JP2994610B2 - 携帯トイレ - Google Patents

携帯トイレ

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JP2994610B2
JP2994610B2 JP9278585A JP27858597A JP2994610B2 JP 2994610 B2 JP2994610 B2 JP 2994610B2 JP 9278585 A JP9278585 A JP 9278585A JP 27858597 A JP27858597 A JP 27858597A JP 2994610 B2 JP2994610 B2 JP 2994610B2
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高史 若尾
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有限会社タカテック
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、持ち運びに便利な
携帯トイレに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、災害時やアウトドアで使用する携
帯トイレの需要が高まっている。このような携帯トイレ
として、鉄パイプを「口」状に折り曲げた形状の2つの
脚からなる折畳式の脚部と、この脚部に置くプラスチッ
ク製の板状便座とを有する携帯トイレが知られている。
便座と脚部は別々のものであり、脚部を折り畳んで便座
と共に容易に持ち運べるように構成されている。
【0003】この携帯トイレを使用する際は、正面から
視ると「X」字状になるように2つの脚を広げ、これら
の脚の上に便座を置く。また、便座の下方には市販のゴ
ミ袋を広げて置いておき、このゴミ袋に屎尿を収容す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した携帯トイレは
持ち運べには便利であるものの、2つの脚に便座を置い
て使用するので、使用の際に不安定であるという問題が
ある。また、便座と脚部が別々のものであるので、組立
にやや時間がかかるという問題もある。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、安定して使用
でき、しかも、容易に組み立てられる携帯トイレを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の携帯トイレは、 (1)中央部に開口が形成された板状の便座 (2)一端部が上記便座に固定されてこの便座を支える
支持部材 を備えたことを特徴とするものである。
【0007】ここで、 (3)上記携帯トイレが、屎尿を収容する収容パック
と、この収容パックを上記開口の下方に着脱自在に取り
付ける取付部材とを備え、 (4)上記支持部材が、この収容パックを上記開口の下
方に取り付けるための空間を形成するものであってもよ
い。
【0008】また、 (5)上記便座は、折り畳めるものであってもよい。
【0009】さらに、 (6)上記便座は、この便座の前後方向に延びる分割線
を境にして2分割された2つの便座片を有するものであ
って、かつ、この便座を使用する使用モードのときは上
記2つの便座片の各表面が同等の高さになると共に、こ
の便座を折り畳んだ折畳モードのときは上記2つの便座
片の裏面どおしが向き合うものであってもよい。
【0010】さらにまた、 (7)上記2つの便座片は、上記使用モードと上記折畳
モードとの間を移行する際に、上記分割線に沿って延び
る回動軸を中心にして回動するものであってもよい。
【0011】さらにまた、 (8)上記携帯トイレは、上記回動軸を中心にして自在
に回動するように上記2つの便座片を連結する連結部材
を備えてもよい。
【0012】さらにまた、 (9)上記携帯トイレは、上記便座が使用モードのとき
に上記2つの便座片を固定する固定具を備えてもよい。
【0013】さらにまた、 (10)上記支持部材は、この支持部材の上記一端部が
上記便座の裏面に回動自在に固定されたものであっても
よい。
【0014】さらにまた、 (11)上記支持部材は、一端部が上記便座の裏面の隅
に回動自在に固定された複数本の棒状の脚からなり、上
記折畳モードのときは上記複数本の棒状の脚が上記便座
の上記裏面に接触もしくは接近するものであってもよ
い。
