JP2995400B2 - マイクロポンプおよびマイクロポンプの製造方法 - Google Patents
マイクロポンプおよびマイクロポンプの製造方法Info
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Description
精度な送液と装置自体の小型化が不可欠である医療分野
や分析分野などにおけるマイクロポンプおよびマイクロ
バルブの構造および製造方法に関する。
がなされているマイクロポンプとして、例えば特開平5
−164052号広報に記載されているものがある。こ
の発明は図2に示すようにケーシリング26の内部に、
端面に液体吸引吐出部材21が接着されている固定され
た積層型圧電アクチュエータと、端面に弁23が接着さ
れている二つの積層型圧電アクチュエータ22から構成
されており、3つのアクチュエータの駆動によって流路
管口24とポンプ室25を介して送液を実現する構造と
なっている。
れているマイクロポンプの場合、図3に示すようにシリ
コン基板31上の酸化膜の犠牲層上に金属またはポリシ
リコンの薄膜32を形成し、さらにエッチングによって
犠牲層を除去することにより金属またはポリシリコンの
逆止弁を構成し、ガラス基板33上に設けた圧電素子3
4によりポンプを構成することを特徴としている。
載される考案の場合、図4に示すようにポンプ室41の
上下に2個のポンプ駆動用のバイモルフ型圧電素子42
が取り付けられており、吸入口および吐出口には弁体4
3およびバイモルフ型圧電素子44からなる流量制御弁
45が取り付けられており、ポンプ用圧電素子42と流
体制御弁用圧電素子44を同一のコントローラ46で駆
動制御可能な構成となっている。
層型圧電素子をアクチュエータとして用いることによっ
て能動的なバルブを製作した例の場合、積層型圧電素子
自体の厚みのために薄型化が不可能であるという問題が
あった。また、図3に示すような2つの逆止弁を有した
マイクロポンプでは、受動的な逆止弁を用いることによ
って送液を実現しているため、その構造上一方向にしか
送液できないという問題点を有していた。
モルフ型アクチュエータで直接流路を塞ぐことによって
バルブとして用いる場合、流体がアクチュエータに触れ
てしまうためにアクチュエータを保護しなければならな
いという問題点を有していた。そこで本発明では、基板
部のダイアフラムが十分な変位を得ることができるよう
にユニモルフアクチュエータを用い、基板部または天板
部とパッキンの一体構造によって高い密閉性を実現し、
薄型化および双方向送液が可能で、かつ耐圧性および吐
出効率の高いマイクロポンプを実現することを課題とす
る。
フラムにパッキンを形成することによって基板とパッキ
ンの一体構造を実現し、接合された天板との間で高い密
閉性を実現する。または天板上にパッキンを形成するこ
とによって天板とパッキンの一体構造を実現し、接合さ
れた基板上のダイアフラムとの間で高い密閉性を実現す
る。更にダイアフラムに対して圧電素子を取り付けたユ
ニモルフアクチュエータを構成し、能動的なマイクロバ
ルブを実現する。また同じようにダイアフラムに圧電素
子を取り付けたユニモルフアクチュエータによって液体
を吐出する働きをするポンピング部分を実現する。これ
らのマイクロバルブとポンピング部分を流路でつなぎ、
各々のアクチュエータを駆動することによって弁の開閉
および流体の吐出をおこない、薄型で耐圧性および吐出
効率が高く、かつ双方向送液が可能なマイクロポンプを
実現する。
の構造を図1に示す。図1(1-a)はマイクロポンプの平
面図、図1(1-b)はマイクロポンプの断面図を表す。二
つのバルブダイアフラムと一つのポンピングダイアフラ
ムはシリコン基板1にエッチングによって形成され、各
ダイアフラムに圧電素子3を取り付けることによってユ
ニモルフアクチュエータを構成している。シリコン基板
