JP2995137B2 - 接眼挿入器具 - Google Patents

接眼挿入器具

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JP2995137B2
JP2995137B2 JP5311745A JP31174593A JP2995137B2 JP 2995137 B2 JP2995137 B2 JP 2995137B2 JP 5311745 A JP5311745 A JP 5311745A JP 31174593 A JP31174593 A JP 31174593A JP 2995137 B2 JP2995137 B2 JP 2995137B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、接眼挿入器具の改良
に関するものである。
【0002】
【発明の背景】通常の場合、様々な目の病気は、例え
ば、目薬又は軟こうのような眼科用薬剤を日常的に用い
ることによって処置されている。このような処置は、或
る場合においては適切であり便利であるが、薬剤を目の
中で連続的に留どめておくことができない点において、
かなりの欠点になっている。このような欠点を克服する
ために、例えば、アルザ(Alza)社に譲渡された発明者
アール・エー・ネス(R.A.Ness)の米国特許第3,416,53
0号並びにアルザ社のその後の特許等が提案され、これ
ら特許は、薬剤の放出を制御し且つ維持し続けるように
する可撓性の接眼挿入器具を提供している。
【0003】例えば、アルザ社に譲渡された発明者アー
ル・エー・ネス(R.A.Ness)の米国特許第3,828,777号
においては、接眼挿入器具を、目の結膜嚢内に適切に保
持するのに好都合ないかなる形状にでもすることがで
き、その外形を、楕円状、ドーナツ状、豆状、バナナ
状、輪状又は矩形状にでき、そして、その断面を、二様
の凹状、凹凸状又は矩形状にすることができる。しかし
ながら、器具の原形の断面は、制御の重要性からほど遠
い。そして、提案された形状及びサイズは、狭い上方及
び下方の円蓋に配置させるのに適していないので、提案
された器具は、現実的な限られた成功しか納めていな
い。前述の器具は、目の所定場所に維持され続ける傾向
になく、時々、使用中に患者に不快感を与えることがあ
る。
【0004】エー・ザファロニ(A.Zaffaroni)の米国
特許第4,186,184号には、2〜20mmの長さ、1〜1
5mmの幅及び0.1〜4mmの厚みをもつ挿入器具が
開示されている。そして、楕円状、ドーナツ状、豆状、
バナナ状及び矩形状をもった様々な形状のものが示され
ている。
【0005】ネス(Ness)の米国特許第3,828,777号
は、接眼挿入器具を開示し、この器具は、眼球の強膜の
球状の結膜の表面とまぶた側の結膜の表面とによって制
限された目の一部に挿入される。しかしながら、このよ
うな器具の挿入位置は、目の動きの影響を受けると共
に、本発明で得られるような位置固定を提供するもので
はない。そして、目の中での器具の動きは、痛み、不快
感、異物感及び涙目を引き起こす。
【0006】カッツ(Katz)のもつ米国特許第4,343,78
7号には、目に利用する水溶性の挿入器具が開示され、
サイズや形状について広範囲な寸法のものが利用されて
いる。しかし、目の円蓋部分内で保持できるような特別
なサイズや形状をもった挿入器具についての記述はここ
にはない。
【0007】ザファロニ(A.Zaffaroni)らの米国特許
第4,135,514号は、浸透性の薬剤供給器具に関するもの
であり、この器具は、眼科用薬剤の投与に利用すること
ができる。そして、様々な形状やサイズのものが開示さ
れている。
【0008】メルク・アンド・カンパニー・インク(Me
rck and Co.Inc.)のヨーロッパ公開第033 042号には、
様々な形状をなす接眼挿入器具が開示され、これら器具
のうちの一つは押出し型のロッドをなしている。しかし
ながら、円蓋への挿入に適した寸法をもち、且つ円蓋内
で7日又はそれ以上の保持を可能にする器具の記述はこ
こにはない。
【0009】ボンダイ(Bondai)らの米国特許第4,730,
013号には、特別な挿入材料の利用から発生するぼやけ
た視界の問題点の克服を意図した接眼挿入器具が開示さ
れている。このボンダイらの特許に利用されている最大
5mmの長さは、本発明に利用されている寸法の範囲よ
りかなり小さくなっている。5mmの長さをもった器具
は、7日以上の間、人間の目の中で保持するのに必要な
最小の長さを、十分下回っていることは、本発明の記載
から分かる。
【0010】イオラブ・インク(IOLAB,Inc.)のEPO
特許第0 251 680号には、目に対して薬剤の放出を制御
する器具が開示され、この器具において、体液内で迅速
に溶解し且つ薬剤を含むと共に生分解可能な超微粒子を
有する外側の基材は、目の上方又は下方の結膜円蓋内で
位置決めされる。しかしながら、この特許には、目の中
で7日以上保持できる器具についての記載はなく、ま
た、上方又は下方の円蓋に配置できるような本発明の器
具の特定の形状や寸法についての記載はない。
【0011】ハダッド(Haddad)らの米国特許第3,845,
201号には、結膜円蓋内へ挿入するための接眼挿入器具
が開示されている。この器具は、様々な形状、好適には
ディスク形状である。
【0012】ミヤタ(Miyata)らの米国特許第4,164,55
9号には、卵形をしたコラーゲン挿入部を含むと共に目
へ薬剤を放出するための溶解可能な器具が開示されてい
る。この器具は、下側の円蓋内に挿入できるようになっ
ている。しかしながら、この特許には、本発明に利用さ
れ7日以上保持できるような寸法をもった器具について
の記載はない。
【0013】コヘン(Cohen)らの米国特許第4,179,497
号には、結膜円蓋に薬剤を投与するために様々な形状を
もった水溶性の挿入器具が開示されている。しかしなが
ら、本発明のような特定の寸法をもった器具についての
記載はない。
【0014】オキュサート(Ocusert)として知られて
いる器具の利用にあたって、ネスの米国特許第3,828,77
7号に対応する器具は、結膜円蓋内に挿入される。オキ
ュサート ピロ−20は、厚みが0.3mmで、この軸
線上で5.7×13.4mmの寸法を有し、オキュサー
ト ピロ−40は、厚みが0.5mmで、この軸線上で
5.5×13mmの寸法を有している。この器具の利用
によって起こる保持や刺激に対する様々な問題点は、例
えば、以下の刊行物に述べられている。ピー・シホボラ
(P.Sihvola)らの1980年12月発行の刊行物アク
タ・オフタルモル(Acta Ophthalmol.)[コペンハーゲ
ン]の58(6)の933〜937頁の「オキュサート
−ピロカルピン放出システムの利用における実際上の問
題」;エス・イー・スミス(S.E.Smith)らの1979
年4月発行の刊行物ビーアール・ジェー・オフタルモル
(Br.J.Ophthalmol.)の63(4)の228〜232頁
の「慢性の単性緑内障の処置にあたって、瞳孔への効
果、屈折性への効果及び低血圧性への効果に関するオキ
ュサート−40とピロカルピン目薬との比較」;アイ・
ピー・ポラック(I.P.Pollack)らの1976年10月
発行の刊行物サウス・メヂカル・ジェー(South Med.
