JP2996207B2 - 車載用表示装置 - Google Patents

車載用表示装置

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JP2996207B2
JP2996207B2 JP15094497A JP15094497A JP2996207B2 JP 2996207 B2 JP2996207 B2 JP 2996207B2 JP 15094497 A JP15094497 A JP 15094497A JP 15094497 A JP15094497 A JP 15094497A JP 2996207 B2 JP2996207 B2 JP 2996207B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両に関する所定の
情報表示、例えば地図表示を行う車載用表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の表示装置においては、車
載コンピュータのROMに表示用のプログラムが内蔵さ
れており、所定の操作処理によって、このプログラムに
従った一定の表示が行われるのみであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、後から別の表
示用プログラムを使用することができず、表示の拡張的
機能を図ることができなかった。また、走行中などにお
いては操作が煩雑になっていた。本発明は上記問題に鑑
みたもので、拡張的表示を行うためのアプリケーション
プログラムを内蔵した外設記憶媒体と接続可能として表
示手段に新たな拡張的表示を行えるようにすると共に、
運転状態に応じて操作規制を行えるようにした車載用表
示装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、請求項1に記載された発明においては
両に関する所定の情報表示を行う表示手段と、この表示
手段に前記所定の情報表示を行わせるプログラムを格納
する車載コンピュータとを備えた車載用表示装置におい
て、前記表示手段への表示に関連した操作を行う操作手
段と、車両の運転状態に応じ、前記操作手段の操作に対
してその操作禁止条件を検出する禁止条件検出手段とを
備え、前記車載コンピュータは、少なくとも前記表示手
段に新たな拡張的表示を行うための情報とアプリケーシ
ョンプログラムを格納する外設記憶媒体と接続可能とさ
れており、さらにこのアプリケーションプログラムの実
行に関与して前記表示手段に前記拡張的表示を行わせる
とともに前記禁止条件検出手段にて前記操作禁止条件
を検出した時には前記アプリケーションプログラムにお
ける前記操作手段の操作と関連し処理実行を禁止する
機能有することを特徴としている。
【0005】従って、アプリケーションプログラムを内
蔵した外設記憶媒体によりそのアプリケーションプログ
ラムの実行にて拡張的表示を行うことができ、しかも、
アプリケーションプログラムの実行による拡張的表示に
際し、車両の運転状態に応じた操作規制を車載コンピュ
ータ側で図ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明を図に示す実施例につ
いて説明する。図1はその一実施例を示す全体構成図で
ある。この図1において、地図データ用CDIは地図デ
ータを記憶したものであり、各地域毎の地図データ用C
Dがオートチェンジャー2内に複数枚装着設定される。
このオートチェンジャー2にて地図用CDドライバ3か
らの選択により特定の地図データ用CDから地図データ
が読み出される。どの地図データ用CDから地図データ
を読み出すかはコンピュータ4からの指令に基づいて行
われる。
【0007】コンピュータ4には、車両に設置されたナ
ビECU5,A/CECU6,オーディオECU7,電
話ECU8などから、後述するナビゲーション表示,エ
アコン操作,オーディオ操作表示,電話操作表示を行う
に必要な情報(この情報の中には後述する車速情報も含
まれている)が入力される。ここで、ナビECU5から
の情報の中には車両の現在地を示すデータが含まれてい
る。
【0008】また、コンピュータ4は、CRT9の画面
に表示されるカーソルを移動するためのカーソルキー1
0a等を備えたリモコンスイッチ10,CRT9の画面
周辺に設置されたパネルスイッチ9a〜9f、およびC
RT9の画面上に設置されたタッチスイッチ11からの
スイッチ情報に応じてCRT9の画面に、ナビゲーショ
ン,エアコン操作,オーディオ操作,電話操作などの表
