JP2995278B2 - 工作機械の主軸装置 - Google Patents

工作機械の主軸装置

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JP2995278B2 JP6017644A JP1764494A JP2995278B2 JP 2995278 B2 JP2995278 B2 JP 2995278B2 JP 6017644 A JP6017644 A JP 6017644A JP 1764494 A JP1764494 A JP 1764494A JP 2995278 B2 JP2995278 B2 JP 2995278B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工作機械の主軸装
置、詳しくは、高速回転時における工具ホルダの引き込
み現象に対処して主軸を補正送りする技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、マシニングセンタの主軸装置
は、一般に、主軸のテーパ部に工具ホルダを挿入し、そ
の工具ホルダを引上軸で主軸の軸線方向へ引張ってテー
パ部をクランプし、この状態で、主軸を送りモータによ
り軸線方向に位置決めするとともに主軸モータで回転し
て、工具ホルダに取り付けた工具でワークを加工するよ
うに構成されている。従来の主軸装置においては、主軸
の回転制御系と送り制御系とが別個に設けられていて、
図6に示すように、プログラム解析部19がNCデータ
を解析し、そのNCデータ基づいて回転制御部20が主
軸モータ3を制御し、回転検出器4が主軸の回転数を検
出する一方、この主軸回転数とは無関係に、送り制御部
21がNCデータに基づいて送りモータ16を制御し、
位置検出器17が主軸の位置を検出するようになってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の主
軸装置においては、主軸の回転に伴う遠心力でテーパ部
が拡径し、工具ホルダが引上軸の付勢力で主軸の内方へ
引き込まれるという現象が発生する。特に、近年は、加
工時間の短縮を目的として主軸が高速で回転されるた
め、例えば図4に示すように、主軸が10000rpm
で回転するときの工具ホルダの引き込み変位量は15μ
mにまで達する。そして、工具ホルダは主軸の最高回転
数で最も深く引き込まれ、主軸の回転が停止しても、テ
ーパ作用でその引き込み位置に保持される。ところが、
従来の主軸装置によると、主軸の送り制御系が主軸回転
数とは無関係に構成されているため、工具ホルダの引き
込み現象に対処することができず、工具の刃先とワーク
との相対位置が主軸回転数によって変動し、加工精度に
悪影響を及ぼすという問題点があった。
【0004】そこで、この発明の課題は、遠心力による
主軸テーパ部の拡径に伴う工具ホルダの引き込み現象に
対処し、主軸を精度よく位置決めできる工作機械の主軸
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明の主軸装置は、工具ホルダが挿入される
テーパ部を備えた主軸と、工具ホルダを主軸の軸線方向
へ付勢してテーパ部をクランプする引上軸と、NCデー
タに基づき主軸を軸線方向へ送る送りモータと、主軸回
転数を検出する回転検出器と、主軸回転後の最高回転数
を記憶する回転数記憶部と、検出された主軸の回転数と
回転数記憶部に記憶された主軸の最高回転数とを比較す
る回転数比較部と、軸の回転数と工具ホルダの軸線方
向変位量との相関に基づき主軸の最高回転数に対応する
位置補正量を決定する補正量決定部と、前記補正量を加
えたNCデータにより送りモータの回転数を制御する送
り制御部とから構成される。
【0006】
【作用】この発明の主軸装置によれば、主軸の回転数が
最高値に達したとき、つまり、工具ホルダが最も深く引
き込まれたときに、その工具ホルダの変位量に相当する
位置補正量がNCデータに算入され、この補正データに
よって送りモータの回転数が制御される。従って、工具
の種類や加工条件が変更された場合でも、そのときに使
用する工具の最高回転数に応じて主軸を自動的に補正送
りできて、常に工具刃先をワークに対し精度よく位置決
めすることが可能になる。
【0007】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に基づいて説明する。図1はマシニングセンタの主軸装
置を示すもので、主軸頭1には主軸2が支持されるとと
もに、その主軸2を回転する主軸モータ3が組み込ま
れ、主軸2の回転数が回転検出器4によって検出され
る。主軸2は先端にテーパ部5を備え、このテーパ部5
に工具ホルダ6が挿入されている。主軸2の内側には引
上軸7が挿通され、皿ばね8によって後方へ付勢されて
いる。引上軸7は連結具9を介し工具ホルダ6のプルス
タッド10に連結され、工具ホルダ6が主軸2の軸線方
向へ付勢されてテーパ部5にクランプされている。
【0008】主軸頭1の後端にはシリンダ11が設置さ
れ、付勢時にピストンロッド12が引上軸7を押動し
て、工具ホルダ6をテーパ部5からアンクランプする。
シリンダ11にはクランプ検出器13及びアンクランプ
検出器14が付設されている。また、主軸頭1はボール
ねじ15を介し送りモータ16に連結され、送りモータ
16がNCデータに基づき主軸2を軸線方向へ送り、そ
の主軸2の現在位置を位置検出器17で検出するように
なっている。
【0009】図2は主軸装置の制御回路を示すもので、
主軸2の回転制御系は、プログラム解析部19で解析さ