1は貫通穴5を有したガラス基板2と接合されており、
バルブダイアフラムはパッキン4によって閉じられた構
造となっている。またパッキンはバルブダイアフラムも
しくはガラス基板との一体構造となっている。このパッ
キンの厚みをダイアフラムのエッチング深さよりも高く
することによって、ダイアフラムおよびパッキンの剛性
によってバルブが通常時において閉の状態を実現するこ
とができる(図5)。以下にこの発明の実施例を図面に
基づいて説明する。 〔実施例1〕まず図6(6-a)のようなシリコン基板1に
対して、図6(6-b)のように熱酸化によって0.3μmの酸
化膜6を形成する。続いて表面にレジストのパターンニ
ングをおこない、バッファフッ酸によるウェットエッチ
ングによって酸化膜6の一部を除去する(図6(6-
c))。次にレジストを全面的に剥離した後に、残された
熱酸化膜をマスクとし図6(6-d)のようにTMAHによって
シリコン基板1のウェットエッチングをおこなう。続い
て図6(6-e)のように酸化膜5をバッファフッ酸によっ
て全面剥離する。このエッチングされた部分がマイクロ
ポンプの各ダイアフラムおよび流路となる。
て全面に厚さ1.2μmの酸化膜6を形成し、両面アライ
ナを用いてバルブダイアフラムおよびポンピングダイア
フラムが表面と同じ位置になるように、裏面に対してレ
ジストのパターニングをおこなう。このレジストをマス
クとしてバッファフッ酸によって酸化膜6のパターンニ
ングをおこない(図6(6-g))、レジストの全面剥離
後、図6(6-h)に示すように水酸化カリウム溶液によっ
てシリコン基板1のエッチングをおこなう。このエッチ
ングの深さを調節することによって各ダイアフラムの厚
みを任意に決定することが可能となる。最後に図6(6-
i)のように酸化膜6をバッファフッ酸によって全面的に
剥離し、ダイアフラムを有する基板が完成する。
コン基板1のバルブダイアフラム6に対して、シリコー
ンゴムなどによるパッキンを形成し硬化させる。これに
よってパッキン4とシリコン基板1との一体構造が実現
されることになる(図7(7-b))。次にこのシリコン基
板1に対するガラス基板2の接合をおこなうが、ガラス
基板2には予めエキシマレーザによって直径600〔μ
m〕の貫通穴5が形成されており、その位置はバルブダ
イアフラムに形成されたパッキンと一致している。その
ため300℃、1000Vによって陽極接合を実現すると、貫通
穴5が直接パッキン4によって塞がれる構造が実現され
る(図7(7-c))。この時に、パッキン4がバルブダイ
アフラム6のエッチング深さよりも高くなる構造とする
ことによって、ダイアフラムおよびパッキンの剛性によ
りバルブが通常時において閉の状態となる(図5)。こ
の強さはパッキンまたはバルブダイアフラムの厚みによ
って任意に設定することが可能であり、外圧に対するバ
ルブの強さを自由に調整することが可能である。
ポンピングダイアフラム7に対して取り付けてユニモル
フアクチュエータを構成する(図7(7-d))。二つのバ
ルブは通常時において閉の状態が保たれており、ユニモ
ルフアクチュエータを下向きに撓ませることによってガ
ラス基板とパッキンの間に空間が生じ、バルブが開の状
態が実現される。またポンピングダイアフラムをユニモ
ルフアクチュエータで上向きに撓ませることによって流
体の吐出が可能となる。二つのバルブダイアフラムとひ
とつのポンピングダイアフラムを順序良く駆動すること
によって、マイクロポンプの送液が実現される。また能
動的なバルブを用いているため、各アクチュエータの駆
動順序を変えることによって任意の方向への送液が可能
である。
いたユニモルフアクチュエータを用いているため非常に
薄型のものを制作することでき、能動的なバルブを用い
ているため双方向の送液が可能である。またパッキンに
よってバルブダイアフラムが部分的に満たされているた