J)の69(10)の1296〜1298頁の「オキュ
サートピロカルピンシステム:利点と欠点」。
【0015】他の接眼挿入器具は、以下の文献にも記載
されている。ウルチ(Urtti)らの1990年発行の刊
行物イント・ジェー・ファーム(Int.J.Pharm.)の61
の235〜240頁の「試験管内でのチモロール1の放
出試験に関する実験用眼球の試験に利用する制御された
薬剤放出器具」;ウルチ(Urtti)らの1990年発行
の刊行物イント・ジェー・ファーム(Int.J.Pharm.)の
61の241〜249頁の「チモロール2に対してうさ
ぎの眼球及び全身吸収に関する実験用眼球の試験に利用
する制御された薬剤放出器具」。
【0016】これらレポートは、眼球へ薬剤を放出する
ために浸透性の中空チューブ(シリコン)の利用を開示
している。このチューブは、本発明に利用される寸法の
外側に相当する1.94mmの直径を有している。ま
た、この器具は、8時間だけ目の中で観察されたのみで
ある。
【0017】
【発明の概要】本発明の目的は、薬剤の放出量を制御し
且つ維持するのに適した改良型の接眼挿入器具を提供す
ることにある。なお、本発明の器具は、この明細書中で
オキュフィット・エスアール(OCUFIT SR)と呼ばれる
こともある。
【0018】本発明に関する接眼挿入器具は、所定の寸
法からなる薄く細長い円筒形状をなすと共に所定の寸法
の固定用突出素子をもった本体を有し、所定の場所に十
分に保持できると共に、患者が、長期間、例えば7〜1
4日の使用に亙って耐えることができる。この器具は、
眼球の強膜と上又は下のまぶたとの間で、結膜の上方又
は下方の円蓋に内に挿入することができ、上方又は下方
の円蓋の外側末端部の好適な所定位置で保持されると共
に、眼球に当接するまぶたによって、上下動させられる
ことはない。上方又は下方の円蓋における本発明の接眼
挿入器具の配置場所は、図面や以下の説明に詳細に示さ
れている。
【0019】特に、前記器具は、所定の位置に滑り込ま
せることができる断面寸法と、まぶたを横切って器具を
固定させるの必要な長さとを限定することによって、上
方又は下方の円蓋内で嵌着させるように効果的に挿入さ
れる。2個以上の突出素子はコア部から径方向外方に延
在され、器具を円蓋内に位置決めしたとき、側方への移
動を最小限にしている。所定のサイズや形状に器具を制
限することによって、円蓋内に器具を配設した場合、器
具は患者に対して違和感を与えることなく、その上限
は、目全体の幾何学的な空間の制限、特に円蓋内の配設
場所によって制限されず、また、結膜円蓋によって単に
限定されるものではない。加えて、本発明の接眼挿入器
具の保持は、円蓋の構造により眼球の動きに影響されな
い。これに対して、球状の結膜のいかなる場所に配置さ
れた器具は、目の動きの影響を受けると共に、患者に不
快感を与える。
【0020】結膜円蓋内のいかなる場所でも位置決め可
能な他の種類の器具と区別される本発明の接眼挿入器具
は、上方の結膜円蓋又は下方の結膜円蓋として知られて
いる上方又は下方の円蓋内で、正確に位置決めされると
共に固定され続けなければならない。本発明の器具は、
円蓋内で眼球の曲面に沿って曲げることができるよう
に、可撓性でなければならない。特に、このような可撓
性は、器具を位置決めした際に、上方又は下方の円蓋内
で眼球の曲面に沿って曲げることができるのに十分であ
り、器具の長手方向軸線は、眼球の横方向の径に対して
略平行である。
【0021】本発明の接眼挿入器具は、円蓋内に適切に
固定したとき、患者に違和感を与えず、これに対して、
従来の器具は、本発明とは異質の本体として認識されて
いる。円蓋内での適切な位置決めにあたって、本発明の
接眼挿入器具は、目の動きに影響されないと共に、目を
動かした時に移動することはない。また、本発明の器具
は、視界の外に維持される。加えて、本発明の器具は、
外科的処置の間に邪魔にならない所定位置に載置及び保
持させることができる。
【0022】また、本発明の接眼挿入器具の長さは、円
蓋内での固定方法に重要である。器具の長さは目のサイ
ズに関連し、大人用としては25mm、子供用としては
約15〜18mm、幼児用としては8mmの長さが適切
である。
【0023】一般的に、大人の場合、上方の円蓋の長さ
は約45〜50mmであり、下方の円蓋の長さは約35
〜40mmである。従って、最大35mmの長さをもっ
た本発明の接眼挿入器具は、上方の円蓋で維持され、最
大25mmの長さをもった器具は下方の円蓋内で維持さ
れることで、苦痛がなくなる。
【0024】そこで、本発明は、目への眼科用薬剤の放
出を制御し且つ維持し続けるようにした可撓性の接眼挿
入器具であって、前記器具の一つの特徴としては、径方
向外方に延在する少なくとも2個の突出素子をもった薄
くて細長い円筒状をなす本体を備え、前記器具が、少な
くとも8mmの長さと、1.9mm以下の突出素子を含
む直径とを有している。本発明に関する器具の好適な寸
法は、下方の円蓋での利用にあたっては8〜25mmの
長さ、上方の円蓋での利用にあたっては8〜35mmの
長さ、そして、0.5〜1.9mmの直径が選択され
る。
【0025】円筒形の本体は、側方端面で、例えば、平
坦又はドーム状をなしている。
【0026】本発明の接眼挿入器具の材料は、例えば合
成ポリマーであってもよい。
【0027】本発明は、目への眼科用薬剤の放出を制御
し且つ維持し続けるようにした可撓性の接眼挿入器具で
あって、前記器具は、円筒形をなした本体を備え、前記
器具の長さは少なくとも8mmであり、突出素子を含む
前記本体の直径は1.9mm以下であることを特徴とし
ている。複数の突出素子は本体から径方向外方に延在
し、突出素子は、例えばリブ状又はねじ状の様々なパタ
ーンで配列されている。突出素子は、器具を円蓋の組織
内に固定できるのに十分な量だけ径方向外方に延在して
いる。概して、突出素子を含んだ器具の全直径が、本体
即ちコア部の直径より約15〜30%増えるように、前
記突出素子は外方に延在している。
【0028】眼科用薬剤の一例は、テトラサイクリン,
クロロテトラサイクリン,バシトラシン,ネオマイシ
ン,ポリミキシン,グラミシジン,セファレキシン,オ
キシテトラサイクリン,クロラムフェニコール,カナマ
イシン,リファムピシン,トブラマイシン,ジェンタマ
イシン,エリスロマイシン及びカナマイシンのような抗
生物質;スルホンアミド,サルファジアジン,サルファ
アセトアミド,サルファメチゾール,サルファイリオキ
サゾール,ニトロフラゾン及びソジウムプロピオネート
のような抗菌剤;イドクスウリジン,トリフルオロチミ
ジン,アシクロビア(acyclovir),ガンシクロビア(g
anciclovir)及びインターフェロンを含む抗ウイルス
剤;リゾウムクロモグリケート,アンタゾリン,メタピ
リリン,クロロフェニラミン,セチリジン(cetirizin
e)及びプロフェンピリダディン(pro-phenpyridadin
e)のような抗アレルギ剤;ハイドロコルチゾン,ハイ
ドロコルチゾンアセテート,デキサメタゾン,デキサメ
タゾン21−ホスフェート,フルオシノロン,メドライ
ゾン,プレドニゾロンアセテート,フルオロメタロン,
ベータメタゾン及びトリアムシノロン及びインドメタシ
ン,ジクロフェナック(dic-lofenac),フルルビプロ
フェン(flurbiprofen),ピロキシカム(piroxica
m),イブプロフェン及びアセチルサリチル酸のような
非ステロイド剤のような炎症剤;フェニレフリン,ナフ
ァゾリン及びテトラハイドロゾリンのようなうっ血除去
剤:ピロカルピン,アセチルコリンクロライド,フィゾ
スチグミン,エセリン,カーバコール(carbachol),
ジイソプロピルフルオロホスフェート,ヨウ化ホスホリ
ン及びデメカリウムブロマイド(demecarium bromide)
のような抗コリンエステラーゼ及び縮瞳剤;硫酸アトロ
ピン,シクロペントレート,ホマトロピン,スコポラミ
ン,トロピカミド,オイカイトロピン及びヒドロキシア
ムフェタミンのような散瞳剤;エピネフリンのような交
感神経興奮剤;ワクチン及び免疫覚醒剤のような免疫学
的薬剤;エストロゲン,エストラジオール,プロゲステ
ロン類似物質,プロゲステロン,インシュリン,カルシ
トニン,上皮小体ホルモン及びペプチドバソプレシン,
視床下部放出因子のようなホルモン剤;チモロールマレ
エート,レボブノロール(levobunolol)HCl及びベ
ータキソロール(be-taxolol)HClのようなベータア
ドレナリン作動性効果遮断剤;表皮成長因子及びフィブ
ロネクチンのような成長因子;ジクロロフェンアミド,
アセタゾールアミン及びメタゾールアミンのような炭酸
脱水酵素阻害剤;プロスタグランジン,抗プロスタグラ
ンジン及びプロスタグランジン前駆物質のような他の薬
剤を含んでいる。
【0029】薬剤は、薬学的な適切な支持体によって結
膜内で利用される。薬学的な適切な支持体は、デンプ
ン,ゼラチン,糖類例えばグリコース,天然ゴム例えば
アラビアゴム,ソジウムアルギネート,カルボキシメチ
