JP2996796B2 - Vベルト式変速装置の動力伝達部構造 - Google Patents

Vベルト式変速装置の動力伝達部構造

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JP2996796B2 JP3348267A JP34826791A JP2996796B2 JP 2996796 B2 JP2996796 B2 JP 2996796B2 JP 3348267 A JP3348267 A JP 3348267A JP 34826791 A JP34826791 A JP 34826791A JP 2996796 B2 JP2996796 B2 JP 2996796B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ゴルフカーや自動二
輪車等の動力伝達系に用いられるVベルト式変速装置の
動力伝達部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記Vベルト変速機には、従来、例え
ば、特開昭56‐124751号公報で示されるものが
ある。
【0003】これによれば、クランク軸である駆動軸上
に駆動プーリが設けられ、一方、上記駆動プーリに対応
する従動軸上に従動プーリが設けられ、上記両プーリに
Vベルトが巻き掛けられている。
【0004】また、上記構成において、次のように構成
されたものがある。
【0005】即ち、上記従動プーリと同上で、後
輪たる被動側に連結される回転体が設けられている。上
記従動プーリの外側面に突設した突起と、この突起に対
応するよう上記回転体に突設した突起とが互いに噛み合
わされ、上記両突起のうち少なくともいずれか一方の突
起に樹脂製の接合部材が取り付けられ、この接合部材と
他方の突起側とが接合させられている。
【0006】そして、上記従動プーリが上記軸心回りに
回転すると、これに伴い上記両突起が接合部材を介し圧
接して、回転体が回転させられ、この回転体から上記後
輪に動力が伝えられるようになっている。この場合、上
記接合部材は、両突起が直接的に接合して摩耗するとい
ことを防止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
成における接合部材は、その基部に突設された支持軸が
上記一方の突起に形成された支持孔に圧入され、これに
よって、接合部材が上記一方の突起に取り付けられてい
る。
【0008】しかし、上記接合部材は他方の突起側と圧
接して大きな外力を与えられることから、上記支持軸の
基部に大きな応力が生じ、よって、この基部が折損し易
いという問題がある。
【0009】また、上記折損が生じると、支持軸は支持
孔に折れ込んでしまい、この支持孔からの支持軸の取り
出しが極めて煩雑であることから、接合部材を新しいも
のに交換する作業が煩雑になるという不都合もある。
【0010】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、従動プーリ、もしくは回転体に形成
された突起への接合部材の取り付けが強固になされるよ
にすることを主目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の特徴とするところは、Vベルト式変速装置
15の従動プーリ19を鋳造製とし、この従動プーリ1
9と同じ軸心13a上で、被動側4に連結される回転体
28を設け、上記従動プーリ19の外側面に突設した突
起30と、この突起30に対応するよう上記回転体28
に突設した突起31とを互いに噛み合わせ、上記両突起
30,31のうち少なくともいずれか第1突起(一方の
突起)30に樹脂製の接合部材32を取り付け、上記従
動プーリ19が上記軸心13a回りに回転するとき、こ
の回転方向Bにおける上記接合部材32の前後両面32
c,32dのうちいずれか一方の面32cと第2突起
(他方の突起)31とが接合して上記従動プーリ19に
回転体28が同行回転させられるようにしたVベルト式
変速装置の動力伝達部構造において、
【0012】上記軸心13aに沿った方向で上記第2突
起(他方の突起)31側に向って開口する凹嵌部33を
上記第1突起(一方の突起)30に形成し、上記凹嵌部
33に上記接合部材32の基部32aを全体的に圧入さ
せてこの接合部材32を上記第1突起(一方の突起)3
0に取り付け、上記接合部材32の上記凹嵌部33から
の突出部32bの上記一方の面32cと上記第2突起
(他方の突起)31とが接合するようにし、
【0013】上記回転方向Bで、上記凹嵌部33を形成
する前後両壁33a,33bのうち上記接合部材32の