め、耐圧性が高く、かつ送液効率の高いマイクロポンプ
を実現することができる。 〔実施例2〕まず、実施例1における図6と同様の工程
をたどり、バルブダイアフラム6およびポンピングダイ
アフラム7をシリコン基板に形成する(図8(8-a))。
このバルブダイアフラムに対してパッキン4を形成し、
パッキン4とシリコン基板1の一体構造を実現する(図
8(8-b))。続いて貫通穴5を有するガラス基板2の陽
極接合をおこなうが、貫通穴5はパッキン4から離れた
ところに位置しており、貫通穴5から入った流体がバル
ブダイアフラム部分のパッキン4により堰き止められる
構造となっている(図8(8-c))。最後に圧電素子をバ
ルブダイアフラム6とポンピングダイアフラム7に対し
て取り付けてユニモルフアクチュエータを構成する(図
8(8-d))。二つのバルブは通常時において閉の状態が
保たれており、ユニモルフアクチュエータを下向きに撓
ませることによってガラス基板とパッキンの間に空間が
生じ、バルブが開の状態が実現される。またポンピング
ダイアフラムをユニモルフアクチュエータで上向きに撓
ませることによって流体の吐出が可能となる。二つのバ
ルブダイアフラムとひとつのポンピングダイアフラムを
順序良く駆動することによって、マイクロポンプの送液
が実現される。また能動的なバルブを用いているため、
各アクチュエータの駆動順序を変えることによって任意
の方向への送液が可能である。
いたユニモルフアクチュエータを用いているため非常に
薄型のものを制作することでき、能動的なバルブを用い
ているため双方向の送液が可能である。またパッキンに
よってバルブダイアフラムが部分的に満たされ、流体を
堰き止めるような構造となっているため、耐圧性が高
く、かつ送液効率の高いマイクロポンプを実現すること
ができる。 〔実施例3〕まず、実施例1における図6と同様の工程
をたどり、バルブダイアフラム6およびポンピングダイ
アフラム7をシリコン基板に形成する。続いて図9(9-
a)に示すように、天板部となるガラス基板2に対してフ
ッ素樹脂などの接着防止層9をバルブダイアフラムと同
じ位置にコーティングしておく。これはパッキンとなる
シリコーンゴムが硬化時にガラス基板と接着してしまう
ことを防ぐためである。この状態でガラス基板2に対し
てエキシマレーザを用いて流体が通過する貫通穴5の加
工をおこなうが、この貫通穴5は接着防止層9と同じ部
分に加工される(図9(9-b))。また、この貫通穴の位
置はシリコン基板のバルブダイアフラム6とも一致す
る。このような加工をおこなったガラス基板2とシリコ
ン基板1を図9(9-c)のように陽極接合によって接合す
る。
ゴムをダイアフラム内に充填し、硬化させることによっ
て密閉性の高いパッキン4を実現する(図9(9-d))。
ガラス天板側にはあらかじめフッ素樹脂などの接着防止
層9がコーティングされているため、パッキンはシリコ
ン基板側とのみ接着している状態となり、シリコン基板
とパッキンとの一体構造が実現できる。この場合、バル
ブダイアフラム6が下向きにたわんだときにガラス基板
とパッキンの間に隙間が生じ、バルブの開いた状態が実
現される。
ダイアフラム7に対して圧電素子3を取り付けてユニモ
ルフアクチュエータを構成する(図9(9-e))。二つの
バルブはユニモルフアクチュエータを下向きに撓ませる
ことによってガラス基板とパッキンの間に空間が生じ、
バルブが開の状態が実現される。またポンピングダイア
フラム7をユニモルフアクチュエータで上向きに撓ませ
ることによって流体の吐出が可能となる。二つのバルブ
ダイアフラム6とひとつのポンピングダイアフラム7を
順序良く駆動することによって、マイクロポンプの送液
が実現される。また能動的なバルブを用いているため、
各アクチュエータの駆動順序を変えることによって任意
の方向への送液が可能である。
いたユニモルフアクチュエータを用いているため非常に
