JP2995256B2 - アルカリ電池用セパレータ - Google Patents
アルカリ電池用セパレータInfo
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- JP2995256B2 JP2995256B2 JP26607590A JP26607590A JP2995256B2 JP 2995256 B2 JP2995256 B2 JP 2995256B2 JP 26607590 A JP26607590 A JP 26607590A JP 26607590 A JP26607590 A JP 26607590A JP 2995256 B2 JP2995256 B2 JP 2995256B2
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- JP
- Japan
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- alkaline battery
- battery separator
- solvent
- activator
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- Y02E60/12—
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- Primary Cells (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Cell Separators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (1)発明の分野 本発明は、アルカリ電池用セパレータに関する。
(2)従来技術と課題 ポリスルフォン樹脂(以下、PSと略記する)をジメチ
ルフォルムアルデヒド(以下、DMFと略記する)、ジメ
チルアセトアルデヒド等の親水性有機溶剤に溶解したド
ープ(塗料といってもよい)を、水等の非溶剤中に浸漬
すると微孔性の多孔膜が得られることは知られている。
(例えば、特公昭52−10824)しかし、電池用セパレー
タとしては、セパレータ・フィルムの界面抵抗が小さい
ことが必要で、従来のPS樹脂の微孔性膜をこの点におい
て、改良することが所望されていた。
ルフォルムアルデヒド(以下、DMFと略記する)、ジメ
チルアセトアルデヒド等の親水性有機溶剤に溶解したド
ープ(塗料といってもよい)を、水等の非溶剤中に浸漬
すると微孔性の多孔膜が得られることは知られている。
(例えば、特公昭52−10824)しかし、電池用セパレー
タとしては、セパレータ・フィルムの界面抵抗が小さい
ことが必要で、従来のPS樹脂の微孔性膜をこの点におい
て、改良することが所望されていた。
(3)課題の解決手段 本発明者等は、先に、特願平成1年第86079号におい
て、ノニオン界面活性剤をドープに添加して、PS樹脂膜
を再生する場合、上記の課題の解決に寄与することを発
見したが、その後、更にノニオン界面活性剤とアニオン
活性剤を併用する場合に、課題の解決に進歩のあること
を発見したのである。
て、ノニオン界面活性剤をドープに添加して、PS樹脂膜
を再生する場合、上記の課題の解決に寄与することを発
見したが、その後、更にノニオン界面活性剤とアニオン
活性剤を併用する場合に、課題の解決に進歩のあること
を発見したのである。
本発明において有効なノニオン活性剤は、ソルビタン
エステル又はアセチレングリコールのエチレンオキシド
付加物である。ソルビタンエステル・エチレンオキシド
付加物の例としては、ソルビタン・モノ脂肪酸エステル
・エチレンオキシド付加物があり、商業的に入手可能で
あり、又アセチレングリコールのエチレンオキシド付加
物も同様に入手可能である。
エステル又はアセチレングリコールのエチレンオキシド
付加物である。ソルビタンエステル・エチレンオキシド
付加物の例としては、ソルビタン・モノ脂肪酸エステル
・エチレンオキシド付加物があり、商業的に入手可能で
あり、又アセチレングリコールのエチレンオキシド付加
物も同様に入手可能である。
上記の他に、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルエステル等も使用し得る。
ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルエステル等も使用し得る。
アニオン活性剤としては、高級アルコール硫酸エステ
ル塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキル燐酸エステル
等が使用し得る。活性剤の添加量(ドライベース)は、
対PS樹脂で2%以上が適当である。本発明において、ド
ープに活性剤を添加する方法は、後処理で活性剤処理す
る方法と比べて、工程を簡略にし得る効果を有すると共
に、ドープ中に添加された活性剤は、例えば、DMFに溶
解されていたPS樹脂が、凝固工程において水と接触し、
溶剤の非溶剤への置換に伴なって微孔を形成する過程に
も作用して、セパレータとして好適な微孔生成効果を与