示を行なう演算処理を実行する。また、スイッチ操作に
応答してブザー12を駆動しビープ音を発生させる。
【0009】なお、ナビゲーション表示においては、コ
ンピュータ4内に予め定められたナビゲーション表示プ
ログラムにより地図表示上に現在位置を表示させる等の
処理が行われるが、その基本的なナビゲーション表示以
外に、拡張的に設けられたアプリケーションプログラム
により上記地図データを用いた種々のナビゲーション応
用表示が可能となる。
【0010】アプリケーションCD13は、そのために
用いられるもので、後述するゴルフ場案内プログラムを
記憶したもの、飲食店案内を行うためのグルメマッププ
ログラムを記憶したものなどがそれぞれ1枚毎にCDと
して用意され、オートチェンジャー14内に装着設定さ
れる。また、このオートチェンジャー14には通常の音
楽用CDも装着される。音楽用CDドライバ15は、オ
ートチェンジャー14内にCDが入っているのか、また
どこにどの種のCDが入っているのかを判別するととも
に、コンピュータ4からの指令に応じ、音楽用CDを選
択する場合にはその音楽用CDからPCM出力としてス
ピーカ16に出力し車室内に音楽を流すようにする。ま
た、音楽用CD以外のアプリケーションCDが選択され
た場合にはそこに記憶されたプログラムをコンピュータ
4に送出する。
【0011】図2はコンピュータ4とアプリケーション
CDにおけるプログラムの関係を示す図である。オート
チェンジャ14内にはゴルフ場案内,グルメマップ,ホ
テルマップ,ダイアリ等のアプリケーションプログラム
をそれぞれ記憶した複数のアプリケーションCDが装着
されており、そのうちの特定のアプリケーションプログ
ラムがコンピュータ4内にダウンロードされる。このダ
ウンロードされたアプリケーションプログラムは、イン
タプリタにより種々のチェックが行われて実行される。
すなわち、アプリケーションCDは車載のコンピュータ
4におけるプログラムとは別に種々のユーザーにより作
製されるものであるため、そのアプリケーションCDが
コンピュータ4におけるプログラムと適合する(コンピ
ュータ4におけるプログラムを保護する)よう、またそ
のアプリケーションCDの作製を許可したユーザーがそ
の許可範囲内でアプリケーションプログラムを作製して
いるかどうかをチェックし、そのチェック後のプログラ
ムがインタプリタにより実行される。そのチェックはア
プリケーションプログラムのインストラクションコード
単位で行われる。
【0012】また、コンピュータ4はシステムアプリケ
ーションとして種々の表示プログラム、すなわちナビゲ
ーション表示処理,オーディオ表示処理,エアコン表示
処理,電話操作表示処理,TV表示処理,地名検索操作
処理,整備マニュアル表示処理などの表示プログラムを
備えており、それらとインタプリタを介して実行される
アプリケーションプログラムのうちの1つが実行されて
それに対応した表示がCRT9上に行われる。かかる表
示プログラムにおいてコンピュータ4の入出力機器、す
なわち図1のCRT9,パネルスイッチ9a〜9f,C
Dドライバ3,15,各種ECU5〜8などとの処理実
行は、システム基本プログラム(OS)を用いて行われ
る。
【0013】また、現在、表示実行しているプログラム
(図3の表示アプリケーション)から他の表示を行う場
合には、CRT9に設けられたパネルスイッチ9a〜9
fを操作して行う。その切換の制御はシステムアプリケ
ーションにおけるアプリケーション制御処理として行わ
れる。図4はそのアプリケーション制御処理を示すもの
で、パネルスイッチ9a〜9fのいずれかのスイッチが
操作されることにより、スタートステップ100より処
理を開始し、シテップ101で操作されたパネルスイッ
チ9a〜9fの種類を判別する。
【0014】ナビスイッチ9aが操作された場合には、
ステップ102により図2のナビゲーション表示処理を
実行させる。このナビゲーション表示処理においては地
図データ用CDから所望の地区の地図データを読出して
CRT9の画面に道路地図を表示させるとともにナビE
CU5から現在地を示すデータを入力してその道路地図
上に現在位置を演算させる等の通常のナビゲーションに
必要な演算処理を実行する。
【0015】また、Audioスイッチ9bが操作され
た場合には、ステップ103により図2のオーディオ操
作表示処理を実行させる。このオーディオ操作表示処理
においてはオーディECU7からの情報によりCRT9
にオーディオ操作表示を行う。同様にA/Cスイッチ9
c,TELスイッチ9d,TVスイッチ9eが操作され
た場合にも、ステップ104,105,106の処理に