薄型のものを制作することでき、能動的なバルブを用い
ているため双方向の送液が可能であり、また耐圧性が高
く、かつ送液効率の高いマイクロポンプを実現すること
ができる。 〔実施例4〕まず、実施例1における図6と同様の工程
をたどり、バルブダイアフラムおよびポンピングダイア
フラムをシリコン基板に形成する。続いて図10(10-a)に
示すように、天板部となるガラス基板に対してフッ素樹
脂などの接着防止層9をバルブダイアフラム6と同じ位
置にコーティングしておく。これはパッキンとなるシリ
コーンゴムが硬化時にガラス基板と接着してしまうこと
を防ぐためである。この状態でガラス基板2に対してエ
キシマレーザを用いて貫通穴5の加工をおこなう。この
貫通穴は流体が通過するためのものと、ダイアフラム内
にパッキンを充填するためのものの2種類があり、この
うち充填用のものは接着防止層9と同じ部分に加工され
ることとなる(図10(10-b))。このような加工をおこ
なったガラス基板2とシリコン基板1を図10(10-c)の
ように陽極接合によって接合する。
ゴムをダイアフラム内に充填し、硬化させることによっ
て密閉性の高いパッキン4を実現する(図10(10-
d))。ガラス天板側にはあらかじめフッ素樹脂などの接
着防止層9がコーティングされているため、パッキンは
シリコン基板側とのみ接着している状態となり、シリコ
ン基板とパッキンとの一体構造が実現できる。続いて流
体が漏れることのないように、封止剤10によって充填
穴を塞ぐ(図10(10-e))。これによって残った二つの
貫通穴から流体が出入りし、パッキンによって流れが堰
き止められるような構造が実現される。このようなバル
ブの場合、バルブダイアフラム6が下向きにたわんだと
きにガラス基板とパッキンの間に隙間が生じ、バルブの
開いた状態が実現される。
ダイアフラム7に対して圧電素子3を取り付けてユニモ
ルフアクチュエータを構成する(図10(10-f))。二つ
のバルブはユニモルフアクチュエータを下向きに撓ませ
ることによってガラス基板とパッキンの間に空間が生
じ、バルブが開の状態が実現される。またポンピングダ
イアフラム7をユニモルフアクチュエータで上向きに撓
ませることによって流体の吐出が可能となる。二つのバ
ルブダイアフラム6とひとつのポンピングダイアフラム
7を順序良く駆動することによって、マイクロポンプの
送液が実現される。また能動的なバルブを用いているた
め、各アクチュエータの駆動順序を変えることによって
任意の方向への送液が可能である。
いたユニモルフアクチュエータを用いているため非常に
薄型のものを制作することでき、能動的なバルブを用い
ているため双方向の送液が可能である。またパッキンに
よってバルブダイアフラムが部分的に満たされ、流体を
堰き止めるような構造となっているため、耐圧性が高
く、かつ送液効率の高いマイクロポンプを実現すること
ができる。 〔実施例5〕まず、実施例1における図6と同様の工程
をたどり、バルブダイアフラム6およびポンピングダイ
アフラム7をシリコン基板に形成する。続いて図11(11-
a)に示すように、天板部となるガラス基板2に対してエ
キシマレーザによって貫通穴5を形成しておく。このガ
ラス基板2に対してパッキン4を形成し、パッキン4と
ガラス基板2の一体構造を実現する(図11(11-b))
が、このパッキン4はシリコン基板に形成されたバルブ
ダイアフラム6と同じ所に位置する。
陽極接合をおこなうが(図11(11-c))、貫通穴5はパ
ッキン4から離れたところに位置しており、貫通穴から
入った流体がパッキン4によって堰き止められる構造と
なっている。このようなバルブの場合、バルブダイアフ
ラム6が下向きにたわんだときにシリコン基板とパッキ
ンの間に隙間が生じ、バルブの開いた状態が実現ことに
なる。またパッキン4がバルブダイアフラム6のエッチ
ング深さよりも高くなる構造とすることによって、ダイ