れたNCデータに基づき、回転制御部20が主軸モータ
3を制御し、回転検出器4が主軸2の回転数を検出して
回転制御部20にフィードバックするように構成されて
いる。一方、主軸2の送り制御系は、送り制御部21が
NCデータに基づいて送りモータ16を制御し、位置検
出器17が主軸2の位置を検出して送り制御部21にフ
ィードバックするように構成されている。
【0010】本実施例の主軸装置においては、前記回転
制御系と送り制御系との間に回転数比較部18と、回転
数記憶部22及び補正量決定部23とが設けられてい
る。回転数比較部18では、回転検出器4の回転データ
と、例えば不揮発性のメモリーで構成された回転数記憶
部22に記憶されたこれまでの主軸の最高回転数とが比
較され、回転数記憶部22はより高いと判断された値に
書き換えられる。補正量決定部23は主軸2の最高回転
数に対応する位置補正量を決定するもので、図3に示す
ようなデータテーブル24を備えている。このデータテ
ーブル24は、主軸2の回転数と工具ホルダ6の軸線方
向変位量との相関(図4参照)に基づいて作成され、最
高回転数及び位置補正量が不揮発性のメモリー等に任意
の値で登録されている。そして、補正量決定部23は補
正量データを送り制御部21に出力し、送り制御部21
がこの補正量データをNCデータに算入して送りモータ
16の回転数を制御するように構成されている。
【0011】図5は本実施例の主軸装置の作用を示すフ
ローチャートであり、ステップS1において主軸2が回
転されると、ステップS2でその回転数が回転検出器4
によって検出される。ステップS3で回転数比較部18
において主軸2の回転数が回転数記憶部22に記憶され
ているこれまでの主軸の最高回転数より高いと判断され
ると、ステップS4でその最高回転数が回転数記憶部2
2に記憶される。ステップS5では、補正量決定部23
にて回転数記憶部22に記憶された回転数に対応する位
置補正量がデータテーブル24より求められる。そし
て、ステップS6で補正量データがNCデータに算入さ
れ、送り制御部21により送りモータ16の回転数が制
御されて、主軸2が補正送りされる。なお、工具交換等
に際して、主軸2の停止状態でシリンダ11が付勢され
ると、ステップS7でアンクランプ検出器14により工
具ホルダ6のアンクランプ状態が検出され、ステップS
8で回転数記憶部22のデータがクリアされる。
【0012】このように、本実施例の主軸装置によれ
ば、主軸2の回転数が最高値に達したとき、つまり、工
具ホルダ6が最も深く引き込まれたときに、その工具ホ
ルダ6の変位量に相当する位置補正量がNCデータに加
えられ、この補正データによって送りモータ16の回転
数が制御される。従って、工具の種類や加工条件が変更
された場合でも、そのときに使用する工具の最高回転数
に応じて主軸2を自動的に補正送りできて、常に工具刃
先をワークに対し精度よく位置決めすることができる。
【0013】
【発明の効果】以上に詳述したように、この発明によれ
ば、主軸の最高回転数に対応する位置補正量を決定し、
その補正量をNCデータに算入して送りモータの回転数
を制御するように構成したので、遠心力による主軸テー
パ部の拡径に伴う工具ホルダの引き込み現象に対処し、
主軸を精度よく位置決めできるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す主軸装置の断面図であ
る。
【図2】図1の主軸装置の制御回路を示すブロック図で
ある。
【図3】図2の補正量決定部が備えるデータテーブルの
一例を示す図表である。
【図4】主軸の回転数と工具ホルダの変位量との相関を
示すグラフの一例である。
【図5】図1の主軸装置の作用を示すフローチャートで
ある。
【図6】従来の主軸装置の制御回路を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
2・・主軸、3・・主軸モータ、4・・回転検出器、5
・・テーパ部、6・・工具ホルダ、7・・引上軸、16
・送りモータ、21・・送り制御部、22・・回転数記
憶部、23・・補正量決定部、24・・データテーブ
ル。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具ホルダが挿入されるテーパ部を備え
    た主軸と、工具ホルダを主軸の軸線方向へ付勢してテー
    パ部をクランプする引上軸と、NCデータに基づき主軸
    を軸線方向へ送る送りモータと、主軸の回転数を検出す
    る回転検出器と、主軸回転後の最高回転数を記憶する回
    転数記憶部と、検出された主軸の回転数と回転数記憶部
    に記憶された主軸の最高回転数とを比較する回転数比較
    部と、軸の回転数と工具ホルダの軸線方向変位量との
    相関に基づき主軸の最高回転数に対応する位置補正量を
    決定する補正量決定部と、前記補正量を加えたNCデー
    タにより送りモータの回転数を制御する送り制御部とか
    らなることを特徴とする工作機械の主軸装置。
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KR20050098207A (ko) * 2004-04-06 2005-10-11 화천기공 주식회사 공작기계의 공구 변위 보정방법
JP5897259B2 (ja) * 2011-02-02 2016-03-30 東芝機械株式会社 工作機械およびその制御方法

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