より図2のエアコン操作表示,電話操作表示,TV表示
の処理をそれぞれ実行させ、A/CECU6,電話EC
U8,TVECU(図1に図示せず)からの情報により
それに応じた表示をCRT9に行う。
【0016】また、メニュースイッチ9fが操作された
場合には、ステップ107により図4に示すメニュー表
示が行われる。このメニュー表示は、CDソフト,地名
検索,整備マニュアルからなるものであり、画面上でそ
れぞれの表示位置をタッチ操作してタッチスイッチ11
からその位置に応じた信号を得るか、またはそれぞれの
表示の左側に表示した番号に設けられたカーソル(図で
は番号1の部分に表示)をカーソルキー10aにより移
動させセットキー10bが操作された時のカーソル位置
を示す番号にて、次のメニュー選択ステップ108の処
理が行われる。ここで、番号2の地名検索が選択された
場合には、ステップ110より図2の地名検索操作処理
を実行させる。この地名検索操作処理においては、CR
T9の画面上に地名表示を行うとともにタッチスイッチ
11,カーソルキー10aの操作等により地名検索を行
ってナビゲーションにおける目的地の設定,自宅等の登
録地の登録等の処理を行う。また、番号3の整備マニュ
アルが選択された場合には、ステップ111より図2の
整備マニュアル表示処理を実行させ、整備マニュアルを
CRT9の画面上に表示させる。
【0017】また、番号1のCDソフトが選択された場
合には、ステップ109より図5以下に示すインタプリ
タプログラムを起動させる。このインタプリタプログラ
ムにおいては、ステップ200よりその処理を開始し、
ステップ201に進んで図5に示すCDソフトのタイト
ル表示を行う。このタイトル表示はオートチェンジャー
14内に装着されているアプリケーションCDの種類を
読出してその種類を表示させるもので、ゴルフ場案内,
グルメマップ,ホテルマップ,ダイアリのアプリケーシ
ョンCDが装着されていれば、図に示すようにそれらが
表示される。そして、ステップ202で上述したステッ
プ108と同様、タッチスイッチ11,カーソルキー1
0a等の操作によりそれらのいずれかが選択される。こ
こで、番号1のゴルフ場案内が選択されると、ステップ
203にてゴルフ場案内のアプリケーションCDの最初
の部分に記憶されているシステムIDをリードする。こ
のシステムIDとは、そのアプリケーションCDを作製
したユーザーがその作製を許可されたものであるかどう
かをチェックするためのもので、全てのアプリケーショ
ンCDはこのシステムIDを有している。なお、このシ
ステムIDは後述するアクセスレベルを含んでいる。こ
のシステムIDに基づき、次のステップ205ではその
システムIDが許可されたIDであるかどうかをチェッ
クする。許可されたIDでなければステップ206に進
んでCRT9の画面にエラーメッセージを表示させ、処
理を終了する。従って、この場合にはそのアプリケーシ
ョンCDによる処理実行は行われない。
【0018】他方、システムIDが許可されたIDであ
れば、ステップ207に進み、システムIDとともに記
憶されているアクセスレベルを記録する。このアクセス
レベルとは、そのアプリケーションCDを作製したユー
ザーに対し、使用可能なコマンドを制限するもので、そ
のアクセスレベルは例えば以下に示す3つのレベルに分
けられ、それぞれのアクセスレベルに応じて使用可能な
コマンドが設定されている。 ここで、アクセスレベル1において、基本コマンドと
は、四則演算,三角関数等の関数演算等のコマンドであ
る。サービスコマンドでは、直線, 円,直方形等のグラ
フィック操作,タッチスイッチ11,カーソルキー10
a等の標準入力操作,ビープ音の音操作に対するコマン
ド等である。このアクセスレベル1は最下位のアクセス
レベルである。アクセスレベル2は, アクセスレベル1
での使用可能コマンドに加えて、地図アクセス,車両現
在地等の車両情報取得のためのコマンド等を使用可能と
するものである。アクセスレベル3は、アクセスレベル
2での使用可能コマンドに加えて、メモデータアクセス
のコマンド使用可能とするものである。メモデータアク
セスのコマンドとは、ナビゲーションにおける目的地座
標の読出し,書込み,登録地座標の読出し,書込みを行
うためのものである。
【0019】このステップ207の処理後、ステップ2
08にてアプリケーションCDに記憶されているメイン
プログラムをコンピュータ4のRAMにダウンロードす
る。そして、ステップ209にてインタプリティブポイ
ンタ(IP)を0に設定した後、図6に処理に進む。こ