ルセルロース,ポリマー類例えばシリコンゴムのような
固体;減菌水,食塩水,ブドウ糖,水又は食塩水内のブ
ドウ糖のような液体;ヒマシ油や低分子量脂肪酸のエチ
レンオキサイド液体グリセリントリエステルからなる縮
合物;低級アルカノール;コーン油,ピーナッツ油,ゴ
マ油等のような油で、脂肪酸のモノ又はジ−グリセリン
乳化剤又はホスファチド例えばレシチン等をもつもの;
グリコール;ポリアルキレングリコール;けんだく剤中
の水性媒体例えばソジウムカルボキシメチルセルロー
ス,ソジウムアルギネートポリ(ビニルピロリドン),
単独又はレシチンのような適切な投薬と一緒の水性媒
体,ポリオキシエチレンステアレートを含んでいる。ま
た、支持体は、保存剤、安定剤、湿潤剤又は乳化剤のよ
うな佐剤を含んでもよい。
【0030】目内への薬剤の放出を制御し且つ維持し続
けるようにする仕組みは、例えば、拡散又は浸透又は生
分解であり、これら仕組みは、例えば米国特許第4,186,
184号、並びにドイツのシュタットガルトにあるゲオル
グ・ティメ(Georg Thieme)が1978年に発刊した著
者クラウス・ヘエイルマン(Klaus Heilmann)の「治療
システム」に開示されている。
【0031】放出を制御し且つ維持し続ける期間は、例
えば最大7〜14日間又はそれ以上である。
【0032】拡散の仕組みを利用する本発明の一実施態
様において、接眼挿入器具の本体の構造は、側端壁によ
って閉鎖された円筒壁を有するチューブ状をなして、液
体又はゲル状の薬剤用支持体を形成している。少なくと
も円筒壁は、拡散による浸透可能な膜であり、薬剤は、
膜を介して、所定の制御割合で涙の中に連続的に放出さ
れる。
【0033】浸透の仕組みを利用する本発明の一実施態
様において、接眼挿入器具の本体の構造は、ドーム状端
壁を有するチューブ状をなし、この器具は、横方向に透
過しない弾性膜を備え、この膜は、器具の内側を第1区
画室と第2区画室とに分割している。第1区画室は、半
透膜と不透過性の弾性膜とにより画成され、第2区画室
は、不透過性の材料と弾性膜とにより画成されている。
器具の不透過性端壁には薬剤放出用の開口部が形成され
ている。
【0034】第1区画室は半透膜を通らない溶質を含
み、第2区画室は、液体又はゲル状に戻る薬剤を収容す
るための支持体をなしている。
【0035】器具が、目の水成環境内に置かれた場合、
水は、第1区画室内へ拡散すると共に、弾性膜を伸張さ
せて、第1区画室を広げると共に、第2区画室を狭く
し、その結果、薬剤放出用開口部を通って薬剤が押し出
される。
【0036】生分解の仕組みを利用する本発明の一実施
態様において、接眼挿入器具の本体の構造は、内部で薬
剤を分散させる生分解可能な材料からなる基材で形成さ
れたロッド状をなしている。器具が涙に触れる結果、基
材の生分散によって、薬剤の放出は制御され且つ維持さ
れ続ける。薬剤は基材全体を通して均一に分散される
が、薬剤が基材の表面近くに集められた場合、更に効果
的な放出の制御が可能になる。
【0037】本発明の他の実施態様において、複数の孔
や分散させられる薬剤を有する非分解型中実ロッドを利
用する。薬剤の放出は、孔を介した拡散により行われ
る。内方へ向かう水溶液の拡散により、基材内で固体の
薬剤を徐々に溶かすことで、制御された放出を更に調整
することができる。
【0038】拡散の仕組みに利用する浸透膜の材料の例
は、ポリカーボネート,ポリビニルクロライド,ポリア
ミド,ポリビニルクロライドとアクリロニトリルとのコ
ポリマー,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリスルホ
ン,ポリビニリデン,フルオライド,ポリビニルフルオ
ライド,ポリクロロエーテル,ポリホルムアミド,アク
リル樹脂,ポリウレタン,ポリイミド,ポリベンズイマ
ドゾール,ポリビニルアセテート,ポリエーテル,セル
ロースエーテル,多孔質ゴム,架橋ポリ(エチレンオキ
サイド),架橋ポリビニルピロリドン,架橋ポリ(ビニ
ルアルコール)及びポリエステルからなる不溶性微孔質
材料を含むが、これらに制限されることはない。
【0039】拡散の仕組みに利用する液体状又はゲル状
の薬剤は、薬学的支持体として役立つ拡散媒体を備え、
この拡散媒体においては、薬剤の有効成分が溶解又は懸
濁させられている。この有効成分は、好適には、媒体内
で制限された溶解にすぎない。拡散媒体の例は、食塩
水,グリセリン,エチレングリコール,プロピレングリ
コール,水(乳化剤及びけんだく剤をも含んでいる),
プロピレングリコールモノステアレートと油類との混合
物,ガム質のトラガカント,ソジウムアルギネート,ポ
リ(ビニルピロリドン),ポリオキシエチレンステアレ
ート,脂肪酸及びシリコーン油を含んでいる。
【0040】浸透に利用する半透膜の材料の例は、セル
ロースアセテート及びその誘導体,部分的及び完全に加
水分解したエチレンビニルアセートコポリマー,高度に
可塑化したポリビニルクロライド,ポリビニルアセテー
トのホモ及びコポリマー,アクリル酸とメタクリル酸の
ポリエステル,ポリビニルアルキルエーテル,ポリビニ
ルフルオライド;シリコーンポリカーボネート,芳香族
窒素含有高分子メンブラン,高分子エポキサイド,アル
キレンオキサイドとアルキルグリシジンエーテルとのコ
ポリマー,ポリウレタン,ポリグリコール又はポリ酢酸
及びその誘導体,ポリ(ソジウムスチレンスルホネー
ト)やポリ(ビニルベンジルトリメチルアンモニウムク
ロライド)のようなポリスチレンの誘導体,エチレン−
ビニルアセテートコポリマーを含むと共に、これらには
限定されない。
【0041】浸透の仕組みにおいて、半透膜を通過する
ことができない溶質の例は、マグネシウムサルフェー
ト,マグネシウムクロライド,ソジウムクロライド,リ
チウムクロライド,硫酸カリウム,ソジウムカーボネー
ト,ソジウムサルフェート,リチウムサルフェート,カ
ルシウムバイカーボネート,リジウムサルフェート,カ
ルシウムサルフェート,リン酸カリウム,カルシウムラ
クテート,マグネシウムサクシネート,酒石酸,サセト
アミド,コリンクロライド,ソルビトールのような可溶
性カーボハイドレート,マンニトール,ラフィノース,
グリコース,スクロース及びラクトースのような水溶性
の無機及び有機の塩類及び化合物を含むと共に、これら
には限定されない。
【0042】生分解の基材の例は、一般式−O−(W)
−CO−のポリエステル及びこの混合物を含むと共に、
これらには限定されない。式中のWは、1〜7の炭素原
子の低級アルキレンであると共に、式−CH2−又は−
CH−CH2−のアルキレン類の群から選ばれる一つの
物質を含んでもよく、そして、Yは、ポリマーの分子量
が約4,000〜100,000であるような値をもっている。ポリ
マーは、式Cn2n(OH)COOHの一塩基性ヒドロ
キシ酸の重合−縮合物であり、式中のnは、1〜7、好
適には1又は2の値をもっており、酸は特に乳酸又はグ
リコール酸である。また、これら酸の混合物から得られ
たコポリマーも含んでいる。生分解可能な材料は、ポリ
(オルトエステル)を含んでいる。これら材料は、以下
の一般式を有している。
【0043】
【化1】
【0044】式中のR1は、4〜15の炭素原子のアル
キレン、1〜7の炭素原子のアルキレンで置換された5
〜6の炭素原子のシクロアルキレン、及び1〜7の炭素
原子のアルキレンオキシであり、R2は、1〜7の炭素
原子の低級アルキルである。
【0045】利用できる別の生分解可能な基材として
は、以下の物質を含むと共に、これらに限定されない。
【0046】(1)ポリ(P−カルボキシフェノキシ)
アルキル(例えばp−カルボキシフェノキシプロパン)
化合物又は高分子量脂肪酸ダイマー(例えばポリ−ドデ
カン二酸)化合物のようなポリアンハイドライド、更
に、チャシン(Chasin)らの1988年2月発刊のビオ
ファルム(Biopharm.)の33〜46頁の「制御された
薬剤放出に利用するポリアンハイドライド」に開示され
ると共に、リー(Lee)らの1988年発刊のインベス
ト・オフサルモル・ビス・スシ(Invest.Ophthalm-ol.V
is.Sci)の29の1692〜1697頁の「緑内症濾過
手術における生分解可能なポリマー及び5フルオロウラ
シルの利用」に開示されたようなセバシン酸又はフタル
酸とのコポリマー。(2)ダグラス(Douglas)らの1
987年発刊のシーアールシー・クリト・レブ・テラプ
・ドラグ・カー・シスト(CRC Crit.Rev.Therap.Drug
Carr.Syst.)の3の233〜261頁の「薬剤放出にお
けるナノ粒子」に開示されたポリ(ヘキシル−2−シア
ノアクリレート)のようなポリ(アルキル−2−シアノ
アクリレート)。(3)ロイシンとメチルグルタメート
とのコポリマーのようなポリアミノ酸。
【0047】更に、膜材及び生分解可能な材料は、米国
特許第3,828,777号及び第4,186,184号及び以下に開示さ
れている。レオング(Leong)とランガー(Langer)の
1987年発刊のアドブ・ドラッグ・デル・レブ(Adv.