【0015】さらにまた、 (12)上記棒状の脚は、上記使用モードのときにこの
棒状の脚の上記一端部近傍で上記便座の上記裏面に沿っ
て延び、この脚の耐荷重性を高める補強部を有するもの
であってもよい。
【0016】さらにまた、 (13)上記支持部材は、伸縮自在なものであってもよ
い。
【0017】さらにまた、 (14)上記取付部材は、上記便座の上記開口の周縁部
に沿って延びると共に上記便座の前側に位置する先端部
が互いに離れた、上記便座の上記裏面近傍に固定された
棒状部材であり、 (15)上記収容パックは、上記棒状部材が差し込まれ
る筒部を有するものであってもよい。
【0018】さらにまた、 (16)上記収容パックは、この収容パックの入口を囲
む紐が通される紐用筒部が形成されたものであり、か
つ、この紐用筒部に通された紐を引っ張ることにより上
記入口が閉じられると共に上記取付部材に取り付けられ
た上記収容パックを取り外せるものであってもよい。
【0019】また、本発明の第2の携帯トイレは、 (17)前後方向に延びる分割線を境にして2分割され
た2つの便座片を有する、中央部に開口が形成された板
状の便座 (18)入口を囲む紐が通された紐用筒部が形成され
た、屎尿を収容する収容パック (19)上記便座の裏面近傍に固定されて上記開口の周
縁部に沿って延びる、上記収容パックを上記開口の下方
に着脱自在に取り付ける取付部材 (20)一端部が上記便座の裏面に回動自在に固定され
てこの便座を支えると共に、上記収容パックを上記開口
の下方に取り付けるための空間を形成する支持部材を備
え、 (21)上記2つの便座片の各表面を同等の高さにして
上記便座を使用する使用モードのときに、上記取付部材
に取り付けられた上記収容パックの上記紐用筒部に通さ
れた紐を引っ張ることにより上記入口が閉じられると共
に上記収容パックを上記取付部材から取り外せることを
特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0021】図1から図4までを参照して、携帯トイレ
の一実施形態の全体的な構造を説明する。
【0022】図1は、使用モードの携帯トイレを上から
視た斜視図であり、図2は、使用モードの携帯トイレを
下から視た斜視図である。図3は、脚を便座の裏面に接
近させた状態を示す斜視図である。図4は、便座を折り
畳んで折畳モードにしたときの携帯トイレを示す斜視図
である。
【0023】携帯トイレ10は、中央部に開口22が形
成された板状の便座20と、一端部が便座20の裏面に
回動自在に固定された4本の脚(本発明にいう支持部材
の一例である)50とを備えている。
【0024】便座20は、この便座20の前後方向に延
びる分割線24を境にして2分割された2つの便座片3
0,40を有する。2つの便座片30,40の前部は互
いに離れており、携帯トイレ10を使用する使用モード
(図1に示す状態)のときは、この前部どおしを固定具
70で固定することにより2つの便座片30,40が強
固に固定される。ここで、便座片30,40の前部と
は、携帯トイレ10の使用状態を基準にして前の部分で
あり、図1では右側の部分である。
【0025】便座20の裏面の後部(携帯トイレ10の
使用状態を基準にして後の部分)には、これら2つの便
座片30,40を回動自在に連結する連結部材60が固
定されている。連結部材60は、分割線24に沿って延
びる回動軸62を有しており、2つの便座片30,40
は回動軸62を中心にして回動する。また、2つの便座
片30,40の周縁部にはそれぞれ、下方に突出した約
2cmの幅の縁34,44が形成されている。なお、連
結部材60の詳細は、図5を参照して後述する。また、
固定具70の詳細は、図6、図7を参照して後述する。
【0026】使用モードにするときは、2つの便座片3
0,40の各表面が同等の高さになるまでこれらを回動
させる。一方、便座20を折り畳んだ折畳モード(図4
に示す状態)にするときは、2つの便座片30,40の
裏面どおしが向き合う位置までこれらを回動させる。ま
た、2つの便座片30,40の表面には開口22の周縁
部に沿って溝32,42が形成されており、この溝3
2,42によって2つの便座片30,40の強度を向上
させている。
【0027】4本の脚50の一端部は、便座20の裏面
の四隅に回動部材80を介して回動自在に固定されてい
る。また、4本の脚50の一端部は、2つの便座片3
0,40それぞれに2本ずつ固定されており、携帯トイ
レ10を使用モードにするときは、図2に示すように便
座20を支えるように4本の脚50を回動する。これに
より、便座20の開口22の下方には、後述する収容パ
ック100を取り付けるための空間が形成される。一
方、携帯トイレ10を折畳モードにするときは、4本の
脚50を回動して便座20の裏面に接近させ、図3に示
す状態にする。これにより、便座20を折り畳める準備
の一つが整う。
【0028】便座20の裏面の近傍には、開口22の周
縁部に沿って延びる棒状の2本の取付部材90,92が
固定されている。この取付部材90,92は、開口22
の下方に収容パック100を着脱自在に取り付けるため
のものである。2本の取付部材90,92のうち、一方
の取付部材90の後端部90bは、連結部材60の連結
片64(図5参照)に固定されており、他方の取付部材
92の後端部92bは、連結部材60の連結片66(図
5参照)に固定されている。2本の取付部材90,92
のやや尖った先端部90a,92aは互いに離れてお
り、この先端部90a,92aを経由して収容パック1
00が着脱される。
【0029】図5を参照して、連結部材60を説明す
る。
【0030】図5は、携帯トイレ10の連結部材60を
拡大して示す斜視図である。
【0031】連結部材60は、上述したように2つの便
座片30,40を回動自在に連結しており、便座20の
裏面の後部に例えば溶接やリベットで固定されている。
この連結部材60は、外観が略「L」字状の2つの連結
片64,66に別れている。連結片64は便座片30に
固定され、連結片66は便座片40に固定されている。
2つの連結片64,66は、回動軸62で回動自在に連
結されており、このため、2つの便座片30,40が回
動軸62を中心にして自在に回動する。また、連結片6
4には、上述した取付部材90の後端部90bが固定さ
れており、連結片66には取付部材92の後端部92b
が固定されている。
【0032】図6、図7を参照して、固定具70を説明
する。
【0033】図6は、固定具70で2つの便座片30,
40の前部を固定する手順を示す斜視図であり、図7
は、固定具70で固定された2つの便座片30,40の
前部を示す斜視図である。
【0034】上述したように2つの便座片30,40の
前部は互いに離れており、使用モードのときはこの前部
どおしを固定具70で固定する。固定具70は、一枚の
鉄板をプレス形成して製造されたものであり、便座片3
0の裏面に接触して固定された第1接触板72、便座片
40の裏面に接触して固定された第2接触板74、これ
ら第1接触板72と第2接触板74をつなぐ略「コ」字
状の繋ぎ部76、及び、この繋ぎ部76の前端からほぼ
直角に下方に延びるストッパ部78を有する。第1接触
板72と第2接触板74にはそれぞれ、固定具70の幅
方向に延びる固定溝72a,74aが形成されている。
【0035】一方、2つの便座片30,40の前部の裏
面にはそれぞれ、固定溝72a,74aに嵌り込む円柱
状の突起36,46が形成されている。各突起36,4
6の頭部は首部よりも径が太く、固定具70が脱落しな
いようになっている。なお、ストッパ部78は、2本の
取付部材90,92に取り付けられた収容パック100
を取り外すときに利用するものであり、この取り外しの
際に収容パック100の紐108(図16参照)を通す
孔78aが形成されている。また、収容パック100の
着脱の詳細は図16、図17を参照して後述する。
【0036】固定具70で2つの便座片30,40の前
部どおしを固定するに当っては、先ず、図6に示すよう
に、突起36,46の手前でこれら突起36,46と固
定溝72a,74aが向き合うように繋ぎ部76を縁3
4,44に跨がせて、第1接触板72と第2接触板74
をそれぞれ便座片30,40の裏面に接触させる。次
に、固定具70を矢印A方向に押して、固定溝72a,
74aに突起36,46を嵌め込む。これにより、2つ
の便座片30,40の前部どおしが固定具70で固定さ
れて使用モードとなる。なお、折畳モードにするとき
は、上記の手順とは逆に、固定具70を矢印A方向とは
反対方向に引いて固定溝72a,74aを突起36,4
6から抜き、固定具70を取り外す。このような簡単な
操作で2つの便座片30,40の前部どおし固定できる
ので、携帯トイレ10を容易に組み立てられると共に安
定して使用できる。
【0037】図8、図9を参照して、4本の脚50を説
明する。4本の脚50は同一の構造であるので、ここで