え、又、その後の後処理である乾燥処理を熱風乾燥で行
っても、一旦生成した微孔が、水分蒸発に依り影響を受
けないようにする効果を有する。
ル塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキル燐酸エステル
等が使用し得る。活性剤の添加量(ドライベース)は、
対PS樹脂で2%以上が適当である。本発明において、ド
ープに活性剤を添加する方法は、後処理で活性剤処理す
る方法と比べて、工程を簡略にし得る効果を有すると共
に、ドープ中に添加された活性剤は、例えば、DMFに溶
解されていたPS樹脂が、凝固工程において水と接触し、
溶剤の非溶剤への置換に伴なって微孔を形成する過程に
も作用して、セパレータとして好適な微孔生成効果を与
え、又、その後の後処理である乾燥処理を熱風乾燥で行
っても、一旦生成した微孔が、水分蒸発に依り影響を受
けないようにする効果を有する。
上記のように活性剤をドープに添加する本願発明の方
法は、樹脂微孔膜を製造した後に、更に微孔膜を活性剤
処理する後処理に好都合であり、又、その後の工程にお
いて、即ち、微孔膜が電池に組み込まれ、電解液を充填
する工程において、電解液の浸透、脱泡を促進し所望の
低い界面抵抗を達成することを容易にする効果を有す
る。
法は、樹脂微孔膜を製造した後に、更に微孔膜を活性剤
処理する後処理に好都合であり、又、その後の工程にお
いて、即ち、微孔膜が電池に組み込まれ、電解液を充填
する工程において、電解液の浸透、脱泡を促進し所望の
低い界面抵抗を達成することを容易にする効果を有す
る。
実施例 例1 ポリエステル・フィルム(100μ)上に、ポリスルフ
ォン樹脂(P3500、UCC社製)15部、ソルビタンモノ脂肪
酸エステル・エチレンオキシド付加物1.5部、オクチル
燐酸塩エステル1.5部、DMF82部からなる塗料を付量(60
g/m2)となるように塗布し、直ちに水中に浸漬して、10
分後、再生膜フィルムを取り出し500Cの温水に浸漬した
後、800Cで15分間熱風乾燥をした。
ォン樹脂(P3500、UCC社製)15部、ソルビタンモノ脂肪
酸エステル・エチレンオキシド付加物1.5部、オクチル
燐酸塩エステル1.5部、DMF82部からなる塗料を付量(60
g/m2)となるように塗布し、直ちに水中に浸漬して、10
分後、再生膜フィルムを取り出し500Cの温水に浸漬した
後、800Cで15分間熱風乾燥をした。
得られた微孔性膜は、厚さ50μ、重さ17g/m2で30%KO
H溶液中の電気抵抗値は0.3mΩ・dm2と極めて低い値であ
り、透気度は5秒/10cc以下であった。
H溶液中の電気抵抗値は0.3mΩ・dm2と極めて低い値であ
り、透気度は5秒/10cc以下であった。
電気抵抗値で1.0mΩ・dm2以下、透気度で10秒/10cc以
下がセパレータとしての目標値とされている。
下がセパレータとしての目標値とされている。
Claims (2)
- 【請求項1】ポリスルフォン樹脂と、ノニオン界面活性
剤とアニオン活性剤を併用して、親水性有機溶剤に溶解
したものをドープとして、これを水等の非溶剤中に浸漬
して、ノニオン活性剤とアニオン活性剤で処理されたポ
リスルフォン樹脂の微孔性膜を再生することを特徴とす
るアルカリ電池用セパレータの製造法。 - 【請求項2】請求項(1)の方法で製造されたアルカリ
電池用セパレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26607590A JP2995256B2 (ja) | 1990-10-02 | 1990-10-02 | アルカリ電池用セパレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26607590A JP2995256B2 (ja) | 1990-10-02 | 1990-10-02 | アルカリ電池用セパレータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04141951A JPH04141951A (ja) | 1992-05-15 |
JP2995256B2 true JP2995256B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=17426006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26607590A Expired - Fee Related JP2995256B2 (ja) | 1990-10-02 | 1990-10-02 | アルカリ電池用セパレータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2995256B2 (ja) |
-
1990
- 1990-10-02 JP JP26607590A patent/JP2995256B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04141951A (ja) | 1992-05-15 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |