JP2994903B2 - 顕微鏡の試料加熱装置 - Google Patents

顕微鏡の試料加熱装置

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JP2994903B2
JP2994903B2 JP5049968A JP4996893A JP2994903B2 JP 2994903 B2 JP2994903 B2 JP 2994903B2 JP 5049968 A JP5049968 A JP 5049968A JP 4996893 A JP4996893 A JP 4996893A JP 2994903 B2 JP2994903 B2 JP 2994903B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は走査トンネル顕微鏡な
どで観察される試料を加熱する顕微鏡の試料加熱装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】 走査トンネル顕微鏡で観察される試料
の処理の1つに試料加熱がある。この試料加熱は、試料
のクリーニングと、加熱状態での試料の観察を目的とし
て行われる。試料の加熱方式としては、直接試料に電流
を流して加熱する通電加熱方式と、ヒータなどで試料を
間接的に加熱する傍熱方式とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 前記通電加熱方式を
採用した試料装置を使用すれば、試料を比較的高温に加
熱することができるので、試料のクリーニングを良好に
行なうことができる。しかし、加熱状態の試料を観察す
るために試料に電流を流すと、試料の表面構造が変化し
たり、また、試料を均一の電位に保つことができなくな
る。このため、加熱状態の試料を良好に観察することが
できない。
【0004】また、傍熱方式を採用した試料装置を採用
した試料ホルダを使用すれば、試料に電流を流さないの
で、電流を流すことによる影響を与えることなく試料を
観察することができる。しかし、傍熱方式においては試
料を高温に加熱することができないので、試料のクリー
ニングを十分に行なうことができない。
【0005】本発明はこのような点に鑑みて成されたも
ので、試料のクリーニングを良好に行なえ、且つ、加熱
状態の試料を良好に観察できる顕微鏡の試料加熱装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本発明の顕微鏡の試料
加熱装置は、試料を保持するための手段と、該試料への
加熱電流の供給を制御するための手段と、前記試料の近
傍に配置された被加熱部材と、該被加熱部材への加熱を
制御するための手段と、前記被加熱部材と前記試料との
接触を制御するための手段とを備えている。
【0007】
【実施例】 以下、図面を参照して本発明を詳述する。
図1は走査トンネル顕微鏡に使用される試料加熱装置の
実施例を示したものである。図1(a)はその装置の断
面図を、図1(b)は平面図を示したものである。
【0008】図において1は試料である。試料1は電極
2,2' に押さえ金具3,3' により固定されている。
4,4' は、押さえ金具3,3' を電極2,2' に固定
するためのビスである。電極2,2' は碍子5にビス
6,6' ,6'',6''' により固定されている。碍子5
の中央部には円筒状の溝が形成されており、この溝の底
部には円板状のバイメタル7が置かれ、その上に、傍熱
加熱体8が載置されている。8aはヒータ部で、碍子8
bに巻き付けられたタングステン線などのヒータ線8c
を加熱することによりヒータ部8aは加熱される。図に
おいてはヒータ線を2層構造としたが、必要とする熱量
に応じて層数を変えてもよい。ヒータ線8cの巻き始め
と巻き終わりは電極9,9' にスポット溶接されてお
り、電極9,9' は碍子5にビス10,10' により固
定されている。11はベースで、ベース11は碍子5に
ビス12,12' により固定されている。13はピン
で、この試料装置を走査トンネル顕微鏡の試料ホルダに
セットする時に掴む部分である。なお、図示していない
が、試料ステージには電極4,4' ,9,9' と接続さ
れる電極が設けられており、外部から通電可能な構造に
なっている。
【0009】次に、このような構成の装置の動作を説明
する。
【0010】まず、試料をクリーニングする場合、電極
2,2' 間に電流を流し、試料1を通電加熱する。試料
1は通電加熱により高温に加熱され、試料1のクリーニ
ングが良好に行われる。この時、ヒータ部8aは試料に
接触しておらず、試料は熱を放出することなく効率的に
加熱される。
【0011】次に、試料1を加熱状態で観察する場合、
電極9,9' に電流を流し、ヒータ線8cを加熱する。
その結果、ヒータ線8cの発熱によりヒータ部8aが加
熱される。また、傍熱加熱体8の発熱により、それに接
触しているバイメタル7が加熱され、バイメタル7は図
に示すように湾曲する。このバイメタル7の湾曲によ
り、傍熱加熱体8が上方に持ち上げられ、ヒータ部8a
が試料1に接触する。この接触により試料1は効率的に
加熱され、加熱状態の試料を良好に観察することができ
る。
【0012】以上、本発明の試料加熱装置を走査トンネ
ル顕微鏡に使用する場合について説明したが、本発明は
走査電子顕微鏡の試料加熱装置にも適用する事ができ
る。
【0013】
【発明の効果】 本発明の顕微鏡の試料加熱装置は、試
料を保持するための手段と、該試料への加熱電流の供給
を制御するための手段と、前記試料の近傍に配置された
被加熱部材と、該被加熱部材への加熱を制御するための
手段とを備えているので、試料をクリーニングする際に
は試料に電流を流し、また、試料を加熱した状態で観察
する際には前記被加熱部材により試料を加熱すれば、試
料のクリーニングおよび試料観察を良好に行なうことが
できる。また、前記被加熱部材と前記試料との接触を制
御するための手段を備えており、試料をクリーニングす
る際には被加熱部材を試料に接触しないように制御すれ
ば、試料を熱放出なく効率的に加熱することができ、ま
た、試料を被加熱部材により加熱する際には被加熱部材
が試料に接触するように制御すれば、試料を効率的に加
熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の顕微鏡の試料加熱装置の実施例を示し
たものである。
【符号の説明】
1 試料 2,2' 電極 3,3' 押さえ金具 4,4' ビス 5 碍子 6,6' ,6'',6''' ビス 7 バイメタル 8 傍熱加熱体 8a ヒータ部 8b 碍子 8c ヒータ線 9,9' 電極 10,10' ビス 11 ベース 12,12' ビス 13 ピン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料を保持するための手段と、該試料へ
    の加熱電流の供給を制御するための手段と、前記試料の
    近傍に配置された被加熱部材と、該被加熱部材への加熱
    を制御するための手段と、前記被加熱部材と前記試料と
    の接触を制御するための手段とを備えた顕微鏡の試料加
    熱装置。
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JP3280205B2 (ja) * 1995-09-20 2002-04-30 日本電子株式会社 ホルダ受および試料ホルダ
JP3504831B2 (ja) * 1997-08-19 2004-03-08 日本電子株式会社 試料ホルダ
CN106443075A (zh) * 2016-12-09 2017-02-22 南京大学 一种用于原子力显微镜的温控样品台和温控系统

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