は、1本の脚50について説明する。
【0038】図8は、使用モードのときの脚50を示す
斜視図であり、図9は折畳モードのときの脚50を示す
斜視図である。
【0039】脚50は、便座20の裏面の四隅に回動部
材80を介して回動自在に固定されている。回動部材8
0は、便座片40の裏面に溶接やリベットで固定された
ほぼ矩形板状の固定部82、この固定部82の両端それ
ぞれから下方(便座片40から離れる方向)に突出した
半円形板状の一対の挿入部84、及び、固定部82の端
からやや内側に湾曲しながら下方に突出した板状の湾曲
部86を有している。2つの挿入部84の中央部分には
孔84aが形成されており、この孔84aには脚50の
一端部50aが回動自在に挿入される。また、湾曲部8
6の両端部にはそれぞれ「L」字状の溝86aが形成さ
れており、脚50の一端部50aからやや離れた部分が
この溝86aに嵌め込まれる。
【0040】脚50は金属製の丸棒(直径約5mm)を
折りげて形成され、全体の外観は細長い「U」字状をし
ている。他端部50bは、脚50を立たせたときに地面
などにほぼ平行になるように折り曲げられており、携帯
トイレ10が使用モードのときに他端部50bが地面な
どに安定して接触する。他端部50bからほぼ直角に折
れ曲がった長い一対の中央部50cが一端部50aに向
けて延びている。一対の中央部50cのうち、一端部5
0aに近い部分は他端部50bに近い部分よりもやや離
れており、一端部50aに近い部分を少しだけ互いに接
近させられるようになっている。
【0041】一対の中央部50cから一端部50aに向
けてほぼ直角に折れ曲がった一対の補強部50dが形成
されている。便座20に座った人の体重は4本の脚50
で受け止められるが、各脚50に作用する荷重は補強部
50dと中央部50cとに分散するので、補強部50d
が無い場合に比べて、補強部50dをもつ脚50の耐荷
重性は高まる。補強部50dからほぼ直角に折れ曲がっ
て2本の一端部50aが延びており、それぞれが2つの
挿入部84の孔84aに回動自在に差し込まれている。
【0042】携帯トイレ10を使用モードにするには、
図8に示すように、脚50を立たせて、中央部50cと
補強部50dの繋ぎ目部分を回動部材80の溝86aに
嵌め込む。この状態では、この繋ぎ目部分が溝86aの
奥に嵌り込んで「遊び」が無く、溝86aから抜け出な
い。一方、携帯トイレ10を折畳モードにするには、一
対の中央部50cのうち、一端部50aに近い部分を互
いに近付けさせ、上記した繋ぎ目部分を溝86aの奥か
ら抜き出して、中央部50cを便座片30,40の裏面
に近付ける。使用モードから折畳モードにする(又はそ
の逆にする)際の4本の脚50の操作は、このように簡
単な操作であるので、携帯トイレ10の組立てが容易で
ある。また、上述したように、補強部50dによって4
本の脚50の耐荷重性が高められているので、携帯トイ
レ10を安定して使用できる。なお、便座20を支える
支持部材の一例として上述した4本の脚50を挙げた
が、便座20の四隅に伸縮自在な支持部材を配置して便
座20を支えるように構成してもよい。
【0043】図10を参照して収容パック100を説明
する。
【0044】図10は、収容パック100の外観を示す
斜視図である。
【0045】収容パック100は、畳んだときの深さが
250mm程度、幅が450mm程度のビニール製の袋
状のものであり、紐108を使って閉じられる入口10
2をもつ。また、収容パック100の内部には、この内
部に収容した屎尿が外部に漏れないように吸収シート1
04(株式会社コーチョー製、商品名:ワンニャンシー
ツ)が貼り付けられている。この吸収シート104は、
高吸水性ポリマーを使用して製造されており、雑菌を除
去して屎尿を素早く固める働きをする。
【0046】収容パック100の入口102の周囲に
は、上述した取付部材90,92がそれぞれ差し込まれ
る2つの筒部106が形成されている。この2つの筒部
106の真下(収容パック100の底側)には、入口を
囲む紐108が通された紐用筒部110が形成されてい
る。この紐108を引っ張ることにより、入口102が
閉じられる。
【0047】図11から図14までを参照して収容パッ
ク100の製造方法を説明する。
【0048】図11(a)はロール状のビニールシート
を示す模式図、(b)はこのロール状のビニールシート
を所定寸法に切断して得られたビニールシートを示す平