一方の面32cに対面する壁33aよりも、他方の面3
2dに対面する壁33bの方を上記軸心13aに沿った
方向で上記第2突起(他方の突起)31側に向ってより
大きく突出させた点にある。
【0014】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0015】Vベルト式変速装置15の従動プーリ19
を鋳造製とし、この従動プーリ19と同じ軸心13a上
で、被動側4に連結される回転体28を設け、上記従動
プーリ19の外側面に突設した突起30と、この突起3
0に対応するよう上記回転体28に突設した突起31と
を互いに噛み合わせ、上記両突起30,31のうち少な
くともいずれか第1突起(一方の突起)30に樹脂製の
接合部材32を取り付け、上記従動プーリ19が上記軸
心13a回りに回転するとき、この回転方向Bにおける
上記接合部材32の前後両面32c,32dのうちいず
れか一方の面32cと第2突起(他方の突起)31とが
接合して上記従動プーリ19に回転体28が同行回転さ
せられるようにしたことを「前提条件」としている。
【0016】そして、上記「前提条件」によれば、上記
従動プーリ19に回転体28を同行回転させる場合に、
上記両突起31,32が直接的に接合して摩耗するとい
うことは、上記接合部材32によって防止される。
【0017】上記「前提条件」において、上記軸心13
aに沿った方向で上記第2突起(他方の突起)31側に
向って開口する凹嵌部33を上記第1突起(一方の突
起)30に形成し、上記凹嵌部33に上記接合部材32
の基部32aを全体的に圧入させてこの接合部材32を
上記第1突起(一方の突起)30に取り付け、上記接合
部材32の上記凹嵌部33からの突出部32bの上記一
方の面32cと上記第2突起(他方の突起)31とが接
合するようにしてある。
【0018】このため、上記接合部材32の基部32a
は上記凹嵌部33の内面に取り囲まれて全体的に保持さ
れ、しかも、上記接合部材32の基部32aは上記凹嵌
部33に圧入されて取り付けられる。
【0019】よって、前記「前提条件」で説明のよう
に、上記従動プーリ19が軸心13a回りに回転して、
この回転方向Bにおける上記接合部材32の前後両面3
2c,32dのうちいずれか一方の面32cと第2突起
(他方の突起)31とが接合して上記従動プーリ19に
回転体28が同行回転させられ、もって、従動プーリ1
9に回転体28が同行回転させられるときには、上記接
合部材32は第2突起(他方の突起)31との接合で大
きい外力を受けるが、上記接合部材32はこの外力に十
分に対抗できる。
【0020】また、上記回転方向Bで、上記凹嵌部33
を形成する前後両壁33a,33bのうち上記接合部材
32の一方の面32cに対面する壁33aよりも、他方
の面32dに対面する壁33bの方を上記軸心13aに
沿った方向で上記第2突起(他方の突起)31側に向っ
てより大きく突出させてある。
【0021】このため、上記したように接合部材32が
第2突起(他方の突起)31との接合で大きい外力を受
けたときには、上記接合部材32の他方の面32dはこ
れに対面する壁33bに大きい力で圧接させられるが、
上記したように、他方の面32dに対面する壁33bの
方をより大きく突出させてあるため、上記接合部材32
は壁33bと共に上記外力に対して強固に対抗できる。
【0022】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0023】図2と図3において、符号1はゴルフカー
で、このゴルフカー1の車体2前部には左右一対の前輪
3が支承され、後部には左右一対の後輪4が支承されて
いる。5はハンドルで、このハンドル5の操作によって
上記前輪3が操向される。また、6はシート、7はゴル
フバッグ8を載置させる支持枠である。
【0024】上記車体2の後部にはガソリンエンジン1
0と、歯車式の動力伝達装置11とが搭載され、上記エ
ンジン10の出力軸12と、上記動力伝達装置11の入
力軸13との間にはVベルト式変速装置15が介設され
ている。また、上記動力伝達装置11の出力軸16は上
記各後輪4に連結されている。そして、上記エンジン1
0の動力が変速装置15と動力伝達装置11を介し各後
輪4に伝えられ、これにより、ゴルフカー1が走行可能
とされている。
【0025】図2から図4において、上記変速装置15
は上記出力軸12に支持される駆動プーリ18と、入力
軸13に支持される従動プーリ19と、これら両プーリ
18,19に巻き掛けられるVベルト20とを備え、こ
れら両プーリ18,19はいずれもアルミ鋳造製とされ
ている。