こで、IPとは、アプリケーションプログラムにおける
インストラクションコードの実行位置を示すもので、い
わゆる通常のプログラムカウンタに対応するものであ
る。
【0020】図6はアプリケーションプログラムの各イ
ンストラクションコードをチェックして実行するインタ
プリンタの核の部分を示すフローチャートである。この
図6において、ステップ210では、IPの示すインス
トラクションコードをリードする。ここで、インストラ
クションコードは、図7に示すように、コマンド/パラ
メータ区分とボディ部分とからなっている。コマンド/
パラメータ区分とは、ボディ部分の中味がコマンドかパ
ラメータかの区分を示すもので、例えばパラメータは
0、コマンドは1として表わされる。また、ボディ部分
は、コマンドの場合コマンドの種類を示すコマンドID
が、またパラメータの場合はパラメータ値が入ってい
る。このパラメータ値としては、数値そのものの直接値
といずれかのメモリに入っている値を示す場合のそのメ
モリのアドレス(間接値)とがある。
【0021】このインストラクションコードのリード
後、ステップ211にて先のコマンド/パラメータ区分
の値によりそのいずれであるかが判定される。パラメー
タの場合は、ステップ212にてそのパラメータ値がユ
ーザーに使用許可されているパラメータ値のコード表現
であるかどうかチェックする。また、ステップ213で
はパラメータ値が間接値の場合そのアドレスがユーザー
使用可能なアドレスかチェックする。ユーザー使用可能
なアドレスであればステップ214にてそのアドレスに
よるパラメータ値リードの実行が行われ、パラメータ値
が直接値であればその直接値自体がスタックに積まれ、
間接値の場合は指定のアトレスのデータ内容がスタック
に積まれる。上記ステップ212,213のいずれかに
おいてユーザー使用可能なものでない旨判定された場合
にはそのインストラクションコードによる実行は行われ
ない。これはアプリケーションプログラムの実行に対す
るコンピュータ4側のシステム保護を図るためである。
【0022】他方、インストラクションコードがコマン
ドであれば、ステップ215にてそのコマンドの種類を
示すIDがチェックされ、それぞれのコマンド毎にアク
セスレベルがチェックされる(ステップ216,21
9,222)。このアクセスレベルのチェックとは、上
述したアクセスレベルと使用可能コマンドの関係に基づ
き、そのコマンドがユーザーに与えられたアクセスレベ
ルに対して使用可能なコマンドであるか否かチェックす
るものである。このアクセスレベルのチェックにてOK
とされた場合には、コマンドに対するパラメータチェッ
クが行われる(ステップ217,220,223)。こ
のパラメータチェックとは、使用可能なパラメータであ
るか否かをチェックするもので、例えば地図表示を行う
場合の地図表示コマンドである時にその地図のサイズが
システム側で用意しているサイズにあるかどうかをチェ
ックし、現在地リードコマンドであれば現在地を示す座
標データの格納先がユーザー使用可能なところであるか
どうかチェックし、またキー入力コマンドであれば、タ
ッチスイッチ11,リモコンスイッチ10等における複
数のスイッチ,キーに対して番号を付した場合の使用可
能なキー番号を示しているかどうかのチェックを行う。
これらのスッテプ217,220,223においてもア
プリケーションプログラムの実行に対するコンピュータ
4側のシステム保護を図るために設けられている。これ
らのチェックにてOKと判断されたものについてそのコ
マンドの実行が行われる。(ステップ218,221,
224)。
【0023】そして、ステップ225にてIPを更新す
る。この図6の処理は繰り返し実行されるため、IPの
更新によりステップ210に到来した時には、次のIP
のインストラクションコードがリードされ、そのインス
トラクションコードにより上述した処理が行われる。な
お、ステップ226〜230は、この種の表示システム
を車両に搭載するに当たって規制される条件(動作禁止
条件)が発生した場合には、このアプリケーションプロ
グラムによる実行においてもその規制が行えるようにす
るために設けられている。なお、図で示されていないが
システムアプリケーションにおいてもその規制が行われ
ている。かかる動作禁止としては、例えば走行中にタッ
チスイッチ11,リモコンスイッチ10によるキー入力
操作禁止がある。従って、この場合にはステップ226
にて車速が0でないか否かが判定される。車速0である
場合、すなわち停車中の場合には条件不成立としてステ
ップ227に進み、動作禁止フラグをオフにする。他