面図である。図12(a)は製造の第2工程を示す模式
図であり、(b)は第3工程を示す模式図である。図1
3(a)は第4工程を示す模式図であり、(b)は第5
工程を示す模式図である。図14(a)は第6工程を示
す模式図であり、(b)は第7工程を示す模式図であ
る。図15は、第8工程を示す模式図である。
【0049】収容パック100を製造するに当っては、
先ず、図11に示すように、幅Wが例えば460mmの
ロール状のビニールシート120を切断し、長さL1が
例えば710mm、幅Wが460mmのビニールシート
122を得る(第1工程)。次に、図12に示すよう
に、横長に置いたビニールシート122の両端部に紐1
08を置いてこの両端部を約55mmの所で折り返し
(第2工程)、折り返した両端から5mmの部分(図1
2(b)の斜線で示す部分)を融着する(第3工程)。
次に、図13(a)に示すように、紐108を内側にぴ
ったりと寄せ(第4工程)、第3工程で融着された部分
よりも外側の約10mmの部分(図13(b)において
斜線で示す4つの部分のうち、外側の2つの部分)を融
着して筒部106と紐用筒部110を形成する(第5工
程)。その後、図14に示すように、第5工程で得られ
たものを半分に折り曲げ(第6工程)、両側部に相当す
る部分(図14(b)の斜線で示す部分)を融着する
(第7工程)。最後に、図15に示すように、筒部10
6の後端部を長さL2(90mm程度)だけ取り除く
(第8工程)。以上により収容パック100が製造され
る。なお、シート104(図10参照)は、上記したど
の工程で張り付けてもよい。
【0050】図16から図19までを参照して、収容パ
ック100を取付部材90,92から着脱する手順を説
明する。
【0051】図16は、収容パック100を取付部材9
0,92に取り付けた状態を示す斜視図であり、図17
は、図16の状態を下方から視た斜視図である。図18
は、収容パック100を取付部材90,92から取り外
す状態を示す斜視図であり、図19は図18の状態を下
方から視た斜視図である。これらの図では、図1から図
15までの構成要素と同一の構成要素には同一の符号が
付されている。
【0052】収容パック100を取付部材90,92に
取り付けるに当っては、収容パック100の筒部106
をその後端(図15において左側の端)から順に取付部
材90,92の先端90a,92aに差し込んで行き、
便座20の開口22の下方に収容パック100を取り付
ける。これにより、図16、図17に示すように、便座
20の開口22と収容パックの入口102とが一致し
て、携帯トイレ10を使用できる状態になる。また、紐
108は、固定具70のストッパ部78に引っ掛けてお
く。
【0053】携帯トイレ10を使用した後に収容パック
100を取付部材90,92から取り外すときは、図1
8、図19に示すように、ストッパ部78(図7参照)
の孔78aに紐108を通して引っ張る。これにより、
筒部106が取付部材90,92から外れ始めるもの
の、取付部材90,92の先端90a,92aのやや前
方にストッパ部78が配置されているので、このストッ
パ部78に筒部106や紐用筒部110が止められる。
このため、収容パック100は脱落せずに、収容パック
100の入口102が閉じられる。この入口102を閉
じた後に、紐108をストッパ部78から外すことによ
り、収容パック100を取付部材90,92から取り外
せる。従って、紐108を操作するだけで、いわゆるワ
ンタッチで収容パック100を取付部材90,92から
取り外せ、収容パック100そのものに触れずに済む。
【0054】上述したように、折畳モードの携帯トイレ
10はコンパクトになるので狭いスペースにも保管で
き、しかも何処にでも持ち運べる。また、折畳モードの
携帯トイレ10を組み立てる(使用モードにする)に当
っては、2つの便座片30,40を回動して脚50を回
動し、固定具70で2つの便座片30,40を固定し、
収容パック100を取付部材90,92に取り付けるだ
けでよいので、容易に組み立てられる。また、使用モー
ドでは、2つの便座片30,40が固定具70で固定さ
れており、しかも、4本の脚50は補強部50dで耐荷
重性が高められているので、携帯トイレ10を安定して
使用できる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1の携帯
トイレは、支持部材の一端部が便座に固定されているの