Drug Del.Rev.)の1の199〜233頁の「ポリマー
の制御される薬剤放出」、及びスミスらの1990年発
刊のアドブ・ドラッグ・デル・レブ(Adv.Drug Del.Re
v.)の4の343〜357頁の「高分子剤の放出に利用
する生分解可能なポリマー」。
【0048】生分解しないロッドとして利用するための
材料の例は、ヒドロキシエチルメタクリレート及びメタ
クリル酸をもった別個のコポリマー,メチルメタクリレ
ート,N−ビニル−2−ピロリドン,アリルメタクリレ
ート,エチレングリコールジメタクリレート,エチレン
ジメタクリレート,又は1,1,1−トリメチロールプ
ロパントリメタクリレート,及びジメチルジフェニルメ
チルビニルポリシロキサンのようなポリマーを含むと共
に、それらに限定されない。
【0049】
【実施例】以下、図面と共に本発明の好適な実施例につ
いて詳細に説明する。
【0050】図1に示された接眼投入器具は、微孔質の
合成ポリマー膜からなる円筒状壁10を備え、この壁1
0は涙では溶けず、拡散による透過が可能になってい
る。円筒状壁10は、側方の平坦な端壁12によって閉
鎖され、この端壁12は、円筒状壁10と同じ微孔質の
合成ポリマー膜を利用してもよく、また、代案として、
透過しない膜を利用してもよい。この器具の全長は、上
方の円蓋用として8〜25mm又は35mm以内であ
り、この器具の外直径は、0.5〜1.9mmである。
【0051】円筒状壁10と端壁12は、前述した膜を
通して薬剤を拡散させるための薬剤用の貯蔵室を画成し
ている。
【0052】図2に示された接眼挿入器具は、半球ドー
ム状の端壁112によって閉鎖された円筒状壁110を
備えている。この器具は、円筒状壁の軸線に対して垂直
で透過不能な弾性膜114を備え、この膜114は、器
具の内側を、第1区画室116と第2区画室118とに
分割している。各端壁112と同様に円筒状壁110
は、様々な材料から形成してよく、第1区画室116
を、半透過性の合成ポリマー膜120と弾性膜114と
によって区画し、第2区画室118を、不透過性の合成
ポリマー膜122と弾性膜114とによって区画する。
ドーム状の端壁112での膜122には、軸線芳香に薬
剤解放用開口部124が形成されている。
【0053】第1区画室116は溶質を含み、第2区画
室118は薬剤用の貯蔵室をなし、この薬剤は、前述し
た透過状態で、弾性膜114の伸びによって、開口部1
24を通して押し出される。
【0054】図3に示された接眼挿入器具は、ドーム状
の端部212をもった円筒状本体210を備えている。
この器具は、生分解可能な合成ポリマー材からなる基材
で構成され、この中の薬剤は、基材の表面に集められ、
基材の生分解により制御されながら基材から放出されよ
うに、分散させられる。
【0055】また、図3のような形状をもった器具は、
複数の孔をもった非分解性の中実材料から構成され、前
述したように薬剤を分散させるようにしてもよい。
【0056】図2及び図3の各器具の全長及び直径は、
図1の器具と同じである。
【0057】前記接眼挿入器具は、後述した方法によっ
て円蓋に装着される。アプリケータは、約35mmの長
さのチューブと、クリーム状で約500ミクロリットル
の適切な薬学的粘性物質を含み得る可撓性容器とからな
っている。
【0058】(a) 接眼挿入器具(商標名OCUFIT SR
device)をチューブ内に挿入する。容器を押しつぶし
て、粘性物質が、チューブの口へ向けて器具を押し出
す。 (b) 患者を座らせて、患者のあごを僅かに持ち上げ
る。 (c) この動作の間じゅう、絶えず患者の目線を下げ
させる。 (d) まつげを持って、上まぶたを上前方に優しく引
張ることによって、眼球から上まぶたを約4〜5mmだ
け離す。目の内側隅(鼻側の眼角)に約5mm近付け
て、まぶたの下にチューブを挿入する。 (e) 容器を優しく且つ連続的に押しつぶすことによ
って、接眼挿入器具を押し出す。その間に、まぶたの端
から約5mm離れた位置でチューブの先を保持しなが
ら、内側隅(鼻側の眼角)から外側隅(こめかみ側の眼
角)に向けてゆっくりチューブを移動させる。そして、
外側隅から約5mmの位置で止める。
【0059】注意点:容器を押しつぶし、目の一方の隅
から他方の隅までチューブを移動させ、接眼挿入器具
を、チューブから出すと共に、上方の円蓋近くでまぶた
と眼球との間に配置させる必要がある。
【0060】(f) チューブの端部の周辺に指先を当
て、接眼挿入器具の端部を所定の位置に保持する。そし
て、チューブを取り除く。 (g) 指先の手助けによって、円蓋の奥に向けて上方
に接眼挿入器具を優しく押す。その動作を2回以上、即
ち、まぶたの中央で一回以上、内側隅近くで一回以上繰
り返す。 (h) 患者の目を3回上下動させる。そして、器具が
所定位置に配置され、器具が目から出て来ていないかを
確かめる。
【0061】また、前述に類似した製品を利用して、器
具を患者に直接装着するようにしてもよい。
【0062】装着に際して、本発明の接眼挿入器具は、
図4〜図6に示すように、上方又は下方の円蓋のいずれ
か一方の位置に位置決めされる。
【0063】比較例として、本発明の接眼挿入器具以外
の接眼挿入器具は、以下のようになっている。
【0064】サイズ:約12×5×1mm 形状 :下面は凹状の曲線をなし、上面は凸状の曲線を
なすような長円体 組成 :ポリスロマイシンエステートを含んだポリペプ
チド基材 硬度 :半硬質
【0065】6才から8才までの16人の患者の右目の
上方の円蓋内に、本発明以外の接眼挿入器具を配置し
た。この位置で器具は、10日に亙って維持され続け
た。右目は、器具を挿入していた日の2倍の期間をかけ
て検査された。もし器具が外れた場合、円蓋における器
具を新しいものと交換した。その結果として、本発明以
外の器具は、10日間にわたって目への頻繁な交換を必
要とした。そして、器具が目内で3日以上もったものは
なかった。
【0066】前述の比較テストは、ここでの説明で述べ
られるようなサイズや形状をもった接眼挿入装置を利用
することの重要性を示している。
【0067】本発明の更なる実施例において、図7〜図
12に示すように、本発明の薬剤放出器具即ち接眼挿入
器具(OCUFIT SR device)には、長手方向に延在する中
央本体即ちコア部が形成されていると共に、コア部から
径方向外方に延在する2個以上の突出素子が形成されて
いる。これら突出素子は、例えば、リブ形状又はスクリ
ュー形状のような様々な形状が可能であり、その結果、
この器具を、あばら状、ねじ状、こぶ状、体節状、又は
組ひも状にすることができる。突出素子は、円蓋内で器
具のアンカー(固定部材)として機能し、突出素子間で
器具を包囲する空間即ち間隙は、円蓋の組織で満たされ
る。
【0068】少なくとも2個の突出素子は、器具全体に
対して左右対称の形状になる方向で利用される。2個の
突出素子が利用される場合において、各突出素子は、器
具の全長に対して等間隔に配置され、その結果、突出素
子は、器具の各端部から等距離の位置にある。2個以上
の突出素子が利用される場合、器具の全長に亙って均一
なアンカー機能を達成するために、等間隔で左右対称に
配置することが重要である。
【0069】図7に示すように、あばら形状の器具70
は、ドーム状端部74をもった円筒状の壁72を有して
いる。一連の円弧状の突出素子としてのリブ76は、断
面が環状でドーナツ型をなすと共に、器具70の全長に
亙って所定の間隔で配置されている。一例として、器具
70は、1.4mmのコア直径「a」を有し、リブは、
コア部から外方に0.15mmの高さ「b」だけ突出し
ている。この実施例において、リブ76は、1mmの幅
「c」を有し、リブ76間で5mmの間隔「d」を有
し、そして、器具70の全長は25mmである。
【0070】図7に類似した他の実施例において、全部
で5個のリブ76をもった器具70を利用する場合、リ
ブ76間の空間は、互いに等間隔になるように調整され
る。少なくとも2個のリブを利用した場合、一方のリブ
76は、器具70の各端部に隣接するように配置され
る。後述の実施例同様に前述の実施例においても、突出
素子(この場合はリブ76)間で器具70を包むような
空間即ち間隙は円蓋の組織で満たされる。
【0071】図8において、ねじ状をなす器具80は、
ドーム状の端部84をもった円筒状の壁82を有してい
る。一連なりのねじ状の突出素子86は、器具80の全
長に亙って所定間隔で配置されている。この一例とし
て、器具80は、1.4mmのコア直径「a」を有し、