アフラムおよびパッキンの剛性によりバルブが通常時に
おいて閉の状態を実現することができる。
ダイアフラム7に対して圧電素子3を取り付けてユニモ
ルフアクチュエータを構成する(図11(11-d))。二つ
のバルブはユニモルフアクチュエータを下向きに撓ませ
ることによってシリコン基板とパッキンの間に空間が生
じ、バルブが開の状態が実現される。またポンピングダ
イアフラム7をユニモルフアクチュエータで上向きに撓
ませることによって流体の吐出が可能となる。二つのバ
ルブダイアフラム6とひとつのポンピングダイアフラム
7を順序良く駆動することによって、マイクロポンプの
送液が実現される。また能動的なバルブを用いているた
め、各アクチュエータの駆動順序を変えることによって
任意の方向への送液が可能である。
いたユニモルフアクチュエータを用いているため非常に
薄型のものを制作することでき、能動的なバルブを用い
ているため双方向の送液が可能である。またパッキンに
よってバルブダイアフラムが部分的に満たされ、流体を
堰き止めるような構造となっているため、耐圧性が高
く、かつ送液効率の高いマイクロポンプを実現すること
ができる。 〔実施例6〕まず、実施例1における図6と同様の工程
をたどり、バルブダイアフラムおよびポンピングダイア
フラムをシリコン基板に形成する。続いて図12(12-a)
に示すように、ガラス基板2に対してエキシマレーザを
用いて貫通穴5の加工をおこなう。この貫通穴は流体が
通過するためのものと、ダイアフラム内にパッキンを充
填するためのものの2種類があり、このうち充填用のも
のはシリコン基板に形成されたバルブダイアフラム6と
同じ部分に加工されることになる。
ラム部分に対してフッ素樹脂などの接着防止層9をコー
ティングしておく(図12(12-b))。これはパッキンと
なるシリコーンゴムが硬化時にシリコン基板と接着して
しまうことを防ぐためである。この状態でシリコン基板
1とガラス基板2を図12(12-c)に示すように陽極接合
によって接合する。
ゴムをダイアフラム内に充填し、硬化させることによっ
て密閉性の高いパッキン4を実現する(図12(12-
d))。この時、シリコン基板のバルブダイアフラム6に
はあらかじめフッ素樹脂などの接着防止層9がコーティ
ングされているため、パッキンはガラス基板側とのみ接
着している状態となり、ガラス基板とパッキンとの一体
構造が実現できる。これによって残った二つの貫通穴か
ら流体が出入りし、パッキンによって流れが堰き止めら
れるような構造が実現される。このようなバルブの場
合、バルブダイアフラム6が下向きにたわんだときにバ
ルブダイアフラムとパッキンの間に隙間が生じ、バルブ
の開いた状態が実現される。またガラス基板とパッキン
の一体構造のため充填穴から流体が漏れることはなく、
特に充填穴を封止剤によって塞ぐ必要はない。
ダイアフラム7に対して圧電素子3を取り付けてユニモ
ルフアクチュエータを構成する(図12(12-e))。二つ
のバルブはユニモルフアクチュエータを下向きに撓ませ
ることによってシリコン基板とパッキンの間に空間が生
じ、バルブが開の状態が実現される。またポンピングダ
イアフラム7をユニモルフアクチュエータで上向きに撓
ませることによって流体の吐出が可能となる。二つのバ
ルブダイアフラム6とひとつのポンピングダイアフラム
7を順序良く駆動することによって、マイクロポンプの
送液が実現される。また能動的なバルブを用いているた
め、各アクチュエータの駆動順序を変えることによって
任意の方向への送液が可能である。
いたユニモルフアクチュエータを用いているため非常に
薄型のものを制作することでき、能動的なバルブを用い
ているため双方向の送液が可能である。またパッキンに
よってバルブダイアフラムが部分的に満たされ、流体を
堰き止めるような構造となっているため、耐圧性が高
く、かつ送液効率の高いマイクロポンプを実現すること
ができる。
イアフラムと圧電素子のユニモルフ構造を用いているた
めに、非常に薄く製作することが可能であり、小型化が
容易という効果を有している。またガラス基板とパッキ
ン、もしくはシリコン基板とパッキンの一体構造を適用
し、密閉性の高いマイクロバルブを実現することによっ
て、耐圧性や吐出性能の高効率化が可能になるという効
果を有している。
よび断面図である。
る。
る。
る。
面図である。
を示す断面図である。
を示す断面図である。
を示す断面図である。
を示す断面図である。
法を示す断面図である。
法を示す断面図である。
法を示す断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 流体を押し出す機能を有する少なくとも
一つの加圧部と、流体が通過する流路部と、前記流路部
の中途に設けられ流体導入 ・ 排出口の開閉をおこなう二
つ以上のバルブ部と、を同一基板上に形成した第1の基
板と、 前記バルブ部を介して前記流路部に流体を導入・排出す
る流体導入 ・ 排出口を形成した第2の基板と、 から構成されるマイクロポンプにおいて、 前記加圧部と前記バルブ部のいずれも、前記第1の基板
の一部を均一の厚みに薄層化することにより形成したダ
イアフラムと、前記ダイアフラムを変形させる圧電素子
から構成され、 前記バルブ部は、前記ダイアフラム上にパッキンが形成
された構造となっており、前記圧電素子への電圧印加に
伴う前記ダイアフラムの変形によって、前記パッキンと
前記第2の基板との接触または非接触状態が変化し、流
体導入 ・ 排出口の開閉状態が変化することを特徴とする
マイクロポンプ。 - 【請求項2】 前記圧電素子は、前記第1の基板上にお
ける前記ダイアフラム部分の、前記第2の基板と対向す
る面と反対の面に設置されるとともに、前記パッキン
が、前記第1の基板の材質とは異なる均一のゴム弾性を
有する材料で構成されることを特徴とする請求項1記載
のマイクロポンプ。 - 【請求項3】 前記第2の基板上の流体導入・排出口
が、前記第1の基板上の前記パッキンの直上、あるい
は、前記流路上で、前記加圧部と前記バルブ部を結ぶ部
位以外の流路上に設置されていることを特徴とする請求
項1記載のマイクロポンプ。 - 【請求項4】 流体を押し出す機能を有する少なくとも
一つの加圧部と、流体が通過する流路部と、前記流路部
の中途に設けられ流体導入 ・ 排出口の開閉をおこなう二
つ以上のバルブ部と、を同一基板上に形成した第1の基
板と、 前記バルブ部を介して前記流路部に流体を導入・排出す
る流体導入・排出口を形成した第2の基板と、から構成
され、前記第1の基板上にパッキンが形成されたマイク
ロポンプの製造方法において、 前記第1の基板の一部を均一の厚みに薄層化して、前記
加圧部と前記バルブ部 の ダイアフラムを形成する工程
と、前記第1の基板上に流路部を形成する工程と、 前記第2の基板上にパッキン材料の充填口を兼ねる流体
導入・排出口を形成する工程と、 前記第2の基板上の前記パッキンが接触する部位に、パ
ッキン材料が接着することを防止する接着防止層を形成
する工程と、 前記第1の基板と前記第2の基板を 接合あるいは接着す
る工程と、前記第2の基板上の前記流体導入・排出口から前記パッ
キン材料を導入、固化させ、前記バルブ部の前記ダイア
フラム上に パッキンを形成する工程と、前記第1の基板の前記ダイアフラム部位の、前記第2の
基板と対向する面と反対の面に圧電素子を設置する工程
と、 を含むことを特徴とする マイクロポンプの製造方法。 - 【請求項5】 流体を押し出す機能を有する少なくとも
一つの加圧部と、流体が通過する流路部と、前記流路部
の中途に設けられ流体導入 ・ 排出口の開閉をおこなう二
つ以上のバルブ部と、を同一基板上に形成した第1の基
板と、 前記バルブ部を介して前記流路部に流体を導入・排出す