方、車両が走行中で車速が0でない時には条件成立とし
てステップ228に進み、動作禁止フラグがオンしてい
るか否かを判定する。これは動作禁止フラグがオフから
オンに変わる時にのみ後述する割込処理を実行開始させ
るためである。従って、ステップ228にてそれまで動
作禁止フラグがオフであったことが判定された場合に
は、ステップ229にて動作禁止フラグをオンにし、ス
テップ230では動作禁止割込処理を開始させるために
IPを変更する。ここで、動作禁止割込処理とは、後述
するようにアプリケーションプログラムを実行するに当
たって最初にアプリケーションCDから動作禁止割込処
理プログラムを読出してコンピュータ4内のRAM内の
所定の領域に登録しておくものであり、この動作禁止割
込処理プログラムの実行により、例えば図10に示すよ
うに、キー入力不可のメッセージをCRT9の画面の一
部に表示する。
【0024】また、かかる場合において、動作禁止フラ
グのオンにより、キー入力の禁止処理が行われる。すな
わち、キー入力コマンドの実行(ステップ224)にお
いて、図8にその詳細を示すように、ステップ250に
て動作禁止フラグのチェックが行われ、動作禁止フラグ
がオフの場合にはステップ251,252により通常の
キー入力処理によるキーコードの設定が行われ、このキ
ーコードによりアプリケーションプログラムによるキー
入力処理が行われるが、動作禁止フラグがオンの場合に
はステップ253にてキーコードにキー入力なしとされ
るため、キー入力操作処理は行われない。
【0025】次に上記インタプリタにより実行されるア
プリケーションプログラムをゴルフ場案内を例にとって
説明する。最初に、メニュースイッチ9fが操作される
と、図4のステップ107にて図に示すメニュー表示が
行われ、CDソフトを選択することにより図5のインタ
プリタプログラムが起動される。このインタプリタにお
いては、まずステップ201にて図に示すCDソフトの
タイトルを表示する。この表示の中でゴルフ場案内が選
択されると、ステップ203にてシステムIDをリード
するとともにステップ205にてそのシステムIDをチ
ェックする。そのチェック結果がOKになると、アクセ
スレベルを記録するとともにメインプログラムをダウン
ロードし、IPを0にする。なお、もしメインプログラ
ムが大きくて、全部を一度にダウンロードできない場合
には、その都度必要な部分のみダウンロードする。この
後、インタプリタの核となる図6の処理を実行する。
【0026】従って、アプリケーションプログラムはI
P=0のインストラクションコードに従い図6の演算処
理を実行する。アプリケーションプログラムはIP=0
から続く最初の部分に先に説明したような割込処理プロ
グラムの登録動作が記録されている。すなわち、図9の
ステップ301ではゴルフ場案内のアプリケーションC
DのIP=0から記憶されている割込処理プログラム読
み出し指示およびその登録指示がIPで示されるインス
トラクションコード毎に読出され図6の処理を経て割込
処理が登録される。かかる場合、図6の種々のチェック
を経たものとなるため、システム側への保護を図りつつ
その割込処理プログラムが登録される。
【0027】この割込処理プログラムの登録後、先にR
AMにダウンロードしておいたメインプログラムをIP
で示されるインストラクションコード単位で読出し、そ
れを図6のインタプリタで処理することにより、ゴルフ
場案内プログラムが以下に示されるように実行される。
まず、ステップ302で図に示すゴルフ場ガイドのタイ
トル画面を表示させ、その後タイトル画面の左下に示さ
れるタッチエリアのタッチスイッチが操作されたか否か
の待機状態となる(ステップ303)。そして、ゴルフ
場案内を行うべくタッチスイッチが操作されると、ステ
ップ304に進んでその操作受付を示すためブザー12
よりビープ音を発生させ、さらにCRT9に複数の県名
をメニュー表示させる。ここで、そのメニュー表示にお
いて例えば愛知県が指定されると、ステップ306にて
ブザー12によりビープ音を発生させるとともに、愛知
県内にあるゴルフ場の一覧表をメニュー表示させる。そ
して、このメニュー表示に基づき、所望のゴルフ場が指
定されると、以下に示す処理を実行する。
【0028】まず、ステップ308にてゴルフ場指定の
受付を示すべくブザー12よりビープ音を発生させ、そ
の指定されたゴルフ場の位置データ(x,y)をリード
する。かかる場合、ゴルフ場案内のアプリケーションC
Dからダウンロードしたメインプログラムの中には各ゴ
ルフ場に対する位置データがそれぞれ含まれてRAMに