ねじ状突出素子は、コア部から外方に0.15mmの高
さ「b」で延在している。この実施例において、ねじ状
突出素子86は、1mmの幅「c」を有し、突出素子8
6間で5mmの間隔「d」を有し、そして、器具80の
全長は25mmである。この実施例における傾斜角度
「e」は約28.9度である。
【0072】図9の器具90は、複数の隆起した突出素
子としてのこぶ92又はくぼみを有し、これらこぶ92
は、半球形状を有し、ドーム状端部96をもった円筒状
壁94に設けられている。この一例として、器具90
は、1.4mmのコア直径「a」を有し、こぶ92は、
コア部から外方に0.15mmの高さ「b」で延在して
いる。この実施例において、こぶ92は、1mmの幅
「c」を有し、こぶ92間で5mmの間隔「d」を有
し、そして、器具90の全長は25mmである。こぶ9
2は、長手方向に4列をなし、器具90の周方向に等間
隔に配置されている。この場合の列の数は約2〜6が好
適である。
【0073】図10において、体節状をなした器具10
0は、全長に亙って相互に連結された一連なりの円錐台
形状の突出素子としてのセグメント102を有し、ドー
ム状の端部104をもっている。この一例として、器具
100は、1.4mmのコア直径「a」を有し、各セグ
メント102の長さ「c」は約1mmである。この実施
例において、各セグメント102のベースの全幅「f」
は1.7mmであり、そして、器具100の全長は25
mmである。
【0074】図11の器具110は、体節形状を有し、
全長に亙って相互に連結された一連なりの円錐台形状の
突出素子としてのセグメント112を有し、ドーム状の
端部114をもっている。しかしながら、この実施例に
おいて、器具110には、鏡面対称をなす体節状の部分
116と118が形成され、器具110の左半部116
は、右半部118に対して鏡像となっている。この一例
として、器具110は、1.4mmのコア直径「a」を
有し、各セグメント112の長さ「c」は約1mmであ
る。この実施例において、各セグメント112のベース
の全幅「f」は1.7mmであり、そして、器具110
の全長は25mmである。
【0075】図12の器具111は組ひも形状を有し、
一連なりの組ひも状の突出素子としてのセグメント11
3は器具111の全長に亙って相互に連結され、ドーム
状の端部115をもっている。この一例として、器具1
11は、1.4mmのコア直径「a」を有し、各セグメ
ント113の長さ「c」は約1mmである。この実施例
において、組ひも状セグメント113はコア部から外方
に0.15mmの高さ「b」で延在し、そして、器具1
11の全長は25mmである。
【0076】更に、本発明の実施例において、本発明の
接眼挿入器具は、正多角形の断面で形成してもよく、こ
の正多角形は、例えば、5又は6の等しい側面をもつよ
うにしてもよい。この正多角形は、図7〜図12に示さ
れたいかなる構成に対して、中央のコア部として利用し
てもよい。
【0077】薬剤の装填された接眼挿入器具は、押出し
成形、射出成形、トランスファー成形又は圧縮成形のよ
うな様々な方法によって形成される。
【0078】押出し成形工程を行う場合、最大40重量
%までの薬剤の比率において、冷却された2ロール型ミ
ルでポリマー材を薬剤と混合させ、その後、ポリマー材
をスクリュー押出装置内に供給する。減少型のピッチを
有すると共に長さと直径の比率が約12:1から10:
1になっている単一のねじスクリューの動作によって、
材料は、対象となっている器具の形状や寸法(例えば円
形)に適合する開口をもったコイン又はプレート状ダイ
(ポート)を通って外方に連続的に押し出される。チュ
ーブ形状を伴う構成に対して、スピンドルフランジによ
って所定位置に保持されたマンドレルは、前記ダイの前
に位置決めされている。連続的な麺状のものが、コンベ
アベルトを介して、315℃〜425℃に加熱された水
平又は垂直なチャンバを通過するように引っ張られ、材
料の加硫を達成する。最終的な接眼挿入器具は、ロッド
を所定のサイズに切断するための切断装置によって形成
される。なお、器具の端部を仕上げるような付加的な変
更を加えてもよい。
【0079】トランスファー成形工程を行う場合、ポリ
マー材と薬剤との混合物を、加熱型トランスファープレ
ス装置内に配置し、この装置は、適切な形状及びサイズ
のキャビティを含んだアルミ又はステンレス鋼の金型を
もっている。材料は、200と4000psiとの間で
金型内に押し込まれる。金型自体は、10トンのクラン
プ力で維持されている。金型は、所定の圧力下で、以下
に示した状態のいずれかで加熱され続ける。
【0080】 4〜10分間 135℃ 15分間 100℃ 30分間 75℃ 2時間 55℃ 5時間 40℃ 24時間 周囲温度(25℃)
【0081】前記金型を、冷却し、分離し、その後、成
形された接眼挿入器具を金型から取り除く。
【0082】一例において、器具を形成する材料とし
て、シリコンからなるラバー/エラストマを利用する。
シリコンからなるラバー/エラストマは以下のように前
処理されている。
【0083】前処理されるシリコンラバーは、ジメチル
シロキサンポリマー又はジメチル及びメチルビニルシロ
キサンコポリマーと、強化シリカと、白金触媒と、禁止
剤と、シロキサン架橋剤と、有機過酸化物のような加硫
剤とを利用すると共に、手作業による混合か又は、2ロ
ール型ミルによる混合か又は、微粉化された薬剤(大部
分が10ミクロンの粒子又はそれ以下の粒子)と一緒に
射出成形される。この薬剤は、他の必要なグリセリン又
はソルビトールのような賦形剤又は徐放改質剤と一緒
に、全重量の40重量%までのレベルでポリマー混合物
に装填される。混合物内に閉じ込められた空気は、約3
0分間、約28インチ(71cm)Hgの真空にさらさ
れることにより除去される。薬剤は、混合物を硬化(硫
化)することによって、ポリマー混合物内で固化され、
所望の形状に成形される。
【0084】また、器具は、以下のように前処理された
生分解可能なポリマーから形成されてもよい。
【0085】生分解可能なポリマーの固体混合物(ポリ
乳酸及びポリグリコール酸及びポリヒドロキンブチレー
トのようなポリヒドロキシ酸;ジオール又はジケテンア
セタールをもった環状オルト−エステル又はジオール又
はポリオールをもった二酸を含むポリエステル及びポリ
オルトエステル;以下のような一又は複数のものからな
るポリアンハイドライド:p−カルボキシフェノキシプ
ロパン、1,4−フェニレンジプロピオン酸、イソフタ
ル酸、ポリプロピレンフマレート及びポリプロピレンマ
レエート;ポリペプチド;ポリシアノアクリレート)
は、薬剤の約60重量%まで混入されている。材料は、
カルバー(Carver)型液圧プレスに配置されたア
ルミ又はステンレス鋼の金型内において、100℃で少
なくとも15分間、12トンの圧力で圧縮される。
【0086】別の例として、器具を、以下のように前処
理されたメタクリレートヒドロゲンから形成してもよ
い。
【0087】薬剤が装填されたヒドロゲンを、以下のも
のを一又は複数含有する組成をもった架橋メタクリレー
トポリマーから形成する。2−ヒドロキシエチルメタク
リレート(HEMA)、エチレングリコールジメタクリ
レート、ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレ
ート、グリコールモノメタクリレート、エチレンモノメ
タクリレート、グリコールジメタクリレート、ビニルピ
ロリドン、メタクリル酸、ジビニルベンゼン及びアルキ
ルジオールメタクリレート、アクリルアミド、メチレン
ビスアクリルアミド。
【0088】コポリマーの比率を変えることで、様々な
架橋割合を作り出すことができる。例えば、アクリルア
ミドとメチレンビスアクリルアミドとの比率を40:1
の重量比にすることで、2.5%の架橋が作られる。コ
ポリマーのバッファー溶液(ペーハ7〜9)は、所望の
架橋比を含んだものから作られる。最終的なポリマーの
全体的割合は、1〜25%まで変えられる。薬剤は、こ
の溶液内に混入される。適切な架橋のためのラジカル発
生剤と触媒(例えば過硫酸アンモニウム及びテトラメチ
ルエチレンジアミン)を添加する。重合は30分以内に
起こる。
【0089】本発明のこれらの実施例は、眼科用の薬剤
や前述したような適切な薬学的キャリアを利用してもよ
い。
【0090】以下は、本発明に関連して実施された特殊
な例である。例 1 シラスチック(Silastic)MDX4−4210硬化剤
(ミシガン州ミドランドのドウ・コーニング社(Dow Co
rning Corp)製)1部に対して、MDX4−4210シ