で、使用中に安定しており、また、組立ても容易であ
る。
【0056】ここで、第1の携帯トイレが、屎尿を収容
する収容パックと、この収容パックを便座の開口の下方
に着脱自在に取り付ける取付部材とを備え、支持部材
が、この収容パックを開口の下方に取り付けるための空
間を形成するものである場合は、収容パックを着脱自在
に取り付けられるので、使い勝手の良い携帯トイレが得
られる。
【0057】また、便座が折り畳めるものである場合
は、持ち運びにいっそう便利な携帯トイレとなる。
【0058】さらに、便座が、この便座の前後方向に延
びる分割線を境にして2分割された2つの便座片を有す
るものであって、かつ、この便座を使用する使用モード
のときは上記2つの便座片の各表面が同等の高さになる
と共に、この便座を折り畳んだ折畳モードのときは上記
2つの便座片の裏面どおしが向き合うものである場合
は、2分割された2つの便座片を折り畳んで搬送できる
こととなるので、持ち運びにいっそう便利な携帯トイレ
となる。
【0059】さらにまた、上記2つの便座片が、使用モ
ードと折畳モードとの間を移行する際に、上記分割線に
沿って延びる回動軸を中心にして回動するものである場
合は、2つの便座片を回動して使用モードにできるの
で、組立のいっそう容易な携帯トイレが得られる。
【0060】さらにまた、携帯トイレが、上記回動軸を
中心にして自在に回動するように上記2つの便座片を連
結する連結部材を備えた場合は、この連結部材によって
2つの便座片が連結されて離れないので、持ち運びに便
利で組立も容易なものとなる。
【0061】さらにまた、上記便座が使用モードのとき
に上記2つの便座片を固定する固定具を備えた場合は、
固定具で2つの便座片が固定されるので、使用中にいっ
そう安定した携帯トイレとなる。
【0062】さらにまた、上記支持部材が、この支持部
材の上記一端部が上記便座の裏面に回動自在に固定され
たものである場合は、支持部材を回動させることにより
使用モードと折畳モードとの間を移行できるので、組立
のいっそう容易な携帯トイレが得られる。
【0063】さらにまた、上記支持部材が、一端部が上
記便座の裏面の隅に回動自在に固定された複数本の棒状
の脚からなり、上記折畳モードのときは上記複数本の棒
状の脚が上記便座の上記裏面に接触もしくは接近するも
のである場合は、複数本の棒状の脚が便座の裏面に接触
もしくは接近するので、いっそうコンパクトな携帯トイ
レとなる。
【0064】さらにまた、上記棒状の脚が、使用モード
のときにこの棒状の脚の一端部近傍で便座の裏面に沿っ
て延び、この脚の耐荷重性を高める補強部を有するもの
である場合は、この補強部によって脚が補強されるの
で、使用中にいっそう安定した携帯トイレとなる。
【0065】さらにまた、上記支持部材が、伸縮自在な
ものである場合は、いっそうコンパクトな携帯トイレが
得られる。
【0066】さらにまた、上記取付部材が、便座の開口
の周縁部に沿って延びると共に便座の前側に位置する先
端部が互いに離れた、便座の裏面近傍に固定された棒状
部材であり、上記収容パックが、棒状部材が差し込まれ
る筒部を有するものである場合は、収容パックを取付部
材に適確に取り付けることができるので、使い勝手の良
い携帯トイレとなる。
【0067】さらにまた、上記収容パックが、この収容
パックの入口を囲む紐が通される紐用筒部が形成された
ものであり、かつ、この紐用筒部に通された紐を引っ張
ることにより入口が閉じられると共に取付部材に取り付
けられた上記収容パックを取り外せるものである場合
は、紐を操作するだけで収容パックを取付部材から取り
外せて、収容パックそのものに触れずに済むので、いっ
そう使い勝手の優れた携帯トイレが得られる。
【0068】また、本発明の第2の携帯トイレによれ
ば、板状の便座が2分割されているので携帯に便利であ
る。また、この便座の裏面に支持部材の一端部が固定さ
れているので、使用中に安定した携帯トイレとなる。ま
た、支持部材を回動できるので、組立が容易な携帯トイ
レが得られる。さらに、紐を引っ張ることにより収容パ
ックを取付部材から取り外せて、収容パックそのものに
触れずに済むので、いっそう使い勝手の優れた携帯トイ
レが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】使用モードの携帯トイレを上から視た斜視図で
ある。
【図2】使用モードの携帯トイレを下から視た斜視図で
ある。
【図3】脚を便座の裏面に接近させた状態を示す斜視図