記憶されており、そのRAMの中から指定されたゴルフ
場の位置データ(x,y)をリードする。
【0029】次にステップ309では、その位置データ
(x,y)に対する縮尺を決定する処理を実行する。具
体的にはインストラクションコード単位で以下に示され
るものとなる。 配列S〔1〕の先頭アドレス : P nのアドレス : P xの内容 : P yの内容 : P GET MAP SIZE : C ここで、Pはパラメータ、Cはコマンドを表す。これら
の処理は、地図の縮尺データの格納領域を示す5つの要
素からなる一次元配列S〔1〕,S〔2〕,S〔3〕,
S〔4〕,S〔5〕の先頭アドレスS〔1〕を指定し、
地図データ用CDが用意している縮尺データの数nの読
出し結果を格納する領域を指定し、その上で先にリード
した位置データx,yをそれぞれ設定し、これらのパラ
メータをもとにGET MAP SIZEのコマンドを
実行する。このコマンドは、位置データ(x,y)で示
される地域に対し地図データ用CDが用意している縮尺
データの数を読出してそれを上記nのアドレス先に格納
し、さらにそれらの縮尺データをS〔1〕,S〔2〕,
S〔3〕…と格納していく処理を実行するものである。
このコマンド及び以下に示されるコマンド等のこのシス
テムで用いるコマンドの実行プログラムはこのシステム
におけるシステム基本プログラムにおいて辞書として予
めROMに記憶されているものである。なお、上記の縮
尺データおよびその数は使用される地図データ用CDの
種類によって異なっている場合もある。
【0030】次のステップ310では、位置データ
(x,y)を中心とした縮尺S〔n〕の地図をCRT9
に表示させる処理を実行する。具体的には以下に示され
るインストラクションコードで示される。 xの内容 : P yの内容 : P S〔n〕の内容 : P DISP MAP : C このインストラクションコードの意味するところは、位
置データx,yの内容を設定するとともに、縮尺データ
数nで示される縮尺データ(最も詳細な地図の尺度を示
すデータ)S〔n〕で設定し、これらのパラメータをも
とにDISPMAPのコマンドを実行する。このコマン
ドは、地図データ用CDから地図データを読出し、位置
データ(x,y)を中心とし、縮尺S〔n〕の地図をC
RT9に表示させる処理を実行するものである。
【0031】次にステップ311では、表示された地図
の中心にゴルフ場のマークを表示させる処理を実行す
る。具体的には以下に示されるインストラクションコー
ドで実行される。 パレット番号 : P xの内容 : P yの内容 : P ゴルフ場のフォント番号 : P DISP FONT : C このインストラクションコードの意味するところは、パ
レット番号(表示色を示すもの),位置データx,yの
内容,ゴルフ場のマークを示すフォント番号を設定し、
これらのパラメータをもとにDISP FONTのコマ
ンドを実行する。このコマンドは、CRT9の画面上に
位置データ(x,y)の位置にゴルフ場のマークを表示
させる処理を実行するものである。
【0032】従って、上記した処理を実行することによ
り、CRT9の画面上には図10に示すように選択され
たゴルフ場を中心とした地図を表示されるとともにその
中心位置にゴルフ場のマークが表示される。このステッ
プ311以降においては、その詳細処理が示されていな
いが、ゴルフ場案内に関する種々の処理が実行される。
例えば、そのゴルフ場までの交通情報,その選択したゴ
ルフ場に関する詳細説明,料金、または縮小図への展開
等の処理が実行される。
【0033】なお、ステップ309〜311で示したイ
ンストラクションコード単位で他のステップ301〜3
08もプログラムされており、そのインストラクション
単位で図6に示すインタプリタプログラムにてその処理
が実行される。また、このゴルフ場案内プログラムの実
行においても、車両走行中のキー入力禁止条件が成立し
た場合には、図6のステップ230にて上記ステップ3
01にて登録した割込処理プログラムが実行され、CR
T7の画面下部に“キー入力はできません”のメッセー
ジを表示させるとともに、動作禁止フラグがオンされス
テップ224によるキー入力コマンドの実行にてキー入
力操作処理が禁止される。具体的には、図10の右下に
表示されている“詳細”,“戻り”なるタッチキー入力
が禁止される。
【0034】なお、アプリケーションプログラムは上記
したゴルフ場案内以外にグルメマップ,ホテルマップ,
ダイアリなど種々のものがあり、それらのアプリケーシ
ョンプログラムも上記したのと同様にそれらのプログラ