ラスチィのベースエラストマー(ミシガン州ミドランド
のドウ・コーニング社(Dow Corning Corp)製)10部
を混合する。材料は、28インチ(71cm)Hgの真
空下で30分間放置される。その後、材料は、トランス
ファプレス内に配置されたシリンダへ移送される。その
後、材料は、135℃に加熱されリブ付き器具の形状を
した12キャビティのアルミ金型内へ押し込まれると共
に、400psiの移送圧力で3.5分間だけ金型に押
し込まれる。金型自体は、10トンのクランプ力で維持
される。金型を冷却し、分離して、成形された器具を取
り出す。成形後の器具は、イソプロピルアルコールに約
5分間浸して置くことによって洗浄されると共に、空気
で乾燥させる。
【0091】例 2 シラスチック(Silastic)MDX4−4210硬化剤
(ミシガン州ミドランドのドウ・コーニング社(Dow Co
rning Corp)製)1部に対して、MDX4−4210シ
ラスチィのベースエラストマー(ミシガン州ミドランド
のドウ・コーニング社(Dow Corning Corp)製)10部
を混合する。全混合物のうち1重量%の量のオキシテト
ラシクラインハイドロコロリド(Oxytetracycline hydr
ochloride)(セントルイスのシグマ化学工業)は、空
気の閉じ込めを最小限にするために、注意深く完全に混
入される。材料は、28インチ(71cm)Hgの真空
下で30分間放置される。その後、材料は、トランスフ
ァプレス内に配置されたシリンダへ移送される。その
後、材料は、135℃に加熱されリブ付き器具の形状を
した12キャビティのアルミ金型内へ押し込まれると共
に、400psiの移送圧力で金型に押し込まれる。金
型自体は、10トンのクランプ力で3.5分間維持され
る。金型を冷却し、分離して、成形された器具を取り出
す。
【0092】例 3 シラスチック(Silastic)MDX4−4210硬化剤
(ミシガン州ミドランドのドウ・コーニング社(Dow Co
rning Corp)製)1部に対して、MDX4−4210シ
ラスチィのベースエラストマー(ミシガン州ミドランド
のドウ・コーニング社(Dow Corning Corp)製)10部
を混合する。全混合物のうち20重量%の量のオキシテ
トラサイクラインハイドロコロリド(Oxytetracycline
hydrochloride)(セントルイスのシグマ化学工業)
は、空気の閉じ込めを最小限にするために、注意深く完
全に混入される。材料は、28インチ(71cm)Hg
の真空下で30分間放置される。その後、材料は、トラ
ンスファプレス内に配置されたシリンダへ移送される。
その後、材料は、121℃に加熱されリブ付き器具の形
状をした12キャビティのアルミ金型内へ押し込まれる
と共に、800psiの移送圧力で金型に押し込まれ
る。金型自体は、10トンのクランプ力で3.25分間
維持される。そして、金型を冷却し、分離して、成形さ
れた器具を取り出す。
【0093】例 4 シラスチック(Silastic)医学級ETRエラストマー
Q7−4720(ミシガン州ミドランドのドウ・コーニ
ング社(Dow Corning Corp)製)は、冷却された2ロー
ル型ミル上で、個別的に軟化させたエラストマーからな
るパートA及びパートBによって前処理される。その
後、前記2つの成分を、2ロール型ミルで1:1の割合
で混合させる。その後、材料は、トランスファプレス内
に配置されたシリンダへ移送される。その後、材料は、
121℃に加熱され800psiの移送圧力で12キャ
ビティのアルミ金型内へ押し込まれる。金型自体は、1
0トンのクランプ力で3.25分間維持される。そし
て、金型を冷却し、分離して、成形された器具を取り出
す。
【0094】例 5 医学級液体シリコンゴムシラスチックQ7−4840A
/B(ミシガン州ミドランドのドウ・コーニング社(Do
w Corning Corp)製)は、A成分とB成分とを等量だけ
混合するすることによって前処理される。材料の空気を
抜くために、29〜29インチHgの真空が30分間の
混合に利用される。材料は、12トンの圧力下で、カル
バープレスのアルミ金型内で100℃で15分間圧縮成
形される。金型を冷却し、分離して、成形された器具を
取り出す。成形後の器具は、イソプロピルアルコールに
約5分間浸して置くことによって洗浄されると共に、空
気で乾燥させる。
【0095】例 6 シラスチック(Silastic)医学級ETRエラストマー
LSR76000(ミシガン州ミドランドのドウ・コー
ニング社(Dow Corning Corp)製)は、冷却された2ロ
ール型ミル上で、個別的に軟化させたエラストマーから
なるパートA及びパートBによって前処理される。その
後、前記2つの成分を、2ロール型ミルで1:1の割合
で混合させる。様々な比率に予混合されたUSP級ブド
ウ糖を有した/有さないオキシテトラシクラインハイド
ロコロリド(Oxytetracycline hydrochloride)が、混
合物内で徐々に増えるように加えられて、均質分布が確
保される。その後、材料は、トランスファプレス内に配
置されたシリンダへ移送される。その後、材料は、12
1℃に加熱され800psiの移送圧力で12キャビテ
ィのアルミ金型内へ押し込まれる。金型自体は、10ト
ンのクランプ力で3.25分間維持される。そして、金
型を冷却し、分離して、成形された器具を取り出す。
【0096】例 7 コア部から突出するような突出素子のいずれも有さない
制御型器具に関して、この単純な円筒形ロッドが、単純
なロッド形状をもった金型を利用する以外、例1と同じ
ように、前処理される。
【0097】例 8 結膜炎、角膜疾患、前部ブドウ膜炎、トラホーム、又は
上強膜炎を患う患者や、病気をもたない患者の目の中
に、本発明の器具を挿入して研究が行われた。最初に、
麻酔薬を1滴だけ目の中にたらす。2分後、僅かな量の
眼軟こう(例えば、ネオスポリン(Neosporin)、ブラ
ハム・ウエルカム(Burroughs Wellcome)、リサーチ・
トライアングル・パーク(Research Triangle Park)、
NC)を下方の円蓋に施す。数回、患者に瞬きさせる。
2〜3分後、例1のリブ付きの器具若しくは例2、5又
は7の変更のないロッド制御部を、清潔で刃のない鉗子
でその中央をつまむ。その後、患者に視線を落とさせ、
自由になる手の親指を利用して、眼球から上まぶたを離
す。その後、視線を落とし続けた患者に対して、器具が
円蓋の中央に配置されるように確かめながら、まぶたの
下で円蓋に向けて約6〜7mm内方に、鉗子の先端と器
具を優しく押し込む。その後、器具を鉗子から離す。そ
の後、指先で、円蓋の奥深くまで器具を移動させる。そ
して、円蓋近くのまぶたの上を、指先で保持しながら、
目を3回上下動させる。
【0098】その結果は、以下の表1で示す。
【0099】
【表1】 表 1 器具形式 円蓋内で保持された日数 器具を装着した 患者の人数(割合) リブ無しの 0〜6日 36人(40.5%) 制御型器具 (例4,5,7) 7〜28日 53人(59.5%)[全体] 89人(100%) リブ付き器具 0〜6日 3人(20%) (例1) 7〜28日 12人(80%)[全体] 15人(100%)
【0100】結果:これら実験において、リブ付き接眼
挿入器具は、側方へのずれを最小限にすると共に、目の
病気をもった患者に関しては、7〜28日の期間におい
て、リブ無しのロッド(59.8%)より円蓋内で良好
に(80%)保持された。
【0101】更に、長さ25mm、コア部の直径1.4
mm、突出素子の直径1.7mmのリブ付き接眼挿入器
具の保持試験を、普通の目をもった志願者に対して最大
4週間実施した。これら志願者の目は、テスト期間中、
例8の試験に示した目の病気を患っている大部分の患者
に比べて、病気らしい病気をもっていない。
【0102】使用されたリブ付き接眼挿入器具の構成
は、図7に示されているが、4個ではなく5個のリブを
もっている。使用された材料は、固形のシラスチックの
ベース材MDX4−4210、医学級エラストマーであ
る。接眼挿入器具内に薬剤は組込まれておらず、器具の
端部は丸くなっている。
【0103】このような追加的な研究は、実験動物より
むしろ人間の志願者の目で行われた。なせなら、実験動
物の上方又は下方の円蓋のサイズや深さは、人間と異な
っているからである。また、或る動物においては、瞬膜
の存在自体やその動きが、接眼挿入器具をずらすことが
ある。
【0104】この研究に利用された方法は以下で説明す