る流体導入・排出口を形成した第2の基板と、から構成
され、前記第1の基板上にパッキンが形成されたマイク
ロポンプの製造方法において、 前記第1の基板の一部を均一の厚みに薄層化して、前記
加圧部と前記バルブ部の ダイアフラムを形成する工程
と、前記第1の基板上に流路部を形成する工程と、 前記第2の基板上に流体導入・排出口を形成する工程
と、 前記第2の基板上にパッキン材料充填口を形成する工程
と、 前記第2の基板上の前記パッキンが接触する部位に、パ
ッキン材料が接着することを防止する 接着防止層を形成
する工程と、前記第1の基板と前記第2の基板を 接合あるいは接着す
る工程と、前記第2の基板上の前記パッキン材料充填口から前記パ
ッキン材料を導入、固化させ、前記バルブ部の前記ダイ
アフラム上にパッキンを形成する工程と、 前記第1の基板のダイアフラム部位の、前記第2の基板
と対向する面と反対の 面に圧電素子を設置する工程と、 を含むことを特徴とする マイクロポンプの製造方法。 - 【請求項6】 流体を押し出す機能を有する少なくとも
一つの加圧部と、流体が通過する流路部と、前記流路部
の中途に設けられ流体導入 ・ 排出口の開閉をおこなう二
つ以上のバルブ部と、を同一基板上に形成した第1の基
板と、 前記バルブ部を介して前記流路部に流体を導入・排出す
る流体導入 ・ 排出口を形成した第2の基板と、 から構成されるマイクロポンプにおいて、 前記加圧部と前記バルブ部のいずれも、前記第1の基板
の一部を均一の厚みに薄層化することにより形成したダ
イアフラムと、前記ダイアフラムを変形させる圧電素子
から構成され、 前記バルブ部は、前記第2の基板上における前記ダイア
フラムと対向する位置にパッキンが形成され、前記圧電
素子への電圧印加に伴う前記ダイアフラムの変形によっ
て、前記パッキンと前記ダイアフラムとの接触または非
接触状態が変化し、流体導入 ・ 排出口の開閉状態が変化
することを特徴とする マイクロポンプ。 - 【請求項7】 前記圧電素子は、前記第1の基板上にお
ける前記ダイアフラム部分の、前記第2の基板と対向す
る面と反対の面に設置されるとともに、前記パッキン
が、前記第2の基板の材質とは異なる均一のゴム弾性を
有する材料で構成されることを特徴とする請求項6記載
のマイクロポンプ。 - 【請求項8】 前記第2の基板上の流体導入・排出口
が、前記流路上で、前記加圧部と前記バルブ部を結ぶ部
位以外の流路上に設置されていることを特徴とする請求
項6記載のマイクロポンプ。 - 【請求項9】 流体を押し出す機能を有する少なくとも
一つの加圧部と、流体が通過する流路部と、前記流路部
の中途に設けられ流体導入 ・ 排出口の開閉をおこなう二
つ以上のバルブ部と、を同一基板上に形成した第1の基
板と、 前記バルブ部を介して前記流路部に流体を導入・排出す
る流体導入・排出口を形成した第2の基板と、から構成
され、前記第2の基板上にパッキンが形成されたマイク
ロポンプの製造方法において、 前記第1の基板の一部を均一の厚みに薄層化して、前記
加圧部と前記バルブ部 の ダイアフラムを形成する工程
と、前記第1の基板上に流路部を形成する工程と、 前記第2の基板上に流体導入・排出口を形成する工程
と、 前記第2の基板上にパッキン材料充填口を形成する工程
と、 前記第1の基板上の前記ダイアフラム上に、パッキン材
料が接着することを防止する 接着防止層を形成する工程
と、前記第1の基板と前記第2の基板を 接合あるいは接着す
る工程と、前記第2の基板上の前記パッキン材料充填口から前記パ
ッキン材料を導入、固化させ、前記第2の基板上にパッ
キンを形成する工程と、 前記第1の基板のダイアフラム部位の、前記第2の基板
と対向する面と反対の面に圧電素子を設置する工程と、 を含むことを特徴とする マイクロポンプの製造方法。
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