【0026】上記駆動プーリ18は、上記出力軸12に
固定された固定フェース18aと、この固定フェース1
8aに対面して同上出力軸12に軸方向に摺動自在に支
持される可動フェース18bとを有している。一方、こ
の可動フェース18bの背面側で、上記出力軸12端に
は支持プレート21がボルト22によりねじ止めされて
いる。上記支持プレート21には枢支軸23により重り
24が枢支され、この重り24と上記可動フェース18
bとがリンク25により互いに連結され、これにより、
上記可動フェース18bが、上記支持プレート21と共
に回転するようになっている。26はカバーである。
【0027】上記エンジン10の駆動で出力軸12が増
速すると、上記重り24が遠心力により枢支軸23回り
に回動し、これがリンク25を介して可動フェース18
bに伝えられ、この可動フェース18bが固定フェース
18a側に移動させられて(図4中矢印A)、駆動プー
リ18におけるVベルト20の巻き掛け径が増大させら
れるようになっている。
【0028】前記従動プーリ19も、前記入力軸13に
この入力軸13の軸心13a上でボルト27により固定
された固定フェース19aと、この固定フェース19a
上記軸心13a上で対面して同上入力軸13に軸方向
摺動自在に支持される可動フェース19bとを備えてい
る。上記入力軸13にはその軸心13a上で回転体28
がスプライン嵌合され、この回転体28は上記入力軸1
3を介し被動側たる前記後輪4に連結されている。上記
可動フェース19bと回転体28との間にばね29が介
設され、このばね29は上記可動フェース19bを固定
フェース19aに向って付勢し、これにより、従動プー
リ19におけるVベルト20の巻き掛け径が増大させら
れるようになっている。
【0029】従って、出力軸12が低速回転のときに
は、特に図3と図4とで示すように、駆動プーリ18に
おける巻き掛け径は小さく、従動プーリ19における巻
き掛け径は大きくなって、変速装置15は大きい減速比
となっている。
【0030】上記出力軸12が高速になると、前記した
重り24の作用により駆動プーリ18における巻き掛け
径が大きくなり、これに伴い、ばね29に抗して従動プ
ーリ19における巻き掛け径が小さくされる。つまり、
変速装置15における減速比が小さくされて、従動プー
リ19が自動的に増速される。
【0031】図1、および図4から図6において、上記
従動プーリ19の外側面たる可動フェース19bの背面
に、一方の突起たる3つの第1突起30が一体的に突設
されている。これら第1突起30は可動フェース19b
の背面に上記軸心13a周りで周方向等間隔に設けら
れ、互いに同形同大の台形状をなしている。
【0032】また、上記第1突起30に対応するよう、
前記回転体28の側面に他の突起たる3つの第2突起
31が一体的に突設され、これら第2突起31は回転体
28の側面に上記軸心13a周りで周方向等間隔に設け
られ、互いに同形同大の台形状をなしている。
【0033】そして、上記第1突起30と第2突起31
とは、上記軸心13a周りでの周方向で交互に噛み合わ
され、これらは樹脂製の接合部材32を介して互いに接
合している。上記軸心13aに沿った方向で、上記第2
突起31側に向って開口する凹嵌部33が上記第1突起
30の頂部に形成され、上記凹嵌部33に上記接合部材
32の基部32aが全体的に嵌入されている。この場
合、上記接合部材32にはボルト挿通孔34が形成さ
れ、一方、凹嵌部33の底部にはねじ孔35が形成され
ている。
【0034】上記ボルト挿通孔34に挿通されたボルト
36を上記ねじ孔35にねじ込むことにより、上記接合
部材32が凹嵌部33の底面側に向ってねじ付けられて
いる。そして、これにより、接合部材32の基部32a
が上記凹嵌部33に全体的に圧入されて上記第1突起3
0に取り付けられ、もって、同上接合部材32が第1突
起30に強固に支持されている。
【0035】上記従動プーリ19が上記軸心13a回り
回転するときには(図1、図4、および図5中矢印
B)、この回転方向Bにおける上記接合部材32の前後
両面32c,32dのうちいずれか一方の面32cと第
2突起31とが接合(圧接)して、上記従動プーリ19
に回転体28が同行回転させられる。より具体的には、
上記従動プーリ19が回転するとき、上記接合部材32
の上記凹嵌部33からの突出部32bの上記一方の面3
2cと、上記第2突起31とが接合させられる。そし
て、上記回転体28が回転させられると、この回転体2
8が入力軸13を回転させ、動力伝達装置11を介し動
力が後輪4に伝えられる。
【0036】上記の場合、接合部材32の基部32a
は、上記凹嵌部33の内面に取り囲まれて全体的に保持