る。
【0105】先ず、志願者を椅子に座らせ、あごを僅か
に持ち上げ、運動全体に亙って連続的に視線を落とさせ
る。
【0106】ベノキセネート(Benoxenate)[オキシブ
プロカイン(oxybuprocaine)]ハイドロコロライド
0.4%W/V(スミス・アンド・ネフィユ社)を点眼
することによって、麻酔をかける。
【0107】まつげを持ち、上まぶたを手前に優しく持
ち上げることにより、上まぶたを、約4〜5mmだけ眼
球から離すようにする。鉗子でつままれた接眼挿入器具
を、鼻側の眼角とこめかみ側の眼角との間のまん中で、
中央に配置させると共に、上まぶたの下に約6〜7mm
だけ押し込む。接眼挿入器具を離し、鉗子を除去する前
に、鉗子の先端のちょうど真上に、指先をまぶたの中央
に位置させる。器具を離して、器具の両端を、各眼角の
方へ向ける。指先で、接眼挿入器具を、円蓋の奥に向け
て優しく押し上げる。各隅(眼角)内で、2度以上繰り
返し動かす。そして、志願者の目を3回上下動させる。
【0108】志願者への注意事項 (a)目の内側又は外側隅(鼻側又はこめかみ側の眼
角)近くに接眼挿入器具があることを感じるか又は、刺
激を感じた場合、目を閉じ、視線を落とし、その後、目
の隅を指先で優しく押すことによって、円蓋の中央まで
接眼挿入器具を押し戻す。 (b)午前中の目覚めた後に一度、午後の寝る前に一
度、前述した動作を繰り返す。 (c)目をこすらない。 (d)円蓋の奥にある接眼挿入器具は見ることはできな
いが、目を閉じた後、指先で円蓋の上部を押すことによ
って、目の隅で感じる痛みを和らげることができる。
【0109】記録を取った後、細隙灯(スリットラン
プ)によって目を観察した。結膜炎、角膜炎、前部ブド
ウ膜炎の臨床的な症状は、特別な様式の表に記録した。
【0110】器具の保持期間は4週間を予定した。
【0111】代案として、機械的挿入器具を、本発明の
器具の挿入に利用してもよい。更に、いかなる志願者に
対しても、局所的又は全身的な処置はしなかった。も
し、接眼挿入器具が目で拒絶反応を呈した場合、志願者
は、調査者に対して報告するように頼んだ。
【0112】
【表2】 表2 志願者の目内でのリブ付きの接眼挿入器具の保持 対象番号 イニシャル 年令 性別 目 保持日数 器具 1 MMR 29 女性 正常 11日 Rej. 1(二回目) MMR 29 女性 正常 32日 Rem. 2 AH 24 女性 正常 3日 Rej 3 SD 63 男性 正常 64日 Rem. 4 MH 25 男性 正常 5日 Rej. 5 JH 22 男性 正常 28日 Rem. 6 AG 23 男性 正常 28日 Rem. 7 MG 24 男性 正常 24日 Rej. 8 SH 22 男性 正常 28日 Rem. 9 RMW 43 男性 正常 5日 Rej. 上記Rej.:器具を拒絶したことを意味する。 上記Rem.:器具を除去したことを意味する。
【0113】前記表2には、正常な目をもった9人の志
願者が含まれている。また、志願者の年令や性別も、表
2に示している通りである。
【0114】8人の志願者においては、接眼挿入器具を
一度挿入し、1人の志願者(MMR)においては、器具
を二度挿入した。
【0115】8人の志願者には左目の上方の円蓋に接眼
挿入器具を挿入し、他の1人の志願者(RMW)には右
目の上方の円蓋に器具を挿入した。
【0116】各志願者の保持期間は表2に示されてい
る。6人の志願者(67%)において、接眼挿入器具
は、24日以上保持された。この6人のうち、5人は、
器具を除去する前に28日以上器具を保持し、一人の志
願者(対象番号7のMG)においては、明確な理由がな
いまま、24日で器具を外してしまった。一人の志願者
(対象番号1のMMR)においては、11日目の激しい
運動の後に第1回目の器具を外した。この志願者におい
ては、第2回目の器具を32日間十分に保持した後、器
具を外した。3人の志願者(対象番号2,4及び9)に
おいては、3〜5日間器具を保持した。対象番号2及び
4においては、目をこすった後に器具を外してしまい、
対象番号9においては、明確な理由がないまま、目の外
側隅から器具を外してしまった。
【0117】図13及び図14は、本発明に関して、薬
剤放出データを示す様々なグラフを提供している。図1
3において、Q7−4735エラストマーが利用され、
効果的で望ましい又は理論上の放出値は、薬剤の装填の
なされてない器具に対して10重量%のオキシテトラシ
クライン(OTC)を、器具に装填した時に得られる結
果として示されている。
【0118】図14のデータは、MDX4−4210エ
ラストマーからなる器具内におけるオキシテトラシクラ
イン(OTC)の様々な装填量に対応して示され、そし
て、24時間に亙って観察した。
【0119】図15は、本発明に関する薬剤放出データ
を示し、ブドウ糖は除放調整剤として利用されている。
グラフに示されているように、固形分の割合は30%に
維持し、ブドウ糖の量を0から15%の間で変えること
で、曲線が得られている。ブドウ糖を添加することによ
って、薬剤の拡散に利用される微孔又は通路が形成され
る。これら薬剤は、前述したように、適切な支持体と一
緒に利用される。
【0120】図16は、本発明の器具に利用される特定
のエラストマーの膨張比率を示すグラフである。この膨
張は、ポリマー内への水の移動によって引き起こされ、
そして、水がポリマーを外方に押し出すような浸透作用
に起因して、この水は、薬剤を溶かし、ポリマーを膨張
させる。本発明の器具が所定の大きさに成長する場所
で、器具が動かない限りにおいては、この膨張は望まし
いことである。シリコン材料は、このような場合、膨張
する傾向にあることが分かる。グラフによって示される
ように、器具の初期的寸法を選択すること並びに、固形
材料の適切な組合わせ、例えば、オキシテトラシクライ
ン(OTC)とブドウ糖との組合わせを選択することに
よって、膨張後の器具の所望最終寸法を提供すること
は、本発明の範囲内である。
【0121】図16は、オキシテトラシクライン(OT
C)とブドウ糖とが装填された本発明の器具が膨張した
ときの寸法を示している。薬剤の装填量が多い場合、長
さと直径の両方がかなり増加するように、器具が膨張す
る。薬剤を組み込んだ時の膨張傾向を考慮して、以下の
(1)から(3)の解決策が考えられる。
【0122】(1)最初に挿入されるロッドの大きさを
小さくしておく。 (2)ロッド内に入ってくる水の比率に影響を与える除
放調整剤に対して、薬剤の比率を調整する。 (3)膨張量を減らすためのポリマー製ロッド材の架橋
を、更に完全にしかも簡単に行わせるために、白金触媒
の量を調整する。 表3のデータは、様々な量のオキシテトラシクライン
(OTC)、グリセリン(GLY)、及びポリエチレン
グリコール(PEG)を含んで様々な配合で前処理され
た本発明の装置に対する引張り強さや伸び率といった物
理的特性を示している。
【0123】
【表3】 表3 物理的特性 配 合 引張り強さ 伸び率 (PSI) (%) 30%OTC 287.2 622.8 10%OTC;5%GLY 382.5 604.6 30%OTC;10%PEG8000 183.5 534.6
【0124】本発明の接眼挿入器具は、人間に対する処
置に十分適合するように、ここでは述べられてきたが、
本発明の範囲内において、急性結膜炎等の病気に関し
て、牛や馬などの他の動物の処置にも本発明を利用でき
ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具現化した拡散型接眼挿入器具を示す
概略断面図である。
【図2】本発明を具現化した浸透型接眼挿入器具を示す
部分切欠断面図である。
【図3】本発明を具現化した生分解型接眼挿入器具を示
す概略断面図である。
【図4】本発明の接眼挿入器具を上方及び下方の円蓋に
装着した状態を示す断面図である。
【図5】本発明の接眼挿入器具を装着した状態を示す顔
の正面図である。
【図6】本発明の接眼挿入器具を装着し閉じた目を示す
正面図である。
【図7】本発明の接眼挿入器具の他の実施例を示す正面
図である。
【図8】本発明の接眼挿入器具の更に他の実施例を示す
正面図である。
【図9】本発明の接眼挿入器具の更に他の実施例を示す
正面図である。
【図10】本発明の接眼挿入器具の更に他の実施例を示
す正面図である。
【図11】本発明の接眼挿入器具の更に他の実施例を示
す正面図である。
【図12】本発明の接眼挿入器具の更に他の実施例を示
す正面図である。
【図13】QX−4735エラストマーを利用した薬剤
放出値を示すグラフである。