である。
【図4】便座を折り畳んで折畳モードにしたときの携帯
トイレを示す斜視図である。
【図5】携帯トイレの連結部材を拡大して示す斜視図で
ある。
【図6】固定具で2つの便座片の前部を固定する手順を
示す斜視図である。
【図7】固定具で固定された2つの便座片の前部を示す
斜視図である。
【図8】使用モードのときの脚を示す斜視図である。
【図9】折畳モードのときの脚を示す斜視図である。
【図10】収容パックの外観を示す斜視図である。
【図11】(a)はロール状のビニールシートを示す模
式図であり、(b)はこのロール状のビニールシートを
所定寸法に切断して得られたビニールシートを示す平面
図である。
【図12】(a)は収容パック製造の第2工程を示す模
式図であり、(b)は第3工程を示す模式図である。
【図13】(a)は収容パック製造の第4工程を示す模
式図であり、(b)は第5工程を示す模式図である。
【図14】(a)は収容パック製造の第6工程を示す模
式図であり、(b)は第7工程を示す模式図である。
【図15】収容パック製造の第8工程を示す模式図であ
る。
【図16】収容パックを取付部材に取り付けた状態を示
す斜視図である。
【図17】図16の状態を下方から視た斜視図である。
【図18】収容パックを取付部材から取り外す状態を示
す斜視図である。
【図19】図18の状態を下方から視た斜視図である。
【符号の説明】
10 携帯トイレ 20 便座 22 開口 30,40 便座片 50 脚 60 連結部材 62 回動軸 70 固定具 90,92 取付部材 100 収容パック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47K 11/04 A47C 7/02 A47C 7/62 A61G 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に延びる分割線を境にして2分
    割された2つの便座片を有する、中央部に開口が形成さ
    れた板状の便座と、 一端部が前記便座に固定されて該便座を支える支持部材
    とを備え、 前記便座は、 該便座を使用する使用モードのときは前記2つの便座片
    の各表面が同等の高さになると共に、該便座を折り畳ん
    だ折畳モードのときは前記2つの便座片の裏面どおしが
    向き合うものであり、 前記2つの便座片は、 前記使用モードと前記折畳モードとの間を移行する際
    に、前記分割線に沿って延びる回動軸を中心にして回動
    するものであり、 さらに、 前記回動軸を中心にして自在に回動するように前記2つ
    の便座片を連結する連結部材と、 前記便座が使用モードのときに前記2つの便座片を固定
    する固定具と、 屎尿を収容する収容パックと、 該収容パックを前記開口の下方に着脱自在に取り付ける
    取付部材とを備え、 前記支持部材は、 前記収容パックを前記開口の下方に取り付けるための空
    間を形成するものであり、 前記取付部材は、 前記便座の前記開口の周縁部に沿って延びると共に前記
    便座の前側に位置する先端部が互いに離れた、前記便座
    の前記裏面近傍に固定された棒状の部材であり、 前記収容パックは、前記棒状部材が差し込まれる筒部を
    有するものであることを特徴とする記載の携帯トイレ。
  2. 【請求項2】 前後方向に延びる分割線を境にして2分
    割された2つの便座片を有する、中央部に開口が形成さ
    れた板状の便座と、 入口を囲む紐が通された紐用筒部が形成された、屎尿を
    収容する収容パックと 前記便座の裏面近傍に固定されて前記開口の周縁部に沿
    って延びる、前記収容パックを前記開口の下方に着脱自
    在に取り付ける取付部材と、 一端部が前記便座の裏面に回動自在に固定されて該便座
    を支えると共に、前記収容パックを前記開口の下方に取
    り付けるための空間を形成する支持部材とを備え、 前記2つの便座片の各表面を同等の高さにして前記便座
    を使用する使用モードのときに、前記取付部材に取り付
    けられた前記収容パックの前記紐用筒部に通された紐を
    引っ張ることにより前記入口が閉じられると共に前記収
    容パックを前記取付部材から取り外せることを特徴とす
    る携帯トイレ。
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