され、しかも、上記凹嵌部33に圧入されて取り付けら
れているため、接合部材32は第2突起31との接合で
大きい外力を受けるが、上記接合部材32は上記外力に
十分に対抗でき、つまり、上記第1突起30に対し接合
部材32はがたつきなく強固に取り付けられる。そし
て、この際、上記接合部材32は、両突起30,31が
直接的に接合して摩耗することを防止する。また、接合
部材32が摩耗したときには、ボルト36を緩めること
により、接合部材32を他の新しいものに交換すればよ
い。
【0037】特に、図1において、上記回転方向Bで、
上記凹嵌部33を形成する前後両壁 33a,33bのう
ち上記一方の面32cに対面する壁33aよりも、他方
の面32dに対面する壁33bの方を上記軸心13aに
沿った方向で上記第2突起31側に向ってより大きく突
出させてある。
【0038】このため、上記したように接合部材32が
第2突起31との接合で大きい外力を受けたときには、
上記接合部材32の他方の面32dはこれに対面する壁
33bに大きい力で圧接させられるが、上記したよう
に、他方の面32dに対面する壁33bの方をより大き
く突出させてあるため、上記接合部材32は壁33bと
共に上記外力に対して強固に対抗できるのであり、つま
り、上記第1突起30に対し上記接合部材32はより強
固に取り付けられることとなる。
【0039】上記動力伝達時には、前記したように従動
プーリ19の可動フェース19bは軸方向移動するが、
この際、上記第1突起30と第2突起31との噛み合い
の深さが変化しながら、上記噛み合いの状態が保たれ
る。そして、上記可動フェース19bから回転体28側
への動力伝達が継続される。
【0040】また、上記第2突起31と接合部材32と
はその回転中心に対し傾いた斜面同士で互いに接合して
いる。そして、上記動力伝達時に、被動側たる後輪4側
の負荷が大きくなったときには、第2突起31と接合部
材32との接合力が大きくなり、この接合力の軸方向分
力で、従動プーリ19の可動フェース19bが固定フェ
ース19a側に押し戻される。これにより、変速装置1
5の減速比が大きくなり、その分、後輪4側への伝達ト
ルクが自動的に大きくなって、上記後輪4側の負荷の変
化に対応できることとなる。
【0041】図6において、前記ボルト挿通孔34の長
手方向中途部は径細部37となっている。上記ボルト挿
通孔34にボルト36を挿通させるとき、この挿通は、
ボルト36を径細部37に強制的にねじ付けることによ
り行われる。この際、径細部37の内周面にねじが形成
されることとなる。上記接合部材32を凹嵌部33から
引き抜くときには、まず、上記ボルト36をねじ孔35
から抜き出し、この際、ボルト36を径細部37にねじ
付けたままにしておく。そして、この状態で、ボルト3
6を引っ張って、これと共に接合部材32を凹嵌部33
から引き抜けば、この引き抜き作業が容易にできる。
【0042】図7は他の実施例を示している。
【0043】これによれば、前記実施例において接合部
材32を第1突起30に取り付けたことに代え、もしく
は、これと共に、接合部材32を第2突起31に取り付
けている。この場合、上記第2突起31には凹嵌部33
が形成され、この凹嵌部33に接合部材32の基部32
aが全体的に圧入されている。
【0044】他の構成や作用は前記実施例と同じである
ため、図に共通の符号を付してその説明を省略する。
【0045】
【発明の効果】この発明によれば、Vベルト式変速装置
の従動プーリを鋳造製とし、この従動プーリと同じ軸心
上で、被動側に連結される回転体を設け、上記従動プー
リの外側面に突設した突起と、この突起に対応するよう
上記回転体に突設した突起とを互いに噛み合わせ、上記
両突起のうち少なくともいずれか一方の突起に樹脂製の
接合部材を取り付け、上記従動プーリが上記軸心回りに
回転するとき、この回転方向における上記接合部材の前
後両面のうちいずれか一方の面と他方の突起とが接合し
て上記従動プーリに回転体が同行回転させられるように
したことを「前提条件」としている。
【0046】そして、上記「前提条件」によれば、上記
従動プーリに回転体を同行回転させる場合に、上記両突
起が直接的に接合して摩耗するということは、上記接合
部材によって防止される。
【0047】上記「前提条件」において、上記軸心に沿
った方向で上記他方の突起側に向っ て開口する凹嵌部を
上記一方の突起に形成し、上記凹嵌部に上記接合部材の
基部を全体的に圧入させてこの接合部材を上記一方の突
起に取り付け、上記接合部材の上記凹嵌部からの突出部
の上記一方の面と上記他方の突起とが接合するようにし
てある。