【図14】MDX4−4210エラストマーを利用した
薬剤放出値を示すグラフである。
【図15】試験管内での薬剤放出量を示すグラフであ
る。
【図16】エラストマーの膨張比率を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
10,110 円筒状壁 12,112 端壁 114 弾性膜 116 第1区画室 118 第2区画室 76,86,92,102,112,113 突出素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ソーラブ・ダローガル イギリス国、クロイドン・シーアール 0・5キューアール、ディグビー・プレ イス 2 (72)発明者 アラン・エル・ウイーナー アメリカ合衆国、ニュージャージー州、 クランベリー、プライオリー・ロード 28 (56)参考文献 特公 昭61−8042(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61F 9/00 A61F 9/007

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方又は下方の円蓋に挿入して、眼科用
    薬剤の放出を制御し且つ維持し続けるようにした可撓性
    の接眼挿入器具であって、 前記器具は、ポリマー材からなる細長い本体を備え、こ
    の本体は、薬学的有効成分を含むと共に前記本体から径
    方向外方に延びる少なくとも2個の固定用突出素子を有
    するロッド又はチューブを構成し、前記器具は、少なく
    とも8mmの長さと、1.9mm以下の突出素子を含む
    直径とを有し、前記器具は、上方又は下方の円蓋内で、
    前記器具の長手方向軸線が、眼球の横の直径に対して概
    ね平行になるように位置決めされた際、目の曲率に沿っ
    て曲がるように十分な可撓性をもち、前記器具は、上方
    又は下方の円蓋内に挿入された際に、眼球のいかなる視
    界部分にも延在しないようなサイズや形状を有し、前記
    器具は、目の移動に左右されないと共に、視界の外側で
    維持され、所定場所で十分に保持されると共に、長い期
    間の使用に亙って患者に知覚させないようにし、前記突
    出素子は、円蓋内で前記器具の横方向の移動を最小限に
    するように機能し、前記上方又は下方の円蓋内に挿入さ
    れた前記器具を、前記円蓋内で7日以上保持するように
    構成したことを特徴とする接眼挿入器具。
  2. 【請求項2】 前記突出素子の含んでいる前記器具の全
    部の直径が、前記本体の直径より約15〜30%大きく
    なるような高さだけ、前記突出素子を外方に延在させた
    ことを特徴とする請求項1記載の接眼挿入器具。
  3. 【請求項3】 前記下方の円蓋で利用するための前記器
    具の長さは、8〜25mmをなし、幼児、子供及び大人
    等の種々のサイズの目に適合するようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の接眼挿入器具。
  4. 【請求項4】 前記上方の円蓋で利用するための前記器
    具の長さは、8〜35mmをなし、幼児、子供及び大人
    等の種々のサイズの目に適合するようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の接眼挿入器具。
  5. 【請求項5】 前記突出素子を含む前記器具の前記直径
    を、0.5〜1.9mmとし、幼児、子供及び大人等の
    種々のサイズの目に適合するようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の接眼挿入器具。
  6. 【請求項6】 前記本体をチューブ状とし、薬剤放出の
    仕組みは、前記器具の外壁を通過する拡散作用によるこ
    とを特徴とする請求項1記載の接眼挿入器具。
  7. 【請求項7】 前記本体をチューブ状とし、薬剤放出の
    仕組みは浸透作用によることを特徴とする請求項1記載
    の接眼挿入器具。
  8. 【請求項8】 前記本体をロッドの形状にし、前記薬剤
    放出の仕組みは生分解によることを特徴とする請求項1
    記載の接眼挿入器具。
  9. 【請求項9】 前記本体を非分解型ロッドとし、薬剤放
    出の仕組みは、溶解可能な薬剤を含む拡散によることを
    特徴とする請求項1記載の接眼挿入器具。
  10. 【請求項10】 前記器具は円筒形の本体を有すること
    を特徴とする請求項1記載の接眼挿入器具。
  11. 【請求項11】 前記器具は多角形の本体を有すること
    を特徴とする請求項1記載の接眼挿入器具。
  12. 【請求項12】 前記突出素子は、器具の長さに対して
    等間隔で配置されたことを特徴とする請求項1記載の接
    眼挿入器具。
  13. 【請求項13】 前記突出素子は、前記本体に対して対
    称になるように位置決めされたことを特徴とする請求項
    1記載の接眼挿入器具。
  14. 【請求項14】 前記突出素子は、前記本体の周囲でド
    ーナツ形状をなし、リブ付き形状を提供することを特徴
    とする請求項1記載の接眼挿入器具。
  15. 【請求項15】 前記突出素子は、前記本体の周囲でね
    じのように巻かれた形状をなすことを特徴とする請求項
    1記載の接眼挿入器具。
  16. 【請求項16】 前記突出素子は、半球のくぼみ又はこ
    ぶ形状をなすことを特徴とする請求項1記載の接眼挿入
    器具。
  17. 【請求項17】 前記突出素子は、一連の円錐台形状の
    セグメントをなし、前記セグメントの長手方向軸線は、
    前記本体の長手方向軸線に対して同軸をなすことを特徴
    とする請求項1記載の接眼挿入器具。
  18. 【請求項18】 前記円錐台形状のセグメントは、前記
    器具の一部が前記器具の他の部分に対して鏡面対称をな
    すように配列されたことを特徴とする請求項17記載の
    接眼挿入器具。
  19. 【請求項19】 前記突出素子は、巻くような組ひも状
    セグメントをなすことを特徴とする請求項1記載の接眼
    挿入器具。
  20. 【請求項20】 前記ポリマー材をシリコンエラストマ
    ーにしたことを特徴とする請求項1記載の接眼挿入器
    具。
  21. 【請求項21】 前記ポリマー材はヒドロゲル成分から
    なることを特徴とする請求項1記載の接眼挿入器具。
  22. 【請求項22】 前記ポリマー材は、メタクリレート又
    はヒドロキシメタクリレートをベースとする材料からな
    ることを特徴とする請求項1記載の接眼挿入器具。
  23. 【請求項23】 上方又は下方の円蓋に挿入して、眼科
    用薬剤の放出を制御し且つ維持し続けるようにした可撓
    性の接眼挿入器具であって、 前記器具は、ポリマー材からなる細長い本体を備え、こ
    の本体は、眼科用薬剤を含むロッド又はチューブを構成
    し、前記ポリマー材は、液体内で膨張するような材料か
    らなり、前記器具は、上方又は下方の円蓋内で、前記器
    具の長手方向軸線が、眼球の横の直径に対して概ね平行
    になるように位置決めされた際、目の曲率に沿って曲が
    るように十分な可撓性をもち、前記器具は、上方又は下
    方の円蓋内に挿入された際に、眼球のいかなる視界部分
    にも延在しないようなサイズや形状を有し、前記器具
    は、目の移動に左右されないと共に、視界の外側で維持
    され、所定場所で十分に保持されると共に、長い期間の
    使用に亙って患者に知覚させないようにし、前記器具
    は、その長さが少なくとも8mmでその直径が1.9m
    m以下の大きさに膨張したときに円蓋内に固定され、前
    記上方又は下方の円蓋内に挿入された前記器具を前記円
    蓋内で7日以上保持するように構成したことを特徴とす
    る接眼挿入器具。
  24. 【請求項24】 前記ポリマー材はシリコン含有材料か
    らなることを特徴とする請求項23記載の接眼挿入器
    具。
  25. 【請求項25】 前記ポリマー材は、液体シリコンゴム
    を出発原料として形成されることを特徴とする請求項2
    3記載の接眼挿入器具。
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