ムに応じた処理が実行される。以上述べた実施例によれ
ば、予め設定された車載コンピュータ4に、そのコンピ
ュータ4にて使用している情報を利用して種々のアプリ
ケーション表示を可能とするアプリケーションプログラ
ムの外設を可能にし、そのアプリケーションプログラム
の実行について車載コンピュータのシステム保護を図る
べくインタプリタのチェック機能を介して実行させるよ
うにし、さらに車両における表示について規制の対象と
なる条件、例えば車両走行中のキー入力操作処理禁止に
ついてもアプリケーションプログラムによる表示に対し
て対処するべくインタプリタにてキー入力操作処理禁止
の処理実行が行えるようにしている。
【0035】また、この種のアプリケーションプログラ
ムの作製についてはユーザー側で行われるが、そのユー
ザー側の作製技術等の相違があるため、そのアプリケー
ション表示を適正に行なうべくそのアプリケーションプ
ログラム作製ユーザーに対してコンピュータ4にて使用
している情報のアクセス可能なレベルを設定し、そのア
クセスレベルに応じたアプリケーション表示を行えるよ
うにしている。
【0036】また、ナビゲーションにおいて、アプリケ
ーションプログラム側からすれば、車載側にて用意して
いる地図データが使用可能となり、また結果として地図
表示が行えればよいため、地図データ用CD1のデータ
構成に係わりなくアプリケーション表示を行うことがで
きる。従って、地図データ用CD1は特定のメーカ作製
のものに限らず種々のメーカにて作製した地図データを
用いることも可能になる。
【0037】なお、上記実施例ではアプリケーションプ
ログラム,地図データを記憶するものとして、CDを用
いるものを示したが、ICカード等の他の記憶媒体を用
いるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体構成図
【図2】車載コンピュータとアプリケーションCDにお
けるプログラムの関係を示す図
【図3】アプリケーション制御処理を示す説明図
【図4】システムアプリケーションの処理を示すフロー
チャート
【図5】インタプリタの処理を示すフローチャート
【図6】インタプリタの処理を示すフローチャート
【図7】インストラクションコードを示す説明図
【図8】インタプリタの処理を示すフローチャート
【図9】ゴルフ場案内アプリケーションプログラムを示
すフローチャート
【図10】図9の処理によってCRTに表示される表示
例を示す表示説明図
【符号の説明】
1 地図データ用CD 4 コンピュータ 9 CRT 9a〜9f パネルスイッチ 10 リモコンスイッチ 11 タッチスイッチ 13 アプリケーションCD
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−116210(JP,A) 特開 昭61−64556(JP,A) 特開 昭62−59812(JP,A) 実開 昭63−40054(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01C 21/00 G08G 1/0969 G09B 29/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に関する所定の情報表示を行う表示
    手段と、 この表示手段に前記所定の情報表示を行わせるプログラ
    ムを格納する車載コンピュータとを備えた車載用表示装
    置において、 前記表示手段への表示に関連した操作を行う操作手段
    と、 車両の運転状態に応じ、前記操作手段の操作に対してそ
    の操作禁止条件を検出する禁止条件検出手段とを備え、 前記車載コンピュータは、少なくとも前記表示手段に新
    たな拡張的表示を行うための情報とアプリケーションプ
    ログラムを格納する外設記憶媒体接続可能とされてお
    り、さらにこのアプリケーションプログラムの実行に関
    与して前記表示手段に前記拡張的表示を行わせるととも
    前記禁止条件検出手段にて前記操作禁止条件を検出
    した時には前記アプリケーションプログラムにおける前
    記操作手段の操作と関連し処理実行を禁止する機能
    有することを特徴とする車載用表示装置。
  2. 【請求項2】 前記禁止条件検出手段にて禁止条件を検
    出した時に、さらに前記操作手段における操作ができな
    いことを示す情報を前記表示手段に表示する請求項1に
    記載の車載用表示装置。
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