて、EGR量設定弁16の開度を制御する制御
装置20を備えている。即ち、制御装置20は、ノッキ
ングが発生すると、EGR量設定弁16を働かせ、給気
系へ還流する排気の量を増加させ、給気の酸素濃度を低
下させることで給気の過早発火を防ぎノッキングを回避
することができる。このように、ノッキングセンサ17
の検出結果に基づいて、EGR量設定弁16を働かせ、
ノッキングを回避する手段を制御手段Cと呼ぶ。
【0011】〔別実施の形態例〕 (イ) 本願のミラーサイクルエンジンに使用できる燃
料としては、都市ガス、ガソリン、プロパン、メタノー
ル、水素等、任意の燃料を使用することができる。 (ロ) 給気を生成するにあたっては、燃料とこの燃料
の燃焼のための酸素を含有するガスとを混合すればよい
が、例えば、燃焼用酸素含有ガスとして空気を使用する
ことが一般的である。しかしながら、このようなガスと
しては、例えば、酸素成分含有量が空気に対して高い酸
素富化ガス等を使用することが可能である。 (ハ)上記の実施の形態例において、ノッキングの検出
にあたっては、ノッキングセンサをシリンダに取り付け
て行ったが、シリンダ内圧を検出し、クランク軸角と比
較することで過早発火を検出し、その過早発火をノッキ
ングとして検出することもできる。更に、シリンダにフ
ォトセンサを備え、クランク軸角と比較することでも給
気の過早発火を検出することができる。 (ニ) 上記の実施の形態例においては、排気系上流側
流路14の排気の一部を給気系中間流路12へ還流する
EGR流路15について説明したが、EGR流路15の
代わりに、図1の2点鎖線に示すように、EGR流路1
5aを使用し、排気系中間流路13の排気の一部を給気
系中間流路12へ還流することができ、更に、過給動力
のロスを改善できる。この場合は、給気系中間流路12
内の圧力を排気系中間流路13の圧力より若干小さくな
るように、それぞれの過給機5、6の圧縮比を設定する
ことで可能となり、本発明に係るミラーサイクルエンジ
ンを構成することができる。
【0012】
【発明の効果】本発明に係るミラーサイクルエンジンに
おいては、過給機の効率を維持しつつ給気を高圧縮する
ことができ、エンジンの高効率化が実現できる。更に、
過給機の駆動源である排気圧のエネルギをロスすること
無く、簡単な構造で排気を給気系に還流することがで
き、給気に還流する排気の量を制御することによってエ
ンジンのノッキングを抑制することができ、エンジンの
性能を維持し、燃費を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るミラーサイクルエンジンのEGR
システムの構成を示す図
【図2】本発明に係るミラーサイクルエンジンの過給機
における給気の圧力と体積の関係を示す図
【図3】従来のミラーサイクルエンジンのEGRシステ
ムの構成を示す図
【符号の説明】
1 給気弁 2 排気弁 3 シリンダ 4 ピストン 5 前段過給機 6 後段過給機 7、8 冷却器 11 給気系下流側流路 12 給気系中間流路 13 排気系中間流路 14 排気系上流側流路 15 EGR流路 16 EGR量設定弁 17 ノッキングセンサ 20 制御装置 21 燃料供給手段 A 給気過給冷却手段 B EGR手段 C 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02M 25/07 550 F02M 25/07 570Z 570 F02B 37/00 301B (72)発明者 鶴崎 将弘 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−108861(JP,A) 特開 平10−238354(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 15/00 F02B 37/013 F02D 21/08 F02D 41/02 F02D 45/00 F02M 25/07 F02D 13/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料と燃焼用酸素含有ガスとをシリンダ
    内に給気するとともに、給気弁を下死点よりも早く若し
    くは遅く閉じて圧縮比を膨張比よりも小さくするミラー
    サイクルエンジンであって、 給気をシリンダに供給する給気系流路と排気を外部へ排
    出する排気系流路を備え、 給気を圧縮して冷却する給気過給冷却手段を備え、 前記給気過給冷却手段は、前記排気系流路内を流通する
    排気のエネルギーを利用して前記給気系流路に流通する
    給気を圧縮する前段過給機と後段過給機を、前記給気系
    流路において前記前段過給機を前記後段過給機の上流側
    として直列に接続して備えるとともに、前記圧縮された
    給気を冷却する冷却器を、給気系流路の前記前段過給機
    と前記後段過給機の間の給気系中間流路と前記後段過給
    機と前記シリンダの間の給気系下流側流路にそれぞれ備
    えて構成され、 前記排気系流路の前記後段過給機の上流側の流路の排気
    の一部を前記給気系中間流路へ還流するEGR手段を備
    えたミラーサイクルエンジン。
  2. 【請求項2】 エンジンのノッキングを検出するノッキ
    ングセンサを備えるとともに、 前記EGR手段は前記給気系中間流路へ還流する排気の
    量を設定可能な構造とし、 前記ノッキングセンサの検出結果に基づいて、前記EG
    R手段を働かせ、前記給気系中間流路へ還流する排気の
    流量を調整する制御手段を備えた請求項1に記載のミラ
    ーサイクルエンジン。
  3. 【請求項3】 前記給気系中間流路に、前記燃料を供給
    する燃料供給手段を備え、前記前段過給機の吐出圧力を
    前記燃料供給手段の燃料供給圧力よりも低く設定する請
    求項1又は2に記載のミラーサイクルエンジン。
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