【0048】このため、上記接合部材の基部は上記凹嵌
部の内面に取り囲まれて全体的に保持され、しかも、上
記接合部材の基部は上記凹嵌部に圧入されて取り付けら
れる。
【0049】よって、前記「前提条件」で説明のよう
に、上記従動プーリが軸心回りに回転して、この回転方
向における上記接合部材の前後両面のうちいずれか一方
の面と他方の突起とが接合して上記従動プーリに回転体
が同行回転させられ、もって、従動プーリに回転体が同
行回転させられるときには、上記接合部材は他方の突起
との接合で大きい外力を受けるが、上記接合部材はこの
外力に十分に対抗できるのであり、つまり、上記一方の
突起に対し上記接合部材はがたつきなく強固に取り付け
られる。
【0050】また、上記回転方向で、上記凹嵌部を形成
する前後両壁のうち上記接合部材の一方の面に対面する
壁よりも、他方の面に対面する壁の方を上記軸心に沿っ
た方向で上記他方の突起側に向ってより大きく突出させ
てある。
【0051】このため、上記したように接合部材が他方
の突起との接合で大きい外力を受けたときには、上記接
合部材の他方の面はこれに対面する壁に大きい力で圧接
させられるが、上記したように、他方の面に対面する壁
の方をより大きく突出させてあるため、上記接合部材は
壁と共に上記外力に対して強固に対抗できるのであり、
つまり、上記一方の突起に対し上記接合部材はより強固
に取り付けられることとなる。
【0052】しかも、上記したように突起に凹嵌部を形
成したため、この突起が中実であることに比べて、厚肉
になることが防止される。よって、仮に、上記凹嵌部が
従動プーリに形成される場合には、この従動プーリの鋳
造時に、この突起に対応して「巣」が生じ易くなるとい
う不都合の発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図5の1‐1線矢視断面図である。
【図2】ゴルフカーの全体側面図である。
【図3】図2の3‐3線矢視部分拡大図である。
【図4】図3の部分拡大断面図である。
【図5】図4の5‐5線矢視図である。
【図6】図1で示したものの展開図である。
【図7】他の実施例を示し、図4の一部に相当する図で
ある。
【符号の説明】
4 後輪(被動側)13a 軸心 15 変速装置 18 駆動プーリ 19 従動プーリ 20 Vベルト 28 回転体 30 第1突起(一方の突起) 31 第2突起(他方の突起) 32 接合部材 32a 基部32b 突出部 32c 32d 33 凹嵌部33a 33b
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−224345(JP,A) 特開 平3−265748(JP,A) 特開 昭54−76764(JP,A) 特開 昭57−124151(JP,A) 特開 平5−149400(JP,A) 特開 昭56−124751(JP,A) 実開 昭50−96876(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 9/18 F16H 55/56

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Vベルト式変速装置の従動プーリを鋳造
    製とし、この従動プーリと同上で、被動側に連結
    される回転体を設け、上記従動プーリの外側面に突設し
    た突起と、この突起に対応するよう上記回転体に突設し
    た突起とを互いに噛み合わせ、上記両突起のうち少なく
    ともいずれか一方の突起に樹脂製の接合部材を取り付
    け、上記従動プーリが上記軸心回りに回転するとき、こ
    の回転方向における上記接合部材の前後両面のうちいず
    れか一方の面と他方の突起とが接合して上記従動プーリ
    に回転体が同行回転させられるようにしたVベルト式変
    速装置の動力伝達部構造において、上記軸心に沿った方向で上記他方の突起側に向って開口
    する凹嵌部を上記一方の突起に形成し、上記凹嵌部に上
    記接合部材の基部を全体的に圧入させてこの接合部材を
    上記一方の突起に取り付け、上記接合部材の上記凹嵌部
    からの突出部の上記一方の面と上記他方の突起とが接合
    するようにし、 上記回転方向で、上記凹嵌部を形成する前後両壁のうち
    上記接合部材の一方の面に対面する壁よりも、他方の面
    に対面する壁の方を上記軸心に沿った方向で上記他方の
    突起側に向ってより大きく突出させ たVベルト式変速装
    置の動力伝達部構造。
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